Voldemortクライアントシェル

Voldemortクライアントシェルは、Voldemortの対話型ツール。
（HBaseのHBase Shell、CassandraのCLIのようなもの）

クライアントシェルは Javaで作られている。実行されるクラスはvoldemort.VoldemortClientShell。

クライアントシェルの起動

UNIXの場合は、VOLDEMORT_INSTALL/bin/voldemort-shell.shを使う。
Windowsでは同様の起動バッチファイルは用意されていない為、自分で作る。→voldemort-shell.bat

> cd C:\voldemort-0.80.2
> bin/voldemort-shell.bat test tcp://localhost:6666
Established connection to test via tcp://localhost:6666

voldemort-shell.sh（あるいはvoldemort-shell.bat）の第1引数には、操作する対象のストア（テーブル）名を指定する。
第2引数に接続するVoldemortのDBサーバーのIPアドレスとポート番号を指定する。

クライアントシェルのコマンド

クライアントシェルからhelpコマンドを打ち込むとクライアントシェルのコマンド一覧が表示される。

> help
Commands:
put key value -- Associate the given value with the key.
get key -- Retrieve the value associated with the key.
getall key -- Retrieve the value(s) associated with the key.
delete key -- Remove all values associated with the key.
preflist key -- Get node preference list for given key.
help -- Print this message.
exit -- Exit from this shell.

exitまたはquitでクライアントシェルを終了する。

put

ストア（テーブル）に値を登録するコマンド。
→Java APIのput()

> put "hello" "world"

get

ストア（テーブル）から値を取得するコマンド。
→Java APIのget()

> get "hello"
version(0:1): "world"

versionの括弧内の左側の数字は、ノードID。
versionの括弧内の右側の数字は、バージョン番号。同じキーに対してputを何回か実行すると増えていく。

キーが存在しなかった場合はnullが返る。

> get "nnn"
null

getall

複数のキーを指定して、それらの値を取得するコマンド。
→Java APIのgetAll()

> getall "hello" "abc" "foo"
hello => version(0:1): "world"
abc => version(0:3): "def"

存在しないキーの値は表示されない。
ひとつも存在しなかった場合はnullが返る。

> getall "nnn"
null

delete

ストアからキー（と値）を削除するコマンド。
→Java APIのdelete()

> delete "abc"

キーが存在していても無くてもエラーにはならない。

preflist

指定されたキーに関するノードの優先リストを表示するコマンド。
→Java APIのgetResponsibleNodes()

> preflist "hello"
Node 0
host: localhost
port: 6666
available: yes
last checked: 1275587283329 ms ago

引数を何も指定しないとエラーになるが、指定するキーは存在しないものでもいいようだ。