秘境の旅 写真館
本文へジャンプ ペルーの写真館へ 

旅ノート ペルーの旅(1995年5月5日〜5月13日)

◎旅の日程◎
1.成田 〜 ロサンゼルス 〜
2.〜 リマ (黄金博物館、パチャカマ遺跡)
3.リマ 〜 クスコ (サクサイワマン遺跡などの観光)
4.クスコから日帰りでマチュピチュへ (マチュピチュ遺跡観光)
5.クスコ 〜 フリアカ 〜 プーノ (チチカカ湖、ウロス島など観光)
6.プーノ 〜 (シユスタニ遺跡) 〜 フリアカ 〜 リマ(天野博物館など)
7.リマ 〜 (ナスカの地上絵) 〜 リマ 〜
8. 〜 マイアミ 〜
9.ロサンゼルス 〜 成田



1日目 (成田 〜 ロサンゼルス 〜)

ペルーの首都・リマへ
ペルーの首都リマへは、まず成田からロサンゼルスへ飛び、アルゼンチン航空に乗り換えてリマに向かいました。ロサンゼルスでは約12時間のトランジットで、今回のツアーではホテルで休むことができました。サンタモニカくらいには行ける時間はありましたが、以前に行ったことがあるし、風邪気味で高山病が心配だったので、おとなしくしていました。

2日目 (〜 リマ)

パチャカマ遺跡
リマには朝の10時半に到着。早速市内観光が始まりました。午前中博物館を見学して、午後からは郊外のパチャカマ遺跡へ。紀元600年頃に栄えた都市で、パチャカマとは”天地の創造者”という意味です。遺跡はかなり広く、ピラミッドのような神殿の跡がありますが、今では砂に埋もれた廃虚という感じでした。

パチャカマ遺跡 パチャカマ遺跡


3日目 (リマ 〜 クスコ)

リマからクスコへ
海抜0mに近いリマから,3400mのクスコへ飛行機で一気に上がってきたので、高地に身体を慣らすため午前中はホテルで休憩です。私は高山病には強い体質なのか、あまり変化は感じられませんでしたが、高山病予防のため”コカ茶”を飲みました。

クスコのパノラマ(写真館C) 観光用リャマ登場


サクサイワマン遺跡
クスコを見渡す丘の上にあるサクサイワマンの要塞は、インカの代表的な石造建築です。巨石を積み上げた石組みはぴったりとかみ合っていて、中には360トンもある石も使われています。石は同じ形に切り揃えられているわけではないのに、ぴたっり組み合わされているのは不思議です。

サクサイワマン遺跡(写真館D) サクサイワマン遺跡


タンボマチャイ遺跡
クスコ近郊にはサクサイワマン以外に、タンボマチャイ、ケンコー、プカプカラといった石造りのインカの遺跡があります。その中でも、聖なる泉といわれるタンボマチャイは水が湧き出ている不思議な遺跡です。サイフォンの原理を利用しているらしいのですが、水源は謎に包まれています。

プカプカラの遺跡(写真館F) タンボマチャイ遺跡


4日目 (クスコからマチュピチュ日帰り観光)

列車でマチュピチュへ
朝もやの中、6時にマチュピチュに向かう列車は出発しました。クスコを出てから5,6回、スイッチバックを繰り返して登り、あとは一気に下っていきます。途中のオリャンタイタンボ駅では、食べ物や土産物を売るためにインディオが列車に群がってきます。列車はアンデスの山並みを見ながら渓流沿いを走り、クスコから約3時間でマチュピチュの麓の駅に着きます。

マチュピチュへの列車 渓流沿いに走る


マチュピチュ遺跡
麓の駅からバスに乗って約400m上り、空中都市・マチュピチュに到着しました。世界に数ある謎の遺跡の中でも最も訪れたかった遺跡の1つなので、実物を目の当たりにして感激しました。遺跡は山の斜面に広範囲にわたっていて、思っていたより見所がたくさんありました。石組みで曲線を描いている太陽の神殿や日時計といわれる巨大な石・インティワタナといった興味深い建造物も然る事ながら、斜面いっぱいに広がる段段畑も壮観です。

マチュピチュ(写真館@) マチュピチュ(写真館A)
マチュピチュ(写真館B) 段々畑
太陽の神殿 インティ・ワタナ


グッバイ・ボーイ
遺跡観光後、再びバスに乗って麓の駅に向かいました。バスの道は遺跡の発見者に因んでハイラム・ビンガムロードと名づけられ、いろは坂のようなつづら折りの道になっています。カーブを何回か曲がったところで、いつもバスに向かって「グッバーイ」と叫んでいる少年がいるのに気づきました。少年は山を直線的に下っているので、バスより先に次のカーブに行けるのです。駅に着く頃には乗客は皆、彼のことに気が付いて、バスの出口で待っている彼にチップをあげました。

5日目 (クスコ 〜 フリアカ 〜 プーノ)

コリカンチャ(太陽の神殿)
クスコのサント・ドミンゴ教会は、インカ帝国時代のコリカンチャ(太陽の神殿)の上に建てられたものです。教会の中にはインカ時代の石組みが残っていて、裏側にはきれいな曲線を描いた石組みがあります。
コリとは黄金、カンチャとは居所を表し、当時はおびただしい黄金で飾られていたそうです。

12角の石がある通り コリカンチャ


チチカカ湖
富士山より高い海抜3800メートルの地にあるチチカカ湖は、琵琶湖の12倍もある大きな湖です。湖水は深いブルーで、岸辺にはトトラという緑の葦が生い茂っています。ここに住んでいる人は、この葦で舟や家を作ったり、食用にしたり生活の全てに利用しています。

チチカカ湖(写真館G) トトラ(葦舟)


ウロス島
チチカカ湖には、葦でできたウロス島という浮島がいくつも浮いています。ここには約2500人もの人が生活していて、大きい島には学校もあります。私たちが学校を訪ねていくと、子供たちが集まって”しょっ、しょっ、しょじょ寺”を歌ってくれましたが、いつのまにか違う歌になっていました。

じゃがいもを干している人 ウロス島小学校


6日目 (プーノ 〜 リマ)

チチカカ湖の日の出
プーノのホテルの部屋からはチチカカ湖のパノラマを見ることができたので、夜中の3時頃から日の出を心待ちにしていました。空気がきれいなせいか金星がとても大きく見えて、湖面に映っていました。チチカカ湖の水平線の向こうが紅く色づいて、湖が輝いていく様子はなんとも神秘的でいした。

チチカカ湖の朝焼け


シユスタニ遺跡
プーノより少し高い海抜約4000mにあるインカ以前の遺跡で、チュルパと呼ばれる石塔の墓が特徴的です。ここでは遺跡よりも、遺跡から見える鏡のような湖、ウマヨ湖がなんともいえない神秘的な雰囲気をかもし出していました。

シユスタニ遺跡 ウマヨ湖(写真館H)


天野博物館
リマにある天野芳太郎氏が収集した土器や織物の博物館です。故天野氏の意志で、展示してある土器は手で触れたり、笛のように音が出るものは吹かせてくれたりします。織物の方も貴重なものが多く、信じられないほど細かい目で織られていて、インカ人の文化の高さを改めて認識しました。

7日目 (リマからナスカの地上絵日帰り観光 〜 )

ナスカの地上絵
リマから約20人乗りの小型機でイカという所まで行き、そこから6人乗りのセスナに乗ってナスカの地上絵を見物しました。初めに見えたのは宇宙人で、これは山の斜面に描かれていたので、比較的はっきり見えました。あと有名なハチドリも茶色っぽい地面だったのでよく見えました。他のサルやクモなどは、広大な砂漠に描かれているので必死に探してやっと見ました。でも見逃したものは最後に操縦士にリクエストするともう一度見せてくれます。

ナスカの地上絵(写真館E) ペリカンの一部

8、9日目 (〜 マイアミ 〜 ロサンゼルス 〜 成田)

長ーい帰路
リマ発23:00のアメリカン航空でマイアミへ。離陸前から眠っていて気が付いたら5:30でマイアミに着いていました。さらに7:30発のユナイテッド航空でロサンゼルスへ。ツアーはここから大韓航空で帰る人とJALで帰る人に分かれます。大韓航空は乗り継ぎ時間が少ないので空港内を走りましたが、JAL組はさらに2時間待って帰路につきました。



●参考にさせていただいたもの●
地球の歩き方 南米U(ダイヤモンド社)
インカ帝国(カルメン・ベルナン著 創元社)


このページの先頭へ

Copyright (C) 2006 All rights reserved by Noriko Yamaya