関西の桜2006           →→→ Back    戻る

 一木すべてが花の塊と化す植物ってほかにあるのだろうか。
 満開の桜がまさにそれだ。
 そして美しいその最盛期は短く儚い。
 日本人はそんな桜が好き。
 冬の終わりと春の訪れを告げ、足早に去ってゆく花神のような役割を担った花。
 人はそこに出会いと別れを投影し、過ぎ越しき日々に想いを馳せる。
 過剰なほどの想い入れと自己投影が重なり
 花はその瞬間人生そのものとなる。
 だから、桜の花は歳をとらねばわからないのである。
 若い頃は、季節も花も意識はしない。
 食べられないからね、桜。
 筆者も相応に馬齢を重ね、妙に桜に愛着を感じ始めた今年。
「コブクロ」の「桜」を聞きながら、関西の桜を愛でてきた。


京都、円山公園 4月8日PM7:30

 京都は桜の大集落だ。
 桜の名所だらけ。
 ただ、花見で一杯という場所が少ない。
 ご存知「円山公園」は数少ない花見酒の名所である。
 この週末、円山公園はまさに初詣並の人手である。


京都、高台寺の夜桜
 
 こんなにまで並んで、見たいのかというほどの行列が高台寺の前にできる。
 筆者は外の桜で十分である。

京都、円山公園

大阪、大川(旧淀川)端、桜ノ宮 4月8日(土)PM3:00時

 造幣局の通り抜けは右岸にある。
 桜ノ宮から天満橋、天神橋を経て
 大阪城に至るまで
 旧淀川の大川端は両岸ともに桜並木が続くのである。
 黄砂によって視界が黄色く霞んでいる。
 画面中央右よりに大阪城が見える。
 この桜並木はあそこまで続いているのである。 

大阪、大川端

 
大川端に沿って、花見客が集う。
 敷地が広いので、まだまだ収容可能だ。
「晴れてよかったなあ!」
 屈託なく、肩をほたほたと叩き、声をかけたくなるほど
 花見客すべてに好意の眼差しをむけてしまう筆者。
 オフ中の仕事で、あきらかに浮いた格好だが、まあいい。
 タコ焼きでも食おう。
 川端のブロックに座ってタコ焼きをほうりこむ。
 油断した。
 口中でマグマが噴出したかのようにタコヤキが熱かった。
「△■※○□$!!!●▽!!」
 危険な食べ物である。 

京都、嵐山 4月9日(日)AM7:00

 混むにきまっているから、朝イチ勝負だ。
 ヨミはあたり。
 朝の嵐山は人影もまばらである。
 しかし、帰路、9時前についた京都駅ではすでにジジ・ババが
 嵐山詣での 軍団を形成しつつあった。
 危ねえ、危ねえ。

京都、嵐山

 渡月橋から嵐山を望む

京都、亀山公園

 嵐山のすぐ脇に亀山公園がある。
 早朝の公園には人影もない。
 得がたい時が流れている。
 静寂と景観。ふたつともに手に入れたひととき。

京都、亀山公園

大阪、万博公園

 万博公園も桜の名所である。
 太陽の塔の前にはないけれど
 塔にむかって右手の公園が花見どころだ。


大阪、万博公園



大阪、万博公園

 太陽の塔のバックショット
 なんか、「もののけ姫」に出てくる
 ダイダラボッチみたいでしょ。


→→→ Back    戻る