2009.Feb.13 Renewal                  

Tri-Ex Model LM470D

 ウインチローラー駆動用のベルトの交換編
 




 LM470は、モーターの動力をベルトドライブによってウォームギアユニットに伝達しワイヤードラムを回転させています。シンプルな構造です。

 オリジナルはGoodYear社製のコグ付きVベルトでしたが、流石に10年以上使用しましたので磨耗して滑り出してしまいました。
オリジナルのGoodYear製 Vベルト





 コグとは、プーリーと接する面に溝の付いたベルトのことで、小さなプーリーでもベルトにかかる負荷が小さいものです。

 同じベルトをホームセンターなどで探したのですが、サイズはあってもコグ付きのものは特殊なのか、「扱ってません」と言われるだけでした。
オリジナルのGoodYear製 Vベルト







 仕方なく、コグのない普通のVベルトを購入し、代用しました。
タワーのメンテナンスをしたFTIではA40が代用できると教えてくれましたのでホームセンターで
A-40(560円)を購入し取り付けました。
 滑るような事もなくしっかりと駆動しているので良しとしましたが、FTIの話によると、3年位で駄目になるとの情報をもらいました。
たいした金額ではないので様子を見て交換時期を判断することにしました。
新しい普通のVベルト(バンドウ製)







 ベルト交換から6ヶ月が経過、ベルトの状態を点検したところ、ベルトのエッジがボロボロになっていました。
切れてしまうようなことはないでしょうが、やはりFTIの言うとおりで、この状態では3年位が限界かもしれません。
 たぶん、モーターについているプーリーが小口径のもので、駆動時にベルトに結構なテンションが掛かっているんでしょう。
エッジがボロボロになってきたバンドウ製Vベルト










 三ツ星ベルト社からコグ付きのベルトが販売されていることをネットで検索したら、価格はほぼノーマルVベルトの倍ですが、早々に購入しました。
e-Powerという商品でコグ形状もしくはノッチ形状になっており、屈曲性にすぐれ、曲げによる動力損失が少なくて約6%の消費電力を低減できるということです。また、そのため交換回数が少なくできるとのことでピッタリのベルトです。
 コグ付きのベルトは、AX-40と言う形式でベルと幅がA-40より1mm程度広いタイプのようでプーリーにピッタリサイズではなかったたAN-40というノッチタイプのものにしました。
三ツ星製ノッチ付きVベルト


 両方のベルトを曲げてみると明らかにノッチつきのほうが小さな力で曲がります。
交換された普通のVベルトとノッチ付きベルト


 Vベルトの取り外しはマイナスドライバーを使ってプーリーから一部分を外すようにしながら、プリーを回転させて行います。
キンクを作らないように巻き取られるメインワイヤー



 ノッチつきの三ツ星製e-Powerベルトが取り付けできました。
サイズもピッタリで駆動の状態も非常に良いです。
交換前と比較して、動作時の音が静かになりました。
コグ付きのベルトと同様騒音も静か






ノッチ付きVベルト                                                                                  ノーマルVベルト



 タワーメンテでも書きましたが、 クランクアップタワーは、機械です。
  日頃のこまめなメンテナンスが非常に重要であることを改めて認識いたしました。

  予備に1本余分に購入して置きました。