S-JIS[2013-01-13/2013-02-04] 変更履歴

MANIFESTエディター

Eclipseプラグイン開発のマニフェストファイル(MANIFEST.MF・plugin.xml)のエディターの使用方法。

 

説明

Eclipseのプラグインではマニフェストファイル(MANIFEST.MFplugin.xml)に設定を記述する。

Eclipse3.7では、META-INF/MANIFEST.MFやplugin.xmlをダブルクリックするとマニフェストファイルのエディターが開く。
このエディターはいくつかの設定画面を持っており、画面下部のタブで切り替える。
各タブで設定を変更したら、Ctrl+Sを押してファイルに保存する必要がある。


概要タブ

プラグインの全般的な情報を設定する画面。

一般情報(プラグインIDやバージョン・名前)、実行環境(JREのバージョン)等が確認・設定できる。
また、テスト実行やエクスポートのメニューもここにある。

実行環境

プラグインを実行できるJavaバージョンを指定する。[2013-01-18]
例えばここで「JavaSE-1.7」を指定すると、Java7以上の環境のEclipseでしか動かない。(インストールは成功するが、動作しない。ログにメッセージも出ないっぽい)

なお、プラグインのJavaソースのコンパイルバージョンとエンコーディングは別途build.propertiesで指定する。


依存関係タブ

プラグインが依存(使用)する別プラグインやライブラリー(パッケージ)を指定する。

必須プラグイン

開発しているプラグインが依存する別プラグインを追加/除去できる。
(例:「org.eclipse.ui」「org.eclipse.core.runtime」)

「必須プラグイン」の項で「追加」ボタンを押すと、新しい依存プラグインを追加することが出来る。

  1. 「追加」ボタンを押すと「プラグイン選択」ダイアログが出る。
  2. 「プラグインを選択してください(S)」に追加したいプラグインの名前の一部を入力する。
    (「一致する項目(M)」にプラグインの一覧が表示される)
  3. 「一致する項目(M)」から追加したいプラグインを選択する。
  4. 「OK」ボタンで完了。

インストール済みパッケージ

依存プラグインの指定とは別に、使用するパッケージ(Javaのimport文で指定するもの)を追加/除去できる。
(例:「org.eclipse.ui」「org.eclipse.ui.part」)

たぶん、普通は「必須プラグイン」を指定すればそれと同名のパッケージはimportすることが出来るはずだが、
何故か出来ない場合は、この「インストール済みパッケージ」に追加するとimportできるようになる(かもしれない)。

依存関係分析

開発しているプラグインの“プラグイン依存関係”を調べることが出来る。


ランタイムタブ

クラスパス

開発時(ビルドパス)および実行時に使用するライブラリー(jarファイル)等を追加/除去できる。[2013-01-17]

「追加」ボタンを押すと「JARの選択」ダイアログが開く。
プロジェクト内のディレクトリーおよびjarファイル一覧が表示されるので、追加したいjarファイルを選択する。
初めて追加した際は「.」(カレントディレクトリー)も追加されるが、これが無いと駄目そうなので、そのままにしておく。

外部ライブラリーの使用方法の例
外部ライブラリーをファイルとして使用する方法


拡張タブ

プラグインのextension(拡張)を追加/除去できる。

すべての拡張

plugin.xmlに書かれているextensionタグの一覧が表示されている。 (extensionタグのpoint属性の中身)
ここで一覧からどれかを選択すると、右側の「拡張の詳細」(あるいは「拡張要素詳細」)にextensionの中身が表示される(内容を修正することも出来る)。

「追加」ボタンを押すとextensionを追加することが出来る(当然、plugin.xmlに反映される)。
plugin.xmlを直接編集してもこちらのエディターに反映される。
が、追加する場合はエディターから追加した方が良さそう。依存プラグインも一緒に設定してくれるっぽいから。

追加されたextension一覧からひとつを選択して右クリックすると、ポップアップメニューが出る。
ポップアップメニューの「新規」を選ぶことにより、extensionタグの要素(ボディー部)を追加することが出来る。[2013-02-04]


拡張ポイントタブ

拡張ポイント自体を追加(新規作成)/削除する。


ビルドタブ

バイナリー・ビルド

ビルド時に組み込むファイル(やディレクトリー)を指定する。
(例:「META-INF」「OSGI-INF/l10n/bundle.properties」「icons/sample.gif」「plugin.xml」)

ファイルとして扱いたい場合はインストール後にプラグインアーカイブを解凍する必要がある


MANIFEST.MFタブ

MANIFEST.MFの中身を直接テキストエディターで表示/編集できる。


plugin.xmlタブ

plugin.xmlの中身を直接テキストエディターで表示/編集できる。

拡張タブ


build.propertiesタブ

build.propertiesの中身を直接テキストエディターで表示/編集できる。

ビルドタブ

プラグインのJavaソースのコンパイルバージョンとエンコーディングはbuild.propertiesに直接記述する。[2013-01-18]

source.. = src/
output.. = classes/
bin.includes = plugin.xml,\
               META-INF/,\
               .,\
               icons/

javacSource.. = 1.6
javacTarget.. = 1.6
javacDefaultEncoding.. = UTF-8

..」の意味
エンコーディングを指定せずにUTF-8を使った場合のエラー


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