■マダガスカルの祭り 〜ランバメーナ(Lambamena)〜
前回ご紹介したファマディハナに関連して、今回はランバメーナを紹介します。
ランバメーナとはマダガスカル語で「赤い布」を意味します。この布は、
中央高地の人びとがファマディハナを行う際、祖先の遺骨を包む布として使われます。
彼らにとっては非常に大切な布です。主な産地は、首都アンタナナリヴの西にある
ミアリナバラチャや、南のアンブシチャ周辺などが知られています。
タピアの森で見つけたカレハガ科
の一種、「トゲマユカレハ」の繭。
ランバメーナはこの繭から糸をとる。
中のさなぎを取り、
裏返しにして煮る。
天日乾燥させた繭から糸を
つむぐベツィレウの女性。
煮終わった繭は、壁などに貼りつけ、
天日でじゅうぶんに乾燥させる。
織物の村サンヂャンダヒ.。農閑期には、
多くの女性がランバメーナを織る。
麻に似た独特の風合いをもつランバメーナ。
値段は20〜30万フラン・マラガシ(4〜6千
円)と非常に高価だ。