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川崎に生まれて24年、東京に暮らして16年、基本的に関東の男、筆者の大阪勤番日記がスタート。 時間の経過とともに記憶は風化し、印象は薄れゆくもの。ましてや日本全国漫遊の士、筆者にとって住めば都の風土適応性の高さがその流れを加速させること疑いなし。よってたとえ誤解と偏見に満ちたものであれ、その場その時の偽らざる感想をここにつづり、記録を留めることにいささかなりとも意義を感じる所存。 まあ、2ヶ月もたてば『何を言ってたんだか』と苦笑をうかべるようなことになるのでしょうが・・・ |
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2002年2月16日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2017年01月21日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●京都の雪 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2007年11月04日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●八幡市界隈 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2007年2月18日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●NBA関西地区本部代表選考会 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() 君は飲みたくはならないか!ならないか?! |
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2007年1月27日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●緑地公園「日本民家集落博物館」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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大文字の火床 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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大文字山頂上の景観 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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銀閣寺 哲学の道 法然院 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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永観堂 南禅寺 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2006年9月2日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2006年9月4日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●大阪の立ち食い蕎麦 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東梅田、扇町通りに面する「H急そば」に行ってもらいたい。 そして蕎麦を頼んでいただきたい。 びっくりするよ。 こんなに不味い蕎麦には滅多にお目にかかれないはず。 あまりの不味さに3回も行ってしまった。癖になる不味さ、麻薬のような不味さだ。 筆者は今までこのHPで不味い話を書いたことはない(と思う)。 昭和30年台半ばに生まれた筆者の世代は、まだ微妙に「貧しさ」が現役であった時代を体験している。無論、現代と比較としての「貧」である。世間はまだ物質的豊かさを体感しえず、市井の多くはいまだ「我慢」という徳目を共有していたと思われる時代である。だから、男子は厨房に入らずであるし(入り浸っているけど)、武士は食わねど高楊枝であるし(泣き喚くけど)食い物の旨い不味いを口にするなかれなのである(喚き散らしているけど)。 それは「不味い」と他者を非難するは安易であり、美しくないとの意識からの所作である。しかし、この不味さは記録にとどめておかずにはいられない。 立ち食い蕎麦だからね、何をもって不味いとするか、香りなんてどうでもいいのである。蕎麦の湯で加減だな。ここの蕎麦は「モソモソ」この一語につきる。 肉そばを頼んだのだがつゆはしかたがない。うどんと同じお出汁を使うからね。関東の、無神経を煮しめたような黒〜いつゆじゃないんでパンチにかけるきらいはあるが問題はそのつゆにたっぷりと身を浸している蕎麦の方にこそある。もうすっかり延びきってしまって、ああた、延びきった蕎麦の標本を作るとしたら絶対これっていうぐらいすっごいモソモソ。超絶モソモソ蕎麦である。 悪いときには悪いことが重なるもんで、大盛りを頼んじゃった。蕎麦屋の大盛りなんてたいした量じゃないのが普通だが、この店は違う。本当の大盛り。頼んでもいないのに嫌がらせのように量が多い(あ、頼んでいるのか)。大量のモソモソした蕎麦をモソモソと食べさせられるのである。 暖かいそば(こっちでは汁蕎麦言いますな)がいけなかったのかと、次にざるそばを頼んだ、大盛りで。 ざるそばなのにでかい丼に大量の蕎麦が盛られて出てきた姿を見た日にゃあ、期待よりは絶望が先に立つ。この店は予想を裏切らない。蕎麦が、ああた、もうすっかり延びきってしまって、すっごいモソモソ・・・冷たいのに! 3回目はわかめ蕎麦である。こうなると投身自殺みたいなもんだ。なんだろう、地縛霊でもいるのかしら。 魅入られたように大盛りを頼んでしまった。きっと嫌がらせのように大量のモソモソした蕎麦が出てくるんだろうなと思っていたら、当たり。ああた、もうすっかり延びきってしまってすっごいモソモソした大量の蕎麦が・・・ 貴方も一度東梅田の一角、「H急そば」に来てください。蕎麦なら何でもいいので食べてみてください。貴方は二度と帰れなくなりますよぉおぅ。 |
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2006年5月21日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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由岐神社(奥に樹齢500年の杉が見える) 本堂金殿の高台からの眺め都の方角 奥の院魔王殿650万年前の金星人を奉っているのか? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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貴船神社からの眺め(画像左) 貴船の川床(画像中と右)涼しいのである。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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●大阪検定 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪検定っちゅうテレビ大阪のHPがある。 全40問。さっそくチャレンジした。 結果は19点。 とほほである。 悔しいのである。 あわよくば・・・などとスケベ心をおこしてスタッフにやらせてみた。 鉄マニアのF、茨木在住の大阪人の見本のような男である。流石に勝てん。29点。 岡山出身だけど、京阪に長いY、流石じゃ。27点。 Fと並ぶ鉄マニア、歴史オタでもあるN、やっぱ負けた26点。 枚方在住のT。Fとは別の意味で大阪人代表(夫婦善哉の春吉みたいな極楽とんぼなのである)こいつになら勝てるかもしれんと思ったが負けた。22点。 やっぱ、まだまだである。精進せにゃあならん。って何によ。 大阪検定は下記でお試しを。 http://www.tv-osaka.co.jp/yososama/0503kentei/index.html |
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2006年5月3日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●個性派ファストフード | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
珍丼亭。 JR三宮東口の山側、駅の対面にある小さな丼屋である。 名前の通り、珍しい丼を出す。 カツ牛。550円 牛丼半分にカツが載っている。卵でとじてはいないのでカツ丼ではない。 さんま蒲焼丼500円、ソースかつ丼500円、豚ロース丼500円 エスニックチキンかつ丼500円。 角煮丼は650円だ。 |
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●ミックスジュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ミックスジュースの王道は阪神電鉄梅田駅改札にあるジューススタンドだそうである。 皆が筆者に勧める。もちろん飲んだ。 140円。流石に安い。店はもちろん「元祖」と言い切っている。 阪急の自動走路の前、HEP FIVEに出るあたりにもジューススタンドがある。筆者はここの「ピーチアップル」200円をこよなく愛している。 新大阪駅、新幹線構内にもある。ここのミックスジュースは150円。 筆者は家でもミックスジュースを作ってる。 多少痛んだ果物を、砕いて混ぜて牛乳とあわせちゃえば大丈夫やろってところだと思う。成り立ちは。でも、いけるんである。 |
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2006年4月8日・9日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●関西の桜 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
桜の季節だ。 考えてみれば、4年前、来阪時に大川端から大阪城の桜をチャリで見回って以来、じっくり桜と向き合ったことがなかった。 今年は、桜を見に行こう。 画像中心の中継はこちら |
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2006年2月4日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●大阪縦走(後編) → 前編 中編 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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画像左:黒門市場 中:適塾 右:お初天神 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2006年2月4日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●大阪縦走(中編) → 前編 後編 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2006年2月4日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●大阪縦走(前編) → 中編 後編 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() ![]() ![]() 左画像は地下鉄御堂筋線天王寺駅 画像中、四天王寺 右端画像が通天閣(JR天王寺のガード上から) |
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2006年1月29日(1月16日の記) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2006年1月21日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●ICOCA(いこか)とPITAPA(ぴたぱ)相互乗り入れ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
JR西日本のICカード「ICOCA」。 「ICOCAで行こか?」といかにもな広告で仲間由紀恵とイコカモノハシのイコちゃんで売り出し認知されている。2003年11月から稼動し、2004年8月にはJR東日本の「Suica」(スイスイカードの略。CMキャラはなぎら健壱とペンギン)と相互利用ができるようになった。もっとも「Suica」は関西では使えない。 「PITAPA」は「スルッとKANSAI」が使える阪急、京阪のICカードである。 今日から、この「ICOCA」と「PITAPA」の相互利用ができる。 結構、便利だ。いいぞ。 |
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2006年1月15日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●伏見稲荷行 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2006年1月15日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●東福寺行 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2005年10月30日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() ![]() ![]() みの〜おんせん、すぱ〜が〜でん♪ |
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2005年9月9日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2004年6月5日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●関東モンのための関西言語考(1) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いまどき大阪で「冷コー」などと言う奴はいない。 アイスコーヒーをそのように呼ばわる世代は爺様世代である。ステレオタイプのイメージを期待するむきには申し訳ないが、愛宕山から「い」の字の電波が発信されて以降、テレビという強烈な没個性化マシーンにより、こと言語においては標準化の波が全国に波及したのである。 とは言え、大津波のような標準語ファッショに抗して、いまだに消えない固有の表現がある。言語レジスタンス運動などという大仰なものではなく、それは風化の侵食に耐えて残された文化の芯のようなものだろう。今日はそのような、関西固有の言語を関東の皆様にもわかりやすく特集してみました。 ▼「カッター」 チキチキと出し入れするあの簡易刃物のことではない。ワイシャツのことである。クリーニングの預かりメモにカッターと走り書きがされているのを見たときほど「関西」を感じたことはない。筆者の好みで言えばワイシャツであって欲しい。「カッター」では、ネクタイしめずにカンカン帽、汗ぬぐいまくりの開襟シャツオヤジが脳裏に浮かび、いまひとつシャキッとしないのである。 ▼「ぼんち揚げ」 漫才コンビのから揚げをイメージさせるが、もちろんそのようなものではない。 「歌舞伎揚げ」のことである。関西では「歌舞伎揚げ」は売っていない。したがって、あの歌舞伎の緞帳カラーのパッケージもお目にかかれないのである ▼「ずり」 砂肝のことである。「砂ズリ」あるいは単純に「ズリ」と呼ぶ ▼「お好み」 寿司屋のカウンターで『お好みで!』という、あの「お好み」ではない。多分わかっていると思うが「お好み焼き」のことである。関東では略さずに「お好み焼き」とフルネームで呼ぶが関西では「お好み」である。「焼き」までつける奴はいない。 ▼「豚まん」 関西表現入門編ではある。「肉まん」のことを「豚まん」と呼ぶ。肉と言えば関西では「牛肉」のことをさす。したがって「肉まん」と銘打つと「牛肉まんじゅう」と勘違いした客から牛頭豚肉の非をなじられるのである。 ▼「めっちゃ」 きわめて汎用性に富む言葉である。 普通以上の程度を表現するときに使用される。比較級である。残念ながら関西弁は言語としてあまり高度に進化していない。最上級も「めっちゃ」である。程度の表現は主に音量あるいは繰り返しの回数、もしくは「めっ」と「ちゃ」の間のタメによってあらわされる。 ▼「あかん」 「それは駄目」という意味。 「あかんて」「あかんよ」などと言って、否定表現に多用される。「駄目」といわれるより幾分あたりが柔らかい。でも、駄目ってことなんだけどね。 ▼「じぶん(自分)」 1人称ではない。関西では2人称として使用される。 「自分、そんなんでええと思うてん?」 (君は、そのようなことでいいと思っているのかい?) ▼「ありがとお」 感謝の表現である。関東では軽い気持ちを「どうも」とか「すいません」とか曖昧な言葉でごまかすことが多いが、関西は礼節の国である。きちんと「ありがとお」と言う。 「ありがとう」ではない。語尾があがる。「蟻が十匹」というイメージで発声していただきたい。はい「ありがとお」そうそう、じゃあもう一度「ありがとお」はいよくできました。 日常表現としてこの言葉を交わしていると気持ちがよろしいが、実は客商売でも使用される。店が客に対して「ありがとお」なのである。「ありがとうございました」ではない。関東から来た者には若干の齟齬がある。何か客扱いをされていないような錯覚を覚えるのである。「客だぞ俺は」なんて感じ。さすがに百貨店とか値段の張る料理店など、ええかっこしいの店では言われない。 ▼「言うたら」 「言うなれば」「言ってみれば」の意。 「言うたら××と違いますか?」 (言ってみれば××ということじゃないんですか?) ▼「ほな、やってみましょか」 そこまで言うんだったら、駄目にきまっていますが、やるだけのことはやってみましょう。もちろん駄目だと思います。だからそのときになってごちゃごちゃ言わないでくださいね。あくまでもア・ナ・タが無理なことを言っているんですから。私はいまこの場であなたとの関係を悪くしたくないので駄目だとは言いませんが、結局、そういうことなんですからね、の意。 ▼「考えときますわ」 無理、駄目、あり得ない、考慮の余地はまったくない、の意。 |
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2004年5月8日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●東西の風景 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東北禁断症状があらわれつつある。筆者は重度の東北中毒だ。 川崎生まれの東京育ち、大阪在住の筆者だが、なぜか東北に郷愁を感じてしまう。 一人っ子で育った筆者にとって、人いきれでむせかえりそうな環境に息が詰まることがある。都会っ子なので、鄙住まいはかなわないなあとは思っているのだが、旅先には静かな土地を選ぶ傾向がある。 目的地を決めずに旅立つときは、仙台や盛岡までとりあえず、というケースが多かった(今は岡山がその地位にある) なぜかと言えば、西に向かうと人だらけなのではないかという懸念が常に頭をかすめていたからだ。この偏見はそれほど的をはずしてはいない。歴史の古い西国では人の営みが極限を極めている。住み暮らせる処、耕せる所を求める動きはおそらく際限もなく膨張し続けたであろう。利用可能な土地にはすべて人手が入っている。それだけでは飽き足らず、埋め立てられる海、川、湖に次々と土砂を投げ込み、土地にしてしまう。鉄を精製するための燃料として伐採できる山という山を丸裸にしてしまう。乱開発は今に始まったことではない。ただ機械化という化け物じみた開発武装力がなかったためにそのスピードが遅かったというにすぎない。開発スピードが |
遅くても時間はたっぷりある。古墳時代の太古から江戸期まで、西国ではたゆみない開発の営みが続いていた。だから、きっとどこに行っても人がいる、そんな印象が筆者の旅の足を北にむけさせていたのだ。 東西での相違は、植生にもあるようだ。車窓に映る山々がまとう樹木の衣の厚さが東と西ではずいぶんと違う。西国ではハゲとまではいかないのだが、どこか地肌が透けて見えそうなオヤジの頭のような山々が多い。とくに山陽道にはその傾向が強い。東北の山々は木々で盛りあがっている。あの中に分け入ったら出てこれないのではないかという恐れすら感じる繁茂の山々だ。そのため、緑したたる山々を背景にしたとき、西国のそれはどこか書き割り然としている。もちろん筆者の印象の話だが。その書き割りの裏から池野めだかが出てきそうなのだ。そのあとから山田花子やオール阪神がゾロゾロと出てきて、ひとりたたずみ物思いにふける筆者のまわりを珍しげに取り囲む。そんな絵が頭に浮かんでしまうのだ。それは嫌、断じて嫌。 だから自然を求める心が強くなると、やはり東北にむかうことになる。関西以西は自然を楽しむよりも、歴史のロマンを楽しむ旅が向いている。これは役割分担の話なのだ。 |
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2004年5月1日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●ターミナルのある幸せ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
チャリへの情熱は急速に冷えている。いたしかたなし。少なくとも筆者の住むエリアはチャリを転がす悦びを見出しえない。 失ったものもあるが得たものもある。むしろ新しく手に入れたものの方が筆者には望外の悦びである。 新幹線、在来線のターミナル「新大阪」まで電車で7分なのだ。家から出ても15分以内で新大阪に出られる。あってよいことだろうか。思いついたらすぐに旅に出られるのである。旅ではなく散歩感覚で京都や神戸(三宮)へ行ける。チョイと在来線に乗っかれば京都も神戸(三宮)も24分の距離だ。 世田谷在住のころは東京駅まで1時間は見なければならなかった。乗り換えもあるし、思い立って何処かに行けるという風ではない。旅心のある身にとっては隔世の感がある。 わはははは。 |
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●洛南散策(宇治界隈) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ゴールデンウィークの一日、洛南に向かった。 京都駅からJR奈良線で南下する。その沿線、東福寺、桃山、宇治の界隈が洛南だ。やまと路快速で16分、各駅で25分程度の距離に宇治がある。 平安貴族の別荘地であり、世界遺産「宇治平等院」がある処、そこが宇治。 京都は世界遺産が多すぎる。ちょっと調べてみれば17個もある。わかりますか? 上賀茂神社、下鴨神社、東寺、清水寺、延暦寺、醍醐寺、仁和寺、平等院、宇治上神社、高山寺、西芳寺(苔寺)、天龍寺、金閣寺、銀閣寺、龍安寺、西本願寺、二条城。 国宝、重文(重要文化財)にいたっては数知れず。いやはや、一度や二度で抑えられる土地でないことだけは明らかだ。 閑話休題。 JR奈良線の宇治駅から宇治川へ、宇治川端にある平等院までは徒歩で10分もあれば辿り着く。宇治川にかかる宇治橋の橋脚にはじける川のせせらぎが思ってもいなかった早さで清冽の感をうける。めっけものだ。 平等院内の藤棚はすでに盛りを過ぎ、色褪せている。 写真でよく見る平等院の正面からの構図は、広角レンズでないとおさまらないので、カメラマニアの方はご注意を。筆者はもちろんポケットに収まるデジカメなので、あの構図は無理。 ゴールデンウィークの土曜日、天気は良好、人はあまり多くない。 京都の寺社仏閣物件に食傷ぎみか、平等院鳳凰堂にはあまり大きな感銘もうけないまま、展示されている雲中菩薩像や鳳凰などを眺める。こういうクリエィティブはいいなあ。しかもかなり今風ですらある。なるほど、手塚治氏はこの鳳凰に火の鳥の発想を得たのだろうな、と勝手に想像する。雲中菩薩 |
像など夢枕獏氏の物語を映像化する際には必ず参考にされそうだ。こうとなれば、先ほどはあまり感銘もなく眺めていた鳳凰堂もその涼しげな造りに気持ちが入り、評価が高まる。現金なものでは、ある。 宇治に来たのだから、まあ、茶だな。せめて抹茶ソフトでも食べなければなるまい。 沿道の一軒で抹茶ソフトを買い、ぶらぶら歩きながら食べる。 途中、古い定食屋でうどんを食べる。 店のおばちゃんが話しかける。 「どこから?」「大阪」「大阪も暑いでしょう、人が多いから」 う〜ん、人が多いから暑いんとはちゃうと思うけど。いや、ヒートアイランドがあるか・・・こういう会話にあまり身をいれてはいけない。サラっと受け流さねば。 京都から見れば確かに大阪は人が多い。梅田を歩くと人あたりがして疲れると言う京都っ子がいる。しかし、京都の四条通など、歩道が狭いせいでものすごく渋滞している、もちろん人で。車は言うに及ばず。 自分の足で歩く以外の交通機関は牛だったのだ、この都は。少し時代が下れば馬にはなったかもしれない。しかし都市設計が牛を想定しているのだから、馬では早すぎる。危険であろう。貴族や庶民は、住宅地をけたたましく走り去る暴走族に眉をひそめる感覚で、馬上の武士たちを眺めていたのかも。 さて、宇治川の中洲が橘島と塔の島。橋で渡れる。橘島には平家物語の「宇治川先陣の碑」がある。実際の先陣争いはもっと下流で行われたらしいが。 この橘島のむこう対岸にも橋がかかり、世界遺産「宇治上神社」に続いている。 往きとは反対側、宇治橋の対岸左に京阪宇治線の終着点「宇治駅」がある。帰路はこれを使って伏見へ向かうのだ。 |
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2004年2月1日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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●物産展「京の抹茶座」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 清水寺から清水坂を下り三年坂(産寧坂と書いたほうがそれらしい)、二年坂へと連なる街並みの昼下がりは観光客の芋洗い通り。 6月上旬など修学旅行シーズンがからみ、それはもう阿鼻叫喚の様相を呈する。 夕刻の街並みがほんわかとしていいのだが、この日はあいにくの炎天下の訪問。でえ!あぢい! 二年坂の先に高台寺がある。秀吉の正妻北の政所が秀吉の菩提を弔った寺だ。 その手前、二年坂が途切れる寸前に茶店があった。 そこで見つけた物件がこれ!「無糖、無添加、京の抹茶座」 抹茶のストレート(って言っていいんか?)のペットボトル。 メーカーも製造年月日も、原材料なども一切の表示なし!ただ正面に商品名が印刷されているだけ。 売り子のおばちゃんが「よく振って、泡立てて飲んでや」と言いました。 |
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2003年6月2日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●気迫の広告 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アドバタイジングなどと何やらドタバタしたカタカナ英語を使いまわし、マスマーケティングだ、パブリシティだ、メディアだ、ギミックだ、アイーダだなどと素人衆をケムにまき、広告費をがっぽりと巻き上げるのが東京の広告屋。 しかし、この地の広告には、そのような浮ついた気配がない。理論やら技術やらを超越した本能に根ざした気迫がみなぎっている。 一撃必殺の捨て身勝負といった感じだ。野球で言えば、インハイのストレート一本勝負。 筆者のチャリンコ周遊コース上にある、とあるガソリンスタンドなど敷地上の壁やタイルにあますことなくでかでかと様々な宣伝文句を塗りたくっている(コピーだなどという軽々しい言葉とはおよそかけ離れた迫力なのだ) 曰く 「素通りできない店!」 筆者はこの文句が一番好きだ。その隣には 「消費者本意で儲けは二の次!」 これもいい。 公共広告でさえ、気迫が漲っている。 「チカン、アカン!」 東梅田、太融寺の裏側兎我野町にある「ホテル関西」など建物に至る通りの東西南北すべての曲がり角にここまで張り出していいのだろうかというぐらい、巨大な看板を路上に張り出している。 そのホテルの対面にある中華料理屋の巨大赤提灯も見物である。 相手より少しでも張り出して目立たせる。そんな意気込みがひしひしと伝わる物件だ。香港的とでも言えばいいのか? テレビをつければ、社名、商品名の連呼。制作費を恐ろしく節約しているのがありありとわかる。タケモトピアノ、551のホーライ、関西電気保安協会などがやはり代表格だろうか。 |
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●住みやすさ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
積もらんのだ雪が。大阪は。(ここ2シーズンの話だが) 来ないのだ台風が。夏に。(去年の話ね) 揺れんのだ地面が。滅多に。(ここ一年半だけど) さすが1200年の王都、京都の南西にあるだけのことはある。 おまけに住まいが在京時の1階からいきなり15階という高層階になってしまったためか、蚊も来なけりゃ、蝿も止まらない。信じがたいことに在阪1.5年でゴキブリの姿を見たことがない。 これはなかなかいいかも。 |
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●改善点 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ゆるいのだラーメンの麺が。 豚骨なのだラーメンのスープが。 ダブルボイルなのだパスタが。 とろみがついているものばかりなのだカレーは。 甘ったるいタレつきなのだ餃子が。 しかも皮が薄すぎるのだ餃子の。 ああ、これだけが改善されれば、まさに王道楽土なのになあ。 |
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2003年4月28日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
● おかしーよ!それえ!(ケントデリカット) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1年も過ごせば、もはや比較の視点も姿勢もゆるくならざるを得ない。 東西の比較など、もう止めだ。やめ。やめ。 あ、でもひとつだけ言っておきたい。 かたことの日本語を話す外国人に向けられる視線には暖かいものがある。ほほえましいというスタンスがおおかたの姿勢ではないだろうか。 なのに関西ではかたことの関西弁を話す東京もんは目いっぱい嫌われる。 もっと、暖かい目で見てやることはできないものか。 まあ、言うほど惨い目にあっているわけではないのだが、とりあえず言ってみました。 |
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●何をするかあ! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
席を譲られた。 2003年4月18日、京都の地下鉄車中。 一生この日を忘れない。 まだあどけなさを残す児童は、おそらくは勇気を振り絞って目前の青年(せ・い・ね・ん!)に声をかけたのであろう。瞳を見ればそれぐらいわかる。 しかし若者よ。良い行いが良い結果を生むとは限らぬのだ。 ましてや、君は誤りを犯した。 君の前に立っているのは老人ではなく青年(せ・い・ね・ん!)なのだ。わかるかね?元気な青年なのだ!百歩譲っても元気な壮年なんだぞ!いいか!今度こんな真似をしたらギュウギュウにしてやる!一生かかっても癒えない後悔をさせてやるからな!覚えておけっ! 良い子の皆さん、席をゆずるべきかどうかよく考えて行動しましょう。自分たちが若いからと言って、ネクタイをしめた年上のお兄さんが皆、席を譲ってほしいと思っているわけではありませんからね。 |
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●こわっ! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「京都はタクシーが支配している」 会社の若者の言だが、けだし卓見である。 交通手段が少なく、観光客が多い。年中何かしらの行事があるから観光客が途絶えることはない。タクシー会社にしてみれば「入れ食い」常態だ。つまり「殿様商売」ってわけ。 だから接客があまりよろしくない。運転も荒い。 無論すべてがそうだと言っているのではない。比率の問題だ。 「ていねいな接客・安価な運賃」を掲げてMKタクシーが京都に興ったわけもうなずける。 既得権益を壊す異端者の存在をギルドが許すはずがない。 だからMKは京都駅周辺に車を寄せることができないのである。 |
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●京阪乗る人、おけいはん(京阪電鉄広告より) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
京阪を結ぶJRの車種は多様だ。 特急・急行・新快速・快速・普通。 日曜の朝、京都から大阪にむかう。 急行「ちくま」長野から大阪にむかう急行電車。 今のご時世、急行はめずらしい。 私鉄との競合でJRが運賃で私鉄より優位に立つことはまずありえない。 ただでさえ割高な運賃に急行料金を上乗せすれば客が私鉄に逃げ出すのは自明の理だ。 相手は特急車両ですら料金を上乗せしない。 しかも急行という時代物の車種に使用される車両はやはり時代物だ。つまり遅い。近時、東西を問わずJRで増加した車種は「快速」や「新快速」だ。料金面で勝てないならスピード勝負だ、という至極もっともな価値転換をはかった結果、やたら早い電車が出来上がっちゃった。JR京都線、神戸線を走る「新快速」は区間によっては130キロをマークする。これは特急電車のスピードだ。 だから、同じ線区を走る急行「ちくま」は京都・新大阪間をノンストップで走るにもかかわらず、途中高槻で停車する「新快速」よりも時間がかかるのだ。でも料金は運賃プラス530円。 JR、なんだかわけわかんないことになっている。 ちなみに特急車両、たとえば鳥取にむかう「スーパーはくと」とか金沢からやってくる「サンダーバード」や「雷鳥」などはやはり所有時間が「新快速」と同じようなものだ。料金はプラス630円。 さすがに新幹線は早い。新大阪までなら新快速の24分に比べて15分。自由席特急券は840円。 定期を持っていればタクシーに乗るようなものだ。 |
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●すごっ! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
阪急は私鉄の王者である。 阪急梅田駅のホームは壮観だ。 都合9本の線路が横一線に並んでいる。 両脇のホームを数えてゆけば18番線にもなる勘定だが、そのようには表示しない。 1番から9番まで、左側が降客専用、右側が乗客専用と分けてしまい、両側あわせて1個のホームと勘定している。しかもその呼び名が変わっている。通常1番線とか3番線とか呼ぶが、阪急は1号線、3号線だ。 改札を背にして右側から「京都線」「宝塚線」「神戸線」が3ホームずつ使用している。 各線はさらに途中から盲腸線を分岐させ、阪急王国を成立させている。 JRと併走するエリアでの両者の性格の違いは明らかだ。 JRは前進が国鉄だっただけあって駅周辺の宅地開発とか商業資本の集積など、ディベロッパーとしての機能は微塵も持ち合わせていない。だから駅周辺がどことなく暗い。 阪急の各駅はそれぞれ街の表情を持っている。繁華街も車窓から望見される。 やっぱ住むなら阪急沿線ちゅう感じだな。 |
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●物産展 諸々 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 物産展筆頭はこれだろうなあ。豚マン大阪代表の「551蓬莱」 牛肉文化圏の大阪では、肉は牛を指すから羊頭狗肉をさけて「肉まん」と呼ばず「豚まん」と呼ぶ。 京都までは駅改札に販売所があるが、東京進出の気配はない。 みやげ物での制覇を目指しているのか?CMもベタで濃い。 |
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![]() 物産第2位には、この大阪あんプリンを推したい。 4個入り900円とやや割高な物件だが、抹茶プリンの中にアンコが仕込まれ、塩こんぶまでついている。かさも適度で重量感があり、大阪3原色をきっちり守った手提げ袋までついている。日持ちがし、食べる前に冷蔵庫でたっぷり冷やすだけでOKというまさに大阪みやげにうってうけ。 |
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![]() 阪神百貨店「フレンドパーク」のいか焼きとはこれのことだわ。 関東圏ではいか焼きと言うと、いかの姿焼きをイメージしがちだが、実は違う。この簡便なゲソ入り粉焼き(一銭洋食)こそがいか焼きである。 玉子入りを「デラバン」と言う。何の略だ? |
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![]() ご存知でした?「ももいちご」 イメージが浮かびそうで浮かばない、絶妙なネーミングセンス。「桃」と「いちご」という好感度の高い果実を組み合わせたところがいい! 「グレープフルーツ」が日本に輸入された時も同じような感じだったな。 (どういう奴?)というワクワク感と(どうせ高価で庶民の口には入らないのだろうなあ)といったガックシ感が渾然一体となった、でも興味だけは津々といった状態だ。 まあ、ご想像のとおりいちごなんですけどね。 徳島県佐那河内村でしか作られていない、大粒の果汁たっぷりのいちご。形状が丸みを帯びているので「ももいちご」と命名され、大阪青果市場にしか卸されていない。おそらくこのエリアでしか食べられないいちごだ。 と、いうことが前もってわかっていれば、去年の冬から食べていたはずなのだが、実際に食べたのは今年に入ってから。1年間も棒に振ってしまった。げに恐ろしきは情報力。 初めて見かけた場所がよくなかった。梅田の北新地である。ご存知のとおりクラブだのバーだのサロンだのが「高級」あるいは「ぼったくり」という枕詞と一緒に繁栄する、東京で言えば、銀座と六本木と歌舞伎町、池袋が一緒になったような繁華街である。大阪在住1ヶ月未満の筆者としては、関西商法、あるいは大阪商人という実は実態のない、しかし日本全国に広まるある種のイメージから、露天に並ぶ「ももいちご」の販売商をまるで縁日のわたあめ売りのようなイメージで、幾分いかがわしいものとしてとらえてしまったのである。 いちごにしては高額でもあった。まあ、高いいちごもあるけどね。木箱入りで一列に粒を揃えて並べてあるような・・・ とにかく、筆者としては酩酊の末、ネーミングだけで購入した木箱の中にはいちごと桃が2個づつ入っていました、という事態を懸念してしまったのである。 しかし、大阪在住も1年を数え、ステレオタイプの大阪イメージが虚構にすぎなかったことを知る筆者は晴れて「ももいちご」を食べることができたわけです。ジュル。あ、うめえや、こいつは。「ももいちご」は果汁をたっぷり含んだ果実の特性を堪能するために、へたをとったらそのままかぶりついたほうがいい。お上品に半分に切ったり、コンデンスミルクをかけたりして食べてはせっかくのももいちごが台無しである。 |
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![]() 大阪と言えば稲荷寿司 稲荷寿司といえば「狐太閤(こたいこう)」の釜揚げ稲荷。 けっこうでかい。しかも売れ筋。 種類も多い。釜揚げ稲荷以外にも「おから稲荷」とか「まつたけ稲荷」とか稲荷寿司でこれだけバレエティに富んだ構成が可能とは、さすがである。 |
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![]() 「大阪人はカレーが好き」理論を証明する一品。 問題は関東地区でも売っているかどうかだな。 あ、そうそう。大阪はラーメンの基準がユルイ。つまり、イマイチ。そのかわりインスタントラーメンの消費量は多いらしい。カレーラーメンがインスタントで売られているのもそうした消費事情を反映してのことか? |
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![]() 何でも合わせてしまう大阪人の合理性が生んだ一品。 トーストにバターを塗って、はちみつとシュガーをふって食べるとオイシイ。 この事実に着目して「だったら、最初から全部あわせちゃえい」ということですね。 |
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![]() ![]() まずは昔懐かしい「冷やしあめ」(筆者はちっとも懐かしくない) しょうが入りの甘いドリンク。 もう、想像とおりの味でこういう甘味は舌には馴染まないなあ。 続きまして「ミックスジュース」 最近、サンガリアが「ミックチュジューチュ」を全国区で販売したためにナショナルブランドとしてブレイクするか?基本的には何でも合わせてしまう大阪人の飲み物。果汁だけではなくミルクも入っているのがミソ。 |
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![]() まあ画像だけではうまく伝わらんでしょうが、麺が東京より一回り太 いのです。 だからソースがよくからむ(筆者は焼きそばソースは使わず、ウスタ ーソースを使用します)あ、そうそう、東京にいたときはソース焼きそばと言うより塩・コショーで味付けしていました。 |
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![]() これは大阪の商品ではありませんね。愛知エリアではあるまい か。 しかし、地元スーパーで売っていたため、あまりの懐かしさに買 ってしまいました。 その昔「ガッチリ買いましょう」という視聴者参加の買物クイズ番 組があったが、たしか、そのスポンサーだったのでは? |
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2002年8月2日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●文化の重層地帯 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
関東が歴史の主役になるのは江戸幕府開設以降、いや幕府瓦解以降か。一方。関西は大和朝廷以来の歴史の厚みがある。その厚みは周辺諸地域の闘争の歴史がつむぎだす幾重にも編みこまれた織物の重みでもある。 ひとことで言えば、関西はヨーロッパ的であり、関東は新大陸(アメリカ)的である。 大阪・京都・奈良・神戸・和歌山・近江・因幡・出雲・・・京都をフランスとすれば、神戸はドイツ、大阪はイタリア、奈良はギリシア、和歌山はベルギー、近江はイギリス・・・自分でふっておいて何だが、比較は難しいな。ま、いいや。 神話の国々から律令国家、宗教による鎮護国家、宮廷の繁栄、西国武士と東国武士の闘争、鎌倉を経て室町、そして戦国期・・・時代の中心地は微妙に所を替え、主役を変えているが基本的に関西圏を離れることはなかった。 中央指向の強い民族性を持ちながら、関西では各地域が独自の個性を失うことがなかった。 国家間の地域間紛争と文化抗争を繰り返しながらも、国家レベルでの個性を保ちつづけたヨーロッパの歴史と似ている。 関東にいると、いや、東京にいるとその実感はない。東京は幕府の瓦解で先住民である江戸市民をおさえつける格好で地方勢力が大挙流入して形成された。彼らの負い目は都鄙の自己認識であったろう。大都会に対する田舎町の悲哀である。その劣等感を克服するために、明治政権は徹底的に旧文化を掃滅した。文化の掃滅とは没個性という漂泊を施し、全国統一規格という標準化を進める作業に他ならない。 |
東京では1時間、東西南北どちらの方向にむかっても行き着いた先は東京文化である。ちっちゃな東京がベッドタウンとして何十キロもの半径で周辺諸地域に広がっている。 関西では30分、電車に揺られれば、降りた先は明らかに異文化圏だ。大阪と京都は明らかに異質な風土、文化を持つ。神戸、奈良、和歌山、丹波(福知山)、すべて同様。フランス、イタリア、ドイツ、ポーランド・・・国境を接して歴史をつむいできたヨーロッパと同じだ。 大阪は京都と違い、永く都になりえず(ほんの一時期、難波宮を持ったが)日本史の中では常に在野であった。その在野精神が中央である東京への競争心を生み出している。同じ精神の地平に、競争心というよりは多分に蔑視の色彩を濃くして京都も存在する。ただ、かつて中央を永く経験したという文化の寛ぎの違いにより、その思いを胸に秘す京都に対して広言して憚らない大阪にこそ、気概とそれ以上の哀愁が滲んでいる。 大阪が司馬遼太郎氏を生んだのは偶然ではなく、必然であろう。氏はあきらかに大阪の作家だ。氏の歴史への視点には大阪人でなければ得られぬ視野の広がりと達観が、ユーモアとアイロニーをブレンドしながら存在している。 大阪を拠点に周辺諸都市を訪れるたびに上記のようなことどもををとりとめもなく覚えてしまうのである。それは言わば、周辺諸地域がすべて、まわり舞台のように日本の歴史を次々に演目にのせてくれるからなのだろう。 |
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2002年6月22日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●生まれ変わる細胞 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
人体を構成する細胞は次々と生まれ変わっている。大阪在住以来、生まれ変わった筆者の細胞はからだ全体の何パーセントに達しているのだろう。 舌の細胞は確実に入れ替わってるな。 気がつけば、1年に1回だって食べたことのなかったお好み(焼き)を週に1回は食べている。 帰宅途中、駅前で買って帰るたこ焼きは、コンビニのシュークリームやプリンと完全に主役交代。 「うどんでご飯」の食事が多い。 |
各種フルーツカルピスをブレンドし、牛乳を混ぜながら「ミックスジュースだぜ」とつぶやいてしまう。 パスタがアルデンテでなくても許しかねない。 カレーに生卵を落としかけて我に返った。もう駄目だ(何がだ) まだお好みとご飯の組み合わせにまで症状は進んでいないが、時間の問題かもしれない。アルデンテのパスタを出されたら「芯が残ってるで。ちゃんと茹でなあかん」なんて言いかねない。 |
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●訂正 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2月16日の記事で大阪人の歩行マナーは秩序がないと言ったが、東京人も実はなかった。 ごめんなさい、訂正します。 |
6月に入ってから定期東京出張を開始した筆者。東京駅を歩いていたら歩行者の無秩序ぶりは東京も変わりなし。歩速も変わらず。なんかちょっと残念な気分。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●サービス精神横溢 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪人はサービス精神が豊富。 無理だと思ってもとりあえず客を喜ばせたいのか。あるいは落としどころを探るためか、とりあえず言ってみるのが 「ほなやってみましょか」 でも、所詮無理なことだから結局駄目。 |
で、出てくるのが 「あかんかったですわ」 悪意はない。人間関係の角をとった肩を寄せ合うような優しさがそこにある。 でも、とりすぎかも、角。 |
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●はばかるか踏み込むか | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
サービス精神に繋がる優しさと、どうおりあっているのかわからないのが大阪人のあけすけな言動。 東京は、地方出身者の集団生活の場として、共通の秩序維持機能を必要とした。 それが人の目を気にする「はばかる文化」の育成に繋がる。 「都会は冷たい」とか「人間砂漠」とかいうあれね。 隣人が何をしていようと感心を持たない、持たせないのが東京の掟。 |
大阪は、東京の「はばかる文化」に対して「踏み込む文化」が台頭している。 他人に対しての関心の寄せ方は、はたで見てみてもありありとわかる。駅売店のオバチャンの何かしら話し掛けたくてウズウズしている様など恐怖を感じることがある。(オバチャンの話好きは東京も変わらんが) まあ、交渉ごとでもまずは踏み込んでおく。そのあと引きながら落としどころを探る。最初から遠慮をしているとずかずかと踏み込まれますよ、きっと。 |
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●ちっさいエリアにぎょーさんの人 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪の商業資本の集積地は狭い。梅田(大阪)界隈のキタから難波・心斎橋界隈のミナミ、通天閣のある新世界・天王寺界隈が南北に連なって、それでオシマイ。 東京で言えば渋谷-新宿-池袋の間に収まる程度の距離だ。 これは狭い。その分効率的に繁華街めぐりが可能だけどね。 |
エリアが狭いのは繁華街だけではなく、住宅地との距離も同様。大阪では通勤時間が短い。片道1時間となるとかなり遠距離通勤のイメージとなる。 なんせ、大阪府の面積は全国一の狭さだしなあ。でも人口は全国第3位でしょ。そりゃゴチャゴチャするわな。 |
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2002年5月19日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●大阪本、街に氾濫 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪人の性向、風土を語る大阪本、大谷晃一氏の「大阪学」が口切りではないか。爾後、雨後の筍のごとく氾濫する大阪本の数々。 それらの本を読んでいると筆者の大阪ページでの記事もいくつかしっかりと指摘されている。(悔しい)今のところ、「カレー」「トリカラ」「ぶしつけな視線」はセーフだな。 で、もうひとつ彼らが語らない大阪の特徴がありました。 「大阪人は大阪を語るのが大好き!」 これは大阪本が本屋に氾濫しているという事実で証明される。お国自慢という範疇では語りきれない。 大阪人が「自らを語る」という新しい切り口の自己顕示欲の解放手段を見つけたという |
ことだ。それも出版というパブリックなものに託すところがミソ。最初はそんなんアリ?と思うていたら、アリだわ、アリ。しかも印税まで入るで。ということになったのだろう。自己顕示欲の発露と濡れ手に泡の印税収入。一石二鳥、まさに大阪的なオイシイ話ではないか。 そこまでして語るか?というほど大阪本の数が多い。しかしこれらの本を消費しているのは誰だ?(あ、俺か) 大阪人はこれらの本を喜んで読んでいるのか?なぜ大阪本が大阪に並ぶ?確かに転勤族や関西以西の地方出身者は大阪に出てくることが多いにせよ、明らかに度をこしている。 東京でもこんなに並んでいるのか? |
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●名古屋人の頑張りが大阪でうけるとき、そのとき歴史が動いた | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
豊臣秀吉は大阪では「太閤さん」である。秀吉が名古屋中村在の出身であることは、大阪城を居城として日本史上に燦然と耀く黄金の成金文化を築いた後半生に比較して恐ろしく現実感のない事実である。歴史資料的手ごたえのなさがそこにある。事実なんだけどそれだけ。なにかいまひとつリアリティに欠ける。一方、目の前にそびえる大阪城は桃山、江戸、昭和の三代にわたって三度の築城を経たにもかかわらず、太閤さんのお城という手づかみ感がある。やっぱメモリアルを持つと強いわ。 とにかく、太閤さんは名古屋出身だけど、実績を残しかつ浪速の人々に愛された。 |
いま、もっとも注目されるのは阪神の星野さんだな。 星野さんはドラゴンズの人だと誰もが思っていた。これほど中日→名古屋というイメージと直結している人もそうはいまい。 その星野さんがダメ虎を猛虎に変えた(2002年5月中旬現在)阪神優勝の118日前のことです(松平アナ調でお願いします) 名古屋と大阪のミキシングが歴史を動かすのである(たったふたりでここまで強弁できるのか議論の余地はある) |
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2002年4月20日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●「ど」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「どついたるねん」「どあつかましいやっちゃ」「どんくさ」「どないなってんねや」 「ど」などの「お音」で始まり。「や」などの「あ音」で結ぶ大阪ことば。 だから、ことばに迫力がある。押し出す音だからね「ど」も「や」も。 「ど」のところでアクセントが強調される。「マクド」(マクドナルド)は尻上りのアクセントだ。 |
「い音」「う音」のような飲み込む音に較べ「あ音」「お音」のような押し出す音が多い。大阪人の声が大きいのはこうした音により第一声が高いトーンで始まるからではあるまいか。 「え」音もはっきりした音やしな。 「せや、せや」 |
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●カレーが大好き | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪人はカレーが大好き。きっと・・・ だって、多いんだものカレー屋が。 街中、駅中、地下街の中、いたるところで目につくカレースタンド、カレーハウス、カレー屋、カレー食堂・・・ 好きなんだろうなカレーが。 カレーの応用食品も確実に市民権を獲得している。 東京ではカレー南蛮だが、大阪ではカレーうどん。 カレー南蛮が立ち食いそば屋のメニューでは郊外の格安物件のように記されているのに較べ、カレーうどんの立地は明らかにいい。立ち食いうどんの壁掛けメニューの中でも駅前一等地にある。だから目立つ。 |
スーパーのインスタントラーメンコーナーには「カレーラーメン」がど〜んと並んでいるんですよ、ああた。これは全国区の新製品なのか大阪エリアの地域限定商品なのか判断に悩む(この間サンガリアの「みっくちゅじゅーちゅ」を地域限定と喜んでいたら東京のテレビCMでオンエアされていたそうで、恥をかきましたからね) オダサク(織田作之助)「夫婦善哉」の柳吉が紹介する自由軒のカレーははなからカレーがごはんに「あんじょうまむしてある」その黄色のぐちゃぐちゃご飯の山の上に生卵の黄身がで〜んとのってるよって、これも「あんじょうまむして」や。 |
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●席は決してつめあわしません | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
電車のシートにで〜んと座っている大阪の面々。荷物を脇に置いている人もいる。 大阪の電車で詰め合わせる人は少ない。僅かの隙間を見つけて尻を割り込ませ |
る人も少ない。詰め合わせてもらおうとする人も少ない。だからシートは隙間だらけ。 シルバーシートなんてじゃまくさいだけや。 |
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●トリカラ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪のメニューに欠かせない食品。それが「トリカラ」(鳥のから揚げ)。 ランチタイムなどほとんどすべての飲食店に「トリカラ」が並ぶ。 牛肉文化圏の大阪でなぜこうも「トリカラ」が繁栄しているのか、謎だ。 あ、大阪メニューの御三家は筆者の勝手な番付により以下のとおり決定しました 第1位「トリカラ」 第2位「オムライス」 第3位「カレーライス」 ついでに大阪食文化のレポートをどうぞ。 「串揚げ」 本当は「串かつ」ですな。なにを揚げても「串かつ」とはこれいかに?いかにも大阪の気質(旨いもんを創意工夫して食べてみる)を反映させた食品。店により実に多彩な串が存在する。 筆者としては新世界「八重勝」の旨さ、コストパフォーマンスの素晴らしさが大阪の顔のような気もするが、各店舗、優劣はつけがたいところ。 「うどん」 やはり旨い。旨いな。うす味のだしで汁の最後の一適まで飲み尽くして悔いなしの旨さ。 大阪人の食べ物に関する情熱は羊頭狗肉を許さない。 天ぷらそばといえば「えび天」が入っていてあたりまえ。「かきあげ」入りを「天ぷらそば・うどん」とする東京のそば・うどん店、ちょっとは見習いなさい。ましてや東京の「たぬき」、天かすなど大阪では七味と同列。ただでカウンターに並んでるで。 「焼きそば」 東京の焼きそばに較べて麺が太い。そしてこれがまたソース焼きそばにはよく合うんだ。東京の細目の蒸しあげ焼きそば |
では甘めのソースは重すぎる。だからウスターなどの辛めのソースを少々、という仕儀になる。あるいは塩胡椒のみで焼き、食べるときに軽くウスターをかけるとかね。 ところが大阪の焼きそばは麺が太くて甘めのソースでもしっかりとうけとめ、麺の味もしっかりと出る。これが旨い。旨いな。 「豚平(とんぺい)」 まあ、オム豚のようなものですね。あるいは衣の厚いポークピカタ。鉄板焼きのメニューですが、これもなかなか 「オムそば」 焼きそば版オムライス。ライスのかわりに焼きそばが中に。 「砂ずり」 砂肝のことだと思う。が、食べるとどうも食感が微妙に違うような気がするのは名称に影響をうけたか?大阪では砂肝はない。砂ずりね。ずりです、ずり、ずりずり。 「昆布うどん」 薄く削ったとろろ昆布がうどんにのっている。慣れるまでは酸っぱ味がちょっとうるさいかな 「てっちり・クエ鍋」 大阪の鍋は「ぽん酢」文化。 鍋には「もみじおろし」「ぽん酢・ちり酢」「青ねぎ」の3食材が欠かせない。 あとはふぐだのクエだのタラだのをバクバク食べるのだ。 わははははは。 あ、てっちりですが、ふぐのプリプリ感をしっかり味わうにはやはりそれなりの出費は覚悟のようです。けど、てっちりの真髄は雑炊にあり。いやあ、雑炊のためにふぐ食ってるようなもんだな。 「焼き飯」 チャーハンとは呼ばない。 「やきめし」です。 なぜか旨いのである。「焼き飯」が。 |
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●異装 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
派手と言えば派手、大阪のアパレル。ただし巷間ささやかれるほど東西の違いはない。 金色が好きだとか、似合う似合わないではなく着たいか着たくないかだとか、揶揄される大阪レディース、しかしこれはかなり偏見のベクトルがかかっているようだ。 ショッキングピンクとか蝶々の羽のような衣装がたまには目に付くが、いやちょっとは目をひくが、そもそも目立つことこそがレアな証拠。とにかく東京の方がややダークというくらいの差しかない。 |
大阪・東京の違いはむしろ男性の異装にある。若者はともかく成人男性の帽子の使用率は大阪の方が明らかに高い。しかもバラエティ豊か。テンガロンハットをかぶってまっせ、おっちゃんが。しかもちょんまげ。 新大阪で上から下まで真っ黒づくめの男を見かけた。ただ黒いだけなら驚かないが、シルクハットにマント姿だ。怪人二十面相と中島らも以外であんな格好をする奴がいようとは驚きを禁じえない。でも、ちょっとやってみたいな、あの格好は。 |
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2002年2月19日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●床屋では客が顔をふく。洗いもありらしい | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
床屋に行った。 洗髪のあと、声をかけられ頭を上げる。 (あれ?顔をふいてもらっていないぞ) 雫がしたたり落ちてくる。タオルを差し出す床屋。 「ん?」 意味がわからない。何?それ。 「顔をふいて下さい」 え!? |
大阪の床屋では洗髪後、客自らが顔をふくようだ。 聞くところによると、洗顔を自分でやるところもあるそうな。 顔を洗って、ふいてくれるのは関東の流儀だと初めて気がつきました。ハイ。 |
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●新幹線で定期は使えるのか? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪・京都を往来している。もちろん在来線だ。 東海道本線、こちらではJR京都線の新快速を利用すれば新大阪と京都の間が23分程度。山手線の半周分の時間しかかからない。 無論、飛ばす。すごく飛ばす。速いぞ新快速。京浜急行を思い出す。 その日、京都でのアポに間に合いそうになかった。新幹線ならどうだ?15分もあれば京都に着く。間に合うぞ。 こだまでいいんだ。こだまで。1駅なんだから。 あ〜定期が乗車券がわりになるのかどうか自信がないぞ。中途半端な知識があった。確か駄目だったような気がする。時間がない。駅員に聞こう。 「この定期で新幹線の乗車券になりますか」 「はい」 ラッキー。自由席券を買う。840円。まあいいか。 自動改札機に特急自由席券と定期を重ねて通す。 OK。何事もなく通った。 |
が、こだまは出たばっかり。しまった。次はのぞみだ。のぞみは全席指定で自由席がない。やむをえない。のぞみに買い換えよう。窓口で切符を交換する 「差額1760円をいただきます」 (なにい?!) 料金表を見ればのぞみ指定席は京都まで2300円だ。 なんだそれ?何この料金格差? だが時間がないのだ。仕方がない。 再び自動改札へ。 定期と指定席特急券を通す。 「ピンポーン。バシャ(羽に塞がれた音)」 改札の表示に「乗車券と特急券の組み合わせが適合しません」だと? ぬおおおおお! 駅員!これはどういうことだ! 「ああ、指定席は定期は駄目なんです。自由席だけね」 ああ、確か駄目だったような気がしたのはこのケースのことだったかあ! 社用ですが、自腹です。勉強代2300円+運賃540円=2840円。 くっそおおおおおおおおおおおお |
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2002年2月16日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●速い速い、速いぞぉ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪の歩速は世界一。競歩の金メダリストが出るとしたら大阪から。 新宿駅の雑踏では人のかかとを蹴りまくり暴走族のようであった筆者にとってはまさに天国のようなところ。 |
が、しかし、速いにも程があるだろう。うわ抜かれる、抜かれてゆくぞ、しかも女の子にまで抜かれてゆく。 F3からF1サーキットにあがってきたみたい。まるでドリブンだここわ。 |
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●ぶつかるぶつかる、ぶつかるぞぉ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪では歩行者は左側通行。一応基本ね、これ。 だからエスカレーターで歩く人は左側。東京とは逆。覚えておきましょう。 でも、左側を歩いていても対向者はやってくる。と言って右側を歩いても対向者はやってくる。 梅田の地下街など交差点ではまさに流星雨状態。右からも左からも人がむかってくる。秩序なんてありません。 ほら、またむかってくる。おいおいぶつかるだろう、よけろよ。あれ、よけそうもないな。あ、あ、本気だな、よし、それならこっちにも考えがある。 |
こうして大阪では毎日がチキンラン。 ハンドルを先にきるのはオマエだ。 こっちでは自分が先によけるようなメンタリティでは生きてゆけない。もっと、強くなりなさい。 本屋の狭い通路でも相手がよけるのを待つ。立ち止まってでも待つ。かわいい女の子でさえ、立ち止まりながらじっと相手を見る。目が訴えている 「よけんかい、こら」 |
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●タクシーは黒 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ハイヤーかと思っていたらタクシー。大阪のタクシーはイエローキャブではなくブラックキャブ。黄色もあるけど黒が主流。 | おまけにティッシュをくれたりもします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●立ち食いうどん | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
つゆを最後まで飲む。 飲めちゃうのが浪速のうどん。濃くないからね、つゆ。旨いし。 ざるそばのかえしを利用してかけうどんにも利用しちゃいましたというような東京のうどんとは一線を画す旨さ(筆者の勝手な推測なので人には言わないように) ここで事情通は言うかもしれない。 「大阪で使う薄口醤油は、東京の濃い口 |
に較べて塩分濃度が高いから結局見た目だけだよ」 なんてね。でも、そんな知ったようなことを言っても駄目。確かにそのとおりだけど、その醤油の使用量が違う、2×1と1×5のようなもんなんです。だしの旨味も薄味ゆえにはっきりわかる。だから、ここ(大阪)ではうどんのつゆを残す人はいない。 |
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●フグやクエは大衆魚だ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
わははははは。スーパーでてっちりセットを売っているのだ(養殖ものは安いぞ) クエも目につく。 ハモもある。 |
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●保証金10ヶ月?! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
保証金は家賃の10ヶ月。目玉が飛び出た。 相場らしい。そのかわり2年毎の更新手続きはなし。 |
家賃はあきらかに東京より安い。同一家賃で一間(ひとま)は多いかも。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●ぶしつけな視線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
俺の顔は珍しいのか?と思うほど、大量にぶつかる視線の数々。 視線が交わり、それとなくはずすまでの間隔が長い。東京でのそれとはほんの僅かの差だが長い。感覚的にはじっと見つめられたような気分になる。 |
あ、また見てる。 だから、俺の顔に何か書いてあるのかっての? 目をそらしなさい、ただちに。 あ、ほっぺに海苔がついていた。 |
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●川の街、大阪 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
宇治川・桂川・木津川が合して淀川の流れとなる。その後も淀川は船橋川・穂谷川などの小河川、芥川などをまきこみ、神崎川・大川などの支流を作る。 淀川から別れた神崎川には安威川が注ぎこむ。安威川はその上流で茨木川を合し流れ来たる。 大川は淀川から分かれた後、大阪湾に注ぎこむまでのほんのわずかな距離で中 |
之島を挟み、堂島川と土佐堀川に分流する。湾手前で再び合し安治川に名前を変えるめまぐるしさ。 大阪城は大川が大きく西に向きを変え、天満橋をくぐる前、その南東面に位置する。大川はほぼその地点で第二寝屋川と合した寝屋川を吸い上げている。 まさしく大阪は川の街。川を中心に土地を見るとデルタ地帯のようだ。 |
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