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button ヴィンテージ・ナイロン

はじめてフル・ファッションをはいたのはたまたま見つけた古い国産品でした。透明度の高さときっちりと脚を支えてくれるフィット感に驚きました。単なるコレクション・アイテムではなく現代の女性をも十分満足させてくれるはき心地です。昔のフル・ファッションやシームレスの魅力は、上記に加え、今はない独特の色にあります。かなり赤みがかっていたり、黄色みが強かったりと。また、シームレスは右の画像のようにつま先の縫い目の処理が異なっています。別のページの画像とはシームの長さが異なっています。

滅多にお目にかかることはできませんが、見つけたら是非体験してみてください。もちろん今の物ほど丈夫ではありませんから丁寧に大事に扱ってください。

demi toe

 

先輩たちはこんなにすごいストッキングをはいていた!

昭和30〜40年代の国産ストッキングの画像を展示してみました。いただきものの画像も含まれています。人類の歴史のなかで昭和はストッキングの黄金時代だったかもしれません。(大げさ?)

naigai naigai

ナイガイ フル・ファッション

色は健康的に見えませんが、経年変化のせいかもしれません。

はいた方の感想では非常に快適だそうです。

 

Naigai
carolina carolina

ニチレ カロリナ フル・ファッション

私が初めてはいたフル・ファッションと同じブランドですが、パッケージが異なります。

やや厚手で、シームも太めでかなりくっきり見えます。はきごこちはいまいちです。

 

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atsugi atsugi

 

アツギ シームレス・ストッキング

シームレスが本格的発売された頃のものです。

40年以上前のものとは思えない快適なはき心地です。

色は今はない赤みが強いレトロな雰囲気です。

 

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クスケ オーエル

プレーン編みのシームレス。すべすべして心地いい肌触りです。ノン・ッストレッチならではのフィット感がすてきです。全く古さを感じません。

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アツギ フィットプレーン

プレーン編みですからきれいでなめらかだと思います。

初期のシームレスには飛行機がバックにあるものが見られますが、当時の花形職業スチュワーデスのイメージを利用したものだと思います。

 

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アツギ フィットノーラン

マイクロ・メッシュのシームレスです。遠目にきれいです。

2足で3足分とは、フル・ファッションやシームレスを愛用している方にはすぐ意味が分かりますよね。

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アツギ スクールフィットノーラン

女子中高生向けのストッキングは私が高校の頃までは存在していました。これはノンランのシームレスで、右の画像のようにウエルトに模様が入っていてぎょっとするほどセクシーです。透明度も高く、大人っぽい印象だったことでしょう。昔の「女学生」はすごいですね。学習院女子高等科を彷彿とする制服ですね。

 

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グンゼ パララン

一世を風靡した名品のようです。植木等の無責任シリーズにも登場します。

小雪さんから週刊誌のADの画像をいただきました。

ちなみに「グンゼ」とは「郡是」。重要な産業だったんですね。

 

 
       
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プレーンとノーラン(ノンラン)

シームレス・ストッキングの全盛期は60年代です。ストッキングのことをシームレスと呼んでいたそうです。プレーン編みとマイクロ・メッシュがありましたが、後者は「ノーラン」「ノンラン」と表示されていたようです。どちらも透明度が高くきれいですが、質感もはき心地も異なります。私はプレーン編みの滑るような手触りが好きですが、黒のノンランの透明感もステキです。

22が緑、23が赤、24がオレンジと色分けされていた時期があるようです。

 

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外国製ヴィンテージ・ストッキングのサイズ表示

60年代のストッキングは、たとえば8.5M、9Lなどと足底のサイズ(数字)と総丈(かかとの底からウエルトの上端。S、M、Lなど)の組み合わせで表示します。

足底は、おおよそ、8.5が日本製のM(現在のヨーロッパ・サイズで1)、9がL(現在のヨーロッパ・サイズで2)です。

総丈は、Short、Medium、Long、eXtraLong、Operaの区別がありますが、LとXLが同じ場合もあるようです。8.5Mで約72cm、9Mで約77cmです。

メーカーなどによって多少差があるようです。あくまでも目安と考えておいた方がいいかもしれません。

 

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今でもはける?

オークションなどで昭和のシームレス(まれにフル・ファッション)を見かけます。今でも実用に耐えるのかとご質問をいただいたことがあります。
私自身、たまたま昔のシームレスを手に入れる機会がありストックを持っています。最初は破れやすく非実用的だと思ったのですが、いくつか試している内に十分実用に耐えるばかりか、多少心許なさはあるものの、今のストッキングにはない快適な物があることを知りました。
ただし、全てとは言いません。だいたい、今でも存在するメーカーの、比較的新しい物ならかなり実用に耐えうるとは思いますが、同じブランドでも個体差もあります。古いものでも結構丈夫なものもありますので一概には言えません。

色の問題もあります。「肌色」は今のとはかなり異なり、かなり赤っぽく見えるものが多いようです。むしろ、今無いような色を楽しむべきかと思います。




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