ページの最後へ |
マーガレット・カウフマン
まだ熱が逃げ 暖まらない家。 デッキの上の月の女神が パンくずのすずめを追う。
息子は登録されなかった と 選抜徴兵の知らせ。 コンピュータの朝のメール。
床下の、修理屋が修理する 寒波で破裂したパイプ。 ぜんぶ俺たちがした この家のしごと。 新しい屋根、新しい配水管。
砂漠のなかの、段ボールの標的人形 われわれの飛行機をおびき寄せ。 見え透いた言い逃れでも しばしば十分。 強固な防衛も ときとしてもろく、 まったく役に立たない 皮肉。
その時 愛に どんな逃げ場があるか? |
|||||||||
作者から |
|||||||||
名前をクリックして下さい。
|