北海道のアゲハチョウへようこそ !


アゲハチョウに関する「よくあるご質問」


アゲハチョウの卵について ]
  1. アゲハチョウの卵は何日ぐらいで孵化(ふか)しますか?
  2. 卵が10日以上経っても変化しません。
  3. 卵が黒くなってきました。
  4. アゲハチョウの卵はどこで見つけられますか?
  5. アゲハチョウ(蝶)に卵を産ませたいのですが。
  6. 産卵された卵が何アゲハの卵か知りたい。

アゲハチョウの幼虫について ]
  1. 幼虫に何を食草(エサ)として与えれば良いのですか?
  2. 幼虫が動かない。
  3. 幼虫が食草(エサ)を食べません。
  4. 幼虫に黒いシミがあります。
  5. 幼虫の種類をどうやって見分けますか?
  6. 幼虫が大きくならず、小さいままです。
  7. 脱皮した皮が体に付いて残っています。
  8. 幼虫の探し方を教えてください。
  9. 臭覚が体内に格納されずに出たままになっています。
  10. 庭で大きな青虫を見つけましたが、これはアゲハチョウの幼虫ですか?
  11. 幼虫は共食いをしかすか?
  12. 幼虫の1齢(令)、2齢(令)・・・の「齢(令)」とは何のことですか?

アゲハチョウの前蛹と蛹について ]
  1. 蛹は何日ぐらいで羽化しますか?
  2. 2週間以上経っても羽化しません。
  3. 蛹が越冬するかしないかをどこで見分けますか?
  4. 蛹に霧吹きをする必用はありますか?
  5. 蛹に触っても全然動きません。
  6. 蛹に丸い穴が空いています。
  7. 蛹が少しふくれてきました。
  8. 蛹が腐ったようになっています。
  9. 前蛹が下に落ちてしまいました。
  10. 前蛹が帯糸から外れて逆さまになってしまいました。
  11. 蛹はどこで越冬させれば良いのですか?
  12. 蛹を外に出しておくと凍ってしまいませんか?
  13. 蛹になる時間帯は何時頃が多いですか?

アゲハチョウの成虫(蝶)について ]
  1. 冬に羽化しましたがどうしたらよいですか?
  2. アゲハチョウ成虫のエサは何が良いですか?
  3. アゲハチョウはどこにいますか?
  4. 羽化したアゲハチョウを放蝶しても大丈夫ですか?
  5. アゲハチョウは何時頃に羽化することが多いですか?

アゲハチョウについて全般・その他 ]
  1. 「北海道のアゲハチョウ」サイトに書いてあることが間違っています。
  2. インターネット上の個人サイトや掲示板に書かれていることは正しいでしょうか?
  3. 農薬の使用を一切否定しているのですか?


[ アゲハチョウの卵について ]

孵化する前々日ぐらいから卵に模様が現れ、産卵から5日程度で孵化します。気温が低い場合にはこれより遅れる場合があります。

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残念ながら孵化しないかも知れません。産卵された卵は全てが孵化するわけではありません。

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孵化する前兆である場合もありますし、ダメになってしまって孵化しない場合もあります。2、3日様子を見て孵化しなければ死んでいると思われます。

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食草・植樹を探すと見つけることができます。ナミアゲハはミカン科の葉の表側に、キアゲハはセリ科の葉に、カラスアゲハやミヤマカラスアゲハはキハダなどの葉の裏側に産卵する傾向があります。

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飛来するアゲハチョウのメスは、普通は既に交尾を済ませ産卵できる状態にあります。食草をネットで覆って、捕まえたメスをその中に入れておくと産卵してくれます。

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ミカン科に付いている黄色い卵ならナミアゲハ、セリ科ならキアゲハ、サンショウに付いた白い卵ならカラスアゲハ、キハダに付いた白い卵ならミヤマカラスアゲハかカラスアゲハと思われますが、実際に孵化して育ってみないと判別は難しいです。

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[ アゲハチョウの幼虫について ]

主なアゲハチョウの種類と食草・植樹です。

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幼虫が動かない場合でも正常な場合もあります。幼虫はほとんどの時間を動かないでじっとしている「眠」という状態で過ごします。むしろ活動している時間の方が少ないのです。特に脱皮直前は1日以上動かないことがあります。動かないからと言って、エサを食べさせようと無理に動かしたりはしない方が良いです。

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一つ目は、食草が合っていないことが考えられます。アゲハチョウ幼虫は決まった植物の葉しか食べません。キャベツを与えても決して食べません。幼虫の種類とその食草・食樹をよく調べ、その幼虫の種類に合ったエサを与えましょう。二つ目は、動かないで脱皮の準備をしていることです。この場合は動かさずにそっとしておきましょう。三つ目は、終齢幼虫の場合です。今までたくさん食べていたのに突然食べなくなることがあります。これはいよいよ蛹になる段階になったことを示します。もし下痢状の糞をしたら蛹になる場所を求めて歩き回ります。これ以降は何も食べません。

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幼虫に黒いシミがある場合、アゲハヒメバチなどの寄生蜂が産卵管を刺して卵を産み付けた痕の可能性が高いです。脱皮しても痕跡が残る場合があります。

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終齢幼虫はそれぞれの種類で特徴的なので「アゲハの幼虫の見分け方」等で調べると見分けることができます。若齢幼虫の場合は、見分けるのが難しいので、大きくなるまで観察して見ましょう。

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若齢幼虫の時に十分なエサがないと、小さな幼虫のまま終齢幼虫になってしまうことがあります。通常は終齢幼虫になってから大きくなることが多いです。終齢幼虫でも小さいままで前蛹になってしまった場合には、寄生虫の影響も考えられます。

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次の脱皮の時に取れるので、無理にはがさない方が良いと思います。脱皮阻害剤のような殺虫剤で脱皮が上手くいかないこともあります。この場合は脱皮することができませんから、正常に成長はしません。

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まずは食草・植樹を見つけること、そして次に葉の比較的新しい食痕(幼虫が食べた痕跡)を探します。食痕があれば近くの葉に幼虫がいる可能性があります。食痕があっても端が茶色くなっていたら、それは古い食痕であり、幼虫を探しても見つからない可能性が高いです。

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臭覚が出たままでも蛹化して、無事に羽化できたことがあります。無理に触らない方が良いでしょう。

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ミカン科の葉を食べているのであればアゲハチョウの幼虫である可能性が高いです。しかしながら、野菜や観葉植物に付いている場合は「大きな青虫」であっても、アゲハチョウの幼虫ではない可能性が高いです。もし尾があればスズメガの幼虫と見て間違い有りません。

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ジャコウアゲハとオナガアゲハでは共食いの例が報告されています。飼育ケース内での多数飼育やエサ不足などを避けた方が良いと思われます。

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年齢のことです。人間のように1年で1歳と数えるのではなく、脱皮するごとに歳をとるとしています。卵から孵化した時点で1齢(令)(1歳)、そこから1度脱皮すると2齢(令)(2歳)、・・・というように数えます。

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[ アゲハチョウの前蛹と蛹について ]

通常は蛹になってから10日で羽化します。まれに2週間ぐらいかかることもあります。

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2週間以上経っても羽化しない場合は、そのまま越冬する場合とアゲハヒメバチが寄生している場合があります。アゲハヒメバチは蛹化から3週間ほど経つと出てきます。3週間以上経っても何も変化が起こらない場合には、そのまま越冬すると思われます。ただし、アゲハヒメバチも蛹で越冬します。

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腹部の節がしっかり閉じていれば越冬、動いたり開いていれば越冬しないと考えられます。

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蛹は「何もしないで屋外に放置」する、自然界のままにするのがベストです。アゲハの蛹に霧吹きをする必用はありません。霧吹きが必要というのは、スズムシやカブトムシなどの飼育で霧吹きをすることと混同した誤解です。自然界の蛹は誰かが一つ一つ霧吹きをしてまわっているわけではありません。蛹が正常に羽化できなかったとしても、それは決して霧吹きをしなかったことが原因ではありません。

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アゲハヒメバチに寄生されているか、越冬状態になっているかのいずれかですが、しばらく様子を見ないと判断はできません。アゲハヒメバチに寄生されている場合は、強い光を当てて中身を透かしてみることで判別することも可能です。

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アゲハヒメバチが羽化して、蛹から出てきた痕跡です。アゲハチョウは丸い穴を開けて羽化することはありません。

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アオムシコバチが寄生している可能性があります。アオムシコバチは小さなハチで、多数出てきますから蛹を他の場所へ隔離した方が良いでしょう。

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寄生蝿のヤドリバエが寄生していて、出て来た後であると思われます。近くにハエの幼虫か蛹があると思います。

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こちらの「蛹(蛹化)のトラブル」をご覧下さい。

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前蛹を外して、その後の処置はこちらの「蛹(蛹化)のトラブル」をご覧下さい。

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室内に置いておくと、冬場に羽化してしまいますので屋外に出しておいて下さい。飼育ケースなどの中に入れても、もちろん入れなくてもかまいませんが、本来羽化すべき時に羽化させるには、ごく自然の状態に放置しておくことがベストです。

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北海道などの寒冷地でも全く問題なく羽化できます。越冬蛹の体内には不凍液のような成分があり、低温になっても凍らないようになっています。

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蛹になる準備で動かなくなった終齢幼虫は、昼過ぎから夕方にかけて下痢状の糞をします。その後、夜にかけて蛹になる場所を探して動き回ります。前蛹や蛹になる時間帯は夜が多いようです。

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[ アゲハチョウの成虫(蝶)について ]

アゲハチョウを2カ月以上室内飼育させた例もありますが、春まで飼育することは不可能であると考えられます。イオン飲料(ポカリスエットなど)を与えるなどして、そのまま室内で飼うことをお勧めします。

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鉢植えの花があれば蜜を吸いますが、無い場合にはイオン飲料をティッシュペーパーに染み込ませて与えます。イオン飲料の上に乗せると口吻(ストロー)を出して飲み始めますが、なかなか飲まない場合には口吻に爪楊枝などでイオン飲料を付けてあげると飲みます。

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ナミアゲハやキアゲハであれば、街中にも飛来しますが、ミヤマカラスアゲハは街中ではあまり見かけません。山間部に行くとクサギなどに集まるアゲハチョウを比較的簡単に見つけることができます。

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アゲハチョウを採取した地域で放蝶するのであれば、大量に放蝶しない限り問題はありません。他の地域から持ち込んだアゲハチョウは放蝶しないで最後まで飼育して下さい。

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羽化の前日から蛹の色が変化しだし、翌朝早くに羽化することが多いようです。多くの場合は午前中に羽化し、翅を乾かし飛べる準備をして昼過ぎには羽ばたきます。

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[ アゲハチョウについて全般 ]

までご連絡下さい。記述に関して間違いであるという証拠(引用文献)も合わせてお知らせ下さい。なお、誤字脱字はこの限りではありませんので、ご指摘の方をよろしくお願いします。

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個人のページや掲示板、それにWikipedia(ウィキペディア)は誰もが自由な内容を書き込むことができます。したがって、その内容が必ずしも正しいとは限りません。内容に対する査読や校正がなされていないインターネット上の記述に関しては、あくまでも「参考程度」にしておきましょう。もちろんこのことは当サイト「北海道のアゲハチョウ」にも当てはまります。

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いいえ。農産物生産者の方にとっては必要な場合もあるでしょう。少なくとも自分たちが家庭菜園などで育てる分には、使わなくても済むのならその方が良いでしょうということです。消費者側が、野菜などに食痕があったり虫が付いていたとしても気にせずに買うようになれば、生産者側でも農薬の使用を減らすことができ、費用や環境負荷の軽減に繋がると考えています。

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