S-JIS[2003-06-22] 変更履歴

WinCVS

CVSのウィンドウズ版。


使い方概要

  1. ある程度作ったソース群をCVS(リポジトリ)に登録する。
  2. 登録したソース群から作業用ディレクトリにコピーする。
  3. 作業用ディレクトリ上でソースを修正してバージョンをチェックし、CVS(リポジトリ)に反映する。

必要に応じて3を繰り返す。


インストール

まずは適当にインストールする。
インストール後、初回実行前にCVSROOT用ディレクトリを作っておく。

  1. CVSROOT用のディレクトリ(例 C:\usr\local\cvs)を作成しておく。
  2. 初回実行時、CVSROOTの場所を指定するダイアログが開くので、上で作成したディレクトリを指定する。
  3. 初回実行時のみ、リポジトリの作成を行う。
    「作成」メニュー → 「新しいリポジトリの作成」

    これにより、環境変数CVSROOTで指定されたディレクトリの下に CVSROOTというディレクトリとCVS初期データが作成される。


インポート

管理したいソース群をCVS(リポジトリ)に登録する。

  1. 「作成」メニュー →「インポート(登録)」 

    ディレクトリ選択ダイアログが開くので、管理したいソースが入っているディレクトリを指定する。

  2. 「インポートフィルタ」ダイアログで、拡張子毎にテキスト/バイナリ種別等を切り替える。大抵はテキストだろうけど〜
  3. 「Import Settings」ダイアログで、初期情報を入力する。
    項目 説明
    リモートサーバのモジュール名とパス名 プロジェクト名に該当する。CVSROOTの下で管理する為の相対ディレクトリ名。
    例えば「java/test」と入れると「C:\usr\local\cvs\java\test」というディレクトリが作られ、その下に作業ファイルが置かれる。
    ベンダータグ プロジェクトのベンダー(会社)名。何に使うんだか分からないけど、適当に。
    リリースタグ 初回リリースバージョン名。このタグが使われる事はあまり無いらしい
    ログメッセージ 履歴管理用の初回リリースメッセージ。

一旦インポートすると、インポート元となったディレクトリは不要になる。削除してしまってもいい。

チェックアウト

CVS(リポジトリ)に登録されたソース群を、編集作業用に取り出す。

  1. 管理したいファイルが入っているディレクトリを選択する。
  2. 「作成」メニュー →「チェックアウト(取込)」 

    ディレクトリ選択ダイアログが開くので、作業用ディレクトリを指定する。ここで指定したディレクトリが、次のダイアログの「ローカルディスク上のチェックアウト位置」になる。

  3. 「Chekout Settings」ダイアログで、情報を入力する。
    項目 説明
    サーバ上のモジュール名とパス名 インポート時に入力した相対ディレクトリ名と同じものを入力する。
    ローカルディスク上のチェックアウト位置 作業用ディレクトリ。

その結果、チェックアウト位置の下に相対ディレクトリが作られ、管理したいファイルがコピーされる。

例)
チェックアウト位置 C:\temp
モジュール名 java/test
「C:\temp\java\test」が作られ、その下にコピーされるファイルが管理対象となる。

更新

ソースを修正する。管理対象となっているソースは読取専用になっているので、適宜解除してやる必要がある。

修正したソースをWinCVSで見ると、ファイル名の左側のアイコンが赤く変わる。これらのソースに対し、現在のCVS(リポジトリ)に登録されているものが自分の修正直前のものであるかどうか必ず確認する。

  1. アイコンが赤くなっているファイルを選択する。(複数選択可)
  2. 「修正」メニュー →「選択範囲の更新」

すると、(下側のウィンドウに)変更があったかどうか表示される。もし変更が無ければ、この時点で白いアイコンに変わる。

コミット

変更があったモジュールをCVS(リポジトリ)に反映(コミット)する。コミットする前には、必ず更新が必要。

  1. アイコンが赤くなっているファイルを選択する。(複数選択可)
  2. 「修正」メニュー →「選択範囲のコミット」

そして、(下側のウィンドウに)doneが表示されればOK。白いアイコンに戻る。
もし変更がないとdoneは表示されず、赤いアイコンのままである。この場合は更新によって白いアイコンに戻す。


ファイル追加

  1. 追加するファイルを選択する。
  2. 「修正」メニュー →「選択範囲の追加」
  3. アイコンが赤く変わるので、コミットする。

ファイル削除

  1. 削除するファイルを選択する。
  2. 「修正」メニュー →「選択範囲の削除」
  3. アイコンが赤く変わるので、コミットする。

比較

ソースの比較を行う。

  1. ファイルを選択する。
  2. 「問合せ」メニュー →「グラフ選択」

これで、そのファイルの変更履歴が表示される。
その後、2つ箱(履歴)を選択して「グラフ」→「差分」で、2つのバージョン間の違いを表示できる。


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