S-JIS[2025-08-13/2025-08-14] 変更履歴

Inno Setupメモ

Inno Setupのメモ。


概要

Inno Setupは、Windowsのアプリケーション(exeやdll)のインストーラーを作成するツール。

生成されるインストーラーでは以下のようなことが出来る。

また、アンインストーラーも(1行書くだけで)生成できる。


拡張子issのテキストファイルにインストーラーの定義を書いておき、コンパイルすることで、インストーラーが作成できる。
コンパイルはGUIツールCLIから実行できる。

生成されるインストーラーの拡張子はexe。
(標準ではmsiのインストーラーは作れないらしい)


インストール

  1. Inno Setupのダウンロードページ(Inno Setup Downloads)を開く。
  2. 「Filename」(例:innosetup-6.5.0.exe)の右欄「Download Sites」のリンクをクリックして、Inno Setupのインストーラーをダウンロードする。
  3. ダウンロードしたファイル(innosetup-6.5.0.exe)を実行する。

デフォルトでは「C:\Program Files (x86)\Inno Setup 6」にインストールされる。
なお、その下の「Examples」ディレクトリーに、サンプルのissファイルがある。


GUIの使用方法

Inno SetupはGUIアプリケーションであり、GUIで操作できる。

GUI上のテキストエディタ―でissファイルを編集する。
そして、GUI上でissファイルをコンパイルしてインストーラーを生成する。

  1. Windowsのスタートメニューから「Inno Setup Compiler」を起動する。(まずWelcomeダイアログが開く)
  2. 開くissファイルを指定する。
    (もしくは、「Create a new empty script file」で空のissファイルを作成するか、
    「Create a new script file using the Script Wizard」で、issファイルを作成するウィザードを起動する)
  3. メニューバーの「Build」→「Compile」でissファイルをコンパイルする。
    (メニューバーの「Run」→「Run」で、生成されたインストーラーを実行する)

issファイルの雛形を作りたいときは、ウィザードを使うのが便利。

生成されたインストーラーが出力される場所は、デフォルトでは「issファイルのあるディレクトリー\Output\」。
Inno SetupのExamplsの場合は「PC\ドキュメント\Inno Setup Examples Output\」。
メニューバーの「Build」→「Open Output Folder」で出力先のディレクトリーを開くことが出来る。


CLIの使用方法

Inno SetupではCLIのコマンドも用意されている。

ISCC.exeでissファイルをコンパイルしてインストーラーを生成することが出来る。

> cd /d issファイルのあるディレクトリー
> "C:\Program Files (x86)\Inno Setup 6\ISCC.exe" issファイル
> dir Output\

出力先ディレクトリーを指定するには/Oオプションを使う。
/Oと出力先の間にはスペースを入れない。

> "C:\Program Files (x86)\Inno Setup 6\ISCC.exe" /O出力先ディレクトリー issファイル

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