<SONY 2010-12 新譜内容詳細>

<RCA RED SEAL>
8869731622-2 12枚組 \3700

プラシド・ドミンゴThe Album Collection
(リサイタル&デュエット・レコーディングズ1969-1989)
初回生産限定盤
今年70歳を迎えたプラシド・ドミンゴ。それを記念して20歳代後半から40歳代後半に録音された、名リサイタル・アルバムを厳選し、収録。オペラ・アリアだけでなく、様々な名歌手たちとのデュエット、サルスエラやメキシコの音楽、プッチーニの隠れた作品、ミルンズとの互いに指揮をする一風変わったアルバムなども収録されています。各ジャケットは、オリジナル発売LPからの復刻デザインによる紙ジャケットで、レーベル面もLPより復刻デザイン仕様となっております。

<Disc 1> 【ロマンティック・アリア集(デビュー・アルバム)】
『ヘンデル:ジュリアス・シーザー』『モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ』『ドニゼッティ:アルバ公爵』『アレヴィ:ユダヤの女』『ヴェルディ:ルイザ・ミラー』『ワーグナー:ローエングリン』『ヴェルディ:シモン・ボッカネグラ』『チャイコフスキー:エフゲニー・オネーギン』『マスカーニ:イリス』『プッチーニ:ヴィッリ』『マス
ネ:ウェルテル』より
- プラシド・ドミンゴ(T)
エドワード・ダウンズ(指揮) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】 1968年 オリジナル発売LP番号:LSC-3083

<Disc 2> 【グレイト・オペラティック・デュエット】
『プッチーニ:ボエーム』『ヴェルディ:運命の力』『ヴェルディ:シチリアの夕べの祈り』『ヴェルディ:ドン・カルロ』『ビゼー:真珠とり』『ヴェルディ:オテロ』『ポンキエッリ:ジョコンダ』より
- プラシド・ドミンゴ(T)シェリル・ミルンズ(Br)
アントン・グァダーニョ(指揮)ロンドン交響楽団
【録音】1970年 オリジナル発売LP番号:LSC-3182

<Disc 3> 【ドミンゴ・シングズ・カルーソー】
『レオンカヴァッロ:道化師』『ドニゼッティ:愛の妙薬』『レオンカヴァッロ:ボエーム』『マスネ:マノン』『チレア:アルルの女』『フロトー:マルタ』『プッチーニ:西部の娘』『ヴェルディ:リゴレット』『マスネ:ル・シッド』『マイアーベア:アフリカの女』より
- プラシド・ドミンゴ(T)
ネッロ・サンティ(指揮)ロンドン交響楽団
【録音】1971年 オリジナル発売LP番号:LSC-3251

<Disc 4> 【La voce d’oro】
『マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ』『グノー:ファウスト』『ヴェルディ:リゴレット』『ヴェルディ:運命の力』『チレア:アドリアーナ・ルクヴルール』『プッチーニ:トゥーランドット』『プッチーニ:西部の娘』『プッチーニ:ジャンニ・スキッキ』『ビゼー:真珠とり』『ヴェルディ:仮面舞踏会』『グノー:ロメオとジュリエ
ット』
- プラシド・ドミンゴ(T)
ネッロ・サンティ(指揮) ニューフィルハーモニア管弦楽団
【録音】1972年 オリジナル発売LP番号:ARL1-0048

<Disc 5>【ドミンゴ・コンダクツ・ミルンズ = ミルンズ・コンダクツ・ドミンゴ】
『ビゼー:カルメン』『ボイト:メフィストフェレ』『ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ』『ヴェルディ:リゴレット』『ヴェルディ:椿姫』より
- プラシド・ドミンゴ(T&指揮)シェリル・ミルンズ(Br&指揮)
ニューフィルハーモニア管弦楽団
【録音】1972年 オリジナル発売LP番号:ARL1-0122

<Disc 6> 【ヴェルディ&プッチーニ:デュエット集】
『ヴェルディ:「オテロ」「仮面舞踏会」』『プッチーニ:マノン・レスコー」「蝶々夫人」』より
- プラシド・ドミンゴ(T)レオンタイン・プライス(Sp)
ネッロ・サンティ(指揮)ロンドン交響楽団
【録音】1975年 オリジナル発売LP番号:ARL1-0840

<Disc 7> 【ロマンティック・オペラ・デュエット】
『マスネ:マノン』『グノー:ロメオとジュリエット』『ジョルダーノ:フェドラ』『マスカーニ:ランツァウ家の人々』より
- プラシド・ドミンゴ(T)レナータ・スコット(Sp)
クルト・ヘルベルト・アドラー(指揮) ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団
【録音】1978年 オリジナル発売LP番号:M-35135

<Disc 8> 【グレイト・ラヴ・デュエット】
『ヴェルディ:オテロ』『プッチーニ:蝶々夫人』『ヴェルディ:仮面舞踏会』『ザンドナーイ:フランチェスカ・ダ・リミニ』より
- プラシド・ドミンゴ(T)カーティア・リッチャレッリ(Sp)
ジャンアンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮) 聖チェチーリア音楽院管弦楽団
【録音】1978年 オリジナル発売LP番号:ARL1-2799

<Disc 9> 【メキシコの歌 - ポピュラー・メキシカン・ソングズ】
『Adoro』『Un Viejo Amor』『Serenata Tapatia』『Adios Mariquita Linda』『La Negra Noche』『Las Mananitas A La Virgen』『El Triste』『Rayando El
Sol』『Noche Plateada』『China』『Maria Bonita』
- プラシド・ドミンゴ(T)フリオ・サラザール室内オーケストラ
【録音】1982年 オリジナル発売LP番号:S-73652

<Disc 10> 【Always in My Heart . Siempre en mi corazon(エルネスト・レクオーナ作品集)】
エルネスト・レクオーナ:『Siboney』『Noche azul』『Andalucia』『Por eso te quiero』『Siempre en mi corazon』『Maria la O』『Canto Karabali』『Juventud』『Malaguena』『Damisela encantadora』『La comparsa』
- プラシド・ドミンゴ(T)
リー・ホールドリッジ(指揮) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1984年 オリジナル発売LP番号:M-38828

<Disc 11> 【サルスエラ・アリア&デュエット集】
『Soutullo & Vert: La Leyenda Del Beso "Amor mi raza sabe conquistar"』『Serrano: La Dolorosa "La roca fria del Calvario"』『Breton: La Dolores "Di que es verdad que me llamas"』『Luna: El Nino Judio "De Espana vengo"』『Serrano: El Trust De Los Tenorios "Te quiero, morena"』『Moreno Torroba: Luisa Fernanda "De este apacible rincon"』『Jeronimo Giminez: La Boda De Luis Alonso』『Caballero: El Duo De La Africana "Duo y Jota"』『Moreno Torroba: Luisa Fernanda "Caballero del alto plumero"』『Caballero: El Duo De La Africana "Reprise: Duo y Jota"』
- プラシド・ドミンゴ(T)ピラール・ローレンガー(Sp)
ガルシア・ナバロ(指揮)オーストリア放送交響楽団
【録音】1983年 ザルツブルク音楽祭でのライブ オリジナル発売LP番号:M-39210

<Disc 12> 【知られざるプッチーニ】
プッチーニ:『あなたに』『2声ベキシラ』『幸いあれ,聖母』『亡き人』『偽りの忠告』『恋の物語』『光と愛』『進めウラーニア!』『ディアナ讃歌』『そして小鳥は』『陸と海(自筆譜による)』『陸と海(出版譜による)』『魂の歌』『我が家』『死とは? 』『ローマ讃歌』
- プラシド・ドミンゴ(T)ユリウス・ルーデル(P)
【録音】1989年 オリジナル発売LP番号:SK-44981
<SONY CLASSICAL>
8869779665-2 60枚組 \13000
VIVARTE(ヴィヴァルテ) CD60枚組BOX、初回生産限定盤!
1989年、「テレフンケン」「セオン」「DHM」などの古楽の名プロデューサー、ヴォルフ・エリクソンは、ソニー・クラシカル内に古楽専門レーベル『ヴィヴァルテ』を設立することとなりました。それまで彼と友好的にレコーディングを行ってきたアーティストとともに、多くのピリオド楽器録音のすばらしい成果を残してくれました。その核となったのがベルギー、オランダでのピリオド楽器演奏活動の立役者のひとりであったアンナー・ビルスマ。彼を中心に結成された「ラルキブデッリ」は、柔軟な編成でさまざまなレパートリーをこのレーベルに残しました。他にも、ルッツ・キルヒホーフ(リュート)、フリーダー・ベルニウス(指揮)シュトゥットガルト室内合唱団、ブルーノ・ヴァイル(指揮)、パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)ウエルガス・アンサンブル、ターフェルムジーク・バロック管弦楽団、グスタフ・レオンハルト、クイケン3兄弟など、質の高い古楽演奏をコンスタントに供給してきたのは、名プロデューサーW. エリクソンの手腕なのでしょう。演奏だけでなく録音の面でも、当時最先端の20bitレコーディングやSBMなどの画期的な信号技術で、限りなく素晴らしいサウンドが再現されています。
このBOXでは、このレーベルで高い評価を得たアルバムばかりが選ばれ、ピリオド楽器による中世からロマン派まで幅広い時代の芸術を、様々な角度から味わうことのできる盛りだくさんな内容となっています。また、現在入手不可能な盤も数多く収録されているのもうれしいところです。
BOX仕様は、以前発売した「Living Stereo 60CD BOX」とほぼ同じ予定です。
【仕様】
■ CD60枚組
■ 紙ジャケット仕様・BOXに封入(「Living Stereo 60CD BOX」同仕様)
■ DDD STEREO(デジタル録音:セッション)
■ 240ページの別冊解説書付き(英語表記)
■ プレス/生産国:韓国

<Disc 1&2> 【オリジナル調性、調弦による、J・S・バッハ:リュート作品集】
- ルッツ・キルヒホーフ(テオルボ、バロック・リュート*)
J.S.バッハ:『組曲 ト短調 BWV.995』『フーガ ト短調 BWV.1000』『組曲 ホ短調 BWV.996*』『プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV.998』『パルティータ ハ短調 BWV.997』『プレリュード ハ短調 BWV.999』『組曲 ホ長調 BWV.1006a*』
バッハ自身はリュートについては意外にうとく、それまでタブラチュアで書かれていたリュート作品をいきなり通常の楽譜で作曲したために、そのままの調性・調弦では演奏困難な部分が数多く存在しています。現代においてできるだけ楽譜通りに演奏するためは、調整・調弦を変更して演奏するしかなく、名盤の1枚といわれるユングヘーネル盤(DHM)でさえ、そのように演奏されています。キルヒホーフは超絶技巧を駆使し、バッハが作曲した調性でかつ本来のリュート調弦によって、バッハの描いたリュート作品の音を再現することに成功した前人未到の画期的な演奏です。
【録音】1987年 [デジタル:セッション]

<Disc 3> 【J・S・バッハ:ガンバ・ソナタ集】
- アンナー・ビルスマ(チェロ・ピッコロ)、ボブ・ファン・アスペレン(ポジティフ・オルガン)
J.S.バッハ:『ソナタ第1番ト長調 BWV.1027』『ソナタ第2番ニ長調 BWV.1028』『ソナタ第3番ト短調 BWV.1029』 / J.C.F.バッハ:『チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調』
もともとヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロのための、トリオ・ソナタ形式で書かれた作品です。チェリストであるビルスマはこの作品を演奏するにあたって、チェロではガンバの音域より低いため、もう一本高い弦がはってある5弦のチェロ・ピッコロを使用することにしたのです。それにより小回りの効くこの楽器により大幅にテンポが速くなり、ポジティフ・オルガンの深めな音と全く対等な絡み合いともに、新たなるこの作品の表現方法を導き
出した盤です。
【録音】1990年 [デジタル:セッション]

<Disc 4> 【ネーデルランドのチェンバロ作品集(1580-1712)】
ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ)
『スザンヌ・ヴァン・ソルトのクラヴィーア曲集-シャンパーニュ風ブランル/シュザンヌがある日/ブランル様式によるブラバンドのロンド』『ビュステイン:組曲第5番ト短調」『スウェーリンク:「涙のパヴァーヌ」「大公のバッロ」「半音階的ファンタジア」』『ノールト:ファンタジア第2番』『ノールトJr:チェンバロ独奏のためのソナタ』『ラインケン-バッハ編:ソナタ イ短調』
16世紀末から17世紀初めのネーデルランド地方の作曲家による作品が収録されています。アントワープの裕福な商人の娘が所有していた鍵盤楽器のための作品を書き込んだ手稿から作者不詳の最初の舞曲は、ルネサンスからバロックへの移行期のネーデルランドにおける市民社会の日常の音楽を知る貴重な資料となっています。それ以外の作品も、16世紀末から18世紀初めまでのネーデルランドの世俗鍵盤音楽を聴くことができます。楽器からやや距離を置いた位置からの録音は、演奏されている部屋の響きも適度に加わった、空間を取り入れた優秀録音です。
【録音】1990年6月 フェレン城 [デジタル:セッション]

<Disc 5> 【バッハ:ザクセン選帝侯アウグスト二世の命名日祝賀のためのカンタータ】
- ルート・ツィーザク(Sp), マイケル・チャンス(C-T)
クリストフ・プレガルディエン(T), ペーター・コーイ(B)
フリーダー・ベルニウス(指揮)コンチェルト・ケルン, シュトゥットガルト室内合唱団
J.S.バッハ:『カンタータ第206番「忍びよれ、たわむれる波よ」BWV.206』『カンタータ「いざ、勇ましきラッパの嚠喨たる調べよ」BWV.207a』
バッハが領主のザクセン選帝侯アウグスト二世を讃えて作曲したこの作品は、いずれも大編成の管弦楽を得た壮麗な響きをもち、その印象は「バッハのエロイカ」ともいえるでしょう。豪壮にして精緻、クライマックスでも全く濁らないベルニウスの音楽作りは、まさにバロック的祝祭の響きです。カンタータ207aでは、ブランデンブルク協奏曲第1番が原曲になっている楽章もあり、ホルンがトランペットに置き換わります。
【録音】1990年9月 ゲニンゲン [デジタル:セッション]

<Disc 6> 【モーツァルト:ミサ・ロンガ】
- ゲルハルト・シュミット=ガーデン(指揮)
ヨーロッパ・バロック・ソロイスツ テルツ少年合唱団
モーツァルト:『ミサ曲ハ長調「ミサ・ロンガ」K.262』『オッフェルトリウム「女より生まれし者のうちにて K.72』『テ・デウム・ラウダムス K.141』『オッフェルトリウム「もろもろの民よ来たれ」K.260』『レジナ・チェリ(天の元后)K.276』『アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618』
この録音では、合唱だけではなくソリストもボーイ・ソプラノを起用した男声のみによる演奏で、当時の教会音楽を最も再現した形のものです。清澄な響きの中にも劇的緊張を織り交ぜた佳演で、合唱のヨーロッパ若手のピリオド楽器演奏も水準も高いものとなっています。
【録音】1990年7月 [デジタル:セッション]

<Disc 7> 【モーツァルト:ディヴェルティメント第10&17番】
- ラルキブデッリ(ヴェラ・ベス(Vn), ルシー・ファン・ダール(Vn), ユルゲン・クスマウル(Va), アンナー・ビルスマ(Vc), アブ・コスター(Hr),
クヌート・ハッセルマン(Hr))
モーツァルト:『ディヴェルティメント第10番ヘ長調K.247』『ディヴェルティメント第17番ニ長調K.334』
弦楽と2つのホルンのためのディヴェルティメント2曲を収録。通常弦楽合奏が多い中、ここでは弦楽四重奏で演奏されています。有名な17番もビルスマらの歌心によって、人間味溢れる演奏となっています。
【録音】1990年9月 [デジタル:セッション]

<Disc 8> 【モーツァルト:弦楽三重奏のディヴェルティメント】
- ラルキブデッリ(ヴェラ・ベス(Vn), ユルゲン・クスマウル(Va), アンナー・ビルスマ(Vc),
モーツァルト:『ディヴェルティメント(弦楽三重奏曲)変ホ長調 K.563』
『アダージョとフーガ ホ短調 K.404a 第6番(原曲:W.F.バッハ』
『アダージョとフーガ ニ短調 K.404a 第1番(原曲:J.S.バッハ)』
『アダージョとフーガ ト短調 K.404a 第2番(原曲:J.S.バッハ)』
『アダージョとフーガ ホ長調 K.404a 第3番(原曲:J.S.バッハ)』
モーツァルトの晩年の傑作といえる「ディヴェルティメント」に聴ける深みと愉悦は、まさにラルキブデッリならではのピリオド楽器の扱いの妙と解釈によって、生き生きと輝きを増しているともいえましょう。 カップリングの「アダージョとフーガ」は非常に珍しい曲で、原曲を「W.F.バッハ」と「J.S.バッハ:平均律」をモーツァルトが編曲したもので、すばらしい作品であることを伝えてくれる貴重な録音です。
【録音】1990年5-6月 [デジタル:セッション]

<Disc 9> 【シューベルト:弦楽五重奏曲】
- ラルキブデッリ (ヴェラ・ベス(Vn), ジョディ・ガトウッド(Vn), リサ・ラウテンバーグ(Vn), スティーヴイン・ダン(Va),
アンナー・ビルスマ(Vc), ケネス・スロウィック*(Vc))
シューベルト:『弦楽五重奏曲ハ長調 D.956』『ヴァイオリンと弦楽のためのロンドイ長調 D.438*』
「ラルキブデッリ」と「スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ」との合同演奏。すべてスミソニアン博物館所蔵または貸与された楽器を名器を使用しています。ガット弦が張られたそのオリジナルのストラディバリなどの音色はまさしく至福で私たちに語りかけてきます。それだけでなくアクセントの効いた力強さと引き締め、歯切れ良いリズムの刻みなど、今までにはなかったシューベルト像を描いています。
【録音】1991年 [デジタル:セッション]

<Disc 10> 【シューベルト:交響曲第5&6番】
- ブルーノ・ヴァイル(指揮) ザ・クラシカル・バンド
シューベルト:『交響曲第5番変ロ長調D.485』『交響曲第6番ハ長調D.589』
オリジナル楽器によるシューベルト。躍動感あふれる軽快なテンポで、それまでのロマン的要素を払い去った画期的な解釈による革新的な演奏です。大胆な調性選択、和声法、民謡的歌謡性等々、シューベルトの天才が活き活きと息づいています。
【録音】1991年2月 [デジタル:セッション]

<Disc 11&12> 【シュッツ:ダヴィデ詩篇】
- デイヴィッド・コルディア(C-T), クリストフ・プレガルディエン(T),
ゲルト・テュルク(T), フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(Bs),ペーター・コーイ(Bs),他
フリーダー・ベルニウス(指揮) シュトゥットガルト室内合唱団,ローランド・ウィルソン(指揮&ツィンク) ムジカ・フィアータ・ケルン,
ハインリヒ・シュッツ:『ダヴィデ詩篇集』(全26曲)
シュッツの音楽はバッハに通じる厳格な構造をもっており、二重合唱形式を用いた作曲法や様々な管楽器などを使用したそれまでなかった時代のものとは大きく変わり、強靭な力で迫ってくるように感じられます。さすがドイツ音楽の父といえるでしょう。
【録音】1991年 ゲニンゲン [デジタル:セッション]

<Disc 13&14> 【ビルスマの、バッハ:無伴奏チェロ組曲(1992年録音盤)】
- アンナー・ビルスマ(チェロ、チェロ・ピッコロ)
J.S.バッハ:『無伴奏チェロ組曲第1-6番 BWV.1007-1012』(全曲)
1979年にバロック・チェロでSEONに初録音したビルスマ。この再録盤では、ストラディバリの製作した「セルヴェ」を使用。弓はモダン・ボウで、弦はА線のみ裸のガット弦を使い、その他はガットを心材に使った普通の弦を使用しています。「セルヴェ」はチェロの中でも非常に大型なもので、コントラバスのような音色を持った独特な楽器といえましょう。よって、その楽器にあったロマンティックな解釈が採られることとなり、1回目の録音とは全く異なった演奏となっています。「無伴奏チェロ組曲」の世界はビルスマ本人が「広大であり、アプローチの可能性も無限である」と述べているように、非常に多彩で驚くほどその表情を変えてきます。第6番だけはこの楽器では演奏不能なため、1回目と同じ5弦のチェロ・ピッコロを使用しています。
【録音】1992年 [デジタル:セッション]

<Disc 15> 【16世紀イタリア音楽の諸相】
- パウル・ファン・ネーヴェル(指揮) ウエルガス・アンサンブル
『ヴェルドロ:マドリガーレ「わがイタリア」』,『アルベルティ:「ミサ・イタリア・ミア」-アニュス・デイ』,『作者不詳:絶望的な運命の女神』,『作者不詳:洗礼を受けたユダヤ人たちの歌(謝肉祭の歌』,『フィアメンゴ:マドリガーレ「最も愛らしい顔」』,『デ・ローレ:モテトゥス・マドリガーレ「軽やかな響きを生み出すカラムスは」』,『デンティーチェ:エレミアの哀歌~第1,第2,第3レクツィオ』,『フォンタネルリ:マドリガーレ「私は泣き」』,『ヴィルラーニ:トスカネルロ「情け知らずの羊飼い娘」』,『ネンナ:マドリガーレ「死だけが生命を奪う」』,『ネンナ:マドリガーレ「わが悲しみが増してくる」』
ほとんど知られていなす作曲家によるマドリガーレを中心に、16世紀イタリア音楽の変遷を、様式上、作曲技法上から捉えなおす試みです。中世期モテトゥスの名残りから、多様な多声楽曲、そしてバロック的要素まで、幅広い作曲法を検証してくれます。「ウエルガス・アンサンブル」は、中世、ルネサンス音楽の専門家で指揮者のパウル・ファン・ネーヴェルが、1970年に結成したヴォーカル・アンサンブル。
【録音】1991年 [デジタル:セッション]

<Disc 16> 【リュート音楽三世紀の旅】
- ルッツ・キルヒホーフ(テオルボ、リュート)
『作者不詳:イタリアーナ』,『ミラーノ:ファンタジア』,『作者不詳:ガリアルダ』,『作者不詳:パッサメッツォ・モデルノ』,『ムダーラ:ファンタジア』,『ゴダール:この5月』,『レイ:クーランテ』, 『ハスラー:カンツォン』,『メルテル:おやすみなさい愛しき貴方』,『ダウランド:夢』,『ダウランド:靴屋の女房のジグ』,『カプスベルガー:トッカータ』,『カプスベルガー:コレンテ1』,『カプスベルガー:コレンテ2』,『バラール:村のブランル』,『ミルラン:サラバンド』,『ムートン:メヌエット』,『ゴーティエ:ジーグ』,『ミルラン:La Cardinalle』,『ゴーティエ:シャコンヌ』,『ムートン:プレリュードとシャコンヌ』,『ヴァイス:コン・ド・ロージィ氏の死を悼むトンボー』,『ファルケンハーゲン:「ひたすら神の御心に従う者は」に基く変奏曲』,『デュラン:鐘』
16世紀-18世紀、いわゆるルネサンスからバロック期のリュート音楽を時代順に並べたアルバムです。キルヒホーフは美しい音色を紡ぎ出すその優れた技巧に加え、自らの研究成果をもとに3世紀に渡る音楽語法を巧みに使い分けて演奏していきます。リュート音楽が堪能できる一枚です。
【録音】1991年 [デジタル:セッション]

<Disc 17> 【ベートーヴェンの弦楽五重奏版「クロイツェル」】
- ラルキブデッリ (ヴェラ・ベス(Vn), ルシー・ファン・ダール(Vn), ユルゲン・クスマウル(Va), アンナー・ビルスマ(Vc), リデウィー・シャ
イフェス(Vc), アブ・コスター(Hr), クヌート・ハッセルマン(Hr))
ベートーヴェン:『六重奏曲変ホ長調op.81b(ホルン2と弦楽四重奏のための)』『二重奏曲変ホ長調WoO32(ヴィオラとチェロのための)』, 作者不詳:『「クロイツェル・ソナタ」による弦楽五重奏曲イ長調』
前半の作品はベートーヴェンの中でも珍しい作品ですが、六重奏の2本のホルンの高域を多用した超絶技巧を要する作品です。もちろんここではナチュラル・ホルンが使用され、名手アブ・コスターの技巧を凝らした見事な演奏です。後半の編曲者不詳の「クロイツェル・ソナタ」ですが、すべての弦楽器にちりばめられた音と同時に、ビルスマらのダイナミック溢れるスリリングな演奏によって、ヴァイオリン・ソナタ以上の到達感を感じることでしょう。
【録音】1991年 [デジタル:セッション]

<Disc 18> 【シューベルト:「未完成」と「グレート」】
- ブルーノ・ヴァイル(指揮) ザ・クラシカル・バンド
シューベルト:『交響曲第8(7)番ロ短調D.759「未完成」』『交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレイト」』
聴いた後の清涼感が何とも心地よい躍動感あふれる「9番」。難解な楽譜の中に秘められた音が逆に際立ち、その新しい音によって再発見させられる「未完成」。異例に速いテンポで軽やかに運ばれる、それまでのロマン的要素を払い去った画期的な解釈に驚かれることでしょう。
【録音】1991年 [デジタル:セッション]

<Disc 19> 【ベートーヴェン:弦楽三重奏曲集Op.9】
- ラルキブデッリ (ヴェラ・ベス(Vn), ユルゲン・クスマウル(Va), アンナー・ビルスマ(Vc),
ベートーヴェン:『弦楽三重奏曲第2番ト長調Op.9-1』『弦楽三重奏曲第3番ニ長調Op.9-2』『弦楽三重奏曲第4番ハ短調Op.9-3』
ベートーヴェンの弦楽三重奏曲は、すべてまだボンの10代で書かれたもので、ディヴェルティメント風でもあり、後年のスタイルも彷彿とさせる優れた作品でもありましょう。各パートの比重は等価で、各人が主旋律をサポートする立場になった時に、どうすれば音楽が立体的に引き立ってくるのかを熟知しているのです。アンサンブルの神髄を堪能させるアルバムです。
【録音】1990年 [デジタル:セッション]

<Disc 20> 【フェビュスよ、進め】
- パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)ウエルガス・アンサンブル
『作者不詳:トラキアのアオンの山は』『トレボール:うとうとしていると』『作者不詳:フェビュスは地から昇り/毒を吹き込む者たち/二つの角で』『作者不詳:とてもやさしい友よ』『作者不詳:高らかに歌う/世の王候たちよ』『ソラージュ:くすぶった男が』『作者不詳:深い森の中に/水をたたえる流れと』『ジャン・キュヴリエ:もしやガラードや』
14世紀後半、南仏に君臨したガストン3世の宮廷音楽集です。不協和音、変拍子の中に、独特な柔らかさと静けさを感じさせるアルス・スブティリオルの演奏で、ウエルガス・アンサンブルらしい暖かさに満ち、揺れ動くような女声歌唱は特に印象的です。一種独特な柔らかさと静けさを感じさせる演奏になっています。
【録音】1991年ベルギー [デジタル:セッション]

<Disc 21> 【ゴンベール:カール5世宮廷の音楽】
- パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)ウエルガス・アンサンブル
ニコラ・ゴンベール:『天の女王、喜びませ(12声のアンティフォナ)』『主よ、われらは御身に期待し奉りぬ(6声のモテトゥス)』『生涯の真中で(6声のモテトゥス)』『すべての悲しみよ(6声のシャンソン)』『私は愛する者たちに、いとまごいをする(8声のシャンソン)』『第2旋法によるマニフィカト』『復活節のミサ曲(6声のミサ曲)』
ニコラ・ゴンベール(1500?-1557)は、フランドル地方で隆盛を誇ったフランドル楽派の巨匠のひとり。独特の不協和音的に響く和音が、宇宙への崇敬を表現している昇天していってしまうような奇跡のハーモニーが再現されています。
【録音】1992年ベルギー [デジタル:セッション]

<Disc 22> 【フランス・バロックのリュート歌】
- マリー・クロード・ヴァラン(Sp)マックス・ファン・エグモント(Br)
ルッツ・キルヒホーフ(ルネッサンス・リュート)
『作者不詳:羊飼いさん、私のこと好き?』『フランシスク:ブランル・サンプル』『作者不詳:ひどい苦痛が』『作者不詳:とらわれぬ,うれしげな気分で』『バラール:馬たちのバレエ』『作者不詳:何だって?愛の神よ』『作者不詳:誰が語らせるのだろう』『バラール:女王のクラント』『ゲドロン:楽しいことに、うれしいことに』『バターユ:角とがらせたサチュロス』『作者不詳:おーい、おーい、カローン』『ゲドロン:君たちの話題の主は』『バラール:王子たちの三つのバレエ』『作者不詳:神々にどんな悪いことを』『ボエセ:おやめください』『バラール:ヴォルト』『ムリニエ:とうとう私があがめる美女は』『作者不詳:私の目よ』『リュー:君の美しい目を』『リシャール:自分を追って駆ける小川よ』『バラール:クラント』『バターユ:真昼の松明が』『ゲドロン:これからは』『ボワイエ:さあ,さあ,目を覚まして』
エール・ド・クールは、17世紀ごろに栄えたフランスの世俗歌曲です。ソプラノとバリトンが対話をしているかのような構成が興味深く配置されています。ソプラノのヴァランは、流麗なフランス語とコケットな声が絶品。リュートも自然な音楽作りで、対照的なバリトンの紳士的な声できちっと〆ているのも納得の構成です。
【録音】1992年 [デジタル:セッション]

<Disc 23> 【ターフェルムジーク・バロック管の「四季」】
ジーン・ラモン(指揮&Vn) ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
ヴィヴァルディ:『ヴァイオリン協奏曲集op.8-1-4「四季」』『弦楽のためのシンフォニア ロ短調「聖墓のそばで」RV169』『4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調RV580』
古楽器ピッチ(a=415)が多数派ですが、最近の研究によるとヴィヴァルディの演奏は18世紀ヴェネツィアで使われていた音高は、現在のものとほぼ変わらないものであったらしい。それまでの415ピッチと比べはるかに輝きが増し、鮮やかな表現が大きくなった画期的な録音でした。
【録音】1991年12月 [デジタル:セッション]

<Disc 24&25> 【ハイドン:交響曲集】
- ブルーノ・ヴァイル(指揮)ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
ハイドン:『交響曲第41番ハ長調Hob.I-41』『交響曲第42番ニ長調Hob.I-42』『交響曲第43番変ホ長調「マーキュリー」Hob.I-43』『交響曲第44番ホ短調「悲しみ」Hob.I-44』『交響曲第51番変ロ長調Hob.I-51』 『交響曲第52番ハ短調Hob.I-52』
速めのテンポ、冴えるリズム。弾けんばかりの弦の弓、吹き鳴らすホルンと高域技巧。スリリングで、痛快なハイドン演奏です。この録音では、ハイドン研究家 ロビンズ・ランドンが監修というのも興味深いところです。芸術的・音楽学的コンサルタントとして、新たに楽譜を用意し、録音に立会い、楽団員の解釈上の疑問に答える役を担っているとのことです。ランドンは以前聞いたターフェルムジークの演奏に、19世紀の重々しさからの開放を聞き、楽譜に忠実に再現されていることに衝撃を受けたとのこと。それをきっかけとしてこのランドン監修が実現したそうです。
【録音】1992年 トロント、グレン・グールド・スタジオ [デジタル:セッション]

<Disc 26&27> 【ヴァイス:リュート作品集】
- ルッツ・キルヒホーフ(リュート)
ヴァイス:『プレリュード ニ長調』『カプリッチョ ニ長調』『ファンタジア ハ長調』『プレリュード変ホ長調』『組曲変ロ長調』『組曲ニ短調』『組曲イ長調「イタリアのエスプリ」』『不幸な恋人』『前奏曲,クラント,フーガとプレスト ニ短調』『組曲ト短調』『嘆き』『ソナタ ヘ長調』
バッハと同時代に生き、親交を結んだシルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1687-1750)。技術的にも最も人気と洗練されたリュート奏者で、600曲もの作品を書いたといわれています。彼の作品を理解し完璧に演奏するには想像以上の技術を要し、それを再現できるのは鬼才キルヒホーフしかいないとも言われています。その独特な彼の演奏法は通常では考えられないものでしょう。空間をとった録音もリュートとしてすばらしい雰囲気を味わえます。
【録音】1993年 [デジタル:セッション]

<Disc 28> 【ビルスマの、ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ集】
- アンナー・ビルスマ(Vc)アンドレーア・マルコン(cemb&org), アレッサンドロ・ズブロジョ(ヴィオローネ),
フランチェスコ・ガッリジョーニ(通奏低音Vc), イヴァーノ・ザネンギ(Lute)
ヴィヴァルディ:『チェロ・ソナタ第1番変ロ長調 RV47』『チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 RV41』『チェロ・ソナタ第3番イ短調 RV43』『チェロ・ソナタ第4番変ロ長調 RV45』『チェロ・ソナタ第5番ホ短調 RV40』『チェロ・ソナタ第6番変ロ長調 RV46』
ヴァイオリンの名匠として知られたアントニオ・ヴィヴァルディは、また超絶技巧を含むチェロのための作品も数多く残しています。バロック・チェロの名手ビルスマのバロック語法とテクニックによって、かつて作品14として知られ数多くの楽器のために編曲されてきたチェロと通奏低音のためのソナタ全6曲を、ビルスマがオリジナルの姿で演奏していきます。
【録音】1999年 [デジタル:セッション]

<Disc 29> 【ビルスマ&インマゼールの「大公」】
- ヴェラ・ベス(Vn)アンナー・ビルスマ(Vc)
ジョス・ファン・インマゼール(Fp)
ベートーヴェン:『ピアノ三重奏曲変ロ長調Op.97「大公」』『ピアノ三重奏曲ニ長調Op.70-1「幽霊」』
全部で7曲あるベートーヴェンのピアノ三重奏曲のうち、もっとも有名な表題付きの2曲を、インマゼール(フォルテピアノ)、ベス(ヴァイオリン)、ビルスマ(チェロ)というラルキブデッリ・トリオの緻密なアンサンブルが、新鮮な感動をもって演奏していきます。ベートーヴェンの内面に切り込む鮮烈な演奏といえるでしょう。
【録音】1999年 [デジタル:セッション]

<Disc 30> 【ヘンデル:合奏協奏曲集Op.3】
- ジーン・ラモン(指揮&Vn) ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
ヘンデル:『合奏協奏曲集 Op.3』(全曲)
多様な楽器の組み合わせと管弦楽団との対照の妙が生む多彩な響き。作品の巧みな構成がよく聴こえてくる演奏で、快調で切れのよいアンサンブルながら柔らかさを保っています。改訂版を採り入れるなど新しいアプローチが新鮮です。
【録音】1993年 [デジタル:セッション]

<Disc 31> 【17世紀のモテット集】
- コンラート・ルーラント(指揮)ニーダーアルタイヒ・スコラーレン
『マイヤー:主は王なり〈詩篇92番,第1節〉』『マツァーク:マニフィカト』『リットラー:アヴェ・レジナ・チェロールム〈めでたし天の女王〉』『エンドレス:おお,恵み深き乙女マリア』『シュメルツァー:わが心は定まらず』『アウフシュナイター:わが心 ただ侮辱と悲惨を〈詩篇68番,21-22節〉』『フックス:正しき者の魂は神の御手に』『ベルナルディ:マニフィカト』『シュタードゥルマイヤー:しずくが天からしたたりて』『ドーラー:サルヴェ・レジナ』『ポリエッティ:アヴェ・レジナ・チェロールム〈めでたし天の女王〉』『ビーバー:魂よ,怖じることなかれ』『ホーファー:主のしもべらよ,主を讃えよ〈詩篇112番〉』『フックス:乙女マリアの連祷』
モンテヴェルディやシュッツらが大胆に様式上の実験を試みていた時代にも、教会ではまだモテットが新たに作られ歌われていました。ここに収められた作品は、めったに紹介されないこの時代の南独の教会音楽。その洗練された清澄な響きは、何とも心地よい感じがします。
【録音】1992年 [デジタル:セッション]

<Disc 32> 【ハイドン:最後のピアノ三重奏曲集】
- ヴェラ・ベス(Vn)アンナー・ビルスマ(Vc)ロバート・レヴィン(Fp)
『ピアノ三重奏曲第27(43)番ハ長調Op.75-1Hob.XV-27』『ピアノ三重奏曲第28(44)番ホ長調Op.75-2,Hob.XV-28』『ピアノ三重奏曲第29(45)番変ホ長調Op.75-3,Hob.XV-29』『ピアノ三重奏曲第30(42)番変ホ長調Op.88,Hob.XV-30』
ハイドンの曲ほど、ピリオド楽器で演奏して理解が深まるものはありません。もちろん弦楽器もそうですが、ここではフォルテピアノを使用することにより、弦と鍵盤楽器の余韻の長さが変化するため、モダン楽器とは全く違った解釈となるのは当然でしょう。モーツァルト学者としても有名なレヴィンのタッチは、ハイドンの室内楽解釈を大きく変えた演奏です。
【録音】1992年 [デジタル:セッション]

<Disc 33> 【ビルスマの、ボッケリーニ:チェロ協奏曲】
- アンナー・ビルスマ(Vc)
ジーン・ラモン(指揮&Vn) ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
ボッケリーニ:『序曲(シンフォニア)ニ長調Op.43 G521』『チェロ協奏曲ニ長調 G476』『八重奏曲(ノットッルノ)ト長調Op.38 G470』『チェロ協奏曲ハ長調 G473』『交響曲ハ短調 G519』
ボッケリーニ生誕250年を記念して録音されたアルバムで、1988年にDHMに録音した同メンバーによるボッケリーニ第2集でした。ビルスマにとってのよきパートナーのターフェルムジーク管との相性は抜群で、技巧は当然のことオリジナル楽器の特性を完璧に生かされなければ音楽が生きないボッケリーニの音楽が、ここに再現された最高の演奏です。
【録音】1992年9月 [デジタル:セッション]

<Disc 34> 【ビルスマの、ボッケリーニ:チェロ・ソナタ集】
- アンナー・ビルスマ(Vc)
ケネス・スロウィック(通奏低音Vc)ボブ・ファン・アスペレン(Fp)
ボッケリーニ:『チェロ・ソナタ変ロ長調G.8』『2つのチェロのためのフーガ ヘ長調G.73-2』『チェロ・ソナタ変ホ長調G.10』『チェロ・ソナタヘ長調G.9』『2つのチェロのためのフーガ変ロ長調G.73-3』 『チェロ・ソナタ ハ短調G.2』『2つのチェロのためのフーガ イ長調G.73-5』『チェロ・ソナタ ト長調G.15』
ビルスマは、1981年にSEONにW・クイケン(Vc)&H・スミス(バロック・ギター)と独特な楽器編成で録音を行っていました。この録音では曲目は違いますが、通奏低音としてチェロまたはフォルテピアノを使い分け、「歌」の流れを大切にした演奏となっています。ビルスマは、「ボッケリーニの意図する音楽を表現するには古楽器の柔らかで透明感のある音色が不可欠」と語りガット弦で鳴らし、超絶技巧を駆使しながらも独特の倍音豊かな音色を朗々と響かせています。
【録音】1992年9月 [デジタル:セッション]

<Disc 35> 【モーツァルト:クラリネットのための室内楽作品集】
- チャールズ・ナイディック(Cl)
ラルキブデッリ (ヴェラ・ベス(Vn), ルシー・ファン・ダール(Vn), ユルゲン・クスマウル(Va), アンナー・ビルスマ(Vc))
モーツァルト:『クラリネット五重奏曲イ長調K.581』『クラリネット四重奏曲変ロ長調(ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調K.378による)』『クラリネット三重奏曲変ホ長調K.498「ケーゲルシュタット・トリオ」』
ナイディックは、7歳より父親にクラリネットを習い、その後クラリネットの指導者としてもっとも高名なリアン・ルシアノフに師事。エール大学で人類学を専攻。1982年ミュンヘン国際コンクール優勝、1985年にはアメリカで最も権威のあるワルターナンバーグコンクールでも優勝。革新的なプログラミングでも有名な彼は、それぞれの作曲家の書いた原譜に忠実に演奏するための研究も多く、モーツァルトのクラリネット協奏曲をはじめ、、ウェーバー、シューマンなどを原譜で演奏。一方で、現代音楽にも積極的に取り組んでいる彼は、エリオット・カーター、ミルトン・バリット、エディソン・デニソフなど、現在最も著名な作曲家の作品を初演しています。
原譜に強い興味を持っている彼は、もちろんピリオド楽器の演奏者としても有名で、ピリオド管楽アンサンブル「モッツアフィアット」を結成し、多くのハルモニームジークを圧倒的なテクニックにより、新感覚の演奏を発掘しています。ここでもそうした彼の原点にもどりつつも、ビルスマらと温かくも親密なアンサンブルで描かれていきます。
【録音】1992年 [デジタル:セッション]

<Disc 36> 【北ドイツのオルガン作品集】
グスタフ・レオンハルト(org)
『ローレンス:プレルーディウム ニ短調』『作者不詳:愛神のアルマンド』『シュトルンク:我を汝がものとなし~ああ主よ,哀れなる罪人の我を』『モールハルト:深き苦しみの淵より,我汝を呼ぶ』『ヴェックマン:羊を牧したルシドルは』『作者不詳:「ダフネ」による3つの変奏曲』『作者不詳:優しい風が林をふるわせ』『シルト:「火のごとく」による3つの変奏曲』『シャイデマン:ガリアルダ ニ短調』『シャイデマン:プレルーディウム ヘ長調』『シュトルンク:マニフィカト「わが魂は主を崇め」による3つの変奏曲』『ラインケン:フーガ ト短調』『ヴェックマン:カンツォーナ ハ短調』『ベーム:「天にまします我らの父よ」による2つの変奏曲』『リッター:ソナティーナ ニ短調』
レオンハルトは以前SEONへ同じ表題の録音を残していますが、使用している楽器は全く異なり、曲目も重複するものはごく一部となっています。いずれもこの巨匠らしい格調高い演奏で、聴きすすめていくうちに心が洗われるような気分になってきます。
【録音】1992年 [デジタル:セッション]

<Disc 37&38> 【C・P・E・バッハ:フルート・ソナタ集】
- バルトルド・クイケン(Fl-tr)ボブ・ファン・アスペレン(cemb)
『フルート・ソナタ変ホ長調H545』『同ト長調H509』『同ハ長調H515』『同変ロ長調H578』『同ニ長調H505』『同ト短調H542.5』『同変ロ長調H543』『同ハ長調H504』『同ト長調H508』『同ホ長調H506』
フラウト・トラヴェルソとオブリガート・チェンバロのためのソナタ全集となります。バロック・ロココ調の旋律は父バッハとは全く異なり、グレンザー製作の温かい木管フルートの音色とチェンバロとの絶妙な掛け合いと上趣味な装飾が聴きどころです。
【録音】1993年 [デジタル:セッション]

<Disc 39> 【フランショーム:作品集】
- アンナー・ビルスマ(Vc)ランバート・オルキス(Fp), ラルキブデッリ, スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ
オーギュスト・フランショーム:『オーヴェルニュの歌による変奏曲イ短調op.26』『カプリース ハ長調op.7-7』『ノクターン ト調(ショパンのノクターンop.15-1と37-1による編曲)』『グランド・ヴァルスop.34(演奏会用小品』『「悪魔のロベール」の主題に基づくピアノとチェロのための協奏的大二重奏曲(ショパン合作)』『カプリース イ短調op.7-4』『ノクターン変イ長調op.15-3』 『カプリース ホ短調op.7-2』 『ロシアの歌による変奏曲第2番ニ短調op.32』
チェロの名手でありショパンと親交厚かったという、フラショームの作品集です。ショパンがピアノパートを書いた合作「悪魔のロベール」も収録。コンサートピース的な作品ですが、当時の室内楽演奏様式やフランショームの高いチェロ演奏技術のすべてがここに再現されているようで、スミソニアン博物館所蔵楽器の個性豊かな弦楽器たちの響きと、エラール1854年製フォルテピアノが豊かな魅力を引き出しています。
【録音】1993年1月 ニューヨーク [デジタル:セッション]

<Disc 40> 【シューベルト:ミサ曲集】
- ブルーノ・ヴァイル(指揮)
ウィーン少年合唱団, コルス・ヴィエネンシス
エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団
ウィーン少年合唱団員(B-Sp&B-A)イェルク・ヘリンク(T)ハリー・ファン・デル・カンプ(B)
シューベルト:『ミサ曲第5番変イ長調D.678(第2版)』『ドイツ・ミサ曲D.872』
ヴァイルとウィーン少年合唱団、エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団が演奏するシューベルトの宗教曲集。今回は、シューベルトのミサ曲の中で美しさが際立つ作品。ヴァイルはハイドンの宗教曲のシリーズでも高い評価を得てきていますが、ウィーン少年合唱団の澄んだ天使の歌声と、オリジナル楽器の繊細な響きを見事に融和させ、シューベルトの天上の音楽を鮮やかに演奏しています。
【録音】1993年 [デジタル:セッション]

<Disc 41> 【フランスと南オランダのオルガン】
- グスタフ・レオンハルト(org)
『ボワヴァン:「第1旋法の組曲」』『ギラン:「第2旋法の組曲」』『クリーガー:「パッサカリア ニ短調」』『ケルクホーヴェン:「ファンタジア ニ短調」「ファンタジア ヘ長調」』『ケルル:「カンツォーナ ホ短調」』『ライトン:「フーガ・スアヴィッシマ ト長調」』『フローベルガー:「聖体奉挙のためのトッカータ第5番ニ短調」「カプリッチョ第2番イ短調」「カンツォーナ第6番イ調」』『ショーモン:「第2旋法の組曲ト調」』
修復が整った2台のオルガン(フランス・ノルマンディーとベルギー・ルーヴァン)の響きを、各々にふさわしいレパートリーで甦らせました。巨匠のより個人的・内面的な関心、魂の在りかを覗きみたような名演です。
【録音】1994年 [デジタル:セッション]

<Disc 42&43> 【ハイドン:天地創造】
- アン・モノイオス(Sp)イェルク・ヘリンク(T)ハリー・ファン・デル・カンプ(B)
ブルーノ・ヴァイル(指揮)
ターフェルムジーク・バロック管弦楽団 テルツ少年合唱団
ハイドン:『オラトリオ「天地創造」Hob.XXI-2』
ここでは、ピーター・ブラウンの校訂した楽譜を使用しており、従来の楽譜とはテンポやフレージング、楽器法などがかなり異なっています。その校訂版による演奏は、明瞭明快ながら理性的で豊かな内容をもった「天地創造」を聴かせてくれます。ソリストもオケだけでなく、テルツ少年合唱団も充実した合唱により、理知的な熱さに満ちた演奏を聞かしてくれます。
【録音】1993年 [デジタル:セッション]

<Disc 44> 【秘密の迷宮(アレクサンデル・アグリコラ作品集)】
- パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)ウエルガス・アンサンブル
『我ら主にありて喜ばん』『我が想いの人はすべての徳を備え』『私は他の人を愛することはない』『天の下の乙女よ』『キリエ(ミサ「我は求めず」より)』『グローリア(第2旋法のミサより)』『クレド(ミサ「尽くす人」より)』『サンクトゥス(ミサ「レファミレファ」より)』『アニュス・デイ(ミサ「我が様に」より)』 『優しい羊飼いの娘よ(ベルジェレット)』『もし愛がもっと多くをもたらさないなら(ロンドー)』『希望なき運命よ(カンツォーナ)』『サルヴェ・レジナ』 アグリコラは、1446年生まれ。15世紀後半にイタリア、フランス、ネーデルランドで活躍しました。ミサ曲、モテット、シャンソン、器楽作品でも有名でした。このアルバムでは、彼の残した宗教音楽を中心に選び出し演奏、透明な美しいハーモニーでその魅力を今に伝えていきます。
【録音】1998年 [デジタル:セッション]

<Disc 45&46> 【ビルスマの、ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集】
- アンナー・ビルスマ(Vc)ジョス・ファン・インマゼール(Fp)
ベートーヴェン:『チェロ・ソナタ第1-5番』『「魔笛」の主題による12の変奏曲ヘ長調Op.66』
バロック・チェロの巨匠ビルスマと、フォルテピアノの鬼才インマゼールによる、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集です。ビルスマはビルソンと1986&1989年にノンサッチに録音していましたが、これは10年ぶりの再録音にあたり、共演がインマゼールということで、天衣無縫にスリリングな演奏を展開しています。2人のアンサンブルは自由自在にこの難曲を弾き切り、彼らのベートーヴェン像を完全に表現しつくします。
【録音】1999年 [デジタル:セッション]

<Disc 47> 【ランドン版のモツレク】
- マリーナ・ウレヴィッツ(Sp)バルバラ・ヘルツル(Ms)イェルク・ヘリング(T)ハリー・ファン・デル・カンプ(B)
ブルーノ・ヴァイル(指揮)テルツ少年合唱団 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
モーツァルト:『レクィエム K.626』(ロビンズ・ランドン校訂版)
ハイドン、モーツァルト音楽学者ロビンズ・ランドンによって、1991年にショルティによって演奏された版によって演奏された盤です。アイブラーによって再構築されたセクションは、ジュスマイヤーによるものよりも素晴らしく、アイブラー加筆のモーツァルト手稿譜が、約200年ぶりに日の目を見ることとなりました。この版は、「Dies irae」から「Confutatis」までの楽曲はアイブラーの補筆を全面的に採用し、そこにランドンが補筆。その他の楽曲はジュスマイヤー版通り、というものです。テルツ少年合唱団を起用したことに、当時の教会用演奏習慣とモーツァルトの音楽が一致したものとなります。
【録音】1999年 [デジタル:セッション]

<Disc 48> 【ビルスマ&インマゼールの、シューベルト:ピアノ三重奏曲】
- ヴェラ・ベス(Vn)アンナー・ビルスマ(Vc)ジョス・ファン・インマゼール(Fp)
シューベルト:『ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 D.898』『ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 D.929』
バロック・チェロの名手ビルスマとヴェラ・ベスとのトリオで、自由自在に演奏。ピリオド楽器による演奏はでは珍しいものですが、このアルバムはモダン楽器による演奏も含めても同曲のベストとしてその最右翼を担うものでしょう。緩徐楽章は筆舌に尽くし難いほど美しい演奏です。
【録音】1996年 [デジタル:セッション]

<Disc 49> 【ヴィヴァルディ:様々な楽器のための協奏曲集】
- アンナー・ビルスマ(Vc), ジーン・ラモン(指揮&Vn), クリスティーナ・マーラー(Vc), スティーヴン・マーヴィン(Vn), デヴィッド・グリーンバ
ーグ(Vn), マイケル・マクロウ(Fg), ジョン・アッベルガー(Ob), ワシントン・マクレイン(Ob), ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
ヴィヴァルディ:『弦楽のための協奏曲ト短調RV.157』『チェロ協奏曲ニ長調RV.403』『弦楽のための協奏曲ト短調RV.152』『チェロ協奏曲ロ短調RV.424』『弦楽のための協奏曲ニ短調RV.127』『2つのヴァイオリンと2つのチェロのための協奏曲ニ長調RV.564』『2つのオーボエのための協奏曲ニ短調RV.535』『チェロ協奏曲イ短調RV.419』『チェロとファゴットのための協奏曲ホ短調RV.409』『2つのオーボエ,2つのヴァイオリン,ファゴットのための協奏曲ハ長調RV.557』『弦楽のための協奏曲ト長調RV.151「田園風」』
バロック・チェロの名手アンナー・ビルスマとカナダのオリジナル楽器のオーケストラ、ターフェルムジーク・バロック管弦楽団によるヴィヴァルディの協奏曲集。ヴィヴァルディはあらゆる楽器のために数多くの協奏曲を作曲しましたが、ここではその中からチェロを中心としたレパートリーを収録。非常に珍しいレパートリーですが、名手たちの素晴しい演奏で新たなヴィヴァルディの魅力が満喫出来るでしょう。
【録音】1996年 [デジタル:セッション]

<Disc 50> 【ハイドン最後の弦楽四重奏曲】
- ラルキブデッリ
ハイドン:『弦楽四重奏曲第81番ト長調Hob.III-81』『弦楽四重奏曲第82番ヘ長調Hob.III-82』『弦楽四重奏曲第83番変ロ長調Hob.III-83』『四重奏楽章「老人」Hob.XXVc-5』
バロック・チェロの名手アンナー・ビルスマ率いるラルキブデッリによる ハイドンの弦楽四重奏曲集。「交響曲の父」ハイドンはあらゆるジャンルにおいて数多くの名曲を残しましたが、弦楽四重奏曲は全部で83曲作曲し、このアルバムデはその最後の3曲を演奏しています。オリジナル楽器による響きは、各声部が見事に浮かび上がり、鮮烈な印象を与えます。
【録音】1996年 [デジタル:セッション]

<Disc 51> 【ヘンデル:王宮の花火の音楽】
-ジーン・ラモン(指揮&Vn), ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
ヘンデル:『王宮の花火の音楽HWV351』『二重合奏のための協奏曲第2番ヘ長調HWV333』『二重合奏のための協奏曲第1番変ロ長調HWV332』『二重合奏のための協奏曲第3番ヘ長調HWV334』
管弦楽版の「王宮の花火」の祝賀的な雰囲気。オラトリオなどの合唱作品からの編曲が中心の「二重合奏のための協奏曲」が組み合わされた、演奏アドバンテージがフルに活かされたアルバムです。2本×2のホルンの掛け合いはとくに見事。管と弦の音質や技巧のバランスが滑らかで、最高の出来ばえを示しています。ティンパニのパワフルな演奏も聴きもの。
【録音】1997年 [デジタル:セッション]

<Disc 52-54> 【テレマン:パリ四重奏曲集(全曲)】
- シギスヴァルト・クイケン(Vn)バルトルド・クイケン(Fl-tr)
ヴィーラント・クイケン(Vc&gamb)グスタフ・レオンハルト(cemb)
テレマン:『パリ四重奏曲集(全曲)』(四重奏曲第1-6番、組曲第1-2番、ソナタ第1-2番、協奏曲第1-2番)
古楽界の巨匠レオンハルトとクイケン3兄弟の久方ぶりの共演アルバム。今回はフランス、ドイツ、イタリアの形式を融合させたテレマンのパリ四重奏曲を演奏。4人ともずば抜けた音楽性と技術で古楽の開拓者として精力的に活動を続けているが、彼等の息の合ったイマジネーション溢れる演奏は、このテレマンの曲集の魅力を余すところなく伝えてくれます。
【録音】1996年 [デジタル:セッション]

<Disc 55> 【ユートピア=ルネサンスの勝利】
- パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)ウエルガス・アンサンブル
『タリス:他の者には望みをかけじ』『ポルタ:「ミサ・ドゥカリス」-サンクトゥス、アニュス・デイ』『ジョスカン・デ・プレ:至高のふところに住み給う者』『オケゲム:主に感謝を』『マンシクール:あらゆる者ら主を讃えよ』『G.ガブリエリ:主よ、われに耳を貸し給え』『ストリッジォ:祝福されたる光がここに』 ルネサンス初期の、ポリフォニー合唱曲の代表的傑作を7曲収めた、心洗われるような美しいアルバムです。最大43名によるウエルガス・アンサンブルは、円形状に並んで歌っているとのことで、ヘッドフォンで聴くとその中心で聴いているように感じられる独特な録音となっております。
【録音】1994年 [デジタル:セッション]

<Disc 56> 【バッハ:ヴァイオリン協奏曲集】
- ジーン・ラモン(指揮&Vn), ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
J・S・バッハ:『ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041』『ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042』『2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043』『3つのヴァイオリンのための協奏曲(原曲:3台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調BWV.1064)』
透明な響きのソロ、弦楽合奏ともに高い音楽性がうかがえます。響きの良い録音が素晴らしくまさに楽興の時で、完璧なバランスと呼吸感覚で再現されていきます。「3台のチェンバロのための協奏曲」を復元した「3つのヴァイオリンのための協奏曲」の、それぞれのソロの息の合った鮮やかな掛け合いを演じています。
【録音】1994年 [デジタル:セッション]

<Disc 57&58> 【バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)】
- ジーン・ラモン(指揮&Vn), ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
J・S・バッハ:『ブランデンブルク協奏曲第1-6番(全曲)』
北米の古楽演奏の質の高さを認識させられた録音です。音が大変チャーミングで、指揮者なしのアンサンブルから音楽をする喜びが伝わってきます。優雅、流麗、スピード感のあるアンサンブルです。
【録音】1994年 [デジタル:セッション]

<Disc 59> 【ビルスマの、ブラームス:チェロ・ソナタ集】
- アンナー・ビルスマ(Vc)ランバート・オルキス(Fp)
ブラームス:『チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38』『チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99』,
シューマン:『民謡風の5つの小品Op.102』,
バロック・チェロの巨匠ビルスマが、ブラームスとシューマンというロマン派の名曲に取り組みます。ビルスマの弾く銘器ストラディバリとオーキスのスタインウェイ(1892年製)とで奏でる演奏が、今まで聴いたことのないような新鮮な衝撃を伝えます。
【録音】1994年 [デジタル:セッション]

<Disc 60> 【ヘンデル:水上の音楽】
- ジーン・ラモン(指揮&Vn), ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
ヘンデル:『水上の音楽(全曲)』『歌劇「忠実な羊飼い」より組曲』
古楽界実力派アンサンブルが華やかに描くヘンデルの世界。その華麗で優雅な音楽を、古楽器が時にあでやかに、時に勇壮に描き出します。オペラ「忠実な羊飼い」からの組曲も躍動感あふれる演奏で、ヘンデルの世界を鮮やかに蘇らせる。
【録音】1995年 [デジタル:セッション]