昭和時代は戦後の30年くらいから45年頃までが庶民の根付の最盛期で、ここに紹介したアイテムは当時最も人気のあった根付たちです。般若(はんにゃ)を筆頭に、小槌(こづち)、兵丹(=瓢箪ひょうたん)などいずれも当時の人々に大いに愛されました。昭和40年は銀座にアイビー族が出現、都はるみの涙の連絡船が大ヒット。昭和45年は大阪で万国博覧会が開催され日本中が高度経済成長に沸き、日本の未来が輝いて見えた時代でした。一方、昭和30年頃から登場した金属製のスネーク・キーホルダーも、若者を中心に市場を拡大していくのですが、この頃が昭和の根付の黄金時代だったといえます。 |
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