名鉄NSR車の動きを追う(運用実績)

●運用記録(2003.11.1〜)

表示は運用が始まった駅を示しており、今更記すまでもありませんが、常=常滑、河=河和、伊=伊奈、美=美合、内=内海を表します。平日、休日とも停泊となるのはこの5駅です。翌日の駅が前日の運用終了駅のを表し、原則記載は省略しています。
 なお、休日翌日の始発駅は青表示になっていますが、当然ながら前日の休日ダイヤによる運用終了駅を表していますので、見方には少々注意が必要です。
 後半、駅略号に括弧付きのものがありますが、直接の手掛かりがなく、他の編成の運用や前後関係から推定したものであることを表します。

日付 7019 7025 7041 5701 5702 727レ 特記事項
11.1(土) ---  
11.2(日) ---  
11.3(月) ---  
11.4(火) 5311+7019  
11.5(水) 5513+5701  
11.6(木) 5313+5702  
11.7(金) 伊(*5) 7707+7025  
11.8(土) ---  
11.9(日) 河(*6) ---  
11.10(月) 河(*7) 常(*7) 5517+7019  
11.11(火) 河(*3) 伊(*3) 7715+5701 1542=ト5515+5517+5309
11.12(水) 5313+5701  
11.13(木) 5311+5702  
11.14(金) 5517+7025  
11.15(土) ---  
11.16(日) --- 碧急ト5517+5513
11.17(月) 7707+7019  
11.18(火) 5513+7041  
11.19(水) 常(*2) 内(*2) 7715+5701  
11.20(木) 河(*3) 伊(*3) 5517+5702  
11.21(金) 5313+5702  
11.22(土) ---  
11.23(日) ---  
11.24(月) ---  
11.25(火) 5312+7041  
11.26(水) 7713+7019  
11.27(木) 5310+5702  
11.28(金) 5513+7025  
11.29(土) ---  
11.30(日) ---  
12.1(月) 5310+7041  
12.2(火) 伊(*3) 河(*3) 7711+7019  
12.3(水) 5513+7019  
12.4(木) 7715+5702  
12.5(金) 5513+7025  
12.6(土) ---  
12.7(日) ---  
12.8(月) 5517+7041  
12.9(火) 5515+7019  
12.10(水) 5313+5701 1542=ト5515+5517+5309
12.11(木) 5312+5702  
12.12(金) (常) (美) 5517+7025  
12.13(土) (内)? (河)? (常)? ---  
12.14(日) --- 碧急ト5517+5513ト
三河線内5515
12.15(月) 5313+7019  
12.16(火) 5517+7041  
12.17(水) 5515+5701  
12.18(木) 5513+5702  
12.19(金) 5517+7025  
12.20(土) 伊(*8) --- 降雪、7041F一般席特急
12.21(日) (河or内) (美) (内or河) ---  
12.22(月) (河) (常) 5309+7041 1542=ト5515+5513+5311
12.23(火) (常) (内) (河) ---  
12.24(水) 5515+5702  
12.25(木) 5517+5701  
12.26(金) 内(代) 5513+7025  
12.27(土)(*9) (常:代)? 美(代7507F) (河)? (内)? ---  
12.28(日) 美(代) ---  
12.29(月) 美(代) (常) ---  
12.30(火) 伊(*10) 常(*10) ---  
12.31(水) --- 碧急ト5517+5513

* 12.26〜29の7019Fは5303F+5311Fによる代走。

■2003年11月、12月の動向から

●(*10)7019Fの運用復帰  04.1.1更新

12月29日から30日にかけて5702Fが「伊」→「美」と流れています。休日ダイヤでは「美」、「伊」、「常」は密接な関係があり、「伊」→「美」は茶所で「美」の編成がループを抜け、その夜は常滑停泊となることを意味します。ところが、「美」の5303+11は代走を終えて7019Fが復帰する際「常」でなく「伊」へ入ってしまいました。そうなると7041Fまたは5701Fが常滑へ流れたと予想したところ、7041Fが「常」に充当されたことが確認されました。
 しかし、休日ダイヤでは「内」→「常」は成立しません。29日の「美」は茶所(検)を出たあと新岐阜16:44の1754Cで知多半島へ入り、河和(2077A)→(各)新岐阜22:06(2370F)→常滑停泊となりますが、どこかで「内」の7041Fに差し替えられたと考えられます。29日「常」→30日「内」に充当された5701Fの三柿野留置(29日)をカットして早々に「内」の7041Fとトレードしてしまえば7041Fを動かしやすくなりますが、差し替えのパターンは何通りも考えられ、アクロバティックな運用変更は得意技(笑)の名鉄さんのことですからその特定は困難です。

●(*9)推定結果を何度も書き直した12.27  03.12.31UP

年末の目立つ動きとしては7019Fの5303F+5311Fによる代走(12.25または26〜12.29実施)、7025Fの7507Fによる代走(12.27実施)が挙げられます。
 この代走、特に7507Fの充当に関連してイレギュラーな運用が行われたようで、27日の情報の少なさも手伝って、いろいろな推定案を作っては矛盾に気づいて書き直すという作業を何度も繰り返しました。しかし、それができたのは前後26、28の情報が豊富であったからでもあります。

 直接の手掛かりは7041Fの「伊」、7025F代走の7507Fが「美」であったことです。休日ダイヤはバリエーションが多いため、その推定は難しくなります。

5701F
 書いては消しを数回繰り返したあと、まずは5701Fから決めるべきだと気づきました。同編成は26日朝夕の情報があり、また、間に金山トレードを挟むため、トレード相手を含めて翌日につながる手掛かりが得やすいと考えたためです。朝「美」を出た5701Fは夕方(各)新岐阜行き1773Aに充当されていたとの報告があり、ここから昼前に金山で「内」の編成とトレードされて内海停泊のルートに乗ったことが確認できます。1773Aの目撃情報はたいへん重要で、これがなければ常滑停泊も考えなければならないので推定がいっそう難しくなります。
 同編成は翌28日(日)は「伊」への充当が確認されており、伊奈停泊となるには27日(土)犬山20:08のK2096列車(岩倉から東岡崎行き普通)に充当されなければなりません。しかし、「内」の(各)新岐阜発2050列車の犬山着が20:21のため、運用がつながりません。「内」と仮定すると矛盾が生じるのです。
 そこで、平日ダイヤでは少ないパターンですが、26日は本編*2のパターンによって犬山で「常」の編成と差し替えられたと考え、河和停泊を仮定しました。27日が「河」ならば無理なくK2096に充当することが可能です。

 5702F
 5702Fは26日「常」に充当されており、犬山で5701Fとのトレードの対象となったものと考えられます。その結果である「内」を仮定しました。

 5303+11と7507F
 悩ましかったのが代走のこの2本です。7507F(美)による代走は早々に解消したようですが、翌28日、運用復帰した7025Fは「内」であることが確認されています。普通の休日ダイヤでは「美」→「内」の流れがそもそも成り立たないのです。
 ここで、7041Fに着目すると、27〜28日は「伊」→「常」となっています。これは7025Fの休日定番パターンである「美」ループと併せて見ていただければわかりますが、夕方茶所でトレードが行われなかった証で、「美」ループと「伊」→「常」は必ずペアで存在するのです。
 ところが、7025F(代走7507F)は美合ループではありません。26日、金山トレードによって常滑に停泊したと考えられる5303+11も27〜28日で「常」→「美」は普通ならば成立しません。
 ここで美合ループにこだわれば、朝のうち「常」所定の運用に充当された5303+11が三柿野留置の時間を利用して回送され、代走の7507Fとどこかで交替して「美」に乗り、運用復帰した7025Fは「常」の三柿野留置から戻った後の運用に入り、夜は内海へ入ったと考えればとりあえず不自然な点はなくなります。

 以上は基本を積み上げ、イレギュラーが極力発生しないように考えた推定結果です。途中省いていますが、スジがだぶってしまったり、つながらなかったりとここまで来るのにかなりてこずりました。基本運用や目撃情報から推定できないような変則的な差し替えが行われていれば「大はずれ」もあり得ることをご了承願います。

●朝夕の目撃情報が大きな手掛かりに  03.12.31UP

03.12.23(天皇誕生日)は本線に関係する2運用しか直接の情報がありません。しかし、前日の情報から比較的容易に推定が可能でした。
 まず、7025Fは朝美合を出て夕方には大江で留置されているのが報告されています。このことから7025Fがこの日常滑停泊となったことと同時に、「内」の5701Fが昼間に金山でトレードされず、再び内海へ戻ったと推定できるのです。
 運用トレードの前後で対象となる編成の片側でも運用が判明すれば2本共の翌日まで含めた運用が推定できるという大きな手がかりになり得ます。推定結果は23〜24日の流れにおいても不自然な点がありません。

●(*8)降雪による運用変更でも基本は維持  03.12.31UP

12月20日、名鉄各線は降雪に見舞われ、ダイヤの乱れによる運用変更が行われました。しかし、NSRについては5本全てについて目撃情報があり、特定することができました。
 目立つところでは7041Fが日中名古屋本線の全車一般席の臨時特急に充当されたことが挙げられます。しかし、朝のうちは「伊」所定の運用に充当されていたほか、agui netの画像掲示板では夕方の知多半田行き普通に充当される同編成が発表されていますので、大枠は変えずに日中に変運用が施行されたと考えるのが妥当だと思われます。
 その他5702Fが代走に充当されたことが報告されていますが、これも三柿野留置の時間を利用したピンチヒッターで、根本的な変更ではなかったようです。
 なお、翌21日は手掛かりが少なく、7019F、5701Fの2本の特定ができませんでした。

●元気な5500系  03.12.19UP、12.31更新

このところ業務多忙や、合間を見て撮影に出掛けたりで、なかなか更新ができませんでした。ためてしまうと整理がたいへんです。しかし、目撃情報のご投稿は活発で、寒い中ご苦労様に思います。
 12月に入ってNSR車には特に目立った動きはなく、定番と言ってよい運用状況です。しかし、727列車の先頭には5500系が目立つのが注目されます。特に12.15〜の週は4/5の高確率でした。そして、その後も5500の充当率は高く、12.24からの3日間、3本が交替で充当され、今年の平日ダイヤ727レを締めくくりました。
 余談になりますが、一時期予備、代走で定期運用に入らなかった5515Fが連日定期運用に充当され、12.14には3本全てが三河線関連の運用に入ったのは記憶に新しいところです。

●2003.12.13の運用  03.12.19更新

この日は目撃情報が少なく、3本の運用が特定できませんでした。ここで過去の運用に照らせば、12.12(金)は11.14(金)と、12.14(日)は11.16(日)と同じ並びです。そこで、前後関係から11.15(土)に同じと推定しました。

●11.22〜の3連休中に大きな変化〜翌週は定番パターンに  03.12.03更新

11月後半の3連休(3連続休日ダイヤ)は11.1〜の3連休との比較においてかなりの変化がありました。7041Fが比較的近い以外は各編成とも全く違うパターンと言ってもよさそうです。
 11.24には茶所で「美」(5702)と「伊」(5701)のトレードが行われて5702が美合ループを外れ、常滑へ流れました。最近は7025Fが休日明けまで「美」に留まることが定着していたため、このトレードは久しぶりのことです。
 その後の動きが注目されましたが、気づけば11.28(金)には11.7や11.14と全く同じ並び=最近の定番パターンに戻ってしまいました。

 

●11.17(月)〜の週、7025F運用パターンに変化が  03.11.26更新

この週は7025Fに関連した変則運用が見られました。同編成が珍しく17、18と内海で連泊したのが変化の兆しでした。しかし、19日の夜、「常」(7019F)と「内」(7025F)のトレードが行われて20日木曜日は定番のパターンに戻ったと思いきや、さらに伊奈で「伊」(5702F)と「河」(7025F)のトレードがありました。その結果、727列車は2日連続5702Fとなり、金曜の727は7025Fというパターンが9.5の調査開始以来初めて崩れました。
 冒頭にも記したとおり、NSR車の運用に関心を持ったのは727列車の後位が「パノラマカー」か5700系かを予測しようと思ったのがきっかけです。まず間違いなくP車が来ると予想しても前夜になって57に化けるということがこれまたついに起こりました。
 それから、727列車のSR2ですが、今月は5300系が比較的少なく、11.21までは5311と5313しか入っていません。SR2の5300系は最近しばしば代走運用に借り出されているようですが、その影響もあるのでしょうか。余談ながら、7700系も入る編成は一定期間毎に限られる傾向にあるようです。

●(*7)11.10(月)、5701Fが常→伊へ  03.11.12更新

所定ならば朝「河」に充当された7041Fが(各)新岐阜(1760)→犬山のあと6分後の東岡崎行き普通(1894)→東岡崎(2080)→伊奈となりますが、この日は1894列車に5701Fが充当されていることが確認されています。平日ダイヤでは朝常滑を出た編成は河和停泊になるのが動かぬところでした。
 この日5701Fは常滑(775G)→(各)新岐阜(862)→犬山のあと所定どおりならば三柿野へ回送されてお昼寝です。5701Fが新岐阜に着く直前に「河」に充当された7041Fは常滑行き(976E)で(各)新岐阜を出てしまい、ニアミスはしますが、所定どおりならば差し替えはできません。しかし、7041Fはその後も4回犬山を通りますので、お昼寝している5701Fを起こしてどこかのタイミングで差し替えることは可能であったはずです。
 なお、この件について、資料を参考にさせていただいている『名鉄運用研究所』hiroさんからコメントをいただいています。それによれば、「河」の運用である1577A列車が(各)新岐阜に到着(16:49)後回送で引き揚げ、「常」の編成が三柿野から送り込まれて1760列車(17:00発)に充当されることがあるそうです。今回もそのパターンであったのかも知れません。

 その後、7041、5701の両編成は11.11(火)の夜、伊奈で「停泊」と「美合回送」の差し替えが行われました。その結果、水曜日の727列車は5701Fという最近の定番パターンにいとも簡単に戻ってしまいました。

●(*6)休日の河和ループ

2003.9.5の調査開始以来確認されていなかった河和ループが11.8〜9に発生しました。

●(*5)11.7の7025F

朝727列車には充当されましたが、日中の新岐阜12:12発1123レ〜新岐阜16:11着1320レは岐5515+7033豊が代走したことが確認されています。これに関連したことなのか、知立6:03発655列車は5513Fで発車しましたが、途中で(須ヶ口と思われます。)で5515Fに車両交換されています。5515Fは新岐阜10:11着まで本来5513Fの運用に充当され、その後代走に入ったようです。
 5513Fは新岐阜14:29の1552列車またはSR2×3の1542列車から所定の運用に戻ったと思われます。また、5515F+7033Fは1320列車で到着後、NSRの運用を抜けて須ヶ口に引き揚げています。
 7025Fがまだ所定の運用に入っているうちから「準備」が行われた様子から判断して、検査などの都合で計画的に差し替えが行われたのでしょうか。

●11.1〜の3連休明けは7019と7041のトレード実施されず

 このところ祝日がある週は伊奈で7019と7041のトレードが行われて7019Fが2日連続727レに入っていました。しかし、今回はこの差し替えは行われませんでした。その他、日頃「内」の運用に入ることが少ない7041Fが3連泊していることが目新しいところです。週末には何らかの変化が起こるかと思われましたが、気づけば最近の定番パターンに戻っています。


 

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