ナンバーディスプレイ用、自動回線切り替え機

発信者番号で、着信する電話機を自動切り替えするアダプタ


4台の電話機を扱える2号機

通常、ナンバーディスプレイ対応電話機は、1回線に1台だけしか設置できません。幾つかの部屋に、幾つかの電話機を置いて使いたい場合には、高価な業務用の機材でも買わないと対応不能です。それでも、家族用や自分用と、1つので電話番号で、複数の電話機に自動切り替えしたいので、自作してみることにしました。


2号機完成

2003.9.12

電話番号によって4台の電話機に自動的に振り分ける。付加機能は、着信電話番号の表示(最大12文字)、非通知などの表示、20件までの履歴を経過時間(分)と共に表示(赤ボタン使用)、デバッグ向けにオフフックインジケータ、リレー切り替えインジケータ、非通知の延長オンフック(鳴り分けできる)、など・・・

課題は、指定番号をプログラム直接書き込みなので番号追加するたびアセンブル&書き込みが必要です(^^;) 履歴のパソコン(プリンタ)への出力ができない、黒ボタンが未使用(^^;) ケースの蓋が閉まっていない(笑)

内部の様子
一階

左からCPU基板、リレー基板、モデム基板(SK3105です。
CPU基板の左側にはバックライト付きLCDユニットが付いています。
ケース加工が一番大変でした、LCDが顔を出す大型の角穴を開ける
のは地獄です。どうしても歪になってしまうし、良い工具が欲しい!
二階

NCUはTK9690を使う予定だったけど、イマイチ上手く動きません(^^;
)やっぱり、富士通のジャンク品が一番扱い易いです(^^;)
でも、ちっとデカイのが欠点・・・
急遽、ケースのレイアウトを大変更しました。
※SK3105は、TNC(パケット通信)用モデムボードのキット、どこの製品か忘れたけど、もう入手不可能でしょう。
※TK9690は松本無線パーツのNCU、多機能で面白そうなのだが案外使いにくい。回路も未公開だしね・・・

実験機(1号機)の試作


100円のジャンクモデムカードと、PIC16F628で作ったナンバーディスプレイ・セレクタ

2003.9.8

ISDNを使っていた頃は、Iナンバーで電話番号を3つ取得し、自分用、一般用、FAX用(結局使わなかったが)に使い分けていました。ADSL導入で、Iナンバーは使えず、といってダイヤルインは高額すぎて使う気になれません。そこで、思いついたのが、ナンバーディスプレイを使って、発信者の電話番号で着信する電話機を自動切り替えしてしまう方法です。

こんなセレクタは、業務用途には売られています。でも10〜20万円と法外な値段が付いています(^^;) といって、家庭用でこれを実現するには、子機を沢山持ったコードレス電話機を使うしかありません。それも、機能は限定的です。個人的にコードレスは嫌いなのと、やっぱり、欲しい機能が欲しい訳です(^^;) というわけで自作することにしました。

いつものごとく、構想2年、製作3日です(笑) NCUには100円で買ったジャンクモデムカードを使い、モデムLSIはジャンク箱に転がっていたパケット用モデムLSI、CPUはお得意のPIC16F628です。セレクタ用リレー類も、モデムカードがら外して使います(笑) 全部、手持ちのあり合わせ部品で組み立ててみました。

指定番号のみ自分用電話機に着信、その他の発番通知は一般用電話機に着信(自分は出ない)、非通知はFAXか留守電がお相手します。


今のところ、誌面への掲載予定はありません(^^;) 公衆回線に繋いで使うには認定が必要です(^^;) 回路&プログラムの一般公開予定もありません(^^;) オーダーメイド希望があればお受けできます(有料)