天使たち親が子を思うより、子が親を思う気持ちの方が何倍も強いものだと、ある人が言いました。SHOTAROを見て、本当にそうだと感じます。トイレに入ったワタシを探して泣くときや、腕の中で安心したように寝入るときなど、こんなにも自分のことを必要としている彼の存在が、とてもいとおしく、また、なぜか切なくて涙が出そうになります。
嫌いな食事を床に放り投げて大暴れしているときでも、私が「あーあー」と言って悲しそうな表情を作ると、雰囲気を察してパッと顔色が変わります。それから、途方に暮れた瞳で私をじーっと見つめるのです。しばらくすると「抱っこしてー」と腕を伸ばして甘えます。子どもが、こんなに可愛いくて愛に溢れているものだとは知りませんでした。決して彼が特別だという訳ではなく、保育園で会う子どもたちはみんな天使のようです。
SHOTAROが我が家に来る前は、子どもというものが何を考えているかわからず、たまに小さな子どもに会う機会があってもどうやって接していいのかわからず、困惑を感じたものです。今は子どもたちと触れ合うことがむしろ楽しく、一生懸命それぞれのお父さんお母さんを愛する純粋な彼らの姿に、感動させられっぱなしです。
SHOTAROのクラスに、いつも園の閉まる午後8時近くまでご両親を待っている男の子がいます。彼は一時期、同じクラスのお友達のお父さんお母さんがお迎えが来ると、そのお友達を叩いてしまうという行動がありました。チビゴジラSHOTAROとは違い、いつもにこにこして、大人しい、とても優しい男の子です。きっと、日が暮れていく中で、お友達が一人また一人と順々に帰っていき、最後には部屋に一人ぼっちになるのがどうしようもなく寂しかったのでしょう。彼は、ワタシが迎えにやって来たのを見て、それまで仲良く遊んでいたSHOTAROを叩きました。私は「もうすぐT君のお母さんも来るよ。」「明日また遊ぼうね。」と声をかけましたが、はにかみながらジーとワタシを見つめる彼の顔を見て、つい涙がこぼれそうになりました。 2002年4月
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