JasperReports

JavaでPDFを出力できるJasperReports Libraryのメモ。

概要

JasperReports Libraryは、帳票イメージを作成しておき、それをPDFやHTML等に変換して出力できるライブラリー。
帳票イメージを作成するツール『Jaspersoft Studio』はEclipseプラグイン。

JasperReportsという製品群があるようで、その中のひとつがJasperReports Library。
元々はJaspersoft社が開発していたが、TIBCO社に買収されたらしい。

JasperReports Libraryは、PDF変換にiTextというライブラリーを使っている。
JasperReports LibraryのライセンスはLGPLだが、iTextのライセンスはAGPLという、商用では扱いづらいライセンスらしい。
ただし、JasperReports LibraryはiTextと専用の契約を結び、AGPLでなくても使えるようにしたらしい？
（その為か、最新のJasperReports Libraryは最新のiTextを使わず、自前でパッチを当てたバージョンを作っている模様。
 iTextの最新版のグループ名はcom.itextpdfだが、JasperReports Libraryではcom.lowagieのものを使っている）

いずれにせよライセンスの問題は、使用する前に自分で確認しておくのが無難。

環境構築

JasperReports LibraryはMavenリポジトリー（Central）から取得できる。
ただし、iTextのJasperReports Library用ライブラリーはCentralには無いので、jasperreports.sourceforge.netから取得する。

Gradleの場合は以下のような感じ。

build.gradle：

apply plugin: 'java'
apply plugin: 'eclipse'

version = '0.0.1-SNAPSHOT'
sourceCompatibility = 1.8

repositories {
    mavenCentral()
    maven { url 'http://jasperreports.sourceforge.net/maven2/' }
}

dependencies {
    compile group: 'net.sf.jasperreports', name: 'jasperreports', version: '6.4.3'
    compile group: 'com.lowagie', name: 'itext', version: '2.1.7.js5'
}

task wrapper(type: Wrapper) {
    gradleVersion '4.1'
    jarFile file('.buildtools/gradlew.jar')
}

Jaspersoft Studio

Jaspersoft Studio（Eclipseプラグイン）は、Eclipseのマーケットプレイスで取得できる。

1. Eclipseのメニューバーの「Help」から「Eclipse Marketplace...」を選択し、「Eclipse Marketplace」ダイアログを開く。
2. 「Find」に「Jasper Stuio」と入力し、「Go」ボタンを押す。
3. 一覧に出てきた「Jaspersoft Stuio 6.4.3」の「Install」ボタンを押す。