秘境の旅 写真館
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旅ノート ネパールの旅(2002年12月29日〜2003年1月7日)

◎旅の日程◎
1.成田 〜 バンコク
2.バンコク 〜 カトマンドゥ
3.カトマンドゥ〜ポカラ(パタレチャンゴ・チャンドラコット)
4.ポカラ周辺観光(サランコットの丘、ペワ湖、バグルン村)
5.ポカラ 〜 チトワン国立公園
6.チトワン国立公園〜ドゥリケル
7.ドゥリケル〜バドガオン 〜 カトマンドゥ
8.カトマンドゥ周辺観光(遊覧飛行、ダルバール広場、パタン)
9.カトマンドゥ〜バンコク
10.バンコク〜成田


1日目 (成田 〜 バンコク)

出発前から
ネパールには前々から行きたいと思っていたのですが、ここ数年、日本ではあまり報じられていないけど、マオイストという反政府組織のテロ事件などがあり、治安面で不安なので二の足を踏んでいました。でも、いつも注意喚起情報が出ているわりには、ツアーが催行されているようなので、大丈夫なのかと思い、行ってみることにしました。ところが、出発前に旅行社から電話で、ネパールの初日に共産党のストライキが行われる予定なので、日程が変更になるという連絡がありました。「やっぱり、アブナイのかな?」とちょっと不安になった出発前でした。

2日目 (バンコク 〜 カトマンドゥ)

いよいよネパールへ
タイ航空319便は10:30にバンコクを出発、昼過ぎにカトマンドゥに近づいてくると、右側の窓にはヒマラヤ山脈が見えてきて、乗客たちはざわめき出しました。通路側の席から身を乗り出し撮りたそ〜にしている私を見かねて、窓側に座っていた日本人の若者が席を空けてくれたので、一番カッコ良く見えた山をパシャ。あとで写真を見たら、それがエヴェレストでした。

カトマンドゥで年賀状
せっかくカトマンドゥに来たのに、今日はストライキが行われていて治安が悪くなっているので、ホテルで待機することになりました。この事は予めわかっていたので、予定通り年賀状書きに勤しみました。日本から持ってきた年賀状にネパールの切手を貼って、着いたばっかりなのに「ネパールに来てます」なんて書いて終わり。しかし、残念なことに一部の年賀状は届きませんでした。

3日目 (カトマンドゥ〜ポカラ)

ポカラへ
カトマンドゥからポカラへ向かう飛行機では、右側の席がヒマラヤ山脈がよく見えるということでので、抽選によって席が決まりました。私は左側でハズレ。しかし天気はくもりで、ポカラに着くまで右側の窓からはなんにも見えませんでした。

パタレチャンゴ
ポカラの郊外にある滝で、地面が裂けたような所に水が吸い込まれていくような滝です。でもちょっとがっかりスポットでした。ネパールに来てから初めての観光で、期待に胸膨らませていたのに、あまりにもちっちゃい滝だったからかも。

チャンドラコットへのハイキング
午後からついに雨が降ってきました。それもかなり本格的に。山を見るのは絶望的です。でも、チャンドラコットのハイキングコースは段々畑の眺めも楽しめるというので、ハイキングを強行しました。結局、どしゃぶりの雨の中、すべらないように足元ばかり見ながらのハイキングとなってしまいました。明日は、初日の出なのになぁ...

チャンドラコット チャンドラコット

4日目 (ポカラ 〜 バグルン村 〜 ポカラ)

初日の出のはずが...
「雨、まだ降ってるのかなぁ」と夜中に何度も起きて窓の外を見たけれど、無情にもぴちゃぴちゃと雨の音。結局、朝になっても雨は止まず、サランコットの丘で初日の出を拝むことはできませんでした。
雨は午前中に上がって、雲間からマチャプチャレやアンナプルナ連峰が、白い頭を見せてくれました。ポカラに来てからずっと雨雲に覆われた空で、「いったい何処に山があるんだろ?!」と思っていたので、ちょっとだけ見えただけでも大興奮で写真を撮りまくり、後で後悔することに...

ペワ湖周辺
お天気も良くなったところで、ペワ湖をボートで遊覧しました。その後、湖畔で行われていたニューイヤーフェスティバルへ。いきなり黒山の人だかりを発見したので覗いてみると、すいか割り大会のようなもので多いに盛り上がっていました。

ペワ湖 スイカ割り大会?


バグルン村へ
午後からはポカラから約50Kmはなれた、ダウラギり峰のパノラマが素晴らしいといわれるバグルン村へ向かいました。でも、また雲行きが怪しくなってきて、寒々とした灰色の空を見ながら野原でお弁当を食べ、絶望的な気持ちで山道をドライブ。しかーし!ダウラギリに近づいてくると奇跡的に雲が取れはじめ、バグルン村に着いたときには、夕日に輝くダウラギリ峰の姿をはっきりと見ることができました。
旅行に来てから4日目も終わるころにして、初めて見た感動的な景色に一同は大興奮。また、バグルン村の子供たちはポカラの子どもと違い素朴でかわいかったので、一緒に写真を撮ったりして楽しいひとときを過ごしました。

バグルン村の人々 夕暮れのダウラギリ(写真館D)


5日目 (ポカラ 〜 チトワン国立公園)

サランコットのリベンジ
昨日、初日の出を見られなかったので、サランコットの丘の日の出のリベンジに行くことになりました。今日は雲一つない晴天。サランコットの丘では、7〜8000m級の山々が想像以上に目の前に迫って見えました。その峰々が朝日に染まっていく様子の感動的なことといったら、とても私の稚拙な文章では表せません。丘の上は世界中から来た観光客で賑わっていて、2日めの初日の出に歓声を上げていました。

アンナプルナ(写真館@) マチャプチャレ(写真館A) 日の出(写真館B)


エレファント・サファリ
ポカラからバスで約6時間でチトワン国立公園に到着。途中、川の中をジープで流されるように走ったりしてネイチャリング気分も高まりました。象に乗って移動するエレファントサファリでは、エレファントグラスという丈が2〜3mもある草地を分け入って進みます。すると、いきなりサイが登場。野生動物の宝庫をいわれるチトワン国立公園だから、次は何かでるのかと期待しましたが、結局見られたのはこれだけでした。

エレファントサファリ サイだけしか見られず


6日目 (チトワン国立公園 〜 ドゥリケル)

カヌー・サファリ
今日は木をくりぬいたようなカヌーに乗って川辺の動物ウォッチングです。運がいいとワニが見られるといわれましたが、鳥と孔雀だけでした。アフリカのサファリでもあまり動物を見られなかったので、つくづく動物には縁がなぁと思いました。

タルー族の村を訪問
カヌーを降りたところで、タルー族の村を訪問しました。タルー族とは、タライ平原全域に住む先住民で、ほとんど自給自足の生活をしています。私たちが訪問したビキ・タルさんのお宅は、電気も水道もなかったけれど、子供たちはちゃんと学校に行っていて、英語の教科書やヒンディー文字の書かれたノートを見せてくれました。

タルー族の村 タルー族の女性(写真館I)


ドゥリケルの丘の夕日

午前10時前にチトワン国立公園を後にして、あとはひたすらカトマンドゥ近郊のドゥリケルの丘を目指して移動でした。ヒマラヤの夕景を見れなくては、ドゥリケルに宿泊する意味がないので、なんとか夕日の時間に間に合うよう、お弁当もバスの中、トイレ休憩もそこそこにひた走り、渋滞にはまってヤキモキしましたが、到着後は展望台への階段を駆け上がって、ぎりぎりセーフ!。はらはらしたせいか、雄大なヒマラヤの夕景に感動もひとしおでした。

ドゥリケルの夕景


7日目 (ドゥリケル 〜 カトマンドゥ)

ドゥリケルの朝日
展望台はホテルの敷地内だったので、日の出の時間も丘に登ってヒマラヤの眺めを楽しみました。ここからは、ランタン(7246m)、ドルゼラクパ(6975m)、プルビギャチュ(6660m)などの山々を望むことができます。

バクタプル(バドガオン)
ドゥリケルからカトマンドゥへ途中で、古都バクタプル(別名バドガオン)の観光をしました。中世の面影を残す静かな町ですが、ネパールに来てから、町らしい町を観光していなかったので、ネワール建築の見事な彫刻や民族衣装を着て街行く人々など、興味の対象は尽きません。
ダウデバールさんという一般の方の家庭を訪問しました。伝統的な建築で中庭を囲む4階建てのお宅です。応接間で紅茶とお菓子をご馳走になり、そこにあったパソコンでフリーセルをしました。パソコンがあるなんて、そうとうお金持ちだと思いました。なぜなら、ネパールでは電気製品があまり普及しておらず、一般家庭にあるのは照明器具ぐらいだそうで、携帯電話を見るのも希でした。

古都バクタプル(写真館F) バクタプルの街角で(写真館K)
編み物をする女性(写真館J) バクタプルの少女


パシュパティナート
ネパール最大のヒンドゥー教寺院です。ヒンドゥー教徒の人達は、亡くなるとお墓に埋葬するのではなく、火葬して遺灰を川に流します。寺院の川岸にはガートという火葬台があり、火葬が終わると聖なる川バクマティに流します。寺院に着いたとき、庶民の火葬場ではまさに火葬が行われていて、さらに上流の身分の高い人専用の火葬台にも棺が運び込まれてきましたが、時間がないので一部始終を見られず、後ろ髪引かれる思いでその場を後にしました。

パシュパティナート サルも火葬を見守る


ボダナート
ネパールといったら、この目玉寺を思い出す人も多いはず。世界最大と言われるストゥーパの高さは36mで、巨大な鏡もちみたいな所までは登ることができます。古くからのチベット仏教の巡礼地で、マニ車を廻しながらストゥーパを周る僧侶の姿も見かけました。

ボダナート(写真館E)

8日目 (カトマンドゥ滞在)

ヒマラヤ遊覧飛行
カトマンドゥは盆地なので朝は霧がでることが多いようです。遊覧飛行は霧が晴れないと離陸できないということで、6時に出発するはずが9時半まで待機。「もうダメなのかなぁ...」と諦めかけた時、やっとGOサインが出て出発できることになりました。間近で見るヒマラヤの山々は、やはり大迫力で、感動と興奮の一時間でした。コックピット内部も見せてくれて、ヒマラヤ遊覧飛行証明書も貰って満足満足。

遊覧飛行(写真館C) 遊覧飛行


カトマンドゥのダルバール広場
ダルバール広場というのは、王宮前広場という意味で、旧王宮や寺院など由緒ある建物が建ち並んでいます。1本の大木から建てられたといわれるカスタマンダプ寺院は、カトマンドゥという町の名の由来であるといわれています。そして忘れてはならないのが、クマリの館。窓枠などの繊細な木彫り彫刻も見事で必見ですが、生き神様クマリとされた少女が今でも暮らしているので、そのクマリが窓から顔を出してくれるかがポイントです。2度にわたって20分くらい待ちましたが、結局クマリを見ることはできませんでした。

ダルバール広場のクマリの館 クマリの館(写真館G)


スワヤンブナート
大日如来出現の伝説のある寺院で、ヒマラヤ最古の寺院だといわれるほど長い歴史のある寺院です。スワヤンブナートとは、サンスクリット語で「自らなり給いし者」という意味で、ヒンドゥー教徒にとっては最高神ブラフマン、仏教徒にとっては仏陀を指します。120段の階段を登ってきたかいあって、カドマンドゥ盆地を一望できる丘の上からの眺めも楽しめました。

スワヤンブナート 寺院の昼下がり


パタン
美の都といわれるパタンに着いた時には、もう夕方になって陽も傾いていました。このため、赤味がかった建物に夕日があたってよりいっそう赤くなり美しく見えました。紀元前3世紀のアショカ王の時代からあるという仏教の町で、寺院などの建物はネワール文化の繊細な彫刻が施されています。ここのダルバール広場からは、遠くにヒマラヤの白い山も見ることができました。

美の都パタン(写真館H) 博物館の入口


9・10日目 (カトマンドゥ 〜 バンコク 〜 成田)

ナガルコットの丘の日の出
日の出前でしかも濃い霧、一寸先は闇やみという中、カトマンドゥから山道を1時間ドライブし、ナガルコットの丘に無事到着しました。丘の上は霧が晴れていて、今日もランタン、ガネシュ山などが見事に朝日に染まりました。リゾートホテル・クラブヒマラヤで、ヒマラヤのパノラマを見ながら優雅な朝食をとった後、カトマンドゥに戻りネパールでの全ての観光は終了しました。

最後もヒマラヤ山脈のパノラマ
いよいよネパールともお別れです。午前11:30にカトマンズを離陸し、お天気は快晴。運良く左の窓側の席だったので、昨日の遊覧飛行のときと同じように、ヒマラヤのパノラマを見ることができました。今日は、さらにその東に連なる、世界第3位の高峰カンチェンジュンガも見ることができ、またまた大興奮でした。この日はバンコクに1泊し、翌日の朝の便で成田へ。はじめは情勢不安や悪天候などではらはらしたネパールの旅は、大満足で終了しました。



●参考にさせていただいたもの●
地球の歩き方・ネパール(ダイヤモンド社)
旅のメモ(ユーラシア旅行社 添乗員さん)


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