DVDのコピー 

最終更新日:03年6月29日


  最近、DVDの普及の速度には目を見張るものがある。現在発売されているほとんどのパソコンがDVDの再生が可能であるし、DVD‐RDVD-RWDVD-RAM等への書き込みのできるパソコンも数が増えている。また、DVDソフトの販売やレンタルをする店もかなりの数になってきている。

 DVDが普及するにつれ、DVDをコピーしたいという思う人が増えてきているに違いない。前回、CDのコピーについて紹介したが、今回はDVDのコピーについて紹介する。とは言っても、以下の2点を守って、法律に触れない範囲で活用していただきたい。

  • 個人として楽しむ
  • コピーガードを意図的に外さない

 DVDのコピーがCDのコピーと違う点の一つに、その容量が挙げられる。DVDの容量は片面4.7GB、2層式のDVDならその倍の9.4GBとなる。ハードディスクの容量が大きくなっているとはいえ、そのままでは大きすぎで扱いづらい。そこで、動画の品質をなるべく落とさずに、圧縮して容量を減らして保存する必要が生じる。

 ここでは、比較的簡単な2通りのやり方について紹介したい。

  1. SmartRipper + DaViDeo2
  2. 驚速DVDビデオレコーダー
 

SmartRipper + DaViDeo2

驚速DVDビデオレコーダー

価格 無料 + 6,800円 1,980円
圧縮形式 DivX DivX
利点 サウンドトラックや字幕を選択してからコピーが可能 再生したままをコピーするため、サウンドトラックや字幕が選択可能
欠点 ソフトが2つなので、作業が2回と煩雑 コピー時に使用したパソコンでしか再生ができない
適法性 コピーガードされたDVDをコピーするのは違法(できてしまうが、やったら違法) コピーガードされたDVDをコピーしても、個人として楽しむ分には合法(欠点 のため←でも保証しません)

 両方のやり方とも圧縮形式はDivXで、動画の品質をあまり落とさずに、高い倍率で圧縮できる。ちなみに驚速DVDビデオレコーダーの場合、デフォルトの設定で約2時間の映画を1.5GB程度に圧縮でき、画質もまずまずであった。1台のパソコンでしかDVDを見ないのであれば、価格も安い驚速DVDビデオレコーダーがお勧めである。(しかし、パソコンを更新したら、せっかくのソフトが全て見られなくなってしまうが。)

 各ソフトとも、以下のウェブサイトからダウンロードできる。

  1. SmartRipper
  2. DaViDeo2
  3. 驚速DVDビデオレコーダー

 ここで注意しなければいけないのは、動画の圧縮にはかなりのCPU負荷がかかるということである。Pentium4Athlonの高周波数のCPUでなければ、ソフトが動作しないか、動作しても多大な時間がかかってしまうに違いない。そこそこのCPUでも、圧縮には再生時間の2〜3倍の時間がかかるのが普通である。詳しくは、上記ウェブサイトの動作環境等を参考にして欲しい。

 具体的な作業方法の紹介の前に、動画の圧縮形式について勉強しておきたい。よく聞くMPEG(エムペグ)とは、Motion Picture Experts Groupの略で、ほとんどの圧縮形式がMPEGかそれの応用形式である。下に紹介する、DivXWMVReal VideoMEPG4の応用形式である。

形式 説明
MPEG1 主にビデオCDに使用されていて、画質はVHS程度
MPEG2 DVDやBSデジタル放送に使用されている高画質の圧縮形式
MPEG4 ネット配信用に開発された圧縮形式
DivX MPEG4を元に開発され、圧縮率はMEPG2以上で画質はDVDに迫る
WMV Windows Media Video ストリーミングのためにマイクロソフトが開発
Real Video リアルネットワークスが開発したストリーミング用の圧縮形式

それでは、早速、具体的なやり方について説明する。

(1)SmartRipper + DaViDeo2

  • コピーしたいDVDをパソコンのドライブに挿入する。
  • SmartRipperを起動する。そうすると、下記の画面が表示されるので、「Buckup」をクリックする。

    

  • 「Settings」をクリックする。

    

  • 「movie」のタブをクリックし、 「max-filesize」を必要に応じて大きくする。10000MB(10GB)程度であれば十分である。終わったら「OK」をクリックする。

    

  • 次に、リッピングしたデータを保存する場所を指定する。「Target」のフォルダのマークをクリックする。

    

  • 保存先のファイルとファイル名を指定する。 ここでは、「新しいフォルダ」を作成し、デフォルトのファイル名「vts_01」とした。最後に「保存」をクリックする。

    

  • 「Start」をクリックするとリッピングは始まる。

    

  • これで、「新しいフォルダ」の中に「video_ts」というフォルダができ、リッピングが完了する。

    

  • 次に、「DaViDeo2」を起動する。そして、「DVD-VideoをDivX Proビデオに変換」の「スタート」をクリックする。

    

  • IFOファイルの選択をクリックする。

    

  • 先ほどSmartRipperでリッピングした「video_ts」フォルダの中からIFOファイルを選択し、「開く」をクリックする。

    

  • 「音声/言語」、「字幕」、「アスペクト比」、「出力ファイルのサイズ」等を選択して「スタート」をクリックする。

    

  • 「ファイル名」を入力して、「保存」をクリックすると、AVI形式のムービーファイルが完成する。

    

(2)驚速DVDビデオレコーダー

  • コピーしたいDVDをパソコンのドライブに挿入する。
  • 「驚速DVDビデオレコーダー」を起動する。
  • 細かい設定を「ツール」→「設定」でやっておく。
  • 「再生」をクリックしてDVDをスタートさせ、コピーを開始したいところで「録画」をクリックする。

    

  • 「保存する場所」、「ファイル名」を指定し、「保存」クリックする。これで、圧縮しながらのコピーが始まる。

    


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