歯磨き理論

 

99年10月17日 日曜日

歯磨きじゃ虫歯は防げない

歯と歯の間から知らないうちに虫歯になってることが多いですよね。
食後に歯ブラシで歯磨きをきちんとしていても、こういう虫歯を防ぐことはできません。歯と歯の間に詰まった食べかすを歯ブラシで取り除くのは困難だからです。もともと歯ブラシの毛は歯と歯の間に入るようには出来ていません。ここで活躍するのは、糸ようじ(デンタルフロス)です。
では、歯ブラシがもっとも活躍するのはどこでしょう。

歯磨きは歯ぐきに効く

歯ブラシでの歯磨きがもっとも効果的なのは、歯と歯ぐきの間の汚れです。TVで歯周ポケットと言ってる部分ですね。
歯ブラシで食べかすや歯垢を除去することで、菌の繁殖が抑えられ、歯周病を防ぐことができます。
ですから、ブラッシングでもっとも大切なのは、いかに歯ぐきに負担をかけずに食べかすや歯垢を除去するかということです。

箒(ほうき)に学べ

箒で地面を掃除するときに、効率良くゴミを掃き寄せるにはどうしたらいいでしょうか?

この様に箒を地面に押しつけて、力まかせに箒を動かせばゴミが良く掃けるでしょうか?

ホントはこの様にあまり力をかけずに、毛先で地面をこするように動かした方が良く掃けますよね。

歯ブラシもまったく同じです。やたら力をかけてブラッシングしても汚れは落ちないし、それどころか歯ぐきを痛めて出血の原因となったりもします。歯ブラシの毛先が立ったまま歯と歯ぐきの間に当たるようにして、軽く左右に動かします。この時、汚れが掻き取られて口内の水分に浮かび出ます。地面の汚れと同じく一回のブラッシングでは取り切れません。同じ場所に何度か歯ブラシを往復させましょう。

歯磨きトムヤン流の型

歯ブラシは、毛がまっすぐになったものを使いましょう。毛が開いてしまったら、掃除の効果は半減です。箒の例を考えれば一目瞭然ですよね。
ブラッシング時は、毛先に力が入りすぎないように、歯ブラシの柄を弱めに握りましょう。
ぼくの握り方は、歯ブラシの柄の先端に近い方を、鉛筆と同じように握る方法です。この握り方で上下前歯の表側と、右利きの場合は上下左奥歯の表側が掃除できます。歯の内側、右奥歯を掃除する場合は掃除しやすい持ち方に適当に変更します。いずれにしても注意したいのは、次の点です。 この握り方で歯ブラシの先に余分な力が掛かるのを防ぎ、歯にちょうどいい角度で当たるように調整することができます。

この写真の例では、爪を上顎の前歯として、皮膚部分を上顎の歯茎とします。歯ブラシを当てる位置と角度を示します。歯ブラシは歯と歯茎の中間位置くらい、角度は上の歯の場合は水平かやや上向きで、下の歯の場合は水平かやや下向きで当てます。
 

以降は次回掲載。