速度取り締まり
レーダー探知器の改造

旧型レーダー探知機

サンヨーテクニカのラムダ551Xという10年以上前のレーダー探知器を使っていますが、最近の取り締まり機はHシステムに切り替わったせいか、全然警告してくれなくなりました。ブザーは鳴らなくてもLED(信号強度計)は点滅しているので検出部分がうまく動作してないようです。そこで、ダメモトでHシステムでも反応するように改造してみることにしました。

1999.7.3 de JS1RSV


レーダー探知器のしくみ

実は、レーダー探知器のしくみなど、まったく知りませんでした。蓋をあけてみると、X波の受信部と、その信号を検出してブザーを鳴らす制御部に別れているようです。受信部からは復調された信号がでてきます。また、受信部にはスイープ信号も入力されているので周波数を連続可変させているようです。この動作を調べてみると、下記の図のように、無信号時はスイープさせて電波を探し、一旦見つかるとスイープを停止しそのまま受信に入るようです。

周波数スイープのグラフ

Hシステムはパルス波だということなので、以前、電気街探訪で試したレーダー(X波)発信機を使ってテストしてみることにしました。パルス波発生には、秋本で作ったテストオシレータを使います。これで、探知器にパルス波を受信させると、信号を受信はしても検出器で検出できずにスイープは止まりません。周波数がスイープされているので、LEDだけが激しく点滅しています。根本的な対策には、検出器の改造がイチバンなんでしょうが、使っている部品で不明なものもありますし、チップ部品の回路を起こすのもめんどうなので、対処療法的に、LEDが点灯したときにブザーを鳴らすように改造してみることにしました。

レーダー探知機の中身 レーダー発信機とテストオシレータ

レーダー探知器の改造

信号を受信できたことを知るのにイチバン手軽な方法は、LEDにかかる電圧を見る方法です。4つあるLEDのうち、3つは謎のICを通り制御不能ですので、もっともレベルが高い時点灯する赤のLEDだけは、抵抗が直列につながるのでオープンコレクタドライブされているようです。抵抗の前を実測するとOFF時に7V、ON時に1Vとなりました。
つぎに、ブザーを鳴らず方法を調べます。探知機に電波を当てて、ブザーのON/OF状態の時の各部の電圧を計ってみたところ、CMOS/4069の2個所のピンを0Vにすると連続音のブザーがなることがわかりました。これを先のLED部分とつなげばなんとかなりそうです。そこで、ダイオードを使ってLEDのON/OFF電圧を2つに分離し4069へ加えてやるだけで、とりあえずブザーが鳴りました。実際にパルス波を当ててみると、ブジジジジ・・・・と濁った頼りない音がします。ピーという明確な音にはならないのが残念ですが、まあ、何も音がしないよりマシでしょう・・・

LED周辺の配線 4096周辺の配線

実際の結果は?

実は、まだ、実際のHシステムでは試していません(^^;) 試してみたら、レポートします・・・ → 上手く動きました、が、最近(2002.9)、近所のHシステムは、パルス波モードでは動かなくなりました。古いレーダーと同じように、電波は出っぱなしです。

全く同じレーダー探知機を持っている人は少ないでしょうから、具体的な回路図などは掲載しません。 → 現時点(2002.9)で、既に回路図など忘れてしまいました(^^;) 写真を見て、参考になるかな?