初出張、初海外、初中国
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1日目(2000/7/4)

 5時太田駅発。荷物を預けてバスに乗り込む。バスの名前はメープル号。後から同行のGENEさんが乗ってくる。
 8時頃成田空港着。トイレに行ったり一服したり(いきなり吸ってやがんの)、本屋をブラブラしたり。ナンバープレイスの本を購入。出掛ける前に荷物増やしてやがんの。
 9時半に搭乗開始。ファーストクラスとビジネスクラスを優先的に先に乗せる。くそう。あ。私ら勿論エコノミーね。のりすけ的には窓際でも良かったんだけど真ん中の席でした。ああ窮屈。
 カリカリのじゃこ飯食って、ナンプレやり続け、4時間のフライトの後、香港時間で昼の1時に到着。日本時間で2時。時差ボケは言い訳に使えません。
 空港内で3万円を香港$に換金。HK$2047.56でした。

* * *

 この出張に於いて全てのナビゲートをお願いしている会社(以下SN社)のH氏と、客先の会社(以下G社)のマネージャーT氏とに出迎えてもらい、車でそのままシンセンへ向かう。約2時間で国境を越え、入国手続き。ビザ代100元。

 今回は治具(お仕事に使う機械。ICとか付いてる)を段ボールに入れて運んだので、兎に角怪しまれたのであります。中国ではなんだか分からないモノの出入りには敏感なようで、全部開けられてこれはなんだ、あれはなんだ、と色々聞かれました。と言っても私らは中国語なんぞサッパリなもんですから、広東語と北京語と英語となんと日本語まで堪能なH氏にやりとりをしてもらったのですがね。

 シンセンは広東省なので基本的に広東語です。でも北京語を話す人もたまに居るようで、その時の面倒臭い交渉も、ごちゃ混ぜで話していたそうです。因みにH氏はれっきとした日本人。パスポートを見せて「オマエ何者だ」と言われてしまったそうですよ。すげえ。
 結局税金取られました。ただアヤシイ、というだけで。んじゃこれがいくら、あれはいくら、って、すげー適当。公務員のくせしていい加減。合計2040元(約3万円ちょい?)。良い商売してるぜ税関。

* * *

 その後また車に乗り込んで、G社へ向かう。右ハンドル、右車線。街は赤色のタクシーだらけ。シンセンはココ数年で急激に発展した都市だそうですが、超高層ビルだらけですよ。スゴイですよ。“中国”のイメージからは一番遠いものを感じますね。
 市民は一戸建てなぞには住んでいなくて、みんなマンション住まいなので、兎に角マンションだらけ。ぎゅうぎゅう詰め、て感じ。日本で言うところの建築基準っつーものがかなり違うというか緩いというか無いに等しいというか。そんでそのビルもですね、外壁がガラス張りのが多いんですよ。やっぱ中国人は派手でぎらぎらしたモノが好きなんですかねェ。

 真ん中に仕切があるような大きな路ではあまり見られませんが、歩行者がばんばん渡るんですよ。車道を。信号も横断歩道もあったモンじゃないです。そんなの守ってんのは車だけなんです。車線を仕切ってる線の上で数人かたまって車が途切れるのを待ってるんですよ。
 それなのに車も人も落ち着いたモンです。人の方が急いで渡ろうとして走ったりすると、逆に危険なんだそうです。なんなんですか!とてもぢゃないけど散歩してみようなどとは思わない方が身のためであります。

 中国らしくないと言えばもう一つ、自転車が殆ど見られませんでしたね。ただの偏見なんでしょうが。バスに乗るかタクシーに乗るか歩くか、なんですかねぇ。ま、あんま詳しいコトまで考えるのりすけではないですから。

* * *

 さて、G社に到着し、作業環境の設定を開始しました。先ずパソコンを借りることになっていたので、デバッグに使うソフトのインストールを、と思ったらなんと!!フロッピーディスクドライブが無い・・・?この四角い穴は何ですか?もしかしてFDDのあるべき箇所ではないですかな?このソフトはFDでインストールするんですよねー。仕方が無いので、別の本体を持って来てもらうことになりました。
 仕切直してでは早速、と思ったらなんと!!もしかしてこのWindows95は中国語ヴァーヂョン・・・?英語以外は読めないではないですか。つーかインストールしようとしたソフトが中国語を認識してくれないらしいですよ?はっはっは。もう笑うしかありませぬ。

 仕方が無いので、GENEさんが持参した会社のノートパソコンを取り出す。念の為と思って持って来たエミュレータが役に立ちました。つーか、これが無かったら何も出来なかったッスね。はっはっは。

 シンセンの電源供給は250Vかなんかだったような。日本から持って行った電化製品をそのまま繋ぐわけにいかないので電圧変換器を借りたり、それがホントに100Vになってるかどうかチェックしてもらったり、日本に電話してツールの使い方の確認したり、だけで30分以上もかかったりして。

 兎も角、G社側の担当者L氏がその日は出張かなんかで居なかったので、動作と問題点の確認だけで終了。それでもG社を出たのは8時くらいだったと思います。

* * *

 シンセン市内のホテル『シャングリラ』にて、チェックイン。香港在住のH氏も一緒。夕食はホテル内にある日本食レストラン。居酒屋気分で飲み食い。香港産のビィルと日本酒(銘柄忘れた)で焼き鶏、枝豆、牛タン塩焼き、鮭のカマ焼き、しらすお“る”し、などをつまむ。メニューに日本語も書いてあって、ときどき間違ってるのがオモロイっす!

 食後に散歩へ連れてってもらいました。薬屋さんを見ました。雰囲気だけでスゴク体に良いものばかり並んでいるように見える。何故か店の前で写真撮ったり。
 シンセンの街は基本的に危険で、夜はシャレにならないという話。昼間は車が危ないけど、夜は少ない。その代わり、良い時計でもしてれば腕ごと斬って持って行かれたり、変なクスリが入った注射器で刺されて身ぐるみ剥がされたり、というのがホントにあるらしくて。行く前にそんな話を聞かされて脅されていましたので、遠出を要求しないでサックリ帰って寝ました。



【シンセン市】
G社は、シンセンで一番高いビルにあります。69階建ての42階です。良い景色でしたよ〜。
また行って見たいとは思いませんけど。
分かりにくいですが、川が流れていて、その向こうの田んぼだらけの方が香港です。
俄には信じられないでしょう。シンセンって都会なんですよー。
つーか見えてる香港が偶々田んぼだらけだ、つーだけですね。東京で言えば多摩あたり、とか。
シンセンは娯楽施設が殆ど無いらしいです。
辛うじてスタジアムみたいのがこの窓の右の方に見えました。
ギャンブルなんか無いでしょうしねェ。
仕事とは言え、日本から単身?乗り込んで暮らしてるT氏、タフですよねぇ。
そりゃスナックのおねぃちゃんとも仲良くなります。関係ないですか。そうですか?


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