もう8月に入りうだるような暑い日が続いて溶けてしまいそうです。あぁ、スイス人になって山の中に引っ越ししたいと思う今日この頃です。(別にスイスじゃぁなくてもいいんですけどね。)身体の方はまだ万全ではなく寝ていると突然咳き込むという発作がたまに発生します。完全復活は今月かな?馬鹿は風邪をひかないなんて言いますが、馬鹿が風邪をひくととてつもなく酷い風邪ですね。(もう風邪じゃぁない??)皆さんも身体には気をつけましょう。 このコラムを読んでいただいている方ならおわかりとは思いますが、私はハードウェアには強いんですが、ソフトウェアは文章にするのが苦手です。(うーん、典型的な左脳人間だな)とはいうモノのやはりソフトについても書きたいことは山ほどあるんですよね。上手く伝えられるかは別にして、私自身の意見を発信してみようと思い、今回はアルペンスタイルについて書いてみようと思います。 自分でハードブーツで滑っておきながら言うのもなんですが、ハードブーツって人気ないよね。ある統計によると、日本における全スノーボード人口のほんの7−8%の比率らしいです。なんでそんなに低いのだろうか???とちょっと考えてみました。 いろいろ理由があると思うのですが、勝手に上げていくと 1.道具がべらぼうに高価である。 安かろう悪かろうでは困りますが、道具の値段は安い方がいいに決まっている。アルペンボードとフリースタイルのボードを比べると、定価、実売価格ともに大きな差があります。特にブーツに関しては異常なくらい高価です。ちなみにフランスのシャモニーで某社のハードブーツは1900fr(約38000円)で買えます。何故道具が高いかといえば、今の日本経済同様、スパイラルにはまっているのです。高いから買わない−買ってくれないと数が出ない。−数がでないと安く作れない。−安く作れないから高い値段になる。−高いから買わない。....とぐるぐる悪循環で廻ってしまいます。メーカーの皆さんには、赤字覚悟でシェアアップをしてもらいたいものです。潜在的な市場はあると思うんだけど。私の思い過ごしでしょうか????2.見ていて地味である。 これは私自身ゲレンデで良く聞くことです。雑誌等のアンケートでもでています。ソフトブーツライダー達はパイプであるとかワンメイクであるとかでとにかく派手ですね。趣味でやっているライダー達が出来る出来ないに関わらず、見た目のアピール度は抜群です。憧れを抱くのは当然でしょう。一方アルペンはというととかくSLとかGSというレースしかないというイメージでしょう。私自身はレースについてはあまりやる気がないです。それよりもいろんなところをバイクのようにハイスピードで倒しまくりで滑りたいという気持ちの方が強い。アルペンをやっている人達は一般の人々にはストイックに速さだけ、技術だけを追求しているようにみえてしまうんだろうなぁ。3.スキーと同じブーツじゃん! スノーボードをソフトブーツで始めた人の多くはこんな言葉を投げかけて来ますね。うーむ確かにプラスティックシェルのブーツはスキーブーツに見えてしまうよなぁ。で、次の言葉は柔らかい動きやすいブーツがあるのに、何故わざわざスキーブーツのようなものを履かなければいかんのか?だったりします。最近のソフトブーツは使ったことありませんが、私の個人的な考えをいわせてもらうと、食わず嫌いしないで両方使ってみたら面白いよってこと。(とかなんとか言う私は今現在ハードしか履いてないんですけど)最近のソフトブーツのガチガチ度合いといったら凄いですよ!もう少し横方向が硬かったらモロにハードブーツとタメ張る滑りができるんじゃぁないかとおもいますもんね。 4.全地形対応型ではない?? アルペンボードは不整地・POWDERがちょっと...と言いますが、本当かな?確かにソフトブーツ+オールマウンテンボードに比べると難しいところもあるとは思いますが、慣れの問題で克服できると思います。例えば深いPOWDERでは浮力とスピードのバランスが大事なので、ハードパックを滑るときとは違う優しい踏み方をしないとダメだよ。とかGAPが多いところでは、いつもよりも膝を柔らかく使い積極的に動くとか、思い切ってJUMPしながら滑ってみるとか。楽しみ方はいろいろあると思いますね。食わず嫌いをしないでいろんなところを滑るのがいいでしょう。自虐的な練習法としては、雪の緩んだ季節(春)にボコボコのゲレンデに出かけては自分を追い込んでしまうなんてのもありかな?私の仲間には派手に飛びすぎて板を壊してしまうというのもいますし....とまぁ、4つほど代表的なネガティブ事例をあげてみました。これで今回のお話が終わってしまうっていうのは詐欺みたいな話なので、ここから先はポジティブな提案みたいなことを書いてみましょう。 まずはじめにお断りしておきますが、読んでいただいている皆さんに意見を押しつけるつもりは全くありませんし、ソフトブーツ、ハードブーツだからといって差別するつもりも全くありません。道具の違いで楽しみ方が変わるってのは当然だと思ってますし、そこがスキーと違うとこだとも思ってます。FUNSKIは別にして、スピードを出せるスキーでソフトブーツってのはちょっと考えにくいよね。ボードの場合はソフトブーツでもかなりのスピードを出せちゃうってのは凄いと思うよ。ただ、ハードブーツ+スピード系ボードっていう道具そのものがなくなってしまうようなことがあってはならないと思う。それってスノーボードの楽しさを半減させることだと思わない?? じゃぁ、スピード系を盛り上げるにはどうしたらいいかな?なんて考えてみました。 1.リーズナブルな価格で道具を市場投入する。 冒頭にも書きましたが、道具の値段の問題が一番大きいような気がします。現状日本のデフレスパイラル状態ですから、どこかのメーカーがマクドナルドよろしく超廉価モデルというのをメインラインで投入すると他社も追従してくると思います。懸念点としては今現在のユーザーが結構ハイエンド指向であることが高い障壁になってしまうかも知れませんが、新たなユーザーを取り込むということでは十分な効果があると思います。私の個人的な意見ですが、日本のメーカーと外国メーカーの価格差が最近どんどん拡がっていますね。これは改めないといかんと思いますよ。 2.メディアも頑張って欲しい。 ファン層を拡げるためにはやっぱりメディアの力を借りるのが一番だと思います。最近の老舗ボード誌をみていると、トリック、バックカントリー系が巾を利かせています。SPEED系に関しては、レースの結果がちょこっとだけ....これでは、ボードを良く知らない人にとっては、”これしかないんだな”的に見えますよね。SPEED系専門誌を毎月欲しいなんて言いませんが、”CARVE”だけとは寂しい限りです。フルスロットルで板がギンギンに立ち身体と雪面の隙間が少しだけ見える状態でフルカーブなんて画像はカッコ良いと思うんだけど、どうでしょうか? 3.私らから情報発信 インターネットなんて便利なものがあるので、雑誌に掲載されなくても、SPEED系の楽しみっていうのは発信できるようになりましたね。私もこのWEBページで自分勝手な文章を書き発信しているわけです。最も私が書いている駄文で読んでくれている人がいるのか??っていう疑問がありますけどね。 4.カッチョイイ滑りをする。 これはゲレンデで滑るときにいつも心に留めておきながら滑る。誰かに見せびらかして滑るってもんでもないので難しいところではありますが、たぶんいろんな人が見ていると思うので、カッチョよく滑りましょう。廻りの見知らぬ老若男女が興味を持ってくれれば目的は達成されたも同じです。あとはナンパするなり、スピード系布教活動するなりしてください(半分冗談ですよ)。とまぁ、書きたいことはまだまだあるのですけど、頭が混乱するので続きは次回に(たぶんお盆休みで書きます) |