愛は口臭の彼方に

99年10月3日作成

初めに

美形だけど口の臭い男性(女性)と、美形じゃないけど口がさわやかな男性(女性)、お近づきになりたいのはどっちですか?

(人間としてではなく)異性として意識するとき、口臭は大きな影響力を持ちます。そして、しばしば仕事にも影響力を持ちます。
秋葉原の電気店でのことです。ぼくは商品について教えてもらおうと、近くにいた店員さんに説明をお願いしました。
「いらっしゃいませ、こちらの商品ですね!」
丁寧で親切な店員さんでしたが、ぼくは聞きたいことだけ聞くとすぐに逃げ出しました。それというのも、その店員さんは口臭が耐えられないほどひどかったのです。
口臭は、ほとんどの場合、努力次第で治すことができます。逆に、日頃のこころがけが足りないと悪くなったりもします。口臭が気になる方、口臭を解消して、異性もてもて人、仕事できでき人に変身しましょう♪
 

自分の口臭を知る

口臭の一番の問題は、自分が臭くないということです。自分が臭くないから自分の口臭に気付かない、あるいは他人にどれだけ不快な思いをさせているか気が付かない人が多いのです。またその逆に、自分の口臭を気にするあまり、他人と向かい合って話すことに抵抗を感じてしまう人も少なからずいるのです。
いずれにしても、大切なのは自分の口臭が強いのか、それとも軽いのかを知ることです。
簡単な方法は、親しい誰かに聞くことです。ただし、必ず「自分で知りたいから正直に答えて欲しい」とお願いしてから聞きましょう。普通に聞いたら、たとえ口臭があっても、気を遣って「たいしたことないよー」と言われるかもしれません。
歯医者等の病院に行って調べてもらうのが一番確実な方法です。
独りで調べるには、次の方法があります。
まずきれいなコップを用意します。コップを口に当てて、鼻の下にコップが接するように押し当てます。鼻から息を吸って、口から息をコップの中に吐き出します。この時、息が鼻に上がらないように気を付けましょう。この呼吸を1分以上続けます。それから、コップを口からはずして、コップの中の匂いを嗅いでみましょう。
 

口臭の原因

口臭は誰でも持っていますし、体調・時間によって強くなったり弱くなったりします。ですが次の要因を持つことによって、普通の人よりも何十倍も口臭が強くなることがあります。
  1. 歯周病、歯槽膿漏
  2. 虫歯
  3. 歯間に詰まった食べかすの腐敗
  4. 舌たいの汚れ
  5. 口内全体
  6. 鼻炎、蓄膿症
  7. たん
  8. 胃腸の不調

歯周病、歯槽膿漏

歯槽膿漏は、とくに強い口臭を発生させます。ひどくなると耐え難いほどの口臭になります。軽い歯周病ならばブラッシングで治療可能です。正しい歯磨きをしていれば、歯周病は防げます。
世の中には虫歯になりにくい体質の人がいますが、こういう人は特に歯周病に対する注意が必要です。虫歯になりにくいため、ついつい歯磨きがおろそかになるからです。
重い歯周病(歯槽膿漏)は、一般にブラッシングだけで治療するのは不可能です。医者で専門の治療が必要となります。
歯磨き理論を参照してください。

虫歯

虫歯も、進行して歯茎に膿がたまると口臭を発生させます。虫歯は、歯ブラシで掃除できない所、歯の間から発生しやすいので、通常の歯磨きに併せて歯間の清掃が欠かせません。歯並びの悪い人は特に注意が必要です。
歯磨き理論、歯間ブラシによる清掃を参照してください。
 

歯間に詰まった食べかすの腐敗

歯間にギャップがある場合、そこに食べ物が詰まって腐敗することがあります。この時、口臭が発生します。肉類の腐敗は特に強い臭いを出します。虫歯の原因にもなるので、早めに歯間ブラシで取り除きましょう。何度も歯間ブラシを使っているうちに、自分のどの歯の間に食べ物が詰まりやすいかわかってきます。そうしたら、そこを中心に清掃するようにします。
歯間ブラシによる清掃を参照してください。
 

口内全体

歯垢、唾液、その他口内からも臭いは発生します。自分の唾液を手に着けて、臭いを嗅いでみましょう。あまりいい臭いはしないと思います。
口臭は、一日の時間によってその強さが大きく変化します。特に強くなるのは、朝起きた時、長時間の作業の後、等です。
食事をした時、飲み物を飲んだ時は、口内が一時的に洗浄されるので、口臭の原因となる物質・細菌が減少します。また、唾液が多く分泌されることによって、同様の効果があります。
朝起きた時は、長時間口内が洗浄されず、体の水分が失われているために唾液の分泌も少なく、最悪の条件となります。また、長時間に及ぶ作業でも同様のことが言えます。
朝起きたらすぐうがいをする、長時間の作業の時は、途中でお茶を飲む、食事をする、等の方法で口臭が強くなるのを防ぐことができます。

以降は次回掲載