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<クラシック・輸入盤新譜情報 07−05>
 
コメントはメーカー案内書より抜粋です

★★★グッディーズ・オリジナル企画・第8回発売★★★
各1枚 \1500


78CDR-1070
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV1010
J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV1011
パブロ・カザルス(チェロ)
米 VICTOR 12-0890/06
(原録音:英 HIS MASTER'S VOICE DB6538/44S)
(1939年6月13日パリ,アルベール・スタジオ録音)
パブロ・カザルス(1876-1973)のJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲全6曲は2曲ずつ録音された。第1巻は組曲2番と3番で1936年録音(78CDR-1004)、第2巻は組曲1番と6番で1938年録音、この組曲4番と5番は1939年4月13日にパリで録音され、アルバム第3巻として発売された。1930年代のカザルスのSPはどれを聴いても圧倒的な感銘をうける。今回は雑音が小さなアメリカ VICTOR盤からのダイレクト・トランスファー。

78CDR-1071
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV1042
デプラーヌ=ナシェ編:イントラーダ

ジャック・ティボー(ヴァイリン)
R.オートマンス指揮オーケストラ(バッハ)
P.アダミ(ピアノ)(デプラーヌ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB789/91
(1924年10月21,31,11月1日ヘイズ第1スタジオ録音)
機械式録音盤。ジャック・ティボー(1880-1953)の残した数多いSPレコードの中の最高傑作。録音は1924年、ティボーが34歳の時のもの。1924年にはおそらく電気録音開発を知っていたであろうHMVが敢行した録音で、大ヴァイオリニスト、ティボーの気力漲るベスト・フォームが聴ける。録音時ティボーは44歳だった。これはSP時代からの稀少盤で、「珍品レコード」(グラモフィル社1940年刊、復刻版富士レコード社1972年刊)によれば、「我國に輸入された數は三組と言い、或いは五組と噂されてゐるが、その後歐州から直接求めた人士、おあるから實際は最少限度十組はあると想像される。久禮傳三氏の調べたところに依ると七八組所有者が判ってゐると云うことであるから、或いはもう少し多いかもしれない。」との記述がある。

78CDR-1072
ショパン:ワルツ集
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB2311/6
(1934年6月19-20日ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
アルフレッド・コルトー(1877-1962)のショパン録音の中核をなすもので、「エチュード」作品25(78CDR-1061)と同時期に録音された。コルトーは録音時57歳だった。この時代のコルトーが弾いていたフランスのプレイエル社のピアノの絢爛たる音色がダイレクト・トランスファーで聴ける。

78CDR-1073
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
ワンダ・ランドフスカ(ハープシコード)
英 HIS MASTER'S VOICE DB4908/13
(1933年パリ録音)
ワンダ・ランドフスカ(1879-1959)がSP時代に録音した初の大曲で、「ゴルトベルク変奏曲」の原点。ランドフスカは二列の鍵盤と七個のペダルを有する自分のハープシードをパリのプレイエル社に作らせて生涯この楽器を使用した。ランドフスカの「ゴルトベルク変奏曲」は英HMVの "バッハ・ソサイエティ" の第1回発売で、英国盤の初版300部のアルバムには、ランドフスカの紫色のインクと羽根ペンによる自筆署名のシールが貼られていた。これは愛蔵家番号No.272のセットからのダイレクト・トランスファー。

78CDR-1074
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
サー・ランドン・ロナルド指揮管弦楽団
(1924年12月1-2日ヘイズ第1スタジオ録音)
機械式録音盤。この録音も電気録音出現前夜のものである。機械式録音時代の大曲録音は省略版で演奏されることが多かった中で、ノーカットでの録音である。これもSP時代から人気の高かった稀少盤で、理由は聴いてみると納得する。クライスラー(1875-1962)の49歳の録音である。これも人類の遺産的な価値を持つ偉大なレコードである。

78CDR-1075
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
マルグリット・ロン(ピアノ)
モーリス・ラヴェル指揮交響楽団(協奏曲)
フレイタス・ブランコ指揮交響楽団(パヴァーヌ)
英 COLUMBIA LX194/6
(1932年4月パリ録音)
フランスのピアノ界の重鎮マルグリット・ロン(1874-1996)が作曲者モーリス・ラヴェル(1875-1937)自身の指揮で録音したSPレコード。この名曲演奏の原点である。録音時ロンは58歳、ラヴェルは57歳だった。

78CDR-1076
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調作品18
タルティーニ=クライスラー編:コレッリの主題による変奏曲
ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
グスタフ・ベック(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB4663/6
(1939年ベルリン録音)
ジネット・ヌヴー(1919-1949)の20歳の時の録音。初録音はこの録音の前年の1938年、同じくベルリンで12インチ盤2枚と10インチ盤1枚だった。リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタは作曲者が24歳の作品で、シュトラウスは室内楽の作曲をこれ以降せず、交響詩やオペラに集中するようになった。ヴァイオリン・ソナタにはその後の交響詩やオペラに聴くフレーズが顔を出して思わず微笑んでしまう魅力的作品。ヌヴーは真摯な情熱を傾けて演奏を展開する。

78CDR-1077
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
チャイコフスキー:メロディ変ロ長調作品42-3
ブロニスワフ・フーベルマン(ヴァイオリン)
ウィリアム・スタインバーグ指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団
(1-7)、ピアノ伴奏(8)
独 PARLOPHONE P9855/59(英COLUMBIA L2335/8と同一録音)
(1928年12月28、30日ベルリン録音)
ブロニスワフ・フーベルマン(1882-1947)の電気録音初期のもので、SP時代にはこの曲の決定盤だった。よりリアルな音を持つドイツ・パーローフォン盤からのダイレクト・トランスファー。

78CDR-1078
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
ナタン・ミルスタイン(ヴァイオリン)
米 COLUMBIA S70198-D/70200-D
(1935年12月、1936年2月ニューヨーク録音)
ナタン・ミルスタイン(1904-1992)はロシアのオデッサに生まれ、名教師レオポルド・アウアー一門の一人。このSP録音は「シャコンヌ」の演奏を生涯の芸術としたミルスタインが31歳の時のもので、ほとんど知られていないもの。後年の演奏との比較が興味ある。

78CDR-1079
シューベルト:歌曲集「美しき水車屋の娘」作品25 D.795
ロッテ・レーマン(ソプラノ)
パウル・ウラノフスキー(ピアノ)(1-6、8-20)
エルノ・バロー(ピアノ)(7)
米 COLUMBIA 71778-D/71783-D(1-6, 8-20)
英 HIS MASTER'S VOICE DA1467(7)(原録音:米VICTOR 1371)
(1942年録音 トラック7のみ1935年10月17日録音)
ロッテ・レーマン(1888-1976)はオペラだけではなくリートを得意とした。この「美しき水車屋の娘」はアメリカ・コロンビアに録音したが、第7曲「いらだち」だけがアメリカ・ヴィクター社に録音していたため、コロンビア盤からは除外された。「冬の旅」(78CDR-1048、78CDR-1049)につづくレーマンのシューベルトで、第2次世界大戦のため日本ではSPレコードでは発売されなかった。

<Deutsche Grammophon>
4776710 3枚組 \4980
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》全曲 <限定盤>
スザンナ:アンナ・ネトレプコ
アルマヴィーヴァ伯爵:ボー・スコウフス
伯爵夫人:ドロテア・レシュマン
フィガロ:イルデブランド・ダルカンジェロ
ケルビーノ:クリスティーネ・シェーファー
マルチェリーナ:マリー・マクローリン
バルトロ:フランツ=ヨーゼフ・ゼーリッヒ
バジリオ:パトリック・ヘンケンス
ドン・クルチオ:オリヴァー・リンケルハーン
アントニオ:フローリアン・ベッシュ
バルバリーナ:エヴァ・リーバウ
ケルビム(キューピッド):ウリ・キルシュ
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:ニコラウス・アーノンクール
演出:クラウス・グート 装置・衣装:クリスティアン・シュミット
録音:2006年7-8月 ザルツブルク、モーツァルトハウス
2005年、“椿姫”で世界中を熱狂させたアンナ・ネトレプコ。2006年はお得
意のモーツァルトで、人々を再び魅了します。今回はDVD、CD(通常盤、限定
盤)、そして彼女の歌を中心としたハイライトCDの4種類を一挙に発売!ネト
レプコ旋風はとどまるところを知りません。彼女の魅力は至るところで発揮
され、その美しい声と余裕の演技、何より天性の色っぽさで最高のスザンナ
を演じきりました。
しかし・・・確かにこの公演は「ネトレプコ・ショー」と騒がれはしたもの
の、実は「新しいフィガロ像」を表出した素晴らしいプロジェクトでもあり
ました。伯爵夫人はドロテア・レシュマン。気品溢れる演技がたまりません。
本来メゾで歌われるケルビーノ役は名ソプラノ、シェーファー。彼女の歌唱
についても容姿についても何も言及する必要はないでしょう。そこにネトレ
プコを加えた三つ巴の戦いはまさに百花繚乱の世界。翻弄される男たちを演
ずるのはベテラン、ダルカンジェロとスコウフス。ざっと配役をながめただ
けでも胸の高鳴りを抑えることができません。
ニコラス・グートの演出も話題となりました。各登場人物の心理描写も緻密
に行っている上、原作にないキューピッドを登場させることにより、複雑な
人間関係をわかりやすくすることに成功しています。映像ディレクターのプ
ライアン・ラージのカメラ・ワークも斬新です。そして巨匠アーノンクール
の指揮!序曲から驚きの連続です。若干粘着質ではあるものの説得力の極め
て高い音楽は「モーツァルトはこうでなくてはいけない」と断言する指揮者
ならではのもの。音楽をじっくり楽しみたい方はぜひCDで。
限定スペシャル・パッケージ盤:
デジパック仕様(キャップ・ボックス)
歌詞対訳;独・英・仏・伊
ブックレット:独・英・仏

4776558 3枚組 \3700
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》全曲
通常盤(伊・仏・英 仕様)

4776544 \1850
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》
ハイライト
収録予定曲
1.序曲
2.二重唱「5、10、20、」 ・・・スザンナ、フィガロ
3.「もしも踊りたければ」 ・・・フィガロ
4.敵を討つのは愉快だ・・・バルトロ
5.自分で自分がわからない・・・ケルビーノ
6.もう飛ぶまいぞ、この蝶々・・・フィガロ
7.愛の神よ、ご照覧あれ・・・伯爵夫人
8.恋とはどんなものかしら・・・ケルビーノ
9.おいでください、ひざをついて・・・スザンナ
10.出ておいで、スザンナ・・・スザンナ、伯爵、伯爵夫人
11.ひどいぞ、どうして今まで・・・スザンナ、伯爵
12.私がため息をついているのに・・・伯爵
13.楽しい思い出はどこに?・・・伯爵夫人
14.なんと柔らかなそよ風が・・・伯爵夫人、スザンナ
15.楽隊だよ、さあ行こう
16.探せど探せど・・・マルチェリーナ
17.さあ、目をあけろ・・・フィガロ
18.恋人よ早くここへ・・・スザンナ
19.みんなここへ・・・全員

4776401 \1850
REVERIE<レヴァリー>-夢想
ジャン・ワン&イェラン・セルシェル-名曲集
チェロとギターのための編曲
ファリャ:スペイン舞曲第1番
ファリャ:スペイン民謡組曲より“ナナ”
バルサンティ:Busk ye my bonny bride(スコットランド民謡)
フォーレ:夢のあとに
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ5番
リ・ロン・ファ:パストラール
シューマン:トロイメライ
シューベルト:みつばち(12のバガテルより)
ピアソラ:天使のミロンガ
エルガー:愛のあいさつ
ピアソラ:カフェ1930
バルサンティ:Logan Water (スコットランド民謡)
チャイコフスキー:秋の歌(四季より)
シベリウス:練習曲
ヴィラ=ロボス:マズルカ=ショーロ
ダヴィドフ:言葉のないロマンス
フォン・パラディス:シシリエンヌ
フォーレ:子守唄
ロイド・ウェッバー:メモリー(キャッツより)
ジャン・ワン(vc)、イェラン・セルシェル(g)
録音:2006年8月
チェロのジャン・ワン、ギターのセルシェル。2人の名手による珠玉の小曲集
です。スコットランド民謡からピアソラまで様々な時代の美しいメロディを
チェロとギターの優しい音色で・・・。

4776605 \1850
ザ・ロード・トゥ・パラダイス
トーマス・タリス(1505-1585):われらをあわれみ給ヘ
民謡:
Clangat pastor in tuba - Responsory & Prose for the feast of
St. Thomas ? Becket
ロバート・パーソンズ(1530-1570):アヴェ・マリア
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):聖母への讃歌
ウィルアム・バード(1543-1623):光なり日なるキリスト
ジョン・シェパード(1515-1559):アヴェ・マリア
リチャード・ロドニー・ベネット(1936-):良き夜
ジョン・タヴナー:Song for Athene(ダイアナ妃の葬儀で演奏された作品)
ジョン・シェパード(1515-1559):平安のうちに
グスタフ・ホルスト(1874-1934):今こそ主よ、僕を去らせたまわん
ウィリアム・ヘンリー・ハドスン(1883-1973):
神なる主よ、我らを導きたまえ
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):地よ,慈しみもてこの人を収め給え
(J. F. ケネディの死を悼むモテット)
グレゴリオ聖歌:楽園にて
ガブリエリ・コンソート 
指揮:ポール・マクリーシュ
録音:2006年7月 ロンドン、セント・アルバンズ・ホルボーン
マクリーシュとガブリエリ・コンソートの新しいコンセプトによる注目のア
ルバムは、16世紀と20世紀の英国の作曲家による無伴奏合唱作品集です。こ
れらの作品は中世の巡礼のための精神的啓発に対する願望を描写しており、
(この時代に神聖な場所に巡礼することは多くのクリスチャンの大望で、実
際に巡礼をすることは肉体的努力も必要でした。)とりわけタリス、バード、
ブリテン、ホルストの作品には「生きる喜び」「死の苦痛」が対称的かつ共
通に扱われています。マクリーシュは、「生」を一時的でも感じるためには、
音楽による表現は不可欠であるとも語っています。このアルバムは、アーリ
ー・ミュージック・ファンのみならず、リラクゼーションとしても最適と感
じられる荘厳な合唱作品が収録されています。なお、このアルバムに収録さ
れている曲の多くは日本のアマチュア合唱団のレパートリーとしてもよく知
られています。今回、これだけまとまった曲集として発売される点も合唱も
のが好きな方には注目度◎!。

●Steinway Legends
昨年8月度新譜で御案内致しました、US盤シリーズのインターナショナル
・リリースとなります。充実の内容、豪華アーティストのラインナップはそ
のままに価格改変にての御案内です。

4758509 2枚組 \1850
Steinway Legends アラウ 
Disc.1
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番嬰ハ短調 作品27-2 「月光」
モーツァルト:ロンド イ短調 K511
シューベルト:アレグレット ハ短調 D915
リスト:ピアノ・ソナタ イ短調 S718
バラキレフ:イスラメイ(東洋風幻想曲) 
1928年録音のリマスター版
Disc.2
ショパン:即興曲 第1番、第2番、第3番、第4番「幻想即興曲」
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化芝居 作品26
ベートーヴェン:
「プロメテウスの創造物」の主題による15の変奏曲 作品35
クラウディオ・アラウ(pf)

4758510 2枚組 \1850
Steinway Legends 内田光子
Disc.1
モーツァルト:ロンド イ短調 K511
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第18番 ニ長調 K576
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K397
シューベルト:即興曲(D899) 第4番、第2番
シューベルト:6つのドイツ舞曲 D820
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第15番 ハ長調 D840
Disc.2
ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO80
シューマン:クライスレリアーナ 作品16
ドビュッシー:
12の練習曲より 「組み合わされたアルペジォのための」
「対比的な響きのための」「反復する音符のための」「装飾音のための」
ベルク:ピアノ・ソナタ 作品1
内田光子(pf)

4758511 2枚組 \1850
Steinway Legends ブレンデル
Disc.1
J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ BWV903
ハイドン:ピアノ・ソナタ 第50番 HV XVI:50
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K396
シューベルト:3つのピアノ小品(即興曲) 第2番 D946
リスト:
暗い雲、夜想曲「夢のなかに」
ヴェネツィアのリヒャルト=ワーグナー、ダンテを読んで
Disc.2
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 「熱情」
ベートーヴェン:エリーゼのために イ短調 WoO59
シューマン:幻想小品集 作品12
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K330
アルフレッド・ブレンデル(pf)

4758512 2枚組 \1850
Steinway Legends アシュケナージ
Disc.1
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ニ長調 K448
ショパン:前奏曲 嬰ハ短調 作品45
ショパン:マズルカ 変イ長調 作品59-2
ショパン:スケルツォ 第4番 ホ長調 作品54
チャイコフスキー:ドゥムカ ハ短調 作品59
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第5番 嬰ヘ長調 作品53
ラフマニノフ:絵画的練習曲 第1番、第2番、第5番
Disc.2
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第17番 ニ長調 D850
プロコフィエフ:
「ロメオとジュリエット」からの10の小品より「別れの前のロメオとジュリ
エット」「仮面」 作品75
タネーエフ:プレルードとフーガ 嬰ト短調 作品29
ヴラディーミル・アシュケナージ(pf)

4776621 2枚組 \1850
Steinway Legends ポリーニ
Disc.1
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 
作品53 「ワルトシュタイン」
シューマン:交響的練習曲 作品13
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章
ウェーベルン:変奏曲 作品27
Disc.2
シューマン:アラベスク ハ長調 作品18
ショパン:舟歌 変ニ長調 作品57
ショパン:練習曲(作品25) 第1番「エオリアン・ハープ」
第7番、第9番「蝶々」、第10番、第11番「木枯らし」、第12番
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S178
ドビュッシー:
12の練習曲より 「反復する音符のための」「対比的な響きのための」
「組み合わされたアルペジォのための」「和音のための」
マウリツィオ・ポリーニ(pf)

4776622 2枚組 \1850
Steinway Legends ケンプ
Disc.1
J.S.バッハ:3つのコラール (ケンプ編)
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K475
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第12番 変イ長調 作品26
シューベルト:3つのピアノ小品(即興曲) D946
ショパン:夜想曲 ロ長調 作品9-3
ショパン:即興曲 第3番 変ト長調 作品51
Disc.2
シューマン:子供の情景 作品15
ブラームス:スケルツォ 作品4
ブラームス:ピアノのための小品 作品119
リスト:2つの伝説
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 「悲愴」(1936年録音)
ヴィルヘルム・ケンプ(pf)

4776623 2枚組 \1850
Steinway Legends アルゲリッチ
Disc.1
J.S.バッハ:トッカータ ハ短調 BWV911
シューマン:ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 作品22
ブラームス:2つのラプソディー ロ短調&ト短調 作品79
リスト:ハンガリー狂詩曲 第6番
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
Disc.2
ショパン:
アンダンテ・スピアナートと大ポロネーズ 作品22
前奏曲 嬰ハ短調 作品45
舟歌 嬰ヘ長調 作品60
スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 作品39
前奏曲 変イ長調
ラヴェル:水の戯れ
ラヴェル:夜のガスパール
プロコフィエフ:トッカータ 作品11
ラフマニノフ:交響的舞曲 第1番 作品45
マルタ・アルゲリッチ(pf)

4776624 2枚組 \1850
Steinway Legends ホロヴィッツ
Disc.1
J.S.バッハ:いざ来ませ、異邦人の救い主よ BWV659
スカルラッティ:ピアノ・ソナタ ホ短調 K380
リスト:忘れられたワルツ 第1番 嬰へ短調 S215
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K333
シューベルト:楽興の時 第3番 ヘ短調 D780
リスト:コンソレーション 第3番 変ニ長調 S172
ショパン:英雄ポロネーズ 変イ長調 作品53
ショパン:マズルカ イ短調 作品17-4
ショパン:スケルツォ 第1番 ロ短調 作品20
シューベルト/リスト:小夜曲 S560
リスト:即興曲 ”夜想曲” 嬰へ長調 (1872)
モシュコフスキ:練習曲 ヘ長調 作品72-6
モシュコフスキ:8つの性格的小品より「火花」 作品36-6
Disc.2
シューベルト:軍隊行進曲 変ニ長調 D733
モーツァルト:ロンド ニ長調 K485
シューベルト:即興曲 変ロ長調 D935-3、変イ長調 D899-4
シューマン:クライスレリアーナ 作品16
スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 作品2-1、嬰ニ短調 作品8-12
ラフマニノフ:前奏曲 ト長調 作品32-5、嬰ト短調 作品32-12
ラフマニノフ:V.R.のポルカ
ヴラディーミル・ホロヴィッツ(pf)

4776625 2枚組 \1850
Steinway Legends ギレリス
Disc.1
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第18番 変ホハ長調 作品31-3
シューベルト:
幻想曲 ヘ短調 D940 (with エレーナ・ギレリス)
メトネル:ピアノ・ソナタ 第3番 ト短調 作品22
ブラームス:2つのバラード 作品10
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K397
Disc.2
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
グリーグ:叙情小品集より9曲
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K281
エミール・ギレリス(pf)

4776626 2枚組 \1850
Steinway Legends ミケランジェリ
Disc.1
D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調 K11、ハ長調 K159、イ長調 K322
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 作品7
ブラームス:バラード 作品10-1 「エドワード」
ドビュッシー:
映像 第1集 第1曲「水に映る影」
映像 第2集 第2曲「そして月は荒れた寺院に落ちる」
映像 第2集 第3曲「金色の魚」
子供の領分
Disc.2
ショパン:バラード 第1番 ト短調 作品23
ショパン:スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
ショパン:マズルカ 第25番 ロ短調 作品33-4
ショパン:前奏曲 嬰ハ短調 作品45
シューマン:ウィーンの謝肉祭 作品26
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第4番 イ短調 D537
アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリ(pf)


●PORTRAIT OF THE ARTIST
4776607 2枚組 \1850
マリア・ジョアン・ピリス-情熱とともに
CD1
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.322
シューベルト:ピアノのための3つの小品 D946
ショパン:夜想曲 Op27 No.1、No.2
Op55 No.1、No.2
CD2
《初出音源》モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番
モーツァルテウム管弦楽団 指揮:フランス・ブリュッヘン
シューマン:ピアノ協奏曲 Op.54
ヨーロッパ室内管弦楽団 指揮:クラウディオ・アバド
マリア・ジョアン・ピリス(pf)
マリア・ジョアン・ピリス。彼女を説明するためにふさわしい言葉といえば
「情熱的」あるいは「内省的」ではないでしょうか。今回リリースされる2枚
組はそんな彼女の優れた芸術性を証明するものです。1枚目は彼女が最も得意
とするシューベルトやショパン、モーツァルトの作品、そして2枚目は協奏曲
です。まず名演として知られるシューマンは、流れるようなパッセージと瞑
想的な部分のコントラストが美しく、全ての部分において「情熱的で内省的」
な音楽が溢れています。そして、何と言っても嬉しいのは、今回初めてリリー
スされるモーツァルトの協奏曲第23番!この録音は1995年、ブリュッヘン指
揮、ザルツブルク・モーツァルテウム管とのライブで、ここでのピリスは、
聴き手との一体感を大切にし、まるで会話を楽しむような親密な演奏を聴か
せます。

4776686 2枚組 \1850
ブリン・ターフェル-わが心の歌
CD1
1 アメイジング・グレイス
2 シェナンドゥ(アメリカ民謡)
3 ヴォーン=ウィリアムス:放浪者
4 ヴォーン=ウィリアムス:私はいずこにさすらうか
5 アイアランド:海熱
6 モーツァルト:もう飛ぶまいぞ、この蝶々
7、8 モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテより
9 モーツァルト:魔笛より“恋を知る男たちは”
10 モーツァルト:
アリア「私はあなたと別れていく、いとしい女よ、さようなら」
K.Anh.245(621a)
11 シューベルト:魔王
12 シューベルト:君こそわが憩い
13 シューベルト:ミューズの息子
14 ロウ:星の王子さま
15 ロウ: 「ペンチャー・ワゴン」~風はマライアと呼ばれている
16 ロジャース:今のところ(アレグロ )
17 夜じゅうずっと
18 スオ・ガン
19 ロンダの谷
20 ウェールズ民謡ボーナストラック
21 ウェールズ民謡ボーナストラック
CD2
1 ヘンデル:足かせと縄目の中でこそ
2 ヘンデル:おお主よ
3 メンデルスゾーン:エリアより“アブラハムの主よ”
4 ヴォーン=ウィリアムス:沈黙の真昼
5 ガーニー:眠れ
6 クィルター:行け、愛らしいばらよ
7、8 ベルリオーズ:“ファウストのごう罰”より
9 ワーグナー:さまよえるオランダ人より“期限は切れた”
10 ワーグナー:タンホイザーより
“死の予感のごとく夕闇が地をおおい…ああ、わがやさしの夕星よ〔夕星の歌〕”
11 マーラー:亡き子をしのぶ歌より“こんな嵐に”
12 シューマン:君は花のよう
13 シューマン:二人のてきだん兵
14 シューマン:私の馬車はゆっくりと
15 サリヴァン:近衛騎兵隊より
16 ヴェルディ:ファルスタッフ“こら、小姓”
17 アメリカ伝承曲:深い河
18 ラター:主は汝に祝福を与え
19 アメイジング・グレイス(マーティン・テイラー ギター)
ブリン・ターフェル(Bs-Br)
世界的バス・バリトン歌手ブリン・ターフェル。彼のドイツ・グラモフォンへ
の多数の録音から名唱を集めた2枚組。モーツァルト、ワーグナー、ヴェル
ディ、ヘンデルなどオペラの名アリアから聖歌、バラード、忘れてはいけな
いギルバート・サリヴァン。そして何と彼が11歳の時に歌ったウェールズの
民謡まで盛りだくさんの内容です。2枚組ですが、クラシックとポピュラーで
アルバムを分けることをせず、彼の魅力を多面的に味わえるのも魅力です。
アメイジング・グレイスは2ヴァージョン収録。ソロもすてきですが、ジャズ
・ギタリスト、マーティン・テイラーとの共演も聴き所です。

●Grammophon DVD-VIDEO
734310(DVD-Video) 2枚組 \6450
ベルリオーズ:歌劇《トロイアの人々》
エネ・・・プラシド・ドミンゴ
カサンドラ・・・・ジェシー・ノーマン
ディド・・・タティアナ・トロヤノス
コレベ・・・アラン・モンク
ナルバール・・・パウル・プリシュカ
パンセ・・・ジョン・チェック
イオパ・・・ドゥグラス・アールステット
メトロポリタン歌劇場合唱団
メトロポリタン歌劇場管弦楽団 指揮:ジェームズ・レヴァイン
演出:ファブリツィオ・メラーノ
1983年 メトロポリタン歌劇場(ライヴ)
Subtitles: F/E/G/S/CH
あまり演奏されることのないベルリオーズの大作。何と言ってもカサンドラ役
のノーマンが素晴らしく、その強烈な存在感を圧倒的な歌唱で印象付けていま
す。若きドミンゴの朗々たる美声、そしてトロヤノスの安定した歌、もちろん
レヴァインのメリハリのある指揮。4時間を越える長丁場ですが、一瞬たりと
も飽きることがありません。

734321(DVD-Video) 2枚組 \6450
ワーグナー:歌劇《トリスタンとイゾルデ》
トリスタン・・・ルネ・コロ
マルケ王・・・マッティ・サルミネン
イゾルデ・・・ヨハンナ・マイヤー
クルヴェナール・・・ヘルマン・ベヒト
メロート・・・・ロベルト・シュンク
ブランゲーネ・・・ハンナ・シュヴァルツ
バイロイト祝祭合唱団
バイロイト祝祭管弦楽団 指揮:ダニエル・バレンボイム
演出:ジャン・ピエール・ポネル
収録:1983年10月 バイロイト祝祭劇場
Subtitles: G/E/F/S/CH
音楽にぴったり寄り添う美しい舞台が話題となったポネルの伝説的名演出。舞
台中央にそそり立つ巨木を中心に据えその周囲で繰り広げられる愛のドラマ。

734324(DVD-Video) \3350
ヒンデミット:歌劇《カルディヤック》
宝石細工士カルディヤック・・・ドナルド・マッキンタイア
娘・・・マリア・デ・フランチェスカ=カヴァッツァ
士官・・・・ロベルト・シュンク
金の持ち主・・・ハンス・ギュンター・ネッカー
騎士・・・ヨゼフ・ホッパーヴィーザー
貴婦人・・・ドリス・ゾッフェル
バイエルン国立歌劇場管弦楽団 
指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ
演出:ジャン・ピエール・ポネル
収録:1985年、バイエルン国立歌劇場(ライヴ)
Subtitles: G/E/F/S
E.T.A.ホフマンの幻想小説を元にしたヒンデミットのオペラ。生まれつき金へ
の執着が強いカルディヤックは、注文を受けて製作した宝石細工を販売しては、
その所有者を殺害して奪い返すことを繰り返す・・。幻想と現実が入り混じる
不思議な世界を、ポネルはいつものような幽玄な舞台へと作り上げています。

734325(DVD-Video) 2枚組 \6450
ポートレイト-ラファエル・クーベリック
DVD1
モーツァルト:交響曲第38番“プラハ”
ウィーン・フィル
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番、交響曲第2番
アムステルダム・コンセルトヘボウ
ベートーヴェン:交響曲第3番“英雄”
ベルリン・フィル
DVD2
ブルックナー:
交響曲第4番“ロマンティック”・・・リハーサル映像付き
ウィーン・フィル
「彼の音楽的生活より、ある風景」
チェコの指揮者、作曲家ラファエル・クーベリック( 1914 - 1996 )の演奏
するモーツァルト、ベートーヴェン、ブルックナーの映像。祖国チェコの音
楽だけでなく、ドイツ・オーストリアの音楽の演奏でも高い評価を受けてい
ます。



<DECCA>
4758401 \1850
ベートーヴェン:
ディアベリの主題による33の変奏曲ハ長調 Op.120
ロシア舞曲の主題による12の変奏曲イ長調 WoO.70
(ヴラニツキー:バレエ「森の乙女」より)
ヴラディーミル・アシュケナージ(pf)
録音:2006年8月 サフォーク ポットン・ホール
アシュケナージは1937年7月生まれ。したがって今年2007年は生誕70周年を迎え
るアニヴァーサリー・イヤーである。アシュケナージはベートーヴェンの協奏
曲やソナタを複数回録音しているが、今回の2作品はDECCAレーベルへの40年に
わたる録音生活の中でなんと初録音。ましてや、バッハの《ゴルトベルク変奏
曲》と並んで完成度が高く、かつ難曲中の難曲として知られる《ディアベリ変
奏曲》を、70歳直前で初録音するというのも驚異的だ。カップリングされたベ
ートーヴェン20代の作品は、ロシア生まれのアシュケナージらしい選曲とも言
えるだろう。しかしながら録音が多いとは決して言えない珍しい作品でもあり、
アシュケナージ・クラスのピアニストの演奏で聴けるというのはきわめて貴重
だ。ベートーヴェンの変奏曲技法を、この初期と後期の作品で聴き比べてみる
のも面白い。
ボーナス・トラックとして、ベートーヴェンの《バガテル》も収められている。

4758592 7枚組 \6300
アシュケナージ:パーソナル・コレクション
CD 1
J.S.バッハ:
1.クラヴィーア協奏曲第1番ニ長調BWV1052
2.平均律クラヴィーア曲集第1巻第24番前奏曲とフーガ ロ短調BWV869
ベートーヴェン:
3.ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調作品78
4.ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調作品57「熱情」
5.バガテル ロ短調作品126-4
CD 2
1.モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K271
2.ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15
CD 3
1.シューベルト:ピアノ・ソナタ ニ長調D850
ショパン:
2.舟歌嬰ヘ長調作品60
3.バラード第4番ヘ短調作品52
4.スケルツォ第4番ホ短調作品54
5.夜想曲嬰ヘ長調作品15-2
6夜想曲変ホ長調作品55-2
CD 4
1.シューマン:クライスレリアーナ作品16
2.R.シュトラウス:ドン・フアン
チャイコフスキー:
3.幻想序曲《ロミオとジュリエット》
4.瞑想曲作品72-5
5.ラフマニノフ:メロディ作品21-9
CD 5
リスト:
1.メフィスト・ワルツ第1番
2.鬼火
3.ラヴェル:夜のガスパール[第2回録音]
4.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30
CD 6
1.プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調作品16
2.ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調作品47
CD 7
1.シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43
スクリャービン:
2.ピアノ協奏曲嬰ヘ短調作品20
3.ピアノ・ソナタ第4番嬰ヘ長調作品30
ボーナスCD:
クリストファー・ヌーペンによるウラディーミル・アシュケナージのインタ
ヴュー
同じくアシュケナージの70歳アニヴァーサリー記念リリース。1955年に第5回
ショパン国際コンクールで第2位(この時の第1位はハラシェヴィチ、第3位は
フー・ツォン)に、さらに1962年に第2回チャイコフスキー国際コンクールで
ジョン・オグドンとともに第1位の栄冠に輝いたアシュケナージは、翌1963年
にデッカとの録音をスタートさせた。当セットは、以来40年にわたって途切れ
ることなく続いてきたレコーディングにおける膨大な音源の中からのコンパイ
ルである。
デッカ・デビュー盤であるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番が収められてい
るという貴重さに加え、さらに60年代に録音されたバッハ(指揮は若きジン
マンである)、70年代のシューベルトやスクリャービン、プロコフィエフ、
80年代のブラームスなど、充実の演奏が絶妙に集められている。特にスクリャ
ービンのピアノ協奏曲の録音は当時(ネイガウスやソロモンなどを除いて)
あまり存在していなかったので、アシュケナージのこの演奏がひとつのスタン
ダードとなったと言っても決して過言ではない。
また、ボーナスCDとして、アシュケナージが自身のキャリアや音楽観を語る
最新のインタヴュー盤が付けられている。映像作家であるクリストファー・
ヌーペンによるこの約80分ものロング・インタヴューは、2007年1月に収録
されたもの。

4758748 12枚組 \10800
ショスタコーヴィチ:交響曲全集
CD 1
1.交響曲第1番ヘ短調作品10
2.交響曲第6番ロ短調作品54
CD 2
1.祝典序曲作品96
2.交響詩《10月革命》作品131
3.交響曲第2番ロ長調《10月革命に捧げる》作品14
4.オラトリオ《森の歌》作品81
CD 3
1.交響曲第12番ニ短調《1917年》作品112
2.交響曲第3番変ホ長調《メーデー》作品20
CD 4
交響曲第4番ハ短調作品43
CD 5
1.交響曲第5番ニ短調作品47
2.5つの断章作品42
"CD 6
1.交響曲第7番ハ長調《レニングラード》作品60
[1941年に包囲されたレニングラードからのショスタコーヴィチの放送付き]
CD 7
1.葬送と勝利の前奏曲作品130
2.交響曲第8番ハ短調作品54
3.ノヴォロシスクの鐘
CD 8
1.室内交響曲ハ短調作品110a[バルシャイ編]
2.交響曲第10番ホ短調作品93
CD 9
交響曲第11番ト短調《1905年》作品103
CD 10
交響曲第13番変ロ短調《バービ・ヤール》作品113
CD 11
交響曲第14番作品←注)詳細未記載
CD 12
1.交響曲第9番変ホ長調作品70
2.交響曲第15番イ長調作品141
ヴラディーミル・アシュケナージ(Cond.)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[CD1-3, 5, 7, 8, 12]
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団[CD6, 9]
NHK交響楽団[CD4, 10, 11]
ミハイル・コトリャロフ(テノール)(CD2)
ニキタ・ストロイェフ(バス)(CD2)
ブライトン音楽祭合唱団(CD2)
バッハ合唱団(CD3 交響曲第3番) 他
モーツァルト・イヤーで沸いた昨年2006年は、20世紀最大の作曲家のひとり
ショスタコーヴィチの生誕100年でもあった。それを記念して、アシュケナー
ジがイギリス、ロシア、日本の3つのオーケストラを振り分けて完成させた交
響曲全集が当セット。アシュケナージの70歳を記念するアニヴァーサリー・
シリーズのひとつでもある。音楽的な才能や価値というだけでなく、ソヴィ
エト政権の圧政に翻弄された者同士として、ショスタコーヴィチに寄せる共
感がきわめて強いアシュケナージにとっては必然ともいえる全集なのだろう。
最も初期の録音が1987年の交響曲第5番なので、それから20年の時をかけて完
結したことになる。最後を飾るのは第4番の最新録音であるが、1989年にロイ
ヤル・フィルと録れた演奏ではなく、この全集には我がNHK交響楽団との再録
音が収められる。なお、第7番のディスクで音楽の前には、1941年にドイツ軍
に包囲されたレニングラードから流された「レニングラードは不屈です」と
いうラジオ放送が収録されている。その声の主は、勿論ショスタコーヴィチ
その人である。

●DECCA DVD-VIDEO
711709(DVD-Video) \3350
『ア・セレブレイション/ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホ
ール』
[収録作品](詳細未定)
モーツァルト
プッチーニ
リヒャルト・シュトラウス
ロジャース
バーンスタイン 他
プッチーニ: 「ラ・ボエーム」 - 私の名はミミ
プッチーニ: 「ジャンニ・スキッキ」 -私のお父さん
バーンスタイン: 「ウェスト・サイド・ストーリー」 - サムホエア、など)
キリ・テ・カナワ(S)
アンドレ・プレヴィン、デニス・オニール(T)、マオリ・アンサンブル 他
ロンドン交響楽団 指揮:スティーヴン・バーロウ
収録:1995年
2007年3月に久し振りの再来日を果たしたキリ・テ・カナワ。残念ながらこれ
がラスト・ツアーということなので、これからは彼女の美声は録音で味わうこ
ととなる。今回リリースされるDVDは、彼女の50歳の誕生日を祝った1995年の
ロイヤル・アルバート・ホールでのコンサート・ライヴ(彼女の生年は44年)。
CDでも出ているが、こちらは映像なのでコンサートに行った感覚がより楽しめ
るだろう。
ゲスト陣には、テノールのデニス・オニール、指揮者&ピアニストのアンドレ
・プレヴィンら豪華なメンバーが集結。キリは、お得意のクラシックの名アリ
アに加え、プレヴィンのピアノではスタンダード・ジャズも披露している。
また、彼女の故郷ニュージーランドからは伝統的なマオリのアンサンブルも
やってきてスペシャル・パフォーマンスを行うなど多彩なステージである。

743189(DVD-Video) 2枚組 \5080
『オリジナル3大テノール』<デラックス・エディション>
カレーラス、ドミンゴ、パヴァロッティ
収録予定曲
チレア:歌劇《アルルの女》
マイヤベーア:歌劇《アフリカの女》
プッチーニ:妙なる調和?歌劇《トスカ》第1幕
レハール:歌劇《微笑みの国》第2幕
ヴィンツェンツォ・デ・クレシェンゾ:ツバメは古巣へ
サルヴァトーレ・カルディロ:つれない心
ヴェルディ:歌劇《シチリア島の夕べの祈り》
エルネスト・デ・クルティス:帰れソレントへ
アグスティン・ララ:グラナダ
パブロ・ソロサバル:そんな筈はない-サルスエラ《港の居酒屋》
ジョルダーノ:ある日青空を眺めて-歌劇《アンドレア・シェニエ》
プッチーニ:
星は光りぬ-歌劇《トスカ》第3幕より
誰も寝てはならぬ-歌劇《トゥーランドット》第3幕
バーンスタイン:マリア-ミュージカル《ウェスト・サイド・ストーリー》
カプア:オ・ソレ・ミオ
プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》
ホセ・カレーラス プラシド・ドミンゴ ルチアーノ・パヴァロッティ
フィレンツェ・マッジョ・ムジカーレ管弦楽団 ローマ歌劇場管弦楽団
指揮:ズービン・メータ
収録:1990年
すべてはここから始まった・・・。
サッカー好きの3人が、FIFAワールド・カップのファイナルの前夜祭として催
したという肩に力の入らない企画だったコンサートは、世界中にファンを生み、
「3大テノール」現象として一世を風靡した。パヴァロッティの引退もあって、
現在ではビリャソンやクーラ、アラーニャ、リチートラなどが後継者候補とし
て話題に上がっている。このDVDは、そのすべての始まりとなった1990年のロ
ーマ、カラカラ浴場での歴史的コンサートの映像で、これまでにリリースされ
ていた分に特典を追加したデラックス・エディションである。特典映像には、
アメリカのかつてのオペラ・スター、ベヴァリー・シルズによる、コンサート
前の3人へのインタヴューや、パヴァロッティの『ザ・ラスト・テノール』の
抜粋、《オ・ソレ・ミオ》のカラオケ・ヴァージョンなどの他に、『インポッ
シブル・ドリーム(不可能な夢)』というタイトルの『3大テノール』のメイ
キング映像が初めて収録されている。

743196(DVD-Video) \3350
『ザ・ゴールデン・リング』
ヴァルハラへの神々の入城
ヴァルキューレの騎行
魔の炎の音楽
鍛冶屋の歌
森のささやき
ジークフリートの葬送行進曲
ブリュンヒルデの自己犠牲
ビルギット・ニルソン(S)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ゴットロープ・フリック(Bs)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:ゲオルク・ショルティ
録音:1950年代後半-60年代前半
ショルティがDECCAにスタジオ録音したあの《リング》の、伝説的なドキュメ
ンタリーがカタログに再登場。元々は《神々の黄昏》収録中にTV用に撮影され
たもので、2002年3月の前回リリース分が市場から消えて、買いそびれたファ
ンが懸命に探していたDVDである。ビルギット・ニルソン、ハンス・ホッター
など、あの録音に参加した歌手や、ジョン・カルショウ、ゴードン・バリー、
クリストファー・レーバーンらDECCAスタッフらも登場する見所満載の作品で
あり、オリジナルの英語ヴァージョンに、ドイツ語によるスペシャル・ヴァー
ジョンも加わり、さらに70分にもおよぶ公式音源からのオーディオ・ハイライ
ツも収録されたファン垂涎のDVDである。

<Deutsche Grammophon>
4776524 \1850
スティーヴ・ナイーヴ:「ウェルカム・トゥ・ザ・ヴォイス」
収録予定曲(タイトル仮)
1.プロローグ・オブ・ディオニソス(スティング)
2.ザ・ゴースト・オブ・カルメン
(サラ・フルゴーニ&スティング)
3.グランド・グランド・フリーダム(ロバート・ワイアット
スティング、ザ・スティール・ワーカーズ・コーラス)
4.ウェルカム・トゥ・ザ・ヴォイス(スティング)
5.ゴースト・オブ・バタフライ(ナタリー・マンフリーノ)
6.ゴースト・オブ・ノルマ(アマンダ・ルークロフト)
7.トゥ・ビィ・イズ・ストロング(スティング)
8.パーフューム・ソング(バーバラ・ボニー)
9.デザイアー(スティング)
10.トラブルメーカー(エルヴィス・コステロ、ロバート・ワイアット、
ザ・スティール・ワーカーズ・コーラス)
11.ドント・タッチ・ヒム(バーバラ・ボニー)
12.ディスタンシェーション(ザ・スティール・ワーカーズ・コーラス)
13.ハッピネス(ロバート・ワイアット、スティング)
14.ディスペア(エルヴィス・コステロ、スティング、ロバート・ワイアット、
バーバラ・ボニー、アマンダ・ルークロフト、サラ・フルゴーニ、
ナタリー・マンフリーノ)
15.アンライクリー(スティング、バーバラ・ボニー、その他)
参加アーティスト(演奏)
ブロドスキー・クワルテット、スティーヴ・ナイーヴ、
ネッド・ローゼンバーグ、スティング、ロバート・ワイアット、
マーク・リーボウ、アントワン・ケサーダ
エルヴィス・コステロ(アトラクションズ)のピアニストを長年勤め、音楽監
督でもあるスティーヴ・ナイーヴと、彼のパートナーで映画・舞台監督のミュ
リエル・テオドーリが、『ウェルカム・トゥ・ザ・ヴォイス』に取り組み始
めたのは10年前である。テオドーリが台本を書き、ナイーヴが作曲。そして
2人一緒にプロジェクトを形作り、人間の声に敬意を表したオペラが出来上が
った。『ウェルカム・トゥ・ザ・ヴォイス』は多面的なオペラで、さまざま
な音楽世界からの声を受け入れている。クラシックの訓練を受けていないジャ
ズやロックからの男性の声(スティング、ロバート・ワイアット, エルヴィ
ス・コステロ)と、クラシックの基礎を持つ女性の声(バーバラ・ボニー, ア
マンダ・ルークロフト, ナタリー・マンフリーノ, サラ・フルゴーニ)が一緒
となった。マーク・リーボウ, ネッド・ローゼンバーグ, そしてスティーヴ
・ナイーヴ自身がジャズ感覚で、即興演奏している。音楽以外で、このプロ
ジェクトの特筆すべき点は、深い理想主義(情熱的と言ってもいい)のテー
マが、すべてのレベルを超越しているところである。キャッチフレーズは
「思いもよらない出会い」である。一見対立する音楽ジャンル、階級、アー
ティスト、言語、コードが、愛と芸術の名においてひとつになった。このオ
ペラでコラボレートするため、多くの有名アーティストがこのプロジェクト
に参加したのもうなずける内容となっている。

4776719(CD+DVD) \3700から価格変更 \2650
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
ラン・ラン(pf)
パリ管弦楽団 指揮: クリストフ・エッシェンバッハ
録音:2007年
約50分収録予定のボーナスDVD付
ラン・ランとエッシェンバッハの出会いは1999年のラヴィニア音楽祭でのオ
ーディション。当時ラン・ランはカーティス音楽院の学生でまだ無名の17歳
の中国人ピアニストだった。エッシェンバッハは彼の才能に魅了され、次々
に演奏をリクエストし、20分の予定のオーディションは2時間のリサイタルの
ようになった。そのオーディションの2日後、急病のアンドレ・ワッツの代役
としてエッシェンバッハ指揮シカゴ交響楽団との共演を打診され、さらにそ
の2日後の演奏により彼のキャリアは大きな飛躍を見せた。それ以来、エッ
シェンバッハは最も熱心なラン・ランの支持者、良き師であり親友でもある。
ピアノ・レパートリーのマイルストーンであるこれらの協奏曲をラン・ラン
は頻繁にコンサートで演奏しているが、理想的な共演者を得て、録音のパー
フェクトなタイミングとパートナーが揃ったと言える。
特典DVDには収録風景、エッシェンバッハとラン・ランのインタビューに加え、
ラン・ラン自身が作品と自分の解釈について解説をするビデオ・リスニング
・ガイドを収録予定。欧米を席捲している若き巨匠の音楽を知る上での非常
に貴重な映像。

4776319 \1850
モーツァルト:歌劇《魔笛》 ハイライト
ドロテア・レシュマン(S)、エリカ・ミクローザ(S)、
クリストフ・シュトレール(T)、ルネ・パーペ(Bs)、
ハンノ・ミュラー=ブラハマン(Bs-Br)、
アルノルト・シェーンベルク合唱団
マーラー室内管弦楽団 
指揮:クラウディオ・アバド
録音:2005年9月イタリア・モデナ・テアトロコムナーレ
2006年「モーツァルト・イヤー」、最も話題となったリリースの一つである
「アバド/魔笛」がハイライト版にて新たにリリース。

●バジェット・オペラ・シリーズ
4775665 2枚組 \1800
ヴェルディ:歌劇《椿姫》
レナータ・スコット
ジャンニ・ライモンディ
エットーレ・バスティアニーニ
ミラノ・スカラ座管弦楽団 
指揮:アントニーノ・ヴォットー

4775668 \900
ロッシーニ:歌劇《ブルスキーノ氏》
キャスリーン・バトル
サミュエル・レイミー
イギリス室内管弦楽団 
指揮:イオン・マリン

4775669 3枚組 \2700
モーツァルト:歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》
イルムガルト・ゼーフリート / ナン・メリマン
ヘルマン・プライ / エルンスト・ヘフリガー
エリカ・ケート / ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
RIAS室内合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:オイゲン・ヨッフム

4775673 2枚組 \1800
ワーグナー:歌劇《さまよえるオランダ人》
トーマス・ステュアート / ギネス・ジョーンズ
カール・リッダーブッシュ / バイロイト祝祭合唱団
バイロイト祝祭管弦楽団 
指揮:カール・ベーム

4776498 2枚組 \1800
ヴェルディ:歌劇《ファルスタッフ》全曲
レナート・ブルゾン / カティア・リッチャレッリ / レオ・ヌッチ
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ

●DG DVD-VIDEO
734315(DVD-Video) \3350
R.シュトラウス:バレエ《ヨゼフ伝説》
字幕なし
ポティファルの妻:ジュディス・ジャミソン
ヨゼフ:ケヴィン・ヘイゲン
天使:カール・ムジル
ポティファル:フランツ・ヴィルヘルム
演出・振付;ジョン・ノイマイヤー
ウィーン国立歌劇場バレエ団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:ヘインリヒ・ホルライザー
録音:1977年6月 ウィーン・フィルム、ローゼンヒューゲル

734320(DVD-Video) \3350
ショパン:バレエ《椿姫》Die Kameliendame
字幕なし
マルグリット・ゴーティエ:マリシア・ハイデ
アルマン・デュバル:イヴァン・リスカ
ムッシュー・デュバル:フランソワ・クラウス
プリューデンス・デュヴェルノイ:コリーン・スコット
ガストン子爵:ウラディーミル・クロス
マノン・レスコー:リン・チャールズ
デ・グリュー:ジェフリー・カーク
演出・振付;ジョン・ノイマイヤー
ハンブルク国立歌劇場バレエ団
北ドイツ放送交響楽団 
指揮;ヘリベルト・ビーゼル
収録:1986年9月 ハンブルグ

734339(DVD-Video) \3350
R・シュトラウス:楽劇《サロメ》全曲
サロメ:テレサ・ストラータス
ヘロデ:ハンス・バイラー
ヘロディアス:アストリッド・ヴァルナイ
ヨカナーン:ベルント・ヴァイクル
ナラボート:ヴィエスワフ・オフマン
小姓:ハンナ・シュヴァルツ
ウィーン国立歌劇場合唱団
演出・振付;ゲッツ・フリードリヒ
字幕:G/E/F/S/CH
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:カール・ベーム
収録:1974年3月-7月

34337(DVD-Video) 2枚組 \6450
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
字幕なし
DVD 1
無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 BWV 1007
無伴奏チェロ組曲 第2番ニ短調 BWV 1008
無伴奏チェロ組曲 第3番ハ長調 BWV 1009
DVD 2
無伴奏チェロ組曲 第4番変ホ長調 BWV 1010
無伴奏チェロ組曲 第5番ハ短調 BWV 1011
無伴奏チェロ組曲 第6番ニ長調 BWV 1012
ミッシャ・マイスキー(vc)
収録:1986年10/11月 イタリー



<DECCA & PHILIPS>
●デッカ&フィリップス オリジナルス 10タイトル
4758490 2枚組 \2700
ドニゼッティ:歌劇《ドン・パスクァーレ》
チマローザ:カンタータ「宮廷楽師長」
[ドニゼッティ]
ドン・パスクァーレ:フェルナンド・コレナ
エルネスト:フアン・オンシーナ
ノリーナ:グラツィエッラ・シュッティ
主治医、マラテスタ:トム・クラウゼ
公証人:アンジェロ・メルクリアーリ
[チマローザ]
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
指揮:アルジェオ・クワドリ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団 
指揮:イシュトヴァン・ケルテス
録音:1964年7月ゾフィエンザール、1960年6月キングズウェイ・ホール
ドニゼッティの3幕のオペラ・ブッファと、チマローザのインテルメッツォ・
ジョコーソをカップリングした、まさにオペラ・ファン垂涎のアルバム。コ
レナの魅力やクラウゼの存在感、そしてシュッティのチャーミングさや輝か
しいテクニックなど聴き所たっぷりである。チマローザの《宮廷楽師長》は、
オーケストラに練習を付けようとする楽師長と、ちっとも噛み合ないオーケ
ストラとのやりとりが面白おかしい。

4758496 2枚組 \2700
ヴェルディ:歌劇《ルイザ・ミラー》全曲
ルイザ;モンセラ・カバリエ
ロドルフォ:ルチアーノ・パヴァロッティ
ミラー:シェリル・ミルンズ
ヴァルテル:ボナルド・ジャイオッティ
ヴルム:リチャード・ヴァン・アラン
フェデリカ:アナ・レイノルズ
ラウラ:アネット・セリーヌ
農民:フェルナンド・パヴァロッティ
ロンドン・オペラ・コーラス
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:ペーター・マーク
録音:1975年6月、キングズウェイ・ホール、ロンドン
これまでこの演奏は、パヴァロッティの歌う「ヴェルディ:アリア集」
(UCCD-3108)で部分的には聴けていた。しかし、ヴェルディ・ファンならば
全曲を聴きたいのは言うまでもない。待望久しかったこの名盤が、ついに
Originalsシリーズで復活し、カバリエ、パヴァロッティの全盛期の歌唱が
よみがえる。カバリエとパヴァロッティが組んだ《ルイザ・ミラー》には7
6年のミラノ・スカラ座録音もあったが、DGのマゼール盤を除けば競合盤も
少ないので資料としても貴重。

4758499 \1350
ショパン/ドビュッシー/ラヴェル
<リサイタル>
ショパン:
スケルツォ第4番ホ長調作品54
夜想曲ロ長調作品62-1
ドビュッシー:喜びの島
ラヴェル:
夜のガスパール
水の精(オンディーヌ)
絞首台
スカルボ
ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
録音:1965年7月、デッカ・スタジオ、ロンドン
名物プロデューサー、エリック・スミスによる制作。1965年7月に録音された
このリサイタル・アルバムは、アシュケナージにとってDeccaレーベルにソロ
で録音した第2弾にあたる。これは、チャイコフスキー・コンクールの3年後
であり、また同レーベルからショパン選集をリリースする5年も前のことであ
る。技巧的にきわめて難易度が高いと同時に、詩的な味わいが要求される作品
が揃っているのもポイントだ。アシュケナージが今年7月に70歳を迎えるのを
記念しての再発。これを機に、アシュケナージによる再録(ドビュッシーは
再録がなく、63年の別録がある)と併せて彼の原点を聴き直してみるのは如
何?

4758501 \1350
マーラー:交響曲第2番ハ短調《復活》
ヘザー・ハーパー(S)、ヘレン・ワッツ(A)
ロンドン交響楽団&合唱団 
指揮:ゲオルク・ショルティ
録音:1966年5月、キングズウェイ・ホール、ロンドン
ショルティは、テクストの意味という文学的アプローチよりも、音の構築物
としてスコアと対峙する音楽作りによって、バーンスタインやテンシュテッ
トとともにマーラー指揮者として君臨した。そのショルティのマーラー演奏
のスタートとなったのは、実はこのアルバムの録音された年である。彼は自
伝の中で《復活》は「ベートーヴェンに近い」と語っている。後のシカゴ交
響楽団との再録音盤の方が有名だが、この第一回目の録音も、作品を知り尽
くした彼なりの出発点を再確認するためにも聴いておきたいアルバムだ。

4758502 \1350
ワーグナー:
歌劇《リエンツィ》序曲
歌劇《さまよえるオランダ人》序曲
歌劇《タンホイザー》序曲&バッカナール
ジークフリート牧歌
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:ゲオルク・ショルティ
録音:1961年&1965年、ゾフィエンザール、ウィーン
レーベルを代表するほどの歴史的録音となったショルティの《ニーベルング
の指環》と並行して録音されたもの。プロデューサーは《リング》と同じく
ジョン・カルショウである。今回のリリースは、ワーグナーの歌劇序曲集に、
《ジークフリート牧歌》を加えたお得盤。《タンホイザー》では〈バッカナ
ール〉が加わるパリ版を採用しているのも嬉しい。同じウィーン・フィルと
の楽劇前奏曲集や、後のシカゴ交響楽団との再録と聴き比べてみたいアルバ
ム。

4758503 3枚組 \4050
ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
CD 1
弦楽四重奏曲第7番ヘ長調作品59-1《ラズモフスキー第1番》
CD 2
弦楽四重奏曲第8番ホ短調作品59-2《ラズモフスキー第2番》
弦楽四重奏曲第11番ヘ短調作品95《セリオーソ》
CD 3
弦楽四重奏曲第9番ハ長調作品59-3《ラズモフスキー第3番》
弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74《ハープ》
イタリア弦楽四重奏団
パオロ・ボルチアーニ(1st.Vn)、エリーザ・ペグレッフィ(2nd.Vn)
ピエロ・ファルッリ(Va)、フランコ・ロッシ(Vc)
録音:1971年1月-1974年7月
ポリーニが共演する団体としても名高かったイタリア弦楽四重奏団。彼らに
よるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集は、既に初期集がリリース済みであ
る(PHILIPS 475 8252)。これはその第2弾。イタリア弦楽四重奏団の持ち味
は、ベートーヴェンのシンフォニックな構築美を余すところなく描き出し、
さらにカンタービレを巧みに両立させる点にある。四重奏団体として当時の
凄腕アンサンブルであったことは、世界最高峰の弦楽四重奏のコンクールが
この団体の第1ヴァイオリン奏者「パオロ・ボルチアーニ」の名を冠している
ことからもわかろうというもの。このシリーズで是非ともイタリア弦楽四重
奏団の実力をお聴きいただきたい。

4758508 \1350
チャイコフスキー:
序曲《1812年》作品49
イタリア奇想曲 作品45
ベートーヴェン:
ウェリントンの勝利(戦争交響曲)作品91
D・テイラー(語り)
ミネソタ大学ブラス・バンド、ミネアポリス交響楽団
ロンドン交響楽団(ベートーヴェン) 
指揮:アンタル・ドラティ
録音:1955-60年
スペクタキュラーな演奏効果が絶大な作品として知られているのが《1812年》
と《ウェリントンの勝利》。LP時代は、「針が飛ぶ」というセールス・コメ
ントが話題になったものである。その中でもこのドラティ盤は特にゴージャ
スな演奏で知られる。ジャケットにも堂々と「Bronze Cannon」「Bells」と
明記されているように、盛大に大砲や鐘を打ち鳴らし、ベートーヴェンでは
マスケット銃まで連射される。さらには語りを用意してこの演奏のメイキン
グまで説明してくれるという盛り沢山なショーマンシップぶりである。

4758743 2枚組 \2700
ロマンティック・フレンチ・アリア集
CD 1
オッフェンバック/ガムリー編曲:
歌劇《ロビンソン・クルーソー》より
「大好きなあの人のところに」(エドウィージュ)
マイヤベーア:歌劇《ディノラ》より
「いとしいヤギよ!」(ディノラ)
シャルパンティエ:歌劇《ルイーズ》より
「その日から」(ルイーズ)
オッフェンバック/ガムリー編曲:
歌劇《ジェロルスタン大公妃》より
「Dites-lui qu’on l’a remarque」(大公妃)
オベール:
歌劇《マノン・レスコー》より
「うっとりするようなお話」(マノン)
歌劇《フラ・ディアヴォロ》より
「Non temete, milord … Or son sola」(ゼルリーナ)
ビゼー:歌劇《真珠採り》より
「夜の闇に私はただひとり……昔のように暗い夜に」(レイラ)
オッフェンバック:歌劇《ホフマン物語》より
「森の小鳥は憧れを歌う」(オランピア)
マスネ:歌劇《サンドリヨン》より
「ああ、姉さんたちは…コオロギよ、炉端を守れ」(サンドリヨン)
グノー:歌劇《ミレーユ》より
「おお、か弱き燕」(ミレーユ)
オッフェンバック/ガムリー編曲:
歌劇《ジェロルスタン大公妃》より
「あなたは危険を好きなのよ・・・ああ! 私は兵隊さんが好き!」(大公妃)
マイヤベーア:歌劇《北極星》より
「C’est bien lui … La, la, la, air cheri 」(カトリーヌ)
グノー:歌劇《サモラの貢ぎ物》より
「サラセン人は言った」(グザイマ?)
マイヤベーア:歌劇《悪魔のロベール》より
「En vain j’espere … Idole de ma vie」(イザベル)
ルコック/ガムリー編曲:歌劇《心と手》より
「ある夜、大尉ペレズは」(ミカエラ)
マセ:歌劇《ジャネットの結婚》より
「Au bord de chemin … Cette nuit, sur ma croisee」(ジャネット)
グノー:歌劇《ファウスト》より
「Si le bonheur」(シーベル)
ビゼー:交響的頌歌《ヴァスコ・ダ・ガマ》より
「マルグリートは」?スペインのセレナード「君の心を開け」(レオナール)
マイヤベーア:歌劇《北極星》より
「Veille sur eux … Vaisseau que le flot balance」(カトリーヌ
ジョーン・サザーランド(S)
スイス・ロマンド管弦楽団 指揮:リチャード・ボニング
録音:1969年9月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ
「ラ・ステュペンダ」、すなわち「究極の声を持つ女性」と呼ばれコロラトゥ
ーラの魅力で一世を風靡したサザーランドと、彼女の資質を見抜いたボニン
グの輝かしい軌跡がまた蘇った。昨年80歳を迎えたサザーランドを、Deccaは
「The Voice of the Century(世紀の声)」と謳った2枚組CDをリリースして
祝ったのも記憶に新しいところだが、今回は、19世紀フランス・ロマンティ
ック・アリア集。1960年の『プリマ・ドンナの芸術』に始まり、30年におよ
んだ彼女のDeccaでのレコーディングの内の1枚である。歌声の圧倒的な素晴
らしさはもとより、選曲も見事。《ルイーズ》や《ホフマン物語》などのア
リアはよく知られたものだが、今見てもマイヤベーアやヴィクトル・マセ、
ルコックなどとても有名とは言えないものが歌われている。歌唱力の自信に
裏付けられていることもあるが、有名・無名に拘泥しない思い切りのよいこ
の目利きぶりはさすがである。オペラがより日常に浸透してきた今でこそ、
彼女の真の偉大さを素直に味わえるに違いない。

4758507 2枚組 \2700
R.シュトラウス:
4つの最後の歌 AV150
春/9月/眠りにつく時/夕映えの中で
「明日の朝」作品27-4
「子守歌」作品41-1
「憩え、我が魂」作品27-1
「我が子に」作品37-3
「献呈」作品10-1[編曲:ローベルト・ヘーゲル]
ジェシー・ノーマン(S)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 
指揮:クルト・マズア
録音:1982年8月、ライプツィヒ
ジェシー・ノーマンが最も脂の乗り切った時期に録音したR.シュトラウス。
シュトラウスが最晩年にヘッセやアイヒェンドルフの詩に付曲した《4つの最
後の歌》で聴かせる声の深さと表現力の広さはまさに圧倒的。さらにシュト
ラウスが妻に捧げた《明日の朝に》《憩え、我が魂》《我が子に》なども収
録。また、《献呈》はシュトラウスの最初の歌曲集に収められた作品である
ので、シュトラウス歌曲の最初と(ほぼ)最後までを俯瞰している目配りの
利いたアルバムでもある。

4758520 \1350
ラフマニノフ:
2台ピアノのための組曲第2番作品17
序奏:プレスト
ロマンス:アンダンティーノ
タランテッラ:プレスト
ラヴェル:2台ピアノのためのラ・ヴァルス
ルトスワフスキ:
2台ピアノのためのパガニーニの主題による変奏曲
ネルソン・フレイレ&マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
録音:1982年8月、ラ・ショー・ド・フォン
1900年作曲のラフマニノフ、1920年にアルフレッド・カゼッラと作曲者がウィ
ーンで初演した《ラ・ヴァルス》、1941年に書かれたルトスワフスキ作品と、
約20年毎に生まれた2台ピアノのための傑作3作を並べた1枚。アルゲリッチは
デビュー以来、常に実力・人気ともに世界の超トップ・クラスを維持し続け
ているが、現在のようにソロよりも室内楽へ傾倒していったのは実はこのア
ルバム録音の頃から。共演のフレイレもお馴染みだが、故郷ブラジルでは生
まれた町の名前が彼の名前に改称されたり、彼の映画まで作られている程の
人気。このアルバムは、2人が40歳前後の録音である。

●DECCA DVD-VIDEO
74 3138(DVD-Video) \3350
ショスタコーヴィチ:「モスクワのチェリョムーシカ」
(ミューッジカル「チェリー・タウン」)
モスクワ郊外のチェリョムーシキ(実際の地名)の古い住宅が新しい団地に
建て替えられる際に起きる3組の若いカップルの騒動を描いた作品。オリジナ
ルである1963年のソヴィエト映画はレンフィルム社によってハリウッド映画
の色彩感、素晴らしいサウンドトラック、目を見張るばかり歌とダンスが魅
力的な作品として仕上がっています。
ボーナス映像として、ショスタコーヴィチの年表とDECCAのDVD作品より「カ
テリーナ・イズマイロヴァ」、ドキュメンタリー「ショスタコーヴィチとス
ターリン」のハイライトが付加されています。

743186(DVD+CD) 予定価格 \4280から \3650で決定
「クリフォード・カーゾン-BBCリサイタル」
シューマン:子供の情景 op.15
ブラームス:カプリッチョ ニ短調 op.116 1959 (白黒)
シューベルト:楽興の時 第3番 D780
シューベルト:即興曲 第2番 変イ長調
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960 1968 (カラー)



<UNIVERSAL US>
B000872502 \1850
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
ラン・ラン(pf)
パリ管弦楽団 指揮: クリストフ・エッシェンバッハ
録音:2007年1月
当該商品は同インターナショナル盤と異なり1CD仕様となります。


<DECCA Germany>
4765674 \1850
クロード・ドビュッシー:前奏曲集第1巻、前奏曲集第2巻
フリードリヒ・グルダ (pf)
録音:1969年2月 フィリンゲン、MPSスタジオ
1955年のDECCA録音、そして1957年のORF音源。この2つがグルダのドビュッシ
ー“前奏曲”のCDとして知られています。今回の1969年録音のものは、LPとし
ては発売されていましたが、CDとしては初めてのリリース。グルダ好きだけで
なく全ての音楽好きへの朗報といえるでしょう。当時のグルダはジャズに傾倒
していたことは知られていますが、このドビュッシーも極めて自由な演奏で、
巧妙なぺダリング、色彩感など従来のクラシックの枠を超えたグルダらしい演
奏に仕上がっています。




<DG International>
734357(DVD-Video) \3350
ローマ法王ベネディクト16世バースデイ・コンサート
ジョヴァンニ・ガブリエリ (1557-1612):
第9旋法による12声部のカンツォーネ(宗教曲集「サクレ・シンフォニエ」より)
ソナタ 第13番(「カンツォーナとソナタ」より)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95 「新世界から」
※カヴァー・ジャケットは変更の場合があります
ヒラリー・ハーン(vn)
シュトゥットガルトSWR放送交響楽団 指揮:グスターボ・ドゥダメル
収録:2007年4月16日 バチカン
今年80歳の誕生日を迎えたローマ法王ベネディクト16世を祝した演奏会の模様
を収録。音楽にも造詣が深いことでも知られるベネディクト16世自身の選択に
よるプログラムには今回が初競演となるまさに新進気鋭の若手二人、ヒラリー
・ハーンとグスターボ・ドゥダメルが起用されました。彼らがこれまでいずれ
もレコーディングしていない2曲、モーツァルトの協奏曲、ドヴォルザークの交
響曲は各メディアも絶賛、ファンならずとも必見の内容です。

<EMI CLASSICS>
CDS-3892412 3枚組 \2950
アルゲリッチ&フレンズ/ライヴ・フロム・ルガノ・フェスティヴァル2006
CD1
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調Op.47
マルタ・アルゲリッチ、ルノー・カプソン、リダ・チェン、
ゴーティエ・カプソン
メンデルスゾーン:ソナタ(チェロとピアノのための)第2番 ニ長調Op.58
G.カプソン、ガブリエラ・モンテーロ
シューマン:幻想小曲集Op.73(フリューゲルホーンとピアノ版)
セルゲイ・ナカリャコフ、アルゲリッチ
CD2
シューマン:ピアノ三重奏曲 ニ短調Op.63
ニコラス・アンジェリシュ、R.&G.カプソン
タニェエフ:ピアノ五重奏曲 ト短調Op.30
リーリャ・ジルバースタイン、ドラ・シュヴァルツベルク、ルーシィ・ホール、
ノラ・ロマノフ=シュヴァルツベルク、ホルヘ・ボッソ
CD3
ドビュッシー:
3つの夜想曲より(ラヴェル編 2つのピアノのための)「雲」「祭り」
セルジオ・ティエンポ、カリン・レヒナー
シュニトケ:ソナタ(ヴァイオリンとピアノのための)第1番
アリッサ・マルグリス、ポリーナ・レスチェンコ
グルダ:協奏曲(チェロと管楽バンドのための)
G.カプソン、 他 
アレクサンダー・ラビノヴィチ=バラコフスキー指揮
アルゲリッチを中心に室内楽演奏の「魔法」が起きる時を捉えたライヴ
アルゲリッチの親しい音楽仲間や新進アーティストが集合して毎年6月の開催
が恒例となったスイス、ルガノでのフェスティヴァルでのライヴ06年版。昨年
発売された05年版はグラミー賞でベスト・クラシックとベスト室内楽アルバム
にノミネートされるなど世界的に評価されているライヴ録音。ロマン派から20
世紀作品まで幅広い作品が取り上げられ日本の追悼公演で評判となったグルダ
の協奏曲など見逃せない演奏が目白押しです。

CZS-3943182 6枚組 \2780
ベスト・ベートーヴェン100
没後180年に合わせて企画されたベートーヴェンの名曲100.収録内容は国内盤
と同一です。ジャケットは別のデザインになります。

CDC-3749352 \1980
NATASHA MARSH「AMOUR」
ナターシャ・マーシュ
デビューCD『amour』を本国イギリスで発売するなり、クラシック・チャート
初登場No.1を獲得した新世代の本格派ディーヴァ
今月初めにラッセル・ワトソンとのツアーを終えたばかりで6月には日本でも
大旋風を巻き起こした今をときめくイル・ディーヴォとの欧州ツアーを予定
[Tracklisting]
1. Si Un Jour (theme from "Jean de Florette")
2. Gymnopedie No. 1 (国内盤コンピ“Aura”に収録)
3. La Wally (Ebben? Ne Andro Lontano)
4. Ai Giochi Addio
(love theme from "Romeo & Juliet")
5. Autumn Leaves
6. Mi Mancherai (theme from "Il Postini")
7. Chanson d'Amour
8. He Moves, And Eyes Follow
9. The First Time Ever I Saw Your Face
10. Et Misericordia (Magnificat)
11. La Delaissado (Songs of the Auvergne)
12. Pur Ti Miro featuring Fernando Lima
13. Les Filles De Cadiz
14. Vocalise


●MID PRICE OPERA(第3回発売)初回限定生産
VMD-3818322 2枚組 \2650
ブリテン:真夏の夜の夢
ジェイムズ・バウマン、ワトソン、グラハム=ホール、
ハートフォード、ジョーンズ
ゴメス、マックスウェル、トリニティ少年合唱団
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア、
リチャード・ヒコックス指揮
1990年録音、初ミッド・プライス化

CMS-3818372 2枚組 \2650
ロルツィング:密猟者
プライ、リッツ、ヴンダーリッヒ、ローテンベルガー、シェドル、
オレンドルフ
バイエルン州立歌劇場合唱団、管弦楽団
ロベルト・ヘーガー指揮
プライとヴンダーリッヒをはじめとする魅力的なキャスティング

CMS-3818422 3枚組 \3950
マスネ:マノン
アンジェラ・ゲオルギュー、ロベルト・アラーニャ、アーレ・パトリアルコ、
ジョセ・ヴァン・ダム、モネ交響楽団、合唱団
アントニオ・パッパーノ指揮
ゲオルギューとアラーニャのベスト・レパートリー

CMS-3818492 2枚組 \2650
マスネ:ウェルテル
アンジェラ・ゲオルギュー、ロベルト・アラーニャ、トマス・ハンプソン
パトリシア・プティボン、ティフィン少年合唱団、ロンドン交響楽団
アントニオ・パッパーノ指揮
マノンと並ぶゲオルギューとアラーニャのベスト・レパートリー

CMS-3818542 3枚組 \3950
ポンキエッリ:ジョコンダ
マリア・カラス、フィオレンツァ・コッソット、イレーネ・コンパネエズ、
イヴォ・ヴィンコ、ピエル・ミランダ・フェッラーロ、
ピエロ・カップッチッリ
ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団、
アントニーノ・ヴォットー指揮
音楽的にもドラマとしてもはまり役とされたカラス1959年の録音

CMS-3818622 2枚組 \2650
プッチーニ:西部の娘
ビルギット・ニルソン、ジョアオ・ギビン、アンドレア・モンジェッリ
ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団、
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮
ワーグナー・ヒロイン・ソプラノとして評価されたニルソンの予想をくつがえ
したキャスティングとして成功した録音

CMS-3818672 2枚組 \2650
ルーセル:パドマーヴァティ
マリリン・ホーン、ニコライ・ゲッダ、ジョセ・ヴァン・ダム、
ジェイン・バービエ、シャルル・バーレ、マルク・ヴェント、
ローレンス・デイル、オルフェオン・ドノスティアラ、
トゥールーズ・カピトールO、
ミシェル・プラッソン指揮
大人数のキャストと高度なバレエが必要なため公演のチャンスが少ないルーセ
ルのオペラ・バレエ作品の貴重な録音(1983年録音)

CMS-3818722 2枚組 \2650
スメタナ:売られた花嫁(ドイツ語版)
マルセル・コルデス、ナダ・プター、ピラール・ローレンガー、
ゴットロープ・フリック、フリッツ・ヴンダーリッヒ、RIAS室内合唱団
バンベルク交響楽団、
ルドルフ・ケンペ指揮
フリック、ヴンダーリッヒの存在感あふれる歌唱、ケンペの指揮による名演

CMS-3818772 3枚組 \3950
ヴェルディ:アイーダ
ミレッラ・フレーニ、ホセ・カレラス、アグネス・バルツァ、
ピエロ・カップッチッリ、ルッジェロ・ライモンディ、
ジョセ・ヴァン・ダム、カティア・リッチャレッリ、トマス・モーザー、
ウィーン国立歌劇場Cho、ウィーン・フィル
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
豪華キャストによるカラヤン絶頂期の名盤、直前のザルツブルグ公演のキャス
トのままウィーンのムジークフェラインで収録

CMS-3818842 2枚組 \2650
ヴェルディ:エルナーニ
プラシド・ドミンゴ、ミレッラ・フレーニ、レナート・ブルゾン、
ニコライ・ギャウロフ
ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団
リッカルド・ムーティ指揮
豪華キャストの名録音、2枚組化して初のミッド・プライス発売


●ENCORE 各\900
CDE-3886642
ブラームス:交響曲第2番
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
フィルハーモニアO、
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 (1959年ステレオ録音)

CDE-3886702
カルロス・ガルデル作品集
パウル・ガレーロ、フリオ・オスカー・ペイネ(バンドネオン)他
トゥールーズ・カピトールO. 
ミシェル・プラッソン指揮

CDE-3886662
ハイドン:交響曲第99番、第101番
イギリス室内管弦楽団、
ジェフリー・テイト指揮

CDE-3886682
マーラー:大地の歌
ペーター・ザイフェルト(テナー)、トーマス・ハンプソン(バリトン)
バーミンガム市SO、
サイモン・ラトル指揮

CDE-3886722
モーツァルト:オペラ・アリア集
プラシド・ドミンゴ(テナー)他
ミュンヘン放送O、 
ユージン・コーン指揮

CDE-3886752
プロコフィエフ:交響曲第5番、「スキタイ」組曲
バーミンガム市SO、 
サイモン・ラトル指揮

CDE-3886762
ショスタコ−ヴィチ:交響曲第4番
ブリテン:4つの海の間奏曲
ロンドンSO. 
アンドレ・プレヴィン指揮

CDE-3886792
シベリウス:4つの伝説曲
シベリウス:タピオラ*
オーマンディ、フィラデルフィアO. 
*ベルグルンド、ヘルシンキ・フィルハーモニーO 

CDE-3886732
ノルディック・ソングス
ニールセン、グリーグ、ラングストレーム、シベリウス、スェーデン民謡
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)、
ロランド・ペンティネン(ピアノ)

CDE-3886802
ジャズ・アルバム
ハーレ(アルト・サックス)、ドノホー(ピアノ) 他
ロンドン・シンフォニエッタ、
ラトル指揮


<VIRGIN CLASSICS>
VC-3857872 \1980
バッハ:パルティータ第4番 ニ長調
ブーレーズ:12のノータシオン(ピアノのための)
バッハ:フランス組曲第1番 ニ短調 BWV812
ブーレーズ:アンシーズ
ダヴィド・フレイ(ピアノ)
1981年生まれ、フランス出身のフレイのデビュ−。キーボード作品の最初期と
最新作を提示して聴き手に幅広いキーボード作品を耳にしてもらいたいという
意欲的な選曲がなされています。
パリでルヴィエ、イヴァルディ、デセールに師事。またバシキロフ、プレスラ
ー、バドゥラ=スコダらとも親密な関係にありエッシェンバッハの指揮でラヴェ
ルの協奏曲を演奏している。この録音では自作に関してブーレーズ自らのコン
サルティングを受けて行われている。フランスの新進ピアニスト、フレイにご
期待ください。

VBD-3934602 2枚組 \1980
サンティアゴへの道(フランス語版)
カタロニア(巡礼の歌)-ナバラ-カスティーリャ-レオン-ガリシア
ストゥーディオ・デル・フリューエン・ムジーク、 
トマス・ビンクリー指揮他
12-13世紀のサンティアゴへの巡礼路にある各地の音楽を再現した2枚組
表記はフランス語になります。

<WARNER>
2564.69978 \1800
サン=サーンス:白鳥(「動物の謝肉祭」より)
ドビュッシー:
月の光(「ベルガマスク組曲」より)、月の光(艶なる宴第1集より)、
レントより遅く、美しき調べ
プーランク:ハートのクィーン
デュパルク:旅への誘いラヴェル、ため息、恍惚
フォーレ:エレジー
マスネ:タイスの瞑想曲
ラヴェル:
カディッシュ(2つのヘブライの歌)、亡き王女のためのパヴァーヌ、
ハバネラ形式の小品
アンリ・ドマルケット(チェロ)
ブリジット・エンゲラー(ピアノ)
全編よき時代のフランスの香りで満たされた珠玉の一枚
フランスの作曲家の珠玉の作品をチェロとピアノに編曲、全編癒し効果満点
の名曲集。エンゲラーとドマルケット共に今年のラ・フォル・ジュルネ・ジャ
ポンに来日。このCDとほぼ同内容のコンサートを行ないます。

2564.63946 \1800
「アルメニア」
アルメニア人によるアルメニアのためのCD。
ハチャトゥリアンを中心にアルメニア及びそれに縁する作曲家によるなんと
もマニアックなCD。ジャン=マルクとグザヴィエ共今年のラ・フォル・ジュル
ネ・ジャポンに来日します。
ハチャトゥリアン:
剣の舞、アイシェの踊り(ガイーヌより)、ノクターン(仮面舞踏会より)、
エギナのヴァリエーションとバッカス祭(スパルタクスより)
コミタス(1869-1935):チャント
バーバジャニアン(1921-1983):ピアノ・トリオ
ガスパロフ(1961-):
アルメニアン・ラプソディー、ヴァリャベディアン・ラプソディー
マルディロッシアン:2台のピアノのためのノクターン、他
ジャン=マルク・フィリップス=ヴァリャベディアン(Vn)
グザヴィエ・フィリップス(Vc)
ワハン・マルディロッシアン(P)

7559.79988 \1800
ノンサッチ・エクスプローラー・シリーズ:東アジア/日本
尺八音楽:ア・ベル・リンギング・イン・ザ・エンプティ・スカイ
本調べ、山谷、鶴の巣籠、鹿の遠音、秋田菅垣
宮田耕八郎(尺八)
2002年以来、同シリーズ92タイトルからリマスタリングによる最新のジャケッ
トとオリジナル・ライナーノーツで再発売を進めてきました。1976年の日本音
楽集団のアメリカ公演の際、宮田耕八郎のソロで録音されました。30年前にレ
コードで発売して以来、日本の伝統音楽と現代の音楽に対して西洋の聴き手の
知識と興味が飛躍的に深化してきた中での発売です。

<NAXOS> 各1枚 \880
8.557076
シューマン(1810-1856):<歌曲集第3集>
子供のための歌のアルバム/リートと歌第1集 
※独語歌詞、英語対訳はWebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/シビラ・ルーベンス(ソプラノ)、
シュテファニー・イラーニ(メゾ・ソプラノ)、
トーマス・E・バウアー(バリトン)、
ウタ・ヒールシャー(ピアノ)
第1集(8.557075)、第2集(8.557074)に続くシリーズ第3弾は、クララと結
婚して幸福なうちに訪れた「歌の年」(1840年)に作曲された「リートと歌
第1集」、そしてドレスデン時代最後の年である1849年に書かれた「子供のた
めの歌のアルバム」を収録。3人のドイツ人歌手と東京生まれのピアニストが
描く、淡いロマンの世界です。

8.557126
シューベルト(1797-1828):<弦楽四重奏曲全集第7集>
弦楽四重奏曲・断章D.103/弦楽四重奏曲第5番D.68/弦楽三重奏曲第1番D.471
/5つのメヌエットと5つのドイツ舞曲D.89/序曲D.8*(ヘス編)
演奏/コダーイ・クワルテット、ギョーゾ・マサ(第2ヴィオラ)*
シリーズ第7弾はあまり演奏される機会のない貴重な作品集。1810年代に書か
れた弦楽四重奏曲群(第1番-第11番)の間を縫うように書かれているものばか
りで、シューベルトの室内楽ファンなら必聴でしょう。

8.557251
ブクステフーデ(c.1637-1707):<声楽曲集第1集>
おお楽しき時よ/慈愛にあふれるイエス/安らぎと喜び持てわれは逝く・
コントラプンクトゥスI/同I(発展)/同II/同II(発展)/同第2部、悲歌
/この世で我を悲しませるもの/神よ、我が内に清き心をつくりたまえ/わが
父の許である御空に向かって/主に向かいて新しき歌を歌え/モーゼが荒れ野
でヘビを上げたごとく/主よ、汝さえこの世にあれば 
※ラテン語歌詞、英語対訳はWebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/エマ・カークビー(ソプラノ)、
ジョン・ホロウェイ(ヴァイオリン)、
マンフレード・クレーマー(ヴァイオリン)、
ヤープ・テル・リンデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ラース・ウルリク・モーテンセン(ハープシコード&オルガン)
マルコポーロ(dacapo)8.224062の再発売盤。オルガン作品がよく紹介されま
すが、声楽作品はまだまだ珍しい存在。一聴してフランス・バロックのような
典雅さと粋な雰囲気があり、この作曲家の新しい側面を紹介する一枚でしょ
う。古楽シーンのトップ・アーティストによるアンサンブルが見事なのは言
うまでもありません。

8.557829
ヴィヴァルディ(1678-1741):
<ファゴット協奏曲全集第4集(ヴィヴァルディ協奏曲全集シリーズ)>
ファゴット協奏曲P.282 RV.481/ファゴット協奏曲P.318i RV.485/ファゴッ
ト協奏曲P.46 RV.477/ファゴット協奏曲P.47 RV.499/ファゴット協奏曲
P.43 RV.470/ファゴット協奏曲P.130 RV.494
演奏/タマーシュ・ベンコーチ(ファゴット)、
ベーラ・ドラホシュ(指揮)ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア
第1集(8.555937)、第2集(8.555938)、第3集(8.557556)に続くシリーズ
第4弾。30曲以上残されているヴィヴァルディのファゴット協奏曲ですが、こ
の楽器にとっては貴重な存在。特に短調協奏曲(P.282 RV.481、P.47 RV.499)
の哀愁は格別です。

8.557854
グリーグ(1843-1907):
<管弦楽作品集第2集 − ピアノ作品の管弦楽編曲集>
スロッテル-第2・4・8曲(編曲:ソンメルフェルト、世界初録音)/ノルウェ
ー舞曲(編曲:H.シット)/ノールロークのための葬送行進曲(編曲:ハル
ヴォルセン)/人びとの生活の情景-第2曲「通りゆく婚礼の行列」(編曲:
ハルヴォルセン)/ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード(編曲:ト
ヴェイト、世界初録音)/抒情小品集第5集-第6曲「鐘の音」(編曲:グリ
ーグ、ザイドル)
演奏/ビャーテ・エンゲセット(指揮)ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
ピアノ協奏曲などを収録した第1集(8.557279)に続き、同じ演奏者によるシ
リーズとして継続。ここではノルウェーの民族ヴァイオリンを模したピアノ
曲「スロッテル」からの編曲に注目です。他の曲も含め、ノルウェー民族の
伝統を感じさせる作品が、この一枚に凝縮されています。没後100年の今年、
注目したいシリーズです。

8.557903
ロスラヴェッツ(1880-1944):<ヴァイオリン・ソナタ集>
ヴァイオリン・ソナタ第6番/ヴァイオリン・ソナタ第4番/ヴァイオリン・
ソナタ第1番/3つの舞曲
演奏/ソロミア・ソロカ(ヴァイオリン)、
アーサー・グリーン(ピアノ)
ロシア帝国-旧ソヴィエト連邦の中で人生を送ったものの、前衛的な作風だっ
たために当局から冷遇され、近年になって再評価の気運が高まっている作曲
家。収録された作品はスクリャービンなどに影響された後期ロマン派風のも
のが多く、今後ますます注目を集めそうな作曲家だと言えるでしょう。

8.557918
マルティヌー(1890-1959):<ピアノ曲全集第2集>
あやつり人形第1巻/あやつり人形第2巻/あやつり人形第3巻/ミニチュアの
フィルム/庭の春/胡蝶と極楽鳥/第5の月の第5の日/マラケ河岸の花束
演奏/ジョルジオ・コウクル(ピアノ) <Vol.1: 8.557914>
かわいらしいミニチュア集といった雰囲気の「あやつり人形」(全3巻、14曲)
をはじめ、マルティヌーが無類の小品作曲家だということがわかる一枚。オリ
エンタル風味の「胡蝶と極楽鳥」をはじめ、まるでおしゃれなポストカードを
見ているような音楽が続きます。

8.559132
スーザ(1854-1932):<吹奏楽曲作品集第6集>
ホワイトハウスの庭での復活祭の月曜日(R.M.ロジャーズ版)(組曲「ある旅
人の物語」より)/ゴールデン・スター/ドーントレス・バタリオン/オペレ
ッタ「選ばれた花嫁」-六重奏曲(H.L.クラーク編曲)/行進曲「イギリス連
邦」 − 3つの伝聞(バンドのための組曲)(R.M.ロジャーズ版)<フランス
の王/わたしもアルカディア生まれ/最暗黒アフリカにて>/自由の鐘
(編曲:ブライオン/シーセル)/グリッドアイアン・クラブ/海の女王/
戦車競技/剣闘士/行進曲「ニュー・メキシコ」/行進曲「ピカドール」
演奏/キース・ブライオン(指揮)王立砲兵隊バンド
コメディ番組のテーマ曲として有名な「自由の鐘」や、ルーズベルト大統領
を追悼する荘厳な「ゴールデン・スター」、ワルツ、スペイン風味の行進曲
など、スーザを深く知るための作品集になっています。

8.570010
D.スカルラッティ(1685-1757):<ピアノソナタ全集第8集>
ソナタK.181/L.194/P.253/ソナタK.496/L.372/P.332/ソナタK.420/
L.Supplement 2/P.352/ソナタK.466/L.118/P.501/ソナタK.441/
L.Supplement 39/P.375/ソナタK.87/L.33/P.43/ソナタK.96/L.465/P.210
/ソナタK.426/L.128/P.128/ソナタK.127/L.186/P.198/ソナタK.462/L.438
/P.474/ソナタK.382/L.Supplement33/P.508/ソナタK.485/L.153/P.490/
ソナタK.101/L.494/P.156
演奏/リ・ソヨン(ピアノ……2004年コンサート・アーティスト・ギルド国
際コンクール優勝)
汲めども尽きぬ泉のようなソナタ・シリーズですが、今回はアメリカ在住で、
2004年に有名コンクールを制した若手ピアニストによる演奏によって13曲を
収録しています。

8.570019
シベリウス(1865-1957):<歌曲集第1集>
夕べに/春はいそぎ過ぎゆく/初めての口づけOp.37-1/黒いばら/逢引きか
らもどった娘/そよげ葦Op.36-4/それは夢か/3月の雪の上のダイヤモンド
/川面に漂う流木/泳げ、青い鴨/山彦/帆走/おとめが野原で歌っている
/あこがれ/静かな都会/セレナード/歌/初めての口づけJS57*/熱狂*/
そよげ葦JS42*/日の出*/友情の花*/6つの歌/水仙/タイスへの讃歌 
*世界初録音、
※英・独・スウェーデン・フィンランド語歌詞、解説に歌詞は付いておりま
せん。
歌・演奏/ハンヌ・ユルム(テノール)、ヨウニ・ソメロ(ピアノ)
没後50年という節目に注目が期待されるシベリウスの歌曲集。シリーズ第1弾
は世界初録音の5曲を含む、ファン必聴の選曲。フィンランドの中堅歌手がド
ラマを引き出すように歌い上げ、精神的に強いシベリウス像を描き出していま
す。

8.570033
オルフ(1895-1982):カルミナ・ブラーナ 
※ラテン語・独語歌詞、英語対訳付き。
演奏・歌/マリン・オールソップ(指揮)
ボーンマス交響楽団&合唱団(合唱指揮:グレッグ・ベアードセル)、
ハイクリフ少年合唱団(合唱指揮:メアリー・デニス)、
ボーンマス交響青年合唱団(合唱指揮:アンドリュー・ナイツ)、
クレア・ラター(ソプラノ)、トム・ランドル(テノール)、
マルクス・アイヒェ(バリトン)
米英の比較的マニアックな作品から、徐々に名曲へとシフトしてきたオール
ソップの録音。名実共にナクソスが期待する指揮者の一人であり、この作品
でも壮大さと叙情美を兼ね備えた演奏を聴かせてくれます。2人のイギリス人
歌手と1人のドイツ人歌手も、語り口が見事。同時発売の吹奏楽版(8.570242)
と比較するのもおもしろいでしょう。

8.570113-14 2枚組
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「トビト」 
※英語歌詞はWebsiteでご覧いただけます。
演奏・歌/ヨアヒム・カルロス・マルティニ(指揮)
フランクフルト・バロック管弦楽団(オリジナル楽器使用)、
ユンゲ・カントライ、マイヤ・ボーグ(ハンナ……ソプラノ)、
リンダ・ペリッロ(サラ……ソプラノ)、
バーバラ・ハニガン(アザリア/ラファエル……ソプラノ)、
アリソン・ブローナー(トビアス……メゾ・ソプラノ)、
クヌート・ショッホ(トビト……テノール)、
シュテファン・マクロード(ラグエル……バス)
「ギデオン」(8.557312-13)、「ナバル」(8.555276-77)などと同様、ヘ
ンデルの死後にジョン・クリストファー・スミスが編作したものであり、旧
約聖書続編の中にある「トビト記」をベースにした作品。とはいえ素材自体
はほぼヘンデルの音楽であるため、聴いていて違和感があるわけではありま
せん。ユンゲ・カントライがこだわりをもって録音・制作した貴重な音源だ
と言えるでしょう。

8.570146
ロワイエ(1768-1852):協奏二重奏曲Op.31-1-3/協奏二重奏曲Op.34-2
演奏/マッテオ・メーラ(ギター)、ロレンソ・ミケリ(ギター)
ジュリアーニやソルと並ぶ19世紀ギター作曲家の一人であり、親しみやすいメ
ロディにもっと注目されていい存在。ギター音楽ファン以外にもおすすめした
いこの二重協奏曲集は、実に魅力的な音楽です。録音:24bit。

8.570242
<オルフ/バード/リード:コンサート・バンド編曲集>
オルフ(1895-1982)(ジョン・クランス編):カルミナ・ブラーナ 
A.バード(1856-1923)(ガンサー・シュラー編):管楽器のためのセレナーデ
H.O.リード(b.1910):
メキシコの祭り(コンサート・バンドのためのメキシコ民謡交響曲)
演奏/ハーラン・D・パーカー(指揮)
ピーボディ音楽院ウィンド・アンサンブル
近年は吹奏楽編曲版が定番化しつつある「カルミナ・ブラーナ」ですが、13ト
ラック・約27分となるこの録音は、アメリカの名門音楽学校に所属するアンサ
ンブルが演奏。同時発売の原曲(8.570033)と共にご購入を。古典的な「セレ
ナーデ」、華々しい「メキシコの祭り」も吹奏楽ファンにはおすすめです。

8.570346
ビンガム(1952- ):<合唱曲集>
血の中の塩/闇もあなたに比べれば − 永遠の平和を彼にもたらせたまえ
(S.ウェズリーによる)/最初の灯り/雪は降り積む/秘密の花園 
※英語歌詞はWebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/スティーヴン・ジャクソン(指揮)
BBC交響合唱団、トーマス・トロッター(オルガン)、
ファイン・アーツ・ブラス
現代イギリスの女性作曲家による声楽作品集ですが、ブリテンやティペット
などの流れを汲む作風であり、イギリスでは高い評価を得ています。自身が
BBCシンガーズなどで歌っていたという経験から合唱曲のクオリティが高く、
ノルウェーの怪談をベースに民謡の味わいを加えた「血の中の塩」など、代
表作を集めました。


<NAXOS OPERA>
8.660203-04 2枚組 \2160
ロッシーニ(1792-1868):
歌劇「バビロニアのチロ」(フォグリアーニによる新版) 
※伊語リブレットはWebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/リッカルド・ボッタ(バルダッサーレ……テノール)、
アンナ=リータ・ジェンマベッラ(チロ……コントラルト)、
ルイザ・イスラム=アリ=ザデ(アミーラ……メゾ・ソプラノ)、
マリア・ソウリス(アルジェーネ……メゾ・ソプラノ)、
ヴォイチェフ・ギェルラフ(ザンブリ……バス)、
ジョルジオ・トルッコ(アルバーチェ……テノール)、
ジョヴァンニ・ベッラヴィア(ダニエーレ……バス・バリトン)、
アントニオ・フォグリアーニ(指揮、ハープシコード)
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団、
アルス・ブルネンシス室内合唱団(合唱指揮:ロマン・ヴァレック) 
2004年「ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭」でのライヴ録音。1812年に初
演された活動初期の作品ですが、ペルシャ王チロ(キュロス)の夫婦愛やバ
ビロニアとの戦いを描く、ベートーヴェンの「フィデリオ」を思わせるオペ
ラ。ライヴならではの生き生きとした歌で、この珍しい演目を復活させてい
ます。


<NAXOS HISTORICAL> 各1枚 \880
8.111104
<ザ・ジーリ・エディション第15集:カーネギー・ホール・フェアウェル・
リサイタル1955>
マイアベーア:歌劇「アフリカの女」-我が胸は高鳴り……おお、パラダイス
カッチーニ:麗しのアマリッリ 
ドナウディ:ああ、私の愛する人よ 
ヘンデル:歌劇「セルセ(クセルクセス)」-愛するすずかけの木の柔らかく
美しい葉よ…なつかしい木陰よ(オンブラ・マイ・フ) 
マスネ:
歌劇「マノン」-魅惑的な瞬間……目を閉じると(夢の歌)/歌劇「ウェルテ
ル」-オシアンの歌「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」 
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」-ありがとうかわいい白鳥よ 
グリーグ:6つのドイツ語の歌-第6番「ある夢」(仏語歌詞) 
ショパン:戻れ、我が愛(12の練習曲Op.10-第3番「別れの曲」)(仏語歌詞)
ゴメス:歌劇「捕らわれ人」-すぐに出発だ…おまえが生まれたとき 
プッチーニ:
歌劇「トスカ」-星は光りぬ…おお甘い口づけ/歌劇「西部の娘」-やがて来る
自由の日 
ヴェケルラン:羊飼いの娘(仏語歌詞) 
モーツァルト:
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」-彼女の心の安らぎこそ、僕の心の安らぎ 
クルチ:ヴェネツィアの夜 
カルネヴァリ:おいで、私と恋をしよう(英語歌詞) 
カラン:ライフ(英語歌詞) 
デ・クレッシェンゾ:巣に帰るつばめ 
E.デ・クルティス:さらば美しき夢 
ディ・ヴェロリ:恋人よ帰れ 
ビクシオ:マンマ 
ディ・カプア:私の太陽(オ・ソレ・ミオ)(ナポリ方言歌詞) 
※解説に歌詞は付いておりません。言語記載のないトラックは全て伊語歌詞
です。
(RCA Victorによるライヴ録音:1955年4月17日・20日・24日、ニューヨー
ク、カーネギー・ホール)
歌・演奏/ベニアミーノ・ジーリ(テノール)、
ディノ・フェドリ(ピアノ)
マーク・オバート=ソーン復刻。ジーリ・エディション、いよいよ完結。最
後を飾るのは人生の夕映えを記録したカーネギー・ホールでのさよならコン
サート。米RCA Victorと英HMVからリリースされたものですが、状態の良い
LPから復刻・構成しました。

8.111235-36 2枚組
ドリーブ(1836-1891):歌劇「ラクメ」(録音:1952年7月、パリ)
/ボーナス・トラック:「ラクメ」1920&30年代のフランス人歌手による3曲
のアリア集<宝石を写生するのが…高貴な儚い幻影よ(録音:1931年)/ラ
クメ、おまえの優しい眼差し(録音:1929年)/インドの若い娘は何処に行
く(鐘の歌)(録音:1929年)> 
※解説にリブレットは付いておりません。歌詞は仏語です。
歌・演奏/[全曲]マド・ロバン(ラクメ……ソプラノ)、
アグネス・ディズニー(マリカ……メゾ・ソプラノ)、
クロディーヌ・コラール(エレン……ソプラノ)、
シモーヌ・ルメートル(ローズ……ソプラノ)、
リベロ・デ・ルカ(ジェラルド……テノール)、
ジャン・ボルテール(ニラカンタ……バス)、
ジョルジュ・セバスティアン(指揮)
パリ・オペラ・コミーク座管弦楽団・合唱団、他 
[ボーナス・トラック]
ミゲル・ヴィラベラ(テノール)、ロベール・クジヌ(バリトン)、レイラ
・ベン・セディラ(ソプラノ)、他
ウォード・マーストン復刻。英DECCAからリリースされた音源であり、ラクメ
を1500回近くも歌い、パリのオペラ・ファンに愛されたマド・ロバンをフィ
ーチャー。ハンガリーの名指揮者セバスティアンも含め、当時のオペラ・コ
ミーク座に集まった才能による、まさに時代の証言と言える録音です。

8.111246
J.S.バッハ(1685-1750):ヴァイオリン協奏曲第2番 
モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン協奏曲第4番 
メンデルスゾーン(1809-1847):ヴァイオリン協奏曲Op.64 
(録音:1955年12月24日、フィラデルフィア)
演奏/ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)、
ユージン・オーマンディ(指揮)フィラデルフィア管弦楽団
マーク・オバート=ソーン復刻。米Columbiaへ録音されたオイストラフ初の
アメリカ録音であり、日本でも何度となく(特にメンデルスゾーンはチャイ
コフスキーとのカップリングで)発売されてきた名盤。モノラル復刻により
ヴァイオリンが際だち、つやのある音がリアルに蘇っています。

8.111247
J.S.バッハ(1685-1750):
6つのパルティータ-第5番(録音:1954年10月4日、モントリオール)/ゴル
トベルク変奏曲(アリアと30の変奏曲)(録音:1955年6月10日・14-16日、
ニューヨーク)
演奏/グレン・グールド(ピアノ)
マーク・オバート=ソーン復刻。20世紀のベスト盤に数えられる名演・名録
音が、オリジナルのColumbia/SONY以外から再発売されるのは、ひとつの事件
でしょう。録音から50年が過ぎ、コンピュータ解析によるサラウンドSACD化
されるなど話題に事欠かない録音ですが、これで聴きくらべの選択肢が広が
るのは事実。「パルティータ」はカナダCBCレーベルからリリースされている
ものです。

8.111248
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲第5番「運命」(録音:1955年10月6日・7日、12月17日 ロンドン)
交響曲第7番(録音:1955年10月5日・6日、12月17日、ロンドン)
演奏/オットー・クレンペラー(指揮)フィルハーモニア管弦楽団
マーク・オバート=ソーン復刻。英EMIからリリースされている名録音をモノ
ラルのフォーマットで復刻。クレンペラーの力強い音楽と、覇気に満ちたフィ
ルハーモニア管の演奏がリアルに蘇ります。当時は実験的にステレオ録音さ
れたセッションもありましたが、時代の主流はやはりモノラルであり、この
復刻はその良さを証明しています。



<DACAPO SACD>
6.220518(SACD-Hybrid) \1550(予定)
C.ニルセン(1865-1931):<管弦楽作品集>
歌劇「仮面舞踏会」-序曲/同-若い雄鳥たちのダンス/劇音楽「領主オーロ
フは馬を駆り」-前奏曲/「スネフリット」管弦楽組曲/歌劇「サウルとダ
ヴィデ」-第2幕への前奏曲/狂詩曲風序曲「フェロー諸島への幻想の旅」/
劇音楽「ヴィレモエス」-第3幕への前奏曲/田園曲「パンとシュリンクス」
/劇音楽「キューピッドと詩人」-序曲/序曲「ヘリオス」
演奏/トーマス・ダウスゴー(指揮)デンマーク国立交響楽団
スウェーデン室内管を指揮したベートーヴェンやシューマンをはじめ、多くの
レーベルで広いレパートリーを録音し続けるダウスゴーが、手兵であるオー
ケストラを指揮して得意のお国ものを録音。6曲の交響曲よりも親しみやすい
と言われる管弦楽曲集ですが、北欧音楽ファンやオーケストラ・ファンなど、
さまざまな方にアピールできます。

6.220540(SACD-Hybrid) \1680
W.A.モーツァルト(1756-1791):<交響曲集第5集>
交響曲第15番/交響曲第16番/交響曲第17番/交響曲第18番
演奏/アダム・フィッシャー(指揮)
デンマーク放送シンフォニエッタ
ハイドンの交響曲全集やバルトークの管弦楽曲集などで、日本でも名前が知
られるハンガリーのベテラン指揮者が、モーツァルトの交響曲シリーズに挑
戦中。ハイドンの録音を聴く限り、小編成のオーケストラを相手に切れ味の
いい音楽を作りあげていましたが、このモーツァルトでも期待できます。シ
リーズのスタートですが、先ず第5集からリリースされます。


<MARCO POLO>
8.225274 \1550
ゴドフスキー(1870-1938):<ピアノ作品全集第8集>
ジャワ組曲(フォノラマ − ピアノフォルテのための音の旅)/ヨハン・
シュトラウスII世の主題による交響的メタモルフォーゼス-第3番:「酒・女
・歌」
演奏/コンスタンティン・シチェルバコフ(ピアノ)
シチェルバコフによるゴドフスキー・シリーズ第8弾は、エキゾティックな
「ジャワ組曲」(全4部・12曲)をメインに、ウィンナ・ワルツをベースにし
た即興的な作品をプラス。技巧派シチェルバコフの面目躍如といった一枚で
す。 (録音・編集:24bit)


<CPO>
777091-2(SACD-Hybrid) 2枚組 \5100
J.S.バッハ(1685-1750):ヨハネ受難曲(シューマンによる1851年版)
演奏・歌/ヘルマン・マックス(指揮)
ダス・クライネ・コンツェルト(古楽器使用)、
ライニッシェ・カントライ、ヴェローニカ・ヴィンター(ソプラノ)、
エリーザベト・ショル(ソプラノ)、ゲルヒルト・ロンベルガー(アルト)、
ヤン・コボウ(テノール)、エッケハルト・アベレ(バス)、
クレーメンス・ハイドリッヒ(バス)
シューマンによって光を当てられた「ヨハネ受難曲」を、蘇演当時のオーケス
トレーションで再現し、19世紀におけるバロック音楽受容を探ろうという試
みの録音。古楽器オーケストラと古楽歌唱法をマスターしている声楽陣によ
り、18-19世紀の響きを体験することができます。SACDにより、さらに楽器
個々の音色などが鮮明となるでしょう。


777094-2 2枚組 \4200
シュテルツェル(1690-1749):
2つのセレナータ[快いと言われるその他全てのもの/ようこそ、楽しい時間]
演奏/ルートガー・レミー(指揮)
ミカエルシュタイン・テレマン室内管弦楽団(古楽器使用)、
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)、エリーザベト・グラーフ(アルト)、
クヌート・ショッホ(テノール)、エッケハルト・アベレ(バス) 
J.S.バッハとほぼ同時期を生きた作曲家が、喜びにあふれた雰囲気を作品へ
と結晶化させた「セレナータ」。得意としていた宗教的・哲学的な要素を反
映させているこの2曲は、一種のカンタータでもあり、ドイツ・バロック期の
音楽を得意としているレミーほかにとっては、十八番と言えます。


777215-2 2枚組 \2100
ミッデルシュルテ(1863-1943):<オルガン作品集第4集>
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(オルガン用編曲)
演奏/ユルゲン・ゾンネンタイル(オルガン……ドイツ、フリードリヒスハ
ーフェン、聖ペートリ教会、ゲーラルト・ヴェール製オルガン) 
自身がオルガン・ヴィルトゥオーゾだった作曲家による、名曲のオルガン編
曲版。J.S.バッハを敬愛し、その作風に追いつこうとして作曲を行っていま
したが、ついに偉大な先達への抗しがたい憧れがこの編曲版を生み出したの
でしょう。

777226-2 \2100
ツァイスル(1905-1959):ピアノ協奏曲/バレエ組曲「瓶の中の道化師」
演奏/ヨハネス・ヴィルトナー(指揮)
ウィーン放送交響楽団、ゴットリープ・ヴォーリッシュ(ピアノ) 
コルンゴルト同様にウィーンから亡命を余儀なくされた作曲家による、2つの
時代の代表作をカップリング。「瓶の中の道化師」は1929年にウィーンで作
曲、ピアノ協奏曲は1952年にロス・アンゼルスで作曲され、この作曲家の運
命と作風の転換を伝えてくれる一枚になりました。

777257-2 2枚組 \4200
パイジェッロ(1740-1816):
オラトリオ「イエス・キリストの受難」(フランチェスコ・ルイジによる改
訂版)
演奏・歌/ディエゴ・ファソリス(指揮)
イ・バロッキスティ、スイス−イタリア語放送協会合唱団、
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)、
アッラ・シモーニ(ソプラノ)、ルカ・ドルドロ(テノール)、
ホセ・ファルディーリャ(バリトン) 
18世紀の名台本作家メタスタージオによる「イエス・キリストの受難」は、
サリエリなど同時代の作曲家がこぞって音楽を付け、人気を集めました。パ
イジェッロはオペラ作曲家としての才能を発揮し、よりドラマティックに構
成。古典派オペラ的な雰囲気も楽しめます。

777292-2 6枚組 \6300
J.C.バッハ(1735-1782):<協奏交響曲全集>
[CD1(999348-2)]<協奏交響曲集第1集>
協奏交響曲変ホ長調(2つのヴァイオリンとオーボエのための)/同ト長調/
同変ホ長調(以上、2つのヴァイオリンとチェロのための) 
[CD2(999537-2)]<協奏交響曲集第2集>
協奏交響曲変ロ長調(ヴァイオリンとチェロのための)/同ヘ長調(オーボ
エとファゴットのための)/同ニ長調(2つのヴァイオリンのための) 
[CD3(999538-2)]<協奏交響曲集第3集>
協奏交響曲ホ長調(2つのヴァイオリン、チェロ、フルートのための)/
同変ホ長調(2本のクラリネット、ファゴット、2本のホルン、フルートのた
めの)/同イ長調(ヴァイオリンとチェロのための)/フルート協奏曲
ニ長調(初録音) 
[CD4(999627-2)]<協奏交響曲集第4集>
協奏交響曲ハ長調(2つのヴァイオリンとチェロのための)/同変ホ長調
(フルート、オーボエとファゴットのための)/同ト長調(2つのヴァイオ
リン、チェロとフルートのための)/ヴァイオリン協奏曲ハ長調 
[CD5(999628-2)]<協奏交響曲集第5集>
2つのヴァイオリンとチェロのための協奏交響曲ハ長調(C36a)/2つのフル
ート、2つのヴァイオリンとチェロのための協奏交響曲ニ長調(C39)/2つ
のオーボエ、2つのホルン、2つのヴァイオリン2つのヴィオラとチェロのた
めの協奏交響曲変ホ長調(C40) 
[CD6(999845-2)]<協奏交響曲集第6集>
オーボエ、ヴァイオリン、チェロとフォルテピアノのための協奏交響曲
変ロ長調(C48)/フルート、オーボエ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽の
ための協奏交響曲ハ長調(C43)/フォルテピアノ、2つのヴァイオリンと
チェロのためのフォルテピアノ協奏曲ト長調(C60B)/オーボエ、ヴァイオ
リン、ヴィオラとチェロのためのカデンツァ(原曲:協奏交響曲ト調,C45)
演奏/アンソニー・ ホールステッド(指揮)
ザ・ハノーヴァー・バンド、他 
既発売で高い評価を得ているシリーズを、特別価格/ボックス・セット化。
イギリス人音楽家たちによる研究心旺盛で爽快な演奏は、「ロンドンのバッ
ハ」と呼ばれたヨハン・クリスティアンの名誉を守り、現代に再評価を促す
ものです。

999826-2 \1480
ドレーゼケ(1835-1913):<歌曲集>
毎朝あなたにスミレを贈る/死にかけている子ども/ヘルガの誠実/孤独な
少女/夕べを過ぎて/騎士オラフ<大聖堂の前に/オラフ卿が結婚披露宴で
座っている/オラフ卿、真夜中です>/風景画<小さな船/あなたの生活の
息抜き/私は人生について考えた/夜の慰め/ローマの夜/ヴェネツィア>
/真夜中/海に面した城/あなたは遮れない日光/悲しき戴冠式/姉妹/ア
グネス/ 騎士の提案/おお、魂よ、思え
歌・演奏/インゲボルク・ダンツ(アルト)、
ロマン・トレケル(バリトン)、コート・ガーベン(ピアノ) 
ワーグナーの時代からR・シュトラウスの時代まで、ドイツ・ロマン派音楽の
激動期を生きて高い評価を受けていたドレーゼケ。ほぼ無名となっている現
在では考えられないほどの名士であった彼が、作曲家人生の中で書きためて
いった歌曲を集めています。



<ARTHAUS MUSIK DVD>
101259(DVD-Video) \4900
シェーンベルク(1874-1951):歌劇「モーゼとアロン」(独語歌詞)
スペシャル・フィーチャー[フランツ・グルントヘーバー、トーマス・モー
ザー、ノルベルト・バラッチュ、レート・ニックラーのインタビュー/第3幕
のモーゼの最後の言葉 − フランツ・グルントヘーバー朗読による/未完成
第3幕テキスト・ギャラリー]
(ライヴ収録:2006年、オーストリア、ウィーン国立歌劇場)
歌・演奏/フランツ・グルントヘーバー(バス=バリトン)、
トーマス・モーザー(テノール)、
イルディコ・ライモンディ(ソプラノ)、
ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)、
ペーター・イェロジツ(テノール)、
ダニエレ・ガッティ(指揮)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団、
ノルベルト・バラッチュ&ヤンコ・カステリツ(合唱指揮)、
ウィーン国立歌劇場合唱団、
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団、
レート・ニックラー(演出)、他
英・独・仏・西・伊語字幕付き
12音技法を駆使し、圧倒的な宗教倫理を音楽化したような作品として高い評価
を受けているオペラ。現代的な解釈によるステージは哲学的な雰囲気にあふ
れ、ウィーン国立歌劇場を別世界へと演出した記念すべき上演のライヴです。

102047(DVD-Video) \3050
<オペラ・ハイライト第1集>
[マリリン・ホーン]
ヴィヴァルディ:歌劇「狂乱のオルランド」-荒れ狂う黒雲が立ち上り(ピエ
ル・ルイージ・ピッツィによるサンフランシスコ歌劇場上演作品、ランダル
・ベア指揮) 
[デイム・アン・マレイ]
ロッシーニ:「シンデレラ(チェネレントラ)」-不安と涙のうちに生まれて
(ミヒャエル・ハンペによるザルツブルク音楽祭上演作品、リッカルド・シャ
イー指揮) 
[エヴァ・マルトン]
ポンキエルリ:歌劇「ジョコンダ」-自殺!(フィリッポ・サンジュストによ
るウィーン国立歌劇場上演作品、アダム・フィッシャー指揮) 
[デイム・ジョーン・サザーランド]
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」-恋はばら色の翼に乗って(イライジャ
・モシンスキーによるオーストラリア・オペラ上演作品、リチャード・ボニ
ング指揮)/ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」-香炉はくゆり
(狂乱の場)(ジョン・コプリーによるオーストラリア・オペラ上演作品、
リチャード・ボニング指揮)/ベルリーニ:歌劇「ノルマ」-清らかな女神よ
(サンドロ・セクイによるオーストラリア・オペラ上演作品、リチャード・
ボニング指揮) 
[ロベルト・アラーニャ]
ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」-見れば見るほど、何とまぁ美しくて&人知
れぬ涙(フランク・ダンロップによるリヨン国立歌劇場上演作品、エヴェリ
ーノ・ピド指揮) 
[アンジェラ・ゲオルギュー]
ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」-私のおかげであなたは自由に(フランク・
ダンロップによるリヨン国立歌劇場上演作品、エヴェリーノ・ピド指揮) 
[ゲガム・グリゴリアン]
ヴェルディ:歌劇「運命の力」-地獄と不幸の人生(イライジャ・モシンスキ
ーによるマリインスキー劇場上演作品、ワレリー・ゲルギエフ指揮) 
[ニコライ・プティリン]
ヴェルディ:歌劇「運命の力」-死ぬということ!何という恐ろしいことだろ
う!&この中に私の運命がある(イライジャ・モシンスキーによるマリイン
スキー劇場上演作品、ワレリー・ゲルギエフ指揮) 
[ガリーナ・ゴルチャコーワ]
歌劇「運命の力」-とうとう着いたわ!ありがとうございます、おお神よ!
(イライジャ・モシンスキーによるマリインスキー劇場上演作品、ワレリー
・ゲルギエフ指揮)
英・独・仏・西・伊語字幕付き
名歌手たちによる名アリア集。歌も映像もベスト・セレクションであり、一
枚でこれだけのものが楽しめるものはなかなかありません。オペラ・ファン
はもちろん、これからオペラの世界へと分け入るビギナーにとっては、最初
から一流の歌手とアリアを味わえるチャンスです。



<CHRISTOPHER NUPEN FILMS DVD>
A06CND(DVD-Video) 2枚組 \3950
<ナタン・ミルシテインの肖像(静かなるマジシャンの想い出)>
フィルム「マスター・オブ・インヴェンション」
音楽:
ムソルグスキー:ゴパーク(ラフマニノフ編曲)(抜粋) 
サラサーテ:序奏とタランテッラ 
パガニーニ:24の奇想曲-第5番/同-第13番「悪魔の笑い」 
J.S.バッハ:
無伴奏ソナタ第3番- Allegro assai/無伴奏パルティータ第2番-シャコンヌ
ヘンデル:15の独奏ソナタより第3番- Adagio(抜粋)/同-Allegro & Adagio
プロコフィエフ:年とった祖母のお話-第2・3番(ミルシテイン編曲) 
ミルシテイン:パガニーニアーナ(抜粋) 
リスト:コンソラシヨン(慰め)-第1番(ミルシテイン編曲) 
チャイコフスキー: 歌劇「マゼッパ」-マリアのアリア(ミルシテイン編曲)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」 
J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第2番-シャコンヌ
/エクストラ・フィーチャー[クリストファー・ヌーペンによるイントロダ
クション、「アレグロ・モルト」Allegro (TM) Films コンピレーション]
演奏・出演/ナタン・ミルシテイン、ピンカス・ズーカーマン、
ジョルジュ・プリュデルマシェ、テレーズ・ミルシテイン、永井由里、
クリストファー・ヌーペン(脚本・監督)
LPCMステレオ、225分、独・西・仏・伊・フィンランド語字幕付き、
ナレーション:英語
20世紀を代表するヴァイオリニストの一人であり、今なおその誠実な音楽に
賞賛の声が集まるミルシテイン。ほとんど映像に残されていないミルシテイ
ンが唯一応じたクリストファー・ヌーペンによるフィルムや証言で彼の人生
と音楽観をたどり、偉大な音楽家の功績を知る2枚組です。演奏シーンもふん
だんに盛り込まれていますが、「シャコンヌ」と「クロイツェル」は全曲収
録(1986年の演奏。CD「ラスト・リサイタル」としてもリリースされてい
る)。ヴァイオリンの貴公子と称されるその美しい音楽と演奏スタイルを、
存分に味わえるでしょう。

<BRILLIANT CLASSICS>
BRL 8532 2枚組 \900
ラフマニノフ:管弦楽作品集
交響的舞曲/詩曲「鐘」/幻想曲「岩」
交響詩「ロスティスラフ公」/スケルツォニ短調
ジプシーの主題による綺想曲
交響詩/死の島
ロシア国立交響楽団
ヴァレリー・ポリヤンスキー(指揮)

BRL 93203 \480
フンメル:五重奏曲 変ホ短調Op.87
ドゥセック:五重奏曲 ヘ短調 Op.41
オンスロウ:五重奏曲 ト長調 Op.76
ネポムク・フォルテピアノ五重奏団
福田 理子(フォルテピアノ) 他

BRL 93337 \480
モルター:クラリネット協奏曲集
クラリネット協奏曲 第1-5番
ヘンク・デ・グラーフ(クラリネット)
ロッテルダム・アマデウス・アンサンブル
マリエン・ファン・スターレン(指揮)

BRL 93351 3枚組 \1350
ヴィヴァルディ:歌劇「テウッツォーネ」
サンドロ・ヴォルタ(指揮)
ヴォルタ&グアスタッラ劇場バロック
オペラ管弦楽団

BRL 93352 2枚組 \900
ペルゴレージ:スターバト・マーテル、サルヴェ・レジーナ
カンタータ・ダ・カメラ
ティモシー・ブラウン(指揮&オルガン)
ロベルト・ジーニ・アンサンブル・コンツェルト

BRL 93406 2枚組 \900
ハイドン:弦楽四重奏曲 第4集
弦楽四重奏曲 Op.71&74
ブッフベルガー四重奏団

BRL 93408 6枚組 \2640
モーツァルト:コンサート・アリア集
ヨーロピアン・チェンバー・ソロイスツ
ニコル・マット(指揮)

BRL 93413 2枚組 \900
スヴェーリンク/ブクステフーデ/バッハ
オルガン作品集
アルクマール聖ローレンス教会
ピート・ケー(オルガン)

BRL 93416 3枚組 \1350
テレマン:序曲全集 第2集
パトリック・ペイレ(指揮)
コレギウム・インストルメンターレ・ブルゲンセ




<MEMBRAN>
MEMBRAN 224074 10枚組 \2080
グレート・チェンバー・ミュージック
Disc1:ミルシュテイン(Vln)
リサイタル1957
モーツァルト:アダージョK.261、ロンドK.373
J.S.バッハ:シャコンヌ、無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番より
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番「春」
パガニーニ:カプリース第5番、第11番
ストラヴィンスキー:ロシアの歌
リース:常動曲
パラディス:シシリエンヌ
ナタン・ミルシュテイン(Vln)アルトゥール・バルサム(Pf)
Disc2:フルニエ(Vc)
ベートーヴェン・リサイタル
ベートーヴェン:
チェロソナタ第2番、「マカベウスのユダ」の主題による12の変奏曲、
「魔笛」の主題による12の変奏曲、チェロソナタ第3番
ピエール・フルニエ(Vc)ジャン・フォンダ(Pf)
Disc3:グリュミオー(Vln)、ハスキル(Pf)
リサイタル1960
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第4番、第10番
モーツァルト:ヴァイオリンソナタK.378
アルテュール・グリュミオー(Vln)クララ・ハスキル(Pf)
Disc4:
モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
イタリア四重奏団
Disc5:
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番
ベルク:抒情組曲
ジュリアード弦楽四重奏団
Disc6:
シューベルト:八重奏曲D.803、グラン・デュオD.574
ウィリー・ボスコフスキー指揮、
ウィーン八重奏団、フランコ・グッリ(Vln)、エンリカ・カヴァッロ(Pf)
Disc7:
ハイドン:弦楽四重奏曲第39番
シューベルト:弦楽四重奏曲第1番、第14番「死と乙女」
スメタナ四重奏団
Disc8:
モーツァルト:
フルート四重奏曲第1番-第4番、前奏曲とフーガK.404、
オーボエ四重奏曲K.370より、アダージョK.540
ジャン=ピエール・ランパル(Flu)トリオ・パスキエ
Disc9:
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第1番
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータBWV.1004
ヘンリク・シェリング(Vln)エウジェニオ・バグノーリ(Pf)
Disc10:
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番、第2番
ジュリアーノ・カルミニョーラ(Vln)ステファーノ・ザンチェッタ(Vln)
トマーゾ・ポギ(Vla)ファブリツィオ・メルリ−ニ(Vla)
マリオ・ブルネッロ(Vc)フランコ・ロッシ(Vc)


MEMBRAN 224095 10枚組 \2080
グレート・ピアニスツ
Disc1:【グルダ】
ハイドン:アンダンテと変奏曲Hob.XVII-6
モーツァルト:ピアノソナタK.310
シューベルト:4つの即興曲Op.90
ベートーヴェン:ピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」
フリードリヒ・グルダ(Pf)
Disc2:【バックハウス】
ハイドン:
ピアノソナタ第52番、アンダンテと変奏曲Hob.XVII-6、幻想曲Hob.XVII-4
ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番「テンペスト」
ショパン:練習曲集 op.25より、夜想曲op.27-2、ワルツop.18
ヴィルヘルム・バックハウス(Pf)
Disc3:【ゼルキン】
シューベルト:即興曲op.142-4
J.S.バッハ:「最愛の兄の旅立ちによせて」BWV.992
ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番「熱情」
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ
メンデルスゾーン:序奏とロンド・カプリチオーソop.14
ルドルフ・ゼルキン(Pf)
Disc4:【チェルカスキー】
メンデルスゾーン:序奏とロンド・カプリチオーソop.14
シューマン:ピアノソナタ第1番
ベルク:ピアノソナタ
ドビュッシー:喜びの島
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3つの楽章
プーランク:トッカータ
シューラ・チェルカスキー(Pf)
Disc5:【ベルマン】
スクリャービン:幻想曲op.28
シューベルト(リスト編):
アヴェ・マリア、糸をつむぐグレートヒェン、若い尼僧、辻音楽師、魔王
ラフマニノフ:楽興の時 Op.16
リスト:詩的で宗教的な調べより第7曲「葬送曲」
ラザール・ベルマン(Pf)
Disc6:【ギレリス】
D.スカルラッティ:
ソナタL.422、L.116、L.423、L.118、L.395、L.449、L.487
ドビュッシー:ピアノのために
シューマン:交響的練習曲op.13
エミール・ギレリス(Pf)
Disc7:【アンダ】
ショパン:12のエチュードop.25
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 op.6
シューベルト:ピアノソナタ第13番
ゲザ・アンダ(Pf)
Disc8:【マルクジンスキ】
ブラームス:間奏曲Op.118-6ラプソディop.79-2
ベートーヴェン:・ピアノソナタ第23番「熱情」
ショパン:
夜想曲第13番op.48-1、バラード第3番、マズルカ第15番、第17番、
スケルツォ第3番、マズルカ第45番、ワルツop.70-1、練習曲op.10-12
ヴィトルド・マルクジンスキ(Pf)
Disc9:【シフラ】
ショパン:幻想曲op.49、スケルツォ第2番、ピアノソナタ第2番
リスト:
スペイン狂詩曲、「愛の夢」第3番、ポロネーズ第2番、半音階的ギャロップ
ハンガリー狂詩曲第6番
ジェルジ・シフラ(Pf)
Disc10:【カニーノ】
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲---ブルーノ・カニーノ(Pf)




<BRILLIANT CLASSICS>
BRL 8549 2枚組 \900
コルンゴルド:弦楽四重奏曲 全集
弦楽四重奏曲 第1-3番
弦楽六重奏曲
フレッシュ四重奏団

BRL 8550 2枚組 \900
マリピエロ:弦楽四重奏曲 全集
弦楽四重奏曲 第1-8番
オルフェウス弦楽四重奏団

BRL 93347 \480
ナルディーニ:弦楽の為のソナタ集
アンサンブル“アルディ・コル・ミオ”

BRL 93353 2枚組 \900
ピッチニーニ:リュート作品集第1&2集
ルチアーノ・コンティーニ
フランチェスカ・トレッリ
(リュート&キタローネ)

BRL 93354 2枚組 \900
カリッシミ/レグレンツィ
イタリアン・バロック・オラトリオ集
アンサンブル・レグレンツィ
コンプレッソ・プロ・ムジカ・フィレンツェ

BRL 93358 3枚組 \1350
クレメンティ:管弦楽作品全集
交響曲 第1-4番/ニ長調/変ロ長調
序曲 ハ長調/ニ長調
メヌエット・パストラーレ
ピアノ協奏曲 ハ長調(ピウトロ・スパーダ/ピアノ)
ザ・フィルハーモニア管弦楽団
フランチェスコ・ダヴァロス(指揮)

BRL 93423 4枚組 \1800
ロシア・ピアノ三重奏曲集
CD1
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調Op.50
アリャビエフ:ピアノ三重奏曲 イ短調
CD2
タネーエフ:ピアノ三重奏曲 ニ長調Op.22
CD3
ラフマニノフ;ピアノ三重奏曲 第1&2番
CD4
アレンスキー:ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.32
ショスタコーウ゛ィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 Op.67
ボロディン三重奏団

BRL 93439 4枚組 \1800
マルトゥッチ:管弦楽作品全集
交響曲 第1&2番  
ピアノ協奏曲 第1&2番 他
フィルハーモニア管弦楽団
フレンチェスコ・ダヴァロス(指揮)




<RETROSPECTIVE>
RET 93407 8枚組 \6080
シモン・ゴールドベルクPHILIPS名演集
CD1
J.S.バッハ:
ヴァイオリン協奏曲 第1&2番
2台のヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調Hob.VIIa
CD2
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第1-4番
CD3
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5&6番
ハイドン:VL&ハープシコードの為の協奏曲Hob XVII.6
リッター:カンタータより
CD4
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 四季、狩
CD5
ハイドン:ピアノ協奏曲 Hob.XVIII.11
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番
モーツァルト:ロンド K.386
ハイドン:VL&ハープシコードの為の協奏曲 XVIII.11
CD6
ハイドン:ホルン協奏曲 Hob.VIId:3
ハイドン:オーボエ協奏曲 Hob. VIIg:C1
モーツァルト:協奏交響曲 Anh 9/ K297B
CD7
ハイドン:交響曲 第39&44番
モーツァルト:交響曲 第21番
セレナーデ:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
CD8
ハイドン:交響曲 第57番
モーツァルト:交響曲 第29番
ハイドン:交響曲 第83番
モーツァルト:交響曲 第5番
シモン・ゴールドベルク(指揮)
ネザーランド室内管弦楽団





<Klavier Kaiser>
MEMBRAN223104 20枚組 \5400
「偉大なる20人の歴史的ピアニスト達」
豪華美麗ボックス入り

アルトゥール・ルービンシュタイン
CHOPIN NOCTURNE NR. 1 B-MOLL OP. 9/1
CHOPIN NOCTURNE NR. 2 ES-DUR OP. 9/2
CHOPIN NOCTURNE NR. 7 CIS-MOLL OP.27/1
CHOPIN NOCTURNE NR. 15 F-MOLL OP.55/1
CHOPIN MAZURKA NR. 5 B-DUR OP. 7/5
CHOPIN MAZURKA NR. 19 H-MOLL OP. 30/2
CHOPIN MAZURKA NR. 41 CIS-MOLL OP.63/3
CHOPIN MAZURKA NR. 44 C-DUR OP. 67/3
CHOPIN WALZER NR. 2 AS-DUR OP. 34/1
CHOPIN WALZER NR. 7 CIS-MOLL OP. 64/2
CHOPIN ANDANTE SPIANATO UND GRABDE POLONAISE BRILLANTE OP.22
LIST LIEBESTRAEUME OP. 62/3
LIST CONSOLATIONS NR.3 DES-DUR
LIST UNGARISCHE RHAPSODIE NR.10
DEBUSSY PRELUDES
DEBUSSY LA CATHEDRALE ENGLOUTIE: PROFONDEMENT

ウラディミール・ホロヴィッツ
SCARLATTI SONATE FUER CEMBALO E-DUR L..23
SCARLATTI SONATE FUER CEMBALO G-DUR L..209
SCARLATTI SONATE FUER CEMBALO E-DUR L..25
SCARLATTI SONATE FUER CEMBALO A-DUR L.483
SCARLATTI SONATE FUER CEMBALO E-DUR L.430
SCARLATTI SONATE FUER CEMBALO H-MOLL L.33
MOSZKOWSKI ETUEDEN OP. 72 NR. 6&11
MOSZKOWSKI STUECKE FUER KLAVIER OP. 36/6
RACHMANINOW PRELUDES OP. 23/5
KABALEWSKIJ PRELUDES OP. 38
KABALEWSKIJ NR. 1 C-DUR
KABALEWSKIJ NR. 10 CIS-MOLL
KABALEWSKIJ NR. 17 AS-DUR
KABALEWSKIJ NR. 3 G-DUR
KABALEWSKIJ NR. 16 B-MOLL
KABALEWSKIJ NR. 8 FIS-DUR
KABALEWSKIJ NR. 22 G-MOLL
KABALEWSKIJ NR. 24 D-MOLL
TSCHAIKOWSKIJ KONZERT FUER KLAVIER UND ORCHESTER NR.1

イグナツ・ヤン・パデレフスキ
MENDELSSOHN LIEDER OHNE WORTE OP. 53/4
MENDELSSOHN LIEDER OHNE WORTE OP. 19/3
MENDELSSOHN LIEDER OHNE WORTE OP. 67/4
SCHUMANN FANTASIESTUECKE OP. 12 NR. 1
SCHUMANN FANTASIESTUECKE OP. 12 NR. 2
SCHUMANN FANTASIESTUECKE OP. 12 NR. 3
SCHUMANN WALDSZENEN OP. 82 NR.7
CHOPIN NOCTURNE NR. 4 F-DUR OP. 15/1
CHOPIN WALZER NR. 7 CIS-MOLL OP. 64/2
CHOPIN ETUEDEN OP. 25/11
CHOPIN ETUEDEN OP. 10/12
CHOPIN POLONAISE NR. 6 AS-DUR OP. 53
RUBINSTEIN VALSE-CAPRICE ES-DUR
BRAHMS UNGARISCHE TAENZE NR.6
BRAHMS UNGARISCHE TAENZE NR.7

セルゲイ・ラフマニノフ
RACHMANINOFF KONZERT FUER KLAVIER UND ORCHESTER NR.2&3

アルフレッド・コルトー
R.SCHUMANN KINDERSZENEN OP. 15
FRANCK VARIATIONS SYMPHONIQUE
DEBUSSY CHILDREN'S CORNER
RAVEL JEUX D'EAUX
RAVEL KLAVIERKONZERT FUR LEFT HAND

クラウディオ・アラウ
R.SCHUMANN CARNAVAL OP. 9
LIST KLAVIERKONZERT NR.2 A-DUR
ALBENIZ IBERIA NR. 1-12

ディヌ・リパッティ
BACH LIPATTI, DINU - PARTITA FUER CEMBALO NR. 1 B-DUR BWV.825
R.SCHUMANN KLAVIERKONZERT A-MOLL OP.54
ロベルト・カサドシュ MOZART KLAVIERKONZERT NR.24
RAVEL PAVANE POUR UNE INFANTE
RAVEL JEUX D'EAUX
RAVEL LE TOMBEAU DE COUPERIN

ウィルヘルム・ケンプ
BEETHOVEN SONATE FUER KLAVIER NR. 9 OP.14/1
BEETHOVEN SONATE FUER KLAVIER NR. 21OP.53
BEETHOVEN SONATE FUER KLAVIER NR. 31 OP.110
BRAHMS STUECKE FUER KLAVIER OP. 76
BRAHMS RHAPSODIE G-MOLL OP. 79 NR. 2

エドウィン・フィッシャー
BACH DAS WOHLTEMPERIERTE KLAVIER (EXCERPTS)
MOZART SONATE FUER KLAVIER C-DUR KV.330
BRAHMS KLAVIERKONZERT NR.2

ウィルヘルム・バックハウス
SCHUBERT MOMENTS MUSICAUX OP. 94/3
SCHUBERT IMPROMPTUS OP. 142/3.
SCHUBERT IMPROMPTUS OP.90/2
BRAHMS INTERMEZZI OP. 117/2
BRAHMS RHAPSODIE H-MOLL OP. 79/1
BRAHMS RHAPSODIE H-MOLL OP. 79/2
BEETHOVEN SONATE FUER KLAVIER NR. 21
BEETHOVEN SONATE FUER KLAVIER NR. 30
ワルター・ギーゼキング BEETHOVEN KLAVIERKONZERTNR.4
DEBUSSY IMAGES POUR PIANO NR.1
DEBUSSY PRELUDES 1 (EXCERPTS)

エミール・ギレリス
BEETHOVEN SONATE FUER KLAVIER NR. 23
R.SCHUMANN SONATE FUER KLAVIER NR. 1 OP.11
PROKOFJEW SONATE FUER KLAVIER NR. 2 OP.14
ソロモン BEETHOVEN SONATE FUER KLAVIER NR. 3 C-DUR OP. 2
BRAHMS KONZERT FUER KLAVIER UND ORCHESTER NR.1 OP.15

シューラ・チェルカスキー
TSCHAIKOWSKIJ KLAVIERKONZERT NR.1
CHERKASSKY PRELUDE PATHETIQUE
CHOPIN WALZER NR. 14 E-MOLL
MENDELSSHN SCHERZO OP. 16 NR.2
MENDELSSHN PRAELUDIEN OP. 35/1

ルドルフ・ゼルキン
MOZART KLAVIERKONZERT NR.20
BEETHOVEN SONATE FUER KLAVIER NR. 14
BEETHOVEN SONATE FUER KLAVIER NR. 30

ワンダ・ランドフスカ
BACH CHROMATISCHE FANTASIE UND FUGE
COUPERIN PIECES DE CLAVECIN
MOZART KLAVIERKONZERT NR.22

エリー・ナイ
BEETHOVEN SONATE FUER KLAVIER NR. 32 C-MOLL OP.111
SCHUBERT FANTASIE C-DUR OP. 15 D 760 WANDERER

マイラ・ヘス
R.SCHUMANN CARNAVAL OP. 9
BACH PRAELUDIUM NR. 3 CIS-DUR(DAS WOHLTEMPERIERTE KLAVIER)
BACH TOCCATA G-DUR BWV 916 (AUSZUG)
SCARLATTI SONATE FUER CEMBALO C-MOLL L..352
SCARLATTI SONATE FUER CEMBALO C-DUR L..104
SCARLATTI SONATE FUER CEMBALO G-DUR L..387

クララ・ハスキル
MOZART KLAVIERKONZERT NR.19
R.SCHUMANN SONATE FUER KLAVIER B-DUR NR.21 D960

<ECM New Series>
4765776 \2180
J.S.バッハ:モテット集
BWV.225:主に向かって新しい歌をうたえ
BWV.226:精霊はわれらの弱きを助けたもう
BWV.227:イエス、わが喜び
BWV.228:恐れることなかれ、われ汝とともにあり
BWV.229:来たれ、イエスよ、来たれ
BWV.230:主をたたえよ、すべての異教徒よ
BWV Anh.159:汝を去らしめず、汝われを祝せずば
ヒリヤード・アンサンブル
ジョアンヌ・ラン(S)、ディヴィッド・ジェイムズ(C−T)、
スティーヴン・ハロルド(T)、ゴードン・ジョーンズ(Br)、
レベッカ・オウトラム(S)、ディヴィッド・グールド(T)、
ロジャース・コヴェイ=クランプ(T)、ロバート・マクドナルド(Bs)
録音:2003年11月23-27日
2004年、結成30年を祝った現代最高の室内声楽アンサンブル、ヒリヤード・
アンサンブル。そのレパートリーはペロタンを始めとする中世、ルネッサン
スの作品と、ペルトやバルト諸国の現代作曲家の作品が中心である。そんな
彼らの演奏するバッハのモテット・・・・これは確かに興味深いものであろ
う。ゴードン・ジョーンズへのインタビューによると、80年代の半ばにもハ
ノーヴァー少年合唱団とこれらの曲を録音した際、さまざまな違和感を感じ
たのだと言う。(彼は楽器と一緒に演奏することがあまり好きではないらし
い)少年たちやオーケストラの楽器とともに演奏することについての語彙の
齟齬、それらを乗り越えるにあたって「指揮者なしで最大限8人の歌手だけで
も」バッハを演奏することが可能だと思い至ったのだとも。
そんな主張が詰まったこのモテット集。あの世界的大ヒット「モリムール」
の時のような再構築されたバッハの世界を楽しめそうな1枚である。

4765779 \2180
ベラ・バルトーク(1881-1945):弦楽四重奏曲第5番(1934)
パウル・ヒンデミット(1895-1963):弦楽四重奏曲第4番 Op.22(1921)
ツェートマイヤー・クァルテット
トーマス・ツェートマイアー(vn)
クーバ・ヤコヴィッツ(vn)
ルース・キリウス(va)
ウルスラ・スミス(vc)
録音:2006年6月27-29日 ドイツ、ゲツィス
ツェートマイヤーSQによる、ECMへの3枚目のアルバム。以前の2タイトルも
海外では多数の賞を受賞しています。今回も、ヨーロッパ現代主義による20
世紀の重要なレパートリーであるバルトークとヒンデミットによる作品を、
彼ら独自の自由で自然な発想で演奏されます。バルトークはバルカン半島の
民族音楽を伝承しながら複合的リズムと濃密な対位法が強調され、ヒンデミ
ットは弦によるカンタービレを主に用いるという違いが感じられます。しか
し共通するのはどちらも、それぞれの楽器の効果と強いエネルギーによって
バランスよく洗練された構造で作曲されているのです。このヒンデミット作
品は、1921年にヒンデミット自身がヴィオラを担当初演し、成功した作品の
ひとつです。ツェートマイアー・クァルテットは1997年に結成された弦楽四
重奏団。1年に1つのプログラムしか取り上げないという徹底したコンセプト
で全員暗譜コンサートを行っています。今年2月に来日し絶賛されています。
ツェートマイアーとヴィオラのキリウスは、アンサンブル金沢のメンバーと
しても演奏会に出演するなど、弦楽ファンには今や絶大なる人気のアンサン
ブルです。

4765715 \2180
ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-):交響曲第6番
シュトゥットガルト放送交響楽団 
指揮:アンドレイ・ボレイコ
録音:2005年6月13-17日
ECMレーベルがとりわけ力を注いでいる、ウクライナの作曲家シルヴェストロ
フの新アルバム。伝統的な調性や旋法を用いつつも、前衛的な響きも駆使し
た彼の一連の作品は、常に聴き手に深い感銘を与え続ける。
この交響曲第6番(1994-95)は、彼の代表作とされる「交響曲第5番」の流れ
に連なる後期ロマン派へのエピローグ的な作品で、全ての楽章は切れ目なく
演奏され、穏やかな最初の2つの楽章の次にこの曲の中心をなす(25分)大規
模な第3楽章が置かれる。失われた時間、消失した世界・・・。良く知られた
「静寂の歌」や「使者」などのような聴き手の懐かしい記憶へ直接訴えかけ
る音楽である。
演奏は、度々の来日でも高い評価を受けているロシアの俊英、アンドレイ・
ボレイコ。シュトゥットガルト放送交響楽団の紡ぎだす濃厚な響きにも注目。

4765778 \2180
エリッキ=スヴェン・トゥール(1959- ):
男声合唱とアンサンブルのためのサルヴェ・レジーナ(2005)
Ardor マリンバとオーケストラのための協奏曲(2001/2002)
ヴァイオリンとピアノのためのディディケーション(1990)
大アンサンブルのためのオキシモロン(2003年)
ペドロ・カルネイロ(mb)、レホ・カリン(vc)、
マリット・ゲレッツ・トラクスマン(pf)
エストニア国立交響楽団 指揮:オラリ・エルツ
録音:2006年6月(Ardorのみ2003年3月)
1959年、エストニア生まれの作曲家トゥール。アカデミックな作曲技法と同
時に、自分がグループを結成し培ったロックの語法を合わせ持つミニマル、
コラージュ、復古主義的旋法、様々な要素が入り乱れた洗練された作風が特
徴。彼の最新作は日本語では「撞着(どうちゃく)話法」と訳されるオキシ
モロン。(「矛盾語法」と呼ばれることもある)
トゥール自身の作曲ノートにも「私の知的エネルギーと情緒は、しばしば蓄
積されて拡散されて、また再度蓄積される。作品は膨張して縮小される音の
ドラマである。リズムの面でも反復的なリズム対不規則なリズム、爆発的な
力と瞑想。全てにおいて相反する“諸物併置(juxtapositions)”に興味を
抱いている」と書かれている。その他、彼の様々な作風の作品がぎっしり詰
まった1枚である。





<ACCORD>
4429217 \2080
ハイドン-モーツァルト:ピアノ作品集Vol.2
「ハ短調、或いはドラマの色調」
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番ハ短調KV457(1785)
ハイドン:ピアノ・ソナタ第33番ハ短調XVI:20(1771)
モーツァルト:幻想曲ハ短調KV475(1785)
ハイドン:ピアノ・ソナタ第58番ハ長調XVI:48(1789)
クレール=マリー・ル・ゲ(pf)
録音:2006年12月 パリ
前作に続き、待望の第二弾が満を持して登場。今作も無論vol.1を踏襲、同
様に捻りの効いた副題が添えられており、いやが上にも聴く者のイメージを
膨らませてくれます。ル・ゲといえば当レーベルの人気アイテム、ラヴェル
のダフクロ・ピアノ版の録音で名を馳せたうら若きテクニシャンの感があり、
前作ご案内時は「は?あのル・ゲが古典...?」等と思われた方も、出るべ
きところは出て引くべきところは引く節度と抑制や、ひけらかさない非メカ
ニックな美しさには唸ったことでしょう。これは最早ハイドンの音楽がどう
とかモーツァルトの音楽云々ではなく、統合的な古典派の音楽として広義に
捉えられた言うなればコンセプト・アルバムです。1974年パリ生まれでパリ
音楽院のプルミエ・プリを受けたのが17歳、そして今年まだ33歳にしてこの
域ゆえ、本国での大人気も頷けるところ。数十年後には一体どのような弾き
手に変貌を遂げていることか?大きな期待を禁じ得ないアーティストの一人
です。




<TESTAMENT>
SBT1410 \1850
R.シュトラウス:《4つの最後の歌》
1.眠りにつくとき
2.9月
3.春
4.夕映えに
ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》
5.前奏曲
6.愛の死「穏やかに、静かに」(第3幕)
ワーグナー:楽劇《神々の黄昏》
7.ジークフリートのラインの旅(プロローグ)
8.ブリュンヒルデの自己犠牲 ラインの岸辺に、大いなる薪を (第3幕)
キルステン・フラグスタート(S)
フィルハーモニア管弦楽団 指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
録音:1950年5月22日(ライヴ) 
ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
“音質良好”フルトヴェングラー初出音源となるワーグナー待望のリリース!
このコンサートの3ヶ月前、フルトヴェングラーはミラノ・スカラ座にて、フラ
グスタートがブリュンヒルデを歌う3回のリング・ツィクルスを行いました。そ
れから彼はブエノスアイレスに飛び、1ヶ月滞在。そこで、「ドイツ語歌唱によ
るバッハのマタイ受難曲」を含む10のコンサートを行いました。このロンドン
でのコンサートは、彼がブエノスアイレスから戻った最初のコンサートにあた
ります。
この時の「4つの最後の歌」だけは様々な形で市場に出回っていましたが、その
時演奏されたワーグナーの録音(これまで全て消失したと思われていた幻の音
源)も最近になってロンドン、バービカン・ホール内Music Preserved に保管
(Chris Philip氏に寄贈)されていることが判明したのです。状態の良いアセ
テート盤からの復刻による世界初発売となります。当日の演奏曲目のうち、
「ジークフリート牧歌」と「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲は
ディスク損傷の激しさにより復刻が叶いませんでしたが、その他は良好な音質
で蘇っており、フルトヴェングラーの芸術を存分に堪能することができます。
他方、「4つの最後の歌」は、(本稽古であるとしばしば不当に主張されていま
す)長い間、ひどい音質でしか聞くことができませんでした。なぜならこのア
セテート盤の録音はスクラッチ・ノイズと歪み、そして恐ろしいほどの擦り切
れた状態だったからです。今回のディスクも決して理想的な音ではありません
が、以前のものよりははるかに優れた音として仕上がっています。多くの歴史
的録音を聞きなれた人の耳には何も障害がないでしょう。音は基本的に明確で
す。多くのオーケストラ・パートの細部を聴くことができるでしょう。なによ
りもフルトヴェングラーがオーケストラから引き出した音の素晴らしさを一瞬
のうちに感じ取ることができるはずです。もちろんフラグスタートの歌も若々
しく新鮮です。彼女の息のコントロールはいつもの通り奇跡的なもので、この
「4つの最後の歌」でも安定した歌唱を聞かせ、オーケストラとの信頼関係も
完璧なものです。

SBT1381 \1850
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調 K.622
ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調 op.115
バーナード・ウォルトン(cl)
【1】フィルハーモニア管弦楽団 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
【2】ヒュー・ビーン(vn)、フランシス・メイソン(vn)
クリストファー・ウェリントン(va)アイリーン・クロフォード(vc)
録音:1955年6月
ほとんど一般には知られていないけれども、バーナード・ウォルトン(1917-72)
はこの頃の最も素晴らしいオーケストラ演奏家の1人でした。彼は同時期の名
手ジャック・ブライマー(1915-2003)とは違い、メディアの接触を避けたた
めほとんどソロのレコーディングを残していませんが、「プロ中のプロ」とし
て他の音楽家たちからは崇拝されています。イギリスの近代的クラリネット奏
法の創始者であるチャールズ・ドレーパー(1869-1952)と彼の甥のハイドン
(1889-1934)、そして彼らの弟子であるフレデリック・サーストンとレオナル
ド・ケルなどの伝統的な流れを受け継ぐ名手です。ウォルトンはロンドン交響
楽団とフィルハーモニア管の2つのオーケストラで35年間も活動しました。ベル
リン・フィルの首席奏者のポジションも希望すれば手に入ったかもしれません。
とりわけカラヤンは彼を高く評価し、彼がベルリン・フィルの首席指揮者兼芸
術総監督の地位についた1955年には、フィルハーモニア管の創始者、ウォルタ
ー・レッグに対してこのように言ったのです。「もし我々が旧友ではなかった
なら、私はベルリン・フィルのために即時にウォルトンを引っ張るでしょう」
なぜなら彼は6年間、フィルハーモニア管を指揮して、事実上ウォルトンほどの
奏者がヨーロッパにはいないことを知っていたからです。いかなる場合でも作
品の最良の面を引き出す能力、そして会場での絶妙なバランスの取り方、ウォ
ルトンはこれらを兼ね揃えた稀有な演奏家として認められていたのでしょう。
1954年から亡くなるまではロイヤルカレッジ音楽院で教鞭をとり、更なるテク
ニックの分析と理解の探求により国際的に影響を与えました。




<MD+G>
3313292 \2080 ※番号変更 3213392
ヴィラ=ロボス:
チェロ協奏曲第1番(1915)
チェロ協奏曲第2番(1953)
ウルリヒ・シュミット(vc)
北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:ドミニク・ロッゲン
1887年にブラジルに生まれたヴィラ=ロボスにとって、2007年は生誕120周年。
これを記念してMDGレーベルはチェロ協奏曲をリリースした。チェロはヴィラ
=ロボスが子供の頃に弾いていたので、彼にとっては慣れ親しんだ楽器。とは
いえ、ヴィラ=ロボスは多作家の割には協奏曲作品が多いとは言えず、チェロ
のためにも協奏曲も2作を遺すのみである。実に貴重なのだ。これら2曲が生ま
れるには38年もの時間が空いている。この時間が作風にどのような変化を与え
たのかも是非実際に耳で確認してほしい。
ソロを弾くウルリヒ・シュミットはベルン生まれのスイスのチェリスト。トル
トゥリエやナヴァラに師事し、ビーレフェルト・フィルハーモニー管弦楽団の
第1ソロ奏者やダルムシュタット州立劇場の同ポストを歴任して、現在はソリス
トとして活躍している。指揮のドミニク・ロッゲンは、ケンペ、バーンスタイ
ンや小澤征爾にも学んだ。作曲家としても知られる。

3356612 \2080
ライヒャ:
フルート、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏交響曲ト長調
交響曲変ホ長調作品41
序曲ニ長調
イダ・ビーラー(vn)、ジャン=クロード・ジェラール(fl)
ヴッパータル交響楽団 指揮:ペーター・ギュルケ
室内楽、特に木管楽器を嗜む方にはよく知られたライヒャ(ボヘミア出身なの
で、正しくはアントニーン・レイハ)。しかし、彼のオーケストラ作品となる
と「よく知られている」とは言い難いだろう。今回のアルバムは知られざる交
響作品作家としてのライヒャの姿に触れることが出来る好企画である。収録さ
れたのは《協奏交響曲》《交響曲》《序曲》の3作品。自身が宮廷楽団でフルー
ト奏者だったこともあってか、独奏楽器にフルート(とヴァイオリン)をチョ
イスした《協奏交響曲》、1824年作曲の《序曲》、1799?80年頃に書かれたと
考えられている《交響曲》である。
独奏にフィーチュアされたイダ・ビーラーは、ジュリアード音楽院でシュムス
キーやリッチに、またケルンでロスタル、ロンドンでミルシテインに師事した
ヴァイオリニスト。以前はメロス弦楽四重奏団の第2ヴァイオリン奏者だった
が、現在はハイネ弦楽四重奏団の第1を務めている。かたやフルートのジャン
=クロード・ジェラールは、ハンブルク州立歌劇場の首席奏者を経て、シュ
トゥットガルト・バッハ・コレギウム、アンサンブル・ヴィラ・ムジカで活躍
している。ペーター・ギュルケは音楽学者、特にベートーヴェンやシューベル
トの校訂者としても有名。ヴッパータルは、ピナ・バウシュの本拠地としても
知られるが、当地の交響楽団は、現在上岡敏之が音楽総監督を務めている。

94010336(SACD-Hybrid) \2950
シューマン:
ピアノ協奏曲イ短調作品54
序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調作品92
序奏と協奏的アレグロニ短調作品134
クリスティアン・ツァハリアス(p&指揮)
ローザンヌ室内管弦楽団
MDGから、D.スカルラッティ(エジソン賞受賞)やモーツァルトのピアノ協奏曲
シリーズ、管弦楽作品集など好調にリリースを続けているツァハリアス。今回
は、2000年9月から音楽監督兼正指揮者を務めているローザンヌ室内管弦楽団
を弾き振りした、シューマンのピアノとオーケストラのための作品集である。
代表作ピアノ協奏曲をメインに、シューマンの創作活動が最も旺盛だった時期
の作品が揃えられた。
常にフレッシュでありながら考え抜かれたツァハリアスのピアノ演奏の魅力と
ともに、オーケストラにも注目したい。このローザンヌ室内管は、ジャン=
ジャック・カントロフやトン・コープマンを客演指揮者陣に擁し、多様なスタ
イルに対応可能な柔軟性を持っている団体。さらに最近では、首席オーボエ奏
者のルカス・マシアス・ナバーロが、2006年10月に行われた第8回日本オーボ
エ・コンクールで優勝するなど、充実が著しいオーケストラなのである。なお、
本ディスクはSACDでのリリースである。

31612902 \2080
マルセル・デュプレ:オルガン作品集Vol.8
組曲 作品39
聖母への捧げもの 作品40
トリプティク 作品51
8つのグレゴリオ聖歌に基づく前奏曲集 作品45
ベン・ヴァン・オーステン
ビューシェ・ドビエール・オルガン(アングレーム)
マルセル・デュプレ(1886-1971)はヴィドールやヴィエルヌらに師事したフラ
ンスの名高いオルガニスト。彼のもとからもメシアンやマリー=クレール・ア
ラン、ヴァージル・フォックス、ピエール・コシュローなど錚々たるオルガニ
ストが輩出されており、モーリス・デュリュフレはデュプレのパリ音楽院時代
の作曲科アシスタントでもある。ポール・パレーがデトロイト交響楽団を指揮
したサン=サーンスの交響曲第3番でオルガンを担当したのもデュプレである。
パリ音楽院の院長まで務めた彼は作曲家としても多くの作品を遺している。そ
れらを集大成しようとするのが、このシリーズ。その第8弾となる今回は、デュ
プレの中期の作品を集めており、教え子だったジャンヌ・ドメッシューの才能
にインスパイアされて書いたオルガン練習曲の作品39や、聖母マリアに捧げた
作品40、さらに聖母マリアへの祈りを表現した《8つのグレゴリオ聖歌に基づ
く前奏曲》と《トリプティク》が収録されている。
演奏するベン・ヴァン・オーステンは1955年オランダ、ハーグ生まれのオルガ
ニスト。アムステルダムのスウェーリンク音楽院で学び、オルガニストとして
活躍する一方、ロッテルダム音楽院の教授も務めている。MDGレーベルには、
フランス・ロマンティック・オルガン作品集の他、ヴィエルヌ作品全集や、
全7枚におよぶヴィドールのオルガン作品全集がリリースされている。
なお、今回の録音にはフランスのアングレームのサン・ピエール教会にあるオ
ルガン(1965年ビューシェ・ドビエール製作:3つの手鍵盤、55のストップ)
を使用している。

34113052 \2080
モーツァルト:鍵盤作品全集Vol.5
クラヴィーア・ソナタ イ短調 KV 310 (300d)
9つの変奏曲 ハ長調 KV 264 (315d)
アンダンテ ハ長調 KV1a
アレグロ ハ長調 KV1b
アレグロ ヘ長調 KV1c
メヌエット ヘ長調 KV1d
メヌエット KV1e&KV1f ト長調
クラヴィーア小品 KV9a (5a) ハ長調
クラヴィーア・ソナタ KV 6
アレグロ ハ長調
アンダンテ ヘ長調
メヌエット I ハ長調&II ヘ長調
ピアノ・ソナタ ハ長調 KV 330 (300h)
ジークベルト・ランペ(チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ)
モーツァルトが「鍵盤」のために書いた作品を集めた全集企画の第5弾。今回
は、モーツァルトのきわめて初期の小品と青年期のソナタで構成されている。
最も初期のものは、ケッヒェル番号からも容易に想像できるようにKV1である。
1761年の作品と言われているので、モーツァルトが5歳の時に書いたものとい
うわけだ。そして、当アルバムで最も後になって書かれた作品は最後に置かれ
たソナタKV330。1783年、27歳での作であり、旧番号で第10番、有名な《トル
コ行進曲付き》のひとつ前にあたるものである。このアルバムで、幼きモー
ツァルトの才能の萌芽を聴くと同時に、天才の恐るべき進化ぶりに驚愕してい
ただきたい。また、これら作品が3種の鍵盤楽器を使い分けて演奏されるとい
うのもおおいに楽しみだ。
ジークベルト・ランペは1964年ドイツ生まれの鍵盤奏者。ケネス・ギルバート
やトン・コープマンらに師事した(ヘルムート・ラッヘンマンのもとで作曲も
学んでいる)。1988年にピリオド・アンサンブルの新ストラヴァガンツァを結
成し、精力的に活躍している。1998?2002年にはケーテン城のバッハ音楽祭の
音楽監督も務めた。教育活動にも積極的で、エッセンやザルツブルクの音楽院
を経て、現在はアリゾナ州立大学で教鞭をとっている。

30313612 \2080
プロイセン皇太子ルイ・フェルディナント:
ピアノ三重奏曲全集Vol.2
ピアノ三重奏曲変ホ長調 作品3
ピアノ四重奏曲ヘ短調 作品6
トリオ・パルナッスス
ヤーメイ・ユー(vn)、ミヒャエル・グロース(vc)、チア・チョウ(pf)
トーマス・ゼルディツ(va)
ルイ・フェルディナント(1772-1806)はプロイセン王国の皇太子。小さい頃か
らピアノに才能を発揮し、それを認めたベートーヴェンはピアノ協奏曲第3番
を献呈したほどだった。また、フェルディナントは、早世したため遺された作
品は少ないものの、作曲も手掛けており、それらはシューマンらに高く評価さ
れている。しかしながら、現代では知名度も高いとは言えないので、このトリ
オ・パルナッススによる全集はきわめて貴重である。なお、ここに収録された
《ピアノ三重奏曲》作品3は、ある公爵夫人に、その娘との結婚を望んで捧げ
られたらしい。また《ピアノ四重奏曲》作品6は数人の作曲家の音楽を引用し、
それを変奏するという興味深いものだ。逆に後年にはリストやシューマンらが
その主題を引用している。
トリオ・パルナッススは1982年結成のピアノ三重奏団。メンバーのヤーメイ・
ユーは中国天津出身のヴァイオリニスト。ミュンヒェン国際コンクールやレオ
ポルト・モーツァルト国際コンクールで入賞し、2005年からトリオに参加。ピ
アニストは台湾生まれでカナダ育ちのチア・チョウ。ベルリンで行われたメン
デルスゾーン・コンクールに入賞し、1989年からメンバーに加わった。ドイツ
出身のチェリスト、ミヒャエル・グロースはオリジナル・メンバーで、シュ
トゥットガルト州立歌劇場管弦楽団員も務めている。
ピアノ四重奏曲に参加しているトーマス・ゼルディツは、1967年生まれにして、
既にベルリン交響楽団のソロ奏者、ベルリン州立歌劇場管弦楽団の第1ソロ奏
者を歴任。現在はゲーゼ三重奏団でヴァイオリンを弾いている(ちなみにゲー
ゼ三重奏団のヴィオラは現在のベルリン州立歌劇場の第1ソロ首席)。

93713666(SACD-Hybrid) 3枚組 \8850
リスト:
独唱、合唱、管弦楽とオルガンのためのオラトリオ《キリスト》
フランツィスカ・ヒルゼル(ソプラノ)
ブリギット・レンメルト(アルト)
ドナルド・カーシュ(テノール)
ラルフ・ルーカス(バリトン:キリスト)
チェコ・ブルノ・フィルハーモニー合唱団
クリストフ・アンゼルム・ノル(org)
ボン・ベートーヴェン管弦楽団 指揮:ローマン・コフマン"
リストが1853から構想を始め、1862年から66年にかけて作曲したオラトリオ。
キリストの生涯を、「降誕」「救世主」「受難」の3つの側面から描いた全14
曲から成る作品で、リストの最も重要な宗教作品として知られる。1873年に作
曲者の指揮でヴァイマールで初演された。100人近い演奏者を要する大作で、
第6、7、8曲は他の自作からの編曲ではあるが、リスト自らが「私の音楽によ
る遺書」と呼ぶほどに、この音楽家のエッセンスの集大成といえる作品である。
キリスト役を担うラルフ・ルーカスは、バイロイト生まれのバリトン歌手。
ウィリアム・マレイに師事し、後にアリベルト・ライマンやディートリヒ・
フィッシャー=ディースカウ、ハンス・ホッターにも学んだ。2004年のルツェ
ルン音楽祭で《トリスタンとイゾルデ》のメロート役、06年にはバイロイト音
楽祭で《ラインの黄金》のドンナー役を歌い成功を収めた。今後ますます期待
される注目株である。SACDリリース。

32214222 \2080
92214226(SACD-Hybrid) \2950
ブルックナー:モテット集
グラドゥアーレ《正しき者の唇は知恵を語る》WAB30(1879)
グラドゥアーレ《我らがためキリストは死のもとに》WAB11(1884)
モテット《アヴェ・マリア》ヘ長調WAB6(1861)
オッフェルトリウム《乙女たちは王の前に招かれん》WAB1(1861)
(トロンボーン3本による)
5つのタントゥム・エルゴWAB41、42(1846)
モテット《王の旗は翻る》WAB51(1892)
グラドゥアーレ《エサイの枝は芽を出し》WAB52(1885)
グラドゥアーレ《この場所を創り給うたのは神》WAB23(1869)
モテット《アヴェ・マリア》ヘ長調WAB5(1856)
(ソプラノ独唱、アルト独唱、オルガンによる)
モテット《舌もて語らしめよ》WAB33(1868)
アンティフォナ《愛する者よ、あなたはすべてに美しい》WAB46(1878)
(テノール独唱とオルガンによる)
アンティフォナ《見よ、大いなる司祭を》WAB13(1885)
(トロンボーン3本とオルガンによる)
モテット《主よ、我を解き放ち給え》ヘ短調WAB22(1854)
(トロンボーン3本とオルガンによる)
エヴァ・ダネロヴァ(S)、パヴラ・ズボリロヴァ(A)、
ペトル・ユリチェク(T)、イジー・ヴィドラ、ヤロスラフ・ゾウハル、
パーヴェル・ヴィドラ(tb)、マルティン・ヤクヴィチェク(org)
チェコ・ブルノ・フィルハーモニー合唱団 
指揮:ペトル・フィアラ
これまでベートーヴェンの《荘厳ミサ曲》やショスタコーヴィチの交響曲第13
番、クジェネク《カール5世》などのディスクで、MDGでは既にお馴染みのチェ
コ・ブルノ・フィルハーモニー合唱団の新譜は、ブルックナーの17のモテット
集。ブルックナーがほぼ生涯にわたって書き続けたモテット作品が広くカヴァ
ーされているので、この上なく美しい音楽を味わえるのと同時に、この作曲家
の作風と宗教観を追体験できる好企画である。なお、1870年代前半の作品が収
録されていないのは、この時期(ウィーン時代初期)、ブルックナーはモテッ
トを殆ど書かなかったため。

60314232 \2080
「無伴奏オーボエ」
J.S.バッハ:
無伴奏パルティータ ト短調 BWV 1013
[原曲:フルート]
シルヴェストリーニ:6つの練習曲
C.P.E.バッハ:無伴奏ソナタ ト短調 Wq 132
ピアソラ:無伴奏オーボエのための《タンゴ・エチュード》
カク・ヨンヒ(ob)
バッハ親子からピアソラまでを採り上げて、オーボエという楽器の魅力と、表
現能力の可能性を広く知らしめようというアルバム。正統派としてのバッハは
もちろんだが、オーボエ1本で吹き切ってしまおうというピアソラも是非お聴
きいただきたい。最後に置かれたジル・シルヴェストリーニは1961年生まれの
若き作曲家。《6つの練習曲》は97年にフランソワ・ルルーが初演した作品であ
る。シルヴェストリーニは元々はピエルロ門下の優れたオーボエ奏者なので、
実験的な要素がふんだんに盛り込まれており、オーボエ・ファンならば必聴で
ある。
演奏しているカク・ヨンヒは、1970年ソウル生まれで、現在はドイツ在住の女
性オーボエ奏者。第5回日本オーボエ国際コンクールで第2位に入賞した逸材で
ある。MDGではドラティやアイヴズの室内楽作品集で既にデビューしている。

60114252 \2080
90114256(SACD-Hybrid) \2850
アルバン・ベルク:
7つの初期歌曲
《抒情組曲》から3つの小品
アントン・ウェーベルン:管弦楽のための変奏曲作品30
アルノルト・シェーンベンルク/シェーンベルク編曲:
弦楽四重奏曲第2番作品10[弦楽合奏版]
クラウディア・バラインスキー(S)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム管弦楽団 
指揮:ヤック・ヴァン・ステーン
新ウィーン楽派の3人の重要な作品を集めたアルバム。
シェーンベルクの作品10(1908年作曲)は、無調や12音主義で知られるこの作
曲家がまだ「嬰ヘ長調」と記しているもの。シェーンベルクはこの作品で調性
作品の総決算を行ったとされており、音楽史上きわめて重要な作品である。変
奏曲の第3楽章を経て、ついに第4楽章で調性の放棄が行われる。第3、4楽章で
はゲオルゲの《連祷》と《恍惚》の2つの詩が引用され、ソプラノで歌われる
のも大きな特徴のひとつである。このアルバムでは、1929年に作曲者自身が編
曲した弦楽合奏版によっている。
ベルクの《抒情組曲》は、1928年に第2?4楽章が弦楽合奏用に編曲された。
ツェムリンスキーの《抒情交響曲》からの引用があるため、ツェムリンスキー
に献呈されているが、実はフランツ・ヴェルフェルの姉であるハンナ・フック
ス=ロベッティンという女性との遂げられぬ愛が隠された作品でもある。《7
つの歌曲》は1908年には完成していたピアノ伴奏版を、1928年にオーケストラ
伴奏用に作り直したもの。
ヴェーベルンの作品はヴィンタートゥールに直接的な関係がある。1943年にこ
の地で初演、有名なパトロンのヴェルナー・ラインハルトに献呈された。
当アルバムでフィーチュアされたバラインスキーは、ドイツ出身のソプラノ歌
手。ドレスデンやハンブルクの歌劇場他で活躍しており、新国立劇場には2001
年の《ラインの黄金》ヴォークリンデ役でデビューしている。同劇場には2008
年5月にも《軍人たち》のマリー役で出演する予定。
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム管弦楽団は1875年創設。ヘルマン
・シェルヘンやフランツ・ウェルザー=メスト、ヤーノシュ・フュルスト、ハ
インリヒ・シフらがシェフを務めてきた。MDGでは既にフランク・マルタンの
協奏曲集(MDG 601 1280-2)をリリースしているので、そちらでも彼らの実力
を聴くことが可能だ。ヤック・ヴァン・ステーンは1956年生まれ。2002/03年
のシーズンからこのオーケストラの首席指揮者を務めている。

61814262 \2080
ジョアッキーノ・ロッシーニ:ピアノ作品集第7集
老いのいたずら(老いの過ち)
音階と見本
「パッシーからクルベヴォワへの小道」(  )半音階のすべての音で
「悪夢/悩みの種)」
「半音階上のtourniquet」
「旧体制の見本」
「上向下向の音階 2つの中国音階、類似した旋律が続く」
「第1の上向下向」
「第2の上向下向」
「中国音階第1、上向下向」
「中国音階第2、上向下向」
「北京への愛、中国音階による旋律」
「現代の見本」
「三全音をどうぞ、上向下向」
「もう少し冗談を、上向下向」
「未来の見本」
「中世の繰り返し」

シュテファン・イルマー(pf)
《老いのいたずら》は、ロッシーニが晩年の1857年から没年にあたる1868年に
わたって書き綴った小曲集(あるいは《老いの過ち》の訳もある)。全13巻
150曲にもおよぶ中から、今回は音階をテーマに収録している。ロッシーニが
偏愛した中国音階が登場するのも楽しい。
シュテファン・イルマーは1962年ドイツ、パーダーボルン生まれのピアニスト。
歌曲の伴奏も手掛け、クルト・モルをはじめとする名高い歌手と共演を重ねて
いる。1992年から母校のひとつ、ケルン音楽院で教えてもいる。MDGからはこ
のロッシーニのシリーズの他にも、クレメンティのピアノ作品集(2007年3月
現在全3枚)や、アルゼンチン・タンゴ・アルバムをリリース中。

61314282 \2080
フィリップ・グラス(* 1937):作品集
ダンス第2番(1979)
3部作ソナタ(2000)
ダンス第4番(1979)
シュテファン・シュライエルマッハー(el-org、pf)
シュライエルマッハーのグラス作品は既にMDGレーベルから初期鍵盤作品集が
リリースされているが、今回はオルガン独奏のための2つの《ダンス》と、ピ
アノのための《3部作ソナタ》である。前者は5作からなるバレエのための作品
で、偶数番号がオルガン・ソロで書かれている。また後者は彼の初のオペラ
《浜辺のアインシュタイン》の素材をサンプリングしてピアノ用としたものを
含んでおり、主要な登場人物であるアインシュタインやガンジー、アクナート
ンらは、それぞれ「科学」「政治」「信仰」を表し、白鍵ばかりを用いている
のは、ガンジーの知恵と純粋さを意味していると考えられている。

60614322 \2080
タリーナ・トームキルク(タリン大聖堂)
ホイヤー:
前奏曲とフーガ作品61
アダージョ ヘ短調
リスト:導入部とフーガとマニフィカト
ブラームス:
11のコラール前奏曲集作品122より
我が心の切なる願い
おおこの世よ、私は汝より去らねばならぬ
カルク=エラート:8つの短いオルガン小曲集作品154
カリンディ:子守歌変ニ長調
トビーアス:
すべての森は静寂の中に
前奏曲とフーガ ハ短調
レーガー:キリエとグロリア
マルティン・ロスト(org)
ラデガスト=ザウアー=オルガン(タリン大聖堂)
MDGの名作オルガンを紹介するシリーズ。今回はエストニアのタリン大聖堂に設
置されているオルガンが登場。当時製作された中でも最もすぐれたものとして
知られているこのオルガンは、1878年にヴァイセンフェルト・フリードリヒ・
ランデガストによって設立され、1914年にヴィルヘルム・ザウアーが再建した
もの。98年にも大改修されている。
収録作品はリストやブラームスなどの19世紀から、カルク=エラートやレーガ
ーなど20世紀のものまでを含み、この楽器の多彩な可能性を楽しむことが出来
るように配慮されているのも嬉しい。さらに、ホイヤーやカリンディらはノー
・ギャラでこの楽器を演奏したことがあるそうだ。ここで演奏しているマルティ
ン・ロストは1963年に生まれ、ライプツィヒのメンデルスゾーン高等音楽学校
で学んだオルガニスト。

61314332 \2080
新ウィーン楽派、師とその弟子たち/教師とその精華たち
アルノルト・シェーンベルク Vol.1
アルノルト・シェーンベルク:
3つのピアノ小品作品11
エゴン・ヴェレシュ、ヨーゼフ・コフラー、ハンス・アイスラー
ヴィクトル・ウルマン、ハンス・イェリネク、ロベルト・ジェラード
シュテファン・シュライエルマッハー(pf)
前作の「(新)ウィーン楽派アルバム」は、ウェーベルンを中心にヴォルペや
エルストンなどで構成されたものだったが、今回は大御所シェーンベルクが中
心である。シェーンベルクと、彼が影響を与えた後輩作曲家たちの作品を集め、
その作風の拡がりを音によって検証しようという試みは興味深い。ハンガリー
出身のヴェレシュ、ドイツのアイスラー、チェコのウルマン、ポーランドのコ
フラー、スペインのGerhard(カタラン語ではジェラード?)、オーストリア
のイェリネクなど、国籍も多彩。ちなみに、ウルマンには《シェーンベルクの
主題による変奏曲と二重フーガ》というピアノ作品もある。
シュテファン・シュライエルマッハーは、1960年生まれの現代ドイツの作曲家
兼ピアニスト。

60314422 \2080
ジョルジュ・オンスロー (1784?1853):
ピアノ五重奏曲作品79bis
ピアノ六重奏曲作品30
ジャンルカ・ルイージ(pf)
アンサンブル・コンチェルタント・フランクフル
ジョルジュ・オンスロー(1784?1853)はフランスの作曲家件ピアニスト(オー
ヴェルニュ生まれだが父親はイギリス人であるし、綴りも英語風のGeorgeなの
で、ジョージ・オンスロウと表記するのが正しいかも知れない)。メンデルス
ゾーンやシューマンにも高く評価され、「フランスのベートーヴェン」と称さ
れる。1825年に書かれた《ピアノ六重奏曲》作品30は、ピアノの他にはフルー
ト、クラリネット、ファゴット、ホルンの4つの管楽器とコントラバス、また
《ピアノ五重奏曲》作品79bisの方は、シューベルトの《鱒》と同じ、ヴァイ
オリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス各1で書かれており、共に編成がユ
ニークなのも特徴的だ。
アンサンブル・コンチェルタント・フランクフルトは1987年結成の弦楽五重奏
団。メンバーはフランクフルト放送交響楽団員が中心である。MDGから既にオ
ンスローの弦楽五重奏曲作品33と74(MDG 603 1233-2)をリリースしているが、
今回収録されたのはイタリア出身のピアニスト、ジャンルカ・ルイージを迎え
てのピアノ入り室内楽作品2曲である。ちなみに、「bis」の付かない作品79は
ピアノ七重奏曲で、編成はピアノの他は、オーボエ、クラリネット、ホルン、
ファゴット、コントラバスである。

64214432 \2080
マックス・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲作品26
ハンス・プフィッツナー:ヴァイオリン協奏曲作品34
ヴォルフガング・フォルトナー:ヴァイオリン協奏曲
ゲアハルト・タシュナー(vn)
シュトゥットガルトSDR交響楽団
指揮:ハンス・ミュラー=クライ
ベルリンRIAS交響楽団 指揮:ルドルフ・ケンペ
バーデン=バーデンSWR交響楽団
指揮:ハンス・ロスバウト
1954年9月29日、1955年4月17日、ライヴ(ラジオ放送音源)、1950年6月19日
1922年に生まれ、フーバイやフーベルマンに師事したゲアハルト・タシュナー
は、13歳で既にウィーンの聴衆を魅了する腕前を発揮し、その後19歳の若さで
ゴールトベルクの後任としてフルトヴェングラー/ベルリン・フィルのコンサ
ートマスター(1941?45年)を務めたほどの伝説的ヴァイオリニスト。このア
ルバムは、没後30年を過ぎ、いっそう注目が集まるタシュナーの遺した貴重な
協奏曲録音盤。中でもフォルトナーの協奏曲は彼に捧げられており、フルト
ヴェングラー指揮ベルリン・フィルとの1949年のライヴ録音もMDGレーベルか
らリリースされているので、是非聴き比べていただきたい。





<MAMATI>
AMI2401 \2180
シューベルト (1797-1828):
弦楽四重奏曲第15番ト長調 D 887 Op.posth.161
弦楽四重奏曲第12番ハ短調 「四重奏断章」 D. 703
ロダン四重奏団
ソーニャ・コルケアラ(vn)、ゲルハルド・ユルバン(vn)
マルティン・ワンデル(va)、クレメンス・ヴァイゲル(vc)
シューベルトの弦楽四重奏曲は2つの全く異なった時期に書かれました。初期の
四重奏は1812年から1816年の間に書かれ、主に仲間内で楽しむためのもの、そ
してハイドン、またはモーツァルト風な作風で書かれています。それから8年を
経た1824年から1926年の間に、彼はイ短調、ニ短調、そしてト長調の3曲を作曲
しています。これらの後期の作品は本当に素晴らしいものです。公開の演奏会
でえんそうされることを前提に、そして完璧なアンサンブルが可能な四重奏団
のためにかかれています。(彼の弟であるフェルナンドが軽い気持ちで演奏し
ようとしたところ、シューベルトは「それはやめてほしい」と警告したそうで
す)しかしもっと重要なことは、彼の後期の四重奏はそれまでのこのジャンル
の作品とは全く違ったものであるいうことです。シューベルトの中期、及び後
期の作品はベートーヴェンの作品をモデルとしてはいますが、当時のウィーン
音楽とはかけ離れており、演奏もほとんど誰もが不可能でした。もちろんシュ
ーベルトは早いうちから、交響曲も含め、ベートーヴェンの作風をコピーする
ことなく自らの作風を作りあげなくてはいけないことを理解していました。ベ
ートーヴェンに代わる選択肢、これを達成することに成功したのが後期の弦楽
四重奏です。1820年、ウィーンで書かれたハ短調の四重奏断章(D 703)はシュ
ーベルトのその2つの時期をつなぐ作品です。1816年に書かれたホ長調四重奏
曲(D353)以降はシューベルトは弦楽四重奏のために作品を書いていません。
この四重奏断章は後期の四重奏曲へ至る道への新しいスタートと、初期の作風
からの転換を図る重要な作品なのです。
ミュンヘン音楽院の学生によって1993年に結成されたロダン弦楽四重奏団(団
体名は彫刻家のオーギュスト・ロダンに由来している)の溌剌とした演奏で。
彼らは多数のCDコーディングや、ラジオ、テレビ出演、そして国際的な演奏会
など活発な演奏活動を行っています。彼らの若い息吹は、いかなる音楽にもダ
イナミックな解釈を与え、卓越した技術とアンサンブルで調和の取れた音楽を
作りだすのです。その力強さから、名前の由来となったロダンの彫刻との類似
性を感じられるのではないでしょうか。




<DELOS>
DE3378 \2080
ズイル・ベイリー・イン・コンサート
サン=サーンス:チェロ協奏曲集
サン=サーンス:
チェロ協奏曲第1番 イ短調作品33
チェロ協奏曲第2番 ニ短調作品119
白鳥?《動物の謝肉祭》より
マスネ:《タイス》の瞑想曲
ズイル・ベイリー(vc)
ラオノーク交響楽団 指揮:デイヴィッド・ワイリー
録音:2005年10月17日、ライヴ
ズイル・ベイリーはアメリカのチェリスト。ピーボディ音楽院とジュリアード
音楽学校を卒業し、現在はソリストの他に、エル・パソ=ムジカ室内楽音楽祭
の音楽監督や、エル・パソ=テキサス大学でチェロ科の教授も務める。デロス
・レーベルにはこれまでに、バッハ、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、
ショパン、フランクール、ヴュータンを集めたデビュー・アルバム(DE 3326)
や、『シュタルケル・セレブレイション」(DE 3344)のタイトルでのシュー
ベルトとボッケリーニの弦楽五重奏曲、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ集
(DE 3368)などを録音している。今回は、2005年10月のライヴ録音であるサ
ン=サーンスのチェロ協奏曲集。シューマンのように3つの楽章が途切れなく
演奏される第1番と、その30年後に書かれ、作曲者自身も自信作ながら「やや
難しいので流行らないだろう」と感じたという第2番を1度のコンサートで演奏
した記録である。共演は、生まれ故郷ヴァージニアのオーケストラであるロア
ノーク交響楽団。指揮は1996年から同響の音楽監督兼指揮者であるデイヴィッ
ド・ワイリー。1993年にアスペンで賞を受け、翌94年からアスペン音楽祭でア
シスタントを務めた今後が期待される指揮者である。楽器は以前ブダペスト
四重奏団のミシャ・シュナイダーが使用していた1693年製のマッテオ・ゴッフ
リラー。

DE3372 \2080
メルカダンテ:
フルート協奏曲ニ長調
フルート協奏曲ホ短調
フルート協奏曲ホ長調
ラファエレ・トレヴィザーニ(fl)
モスクワ室内管弦楽団 指揮:コンスタンティン・オーベリアン
ラファエレ・トレヴィザーニはデロス・レーベルではお馴染みのフルーティス
ト。ゴールウェイの数少ない弟子のひとりで(その他にもランパル、ベイカー、
ラリューの薫陶を受けた)、現在は世界的ソリストとして活躍している。来日
もしており、使用楽器もムラマツの14金というのは親しみを感じるところだ。
これまでにデロスからは、ヴィヴァルディやアルビノーニらのイタリア協奏曲
集やC.P.E.バッハの協奏曲、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタのフルート
版、また『ヴァーテュオーソ・フルート』という、ドニゼテッティやサラサー
テ、ベーム、マスネ、ドップラー、ボルン、バッツィーニなどを集めたアルバ
ムをリリースしている。今回はメルカダンテの3つのフルート協奏曲集。メル
カダンテは、ロッシーニに続く初期ロマン派のイタリア・オペラ界で活躍した
作曲家であり、管楽器ファンには協奏曲作曲家としても名高い。彼が1819年に
出版した《6つのフルート協奏曲集》の中から、人気のある3曲をチョイスした
のが当アルバムだ。師であるゴールウェイが、「今日、美しい音色、テクニッ
ク、音楽芸術への敬意などの点で最も優れたフルーティストである」と賛辞を
贈るほどの実力者であるトレヴィザーニによる、ベル・カント協奏曲である。
共演はこれまでと同様、オーベリアン指揮モスクワ室内管弦楽団。

DE3366 \2080
ショスタコーヴィチ:
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ協奏曲第2番
9つの前奏曲集[バルシャイ編]
アンドレイ・ググニン(pf)
モスクワ室内管弦楽団 指揮:コンスタンティン・オーベリアン
毎年ロシアで、音楽学校の優秀な学生に与えられるGuzik財団の奨学金。その
第3回目に選ばれたのが、10代の若さで既にロシア内外の主要ホールで引っ張
りだこになっているアンドレイ・ググニンである。このショスタコーヴィチの
ピアノ協奏曲集は彼のデビュー・アルバム。ちなみに、DELOSレーベルはこの
奨学金の受賞者に注目しており、これまでにもピアノのディナーラ・ナジャー
フォヴァの「リスト&ショパン作品集」(DE 1041)が出されている。
トランペットと弦楽オーケストラという編成によるピアノ協奏曲第1番は、
ジャズ風なテイストを含んだ個性的な作品。また、第2番は作曲家の子息マク
シムのために書かれたエネルギッシュなものだ。それぞれ、21歳と51歳で作曲
されたこの対照的ともいえる2曲を、若きググニンがどう弾き分けるかに注目。
併録の《9つの前奏曲集》は、ショスタコーヴィチが青年期に書いた《前奏曲
集》を、室内オーケストラ用にルドルフ・バルシャイが編曲したもの。
1956年結成のモスクワ室内管は、現在の正式名称を「The State Academic
Chamber Orchestra of Russia」という(「Academic」という呼称はロシアで
特別な団体だけに許される権威あるもの)。 バルシャイは同楽団の創立に携
わったひとりであることもあって、2006年にモスクワ室内管が50周年を迎えた
のを記念して、DELOSレーベルが彼に「短いけれど楽しい作品」を」と委嘱し
た。指揮のオーベリアンはアメリカの指揮者・ピアニスト。2004年には大統領
プーチンから、「ロシア名誉芸術家賞」を受けている。彼によるショスタコー
ヴィチのディスクは、同レーベルに《室内交響曲》がある。

DE3337 \2080
フェイヴァリット・イタリア映画音楽集
ニーノ・ロータ:
『甘い生活』
『8 1/2』
『フェリーニのアマルコルド』他
エンニオ・モリコーネ:
『ミッション』
『ウェスタン』
『ニュー・シネマ・パラダイス』他
ロベルト・モリネッリ:
サクソフォーンとオーケストラのための協奏曲
フェデリコ・モンデルチ(sax)
モスクワ室内管弦楽団 
指揮:コンスタンティン・オーベリアン
モンデルチのデロス・レーベル第3弾。ボルドー音楽院出身で、小澤征爾と共
演したり、指揮者としても活躍するモンデルチは、99年から同レーベルと契約。
これまでに『サウンド・オブ・ジ・イタリアン・サクソフォーン・クヮルテッ
ト』というヴェローナでのライヴ録音や、オーベリアンとモスクワ室内管との
共演でピアソラのタンゴ作品集を録音している。
今回は、世界的に著名なイタリアの映画音楽作曲家エンニオ・モリコーネとニ
ーノ・ロータ(1911-79)による作品を集め、サックス・ソロとオーケストラ
用に美しく編曲。さらに、新しい世代であるロベルト・モリネッリの《サクソ
フォーンとオーケストラのための協奏曲》も収録している。このモリネッリの
「ニューヨークからの4枚の絵」は、この街の夜明けから日没までのムードを
万華鏡のように描いた作品だ。ニーノ・ロータとエンニオ・モリコーネのスコ
アは、もはや定番。耳に馴染みやすく、一度聴いたら忘れられない名旋律の
数々は、映画ファンやクロスオウヴァー・ファンならばきっとたまらない筈。
なお、ちょうど今年2007年2月25日の第79回アカデミー賞では、モリコーネは
オスカー(名誉賞)を受けたばかり。




<TELARC>
CD80676 \2080
SACD60676(SACD-Hybrid) \3350
トマス・タリス:詩編《Why Fum'th in Fight?》
レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ:
タリスの主題による幻想曲
交響曲第5番ニ長調
音楽へのセレナード
アトランタ交響楽団室内合唱団
アトランタ交響楽団 
指揮:ロバート・スパーノ
ヴォーン=ウィリアムズの交響曲第1番《海の交響曲》(CD-80588)が2003年
のグラミー賞に輝いたロバート・スパーノ&アトランタ交響楽団がついに続編
をリリース。第2弾となる今回は交響曲第5番、他である。自作のオペラ《天路
歴程》から主題を転用した交響曲第5番は、シベリウスに捧げられた作品。
戦時下の作であることもあって、安らぎにも似た祈りの歌の世界が胸にしみる。
弦楽合奏による《タリスの主題による幻想曲》は、美しさが際立った珠玉の小
品だが、このアルバムには、その主題のもとであるトマス・タリスのア・カペ
ラ作品《詩編》をも併録している。《音楽へのセレナード》は、オーケストラ
伴奏付きの合唱作品。テクストはシェイクスピアの『ベニスの商人』最後の場
面に基づき、ヘンリー・ウッドの指揮生活50周年を記念して彼に献呈された。
各4人の四部合唱=16名の独唱者でも歌われるが、ここではジェシカ・リヴェ
ラ(S)、ケリー・オコナー(Ms)、トマス・ステュードベイカー(T)、ヌモ
ン・フォード(Br)らのクァルテットに、混声合唱とオーケストラが付くと
いうスタイルでの演奏である。ソプラノのジェシカ・リヴェラは、2004年の
ドミンゴのオペラ・コンクール「オペラリア」のファイナリスト。メゾ・ソプ
ラノのケリー・オコナーは、ゴリホフ(「ゴリジョフ』は誤り)の歌劇《アイ
ナダマール》のCDで主役を歌いグラミー賞を受賞した。なお、このCDはスパー
ノが指揮、リヴェラも参加している。トマス・ステュードベイカーは、ジョー
ジ・ロンドン基金からキルステン・フラグスタート・メモリアル・アワードを
受けた、注目のヘルデン・テノール。2006年1月の大友直人指揮東京交響楽団
《グレの歌》に来演していた。ヌモン・フォードはパナマ系アメリカ人バリト
ンで、ボルコムの《無垢と経験の歌》のアルバムで2006年にグラミー賞を受賞
している。
ロバート・スパーノは1961年生まれのアメリカ人指揮者・ピアニスト。2001年
からアトランタ交響楽団の音楽監督を務めている。

CD80685 2枚組 \2080
チャイコフスキー:
弦楽六重奏曲ニ短調《フィレンツェの思い出》作品70
弦楽四重奏曲第1番ニ長調作品11
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調作品22
弦楽四重奏曲第3番変ホ短調作品30
イン四重奏団
ティモシー・イン(1st.vn)ジャネット・イン(2nd.vn)
フィリップ・イン(va)デイヴィッド・イン(vc)
w)[op.70] ジェイムズ・ダナム(2nd.va)ポール・カッツ(2nd.vc)
第2楽章が有名な〈アンダンテ・カンタービレ〉である弦楽四重奏曲第1番をは
じめ、チャイコフスキーが遺した弦楽器のみによる室内楽作品をほぼ丸ごと収
めたアルバム(習作は除く)。イン四重奏団は、1992年に結成されたアメリカ
の弦楽四重奏団で、メンバーの名前から推察できるように兄弟姉妹の団体であ
る。1993年のナウムバーグ室内楽賞や、タートル・アイランド・クヮルテット
と共演したアルバム『4+ Four』(テラーク:CD-80630)で2006年のグラミー
賞の最優秀クラシカル・クロスオウヴァー・アルバム賞を受賞している。現在
は演奏活動と並行して、イーストマン音楽学校のレジデンス・クヮルテットと
して、また4人とも同校の弦楽室内楽および各楽器の准教授も務めている。
タートル・アイランドQr.とのアルバムで既に2005年にテラーク・レーベルに
デビューしてはいたが、今回のチャイコフスキーはイン四重奏団の同レーベル
初の単独アルバムとなる。なお、六重奏曲《フィレンツェの思い出》で第2ヴィ
オラと第2チェロを担当しているのは、イン四重奏団がイーストマン音楽学校
で師事した元クリーヴランド四重奏団のメンバー。

●NEW MID LINE
※カタログNO.の変更はありません。
CD80039 \1350
アレクサンドル・ボロディン:
序曲-歌劇 「イーゴリ公」
ダッタン人の踊り-歌劇 「イーゴリ公」
イーゴリ・ストラヴィンスキー :組曲「火の鳥」
アトランタ交響楽団 
指揮:ロバート・ショウ
録音:1978年6月 アトランタ

CD80370 \1350
ジョン・フィールド (1782 - 1837) :
ピアノ協奏曲 第2番変イ長調 H31
ピアノ協奏曲 第3番変イ長調 H32
ジョン・オコーナー (pf)
スコットランド室内管弦楽団 
指揮:サー・チャールズ・マッケラス
録音:1993年 スコットランド

CD80459 \1350
ホアキン・ロドリーゴ (1901 - 1999) :
アランフェス協奏曲
ある貴紳のための幻想曲
バレンシア協奏曲
デイヴィッド・ラッセル(g)
ネイプルズ・フィルハーモニック 
指揮:エリック・カンゼル
録音:1997年4月 フロリダ

CD80521 \1350
ルネッサンス・オブ・ザ・スピリット
-オルランド・ディ・ラッソの音楽
イ・フィアミンギ 指揮:ルドルフ・ヴェルテン
クレンデ 指揮:エリック・ファン・ネーヴェル




<MD+G>
30914502 \2080
G.PH.テレマン(1681-1767):
協奏曲と室内楽曲集 VOL.5
協奏曲 TWV 43: A 4
ソナタ  TWV 42: d 10 ; 40: 203
序曲  TWV 55: g 8
四重奏曲 TWV 43: G6
パルティータ 第5番 TWV 41: e1
ムジカ・アルテ・リパ
2003年から開始されたムジカ・アルテ・リパによるテレマン録音集も今作で5
作目となります。結成四半世紀、ドイツの老舗古楽アンサンブルのムジカ・
アルテ・リパは、MDGレーベルに15年も渡り様々な録音を続け、2000年のバッ
ハの作品集など、各方面で高い評価を受けています。

61814482 \2080
ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868):
ピアノ作品集 VOL.8
シュテファン・イルマー(pf)
ロッシーニがオペラの作曲をやめてしまった後、彼自身の喜びのために作曲さ
れた「老いのいたずら」。イルマーの演奏はロッシーニの風刺的精神と機知を
余すことなく伝えるものです。

60314292 \2080
ハインリッヒ・アルベルト(1870−1950):
8つのギター・デュオ集
ハインリッヒ・アルベルト・デュオ
1870年、ヴュルツブルクに生まれたハインリッヒ・アルベルトは10歳でヴァイ
オリンとホルンを始め、デュッセルドルフとミュンヘンでオーケストラ奏者と
しての研鑽を積みました。それ以降はギター曲にも興味を示し、ギター・ソロ
の曲、練習曲を含むたくさんの室内楽作品を書いた人です。単なる伴奏楽器と
してではなく、ギターの新しい可能性を追求してことで知られています。この
アルバムは、作曲者と同名のアンサンブルによる演奏。批評家エルヴィン・
シュヴァルツが「なんと素晴らしい音色だろう。まるで全てのオーケストラ
が2つのギターの中に入ってしまったようだ」と大絶賛しています。

64214162 4枚組 \4160
ジャン・マリー・ロンデックス:ポートレイト
協奏曲、室内楽、ソロ小品集
(プライヴェート録音)
ジャン・マリー・ロンデックス
20世紀、最も後世に影響を与えたフランスのサクソフォン奏者、ジャン・マリ
ー・ロンデックスの70歳を記念した4枚組。このアルバムは1957年から1995年
までの個人所蔵の音源で、ほとんど市場に出回ることはありませんでした。
100曲を超える楽曲がロンデックスに献呈されておりまた彼自身はいくつかの
教育的著書を刊行しています。この“サクソフォンの帝王”のために、多くの
作曲家、指揮者、そして友人たちが個人的に伴奏をし、中でもボーザンの「詩
曲」の演奏ではピエール・マックス・デュボワによって、大絶賛されたのです。
収録されているドビュッシーの「シランクス」だけはロンデックス自身の編曲
になりますが、他の作品のほとんどは彼のために作曲されたものです。

33411372 \2080
ブラームス:ドイツ・レクイエム
シーリ・カロリーヌ・トルンヒル(S)
クラウス・メルテンス(Br)
ブレーメン大聖堂聖歌隊
ブレーメン室内交響楽団 
指揮:ヴォルフガンク・ヘルビッヒ
ドイツの最も有名な聖歌隊の一つであるブレーメン大聖堂聖歌隊は140年の歴
史を誇り、その大規模な演奏会には毎年多くの聴衆が訪れることでも知られて
います。フランスや東ヨーロッパ、アメリカ合衆国でも演奏会を行い、その高
い技術が賞賛されています。この録音は、クイケンのカンタータ集の録音にも
参加しているイギリス生まれのソプラノ、シーリ・トルンヒルと名バリトン、
クラウス・メルテンスをソリストに迎えたもので、2人とも宗教曲(特にバッ
ハ以前)を得意としているだけあって、全体の印象も極めて荘厳なものとなっ
ています。




<AMBITUS>
AMB96888 \2180
ギターとオーケストラのための作品集
フェルディナンド・カルッリ:ギター協奏曲 ホ短調 Op.140
アントワーヌ・ド・ロイエ:ギター協奏曲 イ長調 Op.16
マウロ・ジュリアーニ:ギター協奏曲 イ長調 Op.36
ラインベルト・エヴァース(g)
ヴィルニュス・セントクリストファー管弦楽団 
指揮:ドナトゥス・カトゥクス
最近、楽譜も多く出版され広く知られているアントワーヌ・ド・ロイエのギタ
ー協奏曲ですが、この作品は1990年まで忘れられていたばかりか、作曲家の人
生や仕事についてもほとんど何も知られていませんでした。有名なジュリアー
ニの第1番の協奏曲Op.30の9年前、1799年に作曲されたものです。独奏は、日
本にも度々来日をしているドイツの名手ラインベルト・エヴァースです。

AMB96900 \2180
《harfinesse》 ハープ作品集
カプレ、アセルマン、シュポア、ダマース
アルヴァース、ブリテン、ゴドフロアの作品
ヴェロニカ・ポンツァー(harp)
ベルリオーズに「ハープ界のリスト」と呼ばれたアルヴァースの作品をはじめ
としたハープのための作品集。ヴェロニカ・ポンツァーの演奏はハープの持つ
音色の特性と親しみやすさを感じさせてくれる喜ばしいものです。

AMB96902 \2180
甘き沈黙 
ソプラノとフルート、オルガンのためのバロック音楽集
J.S. バッハ, C.P.E. バッハ、カイザー
ベーム、ヘンデルの作品集
トリオ・ガブリエル
ベッティーナ・パーン(S)
モシェ・アーロン・エプシュタイン(fl)
ヴォルフガンク・ツェーラー(org)
バロックの時代には、声部とのかけあいにしばしばフルートが用いられます。
例えば、J.S.バッハ のカンタータの多くでは、ソプラノと共にフルートが重
要な役割を果たします。そして、ヘンデルの「9つのドイツ・アリア集」では
ソプラノ・ソロとオブリガード、そして通奏低音のために書かれています。
ベッティーナ・パーンはシュッツなどを得意とするソプラノ。
指導者としても知られるM Aエプシュタイン、ヴォルフガンク・ツェラー、こ
の3人の素晴らしいアンサンブルでどうぞ。

AMB96903 2枚組 \4160
バッハ:6つの無伴奏チェロ組曲 BWV 1007-1012
(ヴィオラ編曲)
アネッテ・マリア・シュラーット(Va)
ドイツ生まれのヴィオラ奏者、アネッテ・マリア・シュラーット。サンドール
・ヴェーグに師事し、デンマークのオーデンセにあるカール・ニールセン音楽
院で教鞭を取りました。その後9年間、デンマーク国立放送交響楽団で演奏、
同時にフリーの室内楽奏者、ソリストとして各地の音楽祭にて活躍しています。
多くの作曲家が彼女のために作品を書き、オールボー交響楽団とはノエル・コ
ンドルプのヴィオラ協奏曲を世界初演しています。
彼女は次のように語ります。
「何年もの間、バッハのチェロ組曲に挑戦してきました。チェロのための作品
をヴィオラで演奏することは大変な冒険です。しかし、バッハの時代には特定
の作品を他の楽器に置き換えて演奏することは当たり前でした。その際、ヴィ
ヴァルディの作品に見られるように、調性を移調することもしばしばありまし
た。そして組曲第6番は、ピッコロチェロのために書かれたと考えられます。
近代的な大きなチェロで演奏するのではなく、小さい楽器で演奏する方がふさ
わしいように思われます。」




<ARION>
ARN68741 \2180
ジャン=バティスト・ド・ブセ
《バッカスの年代記》
シルヴィー・ド・メ(S)
ミシェル・ヴェルシェーヴ(Br)
ファブリス・コナン(俳優)
ピエール・ボラーニョ(フルート&ミュゼット・デュ・ポワトゥ)
ブノワ・リシャール(フルート&バロック・オーボエ)
アリアーヌ・ドランバック(バロック・ヴァイオリン)
ミリアム・マナン(バロック・ヴァイオリン)
フロランス・ボルトン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ニコラ・アンドレ(バロック・ファゴット、カータル)
ジェローム・ルフェーヴル(テオルボ&バロック・ギター)
エレーヌ・ドーファン(クラヴサン)
ロイク・レ(打楽器)
ラ・コンパニ・バロック 
指揮:ミシェル・ヴェルシェーヴ
録音:2006年
フォンテヌブロー宮殿で王家の娯楽のために催された音楽は多彩で華やかなも
のだったが、このアルバムで聴かれるのは、そういった宮廷内ではなく、歴史
に名を留めない人たち=素人たちが城の外でいつも演奏し、流行していたもの
である。正統派アリアと、バッカスと愛の神を讃美するエール・ド・クールや
酒歌(airs a boire)の数々は、ルイ14世からナポレオン3世の時代、つまり
17世紀後半から18世紀中頃にかけて多く生み出された。中でもジャン=バティ
スト・ド・ブセ(ブーセ)(1662-1725)はこのジャンルを数多く作曲し、同
時代の作曲家たちに大きな影響を与えたと評されている。このブセの作品に、
カンプラ、デマレ、ラモー、ボワモルティエ、ルソー、ベランジェら、あるい
は作者不明の同種の音楽を差し挟んで構成したのが当アルバムである。
ラ・コンパニ・バロックは、1995年にミシェル・ヴェルシェーヴによって結成
された団体。才能がありつつも忘れられてしまった17、18世紀の作曲家の作品
を再発見し、当時の朗唱法や発音を用いたり、音楽のみでなく、歌、演劇、舞
踊といった要素をすべて取り込んだ総合的な上演を志向している。
ラ・コンパニ・バロックはこのアルバムで、当時の流行歌といういわゆる「は
かない音楽」が、実はとても質の高いものであったことを実証している。




<ECM New Series>
4765276 \2180
ピアノ小品集&ソナタ集
ヨーハン・ルートヴィヒ・トレプルカ:
《ニコラウス・レーナウの言葉による見出し付きのピアノ小品集》作品2
第1-7曲
ノルベルト・フォン・ハンネンハイム:ピアノ・ソナタ第2、4、6、12番
ヘルベルト・ヘンク(pf)
録音:2005年
ヘルベルト・ヘンクは1948年にドイツに生まれたピアニスト・作曲家。ピアニ
ストとしては主に20世紀作品を採り上げている。著作家としても、シュトック
ハウゼンの作品や、ラテンアメリカ、ピアノなどに関する書物を出版してきた
才人である。今年はエルンスト・フォン・ジーメンス賞を受賞した。このヘン
クのニュー・アルバムは、1945年に亡くなった2人の作曲家による、12音技法
を用いた貴重なピアノ作品を集めたもの。
ヨーハン・ルートヴィヒ・トレプルカ(1903-1945)は、シェーンベルクより
も早くに12音技法を体系化したと言われるヨーゼフ・マティアス・ハウアー
(1883-1959)の門下。ウィーン生まれで、ダンツィヒで没した。後期ロマン
派のような詩的な味わいの漂う彼のピアノ小品集は、ニコラウス・レーナウ
(R.シュトラウスの《ドン・フアン》で有名な詩人)の言葉に基づいたもの。
1937年にウィーン放送のために録音された大きなオーケストラ曲を除けば、現
在残っているのは殆どこのピアノ小品だけである。ヘンクがハウアーに関する
著書を準備している際に発見した貴重な作品だ。
ノルベルト・フォン・ハンネンハイム(1898-1945)は師であるシェーンベル
クから、「間違いなく最も興味深い才能をもったひとり」と高く評価されてい
た人物。成功を収めようとした矢先、ナチスの台頭によって「非ドイツ的」と
いう烙印を押され、失脚。終戦まで極貧生活を余儀なくされ、数年間のサナト
リウム生活の後、現在の西ポーランドで亡くなった。彼の作品も僅かしか残っ
ていない。なお、ヘンクはフォン・ハンネンハイムについての280ページにおよ
ぶ論文を脱稿したばかりである。ヘンク自身によるライナー・ノーツも注目。

4765875 \2180
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第4巻
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第12番変イ長調op.26
ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調op.27-1
ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調op.27-2《月光》
ピアノ・ソナタ第15番ニ長調op.28《田園》
アンドラーシュ・シフ(pf)
録音:2005年4月 チューリッヒ ライヴ
アンドラーシュ・シフによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音は2005
年から開始されました。その第4弾にあたる当アルバムには有名タイトルを含
む4つのソナタが収録されています。作品にあらゆる角度から光をあてて精密
に仕上げられたたシフのアルバムはいずれも高い評価を得ています。
ブックレットに掲載のソナタ録音に関するシフへのインタヴューも大変興味深
い内容。
作品31を含む「ソナタ集第5巻」今秋リリース予定。

<GENUIN>
GEN87086 \1980
ブルックナー:交響曲第3番ニ短調「ワーグナー」(1889年版)
※日本語解説付き
ラファエル・フリューベック・ブルゴス指揮
ドレスデン・フィル
録音:2006年10月4日-7日、ドレスデン・ルカ教会
GENUINのドレスデン・フィル・エディション第3弾は、我が国でもお馴染みの
首席指揮者フリューベック・デ・ブルゴスのブル3。数々の名録音で知られる
ドレスデン・ルカ教会で2006年
の10月に4日間を掛けたセッション録音です。ブルゴスと言えば様式が定まら
ず、落ち着きの無い演奏を想像しがちですが、ノヴァーク版第3稿というオー
ソドックスな版を採用し、全体にゆっくりとしたテンポで、第1楽章が、22分
を越えております。演奏は隅々まで注意が行き届いており、しみじみとした風
情も事欠かず、構えの立派な「ドイツ的」な演奏です。ドレスデン・フィルの
音色はいつにも増して美しく、点の辛いマニアも唸らせること必定です。想定
外のブルックナー指揮者として今後も目が離せません。70歳を超え、いよいよ
円熟味を増してきた巨匠。ラテン系の名前で損をしているとしか思えない正攻
法の名演です。

GEN86062 \1980
「シューマン:後期ピアノ作品集」
シューマン:
3つの幻想小曲Op.111、フゲッタ形式の7つのピアノ小品Op.126、
暁の歌Op.133、主題と変奏(1954)、2つのコラール楽章(1855)、
オレンジとミルテ(1853、4重唱とピアノのための)、
「子供のアルバム」より「思い出」「小さなロマンス」「田舎風の歌」
「ゆっくりと」、
朗読とピアノのためのバラードOp.106、Op.122
トビアス・コッホ
(ピアノ、使用楽器:1855年製コンサート・グランピアノ、1850年製スクエア
・ピアノ)
デュッセルドルフ・ジンガー・クレンツヒェン(歌の小花輪)、
ペーター=クリストフ・ルンゲ(朗読)
録音:2007年1月デュッセルドルフ
シューマンのヴァイオリンとピアノのための作品全集(GEN04043)が好評のト
ビアス・コッホのシューマン作品集です。内容も凝ったもので、後期の名作の
他、あまり録音のない「朗読とピアノのためのバラード」や「オレンジとミル
テ」といった独奏作品以外も収録されています。

GEN86079 \1980
「愛の歌-ブラームス、シューマン、メンデルスゾーン重唱曲集」
ブラームス:
愛の歌(18のワルツ)Op.52、静かな夜に、別れの歌、
おまえのやさしい恋人Op.65-4、私の胸の思いの全てOp.65-5
他 シューマン、メンデルスゾーンの重唱曲集
シュテファン・シュレッケンベルガー指揮
ムジカ・リングア、
ヴォルフガング・ルンケル(P)、
フリーデリケ・ヴィーズナー(P)
録音:2006年4月
ブクステフーデ:祝祭カンタータ集(GMP020403)に続くムジカ・リングアの
GENUINレーベル2枚目のアルバム。ムジカ・リングアは2人のソプラノ、カウン
ター・テナー、テノール、バスからなるアンサンブルです。ブラームスの名作
「愛の歌」をはじめドイツ・ロマン派作品が美しく歌われております。癒し系
としても聴くことができます。

GEN87087 \1980
「九重奏曲集」
シュポア:九重奏曲ヘ長調Op.31
クレメンティ:
九重奏曲変ホ長調(断章、ピエトロ・スパーダ完成版、世界初録音)
モーツァルト:ハフナー・ムジーク第2番ニ長調(ヤン・ベッチャー編曲)
ペルシウス・アンサンブル(Vn、Va、Vc、Cb、Fl、Ob、Cl、Hr、Fg)
古典派作曲家の九重奏曲集ですが、オリジナルはシュポアの作品のみです。ク
レメンティの作品は未完の作品をピアニストでクレメンティ研究の第一人者ピ
エトロ・スパーダが完成させたもので世界初録音となります。またモーツァル
ト作品は当アンサンブルのオーボエ奏者ベッチャーが編曲したものです。室内
楽の最大編成ともいえる九重奏曲ですが、なかなか興味深いサウンドが楽しめ
ます。

GEN87088 \1980
「バッハ:ピアノ独奏へ編曲した協奏曲集」
協奏曲第3番BWV.974(原曲:A.マルチェッロのオーボエ協奏曲)、
協奏曲ニ長調BWV.1054(原曲:自作のヴァイオリン協奏曲)、
協奏曲第4番BWV.975(原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲)、
協奏曲第14番BWV.985(原曲:テレマンのヴァイオリン協奏曲)、
協奏曲第6番BWV.977(原曲:不明)、
協奏曲第7番BWV.978(原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲Op.3-3)、
イタリア協奏曲
バベッテ・ヒアーホルツァー(P)
録音:2003年10月
GENUINレーベルお得意の好企画盤。バッハは自作のみならず他の作曲家の作品
もかなりクラヴィアのために編曲していました。そういった編曲作品が収録さ
れた後にイタリア協奏曲が演奏されています。フライブルク生まれのピアニス
トのヒアーホルツァーはベルリン・フィルを初めベルリン放送響やシュターツ
カペレ・ベルリン、ピッツバーグ交響楽団など共演もし、好評を博しています。




<ウラカワ・カルチャーカレッヂ・レーベル>
UKR1001 \2625
シューベルト:即興曲集(全曲)
4つの即興曲D.899(Op.90)、4つの即興曲D.935(Op.post.142)
浦川玲子(ピアノ)
録音:2006年3月22・23日、田園ホール エローラ(埼玉県松伏町中央公民館)
浦川玲子はウィーンの音楽のスペシャリストとして知られる。実際ここでもマ
イルドな音色、優美なアルペジオ、流麗柔軟なフレージング、第2拍目がやや
長めのリズム、肌理濃やかなダイナミクスなど、随所にウィーン特有の風が薫
って、魅力あるシューベルト。
(壱岐邦雄 「ショパン」2006年10月号より、≪特選盤≫)
演奏は概ねテンポを遅めにとり、じっくりと腰を据えた重心の低いものだが、
その中に、いかにもまろやけで品格のある歌が紡がれているのにも好感をもつ。
流れも豊かで明滅するハーモニーも美的だ。光と温かさに満ちた即興曲だと思
った。
(保延裕史 「音楽現代」2006年10月号より、≪注目盤≫)
この演奏によって、彼女が独自のシューベルト感を持っていることが実感でき
る。作品ごとの性格を明瞭に丁寧に、まるで8編の詩を朗読するように描き分け
ていく。良い意味で、作品の情趣を思い入れたっぷりに奏でたものだ。
(近藤憲一 「レコード芸術」2006年12月号 New Disc Collectionコ-ナーより
ソロのみならずアンサンブルにも通じて自己の感性を磨いてきた人だあけあっ
て、奥の深い表現がなされている。彼女自身、晩年に成立した即興曲集につい
て「シューベルトの人生哲学が凝縮されています」と述べているが、作曲者の
孤独なモノローグが誇張されることなく淡々と語られ、聴く者の胸を打つ。
(城間 勉 「ぶらあぼ」2007年4月号より)
浦川玲子(Reiko Urakawa)
東京音楽大学卒業。ウィーン国立音楽大学卒業(首席)。オーストリア国家ピ
アノ教授資格取得。日本大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。ピアノを
塩島貞夫、海老原直美、神野明、ヴィクトル・トイフルマイヤー、カルロス・
リヴェラの各氏に、室内楽をヴィルヘルム・ヒューブナー氏に師事。1995年デ
ビュー以来、芸術に対する鋭い感性には定評がある。
1996年第19回マスタープレイヤーズ国際音楽コンクール(イタリア)特賞受賞、
日墺文化協会主催「フレッシュ・コンサート’99」優秀賞受賞。2000年以来毎
年、府中の森ウィーンフェスティバルに連続五回参加。「浦川玲子とウィーン
の仲間たち」を率いる。2002年6月、初のCD「愛の夢」をリリース。現在、学校
法人尚美学園東京ミュージック&メディアアーツ尚美ピアノ学科および、東邦
音楽大学付属東邦第二高等学校ピアノ科講師。




<ORF>
CD460(SACD-Hybrid) \2080
豊かな五月-中世とルネッサンス期におけるイタリア宮廷の歌と踊り
(ツァッカーラ・ダ・テラモ、ドメニコ・ダ・ピアチェンツァ、アントニオ
・カプリオリ、ギョーム・デュファイ、グリエルモ・エブレオ・ダ・ペサロ、
ジョスカン・デプレ、ジョヴァンニ・アンブロシオ・ダルツァの作品、伝承曲)
アンサンブル・ミクロロゴス、
録音:2005年9月24日、
ウィーン、ライヴ、DSD
CDには収録日と場所についての記載が一切ないが、2005年9月24日に、ウィー
ンのリヒテンシュタイン博物館のヘルクレスザールで行われた演奏会のライ
ヴ録音である。ミクロログスはイタリアの古楽団体。Opus 111やZig-Zagに多
数録音をしており、高い評価を得ている。ライヴだけに、演奏には生気ある
エネルギーが宿り、観客も徐々に熱狂していく。それでいて、演奏に疵が皆
無なのは驚くしかない。中世音楽ファン必携のCDである。

CD478(SACD-Hybrid) 2枚組 \4160
ヘンデル: オラトリオ《ユダス・マカベウス》(オリジナル版、英語上演)
コルネリア・ホラク(S)、ヘルミーネ・ハーゼルベック(MS)、
トーマス・キュンネ(C-T)、ダニエル・ヨハンセン(T)、
クレメンス・サンダー(B)、ギュンター・フリードリ(B)、
ハインツ・フェルレシュ指揮
バルッコ(ピリオド楽器使用),
ウィーン・ジングアカデミー、アルテンブルク少年合唱団
録音:2006年11月16日,コンツェルトハウス、ライヴ、DSD、
《ユダス・マカベウス》は、1847年、ヘンデルの比較的後期の作品。イスラ
エルの英雄、マカベアのユダを主人公にした劇的オラトリオで、これは1745
年に反乱を起こしたチャールズ・エドワード・ステュアートに、カンバーラ
ンド公が勝利を収めた事実を、歴史劇として扱ったものです。表彰の音楽と
して有名な「見よ、勇者は帰る」に代表される音楽は、ヘンデルの円熟の極
みを見せている。指揮のハインツ・フェルレシュは、1998年からヴィーナー
・ジングアカデミーの指導者で、2002年にバルッコを設立している。オリジ
ナルの英語の上演である。

CD479(SACD-Hybrid) \2080
美しい岸辺の傍で-スコットランドの伝承歌
クワドリガ・コンソート
2006年7月ライヴ録音、DSD、68:20
スコットランドの素朴で心に染みる歌を、古楽器の伴奏で演奏している。ペ
ドロ&カプリシャスの「五番街のマリーへ」と瓜二つなことで有名な「美し
い岸辺の傍で(ロッホローモンド)」も収録。クワドリガ・コンソートは
2000年にグラーツで結成された古楽団体。歌のエリザベス・キャプランは南
アフリカ出身のポップシンガーで、彼女の素朴で透明な声がスコットランド
の古謡で絶大である。

CD480 \2080
「ロラント・フライジッツァー(1973-) 作品集」
(1)計画における第4の研究
(2)バセット・クラリネット協奏曲
(3)6人の音楽家のための音楽
(4)第2オーボエ協奏曲
(5)サクソフォン四重奏曲
(6)ヴィオラ協奏曲
(7)ナイト・ダンス
(1)ゴットフリート・ラープル(指揮)アンサンブル・ディ・ライエ
(2)シュタッフェン・マルテンソン(バセット・クラリネット)、
(2)(4)(7)ペーター・コイシュニヒ(指揮)
(2)(4)アンサンブル・コントラプンクテ
(3)イゴール・ドロノフ指揮モスクワ・ニュー・ミュージック・スタジオ
(4)クラウス・リエンバッハー(オーボエ)
(5)ウィーン・サクソフォン四重奏団
(6)ヘンリク・フレンディン(ヴィオラ)、
ローラント・フライジツァー指揮GAGEEGO!
(7)モスクワ管弦楽団
録音:1997-2006年
ロラント・フライジッツァーは1973年ウィーンに生まれた作曲家。父親の仕
事の関係で、少年時代を長くモスクワやワルシャワなどで過ごしている。
1990年代から作曲を開始、1999年にオーストリーに帰国、以来モスクワとウィ
ーンで活躍している。

CD482 \2080
ベートーヴェン:弦楽五重奏による「フィデリオ」
ハウアー:7つの性格的小品より(4曲)
トーマス・フェオドロフ(ヴァイオリン)
ダヴィド・ドラベク(ヴァイオリン)
ウルズラ・コルチャク(ヴィオラ)
イルゼ・ヴィンコール(ヴィオラ)
ルドルフ・レオポルド(チェロ)
録音:2006年11月9日ライヴ、
「フィデリオ」は、ベートーヴェンの同時代人による弦楽五重奏への編曲。
原曲の味を生かした非常に巧みな編曲で、オペラを知っている人に楽しめる
のはもちろん、純粋に弦楽五重奏としても優れた出来になっている。エルヴィ
ン・シュタインハウアーの語りを挟んで進められる。ヨーゼフ・マティアス
・ハウアー(1883-1959)は、ウィーンの作曲家。シェーンベルクより先に
12音音列の作曲技法を探求し、後に12音技法の始祖となったシェーンベルク
を激しく非難したことで知られている。しかもナチスに排斥されたため、作
品は完全に忘れ去られてしまった。近年、再評価が進んでいる。シェーンベ
ルクに比べると、強烈さは乏しいが、洒落っ気も感じさせる知性的な魅力の
ある作風である。




<CATS INTERNATIONAL>
IDC 10010 \2500
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.10
第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」
第30番 ホ長調 作品109
杉谷昭子(pf)
録音:2005年8月(第29番)、2005年7月(第30番) 
新潟県小出郷文化会館
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲録音、いよいよ佳境。
ドイツ圏を主として活動を続け、ヨーロッパでも高い評価を受けている杉谷
昭子が2001年より演奏会とともにスタートさせた「ベートヴェン:ピアノ・
ソナタ」連続録音。その偉業ともいうべき集大成もあと2曲を残すのみとな
った。




<VAI>
VAIDVD 4404(DVD-Video) \3650
「チェコ・フィル・ガラ・コンサート」
モーツァルト:
「ドン・ジョヴァンニ」序曲
ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
ドヴォルザーク:歌曲集「聖書の歌」より
第1曲「雲と暗闇はあの方の周りにあり」,第2曲「あなたは私の隠れ家」,
第3曲「神よ、私の祈りをお聞きください」,第4曲「主は牧人」,
第5曲「神よ、新しい歌を歌いましょう」
イヴァン・モラヴェッツ(ピアノ)
ベルナルダ・フィンク(MS)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
収録:1991年9月8日,プラハ、プラハ城スペインの間、NTSC、カラー、57m
現代チェコを代表する指揮者、イルジー・ビエロフラーヴェクがチェコ・フィ
ルの音楽監督だった時期の映像。モーツァルト・イヤーの1991年だったことも
あり、前半モーツァルトが2曲演奏されている。チェコの巨匠、イヴァン・モ
ラヴェッツの虚飾のないひた向きなピアノが素晴らしい。後半は、いまや古楽
メッゾとして大活躍のベルナルダ・フィンクがソリストで、ドヴォルザークの
珍しい「聖書の歌」を歌っている。会場はプラハ城のスペインの間。ここは演
奏会ホールなどではなく、国家行事など重要な催しにも用いられる非常に豪華
な広間。白い壁、シャンデリアなど室内の様子も見ものである。

VAIDVD 4405(DVD-Video) \3380
ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調Op.100
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番Op.108
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番Op.96
ヨゼフ・スーク(Vn)
ルドルフ・フィルクシュニー(P)
収録:1992年5月18日、プラハ・ルドルフィヌム、ライヴ
NTSC、オール・リージョン、カラー、ステレオ、74m
チェコのヴァイオリンとピアノの巨匠ヨゼフ・スーク(1929-)とルドルフ・
フィルクシュニー(1912-94)の共演。フィルクシュニーは5歳の時からヤナー
チェクに学び、スークはドヴォルザークの曾孫にあたる。それぞれ縁の作曲家
の作品を1曲づつ演奏し、その後名曲ブラームスとベートーヴェンのヴァイオ
リン・ソナタを演奏している。(ちなみにスークは作曲家のヨゼフ・スークの
孫でもある)。フィルクシュニーはアメリカ在住であったが、チェコの民主化
以後母国でも演奏するようになった。この映像は1992年に行われた2人の巨匠
の母国での貴重なライヴである。

VAIDVD 4407(DVD-Video) \4050
(1)バレエ「ドン・キホーテ」全幕
(音楽:ミンクス、振付:プティパ、ゴルスキー)
(2)(ボーナス・トラック)バレエ「ドン・キホーテ」抜粋
(1)出演:ナデジダ・パヴロワ、ヴャチェスラフ・ゴルデーエフ、
ヴラディミル・レヴァチョフ 他
演奏:エフゲニー・マチェレト指揮
ボリショイ劇場管弦楽団
収録:1978年、カラー、モノラル、113m
(2)出演:マイア・プリセツカヤ、マリス・リエパ、ウラディミル・ティホノフ
演奏:ユーリ・ファイエル指揮
ボリショイ劇場管弦楽団
収録:1968年、モノクロ、モノラル、31m
バレエでは最も重要なレパートリーのひとつであるミンクスのドン・キホーテ
です。初演されたボリショイ劇場での収録ということで、バレエ・ファンには
たまらない一枚です。またボーナス・トラックとして伝説のバレリーナ、プリ
セツカヤによる抜粋も収録されているのが、嬉しいところです。

VAIA 1265 \1980
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調、
パガニーニによる超絶技巧練習曲集(全6曲)
メフィスト・ワルツ第1番・第2番(ブゾーニ編)
ヴァレリー・クレショフ(ピアノ)
録音:2005年5月2-4日、オクラホマ、シヴィック・センター
ヴァレリー・クレショフは1962年、ロシアのウラル地方の都市チェリャビンス
クの生まれ。7歳でモスクワ音楽院に入学、9歳でオーケストラと共演してデ
ビュー。1987年にイタリアのフェルッチョ・ブゾーニ国際コンペティション優
勝。このときホロヴィッツの編曲作品を弾いた縁で、亡くなる直前のホロヴィ
ッツから高く評価されていたことでも知られている。リストを得意としており、
難易度の高い音楽にも音楽的な充実が満ちている。メフィスト・ワルツはブゾ
ーニの編曲したもの。ブゾーニらしい合理的なピアニズムが生かされている。

VAI 1260 \1980
(1)ヴェルディ:「運命の力」抜粋
録音:1963年11月16日、ライヴ、モノラル
(2)ポンキエッリ:「ジョコンダ」から
録音:1967年3月2日、ライヴ、モノラル
(1)アイリーン・ファーレル(ソプラノ レオノーラ)
リチャード・キャシリー(テノール ドン・アルヴァーロ)
ディーノ・ドンディ(バリトン ドン・カルロ)
ニコラ・モスコーナ(バス グアルディアーノ神父)他
レナート・チェリーニ(指揮)
ニュー・オーリンズ歌劇場管弦楽団,合唱団
(2)アイリーン・ファーレル(ソプラノ ジョコンダ)
ネル・ランキン(メッゾソプラノ ラウラ)
チェスター・ラドギン(バリトン バルナバ)
アントン・グァダーニョ(指揮)
ニュー・オーリンズ歌劇場管弦楽団,合唱団
ニューオリンズ・オペラ・アーカイブ。アイリーン・ファーレルは、1960年代
を中心に活躍した米国のドラマティック・ソプラノ。ヨーロッパに進出せず、
またオペラの録音が極めて少ないため、知名度は低いが、極めて優れたヴェル
ディ・ソプラノで、ことに「運命の力」のレオノーラは当たり役である。
「運命の力」では、1970年代に活躍したテノール、リチャード・キャシリーの
若々しい声も聞ける。いずれもモノラルながら、当時のライヴとしては良好な
音質。




<若林工房レーベル(日本)>
WAKA-4118 \2400
ショパン:
ピアノ・ソナタ 第3番
マズルカ風ロンド 作品5、ノクターン ト短調 作品15の3
ワルツ(変ニ長調 作品64の1 《小犬》 / 変イ長調 作品69の1 《告別》
変イ長調 作品34の1 《華麗なワルツ》 / ヘ短調 作品70の2)
ノクターン ホ長調 作品62の2、ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
ミハイル・リツキー(ピアノ)
録音: 2006年7月3-4日、新川文化ホール(富山県魚津市)
STEREO/24bit Digital録音、発売元:若林工房
妥協を許さない硬派ピアニストとして知る人ぞ知るロシアの若き巨匠ミハイル
・リツキーの新録音。日本にはその活動が伝わってこなかった数年間の沈黙を
破って遂にCDで復活。さらに深みを増した驚異のピアニズムが切り拓く21世紀
のショパン。巨星リツキーの健在ぶりを強烈に印象付ける1枚です。
ミハイル・リツキー
1968年モスクワ生まれ。グネーシン特別音楽学校およびグネーシン音楽アカデ
ミーでウラジーミル・トロップに師事。13歳でオーケストラと初共演し15歳で
最初のリサイタルを開く。在学中よりソリストまた室内楽奏者としてソ連国内
各地で演奏。1989年、全ソ連ピアノ・コンクールでの優勝以後、いかなるコン
クールへの参加も拒否。1991年12月、モスクワ音楽院大ホールへリサイタル・
デビュー。1992年からはロシア連邦内全域および外国(英国、チェコ、フィン
ランド、フランス、ドイツ、日本、イタリア、オランダ、台湾など)で幅広い
演奏活動を展開。




<ARTS>
43076-2 2枚組 \3100
シューマン:楽園とペリOp.50-独唱、合唱と管弦楽のための
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
RAIローマ交響楽団、RAIローマ合唱団、
マーガレット・プライス(S)、
オリヴェラ・ミラコヴィク(S)、
アン・ハウエルズ(A)、マルジョリ・ライト(Ms)、
ヴェルナー・ホルヴェーグ(T)、カルロ・ガイファ(T)、
ヴォルフガング・ブレンデル(Br)、
ロベルト・アミス・エル・ハーゲ(B)
録音:1974年2月9日ライヴ、
ステレオ、24bit/96khzリマスター
シューマン畢生の大作をジュリーニが脂の乗り切っていた1970年代に行った注
目のライヴ、待望のCD化。全曲盤の少ない今、ありがたいリリース。しかも超
豪華独唱陣。磨きぬかれた歌唱、カンタービレに溢れたジュリーニのアンサン
ブルはこの曲のベスト盤にも数えられるでしょう。

47717-8(SACD-Hybrid) \2080
「J.S.バッハ:カンタータ集」
音楽劇「満足せるエーオルス-墓を裂け、破れ、打ち砕け」
(世俗カンタータ)BWV205
カンタータ「われらが口を笑いにて満たすべし」BWV110
ディエゴ・ファソリス指揮
イ・バロッキスティ(ピリオド楽器使用)
ルガーノ・スイス・イタリア語放送合唱団
N.アルジェンタ(S)、K.メルテン(B)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、ほか
録音:2003-2004年
好評を得ていますファソリスのバッハ・シリーズ何と第11弾!ファソリスは合
唱指揮者として名を成していたこともあってか当初宗教曲の録音を続けていま
した。最近ではピリオド楽器のアンサンブルを指揮して管弦楽組曲やブランデ
ンブルク協奏曲も録音し高い評価を得ています。今回は久々のカンタータで3枚
目の録音となります。高音質録音と相まってファソリスの精緻なアプローチが
バッハのカンタータに新たな光をあてています。

47612-8(SACD-Hybrid) \2080
「J.S.バッハ:フルートとチェンバロのためのソナタ集」
フルート・ソナタ ロ短調BWV.1030、
フルート・ソナタ ト短調BWV.1020、
無伴奏フルート・ソナタ イ短調BWV.1013、
フルート・ソナタ 変ホ長調BWV.1031、
フルート・ソナタ イ長調BWV.1032
マリオ・フォレーナ(Fl)
ロベルト・ロレジアン(Cemb)
録音:2003年4月パドヴァ
フルートのフォレーナはランパルに師事した俊英でガーディナー、キャスリー
ン・バトルらと共演し多彩な活動を展開している。ロレジアンはコープマンに
学んだ俊英で、CHANDOSレーベルに録音したパスクィーニのチェンバロ作品集
は2004年のドイツ批評家賞を受賞しました。

47646-8(SACD-Hybrid) \2080
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「調和の霊感」Op.3 第1集
協奏曲第1番-第6番
オッタヴィオ・ダントーネ指揮
アカデミア・ビザンチナ、
ステファノ・モンタナリ、フィオレンツァ・デ・ドナティス、
パオロ・ツィザーニ、ラウラ・ミッリ(以上Vn)、マウロ・ヴァッリ(Vc)
録音:2000年
※47646-2のSACD盤 SACDハイブリッドによる再発売

47647-8(SACD-Hybrid) \2080
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「調和の霊感」Op.3 第2集
協奏曲第7番-第12番
オッタヴィオ・ダントーネ指揮
アカデミア・ビザンチナ、
ステファノ・モンタナリ、フィオレンツァ・デ・ドナティス、
パオロ・ツィザーニ、ラウラ・ミッリ(以上Vn)、マウロ・ヴァッリ(Vc)
録音:2000年
※47647-2のSACD盤 SACDハイブリッドによる再発売




<QUERSTAND>
VKJK0708(SACD-Hybrid) \1980(5月7日までご注文分の特価) 通常価格 \2380
ブルックナー:交響曲第7番
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
録音:2006年11月23-25日ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにおけるライヴ
話題の超名演「ブル8」の続編!前回の8番はゲヴァントハウス管の退任記念コ
ンサートでしたが、今回は退任後、名誉指揮者として初めて帰ってきたコンサ
ートのライヴです。ブル7を二キッシュ指揮で世界初演を果たした伝統のゲヴァ
ントハウス管が、現代最高のブルックナー指揮者ブロムシュテットと敬虔な祈
りの音楽を奏でます。キリッと引締って精緻なアンサンブルはブロムシュテッ
トのトレーニングの賜物。名誉指揮者として初登壇のコンサート・ライヴ。ゲ
ヴァントハウス管のブル7は意外と少なく、コンヴィチュニー盤とマズア盤が
あるだけです。ブロムシュテットにとっては1980年のシュターツカペレ・ドレ
スデン盤以来の再録音で、実に26年振り。





<OTAKEN RECORDS>
TKC-309 \2080
(通常のCDです。CD-Rではありません。)
ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱」ニ短調 作品125
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮
バイロイト祝祭管弦楽団 及び 合唱団
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)、
エリーザベト・ヘンゲル(コントラルト)
ハンス・ホップ (テノール)、
オットー・エーデルマン(バス)
録音:1951年7月29日 バイロイト祝祭劇場におけるライブ録音
音源:プライベート・アーカイブ
おお友よ。これまでのような音ではなくもっと良い音の「バイロイトの第九」
を。
この度、さる信頼できる筋から提供されたこのCDの原盤となった音源は、某製
作関係者が所持していた予備マスターのデジタルコピー、とのことです。通常、
レコーディング時には本番マスターとは別に予備マスターを製作し、別所に保
管して本番マスターのトラブルに備えますが、その意味では「バイロイトの第
九」にも予備マスターが存在しても少しも不思議はないと言えます。予備マス
ターは通常、本番マスターのコピーかサブ・レコーダーによる同時録音によっ
て製作され、本番マスターより音質的には劣るとされています。ところが「バ
イロイトの第九」のような超人気録音となると、ちょっと事情が違ってきます。
おそらく「バイロイトの第九」の本番マスターは、世界各国で再版が繰り返さ
れる度に酷使され、今日においては相当劣化しているものと思われます。それ
に対し、この予備マスターが仮にその初期段階においてコピーされたものであ
り、しかも良条件で保存されていたものであるとするなら、今の段階ではその
音質は本番マスターのそれをはるかにしのぐものと推定されます。はたして、
それが腰を抜かさんばかりのすぐれた音質であることを確認するのに時間は要
しませんでした。今回、この音源をCD化するに際し、せっかくですから多少の
修復は施しましたが、デジタル的改ざんは一切していないことはこれまで通り
です。そしてこのようにして完成された本CDの音質は、既出盤のそれとは全く
異次元のものであることは言うまでもありません。OTAKENの「ルツェルンの第
九」(TKC307)を聴かれた方は、オケ部と声楽ソロ部においてその音質に準ず
るかそれに迫る勢いの音質、と言えば想像して頂けましょう。この「音の世界
遺産」ともいうべき貴重な音源による「バイロイトの第九」は、広くすべての
音楽愛好家が末長く聴いていただくに足る「必携盤」であると同時に、ファン
・研究家の方々には、又ここからあらゆる論議を始めていただくための「必聴
盤」でもあるのです。まずはともかく御一聴の程を。この世紀の名演の完全復
活を、皆様方とともにお喜びいたしたく存じ上げる次第です。
オタケンレコード 太田憲志




<ISODA>
IE-2011 \2500
辻井淳「ルーラリア・フンガリカ」
(1)ドホナーニ:ルーラリア・フンガリカ
(2)シューベルト:華麗なロンド
(3)モーツァルト:ロンドハ長調K.373
(4)ブラームス:スケルツォ(F.A.E.ソナタより)
(5)ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第17番
(6)クライスラー:美しきロスマリン
(7)クライスラー:ポルポラ様式のメヌエット
(8)ヴィエニアフスキ:オヴェルウァス
(9)ヴィエニアフスキ:ポーランドの歌
(10)プロコフィエフ:5つのメロディOp.35bis
(11)ノヴァチェック:無窮動
辻井 淳 (ヴァイオリン)
藤井 由美(ピアノ)
録音:データ:2006年8月 滋賀県高島町ガリバーホール
プロデューサー&エンジニア:太田憲志
オタケンレコードの太田憲志氏が自らミキシングコンソールに入りサウンドメ
イキングした知る人ぞ知るヴァイオリニスト、辻井淳の小品集シリーズ最新作。




<COL LEGNO>
WWE20057 \2250
邦楽器作品、古典と細川俊夫の新作
声と琴、三味線のための音楽/日本の伝統と前衛音楽(ノイエ・ムジーク・ハノ
ーバー1999より)
吉沢検校二世:千鳥の曲(声と琴)
八橋検校:八段の調べ(琴)
山田検校:那須野(声、二つの琴と三味線)
細川俊夫:
夜(ノクテュルヌ)(十七弦筝のための)、挽歌(声と十七弦筝のための)、
箏歌(声と十三絃筝のための)
谷 珠美(筝、唱)、
後藤真起子(筝)、
山岸妃貞子(筝)
草間路代(三味線)
録音:1999年
日本の伝統音楽と現代作品を取り上げたライヴ。細川の琴歌は世界初録音。

WWE20225 \2250
アイヴズ:
交響曲第3番「キャンプの集い」(1901-1904)
ラグ・タイム・ダンス(1899-1904)
ロバート・ブラウニング序曲(1908-1912)
マイケル・スターン指揮
ザールブリュッケン放送交響楽団
録音:1999-2000年
マイケル・スターンの交響曲第2番&ユニヴァース・シンフォニー(品番:
20074)に続くアイヴズ管弦楽曲集第2弾。時代を超越した作曲家アイヴズです
が「キャンプの集い」以外はあまり取り上げられることがないのでうれしいリ
リース。いずれも百年前の作曲とは思えない新鮮な音楽です。ヨーロッパでは
マーラーが後期の交響曲に取り掛かり始めたころ。ストラヴィンスキーもミヨ
ーもジョン・アダムス(笑)も前にこのような音楽が書かれていたとは!まさに
アイヴズの前にアイヴズなし、アイヴズの後にアイヴズなし!

WWE20270 \2250
ジョルジュ・アペルギス:
Recitation(暗唱)1-14(2001年ウィーン・モデルン版全曲世界初録音)
ドナティエンヌ・ミシェル・ダンサク(声)
録音:2001年ウィーン・モデルン
度々来日して講演とコンサートを行っているギリシャ生まれのフランスの作曲
家アペルギスの声のためのソロ作品。タイトル通り、暗唱したり笑ったり泣い
たり叫んだりと声のあらゆる可能性を限界まで試している点でグロボカールや
ベリオの声のためのシアトリカルな作品と同一線上にある。歌手のドナティエ
ンヌ・ミシェル・ダンサクはブーレーズのアンサンブル・アンテルコンタンポ
ランでベリオのラビリントスを歌ったほか、レ・ザール・フロリザンでバロッ
ク・オペラを歌うなど、その活動は多岐に渡っている。

<Onyx>
ONYX 4020 2枚組 \3250
J・S・バッハ:
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集BWV.1014-BWV.1019(全曲)
トリオ・ソナタ第5番ハ長調BWV.529
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調BWV.1021
ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン)、
オッタヴィオ・ダントーネ(チェンバロ&オルガン)、
ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ルカ・ピアンカ(リュート)
女王ムローヴァのオニックス第4弾は、バッハのヴァイオリン・ソナタ集の全
集盤!カティア・ラベックとのコンビによる前作「リサイタル(ONYX 4015)」
がベストセラーとして注目を集め続けるなど目下絶好調のヴィクトリア・ムロ
ーヴァ。レコーディングだけでなく、コンサートでもその好調ぶりは目覚しく、
録音に先だって行われたヨーロッパ・ツアーでは完売が続出したという。
これまでムローヴァはストラディヴァリウスのヴァイオリンを使用してきたが、
今回新たにイタリアの銘器グァダニーニ(1750年製)を入手。
大盛況のうちに幕を閉じたヨーロッパ・ツアーの直後に収録が行われた今回の
バッハは、ムローヴァにとってグァダニーニを使用した初の録音となるのであ
る!
1990年代半ばからピリオド奏法の研究を重ねたきたムローヴァは新録音でもバ
ロック弓の使用とピリオド奏法を取り入れており、バロック時代の音楽を徹底
的に追求している。
ちなみにムローヴァのバッハは、今回のソナタ集だけでなく「無伴奏ヴァイオ
リンのためのソナタ&パルティータ集(全曲)」のリリースも予定されるなど
注目度は絶大!2007年3月の録音。

ONYX 4019 \2080
J・ブラームス:弦楽六重奏曲変ロ長調Op.18/同第2番ト長調Op.36
ナッシュ・アンサンブル
数多くのコンサートや様々なレーベルへのレコーディングなど多岐に渡って活
躍を続けるイギリスのヴィルトゥオーソ集団ナッシュ・アンサンブルのオニッ
クス第3弾。作品よって自在に編成を変えることができる柔軟性と機動性はます
ます勢いを増しており、タイムズ誌からは「イギリス最高の室内楽団」との評
価を受けている。
最新録音のブラームスには、マリアンネ・トールセン、マリン・ブロマン、ロ
ーレンス・パワー、フィリップ・デュークス、ポール・ワトキンス、ティム・
ハフといった6人のなど名手が参加しており、超一級のブラームスを奏でてく
れる。





<Hyperion>
CDA 67627 \2080
G・F・ヘンデル-9つのドイツ・アリアとオーボエ・ソナタ集 ――
暗い穴の中からHWV.208/快い茂みの中にHWV.209/オーボエ・ソナタ ヘ長調
HWV.363a/はかなく悲しき未来もHWV.202/快い静けさ、安らぎの泉HWV.205
/オーボエ・ソナタ変ロ長調HWV.357/魂よ、神をほめたたえて歌えHWV.206
/かわいい矢車草の花HWV.204/たわむれる波のきらめきがHWV.203/オーボエ
・ソナタ ハ短調HWV.366/燃えたつばらHWV.210/わが魂は見ながらにして聴
くHWV.207
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)、
アレクサンドラ・ベラミー(オーボエ)、
キングズ・コンソート
ハイペリオンのモーツァルト・イヤー・アルバムとなった前作(CDA 67560)
で聴かせてくれた美声が記憶に新しいキャロリン・サンプソン。世界規模での
活動を展開しているサンプソン待望のソロ・アルバム最新作はヘンデルのドイ
ツ・アリア集!
サンプソンは既にハイペリオンへ「聖チェチーリアの祝日のための頌歌」
(CDA 67463)の録音を行うなど、ヘンデルの作品への積極的な取り組みを見
せてくれており待望のアリア集に期待させられてしまう。今回のアルバムでは、
アリア2曲(1部3曲)ごとにオーボエ・ソナタが挿入されるなどプログラミン
グも非常に独創的で興味深く1枚のアリア集で終わらないところはさすが。共
演はもちろんサンプソンと阿吽の呼吸を生み出しているキングズ・コンソート。
サンプソンがこれまで以上に感動的な歌声を響かせてくれる幸せなアルバムの
登場 ――。

CDA 67587 \2080
W・ウォルトン:ヴィオラ協奏曲(原典版)
エドムンド・ラッブラ(1901−1986):
無伴奏ヴィオラのための《ビザンチンの賛歌による瞑想曲》(世界初録音)、
ヴィオラ協奏曲イ長調Op.75
ローレンス・パワー(ヴィオラ)、
イラン・ヴォルコフ(指揮)、BBCスコティッシュ交響楽団
ウォルトン&ラッブラという特にイギリス音楽ファンには嬉しいカップリング
のヴィオラ協奏曲集。ウォルトンのヴィオラ協奏曲では、1928年に作曲された
原典版を使用しており音源は非常に貴重である。対するラッブラのヴィオラ協
奏曲は、自身の6つの交響曲やチャイコフスキーとシベリウスからの影響を見
せておりラッブラの代表作1つに数えられている。
ローレンス・パワーはナッシュ・アンサンブル、レオポルド弦楽三重奏団のメ
ンバーとして活動を行いながらソリストとしても世界中のオーケストラと共演
を行うなど、新世代のヴィオラ奏者として既にその名声を確立。来る7月には
ヴェンゲーロフ&UBSヴェルビエ・フェスティバル室内オーケストラとの共演
による来日公演が予定さており、卓越したパフォーマンスによってさらに話題
を呼ぶことになるだろう。

CDA 67599 \2080
フローラン・シュミット(1870−1958):
詩篇第47番Op.38/組曲《sans esprit de suite》Op.89/
バレエ音楽《サロメの悲劇》Op.50
チャールズ・ハンフリーズ(オルガン)、
ジェニファー・ウォーカー(ソプラノ)、
ティエリー・フィッシャー(指揮)、
BBCナショナル・オーケストラ・オヴ・ウェールズ&コーラス
高度な技術を必要とする超大編成の吹奏楽曲「ディオニソスの祭」の作曲者と
して日本ではお馴染みのフローラン・シュミットの作品集。フローラン・シュ
ミットの作品の中で最も重要な位置を占めている「詩篇第47番」、そして「サ
ロメの悲劇」の2大作品を余すことなく収録!
ディアギレフ&ロシア・バレエ団によって初演が行われ、ストラヴィンスキー
に衝撃と影響を与えたバレエ音楽「サロメの悲劇」。異国情緒、特に東洋への
感情が込められた作品でもあり、最終場面の「戦慄の舞」では「春の祭典」に
通じる作風が見られる。指揮はフランス音楽へ絶対の自信を持つティエリー・
フィッシャーが担当しており、フローラン・シュミットの決定盤誕生の予感!

CDA 67634 \2080
愛の言葉-トルバドゥールとトルヴェールの歌 ――
作曲者不詳(13世紀):Por coi me bait mes maris?
作曲者不詳:Dansse Real
ガウセルム・ファイディット(c.1150−c.1220):Lo rossinholet salvatge
作曲者不詳:La Tierche Estampie Roial
作曲者不詳(13世紀):En un vergier
作曲者不詳:En ma forest
ベルナルト・デ・ヴェンタドルン(c.1130−c.1190):Can l'erba fresch'
コリン・ミュゼ(fl.c.1200−1250):Volez oir la muse Muset?
作曲者不詳(13世紀):Bele Doette
作曲者不詳:La Prime Estampie Royal
ギラウト・デ・ボルネーユ(c.1140−c.1200):Reis glorios
デュオ・トロバイリッツ
フランスで騎士道や宮廷での恋愛を歌った吟遊詩人トルバドゥールとトルヴェ
ール。ここに収録された12曲は、12世紀から13世紀にかけて実際に吟遊詩人た
ちによって歌ったとされている作品であり歌と詩によって“愛”がストレート
に表現されている。
デュオ・トロバイリッツは、ソプラノのフェイ・ニュートンとヴィエールのヘ
イゼル・ブルックスによるデュエット。今回のCDがデビュー・アルバムとなる。

CDS 44241/3 3枚組 \6240
フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(1690−1768):
アカデミック・ソナタ集Op.2(ソナタ第1番-第12番)
ロカテッリ・トリオ
Vロカテッリ、アルビノーニ、タルティーニ、ヘンデルなど多くの名盤を残し
ているロカテッリ・トリオのヴェラチーニが復刻!
(CDA 66871/3からの移行再発売)



<Helios>
CDH 55269 \1280
J・S・バッハ:オーボエ協奏曲ヘ長調
G・F・テレマン:オーボエ協奏曲ニ短調、オーボエ・ダモーレ協奏曲ト長調
J・S・バッハ:オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調
ポール・グッドウィン(オーボエ&オーボエ・ダモーレ)、
キングズ・コンソート
古楽に精通するオーボエの名手の演奏でバッハとテレマンを聴き比べることの
できる1枚。(CDA 66267からの移行再発売)

CDH 55277 \1280
A・ブルックナー:
エクァール第1番/リベラ・メ/エクアーレ第2番/ミサ曲ホ短調
マシュー・ベスト(指揮)、
コリドン・シンガーズ、イギリス室内管弦楽団ウィンド・アンサンブル
ハイペリオンでは珍しいレパートリーであるブルックナー。壮大な宗教曲が響
く。(CDA 66177からの移行再発売)

CDH 55289 \1280
ゼフィルスの庭
ギョーム・デュファイ:待ちましょう あなたに私の想いを
作曲者不詳:N'a pas long temps que trouvay Zephirus
アントネッロ・デ・カゼルタ:Amour m'a le cuer mis en tel martire
ブリケ:Ma seul amour et ma belle maistresse
フランチェスコ・ランディーニ:Nessun ponga speranca
ギョーム・デュファイ:私の心は 何時も私を思いにふけさせる/他 全13曲
クリスファー・ペイジ(指揮)、ゴシック・ヴォイセズ
数々の名演奏を世に送り出してきたアンサンブルが歌う15世紀初期の宮廷歌曲
集。(CDA 66144からの移行再発売)




<APR>
APR 5660 \1880
20世紀中期のロシア・ピアニズム
ハインリヒ・ノイハウス(ゲンリヒ・ネイガウス)――
L・V・ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第17番ニ短調《テンペスト》Op.31-2(録音:1946年)
A・スクリャービン:前奏曲Op.11-2、5、8、11、12(録音:1948年)
F・ショパン:
マズルカ イ短調Op.7-2、同嬰ハ短調Op.41-1(録音:1938年頃)
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11(録音:1951年)
ハインリヒ・ノイハウス(ピアノ)、
アレクサンドル・ガウク(指揮)、モスクワ放送管弦楽団
歴史的録音や現在もイギリスなどで活躍しているピアニストの録音で多くの支
持を得ているAPRが最も重要なシリーズと位置づけて新たにスタートさせるの
は「20世紀中期のロシア・ピアニズム」。ソヴィエト時代の録音の復刻や初CD
化となる音源の発掘を行うこの新シリーズは、“師弟関係”を重視しているの
が最大のポイント。
シリーズ第1弾となる「ノイハウスとその弟子たち」の他に「イグムノフとそ
の弟子たち」、「ゴールデンワイザーとその弟子たち」のリリースが計画され
ている。
ロシアン・スクールの開祖として自らの流派「ノイハウス・スクール」を築く
など、リヒテルやギレリスを筆頭とした歴史的名手を育て上げたノイハウス自
身の録音がシリーズの第1弾として登場。ソロだけでなく、ガウクとの協奏曲
録音も収録するなど、20世紀ロシアのピアノ史に名を残すノイハウスの演奏を
じっくりと味わえる。

APR 5663 \1880
20世紀中期のロシア・ピアニズム
エミール・ギレリス ――
D・スカルラッティ:ソナタ ハ長調L.104、同ト長調L.487(録音:1955年)
J-B・ルイエ(ゴドフスキー編曲):ジーグ
R・シューマン(タウジヒ編曲):密輸入者(録音:1935年)
R・シューマン:トッカータ ハ長調Op.7(録音:1935年)
R・シューマン:夢のもつれOp.12-7(録音:1937年)
F・リスト:雪かき、ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調S.244-2(録音:1940年)
F・リスト:ハンガリー狂詩曲第9番変ホ長調S.244-9(録音:1951年)
L・V・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3(録音:1952年)
S・プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番ニ短調Op.14(録音:1950年)
エミール・ギレリス(ピアノ)
ロシアだけなく、20世紀を代表する世界的ピアニストのギレリスもノイハウス
の門下生。ギレリスは、社会主義国歌だったソ連で初めて自由に西側諸国での
自由な活動を許された音楽家でもある。ここに収録されているのは、1935年か
ら1955年にかけて録音が行われたギレリス初期-中期の演奏。ベートーヴェン
やシューマン、プロコフィエフなどギレリスが得意としていたレパートリーが
網羅されたており、その驚異的な実力を改めて実感させてくれる。

APR 5664 \1880
20世紀中期のロシア・ピアニズム
ギレリス&ザーク ――
W・A・モーツァルト(ブゾーニ編曲):
歌劇《魔笛》序曲、幻想曲へ短調、二重協奏曲
W・A・モーツァルト:
フーガ ハ短調K.426、2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365
C・サン=サーンス:
2台ピアノのための《ベートーヴェンの主題による変奏曲》Op.35
エミール・ギレリス(ピアノ)、ヤコフ・ザーク(ピアノ)
1937年に行われた第3回ショパン国際コンクール第1位のヤコフ・ザークもギレ
リスらと同じくノイハウス・スクール出身の世界的名手。ギレリス&ザークの
コンビによるロシア・ピアノ・ファンも驚嘆のデュオ・アルバムには、オリジ
ナルとブゾーニ編曲によるモーツァルト、サン=サーンスなどをたっぷりと収
録。ノイハウスの下で学んだ2人の世界的名手が鎬を削るデュオ・アルバム。
これは凄い!

APR 6005 2枚組 \4360
ラフマニノフのピアノ協奏曲-ロシアでの初録音集 ――
S・ラフマニノフ:
ピアノ協奏曲第1番嬰へ短調Op.1(*)/同第4番ト短調Op.40(+)/
パガニーニの主題による変奏曲Op.43(#)/ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18(**)
/同第3番ニ短調Op.30(++)
スビャトスラフ・リヒテル(ピアノ)*、
クルト・ザンデルリンク(指揮)*、ソヴィエト放送交響楽団*、
ヤコフ・ザーク(ピアノ)+、
キリル・コンドラシン(指揮)+#、モスクワ交響楽団+、
ソヴィエト国立交響楽団+#、レフ・オボーリン(ピアノ)**++、
アレクサンドル・ガウク(指揮)**、放送管弦楽団**、
コンスタンティン・イワノフ(指揮)++、ソヴィエト国立交響楽団++
ノイハウスの門下生であるリヒテルとザーク、イグムノフの門下生であるオボ
ーリンという豪華ピアニストたちによるラフマニノフは、なんと全てがロシア
での初録音となる音源!リヒテルが弾く第1番は別として、ザークとオボーリ
ンの音源は貴重なだけにAPRからのCD化による復活は話題を呼ぶだろう。“世
界初録音”を集めるのではなく“ロシア(ソ連)初録音”というコンセプトも
非常に面白く今回のシリーズへのレーベルの意気込みが伝わってくる。今後の
リリースに要注目!
録音:(*)=1955年、(+)=1954年、(#)=1952年、(**)=1947年、
(++)=1949年、場所は全てモスクワ。





<Guild Historical>
GHCD 2325 \1350
ロシア名曲集-
N・リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲Op.34
A・リャードフ:魔法にかけられた湖
P・I・チャイコフスキー:
バレエ音楽《白鳥の湖》Op.20(抜粋)、幻想序曲《ロメオとジュリエット》、
スラヴ行進曲Op.31
ジョン・バルビローリ(指揮)、ハレ管弦楽団
1943年から1958年にかけて常任指揮者を務めたハレ管を世界的なレベルに育て
上げたバルビローリ。前回の「プロムス・ライヴ(1954)」に続くのは、まさ
に手兵と呼ぶに相応しいハレ管とバルビローリが1950年代に録音を行ったロシ
アン・レパートリーで5曲中3曲は今回が初CD化となる!リムスキー=コルサコ
フとリャードフは1953年12月20日の録音で世界初CD化となるHMV音源。チャイ
コフスキーの3作品は、「白鳥の湖」が1950年10月17日収録の初CD化音源。
「ロメオとジュリエット」は1957年6月13日、「スラヴ行進曲」は1959年4月
に収録された音源で。巨匠の至芸を存分に堪能できる嬉しい復刻
である。

GHCD 2322 \1350
D・ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65
アルトゥール・ロジンスキ(指揮)、
ニューヨーク・フィルハーモニック管弦楽団
ポーランドに生まれ、アメリカを舞台として数々の足跡を残したロジンスキの
ショスタコーヴィチがギルド・ヒストリカルから復刻リリース。ショスタコー
ヴィチの交響曲第8番は偶然にもロジンスキがニューヨーク・フィルに着任し
た年でもある1943年に作曲&初演が行われており、作曲者と指揮者の因縁も興
味深い。壮絶なパワーが放出されるロジンスキの交響曲第8番は、第2次世界大
戦中の1944年10月15日放送用録音として収録された音源である。
(録音の冒頭と最後にナレーション入り)




<Guild>
GMCD 7307 \2180
フォルクマー・アンドレーエ(1879−1962):
ピアノ三重奏曲Op.1/同Op.14
ロクリアン・アンサンブル
チューリッヒ・トーンハレ管の主席指揮者を務め、ウィーン響とはブルックナ
ー・チクルスの演奏を行うなど、20世紀前半のスイスを代表する指揮者でも
あったアンドレーエの作曲家としての姿を記録したタイトル。ロマン派音楽の
作風を色濃く感じさせるピアノ三重奏曲Op.1はアンドレーエが22歳のときに作
曲した最初の作品。




<Guild Light Music>
GLCD 5132 \1650
軽音楽の黄金時代-ヨーロッパの味 ――
J・カーン:The Last Time I Saw Paris
ロッシ:Mon Pays
D・ブラウンスミス:Continental Holiday
N・ロータ:La Strada
T・ダンカン:French Leave
R・ファーノン:Malaga
L・カステルッチ:Gioia Mia/他 全25曲
クルト・リーフェルト(指揮)、
シュトゥットガルト放送管弦楽団、他

GLCD 5133 \1650
軽音楽の黄金時代-アモール・アモール:ロマンスの音楽 ――
G・ガーシュウィン:They Can’t Take That Away From Me
J・カーン:The Song Is You、Touch Of Your Hand
I・ゴードン:Unforgettable
H・アーレン:Last Night When We Were Young/他 全24曲
ロン・グッドウィン&ヒズ・オーケストラ、他




<Deux-Elles>
DXL 1081 \2180
ピアノ・デュオによるストラヴィンスキー
I・ストラヴィンスキー:
バレエ音楽《火の鳥》より 魔王カスチェイの踊り、子守歌、終曲(フィリッ
プ・ムーア編曲)/《ペトルーシュカ》からの3楽章/バレエ音楽《春の祭典》
フィリップ・ムーア(ピアノ)、
サイモン・クロフォード=フィリップス(ピアノ)
ロンドンの王立音楽院でヘイミッシュ・ミルンの生徒だったムーアとクロフォ
ード・フィリップスは、1995年にピアノ・デュオをとして活動を開始。1997年
チェコで開催された国際シューベルト・コンクールでは1位、1998年の東京国
際ピアノ・デュオ・コンクールでは2位を獲得。2004年にはスタインウェイの
アーティストにも任命されている若き実力者たちである。ピアノ・デュオによ
るストラヴィンスキーは、オーケストラ版とは一味違ったバーバリズムを体感
させてくれる。ちなみに「火の鳥」はフィリップ・ムーア自身の編曲によるも
の。2002年6月の録音。

DXL 1109 \2180
トランペット・マスターピース-
P・ヒンデミット:トランペット・ソナタ
B・マルティヌー:ソナチネ
M・ラヴェル:カディッシュ
G・エネスコ:伝説
T・ハンセン:トランペット・ソナタ
K・ピルス:トランペット・ソナタ
ジェームス・ワトソン(トランペット)、サイモン・ライト(ピアノ)
ロイヤル・フィル、王立歌劇場管、ロンドン・シンフォニエッタの首席奏者、
ナッシュ・アンサンブルのメンバー、ブラック・ダイク・ミルズ・バンドの音
楽監督、そして伝説となったフィリップ・ジョーンズ・アンサンブルのメンバ
ーとしてそのサウンドを響かせてきた名手ジェームス・ワトソン。ドゥーゼル
からのソロ・アルバムに収録されているのはヒンデミット、エネスコ、ピルス
などコンクールやコンサートの重要レパートリーばかり。C・G・コーンのトラ
ンペットを駆使してまさにお手本となる演奏を披露してくれている。往年の輝
きは今も健在!

DXL 1104 \2180
バスーン-C・M・V・ウェーバー(レクトマン編曲):アンダンテとロンド
H・ソーゲ:舟歌
J・イベール:5つの小品
G・ジェイコブ:組曲
W・A・モーツァルト:ピアノ五重奏曲変ホ長調K.452
フィボナッチ・セクエンス
イギリスのピアノ奏者キャスロン・スタロックが中心となって結成された「フィ
ボナッチ・セクエンス」は計10名の弦楽器奏者、木管楽器奏者、ピアノ奏者に
よるイギリスの室内アンサンブル。同アンサンブルのメンバーでASMFやロンド
ン室内管で活躍したファゴット奏者リチャード・スキナーを主役とするなど、
“ファゴット(バスーン)”を中心としたコンセプトによるアルバム。

DXL 1105 \2180
ルイ・ヴィエルヌ(1870−1937):
お告げの鐘Op.57/恍惚Op.13/嘆きと絶望Op.38/ボードレールの詩Op.45/
4つのギリシャの詩Op.60
レイチェル・サンテッソ(ソプラノ)、
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)、
アンドルー・リード(オルガン)、
ヒュー・ウェブ(ハープ)
日本の学校のチャイムに用いられている「ウェストミンスターの鐘」の作曲者
でもあるオルガンの大家ヴィエルヌの歌曲集。飾らないストレートな歌声のレ
イチェル・サンテッソは、カナダのヴィクトリア音楽院とイタリアのヴェロー
ナ音楽院で声楽を学んだソプラノ奏者。

DXL 1098 \2180
ドミニク・アージェント(1927−):
6つのエリザベス歌曲集/作曲家たちからの手紙/水の上で歌うために
ハワード・ハスキン(テノール)、
デイヴィッド・トリエストラム(ピアノ)、
ティモシー・ウォーカー(ギター)、
タンシー・マイアー(クラリネット)
ピュリッツァー賞の受賞者でもある20世紀アメリカの作曲家アージェントの歌
曲の中から3作品を収録。「作曲家からの手紙」は、7曲それぞれにショパン、
モーツァルト、シューベルト、バッハなどの名前が付けられたユニークな歌曲
集である。





<Halle>
CDHLL 7513 \1780
R・ワーグナー:
歌劇《さまよえるオランダ人》序曲/舞台神聖祝典劇《パルジファル》より
第1幕の前奏曲と聖金曜日の音楽/楽劇《トリスタンとイゾルデ》より前奏曲
と愛の死/楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》より序曲、第1幕へ
の前奏曲、第3幕への前奏曲
アニヤ・カンペ(ソプラノ)、
マーク・エルダー(指揮)、ハレ管弦楽団
現音楽監督マーク・エルダーの下、コンサートや自主制作盤のリリースで好調
な勢いを維持しているイギリスの名門ハレ管弦楽団。ワーグナー歌いとして評
価を高めているアニヤ・カンペを迎えて2007年2月に行われたワーグナー・プ
ロは、既にインデペンデント誌などから絶賛を受けている演奏なだけに要注目!




<ASV Gold>
GLD 4026 \2080
L・シュポア:九重奏曲ヘ長調Op.31/七重奏曲イ短調Op.147
アンサンブル360
平均年齢30歳未満というイギリスの若き精鋭たちによって結成された室内楽団
「アンサンブル360」。第1弾のモーツァルト(GLD 4022)がBBCミュージック
・マガジンで最高評価5つ星を獲得するなど上質の演奏が話題を呼んでいる。
ASVがアンサンブル360へ継続的なサポートを打ち出すなど期待度はかなり高い。





<Gaudeamus>
CDGAM 361 \1680
エッセンシャル・ジョスカン-
ジョスカン・デ・プレ:
御身ただひとり奇蹟をなす者/サルヴェ・レジナ/主よ、われらの罪により
/神のみ母なるけがれなき乙女/サヴォアの羊飼い/わが愛よさらば/われ
に口づけを/キリエ/グローリア/クレド/サンクトゥス/ベネディクトゥ
ス/アニュス・デイ/アヴェ・マリア
エドワード・ウィッカム(指揮)、
クラークス・グループ
オケゲムを筆頭にフランドル楽派の作品のスペシャリストであるウィッカム
&クラークス・グループ。エッセンシャル・オケゲム(CDGAM 357)の次のベ
スト盤はエッセンシャル・ジョスカン!





<Opera D'oro>
OPD 1466 3枚組 \2850
R・シュトラウス:歌劇《ばらの騎士》
クレーア・ワトソン(ソプラノ)、カール・リッダーブッシュ(バス)、
カルロス・クライバー(指揮)、
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団、他
クライバーが多くの名演奏を残した「ばらの騎士」。オペラ・ドーロから発売
となる録音は、1974年7月20日にモナコで行われた公演を収録したライブ録音

OPD 7032 2枚組 \1700
A・カタラーニ:歌劇《ローレライ》
(録音:1968年2月13日/ミラノでのライヴ)
エレナ・スリオティス(ソプラノ)、
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)、
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団、他

OPD 7034 3枚組 \2850
G・ヴェルディ:歌劇《ドン・カルロ》
(録音:1970年10月25日/ウィーンでのライヴ)
フランコ・コレッリ(テノール)、
ホルスト・シュタイン(指揮)、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団、他

OPD 1460 2枚組 \1700
ダニエル=フランソワ=エスプリ・オベール(1782−1871):
歌劇《黒いドミノ》(録音:1950年/パリでのライヴ)
ジャニーヌ・ミショー(ソプラノ)、
ジュール・グレシェ(指揮)、
フランス放送リリック・オーケストラ&合唱団、他

OPD 1462 2枚組 \1700
リッカルド・ザンドナイ(1883−1944):
歌劇《コンチータ》(録音:1969年9月19日/トリノでのライヴ)
アントニエッタ・ステラ(ソプラノ)、
マリオ・ロッシ(指揮)、トリノ・イタリア放送管弦楽団&合唱団、他

OPD 1465 2枚組 \1700
G・ヴェルディ:歌劇《リゴレット》
(録音:1967年8月22日/ブエノス・アイレスでのライヴ)
コーネル・マックニール(バリトン)、
フェルナンド・プレヴィターリ(指揮)、
コロン歌劇場管弦楽団&合唱団、他

OPD 1467 3枚組 \2850
G・マイヤベーア:歌劇《アフリカの女》
(録音:1971年/フィレンツェでのライヴ)
ジェシー・ノーマン(ソプラノ)、
リッカルド・ムーティ(指揮)、
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団、他

OPD 1468 2枚組 \1700
G・ヴェルディ:歌劇《エルナーニ》
(録音:1969年12月7日/ミラノでのライヴ)
プラシド・ドミンゴ(テノール)、
アントニオ・ヴォットー(指揮)、
ミラノ・ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団、他

OPD 1469 \950
W・A・モーツァルト:歌劇《ツァイーデ》
(録音:1956年10月24日/シュトゥットガルトでのライヴ)
フリッツ・ウンダーリヒ(テノール)、
アルフォンス・リシュナー(指揮)、
シュトゥットガルト放送交響楽団&合唱団、他

OPD 1470 2枚組 \1700
G・ロッシーニ:歌劇《とてつもない誤解》
(録音:1971年1月8日/ナポリでのライヴ)
セスト・ブルースカンティーニ(バス)、
ブルーノ・リガッチ(指揮)、
アレッサンドロ・スカルラッティ管弦楽団、他



<Resonance>
CDRSN 3092 \1250
ベスト・オブ・グリーグ ――
E・グリーグ:
ピアノ協奏曲/ホルベルク組曲/ペール・ギュントより/抒情組曲より/他
様々なアーティスト
「Resonance」の新シリーズ「ベスト・オブ...」は、作曲家ごとの代表作を集
めたその名の通りベスト盤。クラシック初心者にはもちろんのこと、ASVの個
性あふれる音源で名作を広く堪能して頂くことの出来るシリーズである。
全20タイトルのリリースが予定されている。

CDRSN 3093 \1250
ベスト・オブ・ヴェルディ ――
G・ヴェルディ:
椿姫より/リゴレットより/アイーダより/ドン・カルロより/他
様々なアーティスト

CDRSN 3094 \1250
ベスト・オブ・シューマン ――
R・シューマン:
ピアノ協奏曲/交響曲第4番/マンフレッド序曲/トロイメライ
様々なアーティスト

CDRSN 3095 \1250
ベスト・オブ・ハイドン ――
J・ハイドン:
交響曲第104番《ロンドン》/トランペット協奏曲/チェロ協奏曲第1番ハ長調
様々なアーティスト

CDRSN 3096 \1250
ベスト・オブ・ラフマニノフ ――
S・ラフマニノフ:
ピアノ協奏曲第2番/交響的舞曲第2番/パガニーニの主題による変奏曲より
第18変奏アンダンテ・カンタービレ
様々なアーティスト

<OPERA RARA>
ORC34 3枚組 \6240
ロッシーニ:歌劇「湖上の美女」
カルメン・ジャンナッタジオ(Sop)、ケネス・ターヴァー(T)
パトリシア・バードン(Ms)、グレゴリークンデ(T)
エジンバラ祝祭合唱団
マウリツィオ・ベニーニ指揮
スコテッシュ室内管弦楽団 2006年録音
歌劇「アルミーダ」に続く、ドイツ・ロマン派風の作品です。
従来のロッシーニ・クレッシェンドを中心とした作風からの転換が聞き取れる、
豊かな音楽が特徴的な、とてもロマンティックな歌劇です。
いつもながらの具体的で豪華な解説(英語)と装丁です。




<VENEZIA>
CDVE04272 3枚組 \2000
バッハ:
CD.1
(1)イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971 1948年
(2)イギリス組曲第3番 ト短調 BWV.808 1948年12月19日
(3)2台のピアノの為の協奏曲 ハ長調 BWV.1061 
アナトリー・ヴェデルニコフ(ピアノ)
ルドルフ・バルシャイ指揮モスクワ室内管弦楽団 1959年12月21日
(4)ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV.1052
クルト・ザンデルリンク指揮ソビエト国立交響楽団 1955年4月22日
CD.2&3
(5)平均律クラヴィア曲集 第1集 1969年4月20,21日 モスクワ・ライヴ
以上 スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)

CDVE04273 2枚組 \1650
ショスタコーヴィチ:
CD.1
(1)ヴァイオリン・ソナタ op.134 1969年5月3日
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)、
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
(2)ヴィオラ・ソナタ op.147 1982年9月26日
ユーリ・バシュメット(ヴィオラ)、スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
(3)チェロ・ソナタ ニ短調 op.40 1957年11月15日
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)、
ドミトリー・ショスタコーヴィチ(ピアノ)
(4)ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 op.67 1960年10月1日
レフ・オボーリン(ピアノ)、ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(チェロ)

CDVE04274 2枚組 \1650
モーツァルト:
CD.1
(1)歌劇「イドメネオ」序曲 KV.366  1976年録音
(2)歌劇「劇場支配人」序曲 KV.486  1976年録音
(3)歌劇「フィガロの結婚」序曲 KV.492  1976年録音
(4)交響曲第25番 ト短調 KV.183  1965年録音
(5)交響曲第28番 ハ長調 KV.200 1968年録音
CD.3
(6)交響曲第40番 ト短調 KV.550 1963年録音
(7)交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」 KV.551 1967年録音
ルドルフ・バルシャイ指揮
モスクワ室内管弦楽団

<Piano21>
P 21027-A 2枚組 \2180
ミキス・テオドラキス(1925−):
ピアノと管弦楽のための組曲第1番/ピアノ協奏曲/
児童合唱とピアノ、管弦楽のための交響曲第2番
シプリアン・カツァリス(ピアノ)、
ミキス・テオドラキス(指揮)、ルクセンブルグRTL交響楽団
存在自体が20世紀ギリシャの歴史とも言える同国を代表する大作曲家ミキス・
テオドラキス。第2次世界大戦時のレジスタンス運動と1967年の軍事クーデタ
ーの際には逮捕を経験し、1970年の釈放後は国会議員と大臣を務めギリシャの
政治に大きな足跡を残すなど、テオドラキスの人生はまさに波乱万丈であり
20世紀ギリシャの歴史なのである。
「交響曲第2番」は世界初録音となるスタジオ録音であり、「組曲」と「ピア
ノ協奏曲」はエヒテルナハ音楽祭とアントワープでのパフォーマンスを収録
したいずれも1982年の貴重な音源。
3曲の録音全てで作曲者であるテオドラキス自身がタクトを執っており、見
事なサポートを得たカツァリスが聴衆の度肝を抜く超絶演奏を繰り広げてい
ることは間違い無い。




<Raumklang edition apollon>
RK ap 10106 \2180
マドリガル集-ヨーロッパ・ルネサンス時代の世俗音楽 ――
T・モーリー:今は花の5月
O・ラッスス:今日はごきげんいかが?、こんにちは私の魂よ
J・ダウランド:おいでさあかわいい人、さあもういちど愛が呼んでいる
L・センフル:Ach Elslein liebes Elselein、Das Glaut zu Speyr
作曲者不詳(スコットランド/16世紀):Remember me my deir
T・ウィールクス:ロビンフッド、太鼓を打ち鳴らせ
A・ヴィラールト:Vecchie letrose
H・イザーク:インスブルックよ、さようなら
T・モーリー:好きだよ ああ 君が好き
P・パスロー:Il est bel et bon
L・ハスラー:Mein gmuth ist mir verwirret
J・ベネット:涙せよ、わがまなこ
ヘンリー8世:仲間との楽しみ
A・バンキエーリ:動物達の対位法
A・スカンデッロ:Ein henlein weis
J・デル・エンシーナ:Cucu Cucu Cucucu、Fatal la parte
ジョスカン・デ・プレ:こおろぎ、千々の悲しみ
作曲者不詳(スペイン/1500年頃):ディンディリン、ディンディリン
J・アルカデルト:真白で優しい白鳥は
G・ガストルディ:麗しの女
N・ゴンベール:Triste depart
T・アルボー:私の美しい人
A・アルバ:トリコテア
J・バスケス:Gentil senora mia
B・ドナト:ガリアルドを習いませんか
作曲者不詳(パリ/1530年頃):Quand je bois du vin clairet/
アンサンブル・アマコード、ミヒャエル・メッツラー(打楽器)
アンサンブル・アマコードは、1992年の秋にライプツィヒ聖トーマス教会少年
合唱団の出身者によって結成され、ドイツを代表する存在にまで成長を遂げた
ア・カペラ・グループ。
2006年からは新たにテノールのマーティン・ラトケがメンバーに加わり6人体
制へとパワーアップ!
ルネサンス時代の一般階級の人々たちによって歌われていた世俗音楽を奏でる
アマコードの歌声は、6つの声が1つに溶け合ったことで出来上がった豊かなハ
ーモニーと絶妙の雰囲気を醸し出している。
感動を誘う素晴らしきハーモニーは、多くの聴き手に感動と新たな発見を届け
てくれることだろう。「ア・カペラ」の世界に訪れた新世紀の到来を確信させ
てくれる名演の登場である!




<Ameson>
ASCP 0710 \2250
J・ブラームス:
ピアノ・ソナタ第2番嬰ヘ短調Op.2
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ変ロ長調Op.24
オリヴィエ・ギャルドン(ピアノ)
オリヴィエ・ギャルドンは、7歳のときに名奏者リリー・クラウスからその才
能を認められたニース出身のピアニスト。1973年のロン・ティボー国際コンク
ールで最高位となる2位を獲得。エリザベート国際音楽コンクールでも入賞を
果たすなど抜群のコンクール実績を持つ。
また教育活動にも並々ならぬ情熱を注いでおり、母国フランスだけでなく日
本でも積極的にマスタークラスを開催。2004年のロン・ティボー国際コンク
ール優勝者であるソン・スーハンを育て上げるなど、その指導力の高さは折
り紙つき。透明感のある音色と鮮やかな表現のブラームスは、リリー・クラ
ウスの評価も納得の好演奏である。

ASCP 0609 \2250
千夜一夜
カロル・シマノフスキ(1882−1937):狂えるムエジンの歌Op.42
フランチェスコ・サントリクィド:3つのペルシャの詩
ルイ・オベール(1917):6つのアラブの詩
モーリス・ドラージュ(1879−1961):ヒンドゥーの4つの詩
アメル・ブラヒム=ジェルール(ソプラノ)、
アンヌ・ル・ボツェク(ピアノ)
数多くのタイトル・ロールを歌い、パリのシテ・ド・ラ・ミュジーク、ロン
ドンのバービカン、アムステルダムのコンセルトへボウ、ニューヨークのリ
ンカーン・センターなどの舞台に立つフランスのソプラノ奏者アメル・ブラ
ヒム=ジェルール。
アラビアン・ナイトの千夜一夜物語をテーマとしたユニークなコンセプトで
作られているアルバムには、ムエジン、ペルシャ、アラブ、ヒンドゥーが題
材とされている4作品を収録。ブラヒム=ジェルールの高い歌唱力が、アラ
ブにちなんだ作品を色濃く表現している。

ASCP 0607 \2250
C・ドビュッシー:
ピアノのために、ベルガマスク組曲、アラベスク第1番ホ長調
P・デュカス:ピアノ・ソナタ変ホ短調
ダヴィッド・ビスマス(ピアノ)
ダヴィッド・ビスマスは14歳で名門パリ国立高等音楽院に入学するなど、幼
少の頃よりその才能が嘱望され現在注目を浴びているフランスのピアニスト。
2004年に収録されたドビュッシーとデュカスは、非常に丁寧ながらも主張が
見えてくる印象的な演奏。フランス・ピアノ界の新世代を牽引する存在とし
て更なる飛躍が期待されている。




<Linn>
CKD 287(SACD-Hybrid) \2580
W・A・モーツァルト:
行進曲ニ長調K.189/セレナード第3番ニ長調K.185/ロンド ハ長調K.373/
アダージョ ホ長調K.261/ロンド変ロ長調K.269
ディヴェルティメント第1番変ホ長調K.113
アレクサンドル・ヤニチェク(ディレクター&ヴァイオリン)、
スコットランド室内管弦楽団
前作の協奏曲集(CKD 273)に続く今回のモーツァルトでも、マッケラスやス
ヴェンセンに鍛えられた小編成オーケストラならではの繊細で透明感に満ち
た響きと音色は健在!

CKD 288(SACD-Hybrid) \2580
スペインのギター
サンティアゴ・デ・ムルシア(1685−1732):
スペインのフォリア/前奏曲/パッサカリア ホ長調/組曲/
Zarembeques, o Muecas/カナリオス/ パッサカリア ロ長調/クンベエス
/パッサカリア ニ長調/マリオナス ロ長調/Preludio Grabe de Coreli
/Giga de Coreli/ガイタス
ウィリアム・カーター(バロック・ギター)
パラディアン・アンサンブルの創設メンバーであり、エンシェント室内管弦楽
団やイングリッシュ・コンソート、パラディアン・トリオのメンバーとしても
活躍するウィリアム・カーター久々の最新作。イギリス屈指のバロック・ギタ
ー奏者によるスパニッシュ・アルバムは要チェックの1枚!




<PentaTone>
PTC 5186 154(SACD-Hybrid) \2850
A・ヴィヴァルディ:
ファゴット協奏曲ホ短調RV.484、同イ短調RV.498、同ヘ長調RV.489、
同変ロ長調《ジョゼッピーナのために》RV.502
G・タルティーニ:フルート協奏曲
クラウス・トゥーネマン(ファゴット)、
セヴェリノ・ガッツェローニ(フルート)、イ・ムジチ合奏団
フィリップスのクァドラフォニック(4チャンネル録音)の復刻シリーズ最新
盤。ファゴット界の大御所トゥーネマンとイタリアの天才奏者ガッツェロー
ニがイ・ムジチをバックとして演奏するヴィヴァルディは名演中の名演とし
て親しまれてきた音源である。





<Musiques En Wallonie>
MEW 0637 \2180
フェリクス・ゴドフロア(1818−1897):
セレナード/二重奏曲/妖精の踊り/告別/ニオベ/2つのモザイク/
魔術師の歌/Le reveil des fees/ボヘミア風シャンソン/願い/
風のハープ/演奏会用練習曲/トリステッツァ/カンティレーナ/悲愴/
寂しい森の中で/Le rouet de Marguerite/Les voix de la nuit
シルヴィア・ベルニエ(ピアノ)、
ソフィー・アリンク(ハープ)
ベルギーの音楽家ゴドフロアは1832年からはパリ音楽院でハープを学び優秀
な成績を収め、1839からのドイツ演奏旅行でハープの名手としての名声を確
立したことが知られている。ゴドフロアの作品の中でも特にハープのために
作曲された数々の独奏曲や教則本は、現在も演奏家にとって重要な位置を占
めている。揃ってエラールの楽器を使用するベルギーの女流奏者コンビが奏
でるゴドフロアでは、ベルギー・ロマン派音楽の美しい演奏を堪能できる。

MEW 0634 \2180
C・フランク:歌曲集 ――
ばらの結婚/ばらと蝶々/ニノン/夜想曲/歌/愛する/ロビン・グレイ/
夕べの鐘/空気の精/日ごとに過ぎてゆき/こわされた花瓶/聖なる行列/
バンガドールの酋長/S'il est un charmant gazon/回想/天使と子供
アン・デ・レネ(ソプラノ)、グイ・ペンソン(ピアノ)
19世紀のベルギーが生んだ大作曲家フランクの歌曲を歌うのは、スウィング
ル・シンガーズの第1ソプラノ奏者として国際的なキャリアをスタートさせた
アン・デ・レネ。ヨーロッパを中心に世界各地の歌劇場やコンサートでベル
ギーのトップ・アーティストとして活躍するアン・デ・レネが歌うフランク
は聴き応え十分!





<Pavane>
ADW 7509 \2180
ベルギーのヴァイオリンとピアノのためのソナタ集
アウグスト・デ・ブーク(1865−1937):ヴァイオリン・ソナタ
アルベール・ハウブレヒツ(1899−1938):ヴァイオリン・ソナタ
クリスティアン=アドルフ・ワウテルス(1953−):
ヴァイオリン・ソナタ《ソナタ・アマラ》Op.69
ギド・デ・ネーヴェ(ヴァイオリン)、ヤン・ミヒエルス(ピアノ)
アメリカのクーリッジ賞の受賞者でもあり、ヨンゲンの弟子でもあったハウ
ブレヒツの秀作などを収録したベルギーのヴァイオリン・ソナタ・アルバム。
アントワープ王立音楽院でヴァイオリンと室内楽の指導を行っている同国の
中堅奏者デ・ネーヴェが演奏を行うなど、まさにベルギーのレーベルとベル
ギーのアーティストによるベルギー・アルバムである。

ADW 7368 \2180
S・ラフマニノフ:
前奏曲嬰ハ短調Op.3-2、同嬰ト短調Op.32-12、同変ロ長調Op.23-2
S・プロコフィエフ:前奏曲ハ長調Op.12-7
C・シマノフスキ:9つの前奏曲Op.1
M・ラヴェル:前奏曲
C・ドビュッシー:
前奏曲集より 西風の見たもの、亜麻色の髪の乙女、
妖精たちはあでやかな舞姫
F・マルタン:8つの前奏曲
E・サティ:犬のための、ぶよぶよした真の前奏曲
菊地洋子(ピアノ)
桐朋音大卒業後にベルギーへと渡った菊地洋子は、ソロ活動だけでなくディナ
ン国際サクソフォン・コンクールの公式伴奏者やブリュッセル音楽院の講師な
どを精力的にこなしている東京生まれの女流ピアニスト。ラフマニノフ、
ドビュッシーなど前奏曲の王道にシマノフスキ、マルタン、サティなどを加
えたプログラムは個性豊かで魅力的。ちなみに2007年5月17日の19時から東京
オペラシティ・リサイタルホールでリサイタルの開催が予定されている。
1995年11月の録音。

ADW 7436 \2180
エリカ・パウエルスのポートレート
G・プッチーニ:
この柔らかなレースの中で、母もなく、ある晴れた日に、私の名はミミ
C・グノー:何と美しいこの姿
G・ビゼー:ここが密輸業者の隠れ家ね…何を恐れることがありましょう
A・デ・ブーク:ひまわり
W・A・モーツァルト:
ああ私には分かっていたわ!K.272、私の感謝をお受け下さいK.383
F・レハール:ヴィリアの歌、唇は黙っていても
エリカ・パウエルス(ソプラノ)、マルコ・バッカー(バリトン)、
BRT管弦楽団、他
エリカ・パウエルスは、王立フランダース歌劇場を中心に長きに渡り第1線で
活躍してきたベルギーのソプラノ奏者。特に定評のあったプッチーニのアリア
を中心とした録音では、パウエルス全盛期の歌声を知ることができる。
1968年-1979年の録音。

ADW 7429 \2180
ヴァレンティン・ヌヴィユ(1863−1941):
ヴァイオリン・ソナタ/おお 救い主なるいけにえよ/遙かなる歌/
Ce que le Roi vit de la fenetre/子守歌/ロマンス/ワルツ
クロード・コレ(ピアノ)、フランク・デッラ・ヴァッレ(ヴァイオリン)
ヴァレンティン・ヌヴィユは、教会音楽を専攻し数多くのオルガン作品を遺し
たベルギーの作曲家である。フランス放送フィルやラムルー管と共演を重ねる
ピアニストであるコレ、パリ室内管弦楽団のメンバーでもあるデッラ・ヴァッ
レがじっくりと歌を聴かせてくれている。1999年の録音。

ADW 7428 \2180
ジャン=マリー・ルクレール(1697−1764):
音楽の慰め第2集/ソナタ第2番ホ短調/同第8番ニ長調/同第7番ト長調
アンサンブル・コントルポワン
バロック音楽の演奏を目的として1991年に結成されたピリオド楽器を駆使する
「アンサンブル・コントルポワン」が、トラヴェルソ、バロック・ヴァイオリ
ン、バス・ヴィオールとチェンバロによる四重奏でルクレールをしなやかに
奏でる。1998年の録音。

ADW 7427 \2180
F・ショパン:17のポーランドの歌より
ミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876−1909):歌曲集全集(22曲)
F・プーランク:8つのポーランドの歌、マズルカ
ソフィー・デ・ティレッセ(メゾソプラノ)、
ジャン・イヴ・セビロット(ピアノ)
シャンドスやハイペリオンからのリリースによって一躍表舞台に復活したポー
ランドの作曲家カルウォヴィチ。若きポーランドの1人として期待を一身に受
けながらも、雪崩によって若くしてこの世を去った天才作曲家が生み出した
珠玉の歌曲はただただ美しい。1999年の録音。

ADW 7431 \2180
フランダースの教会音楽集
イェフ・ファン・ホーフ(1886−1959):マリアよあなたはことごとく美しく
エミール・ワンバッハ(1854−1924):祈り
ペーテル・ブノワ(1834−1901):
マリアよあなたはことごとく美しく、O Gloriosa Virginum
ジョゼフ・カラーツ(1830−1901):牧歌/他 全19曲
クリステル・デ・メウルダー(ソプラノ)、
ヤン・ファン・モル(オルガン)、
サラ・ファン・モル(ソプラノ)、
ノエル・シェーペンス(メゾソプラノ)
19世紀中期から20世紀後半にかけてベルギーのカトリック教会のために作曲さ
れた宗教音楽を集めた珍しいアルバム。1999年の録音。




<Phaedra>
DDD 292011 \2180
F・リスト:
ピアノソナタ ロ短調/悲歌第1番&第2番/メフィスト・ポルカ/凶星!/
ラディスラウス・テレキ/アレクサンデル・ペテーフィ/ミヒャエル・
モショニー/メフィスト・ワルツ第1番
レヴェンテ・ケンデ (ピアノ) 
レヴェンテ・ケンデはリスト音楽院を皮切りにモスクワ音楽院、ブリュッセル
音楽院でピアノを学んだハンガリーのピアニスト。力強いタッチと柔軟な表現
を兼ね備えたリストのピアノ作品集は1999年アントワープ行われた録音。ケン
デはフランダース音楽院ピアノ科教授としてベルギーで後進の指導にも力を注
いでいる。

DDD 292012 \2180
J・ブラームス:
ピアノ小品集Op.76/6つのピアノ小品Op.118/4つのピアノ小品Op.119
ヨゼフ・デ・ベーンハウアー(ピアノ)
演奏者としてだけでなくシューマン夫妻の研究家としも高名なベルギーの音楽
家ベーンハウアー。シューマン夫妻と深く関係したブラームスの作品にも取り
組んできたベーンハウアーが、研究家としてどのような解釈を行うのか非常に
興味深い。2000年の録音。

DDD 92019 \2180
In Flanders' Fields Vol.19
ローデウェイク・モルテルマンス(1868−1952):歌曲とピアノ作品集 ――
夕暮れが迫る/それがマンデル/夜の思い/小さな花が/五月の日/アンジェ
リコの踊る天使達より 魂が耳を開く時、朝露が美しく、芳香、真珠/間奏曲
/フラマン語は驚くほどに甘く/子守歌/母/秋のムード/角笛の呼ぶ声が聞
こえ/サイジャの歌/我が幼き子/白い雲が/秋の夕べ/ユーモレスク/五月
の乙女/眠れる美しき人
ウェルネル・ファン・メヘレン (バス・バリトン) 
ヨゼフ・デ・ベーンハウワー (ピアノ)
1893年にローマ賞を獲得したベルギーの作曲家モルテルマンス。ベルギー・ロ
マン派の重要作曲家であるモルテルマンスの作品の中で最も高く評価されてき
た歌曲の数々をベルギーのバス・バリトン奏者が情緒豊かに歌い上げている。
また歌曲の合間に時折顔をのぞかせる6曲のピアノ作品も非常に優美な雰囲気
を持った小品である。1999年の録音。

DDD 92021 \2180
In Flanders' Fields Vol.21
ロベルト・ヘルブリヒス(1886−1974):合唱作品集 ――
アヴェ・マリア/母のごとき御心/何故に泣きたもう?/イエスと聖ヤネケン
/そしてそれは愛ではなく/聖母マリアを見たいと願った聖者/お別れ/愛の
夜/今日も来るオシャベリ屋/緑の田舎自慢/港と戦いから離れた広い海で/
あぁ、もしあの美しい胸に身を預けられたら/九人の兵士/冬が過ぎて/アイ
スランドに行きたい者は/ブリュネンスウェイクのお殿様
ヨハン・デュイック(指揮)、
フランダース放送合唱団
20世紀フランドルを代表する作曲家の1人であるヘルブリヒスが遺した膨大な
作品の中から合唱曲を集めたアルバム。1909年にカンタータ「聖ヒュベルトゥ
スの伝説」でローマ賞を受賞するなど、ヘルブリヒスの作曲法は当時のヨーロ
ッパでも称賛を浴びていた。神秘的な雰囲気を持つ合唱作品は代表作に相応
しい。日本語解説書付き。

DDD 92013 \2180
In Flanders' Fields Vol.13
イェフ・ファン・ホーフ(1886−1959):
交響曲第1番イ長調/同第4番ロ長調/序曲《静かなるウィリアム》
フェルナン・テルビィ(指揮)、
BRTNフィルハーモニック管弦楽団
新古典主義などが登場した時代において、ロマン派の作風を守り続けたベルギ
ーの作曲家による交響曲集。第1番、第2番とも演奏時間には約30分を要する大
きなスケールを感じさせてくれる作品である。ロマン派の交響曲ファンに是非
ともお薦めしたいアルバム。1986年の録音。





<AR Re-Se>
AR 2006-3 \2180
シャルル・ケックラン(1867−1950):
弦楽四重奏曲第1番ニ長調Op.51/同第2番Op.57(全曲世界初録音)
アルデオ弦楽四重奏団
フルートのための「ネクテールの歌」など数多くの器楽曲、室内楽曲を作曲し
たケックラン。
音楽理論の権威であり多作家としても知られるケックランの弦楽四重奏を演奏
するアルデオ弦楽四重奏団は、パリ国立高等音楽院で学んだフランスの若手女
流奏者たちによるアンサンブル。
2004年9月にモスクワで開催されたショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンテ
ストでは2位と2つの特別賞を受賞するなどコンクールでの実績も数多い。
収録の2作品とも今回の録音が世界初録音となる。

AR 2007-0 \2180
フロランティーヌ・ミュルサン(1962−):
ヴァイオリンのための演奏会用ソナタOp.19/ピアノとヴァイオリンのための
ソナタOp.21/ピアノ三重奏曲Op.23/チェロ・ソナタOp.27
リオネル・シュミット(ヴァイオリン)、アンリ・デマルケ(チェロ)、
ファブリス・ブーレ(ピアノ)、ヴェロニケ・ブーレ(チェロ)
これまで“女流演奏家”のみを起用してきた「AR Re-Se」が今回は“女流作曲
家”にスポットを当てる。1962年にセネガルの首都ダカールで生まれたフロラ
ンティーヌ・ミュルサンは、セリー技法と表現主義を掲げるフランスの作曲家
である。近年の活躍は目覚しくフランス放送からの委嘱で交響曲第2番を作曲。
2008年3月にはプラハ・フィルによって新作の世界初演が予定されている。




<Cybele>
Cybele 350.301 \2180
D・ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲Op.57
A・ボロディン:ピアノ五重奏曲
トマス・レアンダー(ピアノ)、ミンゲ四重奏団
デュッセルドルフのシューマン・アカデミーで研鑽を積み、ウィーンではバ
ドゥラ=スコダに師事したドイツのピアノ奏者レアンダーをミンゲ四重奏団
がソリストに迎えたピアノ五重奏曲集。レアンダー&ミンゲ四重奏団の研ぎ
澄まされた演奏をシベーレの優秀録音が隅々まで再現している。

Cybele 250.701 \2180
イグナツ・プレイエル(1757−1831):二重奏曲ハ短調Op.30-3
J・シベリウス:カノン
フレデリコ・フィオリッロ(1753−1825):二重奏曲ハ長調Op.31-1
R・グリエール:8つの二重奏曲Op.39
アネッタ=バルバラ・ フォーゲル(ヴァイオリン)、
フールベルト・スレンチカ(チェロ)
ニーダーライン響のコンサート・マスターを務めたドイツの女流ヴァイオリ
ン奏者フォーゲルと、デュイスブルク・フィルでソロ・チェロ奏者として活
躍するスレンチカによる弦楽二重奏曲集。空間いっぱいにサウンドの広がり
を感じさせてくれる録音技術は圧巻。

Cybele 230.401 \2180
18世紀ドイツの音楽 ――
C・P・E・バッハ:ソナタ ホ短調Wq.124、同ニ長調Wq.83
J・S・バッハ:
ソナタ ホ短調BWV.1034、ソナタ ロ短調BWV.1030(原曲ハ短調)
G・F・ヘンデル:ソナタ ヘ長調HWV.369、同変ロ長調HWV.377
イェレミアス・シュヴァルツァー(リコーダー)、
エゴン・ミハイロヴィチ(チェンバロ)
シュヴァルツァーは、トリオ・ディリットのメンバーとして1992年にドイツの
カルフで開催された国際リコーダー・コンクールで第1位を獲得した実力派リ
コーダー奏者。バッハのソナタなどバロック音楽を驚異的なテクニックで披露
してくれている。





<Thys(Hortus)>
HORT 523 \2180
J・ブラームス:
クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1/同第2番変ホ長調Op.120-2
イヴ・セヴェール(クラリネット)、タンドゥ・ハイドゥ(ピアノ)
イヴ・セヴェールは6シーズンに渡ってパリ・オペラ座管の奏者を務め、現在
はソリストや指導者として活動中のフランス人クラリネット奏者。数々の舞台
をこなしてきたセヴェールのブラームスは、ベテラン奏者らしいしっかりと
ツボを押さえた模範的な演奏。




<Capriccio>
71125(SACD-Hybrid) \2580
R・シュトラウス:
交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》
ピアノと管弦楽のためのブルレスケ ニ短調
エリーザベト・レオンスカヤ(ピアノ)、
ガリー・ベルティーニ(指揮)、ケルン放送交響楽団
マーラーの世界的権威として燦然と輝く数々の名演奏を繰り広げ、1998年に東
京都交響楽団の第4代音楽監督に就任し日本の音楽界にも大きな足跡を残した
ガリー・ベルティーニ。
2005年3月に77歳という年齢で急逝したベルティーニとケルン放送響のコンビが
遺した貴重な音源の発掘を行う「エディション・ガリー・ベルティーニ」から
待望の新作が登場!
第1弾の「モーツァルト」、第2弾の「フランス作品」に続く第3弾はなんとリ
ヒャルト・シュトラウス。
ニーチェの著作を題材としたシュトラウスの名作「ツァラトゥストラはかく語
りき」での壮大な演奏は、ベルティーニとケルン放送響が過ごした充実の歳月
と揺るぎない信頼関係の証明である。
そして「ブルレスケ」ではロシア出身の名ピアニストであるレオンスカヤがソ
リストを務めるなど、イスラエルの巨匠とロシアの名ピアニストによる共演へ
の期待度は非常に高い。

93517(DVD-Video) \2980
C・ドビュッシー:歌劇《アッシャー家の崩壊》(世界初録音)
スコット・ヘンドリクス(バリトン)、ニコラス・カヴァリエ(バス)、
ローレンス・フォスター(指揮)、ウィーン交響楽団、他
ブレゲンツ音楽祭のライヴや退廃音楽、ソヴィエト時代のフィルムオペラなど
独特のラインナップを揃えるカプリッチョのDVDシリーズ最新作は、ニールセン
の仮面舞踏会、プッチーニのラ・ボエームに続くブレゲンツ音楽祭のライヴ映
像第3弾。アメリカの小説家であり詩人でもあったエドガー・アラン・ポーの
作品を題材としたドビュッシーの「アッシャー家の崩壊」は、スケッチと断片
のみが残された未完の作品であったが補完が行われ2006年のブレゲンツ音楽祭
で上演が実現。今回のリリースは、このブレゲンツ音楽祭での上演を収録した
注目の映像なのである。オペラ・ファン要注目!
(NTSC、カラー、16:9/リージョン・コード:0/フォーマット:DVD 5/
収録時間:約80分/字幕:ドイツ語、英語、フランス語)

67191 \2080
F・プーランク:六重奏曲、三重奏曲
J・フランセ:八重奏曲、十重奏曲
リノス・アンサンブル
マーラーの「交響曲第4番」、ブルックナーの「交響曲第7番」などを室内楽編
成で演奏してしまうドイツのスーパー・アンサンブル、リノス・アンサンブル
のフレンチ・プログラムはプーランクとフランセを収録。
1977年にオーボエ奏者のクラウス・ベッカーによって設立されたリノス・アン
サンブルは、ドイツの音楽大学の教授やオーケストラの首席奏者たちによって
構成されているヨーロッパ屈指の室内楽団である。

67186/87 2枚組 \4160
L・V・ベートーヴェン:歌劇《フィデリオ》
ビルギット・ニルソン(ソプラノ)、ハンス・ホップ(テノール)、
エーリヒ・クライバー(指揮)、ケルン放送交響楽団&合唱団、他
これまでにカイルベルトやクライバーなどの指揮によるオペラの録音をリリー
スしてきたWDRアーカイヴからの復刻シリーズ。エーリヒ・クライバーによる
フィデリオは、ニルソンやホップなど屈指の名歌手たちが参加した1956年の録
音。WDRのマスターからの復刻なだけに音質にも期待が持てる。

67192 \2080
教会カンタータ集
C・P・E・バッハ:Der Gerechte, ob er gleich zu zeitlich stirbt
ゲオルク・アントン・ベンダ(1722−1795):Du wagst es
ヨハン・クリストフ・アルトニコル(1719−1759):Frohlocket und jauchzet
バルバラ・シュリック(ソプラノ)、ヒルケ・ヘリング(アルト)、
ハイン・メーンズ(テノール)、ハリー・ファン・デル・カンプ(テノール)、
ヘルマン・マックス(指揮)、
ライニッシェ・カントライ、クライネ・コンツェルト
大バッハの後に続いた3人の作曲家たちによって、バロック時代から古典派時
代への移行期に作曲が行われた教会カンタータを収録。ヘルマン・マックスが
率いる古楽器によるオーケストラ、クライネ・コンツェルトと合唱団ライニッ
シェ・カントライが、3人の作曲家それぞれの特色を上手く表現してくれる。

49565 5枚組 \3050
合唱のための名曲100選 ――
愛の力-宗教的合唱曲集/菩提樹-男声合唱のための作品集/静かな夜-世俗的
合唱曲集/すずしい谷間で-ドイツ民謡集/ハレルヤ-オラトリオ、受難曲と
ミサ曲より
ウィーン少年合唱団、レーゲンスブルク大聖堂少年合唱団、
ドレスデン聖十字架合唱団、ライプツィヒ放送男声合唱団、他
カプリッチョの膨大な音源の中から選りすぐった合唱の録音を集めたお買い得
セット。ウィーン少年合唱団を筆頭にアーティストも超一級。




<Quartz>
QTZ 2054 3枚組 \6240
J・ブラームス:
交響曲全集/ハイドンの主題による変奏曲Op.56a/大学祝典序曲Op.80/
悲劇的序曲Op.81
オーウェン・アーウェル・ヒューズ(指揮)、
シュトゥットガルト・フィルハーモニック管弦楽団
2003年からロイヤル・フィルの指揮者陣にもその名を連ねているイギリスの
指揮者アーウェル・ヒューズ。クナッパーブッシュやアーベントロート、シュ
ーリヒトらの下で演奏を重ねてきた古豪シュトゥットガルト・フィルとのブラ
ームス全集は、弦楽器セクションの分厚い響きとストレートなアプローチが印
象的な好演奏に仕上がっている。
(Quartz、SaydiscはCD-R盤でのご提供となります。)

QTZ 2055 \2080
イン・クヮルテット・プレイズ・ライフミュージックII
ネッド・ローレム(1923−):ユナイテッド・ステイツ
アウグスタ・リード・トーマス(1964−):日の出の鷲
チェン・イ(1953−):
カンザス・シティの中国人のニューイヤー・コンサート
ジェニファー・ヒグドン(1962−):サザン・ハーモニー
ウィリアム・ボルコム(1938−):スリー・ラグス
イン・クヮルテット
イーストマン音楽大学ではクヮルテット・イン・レジデンス、ハーバード大学
ではアーティスト・イン・レジデンスに任命されているイン・クヮルテットの
クォーツ第2弾。収録曲には、ローレムやボルコムなどによるアメリカにちなん
だ個性的な作品が並ぶ。

QTZ 2053 \2080
D・ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調Op.40
S・ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調Op.19、ヴォカリーズ
ボリス・アンドリアノフ(チェロ)、レム・ウラシン(ピアノ)
20世紀ロシアの2大チェロ・ソナタに挑むのは、1998年に開催された第11回チャ
イコフスキー国際コンクールで3位に入賞するなど活発な活動を展開している
ロシアの新星アンドリアノフ。アンドリアノフはズービン・メータから賞賛を
受けるなど、今後の飛躍が期待されるアーティストである。ちなみに今回のリ
リースがデビュー盤となる。

QTZ 2049 \2080
ベンジャミン・ウォルフィッシュ(1979−):
エスケイプ・ヴェロシティ/コンチェルティーノ/スペクトラ/スピード/
トリオ/レクイエム/インパルス/夜想曲
マイケル・コリンズ(クラリネット)、
ベンジャミン・ウォルフィッシュ(指揮)、
オランダ放送フィルハーモニック管弦楽団、
セント・ジョンズ管弦楽団、グールド・ピアノ・トリオ、ヨークII、他
イギリスで数々の作曲賞を受賞し続けているイギリスの若き作曲家ベンジャミ
ン・ウォルフィッシュの作品集。2002年よりイギリス室内管の副指揮者の任に
あり、オランダではゲルギエフのアシスタントを務めた経験も持つ。演奏者陣
も非常に豪華!




<Saydisc>
CD-SDL 423 \2080
聖歌と詩篇-ラテン語による単旋律聖歌/イギリスの聖歌/詩篇集/全26曲
プリンクナッシュ寺院の修道僧、スタンブルック寺院の修道女
伝統あるイギリスの寺院で修行を積む修道者たちによる美しきハーモニー。
1985年の録音。

CD-SDL 422 \2080
終課と聖歌
寺院の鐘と入祭唱/アレルヤ/賛歌/マニフィカト・アンティフォン/
モテット/他 全16曲
プリンクナッシュ寺院の修道僧、スタンブルック寺院の修道女
1日の最後に捧げる祈りである聖務日課の終課で歌われる聖歌などを収録。
1982年&1985年の録音。




<Danacord>
DACOCD 654 \2180
ヨアヒム・アンデルセン(1847−1909):フルートのための作品全集第4集
若いフルート奏者のための講義Op.47/オペラのトランスクリプションOp.45-
ドン・ジョヴァンニ/即興曲Op.7/8つの講義の小品Op.55/悲しい変奏曲Op.27
/ハンガリー国民幻想曲Op.59-6
トマス・イェンセン(フルート)、フローゼ・ステンゴー(ピアノ)
19世紀にフルート奏者として大活躍したアンデルセンは優秀な奏者としてだけ
でなく、フルートの作品や教則本の著者として現在も広くその名を知られてい
る。1949年デンマーク出身のフルート奏者であるイェンセンは、南ユラン交響
楽団のソロ・フルート奏者として活躍中。





<New World>
80654-2 \2080
ウラジミール・ウサチェフスキー(1911−1990):
メタモルフォージス/リニア・コントラスツ/ワイアレス・ファンタジー/
オフ・ウッド・アンド・ブラス/コンピューター・ピース第1番/2つのスケッ
チ/3つの情景/ミサ・ブレヴィス
イアン・モートン(指揮)、
マカレスター室内合唱団、
アリス・シールズ(メゾソプラノ)、
ネウェル・ウェイト(指揮)、ユタ大学合唱団、他
磁気テープによる音楽を取り入れるなど、アメリカ電子音楽界の始祖的存在で
あるウサチェフスキーの電子音楽とクラシック音楽を収録した作品集。

80659-2 2枚組 \4160
エクストリーム・ポジションズ
フィリップ・コーナー(1933−):
2本のトロンボーンのための第2番/コーリング!/ラウンド・サウンド/
《大地の息吹き》三部作/ビッグ・トロンボーン/ゼンOM/ラヴリー・ミュ
ージック/ショパンの前奏曲第1番/他 全15曲
ジェイムズ・フルカーソン(トロンボーン&ディレクター)、
バートン・ワークショップ
アメリカ陸軍に在籍した経験を持つ作曲家フィリップ・コーナー。トロンボー
ン界でコンテンポラリー吹かせたら右に出るものはいないフルカーソンと、自
身がディレクター務めるバートン・ワークショップという強烈コンビが演奏を
担当している。

<KING INTERNATIONAL>
KDC 5018 \2300
日本語解説・訳詞付
ドゥーブル・ジュー(二人のたのしみ)-ローラン・コルシア
(1)ラインハルト&グラッペリ:マイナー・スィング 
(2)ミシェル・ポルタル:マイナー・ワルツ 
(3)ラヴェル:ブルース-ヴァイオリンソナタより 
(4)ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ 
(5)ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリス 作品18の1 
(6)ローラン・コルシア:マイナー・タンゴ 
(7)バルトーク:二重奏曲より 
(8)ギデオン・クライン:二重奏曲 
(9)ラインハルト&グラッペリ:涙 
(10)ミシェル・ルグラン:シェルブールの雨傘 
(11)マスネ:エレジー(悲歌) 
(12)ルイージ・デンツァ:分かってくれていたら
ローラン・コルシア(Vn)
(11)(12)ジャン=ルイ・オーベール(Vo) 
(3)(4)(11)(12)ミヒャエル・ヴェンデバーク(P) 
(1)(9)(10)フローリン・ニクレスク(Vn) 
(2)(6)ミシェル・ポルタル(バンドネオン) 
(5)(7)ネマニャ・ラドゥロヴィチ(Vn) 
(8)タチヤナ・ヴァシーリエヴァ(Vc) 
(1)(9)(10)ジャン=フィリップ・ヴィレ(Cb) 
(2)(6)ピエール・ブサージュ(Cb) 
(1)(9)(10)クリストフ・ラルティユー(Gt)
日本語解説書付。確かな技術とおしゃれな音楽により欧米では物凄い人気のロ
ーラン・コルシア。名うての遊び人で、「ちょいワル」ヴァイオリニストとし
て有名ですが、周囲の心を掴んでしまうフェロモン系オニイサンだそう。グラ
ッペリやルグランでの巧さはもとより、彼の演奏だとマスネやヴィニャフスキ
はバラード、バルトークはワールド・ポップスにも聴こえます。共演も大物目
白押しで、'70年代に一世を風靡したバンド「テレフォン」のヴォーカリスト、
ジャン=ルイ・オーベールの歌が聴けるのも魅力です。




<ZIG ZAG Territoires>
ZZT 070301 \2280
C.P.E.バッハ:
フルート協奏曲 [イ長調 H438 イ短調 H431 変ロ長調 H435]
フルート・ソナタ イ短調
ジュリエット・ユレル(Fl)  パトリック・アイルトン(クラヴサン)
ジャン=マリー・トロトゥロー(Vc)
アリ・ヴァン・ベーク(指) オーヴェルニュ室内管弦楽団
録音:2006年10月25-28日
C.P.E.バッハはフルート好きのフリードリッヒ大王(2世)の王室楽団員を長年
務めていました。C.P.E.バッハの音楽は、バロックと古典派との過渡期の特徴
が表れた極めて洗練されたもので、フルート協奏曲はそのどれもが傑作。フル
ートの技巧と華やかな管弦楽で瑞々しい音楽を聴かせてくれます。ジュリエッ
ト・ユレルは1970年生まれ。1994年にパリ国際室内楽コンクールで第2位、神
戸国際フルートコンクールで武満賞を受賞し、その才能が広く知られ、1998年
よりオランダのロッテルダム・フィルの首席奏者に就任、ヨーロッパを中心に
活動しています。ユレルの実力と音楽性はハイドン:フルート・ソナタ集
(ZZT 050503)で証明済みですが、またしてもこのアルバムで、高度なテク
ニックと流麗な音楽性を披露し非常に魅力的な演奏を聴かせてくれます。




<claves>
50- 2609 \2180
(1)チャイコフスキー / アラン・アーノルド編:感傷的なワルツOp.51-6
(2)ブラームス:スケルツォ遺作
(3)グラナドス / ミルトン・ケイティムズ編:
スペイン舞曲第2番“オリエンタル”
(4)ショパン(グラズノフ / コーザ編):練習曲Op.25-7
(5)サン=サーンス / コーザ編:アレグロ・アパッショナートOp.43
(6)スクリャービン / ワディム・ボリソフスキー編:前奏曲Op.9-1
(7)プロコフィエフ / ボリソフスキー編:
騎士たちの踊り-「ロメオとジュリエット」
(8)ドビュッシー / ケイティムズ編:ロマンス
(9)ラフマニノフ(ハイフェッツ / コーザ編):ひなぎくOp.38-3
(10)ブラームス / コーザ編:ひばりの歌Op.70-2
(11)ブラームス / ワトソン・フォーブス:ハンガリー舞曲第1番
(12)シューマン / コーザ編:夕べの歌Op.85-12
(13)チャイコフスキー / ヨハン・パラシュコ編:悲しい歌Op.40-2
(14)フォーレ / コーザ編:揺りかごOp.23-1
(15)ブラームス / フォーブス:ハンガリー舞曲第3番
(16)ショパン(グラズノフ / コーザ編):練習曲Op.10-6
(17)メンデルスゾーン / ケイティムズ編:無言歌Op.109
(18)イザイ / コーザ編:子供の夢Op.14
エットーレ・コーザ(Va)ウルリヒ・スタルク(P)
録音:2005年1月10−12日コペンハーゲン、マンティウス・ホール
ナポリ生まれのコーザは、生地の音楽院でG.フランカヴィッラにヴァイオリン
とヴィオラを師事した後、メニューインとリジーにも学んだヴィオラの俊英。
自らも編曲を手がけた小品集は、ヴァイオリンとは一味違い暗く深い音色が染
み入ります。プロコフィエフの「騎士たちの踊り」は、ドラマ「のだめカンタ
ービレ」やソフトバンクのCMで使われて有名なアレです。編曲者に名を連ねる
ボリソフスキーは、かのベートーヴェン四重奏団の創設メンバー。パラシュコ
(1877−1932)は教則本で知られるヴィオラ・ヴィルトゥオーゾ。




<Medici arts>
★新レーベルのご紹介★
英国発のヒストリカルの雄“BBC LEGENDS”、“Royal Opera House Heritage
Series”をその傘下に収めたMedcimediaが強力なレーベルを新たに始動します。
その名もmedeci MASTERS(メディチ・マスターズ)。ケルン放送交響楽団をは
じめとする極上ライヴの宝庫WDRのアーカイヴより、蔵出し音源の数々を続々と
リリースしてゆく予定で目が離せません。衝撃の第1弾は全部で4タイトル、ク
レンペラーにエーリヒ・クライバーそしてハスキル。格段に向上した音質も大
きなポイントです。

MM 001 \1850
モノラル
(1)ブルックナー:
交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ノヴァーク第2稿)
(2) R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20
オットー・クレンペラー(指)ケルン放送SO.
録音:(1)1954年4月5日(2)1956年2月27日ケルン、WDRフンクハウス、
第1ホール(ライヴ)
1917年から24年にかけてクレンペラーはケルンの音楽監督を務めていますが、
戦後ヨーロッパに戻って1950年代半ばにまたケルン放送響とともに数多くのす
ばらしい演奏を繰り広げました。ベートーヴェンの第4番と第5番(AN.2130)
でも確かめられるように、この時期のクレンペラーの音楽は引き締まったフォ
ルムが何よりの特徴。ブルックナーは過去に複数のレーベルから出ていた有名
な演奏で、のちのフィルハーモニア管との録音と比較しても全体に4分半ほど
短くテンポが速め。併録のドン・ファンも男性的で剛毅なアプローチが魅力で
す。オリジナル・マスター・テープを使用。

MM 002 \1850
モノラル
(1)ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
(2)同:交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
エーリヒ・クライバー(指)ケルン放送SO.
録音:1955年4月4日ケルン、WDRフンクハウス、第1ホール(ライヴ)
いまとなっては息子カルロスの圧倒的名声に押されがちですが、生前はトスカ
ニーニやクレンペラーらと肩を並べた巨匠エーリヒ・クライバー(1890-1956)。
なかでもベートーヴェンとモーツァルトの演奏では、他をよせつけない絶大な
存在感をみせていました。世を去る前年に行なわれた2大シンフォニーのライ
ヴは、優れた内容からすでによく知られていたもの。このたびWDRのオリジナ
ル・マスターからの復刻でこの年代としては驚異的な音質で蘇りました。

MM 003 \1850
モノラル
(1)ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
(2)モーツァルト:交響曲第33番変ロ長調KV.319
(3)チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
エーリヒ・クライバー(指)ケルン放送SO.
録音:(1)1956年1月20日(2)1953年11月23日(3)1955年3月28日
ケルン、WDRフンクハウス、第1ホール(ライヴ)
こちらも巨匠クライバーの至芸が存分に楽しめるアルバムです。ユニークな
パリ音楽院管との録音(53年・デッカ)でも知られる「悲愴」はIDISで出て
いたものと同一。機能性抜群の放送オケを得てのライヴは、スタジオ盤とは
また違った内容となっているのも興味深いところ。初出のオイリアンテ序曲
と、折り目正しい高潔なモーツァルトも聴きものです。すべてアーカイヴの
オリジナル・マスターを使用。

MM 004 \1850
モノラル
(1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調KV.271「ジュノーム」
(2)同:ピアノ協奏曲第19番ヘ長調KV.459
(3)同:デュポールの主題による9つの変奏曲KV.573
クララ・ハスキル(P)
(1)オットー・アッカーマン(指) (2)フェレンツ・フリッチャイ(指)
ケルン放送SO.
録音:(1)1954年6月11日(2)1952年5月30日ケルン、WDRフンクハウス、
第1ホール(ライヴ)
(3)1956年9月7日フランス、ブザンソン音楽祭(ライヴ)
ハスキルといえばモーツァルト。ライヴの閃きがたまらない魅力でファンをと
りこにして放しません。ここで聴く演奏の数々はあまり有名なものばかりです
が、協奏曲はようやくオリジナル・マスターから初めての復刻となります。こ
れまでのものとは音質が著しく改善されているため大きく印象も異なり、改め
て聴きなおす価値大いにアリです。




<CSO・RESOUND>
★新レーベルのご紹介★
1891年設立、ことし2007年で116年の歴史を数える名門シカゴ交響楽団が、新た
なオーケストラの自主レーベル“CSO・RESOUND(シーエスオー・リザウンド)”
を立ち上げました!“シカゴ交響楽団はとどろく”という意味のレーベルの名
称は、オケそのもの、つまり輝かしい音色で名高いアンサンブルのめざましく
パワフルな響きを表しています。大注目レーベルの誕生です。

=シカゴ交響楽団ライヴ=
CSO 1006 2枚組 \4160
マーラー:交響曲第3番ニ短調
ミシェル・デヤング(Ms)
シカゴ交響楽団女声合唱団、デュアイン・ウルフ(合唱指揮)
シカゴ児童合唱団、ジョセフィン・リー(児童合唱指揮)
ベルナルド・ハイティンク(指)シカゴ交響楽団
録音:2006年10月19、20 & 21日シカゴ、シンフォニーセンター(ライヴ)
シカゴ交響楽団の自主制作レーベルとして新たにスタートする「CSOリザウン
ド」。その記念すべき第1弾に選ばれたプログラムは、2006年より首席指揮者
に就任した巨匠ハイティンクがシーズンのオープニングコンサートで取り上
げたマーラー第3交響曲ライヴ。
軍楽、民謡、自作歌曲との相互リンクといった、マーラーの音楽宇宙を構成
するさまざま要素が混沌とする長大な第3交響曲。ハイティンクは次のように
述べています。「マーラーに関していえば、見かけの上ではとても情緒豊か
です。でも強いて口にすべきなら、そう、指揮者というものは、表面の先を
読まなくてはいけない。あえてマーラーが分かっていた以上に自分のほうが
分かっているとは思いませんけれど。」なるほどマーラーに対する自信のほ
どをうかがわせる言葉を裏付けるように、77歳にして巨匠が蓄積してきた経
験はあくまで自然な音楽運びにそのまま表われています。その点については
新たな手兵シカゴ響との当ライヴでも別段変わりはありません。ただし、こ
うしていま望み得る最高の楽器を手に入れたことで、まぎれもなく表現の幅
とスケールが拡がったのも事実で演奏を聴けば一目瞭然。どこをとっても合
奏能力ではほとんど完璧とさえいえるスーパー・ヴィルトゥオーゾ集団にあ
って、ここで印象に残る面々を挙げてゆくと、まず第1楽章で息の長いソロの
フレーズを情感たっぷりに歌い上げた首席トロンボーンのジェイ・フリード
マン。さえずるような調べで魅了するフルートは首席マチュー・デュフォー、
日本のファンにもおなじみです。そしてクリストファー・マーティンのポス
トホルン・ソロ。どこまでも柔らかくのびやかな音色は郷愁を誘い恍惚とさ
せられます。
「マエストロ、シカゴにはあなたが必要なのです。あなたにいらしていただ
くためならどんなことでもします!」3月に行われたコンサート終演直後、ハ
イティンクの楽屋に駆け込んだのは首席ホルンのデイル・クレヴェンジャー
(前音楽監督バレンボイムの擁護者として知られる)でした。シカゴ響によ
るマーラー演奏では、第8代音楽監督ショルティが全集録音という金字塔を打
ち立てましたが、円熟のシェフ、ハイティンクが手兵からの確固たる信頼を
得て臨んだ当ライヴは、ライナー、ショルティに連なる第3の楽団黄金時代の
到来をはっきりと予感させるものです。




<Helicon / IPO>
02 9614 12枚組 \11500
「イスラエル・フィル創立70周年記念ボックス」
[CD 1]
(1)メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」/
クレツキ(指)1954年[EMI]
(2)モーツァルト:
交響曲第41番「ジュピター」/ クリップス(指)1957年[DECCA]
(3)シューベルト:交響曲第5番 / ショルティ(指)1958年[DECCA]
(4)マスネ:
バレエ「ル・シッド」より4曲 / マルティノン(指)1958年[DECCA]*
(5)スメタナ:「売られた花嫁」序曲 / ケルテス(指)1962年[DECCA]
[CD 2]
(1)ヴェルディ:「椿姫」第1幕への前奏曲 / メータ(指)1978年[DECCA]
(2)ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 / メータ(指)1972年[DECCA]*
(3)バルトーク:管弦楽のための協奏曲 / メータ(指)1976年[DECCA]*
[CD 3]
(1)ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 / クーベリック(指)1975年[DG]
(2)メンデルスゾーン:
序曲「フィンガルの洞窟」/ バーンスタイン(指)1979年[DG]
(3)同:交響曲第4番「イタリア」/ バーンスタイン(指)1978年[DG]
[CD 4]
(1)チャイコフスキー:
バレエ「くるみ割り人形」組曲 / メータ(指)1979年[DECCA]
(2)シューベルト:
交響曲第9番「ザ・グレイト」/ メータ(指)1977年[DECCA]*
[CD 5]
(1)マーラー:
交響曲第4番ト長調 / ヘンドリックス(S)メータ(指)1979年[DECCA]
(2)バーンスタイン:チチェスター詩篇 / バーンスタイン(指)1977年[DG]
[CD 6]
(1)ウェーバー:「オベロン」序曲 / メータ(指)1978年[DECCA]
(2)サン=サーンス:
序奏とロンド・カプリチオーソ / ミンツ(Vn)メータ(指)1988年[DG]
(3)R=コルサコフ:スペイン奇想曲 / メータ(指)1980年[DECCA]*
(4)ストラヴィンスキー:
バレエ「火の鳥」組曲・1919年版 / バーンスタイン(指)1984年[DG]
(5)ヒンデミット:
ウェーバーの主題による交響的変容 / バーンスタイン(指)1989年[DG]
[CD 7]
(1)グリーグ:
ピアノ協奏曲イ短調 / カッチェン(P)ケルテス(指)1962年[DECCA]
(2)ブラームス:
ピアノ協奏曲第1番ニ短調 / ルービンシュタイン(P)メータ(指)[DECCA]
[CD 8]
(1)モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲 / メータ(指)1986年[★]
(2)同:ピアノ協奏曲第27番 / バレンボイム(P & 指)1972年[※]
(3)ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」/ ルプー(P)メータ(指)1979年[DECCA]
[CD 9]
(1)ベルリオーズ:
交響曲「イタリアのハロルド」/ ベンヤミニ(Va)
メータ(指)1975年[DECCA]*
(2)ブロッホ:シェロモ / シュタルケル(Vc)メータ(指)1968年[DECCA]*
(3)ベン=ハイム:
ピアノと管弦楽のためのイスラエル奇想曲 / ザルツマン(P)ジュリーニ(指)
1960年[★]
[CD 10]
(1)ヴィヴァルディ:
ヴァイオリン協奏曲集「四季」/ スターン、ズッカーマン、ミンツ、
パールマン(Vn)メータ(指)1982年[DG]
(2)モーツァルト:
協奏交響曲変ホ長調KV.364 / パールマン(Vn)ズッカーマン(Va)
メータ(指)1982年[DG]
[CD 11]
(1)チャイコフスキー:
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 / パールマン(Vn)メータ(指)1990年[EMI]
(2)ベートーヴェン:
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 / ズッカーマン(Vn)メータ(指)1989年[★]
[CD 12]
(1)ベートーヴェン:「フィデリオ」序曲 / マゼール(指)1962年[DECCA]
(2)シューマン:交響曲第3番変ホ長調「ライン」/ マズア(指)2003年[★]
(3)同:交響曲第4番ニ短調 / マズア(指)2003年[★]
(4)スメタナ:交響詩「モルダウ」/ ケルテス(指)1962年[DECCA]
(5)ハティクヴァ(イスラエル国歌)/ フィルハーモニア・シンガーズ、
メータ(指)2004年11月15日[★]
★ イスラエル・フィル・アーカイヴ収蔵のライヴ音源
※ イスラエル放送アーカイヴのライヴ音源
* インターナショナルCD初リリース
強力な弦楽セクションの魅力で今日世界有数のオケとして知られるイスラエル
・フィル。この3月にメータとともに行なった来日公演でも、血を感じさせる
濃く熱いマーラーを聴かせていました。その歴史は1948年イスラエル共和国建
国を機に現在の名前に改称する以前、名ヴァイオリニスト、フーベルマンによ
りパレスチナ交響楽団としてスタートした1936年にまで遡ります。
当セットは2006年に創立70周年を迎えた当オケを記念して制作されたもの。
1954年録音クレツキのメンデルスゾーンにはじまり、2004年メータ指揮のイス
ラエル国歌で締め括られる、過去50年の記録。その内容は名実ともに世界的オ
ケに引き上げたメータを中心に、バーンスタインら巨匠たちと、デッカ、ドイ
ツ・グラモフォン、EMIに残した代表的な録音で構成されています。ご自慢の
弦の威力が活かされたメータのドヴォ7など、このなかには世界発売としては
初めてとなる音源も数多く含まれています。
なかでもやはり注目は、ほとんどすべてが初出となるオケのアーカイヴからの
ライヴ演奏の数々。バレンボイム弾き振りのモーツァルト、ズッカーマン独奏
のベートーヴェン、マズアのシューマンなど、ここに初めて聴く内容は興味の
尽きないものばかり。
さらに付属のブックレットには、95ページにわたり貴重なカラー写真と新聞記
事などの資料が満載。旗揚げ公演を指揮したトスカニーニをはじめ、楽壇に登
場した巨匠たちの写真を眺めるだけでも当セットを手にする喜びはひとしお。
また、アルバム一枚一枚には可能な限り初出時のオリジナル・ジャケットのデ
ザインをあしらって、このあたりもたいへん丁寧な作りとなっています。オー
ケストラ自主制作のコレクターズ・アイテムにまたひとつ見逃せない内容が
加わりました。





<LIGIA DIGITAL>
Lidi 0101170-06 \2180
ルイ・クープラン(1626-1661):5つのクラヴサン組曲
ヘ長調(8曲)/ト短調(5曲)/ニ長調(6曲)/イ短調(5曲)/ハ長調(6曲)
ユゲット・グレミー=ショーリャク(チェンバロ)
録音:2005年5月30-31日、6月1日、リヨン、絨毯美術館
使用楽器:1716年、ピエール・ド・ドンズラーグ製(リヨン装飾博物館所蔵)

Lidi 0104171-06 \1500
【特別価格】
モーツァルト(1756-1791):オルガン作品集
序曲(序奏とフーガ)ハ長調 K.399(385i)
グラスハーモニカのためのアダージョ ハ長調 K.356
フーガ変ホ長調 K.153(375f)/同ト短調 K.154(358k)
アンダンテと変奏曲 K.501(*)/フーガ ト短調 K.401(375c)(*)
トリオ ト長調 K.443(385l)(*)
アダージョとアレグロ(音楽時計のための幻想曲)ヘ短調 K.594(*)
ああ、天よりみそなわせる神よ K.620b(対位法習作)
小ジーグ(ライプツィヒの小ジーグ)ト長調 K.574
小自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616(*)
2つの小フーガ(ヴァーセット)K.154a
アダージョとアレグロ(音楽時計のための幻想曲)ヘ短調 K.608(*)
オリヴィエ・ヴェルネ(オルガン)
セドリク・メックレル(オルガン(*);4手連弾)
録音:2006年5月25-27日、パリ、サン・ルイザンリール教会
使用楽器:2004年、ベルナール・オーベルタン製
2006年版レーベル・カタログ付き特別仕様盤です。

Lidi 0302172-06
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリンとヴィオラのための3つの協奏的二重奏曲
第2番変ロ長調 K.424/第1番ト長調 K.423/変ロ長調
ステファニー=マリー・ドガン(ヴァイオリン(*))
ピエール・フランク(ヴィオラ(+))
録音:2006年4月25-27日、ロランジュリー、ベルリーヴ=シュル=アリエ
使用楽器:1756年、ナポリ、ジェンナーロ・ガリアーノ製(*)
1685年、ミラノ、ジョヴァンニ&フランチェスコ・グランチーノ製(+)

Lidi 0202176-07 \2180
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
オラトリオ「聖オルソラの殉教」(1705頃)
ステファニー・レヴィダ(ソプラノ;聖オルソラ)
マリーナ・ヴェナン(ソプラノ:フロリーダ)
ジャン=ポール・ボンヌヴァル(カウンターテナー;イエス)
フランソワ・ロシュ(テノール;エレオ)
ブノワ・アルヌル(ジュリオ・ティランノ)
フランク=エマニュエル・コント(指揮)
ル・コンセール・ド・ロスタル・デュー
録音:2006年8月31日、サン=ロベール・ド・ラ・シェズ・デュー修道院

Lidi 0101177-07 \2180
ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):カプリッチョ集第1巻(1624)
ジャン=マルク・エメ(チェンバロ(*)、クラヴィオルガヌム(+)、オルガン(#))
ステファン・マクロード(バリトン)
録音:2006年12月、フランス、ドメーヌ・ド・ヴィラルソー、
シャトー・デュ・オー、大サロン
2007年1月、スイス、パイェルヌ、修道院教会
使用楽器:エミール・ジョバン製(イタリア・タイプ)(*)
1988年、クァンタン・ブリュマンルーデル&エミール・ジョヴァン製
(イタリア・ルネサンス・タイプ)(+)
1999年、ユルゲン・アーレント製(#)




<ALIA VOX>
AV 9852 \2080
AVSA 9852(SACD-Hybrid) \2550
ジョルディ・サヴァール: 「カラヴァッジョの涙(ラクリメ)」
[第1節]
1「カラヴァッジョの歌」第1番、
2ラクリメ1「悲しみのラクリメ」、
3「嘆き」第1番、
4「カラヴァッジョの悲嘆」第1番
[第2節]
5「霊感」、
6ファンタジア「悲しやわたしは死ぬ」(ジェズアルドの曲に基づく)、
7ラクリメ2「哀願のラクリメ」、
8「戦争」のシンフォニア(モンテヴェルディの曲に基づく)、
9プーニャとダムナティオ
[第3節]
10「懇願」、
11「嘆き」第2番、
12コンチェントゥス(ロッシの曲に基づく)、
13ラクリメ3「愛情のこもったラクリメ」
[第4節]
14ドゥレッツァとリガトゥーラ(トラバーチの曲に基づく)、
15パッサカリア「影」、
16「カラヴァッジョの歌」第2番「おお、光よ」、
17ラクリメ4「苦いラクリメ」
[第5節]
18「通過」、
19パッサカリア「自由」、
20ラクリメ5「悲痛なラクリメ」、
21「嘆き」第3番、
22コンソナンツェ・ストラヴァガンティ(トラバーチの曲に基づく)
[第6節]
23「カラヴァッジョの歌」第3番「即興で」、
24ラクリメ6「苦悶のラクリメ」、
25「瀕死の魂を」、
26「解放」
[第7節]
27「嘆き」第4番、
28ラクリメ7「歓喜のラクリメ」、
29「カラヴァッジョの悲嘆」第2番、
30「カラヴァッジョの歌」第4番「イン・メモリアム」
ジョルディ・サヴァール(指、Gamb)、フェラン・サヴァール(Vo)、
リッカルド・ミナージ(Vn)、マンフレード・クレーマー(Vn)、
アンドリュー・ローレンス=キング(Hrpドッピア)、
ル・コンセール・デ・ナシォン、エスペリオンXXI
録音:2006年10-11月カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会
フランスの作家ドミニク・フェルナンデズの有名な小説「深遠に掛ける」に呼
応し、同じく、カラヴァッジョの7枚の絵(「イサクの犠牲」、「聖マタイの
殉教」、「ロレートの聖母(巡礼の聖母)」、「キリストの埋葬」、「聖母の
死」、「洗礼者の聖ヨハネの斬首」、「ゴリアテの首を持つダヴィデ」)にイ
ンスピレーションを得た、編曲や即興曲を含む、全曲サヴァールのオリジナル
作品の録音。カラー図版を含む170ページの解説書付き。
バロックの伝統をふまえ、かつ、アルヴォ・ペルト等、現代の作曲家が用いる
技法も援用して作り上げられた、サヴァールの音楽世界はカラヴァッジョの絵
画に満ちているバロック的要素と時代を超越した要素に見事に対応しており、
深い精神世界を感じさせてくれます。





<Relief>
CR 2001 2枚組 \3380
レハール:オペレッタ「微笑みの国」(全曲)
スー・チョン殿下:ルドルフ・ショック(Tn)
フェルディナンド・リヒテンフェルス伯爵:ブルーノ・ファルケンベルク(B)
リーザ:エディット・メンツェル(Sp)
グスタフ・フォン・ポッテンシュタイン伯爵:ヴェルナー・オルセン(Tn)
ミー:ゲルティ・クライバー(Sp) 
チャン:ハンス・エッペ(Br)
エヴァルト・ケルナー(指)ブラウンシュヴァイク州立劇場O&Cho
録音:1958年5月4日Live
「微笑みの国」は「メリー・ウィドウ」と並ぶレハールの大傑作ですが、意外
にも全曲録音は多くありません。初演は1929年、ベルリンですが、当盤はレハ
ールの没後10年の1958年、ライヴ録音です。全曲に当時、ヨーロッパで大流行
したオリエンタリズム(=東方趣味)を感じさせるメロディがあふれています。
有名な「君こそわが心のすべて」は、観客の熱狂的な拍手に答えてなんと3回
もアンコールをしています!

CR 1910 \1780
モーツァルト:「魔笛」(抜粋)
ザラストロ:ゴットロープ・フリック(Bs) 
タミーノ:ルドルフ・ショック(Tn)
夜の女王:ヴァレリー:バーク(Sp) 
パミーナ:ローレ・ヴィスマン(Sp)
パパゲーナ:リタ・シュトライヒ(Spノ) 
パパゲーノ:ホルスト・ギュンター(Br)
ハインリヒ・ホルライザー(指)
スイス・ロマンド管弦楽団,ジュネーブ大劇場合唱団
ショックは「リヒャルト・タウバーのあと、ルドルフ・ショックほど人気のあ
ったドイツ語圏のテナーはいない」と言われていました。レパートリーはモー
ツァルトからワーグナーまでと幅広いものでしたが、「魔笛」のタミーノこそ
がショックの約40年のキャリアで、最も頻繁に歌った役柄でした。このジュネ
ーブでのライヴ録音が唯一のものです。ショック、37歳の録音ですが、なんと
若々しく英雄的なタミーノでしょう!モーツァルトのスタイルに忠実な正統的
歌唱でいて、高貴な王子の姿を魅力的に描写しています。




<Profil>
PH 06040 2枚組 \4360
ヤナーチェク:歌劇「カーチャ・カバノヴァー」(全曲、ドイツ語歌唱)
カーチャ:エルフリーデ・トレッチェル(Sp) 
ボリス:ヘルムート・シントラー(Tn)
マルファ:ヘレーナ・ロット(At) 
ディコイ:ハインリヒ・プフラァンツル(Bs)
エルンスト・リヒター(指)ドレスデン国立歌劇場O&Cho
録音:1949年
物語はアレクサンドル・オストロフスキーの戯曲「嵐」により、ロシアのヴォ
ルガ河畔を舞台に嫁姑関係のこじれあり、不倫あり、身投げありのまさにヴェ
リズモといってよい内容です。ヤナーチェク作曲のオペラの評価は、1976年か
らのチャールズ・マッケラスの録音により近年非常に高まりつつありますが、
当盤は彼が「カーチャ・カバノヴァー」をイギリスで初演して注目を集めるよ
りはるか前、Supraphonが録音する(1959年クロムプホルツ盤)よりも10年早
い1949年、ドレスデン国立歌劇場(ゼンパー・オーパー)による全曲録音です。

PH 07031 \2180
ドヴォルザーク:歌劇「ジャコバン党員」Op84(抜粋)
第一幕
(1)僕たちはしばし待っている(村の若者たちの合唱)
(2)あぁ私の美しいひと、あぁ私の愛らしいひとノ(テリンカとゲオルクのデュ
エット)
(3)今日、小さな美しい歌を(城代のシーンとゲオルクの小歌)
(4)おろか者を待て(城代の歌)
(5)とにかく君と話したいんだ(テリンカとゲオルクのデュエット)
(6)私の目を見て(シーンとテリンカとゲオルクのデュエット)
第二幕
(7)どうしてそんなに不機嫌にノ(テリンカのアリア)
(8)どうやって私は耐えればいいのかノ(テリンカとゲオルクのデュエット)
(9)さらなるよそ者にわれわれは(《故郷の歌》ゴットフリートーユーリエー
テリンカーゲオルクーベンダ)
(10)今日君もが勝利を収めたとき(ゴットフリート、アドルフ、ベンダ、テリ
ンカ、城代、ゲオルクと合唱のシーン)
第三幕
(11)従順に私はひざまづきます(ベンダのアリア)
(12)なんと美しい(シーンと伯爵、ベンダによるデュエット)
(13)かわいい子よ、お眠り(ユーリエの子守唄)
(14)ご主人様、おゆるしを!(ユーリエと伯爵のシーン)
(15)わが息子よ!わが息子よ!(伯爵とゴットフリートのデュエットとフィナ
ーレ)
ウィルヘルム伯爵ハラソフ:ズヴェン・ニルソン(Bs)
ゴットフリート:マシュー・アーラースマイヤー(Br)
ユーリエ:マルガレーテ・テシェマヒャー(Sp)
スチュワード城代:ハインリヒ・プフランツル(Bs)
ゲオルク:ローレンツ・フェーエンベルガー(Tn)
カール・エルメンドルフ(指)ドレスデン国立歌劇場O&Cho少年合唱団
18世紀末のボヘミアの田舎を舞台とするこのオペラは、1898年にプラハで初演
されました。2007年11月に3演目を引っさげて来日公演を行うドレスデン国立
歌劇場(ゼンパーオーパー)による1943年の演奏です。生き生きとした田舎の
生活、叙情的な愛のシーン、ドラマティックなクライマックス・・・見事なま
でのコントラストをもって表現したメロディ・メーカーの作品を粒ぞろいの演
奏家たちが再現します。

PH 07025 2枚組 \4360
ツァラ・レアンダー:生誕100周年記念盤 伝説的ドイツ語録音集
【CD1】:ビッグ・ショウと映画シリーズ
ベナツキー:オペレッタ「天の扉のアクセル」より
 縛られた手、今日の女、ムービースター・シャンソン
1937年製映画「プレミエ」より
 メルシー、友よ、とても美しかった、たぶん私はまだ一度も愛されていない
1937年製映画「世界の涯てに」より 深きあこがれ、雨の中に立つ、
イエッサー!
1937年製映画「南の誘惑(ハバネラ)」より
 風が私に歌ってくれた、きみはそれを知ることはできない
1938年製映画「故郷」より
 星が3つ光るのを見た, 女は恋して初めて美しくなる、青いキツネ 
他全77曲
ツァラ・レアンダー(Vo)
スウェーデン生まれの女優で歌手のツァラ・レアンダーの生誕100年を記念する
伝説的録音集。彼女は1930年代からドイツを中心に活躍しました。そのキャリ
アの中で映画から舞台に活動の中心を移し観客に愛されてきたレアンダーは、
戦後に苦しい時代も経験しましたが、その歌声を人々から忘れられることのな
い、まさしく「ディーヴァ」でした。彼女の没後25年(2006年)と生誕100年
(2007年)にあわせてリリースされるこの録音集は本人出演の映画、舞台から
のナンバーに加え、未公開ボーナストラックを含む全77曲からなっています。
1936年から1952年に録音されたものですが、驚かされるのが彼女の声の変化で
す。瑞々しい30代前半の声、そして円熟味を増した40代後半の声。その間にど
んな人生を積み重ねたのか、興味をかきたててやみません。





<LR Music>
CMBK 0610 \2180
「大いなる願望と甘美なる経験-
エル・エスコリアルの歌曲集IV a 24/コロンブス時代の詩と音楽」
「女たちの勝利」、「おお、神よ、あなたは100回ごとにわたしにお命じになり」
「時祷は決して」、(シネ・ノミネ)、「女性よ、嘆きなさい、そして、貞節
な恋人たちを求めなさい」、「私の心が欲することをよく知っている」、「大
気の妖精たち」、「そのあたりに聖母はお戻りになり」、「大いなる願望と甘
美なる経験」、「私の心が欲することをよく知っている」、「私にはできない」
「欲する者が話せ」、「それぞれの愛についてのことは」、「老婆はいつまで
も」、「軽蔑は、決してこの喜びをもたらさない」
(ボーナス・トラック):「喜びの国の女帝」、「アーメン」
エルネスト・シュミート(指)、スペクルム
最初アラゴン王国として、後にスペイン王国として、15世紀半ば以降、ナポリ
王国の王位を兼ねた関係上、スペインのエル・エスコリアルの蔵書には、ルネ
サンス期に花開いていたイタリア世俗音楽の重要な写本が含まれています。今
回、録音されたのは、そのうちの最初期の写本で、フランス語の2曲を含む、
作曲者不詳の美しい世俗音楽の数々が収められています。





<harmonia mundi>
HMI 987073 \2250
Paisajes del recuerdo-思い出の風景
アイタ・ドノスティア:
(1)庭に、美しい花が (2)復活と昇天 (3)Atxia, motxia
(4)一番愛らしい生き物 (5)ビリ・ビリ・ボン・ボン (6)ビリビリ・ボンボロ
(7)ルア・ルア (8)海の中で (9)僕はちっともこわくない
イエスス・グリディ:
(1)風景 (2)アヴェ・マリア (3)ミステリー (4)悲しみと暗がり
エミリアナ・デ・ツベルディア:zortico
アンドレアス・イサシ:
(1)風景 (2)山のクリスマス・イヴ (3)母は歌う (4)熱望 (5)避難
(6)ダンシング・モンキー
ベルトラン・パゴラ:Zortico
ホセ・マリア・フランコ:あなたの名前を呼ぼう
ホセ・ウルヌエラ:バスクの歌
フランシスコ・エスクデロ:
3つのバスクの歌(ワインの底から、遠くに、愛すべき国よ)
フランシスコ・エスクデロ:買う
カルメロ・ベルナオラ:3つのバスクの歌(ブロンズ、愛、水)
フランシスコ・イバナエス:去る前に君を見ている
エルコレカ:青
カルロス・メーナ(C-T) スザナ・ガルシア・デ・サラザール(Pf)
録音:2006年10月
バスク地方の20世紀の作品を集めたもの。ほとんどが初録音、さらに未出版の
ものも多く含まれます。「思い出の風景」というタイトルのとおり、どこか懐
かしさを感じさせる曲ばかりです。心の内にあるやさしさ、感傷、愛、そして
恐れといった、すべての人に共通の感情が喚起されます。これらの歌によって
喚起された普遍的な感情が、聴く者個人個人の特定の感情へと変換される過程
には、これらの歌のひとつひとつにある文化、ふるさと、そしてバスクの内面
的な声が響きます。つまり、ここに響くものは、私たちが「アイデンティティ」
と呼ぶものなのです。
スペイン・バスク地方出身のサラザールの血のなせる、心の奥底をかきむしる
ようなピアノに、カルロス・メーナの真っ直ぐで澄み切った歌声がマッチし、
聴く者のさまざまな感情を呼び覚まします。





<Ondine>
ODE 1108 \1350
シベリウス、ファイブスター・セレブレーション
(1)10のバガテル作品34
(2)春はいそぎ過ぎゆく作品13-4、はじめての口づけ作品37-1、しかし私の小鳥
は姿を見せない作品36-2、三月の雪の上のダイアモンド作品36-6、逢い引きか
ら帰ってきた娘 作品37-5
(3)2つのセレナード 作品69
(4)劇付随音楽〈テンペスト〉作品109 − エアリエルの5つの歌
(5)葦よそよげ作品36-4、黒いばら作品36-1、夕べに 作品17-6、川面に漂う木
作品17-7
泳げ 青い鴨(1899)、エーコーの精 (カイウタル) 作品72-4、愚か者の蜘蛛の
歌 作品27-4
(1)オッリ・ムストネン(P) (2)カリタ・マッティラ(S) イルモ・ランタ(P)
(3)ペッカ・クーシスト(Vn、指) タピオラ・シンフォニエッタ
(4)モニカ・グループ(Ms) ユッカ=ペッカ・サラステ(指)
オペラ・フェスティヴァル合唱団 フィンランド放送交響楽団
(5)ヨルマ・ヒュンニネン(Br) 
レイフ・セーゲルスタム(指)
タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
フィンランドを代表するミュージシャンの録音した人気曲をフィーチャーした
シベリウス・アルバム。メトロポリタンオペラの舞台にも立つソプラノ、カリ
タ・マッティラ。モニカ・グループ もヨーロッパ各地のオペラハウスとコン
サートに出演。20世紀フィンランド・オペラの舞台に欠かせないバリトン、ヨ
ルマ・ヒュンニネン。セーゲルスタム指揮タンペレ・フィルハーモニックの共
演で7つの歌曲を歌っています。シベリウスのヴァイオリン協奏曲がフィンラ
ンドでベストセラーを続けるペッカ・クーシストと、"われらの時代のもっと
もエキサイティングな" ピアニストのひとり、オッリ・ムストネン。シベリ
ウス没後50年のメモリアルイヤーを祝うお買い得なアルバムです。




<Alba>
ABCD 228 \2080
セッポ・ポホヨラ(1965-):子供のためのオペラ〈アラビアうさぎ〉
パイヴィ・カントラ(S) パイヴィ・キルヤラ(Cl) 
テルヒ・パルダニウス(Vn)
エヴェリーナ・スメリウス=リンドブルム(P)
録音:2006年4月12日−13日 セッロ・ホール、エスポー (フィンランド)
劇作家、作詞家として劇場やテレビやラジオなどのメディアでも活躍する作家、
シニッカ・ノポラ と作曲家セッポ・ポホヨラ(1965-) が子供のための室内オ
ペラを書きました。スウェーデンや日本でも作品が紹介されたグラフィック
デザイナー、ヴィルピ・タルヴィティエのイラストレーションによる絵本に
入ったCD。

ABCD 229 \2080
キリルス・クレーク(1889-1962):
レクイエム ハ短調 (1927) (テノール、混声合唱と管弦楽のための)
ムジカ・サクラ (宗教音楽) (1943) (管弦楽のための)
詩篇137番「バビロンの流れのほとりに座り」 
詩篇121番「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ」 おお乙女、神の聖母よ 
詩篇141番「主よ、わたしはあなたを呼びます」
詩篇104番「わたしの魂よ、主をたたえよ」 いかに幸いなことか
アルヴォ・ヴォルメル (指)エストニア国立オペラ合唱団・交響楽団
マティ・トゥリ (Tn) ピレト・アイドゥロ (Org) エッレルヘイン少女合唱団
録音:2005年10月13日−14日 パルヌ・コンサートホール (エストニア)
キリルス・クレーク(1889-1962) はエストニアの作曲家、音楽教師。サンクト
ペテルブルク音楽院でヤーセプス・ヴィートリス、ニコライ・チェレプニンら
に作曲法と音楽理論を学びました。エストニア民謡の収集に努めたことで知ら
れ、彼が集めた民謡は5,500曲以上。700曲を超す民謡編曲と500曲を超すコラ
ール編曲の他、自作の素材に使われています。〈レクイエム ハ短調〉はクレ
ークの代表作。エストニアで最初に書かれたレクイエムです。ラテン語の典礼
文をエストニア語に翻訳したテクストが歌われ、民謡のメロディとハーモニー
が効果的に使われていることから、〈エストニア・レクイエム〉とも呼ばれま
す。アルヴォ・ヴォルメルは、エドヴァルド・トゥビンの交響曲全集 (Alba)
を録音したエストニアの指揮者。1989年、クレーク生誕100年を記念して〈レ
クイエム〉が演奏された際には、指揮者を務めました。




<BIS>
BIS 1647 \2250
シュニトケ:
(1)交響曲第0番 (1956/7)
(2)オラトリオ「長崎」(1958)-メゾソプラノ、混声ChoとOrchのための
世界初録音
ハンネリ・ルペルト(Ms)、
オーワイン・アーウェル・ヒューズ (指)
ケープ・フィル、ケープタウン歌劇場声楽パート
シュニトケの作品中でも、日本人にとって最も興味があるものながら、これま
で全く聴くことのできなかったオラトリオ「長崎」が約50年ぶりに蘇りました。
彼最初期の作で、アメリカの非人道性を訴えた冷戦時代ならではのプロパガン
ダ色濃厚なものですが、あの反体制的なシュニトケもこうした御用達作品を書
いたことに不思議な感慨を覚えます。
原爆の悲劇をテーマにした島崎藤村、米田栄作らの詩(ロシア語訳)がメゾソ
プラノ独唱と合唱で歌われ、後の作に見られるようなシニカルさの全くない極
めて真摯な作風で心を動かされます。初演時にショスタコーヴィチに激賞され
ました。
カップリングは学生時代の習作の交響曲。ショスタコーヴィチの影響が濃いも
のの、すでにシュニトケならではの個性も現れていて聴き応え満点。ロシア音
楽ファン必聴の超オススメ盤です。

BIS SA 1571(SACD-Hybrid) \2380
J.S.バッハ:カンタータ全集Vol.35
(1)第128番「ただキリストの昇天のみが」BWV128
(2)第176番「傲慢な、そして臆病なものが」BWV176
(3)第87番「今までは、あなたがたは私の名によって」BWV87
(4)第74番「私を愛する人は、私の言葉を守る」BWV74
野々下由香里(Sop)、ロビン・ブレイズ(A)、櫻田亮(Ten)、
ペーター・コーイ(Bs)、
鈴木雅明(指)バッハ・コレギウム・ジャパン
BCJカンタータ第35弾は1725年にライプツィヒで初演された4篇を収めています。
いずれも女流詩人マリアーネ・フォン・ツィーグラーの詩により、敬虔な感情
が歌われますが、器楽面では管楽器の名人芸が楽しめます。第87番のコラール
はモテットBWV227でよく知られる「イエスよ、わが喜び」の旋律にのせて歌わ
れるのが興味津々です。

BIS SA 1447(SACD-Hybrid) \2380
海洋画
(1)ドビュッシー:交響詩「海」
(2)周龍(ジュー・ロン):深い、深い海
(3)フランク・ブリッジ:組曲「海」
(4)グラズノフ:幻想曲「海」
シャロン・ベザリー (アルト・フルート、ピッコロ)、
ラン・シュイ(指)シンガポールSO
シンガポールはイギリス東インド会社が1819年に到来して以後、急速にアジア
のハブ港として発展しました。海とは切っても切り離せない同国のオーケスト
ラが、4つの国の作曲家たちの描いた海の音楽を再現。極彩色のサウンドを楽
しめます。さらに、フルートの女神シャロン・ベザリーの独奏が聴けるのも嬉
しい限りです。

BIS 1357 \2250
太陽の徴の下に
(1)イベール:室内小協奏曲
(2)トマジ:アルト・サクソフォン協奏曲
(3)ラヴェル:なき王女のためのパヴァーヌ
(4)モーリス:プロヴァンスの風景
(5)フロラン・シュミット:伝説 Op.66
(6)ミヨー:スカラムーシュ Op.165c
クロード・ドゥラングル(Sax)、
ラン・シュイ (指) シンガポールSO
これもラン・シュイ&シンガポール響の妙技全開ですが、いずれも地中海の燦
燦と照りつける陽光が音楽化したようなものばかり。当代一のサクソフォンの
名人ドゥラングルが唖然とするほどの巧さです。

BIS 1538 \2250
北のショーケース
(1)ニールセン:小組曲 Op.1
(2)スヴェンセン:ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス Op.26
(3)ヴェッストレム:アルミーダ序曲
(4)ヨウン・レイフス:
田園的変奏曲(ベートーヴェンの主題による変奏曲)Op.8
(5)ブー・リンデ:小協奏曲 Op.35-木管五重奏と弦楽Orch
(6)シベリウス:弦楽のための即興曲
リチャード・トニェッティ(Vn)、
クリスチャン・リンドベルイ(指)ノルディック室内O
トロンボーンの超人クリスチャン・リンドベルイは近年指揮者としてもメキメ
キ頭角を現しています。今年6月に来日するノルディック室内管を振って北欧
作品を披露しています。それも得意の管ではなく、弦楽合奏主体のものが多い
のに彼の自信の表れが感じられます。たっぷり歌う健康的な音楽性は将来を期
待させてくれます。

BIS 1663/4 5枚組 \4500
グラズノフ:交響曲全集
(1)第1番ホ長調「スラヴ」 Op.5 (2)第2番嬰ヘ短調 Op.16 
(3)第3番ニ長調 Op.33 
(4)第4番変ホ長調 Op.48 (5)第5番変ロ長調 Op.55 (6)第6番ハ短調 Op.58 
(7)第7番ヘ長調「田園」 Op.77 (8)第8番変ホ長調 Op.83 (9)マズルカ Op.18 
(10)暗黒から光明へ Op.53 (11)バラード Op.78
尾高忠明(指)BBCウェールズ・ナショナルO
東洋人としてただ一人グラズノフの交響曲全集を録音した尾高忠明。その記念
碑的な全5枚がたった2枚の価格でまとめられました。甘口でチャーミングなメ
ロディの洪水にひたれます。家庭に一セットは置きたいスグレモノです。




<MIRARE>
MIR 042 2007年5月末までの特価 \1880 以降通常価格 \2300
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集第1集&第2集全曲(ピアノ4手連弾)
スラヴ舞曲集第1集
スラヴ舞曲集第2集
クレール・デセール&エマユエル・シュトロッセ(P)
本家本元、フランス・ナント市で今年の2月に開催されたフォル・ジュルネ音楽
祭のライヴ録音。今年の日本でも同一演奏者による同一曲目が含まれる、とい
うことでも大注目。しかもピアニストはフランスの名手、デセールとシュトロ
ッセ。デセールもシュトロッセも、ソロだけでなく室内楽や伴奏者としてもひ
っぱりだこで、アンサンブルでも定評があります。そんな二人が組んだドヴォ
ルザークだけあって、激しいうねりやリズム、すべてが完全なまでにぴったり
と息のあったものとなっています。コンサートで聴くもよし、CDで聴くもよし、
エネルギーと叙情に溢れた1枚となっています。
5月4日11:45-12:30【Hall D7】/5月6日10:00-10:45【Hall D7】 
公演とまったく同じプログラム。




<SDG>
SDG 131 2枚組 \3500
J.S.バッハ:
[CD1] 復活節後第1日曜日のためのカンタータ集
「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV 150
「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」BWV 67
「この同じ安息日の夕べ」BWV 42
「平安 汝にあれ」BWV 158
[CD2] 復活節後第2日曜日のためのカンタータ集
「イスラエルの牧者よ、耳を傾けたまえ」BWV 104
「われは善き牧者なり」BWV 85
「主はわが信実なる牧者」BWV 112
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
キャスリーン・フーグ、ギリアン・キース、ダニエル・テイラー、
ウィリアム・タワーズ、チャールズ・ダニエルズ、ノルベルト・メイン、
スティーブン・ヴァーコー
録音:アルンシュタット、エヒテルナッハ
復活節第1、第2日曜日のためのカンタータ集。今度の録音の舞台は、バッハが
18歳の時に新教会のオルガニストに指名された地、アルンシュタット。バッハ
が初めて書いたといわれる第150番のカンタータは、パッヘルベルのシャコンヌ
の主題と同じものが出てくるため、パッヘルベルへのオマージュともいわれる
作品(小林義武氏の説)。終曲の合唱は、ブラームスが交響曲第4番の終楽章
を書く際に手本としたことでも有名です。第67番は、「ヨハネ受難曲」の初演
(1724年)を終えた後の新作。この時期のバッハのカンタータの中で傑作とす
る声も多いものです。教会カンタータでフルートが登場するのもこの作品が初
めて。「教会コンチェルト」と題されている第42番は、冒頭のシンフォニアか
ら明るい気分に満ちている名曲。ほかにもパストラール風の104、85、112番も、
シンプルながら各楽器が織り成す美しい響きにうっとりしてしまいます。バッ
ハゆかりの地をめぐりながらの録音だけに、聴く感慨もひとしおです。




<FARAO>
B 108029 \2150
(1)J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV.1004(1720)
(2)ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.11-6(1917/18)
(3)ツィンマーマン:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1951)
レベッカ・ハルトマン(Vn)
ミュンヘンの若く(26歳)美しいヴァイオリニストの意欲的な録音。大バッハ
に源を発するヒンデミット、ツィンマーマン(終楽章はB-A-C-H主題)がむし
ろ聴き物です。

W 109019 \2150
「レーナはパレスチナの女王」-
アレクサンデル・オルシャネツキー、アブラハム・エルシュタイン、らの作品、
クレツマー、トラディショナルなユダヤの歌 全12曲
ゲフィルテ・フィッシュ(アンドレア・ジアーニ(歌) 
ジョー・ラッポルト(Vn) アンジェリキ・コウホウ(アコーディオン) 
ロマン・チョウドリ(Gt) トビアス・シュヴァルツ(Kb))
ゲフィルテ・フィッシュはユダヤの伝統的料理。オルシャネツキーは30年代ド
イツでオペレッタや劇音楽を作曲しました。ユダヤの哀愁に満ちたメロディが
たっぷり歌われています。

F 100206 \2150
街はずれのカフェ、12月のタンゴ、リスボン、バルバラ・ボッサ、
ミロンガ他全14曲
アルベン・シュパイウ(Vn) ペーター・ヴェプケ(Vc) 
ペーター・ルートヴィッヒ(Pf)
ミュンヘン バイエルン国立歌劇場コンサートマスター、アルベン・シュパイ
ウと首席チェリスト、ペーター・ヴォプケ、ピアニストにして作曲家のペータ
ー・ルートヴィッヒの3人による新感覚のタンゴ、ミュンヘンで大評判になっ
ています。ブエノスアイレスで生まれたタンゴがヨーロッパに渡り、1920年代
「碧空」や「ジェラシー」などのコンチネンタルタンゴの名曲を生み、最近の
ピアソラの盛り上がりを経て更に新しい姿で登場しました。





<Talent>
DOM 381006/7 2枚組 \4160
ショーソン:
(1)ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲Op.21 
(2)ピアノ四重奏曲Op.30 (3)ピアノ三重奏曲Op.3 
(4)弦楽四重奏曲(未完成)
ジェロルド・ルーベンシュテイン(Vn) ダリア・ウズィエル(Pf) 
シャロン四重奏団
ショーソンの室内楽の名品をベルギーのアーチストが香り豊かに演奏しており
ます。





<Tallpoppies>
TP 144 2枚組 \4160
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲
デイヴィッド・ペレイラ(Vc)
バッハの無伴奏チェロ組曲を録音するのはオーストラリア人として史上2番目だ
というペレイラは、オーストラリアで最も有名なチェリスト。

TP 156 \2080
ラウタヴァーラ:
(1)二つの前奏曲とフーガ(1955) (2)無伴奏チェロソナタ(1969) 
(3)チェロとピアノのためのソナタ第1番(1972/2001) 
(4)2つのチェロとピアノのためのポルカ
(5)チェロとピアノのためのソナタ(1991)
デイヴィッド・ペレイラ、ボニー・スマート(Vc) イアン・マンロー(Pf)
世界初録音。

TP 015 \2080
(1)息感 (2)産安 (3)心月 (4)鈴慕 (5)手向 (6)阿字観 他全9曲
ライリー・リー(尺八)

TP 102 \2080
(1)調べ (2)鉢返し (3)下がり葉 (4)門付け (5)三谷清木覧 
(6)鈴慕流し 他全9曲
ライリー・リー(尺八)



<GRAND SLAM>
GS 2020 \2250
(1)シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120
(2)ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1953年5月14日ベルリン・ダーレム、イエス・キリスト教会
(2)1943年6月30日ベルリン、旧フィルハーモニー
(*全楽章放送録音/Magnetfonkonzert, Radio Production)
Source:(1)Deutsche Grammophon(West Germany) KL 28 (KL 27/32 in set)
(2)Eterna (East Germany) 820 312
■制作者より
フルトヴェングラーの熱心なファンの方の中には、このCDを手にした時に「な
ぜ一番最初に出たLPからの復刻ではないか?」と思う人がいるでしょう。しか
し、答えは単純です。CD化を前提にした場合、一番最初のLPが素材として常に
最適とは言えません。まず、ドイツ・グラモフォンのシューマンは1953年9月
に発売された最初の25cmLP LP16063を3種類テストしました。その後、最初期
の30cmLPであるKL 28(6枚組)を試してみたところ、こちらの方がはるかに良
い結果を得られたので、迷わずこれを採用した。
ベートーヴェンの方は1943年6月の全楽章放送録音のものです。復刻に使用した
LPは旧東ドイツのエテルナ 820 312で、これは旧東ドイツから旧ソ連へ輸出用
として制作されたものです。このエテルナ盤の音質はこの演奏の初出盤である
米ヴォックス PL-7210やドイツ・グラモフォンの同じく初出LP LPM18817よ
り腰の強い音質で再生されるため、復刻に採用しました。また、このエテルナ
盤が発売された当時、旧ソ連国内では同一の演奏がメロディア 33D-09083/4
としてすでに発売されていますが、それにもかかわらず旧ソ連が旧東ドイツか
ら輸入していた事実は興味深いものがあります。そうした文献的な意味でもこ
のエテルナ盤の復刻は意義のあると思います。
さらに、このベートーヴェンは従来、6月27日から30日までの4日間のいずれか
の演奏とされていました。しかし、最近アメリカ人研究家、マイケル・グレイ
が当時のベルリン・フィルの団員の日記を調べ、30日に収録したことをつきと
めましたので、このCDもそれに従いました。(平林 直哉)
■ 解説書の内容
ウラニアの「英雄」でも好評を博したマイケル・グレイの書き下ろし原稿の全
訳を掲載します。また、フルトヴェングラーとドイツ・グラモフォンとの録音
契約を記した珍しい資料も掲載します。ここにはドイツ・グラモフォンからフ
ルトヴェングラーにいくら支払われたかが記されています。
*おことわり
LPからの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。また、ベートーヴェン
は米Vox PL-7210、日本コロムビア DXM-132、日本フォノグラム FCM-51、
ユニバーサルミュージック UCCG-3687、オーパス蔵 OP-7002等のLP、CDと同
一の演奏ですが、ドイツ・グラモフォン盤等と同じく、第3楽章の冒頭20小節
に同じテイクが使用された原盤です。

<DYNAMIC>
CDS 523 2枚組 \3780
ヴェルディ:「ルイーザ・ミラー」
ジュゼッペ・サッバティーニ(T ロドルフォ)
ダリーナ・タコヴァ(S ルイーザ)
ダミアーノ・サレルモ(Br ミラー)
アレクサンドル・ヴィノグラードフ(Bs ヴァルター伯爵)
アルチュン・コチニアン(Bs ヴルム)他
マウリツィオ・ベニーニ(指)フェニーチェ歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:2006年5月,ヴェネツィア
ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場の公演を積極的に収録しているDYNAMICか
ら新録音。ヴェルディの「ルイーザ・ミラー」です。注目は、2005年ナポリの
サンカルロ劇場の来日公演で歌って絶賛された、サッバティーニのロドルフォ。
究め付けです。ルイーザを歌うダリーナ・タコヴァは、ブルガリアのソフィア
生まれ。ロッシーニを中心に活躍しています。アレクサンドル・ヴィノグラー
ドフは2007年11、12月の新国立劇場でのビゼー「カルメン」に、アルチュン・
コチニアンは2008年3月のヴェルディ《アイーダ》に出演予定。

CDS 516 \1950
パイジェッロ:「幸福なダウニア」
ドナテッラ・ロンバルディ(S チェレーレ)
マリーナ・デ・リーゾ(A パーレ)
ルカ・ドルドーロ(T ヴェルトゥムノ)
フーリオ・ザナージ(Br カッサンドロ)
フェデリーコ・グリエルモ(指)
フォッジャ・ウンベルト・ジョルダーノ音楽院コレギウム・ムジクム
(ピリオド楽器使用)
録音:2004年5月12−14日
パイジェッロの「幸福なダウニア」は、1797年6月25日に南イタリアのフォッ
ジャで初演された祝祭劇。後に両シチリア王フランチェスコ1世 となる王子
フランチェスコと、ハプスブルク家のマリー・クレメンティーネ女大公(モ
ーツァルトで有名なレオポルト2世の娘)の結婚を祝うための作品でした。
フォッジャの町には、ヨーロッパのブルボン王朝の王族貴族が集まったと言
いますから、パイジェッロも力が入りました。実はこの時期は、北イタリア
でナポレオンがオーストリア軍をガンガン打ち破っていた時期。この作品は、
古い貴族社会の最後の時代を反映していたものでもあります。フォッジャ市
が町を上げての復活上演の録音です。地元フォッジャ生まれのソプラノ、ド
ナテッラ・ロンバルディが主役を務め、フォッジャの音楽院の古楽オーケス
トラが演奏しています。

CDS 522 \1950
ベートーヴェン:
ロマンス第1番 ト長調 Op.40, ロマンス第2番 ヘ長調 Op.50
シュポア:ヴァイオリン協奏曲第8番 イ短調 Op.47「劇唱の形式で」
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第3番 イ長調
ウト・ウーギ(Vn)
クラウディオ・シモーネ(指)イ・ソリスティ・ヴェネティ
録音:2006年6月,スキオ
巨匠ウト・ウーギの新録音です。名曲ベートーヴェンのロマンス2曲、お得意
のヴィオッティに加え、シュポアの協奏曲を演奏しています。この協奏曲第8
番は、「劇唱の形式で」という副題が点けられているように、3楽章の楽曲全
体を巨大なオペラアリア風に見立てて作曲したもの。ミラノ・スカラ座で初演
されました。録音も既に複数あるものの、ウーギの歌心は大変に魅力的。バッ
クのシモーネとイ・ソリスティ・ヴェネティも完璧。

CDS 543 \1950
モンテヴェルディ:
主は言われた(ディクシット・ドミヌス)
私は信じる
主をおそれる人は幸いだ
僕らよ、主を讃めたたえよ
マニフィカト,他
ロベルト・ジーニ(指)アンサンブル・コンチェルト
ワールド・チェンバー・コール
グルッポ・ヴォカーレ・ローザンヌ・ファイニンガー
録音:2005年8月29−9月1日,カターニャ,サン・ジュリアーノ教会
2005年からイタリアのシチリア島で、ヴァル・ディ・ノート“バロックの魔法”
音楽祭が催されています。後期バロック様式の建物が保存され、世界遺産に指
定されたヴァル・ディ・ノートの教会などでバロック音楽を聞くという、なん
とも羨ましい音楽祭です。その第1回の音楽祭の目玉の一つが、モンテヴェル
ディ研究家として名高いロベルト・ジーニの指揮によるモンテヴェルディの演
奏会でした。音楽祭独特の環境が生み出した生命力に満ちた演奏を楽しめます。

CDS 547 \1950
ロッシーニ:
「老いの過ち」−タランテラ風の即興曲,無害の前奏曲,
オッフェンバック風の小カプリス,私の朝の健康のための前奏曲,
私の妻への愛情,苦悶のワルツ
小ミサ・ソレムニス−宗教的前奏曲
「老いの過ち」第12集「アルバムのためのいくつかの些細なこと」から(5曲)
フラーヴィオ・ポンツィ(P)
早々にオペラ作曲家を引退したロッシーニが、多数のピアノ曲を残しているこ
とはわりと知られているでしょう。 ロッシーニ自身かなりのピアノの名手でし
たので、これらは名曲揃いです。録音ももちろん多数ありますが、ここではロ
ッシーニがプレイエル社から購入したピアノが用いられています。音は、モダ
ン楽器よりは軽快で明るいものの、十分にロマンティックな味わいもある銘器
です。

CDS 541 \1950
サンジュレー:サクソフォン作品集
幻想曲 Op.50,協奏二重奏曲 Op.55,協奏曲 Op.57,幻想曲 Op.60,
アダージョとロンド Op.63,コンチェルティーノOp.78,
ソロ・ド・コンセール(5曲),幻想曲 Op.89,幻想曲 Op.102 他
アッカデミア・サクソフォン四重奏団
ブルーノ・カニーノ(P)
録音:2003年3月,2004年12月
ジャン=バプティスト・サンジュレー(1812−1875)は、ブリュッセルに生ま
れた作曲家、ヴァイオリニスト。同じベルギー生まれで、サクソフォンを考案
したアドルフ・サックス(1814−1894)と知り合い、サクソフォンの曲を多数
残しています。クラシック・サクソフォンを学ぶ人には有名な作曲家ですが、
彼の作品だけを集めたCDは非常に珍しいものです。アッカデミア・サクソフォ
ン四重奏団は1984年結成のイタリアの団体。20年以上の歴史を誇るだけに、見
事な演奏を聞かせてくれます。さらに伴奏には、イタリアを代表する伴奏の名
手、ブルーノ・カニーノ。サクソフォン愛好家だけが聞くのはもったいないCD
です。



<KII>
KDC 5019(SACD-Hybrid) \2500
輸入盤(BIS)
日本語解説書付
コルネットの黄金時代
クラーク:初舞台の乙女、波の花嫁/ヘーネ:スラヴ幻想曲/ディニク:ホラ
・スタッカート/グリーグ:ロンダーネにて/サイモン:柳の葉ずれ/コード:
ゼルダ/ホーホ:北欧幻想曲/ハルトマン:ファシリータ/ボルグ:夏の気分
/ベルシュテット:ナポリ
オーレ・エドヴァルド・アントンセン(コルネット)、
インガル・ベルグビィ(指)ノルウェー海軍軍楽隊
今年6月に来日予定のノルウェーの名手アントンセン。87年ジュネーヴ国際音
楽コンクール優勝で頭角を表し、モーリス・アンドレ以来の逸材と絶賛されて
います。92年のアルベールヴィル、94年のリレハンメルと2度の冬季オリンピッ
クのファンファーレ演奏でも注目されました。当アルバムは名コルネット奏者
だった人々の作品を主に、楽器の機能と魅力を存分に発揮できるものを集めて
いて、まさにアントンセンにぴったりのものとなっています。

KDC 5020 \2300
輸入盤(naive)
日本語解説書付
ショスタコーヴィチ:
ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 作品77
同第2番嬰ハ短調 作品129
セルゲイ・ハチャトリャン(ヴァイオリン)、
クルト・マズア(指)フランス国立管弦楽団
2005年エリザベート王妃国際コンクールで優勝したアルメニアの若き天才セル
ゲイ・ハチャトリャン。彼がショスタコーヴィチの協奏曲に挑戦しました。技
術的に難しいだけでなく、屈折した神経質な音楽は一筋縄にはいきません。21
歳の若さでこれほどの緊張感と深い闇を描ける才能は驚きのほかはありません。

KDC 9004(DVD-Video) \5150
NTSC/ STEREO
輸入盤(Hungaroton)
日本語解説書付
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲BWV1007-1012(全曲)
ミクローシュ・ペレーニ(チェロ)
収録:1996年ハンガリー放送
ペレーニの「無伴奏」といえば、1981年の全集録音が伝説の名盤となっていま
す。それから約20年を経て、映像付での再録となりました。旧盤のCD化に対し
てペレーニが首を縦に振らないため、これが唯一の「無伴奏」音源。円熟の極
み、まさに神業です。
 
KDC 9005(DVD-Video) 2枚組 \5800
NTSC / リージョン・オール
輸入盤(Bel Air)
字幕:伊・英・独・仏・西 *日本語字幕はついておりません。
日本語解説書付
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(全曲)
ピエトロ・スパニョーリ(伯爵:バリトン)、
アンネッテ・ダッシュ(ソプラノ:伯爵夫人)、
ローズマリー・ジョシュア(ソプラノ:スザンナ)、
ルカ・ピサローニ(バリトン:フィガロ)、
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾソプラノ:ケルビーノ)
ルネ・ヤーコプス(指)コンチェルト・ケルン、シャンゼリゼ劇場合唱団
収録:2004年6月シャンゼリゼ劇場でのライヴ
2004年にリリースされたヤーコプスの「フィガロ」CDは世界中の音楽賞を総ナ
メにしました。そして同年6月にパリのシャンゼリゼ劇場で上演した際に収録
されたのが当DVD。ヤーコプスの音楽的感興はCD以上に高まっていて、美しい
舞台とともに時を忘れて引き込まれます。




<MUSICA REDIVIVA>
MRCD 014 \2080
日本語解説付
(1)J.S.バッハ:無伴奏ニッケルハルパ(チェロ)組曲 ト長調
(2)C.P.E.バッハ:ニッケルハルパ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)ソナタハ長調
(3)マレ:スペインのフォリアによる32の変奏曲、夢見る人
(4)エリック・サールストレーム(1912-86):春の雫、あらし
(5)ウロフ・ヤンソン(1927-93):教会行進曲
(6)ラーシュ・ネスボム(1925-):教会ポルカ
トルビヨルン・ネスボム(ニッケルハルパ) 
アンドレアス・エードルンド(cemb)
ニッケルハルパはスウェーデンの民族楽器でキー(ニッケル)でメロディー
弦を押さえてそれを短い弓で弾く。ちょっと見、ヴァイオリンからいっぱい牙
が生えたようで、カブトガニが楽器になったらこんな感じ?でも音は美しくそ
して鄙びていて魅力的。そのニッケルハルパでバッハの無伴奏チェロ組曲やマ
レの名曲がCDそのものも最近これほど美しい装丁、録音のものはちょっとなか
ったのでは?正直驚きました。日本語の解説も充実していてこのレーベル1の
名盤になるでしょう。

MRCD 013 \2080
日本語解説付
ダウランド:エセックス伯のガリアード、ファンタジー、
カプスベルガー:トッカータVI
J.S.バッハ:プレリュード、ガヴォットとロンド
ルイス・デ・ミラン(1500-1561):ファンタシア、美しいフランス娘
アロンソ・ムダーラ(1500-1580):ファンタシア
ルイス・デ・ナルバエス:千々の悲しみ(ジョスカン・デ・プレによる)、
バハ・デ・コントラプンクト
カベソン:ディフェレンシアス
ブルグミュラー:貴婦人の乗馬
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女他イタリア、スウェーデンの曲全25曲
坂本龍右(Lute)
1994年第8回、日本古楽コンクールにおいて最年少(10歳)で本選出場者に選
ばれた坂本は現在東大で美学芸術学を専攻している現役の大学生。ホプキンソ
ン・スミス、ヤコブ・リンドベリィ、ポール・オデットにリュートを学びヴィ
ーラント・クイケンにガンバの指導を受けている。




<DOREMI>
DHR 7906 3枚組 \5940
フィリップ・ヒルシュホーンのヴァイオリン芸術 Vol,1
[CD1]
(1)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
(2)サンサーンス:序奏とロンド・カプリチョーソ
(3)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
[CD2]
(1)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
(2)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
[CD3]
(1)J.S.バッハ無伴奏パルティータ第2番
(2)ブラームス:ヴァイオリンソナタ第3番
(3)プロコフィエフ:5つのメロディー
(4)ラヴェル:ツィガーヌ
フィリップ・ヒルシュホーン(Vn)
[CD1]
(2)エリザベート・レオンスカヤ(P) 
(1)ルネ・ドュフォセ(指)ベルギー国立管、
1967年エリザベート王妃コンクール優勝時のライヴ
(3)ジーリ・シュタレク(指)シュトゥットガルト放響(1974年ライヴ)
[CD2]
(1)ウリ・セガル(指)ケルン放響(1974年ライヴ)
(2)フェルディナント・ライトナー(指)バンベルク響(1977年ライヴ)
[CD3]
ヘルムート・バース(P)  録音:1974年
ヒルシュホーンは今、話題の美人ジャリーヌ・ヤンセンの先生として有名です
が、ご本人の方が一枚も二枚も上の様。1946年にリガで生まれ、1996年にブ
リュッセルで亡くなりました。病弱だった為活動時期は短く晩年は後進の指導
に専念しました。彼が優勝した1967年のエリザベート王妃コンクールはとんで
もない年でクレーメルも出場しましたが審査員が豪華でオイストラフ、メニュ
ーイン、フランチェスカッティ、シゲティ、グリュミオー男爵、ギンゴルドと
いった恐ろしい巨匠達。その彼らが認めた大才能。あのカラヤンも激賞した知
られざる天才の全貌が体系的にCD化。巨匠ライトナーと共演したチャイコフス
キーが絶品でございます。

DDR 71149 \1980
モーツァルト:
(1)クラヴィーアソナタ第5番 ト長調 K283
(2)クラヴィーアソナタ第12番 ヘ長調 K332
(3)クラヴィーアソナタ第15番 ハ長調 K545
(4)クラヴィーアソナタ第17番 ニ長調 K576
コリン・ティルニー(フォルテピアノ)
往年のクラシックファンの方ならお馴染みの1933年ロンドン生まれのチェンバ
ロ奏者。キャリア初期はデッカのオワゾリールやグラモフォンのアルヒーフな
どの主要鍵盤アーティストとして活躍した名人上手。演奏は若い時から、古楽
器の人には珍しく、遅めのインテンポ。実に堂々たる演奏でアルヒーフレーベ
ルに録音したヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」など普通の演奏の倍のテンポで
弾かれていて異様なインパクトがございました。しかしその知性派の名匠も今
や御年70過ぎ。どうやらこれが最後の大仕事となりそうな気配。しみじみと味
わいのある演奏で聴けば心に残ること受け合いでございます。




<KING INTERNATIONAL>
KDC 7002 \2180
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.2
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ハイドン:交響曲第88番「V字」
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
ヘッセン放送交響楽団
録音:1962年3月20日 ライヴ/モノラル (TAH 213)
文句をいわれようが、批評家にけなされようが、聴衆をおどろかせて自分も喜
ぶ。“たかが音楽”。変に芸術家ぶらないクナを、ぼくは大好きだ!
(宇野功芳-ライナーノーツより)
巨匠クナッパーツブッシュの「運命」はフランクフルト放響やベルリン・フィ
ルとの共演が有名ですが、このヘッセン放響との録音もたいへん個性的。悠然
たるテンポと大きな音楽作りは今日にはない味と力に満ちていてとにかく感動
的で驚きの連続です。また、ハイドン第88番では奥行きと立体感のある演奏。
弾力のあるリズムで旋律を生き生きと浮かび上がらせています。
オリジナル・テープからのCD化で音質も良好。巨匠クナッパーツブッシュの至
芸を存分に味わうことが出来ます。
アルバム・ジャケット作品提供:Reisin




<SUPRAPHON>
SU 3843 \1750
スメタナ:
(1)チェコ舞曲第1集(1877) (2)チェコ舞曲第2集(1879)
(3)ベッティーナ・ポルカ(1883)B.114 (4)ポルカ「百姓女」
(5)アンダンテ ヘ短調(1880) (6)ロマンス ト短調(1881)
イトカ・チェホヴァー(P)
録音:2007年1-2月プラハ、ルドルフィヌム
0チェコの若き才能チェホヴァーが弾くシリーズ第3弾。スメタナが好んだスタ
イル、4つのポルカからなる第1集と、フリアントほか全部で10の民俗舞曲に大
きく内容を拡大した第2集を残したチェコ舞曲。1877年から79年にかけて書か
れたもので、これは代表作「わが祖国」全曲の完成した時期にあたります。ほ
かに最後のピアノ作品となったロマンス、最晩年に改訂を施した名作ベッティ
ーナ・ポルカなど後期のピアノ曲も収録しています。素朴な味わいと華麗な技
巧とが並存したスメタナのピアノ音楽がたっぷり楽しめるアルバムです。

SU 3929 \1480
(1)カール・シュターミッツ:ヴィオラ協奏曲 ニ長調Op.1
(2)ヤン・ヴァーツラフ・シュターミッツ:ヴィオラ協奏曲 ト長調
(3)アントン・シュターミッツ:ヴィオラ協奏曲 変ロ長調
ヤン・ピェルシュカ(Va)
イジー・ビエロフラーヴェク(指)プラハ・フィルハーモニア
録音:1995年3-4月プラハ
Panton原盤。ボヘミアに始まる音楽一族で親子2代にわたり、いわゆるマンハ
イム楽派の中心メンバーとして18世紀後半に活躍したシュターミッツ。父ヤン
・ヴァーツラフ(1717−1757)と、その息子たちカール(1745−1801)とアン
トン(1750−1789または1809)兄弟が書いたヴィオラ協奏曲を集めたアルバム
は、たいへん美麗にして技巧的。かれらがヴァイオリニスト、またヴィオラ奏
者として当代一級の腕前であったことを示す豊かな内容です。ソリストのピェ
ルシュカはプラハ響のコンサートを長年務めて、その名もシュターミッツ四重
奏団のメンバーとしても知られる名手。

SU 3906 \1480
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲集
第1番「クロイツェル・ソナタ」/ 第2番「ないしょの手紙」
パノハ四重奏団
録音:1995年プラハ
2008年に結成40周年を迎えるパノハ四重奏団。これを機に、ヤナーチェク・ア
ルバムがミドルプライスで再登場いたします。初出時に“数多くの名門カルテ
ットを輩出してきたチェコの伝統を受け継ぐもの”と高い評価を得たものです。




<ACCENT>
ACC 24179(SACD-Hybrid) \2380
ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」OP.8.1-4
チェロ協奏曲 RV403 ニ長調、ソナタ「ラ・フォリア』RV63
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオロンチェロ・ダ・スパラ&指)
ラ・プティット・バンド
最近古楽界で流行している「ヴィオロンチェロ・ダ・スパラ」によるシギス
ヴァルト・クイケンのヴィヴァルディの「四季」。S.クイケンは1979年の以来
の2度目「四季」録音。前回はバロック・ヴァイオリンで鮮烈に聴かせてくれ
ましたが、ここでは彼の研究より生み出された新たな発見、試みを追及し、さ
らなる独自性を打ち出しています。S.クイケンはヴィオロンチェロ・ダ・スパ
ラの復元に力をいれておりコンサートでもしばしば演奏しています。弦楽器製
作者でもあるディミトリー・バディアロフ氏による演奏でBCJのコンサートで
も何度か登場し、今年の目白バ・ロック音楽祭では寺神戸亮がバッハの無伴奏
チェロ組曲を演奏する予定。ヴィオロンチェロ・ダ・スパラは一般的なチェロ
奏法とは異なり、「スパラ(肩)」という名前の通りヴァイオリンと同様に肩
に掛けて演奏されます。音色はふくよかで柔らかく、低弦楽器のわりに繊細な
響きを持っています。清廉で快活、様々な仕掛けのある演奏で挑戦を続けるS.
クイケンの成果を再度示した画期的なアルバムです。

ACC 25305(SACD-Hybrid) \2380
J.S.バッハ:カンタータ集 Vol.5
第17番『感謝を捧げる者、そは我を称える者』 BWV.17
第35番『霊と魂は驚き惑います』 BWV.35
第164番『汝ら、自らをキリスト者と名づけし者』 BWV.164
第179番『心せよ、汝の敬神の偽りならざるかを』 BWV.179
シギスヴァルト・クイケン(指)ラ・プティット・バンド
ガーリンデ・ゼーマン(S)ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
ヤン・コボウ(T) ドミニク・ヴェルナー(B)
エヴァルト・デメイヤー(Org)
クイケン&ラ・プティット・バンドのバッハのカンタータ・シリーズ第5弾。
今回は、ライプツィヒ時代のカンタータで三位一体後の主日のために作曲され
たものが録音されています。

ACC 24167 \2080
テレマン:バスのためのカンタータ集
最後の時はまさに来たれりTWV1:529、神への愛TWV1:350
すべてのわが行いに TWV1:928、われいずこに逃れゆかんTWV1:1724
トリオ・ソナタ ニ短調 TWV 42:d4、トリオ・ソナタ ト短調 TWV 42:g5
クラウス・メルテンス(B) エリザベト・ヘルマンス(S)
マルレーン・シャンペルト(A) ジョアン・セバスティアーノ(T)
イル・ガルデリーノ・アンサンブル
録音:2005年11月 オランダ、ハールレム、ドープスヘジンデ教会
膨大な作品を残したテレマンですがカンタータだけでも1000曲以上。これはク
ラウス・メルテンスによる、テレマンのバスのためのカンタータ集。コープマ
ンのカンタータ全集で大活躍のクラウス・メルテンス。安定した美しい歌唱に
は定評のあり、柔らかで深みのある声はまさに理想のバス。イル・ガルデリー
ノの好サポートも得、テレマンの変幻自在な音楽を堪能できます。

ACC 24177 \2080
オーヴェ・ヴァルター(1946-):ギターラ、
レオ・ブローウェル:「3つのスケッチ」、悲歌(武満徹に捧ぐ)
ウィム・ヘンドリックス:
深い沈黙の中で、サエタ[1.死刑に処されるキリスト 2.イエスの十字架への道
3.悲しみのマリア 4.磔のイエス 5.十字架に死す 6.イエスの復活]
ラファエラ・スミッツ(G)
ベルギー女流ギタリスト、ラファエラ・スミッツによる現代ギター作品集。ラ
ファエラ・スミッツは「第20回フランシスコ・タレガ・ギターコンクール」に
て初の女性優勝者。
ウィム・ヘンドリックスの「サエタ」は祈り歌で、スペイン・アンダルシア地
方のカンテ・ホンドに属します。「イエスの十字架への道」に触発され作曲さ
れ、七つの部分から成っています。
ジャケット写真:アンリ・ルソー「眠れるジプシー」

ACC 24173(SACD-Hybrid) \2380
ヴィンセント:不死鳥、
ピエール・ゲドロン:何と勝ち誇った、羊飼いの娘の喜び
R.バラール:アントレ、アンジェリーク、
ジョヴァンニ・パオロ・フォスカリーニ:フォリア、
ルイージ・ロッシ:小鳥よ、
ミシェル・ランベール:シルヴィ、イリス、
コルベッタ・フランチェスコ:パッサカリヤ、
L.クープラン:シンフォニー、
フランチェスコ・カヴァッリ:アポロへの哀歌 他
ステファン・ファン・ダイク(T)
ピエール・ピツル(指)プリヴァーテ・ムジケ
録音:2006年2月16-18 サンクト・ポルテン(オーストリア)
「エコー・ド・パリ」と題されたこのアルバムは、1610年-1660年頃のパリで
の様々な音楽を通観した内容です。ゲドロン、バラールやランベールの典雅で
甘美な世俗歌曲を楽しめます。
ベルギーのテノール、ステファン・ファン・ダイク。ピエール・ピツル率いる
プリヴァーテ・ムジケも絶妙なバランスのアンサンブルを聴かせてくれ、ファ
ン・ダイクの歌唱をより一層引き立たせています。




<MN Records>
MNRCD 111 2枚組 \3100
ナイマン:ラヴ・カウンツ(2幕のオペラ)
マイケル・ヘイスティングス(リブレット)
パッツィー・ブレア(バス/ミドル級ボクサー)、
エイヴリル・アインガー(ソプラノ/女性数学講師)
「ラヴ・カウンツ」は、実社会で知り合うことは決してないような二人の愛の
物語です。エイヴリルは、夫による暴力が原因で離婚した、女性数学講師。パ
ッツィーは、もうすぐボクサー生命が終わりを迎えようとしている、数字がま
ったく読めず、自分の字すらかくこともままならない男。バスで自分の降りる
停留所の番号を言えないパッツィーをエイヴリルが助けるところから物語は始
まります。最初エイヴリルは、パッツィーの職業を聞いて怖がりますが、ハエ
すらも殺すことのない優しい心のパッツィーにすぐに心ひかれるようになりま
す。彼女は彼に数字を教え、銀行の口座の開き方なども教えます。最後の場面
では、大怪我をして車椅子に乗せられたパッツィーにエイヴリルが付き添って、
秋の木立の中を散歩しながら足し算や引き算をしている場面で終わる、という
なんともシュールなエンディング。ナイマンによる音楽は、じわじわと人の涙
腺を刺激する美しさに満ちています。そしてどこか退廃的な香りがするのもま
た魅力。

MNRCD 110 \2250
マイケル・ナイマン・バンド
【映画『魔王』(シュレンドルフ監督、1996年)より】
ナイツ・アット・スクール、child beare、魔法の森、ゲーリングの狩仲間、
アベルの反乱、ミーティング・ザ・ムース、森の中へ、アベル・キャリーズ・
エフレム
【映画「リバティーン」(ローレンス・ダンモア監督、2004年)より】
無について、マイ・ロード・オール・プライド、理由に対する皮肉、ミスト
レス、永久的なものに対して、シニョール・d、人類に対する皮肉、イン・レ
・ドン・ジョヴァンニ
【映画「英国式庭園殺人事件」(グリーナウェイ監督、1982年)より】
羊飼いにまかせとけ
ウィンゲーツ・バンド
ナイマンの携わった映画音楽の名曲集。





<harmonia mundi>
HMU 907110 \2250
パーセル:ディドーとエネアス、
付随音楽「ゴルディウスの結び目はほどかれた」組曲
マギーガン(指)フィルハーモニア・バロック・オーケストラ、
クレア大学合唱団(ケンブリッジ)
ロレーヌ・ハント・リバーソン(ディドー/Ms)、
リサ・サファー(ベリンダ/S)、
ドンナ・ディーム(第2の女/S)、
エレン・ラビナー(魔法使い/Ms)、
クリスティン・ブランド(第1の魔女/S)、
ルース・ライネロ(第2の魔女/S)、
ポール・エリオット(エネアス/T)、
マイケル・ディーン(船士/B)
2006年7月3日、理想的なディドーの歌い手として世界で絶賛された、ロレーヌ
・ハント・リバーソンが逝去されました。彼女を偲んで、かの名盤「ディドー
とエネアス」が再発売のはこびとなりました。ディドーの最後のアリア、ディ
ドーの嘆きの「Remember me(私を忘れないで)」の叫びは実に打たれます。



<claves>
=ラジオ・スイス・ロマンド=
50- 2617 \2180
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第19番ヘ長調KV.459
(2)ピアノ協奏曲第24番ハ短調KV.491
クララ・ハスキル(P)
ヴィクトル・デザルツェンス(指)ローザンヌ室内O.
録音:(1)1957年10月14日(2)1956年6月25日
スイス、ローザンヌ、テアトル・ド・ボーリュー(ライヴ)
ぞくぞくと極上のライヴをとびきりの音質で送り出すスイス・ロマンド放送
(RSR)のアーカイヴ・シリーズ。シューマン&ベートーヴェン第3番
(50.2408)に次ぐハスキルの協奏曲ライヴは、きわめつけの演目であるモー
ツァルト。音色、タッチ、ニュアンス。チャーミングとしかほかに言葉が見
当たらない出来栄え、涙が出るほどの美しさです。ハスキルのモーツァルト
はどれも魅力的なものばかりですが、またひとつここに素敵なアルバムが加
わりました。
スイス生まれのデザルツェンス(1908−1986)はエネスコの弟子で、ヴァイ
オリニストとしてキャリアをスタート。スイス・ロマンド管弦楽団を経て、
1940年にローザンヌ室内管弦楽団を設立、1953年まで当オケの指揮者を務め
ました。彼はまたフランク・マルタンの作品の多くの初演者としても知られ
ます。




<Simax>
PSC 1167 \2280
ベートーヴェン+(Beethoven +) 第3集
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 作品97 《大公》
ラッセ・トレセン(1949-):
ピアノ三重奏曲第2番〈The Descent of Luminous Waters〉
グリーグ三重奏団, 
ヴェービョルン・アンヴィーク(P) ソルヴェ・シーゲルラン(Vn)
エレン・マルグレーテ・フレシェー(Vc)
ベートーヴェンの作品に現代作曲家の三重奏曲をプラス。“今日のベートー
ヴェン”として評価の高いグリーグ三重奏団のシリーズ最終作では、ベート
ーヴェンの円熟を示す名作、メロディの美しさと内省のバランスのとれた
《大公》が演奏されます。プラスされる作品はノルウェーの作曲家ラッセ・
トレセン(1949-)の第2番のピアノ三重奏曲。トレセンは、ベートーヴェンの
音楽を敬愛し、第1番のピアノ三重奏曲をはじめとする作品で、心のうちにあ
る宗教的次元を音楽として表現してきました。ピアノ三重奏曲第2番はグリー
グ三重奏団が初演。じっと動かない、暗い岩。流れ落ちる水が光のエネルギ
ーを放ち、人の心は飛翔する。この瞑想の音楽は、アムステルダム、ロンド
ン、ベルリンでも演奏されました。

PSC 1249 \2280
ツェムリンスキー、シュルホフ、管弦楽をともなう歌曲集
アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー(1871-1942):
メーテルランクの詩による6つの歌 作品13
エルヴィーン・シュルホフ(1894-1942):
アルトと管弦楽のための交響曲〈人間性〉作品28(テオドル・ドイプラーの5つ
の詩)、
メッツォソプラノと管弦楽のための交響曲〈風景〉作品26(ヨハンネス・テオ
ドル・クーレマンの5つの詩)
ランディ・ステーネ(Ms) 
ムハーイ・タン(指)
トロンハイム交響楽団
ブラームスに認められ、シェーンベルクの師としても名を残す後期ロマンティ
シズムの作曲家、ツェムリンスキー。ヒンデミットやヴァイルと並び称されな
がら、ナチスにより追放されたユダヤ系ドイツ人シュルホフ。20世紀も終わろ
うかという時期に再び日の目を見たふたりの作曲家の歌曲集を、ノルウェーの
メッツォソプラノ歌手、ランディ・ステーネが歌います。1993年パリのシャト
レ座、〈ばらの騎士〉のオクタヴィアンを歌ってセンセーショナルな国際デ
ビュー。パリのバスティーユ、コヴェントガーデン、メトロポリタン・オペラ、
デンマーク王立オペラ、ザルツブルク音楽祭、エディンバラ音楽祭をはじめと
するオペラのステージに立ち、人気を集めています。

PSC 1258 \2280
ムツィオ・クレメンティ(1752-1832):ピアノのためのソナタとソナティナ
ピアノソナタ 変ロ長調、ピアノソナタ ト短調、ピアノソナタ ヘ短調、
ピアノのためのソナティナ第1番・第3番・第4番・第6番
リヴ・グラーセル(フォルテピアノ)
[楽器:クリス・ミーンによるロングマン&クレメンティのコピー楽器]
[録音:グレン・グールド・スタジオ(トロント)]
皇帝ヨーゼフ二世の宮廷でモーツァルトと音楽による“決闘”をしたことで知
られるピアノの名手、クレメンティがピアノのために書いたソナタとソナティ
ナ集。優雅、ドラマティックな作品を演奏するリヴ・グラーセル(1935-)はノ
ルウェーの女性ピアニスト。ロベルト・リフリング、ヴラド・ペルルミュテー
ル、レフ・オボーリン、イローナ・カボス、ヴィルヘルム・ケンプ、パウル・
バドゥーラ=スコダ。錚々たるピアニストたちに師事してきました。コーネル
大学ではマルコム・ビルソンの下でフォルテピアノの演奏を研究。欧米で高く
評価されたモーツァルトのピアノソナタ全曲録音(SIMAX)に、その成果が反映
されています。グラーセルが弾いているのは、クレメンティの工房で製作され
た楽器のコピー。マルコム・ビルソン所有のこの楽器をグレン・グールド・ス
タジオに持ち込んで録音が行われました。

PSC 1296 \2280
オリヴィエ・メシアン(1908-1992):
幼な子イエスにソソグ20のまなざし−ノエル
フェレンツ・リスト(1811-1886):クリスマスツリー
マグネ・ヘグダール(1944-):1972年−1977年クリスマスの挨拶
フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924):
ソナティナ第4番《キリスト生誕1917年の日に》
カール・ニルセン(1865-1931):
「楽しいクリスマス(きよしこの夜)」による夢
シャルル・ヴァランタン・アルカン(1813-1888):アレルヤ作品25
ゲイル・ヘンニング・ブローテン(P)
ピアノのために書かれたクリスマスの曲集。ゲイル・ヘンニング・ブローテン
は、グリーグのピアノ作品全曲を録音したノルウェーのピアニストです。

PSC 1298 \2280
アルフレード・ヤンソン(1937-):ソネット76番「なぜ、私の詩には」
ニルス・リンドベリ(1933-):きみを夏の一日にくらべたらどうだろう
スヴェン=エーリク・ユーハンソン(1919-1997):浮気心 第1集・第2集
[シルヴィア、緑の森の木陰で、吹けよ 吹け 冬の風、浮気心、おお、わが愛
しの人よ、恋する者らは春を愛す、冬、挽歌、聴け 聴け ひばり]
フランク・マルタン(1890-1974):
エアリエルの5つの歌(1950)、おいで、黄色の砂浜に、水底深く父は眠る、
「さあ行け」とあって息をつき、お前たち三人は罪人だ、蜜蜂が吸う蜜を吸い
セーアン・バーフェズ(1950-):ソネット33番-私はこれまでに何度も見てきた
ヤーコ・マンテュヤルヴィ(1963-):来たれ、死よ
ホーコン・ベルゲ(1954-):やさしく紡ぐ
グレーテ・ペーデシェン(指)
ノルウェー・ソロイスツ合唱団
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン (マリンバ)
「きみを夏の一日にくらべたらどうだろう。きみはもっと美しくて、もっとお
だやかだ……人が息をし、目が見うるかぎり、この詩は生きる。そして、この
詩がきみにいのちをあたえる」(ソネット18番−「ソネット集」高松雄一・訳
(岩波文庫版)から)。ソネット、「お気に召すまま」「テンペスト」「十二夜」
の劇中歌。シェイクスピアの作品には作曲家たちを惹きつける深い魅力があり
そうです。ノルウェー・ソロイスツ合唱団は1950年の創設。現在、グレーテ・
ペーデシェン (グレーテ・ペーデシェン・ヘルゲロード)(1960-)がニュース
テットの後を継ぎ指揮者を務めています。代表的録音は、パーセル/サンドス
トレム、ボー・ホルテン、ラッセ・トレセン、シェーンベルクらの作品を歌っ
た「(聞きたまえ」(PSC1134)。スカンディナヴィア合唱の伝統をしっかりと
守っているグループです。

PSC 1169 2枚組 \4560
アルネ・ヌールハイム(1931-):「夢の詩」への音楽
ニョル・スパルボ(B) ウンニ・レーヴリード(声) 
トゥールン・オストレム・オッスム(Ms)
フランク・ハヴロイ(B) カール・ホグセット(CT) 
ラスムス・ホグセット(CT)
シグヴェ・ボー(T) シェル・ヴィーグ(T) 
ベンヤミン・イーサクセン(ボーイソプラノ)
オースヒル・ブレーイ・ニューフース(ハリングフェレ)
 マッツ・クレーソン(エレクトロ=アクースティックス)
グレクス・ヴォーカリス、
インガル・ベルグビ(指)
ノルウェー放送管弦楽団
アルネ・ヌールハイム(1931-)の叙事的大作。題材となった「夢の詩」は、ノ
ルウェー南部のテレマルク地方に伝わるバラッドです。沼地を抜け、いばらの
茂る荒れ野を越え、死者の歩む道をたどる巡礼の旅。煉獄と地獄、天国の祝福
された魂。キリストと天使長ミカエルと天使が悪魔の軍団と戦い、最後の審
判の日を迎える。クリスマスイヴ(12月24日)に眠りに落ち、公現祭(1月6日)
に目を覚ましたウーラヴ・オステソンという男の夢(夢想)が歌われます。中
世から歌い継がれてきたこのバラッドはノルウェーの魂の故郷。多くの民謡
とともにノルウェーの作曲家たちにインスピレーションを与えつづけていま
す。現代ノルウェーを代表する作曲家ヌールハイムの75歳誕生日を記念の録
音です。




<harmonia mundi>
HMU 907419 \2250
HMU 807419(SACD-Hybrid) \2300
終祷のための音楽-Music for Compline-
(1)ジョン・シェパード(ca.1515-1558):
われらを解き放ちたまえ(Libera nos I&II) 
(2)主よ、われらを救いたまえ(Salva nos, Domine) 
(3)バード(c.1540-1623):
主にして日なるキリストよ(Christe, qui lux es et dies) 
(4)シェパード:平安のうちに(In pace in idipsum) 
(5)トマス・タリス(ca.1505-1585):あなたの御手に(In manus tuas) 
(6)シェパード:あなたの御手にI(In manus tuas I) 
(7)シェパード:あなたの御手にII&III(In manus tuas II&III) 
(8)主よ、われをあわれみたまえ(Miserere mihi, Domine) 
(9)タリス:主よ、われらをあわれみたまえ(Misere nostri, Domine) 
(10)バード:主よ、われをあわれみたまえ(Misere mihi, Domine) 
(11)タリス:平安のうちに 
(12)ロバート:ホワイト(c.1538-1574):主にして日なるキリストよ 
(13)主よ、来てください(Veni, Domine) 
(14)バード:今こそ去らせたまえ(Nunc, dimittis) 
(15)タリス:光の消ゆる前に(Te lucis ante terminum) 
(16)ヒュー・アストン(c.1485-1558):
喜べ、処女なるキリストの母(Gaude, virgo mater Christi)
終祷は、修道院で一日の最後に営まれる礼拝です。ここに集められた、16世紀
イギリスの作曲家達による終祷のための音楽は、どれも深い静けさの中に深い
信仰の心が満ちています。第1曲目から、聴いていると本当に人の声だけによ
る演奏なのだろうか、と考えてしまうくらいに圧倒的に厚い響きに驚かされま
す。教会で録音されており、建物内いっぱいに響きわたる声に、神の存在を感
じます。
スティレ・アンティコは、英国の若き歌い手達によって結成された声楽アンサ
ンブル集団。ヨーロッパの古楽コンクールでの優勝を期に、各地で大活躍して
います。レパートリーはチューダー朝の音楽からスペインもの、オランダもの
と実に幅広くこなします。




<TAHRA>
TAH 366 2枚組 \4160
ハスキル&リパッティ-幻の音源集-
[CD 1] - Hommage - Clara Haskil〔ハスキル〕
(1)F.リスト:軽やかさ
(2)グラウン:ジーグ
(3)プーランク:プレスト
(4)メンデルスゾーン:7つの性格的な小品より第4番「軽く軽快に」
(5)ブラームス:カプリッチョop.76-5
(6)ブラームス:インテルメッツォop.76-4
(7)スクリャービン:プレリュードop.50-2
(8)ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.33-2
(9)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番(部分)
(10)R.シューマン:アベッグ変奏曲
(11)モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」
(12)J.S.バッハ:
バッハ:コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」(BWV 599)
[CD 2] Hommage - Dinu Lipatti〔リパッティ〕
(1)J.S.バッハ:バッハ:
コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」(BWV 599)
(2)リパッティのインタビュー(インタビュー中で、ショパンのワルツ第3番
(イ短調)、バッハ=ブゾーニ編のオルガン・コラールヘ長調を演奏)
(3)インタビュー
(4)インタビュー
(5)バルトーク:ピアノ協奏曲第3番
(6)リパッティ:左手のためのピアノ・ソナタ
[CD 1]
クララ・ハスキル(P)
ヨッフム(指)バイエルン放送交響楽団((11))
【録音:(1)1928-29年、(2)−(4)1936年12月、(6)−(9)1958年、
(10)ハスキル40代の最後、(11)1954年3月1日、(12)1953年4月11日】
[CD 2]
ディヌ・リパッティ(Pf) 
(1)オイゲン・ヨッフム(指)バイエルン放送交響楽団 
(4)パウル・ザッハー(指)南西ドイツ放送交響楽団
録音:(1)1947年、(2)1950年7月27日、(3)1950年11月29日、(4)1950年、
(5)1948年5月30日、(6)1943年3月4日
長らく廃盤となっていた名盤、「ハスキル&リパッティ-幻の音源集-」がジュ
エルケースで再登場です。ハスキルのリストの「軽やかさ」は、霧で煙る美し
い港といった風情。ハスキルはモーツァルトで天下をとったピアニスト、ここ
に収められた「ジュノーム」は、ヨッフムによる伴奏というまさに夢の組み合
わせ。夭折の天才リパッティによる肉声がふんだんに収録されているのも、天
才が身近に感じられるところです。バルトークのコンチェルトはまさに鬼気迫
るものがあり、圧巻。あらためてこの再発がうれしく感じられます。




<HANSSLER>
93 181 2枚組 \4160
ヤナーチェク:ピアノ作品集
CD1:
ピアノ・ソナタ「1905年10月1日(1.X.1905)街頭にて」 [第一楽章:予感、
第ニ楽章:死]
思い出、3つのモラヴィア舞曲、主題と変奏-ズデンカ変奏曲、霧の中で
CD2:
草陰の小道にて第1&2集
エヴァ・クピエツ(P)
録音:2005年4月13-14日、12月19-20日
エヴァ・クピエツは1992年のミュンヘン国際コンクールで優勝経験のある現代
ポーランドを代表する女流ピアニスト。HANSSLERレーベルからポーランドの作
曲家、バツェヴィチ:ピアノ作品集(93 034)を録音。鮮やかな演奏を聴かせ
てくれました。2002年に初来日を果たし、2007年9月にはスクロヴァチェフス
キとショパンのピアノ協奏曲第2番を演奏する予定。
ヤナーチェクのピアノ作品は技巧的ではありませんが特異な民族色を放ち、そ
こはかとなく漂う絶望感なるものが感じ取れます。民族主義運動への共感を深
めていたヤナーチェクを1905年10月1日ブルノでチェコ人のための大学創立を
要求するデモと軍隊が衝突し一人の労働者が死亡する事件に触発され「ピアノ
・ソナタ」を作曲。「霧の中で」では臨時記号を効果的に使用し、霧の中を歩
いているような不安感と抑制の効いた作品。クピエツの郷愁を誘う音色で、
これまで注目されにくかった作品も美しく仕上げています。




<CASCAVELLE>
RSR 6197 \2080
デオダ・ド・セヴラック(1872-1921):管弦楽作品集
(1)コート・カタラン、(2)たそがれのニンフ(交響詩)、3つの想い出、
(3)ピッペルマン-ジェ(ワルツ)、(4)幻影(付帯音楽)、
(5)月の光(セレナーデ)、
(6)イボン・ブレール/セヴラック:オペレッタ「ピナール王」による組曲
(ロベルト・ベンツィによる改訂版)
スイス・ロマンド管弦楽団 
ロベルト・ベンツィ(指)
(4)ジャエル・アッツァレッティ(S) 
(2)チンリャン・ウー(合唱指)声楽アンサンブル
録音;2004年9月
南仏ランドック地方で生まれ、南仏の陽光、土の香りを作品に色濃く投影した
セヴラック。ピアノ作品は舘野泉氏などによって現在広く知られようにはなっ
てきましたが、その他の作品はまだ十分に紹介されておりません。ここでは管
弦楽作品を中心にセヴラックの魅力に迫っています。セヴラック30歳の作曲
「たそがれのニンフ」は未出版作品。セヴラックのオルガン曲を録音している
ピエール・ギヨーとロベルト・ベンツィによる復元版で演奏されています。
フランス近代音楽の洗練された響きと、光彩溢れる南仏の素朴な風味が溶け
合った、豊麗な作品です。




<BBC LEGENDS>
BBCL 4213 \2080
ステレオ
(1)ブラームス:悲劇的序曲Op.81
(2)レーガー:ヒラーの主題による変奏曲とフーガOp.100
(3)ベートーヴェン:大フーガ 変ロ長調Op.133
(1)(2)カール・シューリヒト(指)ロンドンSO.
(3)サー・エイドリアン・ボールト(指)ニュー・フィルハーモニアO.
録音:(1)(2)1964年1月31日ロンドン、ホーンシー・タウン・ホール(ライヴ)
(3)1968年8月19日ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)
ことし2007年に没後40周年を迎えるシューリヒトを記念して、BBC LEGENDSより
またとないリリース。1963年以来客演指揮者を務めたロンドン響との貴重なラ
イヴは、幅広いレパートリーを誇るなかでもその中心にあったドイツもの。
シューリヒトは師レーガーのモーツァルト変奏曲を好んで取り上げていますが
(haenssler / 93.154)、ヒラー変奏曲もまた「変奏曲の大家」レーガーの代
表作で、同じく趣向を凝らした管弦楽法にその魅力があります。全曲40分近く
の間、終始いつものように人格をそのまま投影したかのように高潔な音楽で満
たされ、悲劇的序曲とともに巨匠の偉容を伝えています。
カップリングは来年が没後25周年にあたる巨匠ボールトが振った大フーガの弦
楽合奏版。
かつてIntaglio盤(廃盤)で出ていた有名な演奏が音質改善を施されて嬉しい
復活です。

BBCL 4215 \2080
ステレオ
(1)ティペット:二重弦楽合奏のための協奏曲
(2)ベルク:ヴァイオリン協奏曲
(3)ヤナーチェク:シンフォニエッタ
エディト・パイネマン(Vn)
ルドルフ・ケンペ(指)BBC SO.
録音:(1)(2)1976年2月18日ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
(ライヴ)
(3)1975年10月12日ロンドン、フェアフィールド・ホール(ライヴ)
BBC LEGENDS通算7種目となるケンペ&BBC響のライヴ・アルバム。聴きものは
この年に世を去るケンペとはいかにも通好みの顔合わせ、パイネマンとのベル
クの協奏曲。1939年生まれマックス・ロスタル門下の彼はこの作品を得意とし
ていて、十二音と調性とのはざまを行き交う危うい美しさを引き出しています。
英国で人気のティペットは、イギリスに根付いた弦楽アンサンブルの伝統が息
づく内容で、錯綜するテクスチュアをさばくさまがじつにスリリング。
さらに、同じBBC響とは74年ライヴ(BBCL.4087)に次いで2種目のシンフォニ
エッタ。明快で濃い表情付けでは甲乙つけがたいほど、聞かせどころを押さえ
た稀代の職人指揮者の腕前が光ります。

BBCL 4212 \2080
モノラル
(1)ヘンデル:アリアと変奏(調子のよい鍛冶屋)
(2)ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24
(3)ベルク:ピアノ・ソナタOp.1
(4)スカルコッタス:15の小変奏曲(1927)
(5)プロコフィエフ:トッカータ ハ長調Op.11
(6)ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
シューラ・チェルカスキー(P)
録音:(1)−(5)1963年4月21日
(6)1964年12月15日ロンドン、BBCスタジオ(ライヴ)
ヨーゼフ・ホフマンの高弟チェルカスキーは、19世紀以来のヴィルトゥオーゾ
の流れを汲むピアニストとして、ヨーロッパでは早くから絶大な人気を得てい
ました。演奏当時51歳(ショパンのみ53歳)、このふたつのライヴはちょうど
センセーショナルにキャリアを築いていた頃と重なり、その評判のほどをうか
がわせるものです。
近年注目を集めるスカルコッタスをこの時期に取り上げているのも興味あると
ころですが、やはり聴きものはショパンとブラームス。ぬめりとした音色でバ
リバリと弾きまくるさまが理屈抜きに痛快で、最晩年のライヴとはまるで輝き
がちがいます。

BBCL 4214 \2080
ステレオ
(1)シューマン:
献呈Op.25-1 / ばらよ、ばらよOp.89-6 / そう、春なのだOp.79-23 /
紡ぎ歌Op.79-24 / ミニョンOp.70-29 / 悲しい調べで歌わないでOp.98a-7
(2)シューベルト:
春の思いD.686 / 蝶D.633 / 夜と夢D.827 / 愛は何処に居てもD.239 / 初めて
なくしたもの(失われた初恋)D.226 / 糸を紡ぐグレートヒェンD.118
(3)シェーンベルク:
4つの歌曲Op.2 期待 / イエスの物乞い / 高揚 / 森の木漏れ日
(4)R.シュトラウス:
ばらの花環Op.36-1 / けしの花Op.22-2 / サフランOp.10-7 / 木蔦Op.22-3
/ 懐かしい面影Op.48-1 / 春よOp.37-5
[アンコール]
(5)シューベルト:野ばらD.257
(6)リー・ホルビー:悪魔
アーリン・オジェー(S)
ダルトン・ボールドウィン(P)
録音:1987年1月2日バーミンガム、ぺブル・ミル、BBC第1スタジオ(ライヴ)
アーリン・オジェー(1939−1993)はアメリカの生んだリリック・ソプラノ。
不運にも脳にガンを患い53歳の若さで世を去りましたが、バッハのアリアや
バーンスタインが振ったモーツァルトのミサなどに聴かれるように、その澄
み切った美声でいまなお多くのファンを魅了してやみません。このドイツ・
リートの夕べでも、積極的な取り組みをみせたシューベルトやシューマンほ
かクリスタル・ボイスの魅力は全開。加えて、彼女のリサイタルで数多くの
伴奏を務めたボールドウィンのピアノが心憎いほどに素敵。録音もとても20
年前とは思えない鮮度を湛えていて、オジェーの短すぎたキャリアが改めて
偲ばれます。




<ALIA VOX>
AV 9853 \1150
カタログ付特価CD
「音楽の遊戯/舞曲の精神:1450-1650/2007年CDカタログ」
[オリエントの]
アフガニスタン:
「ライラ、我が愛しの人」(「東洋=西洋(1000-1600)」より)、
ベルベル:子守歌「アマジグの子守歌」(「子守歌(1500-2002)」より)、
トルコ:
マカーム・ウザル・サキル「鶴」(トルコ、カンテミルオウル手稿譜、16世紀)
(「東洋=西洋(1000-1600)」より)、
ロードス島:
「薔薇の冠(セファルディ)」(「セファルディの離散」より)
[ヘスペリデスの園の]
作曲者不詳:
バッロ「小高い丘」、ストランボット「犬の大群が駆け」、バス・ダンス「ラ
・スパーニャ」(「アラゴン王アルフォンソ5世寛大王(1396-1458)」より)、
ビリャンシーコ「私は小麦色した娘」(「女性の光(900−1600)」より)
[イギリスの]
作曲者不詳:
「デスペラーダ」(「エリザベス朝のコンソート音楽(1558-1603)」より)、
子守歌「わたしのかわいい愛しい人」(「子守歌(1500-2002)」より)
[ドイツの]
シャイト:
パヴァーヌ第5番(「音楽の遊戯」)、「ガイヤルド・バタッリャ」(「バタ
ッリャ(戦争)とラメント(哀歌)(1600-1660)」より)
[フランスの]
作曲者不詳:
トゥルディオン「クラレット・ワインを飲むと」(「カール5世(1500-1558):
皇帝の歌」より)、アヴィニョンのブレ、「湿地のニンフ」(以上「ルイ13世
(1601-43)のオーケストラ」より)、デュ・バイイ:ラ・フォリア「私は夢
中だ」(「ドン・キホーテ」より)
[スペインの]
オルティス:
「ロマネスカ」によるレセルカーダ第7番(「オスティナート」より)、ホセ
・マリン:カナリオス「メンギッリャ、もう考えないで」、バイレ「愛しき人
よ、あなたは何と気まぐれなことか」(以上「ホセ・マリン(1618-99):
「人間の調べ」より」)
[新世界の]
作曲者不詳:
フォリア・クリオーリャ(ペルー)(「その他のフォリア(1500-1750)」よ
り)、メスティーソとインディオ「君に歌うよ、かわいこちゃん」(オアハ
カ)、グアラーチャ「おお、なんと身を焦がすことか」(メキシコ)(以上
「南米クリオージャのビリャンシーコと踊り(1550-1750)」より)
ジョルディ・サヴァール(指)、
モンセラート・フィゲーラス(VO)、
ル・コンセール・デ・ナシォン、ラ・カペッラ・レイアル・デ・カタルーニャ、
エスペリオンXXI
恒例のカタログCD、2007年は舞曲を中心に構成されています。彼らの録音の地
域的年代的広さを示すように、東はオリエントから、西はイベリア半島、また
はヘスペリデスの園(ギリシャ神話の)まで、年代も1450-1650年を中心にそ
の前後も含んでいます。聴いていると、シャイトの曲集から採ったアルバム・
タイトルのごとく、まるで音楽と心が戯れているような気がしてきます。




<Harmonia Mundi France>
HMU 907422 \2250
ヘンデル:テノールのためのアリアと場面集
「アルチェステ」,「セメレ」,「時と悟りの勝利」,「タメルラーノ」,
「サムソン」,「ロデリンダ」,「エステル」,「イェフタ」,「陽気な人、
憂鬱な人、中庸な人」
マーク・パドモア(T)
ルーシー・クロー(S) ロビン・ブレイズ(CT)
アンドルー・マンゼ(指)イングリッシュ・コンソート
バロック音楽のテノールの中でも、マーク・パドモアの実力は一頭地抜けてい
るでしょう。柔らかく美しい声には気品が宿り、オペラでもオラトリオでも、
ヘンデルの音楽に抜群の相性を示しています。ここでは、イタリア語のオペラ
から「タメルラーノ」、「ロデリンダ」、イタリア語のオラトリオから英「時
と悟りの勝利」、英語のオラトリオから「エステル」、「サムソン」、「イェ
フタ」、その他英語作品「アルチェステ」、「セメレ」からアリアを歌ってい
ます。伴奏はアンドルー・マンゼと手兵イングリッシュ・コンソート。フラン
ス系の古楽団体のように切り込みの強いヘンデルではなく、慈しむような温か
さがパドモアの歌とピッタリです。なお、マンゼとイングリッシュ・コンソー
トの組合わせでの録音はこれが最後となり、マンゼは今後ヘルシングボリ交響
楽団の音楽監督として活動をつづけ、ベートーヴェンの交響曲などを録音して
いくことになっています。イングリッシュ・コンソートはハリー・ビケットが
後を継ぎます。




<naive>
E 8908 \1680
ポートレイト・オブ・ホプキンソン・スミス
(1)J.S.バッハ:パルティータ第1番 BWV 1002よりテンポ・ディ・ボレア
(2)ムートン(1626-1670):La Mallassis. Sarabande
(3)ダウランド:カエルのガイヤルド、涙のパヴァーヌ
(4)ナルバエス(ca.1500-1558):
Veynte y dos diferencias sobre Conde Claros
(5)J.S.バッハ:リュート組曲BWV 1012よりサラバンド
(6)ヴァイス(1686-1750):
リュートのためのパルティータ ニ短調より前奏曲、クーラント
(7)ガスパール・サンス(ca.1640-1710):マリサパロス、タランテラ
(8)アロンソ・ムダッラ(c.1510-1580):
ロマネスカ「おお牛を見張れ」(3巻のビウエラ譜集より、第1巻第14曲)
(9)B.J.ハーゲン(c.1720-1787):
リュート、2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための協奏曲よりラルゴ
(10)カプスベルガー(ca.1580-1651):トッカータ第6番、ガイヤルダ
(11)J.S.バッハ:ソナタ第1番 BWV1001よりアダージオ
(12)アテニャン(ca.1494-1551/52):
パヴァーヌとサルタレッロ、ポワトー地方のブランル
(13)ゴーティエ(1575-1651):ラ・カスケード
(14)フランシスコ・ゲレーロ(1649-1722):カナリオス
(15)ジャック・ドゥ・ギャロット(ca.1625-ca.1690):
サラバンド‘la sans Pareille’
(16)J.S.バッハ:パルティータ第3番BWV 1006よりプレリュード
ホプキンソン・スミス(リュート)
ホプキンソン・スミスの奏でるリュートはきわめて哲学的な思考と深い静けさ
に満ちたもの。今までのリリースの中から、あらためて名曲ばかりを集めて一
枚のCDにいたしました。心も荒む忙しい日々の喧騒の中、リュート哲学者の奏
でる古の楽器の音色で、心に平安を取り戻すことができます。





<Praga Digitals>
PRD 350027 4枚組 \6400
ゲオルク・アントン・ベンダ(1722-1795):鍵盤のソナタ全集
[CD1]第1-第4番 [CD2]第5-第9番 [CD3]第10-12、12a番 [CD4]第13-17番
シルヴィア・ゲオルギエヴァ(チェンバロ)
ゲオルク・アントン・ベンダ(またはイジー・アントニン・ベンダ)の鍵盤の
ためのソナタ集が全曲録音で初登場です!ゲオルク・ベンダは、チェコの音楽
名門一家、ベンダ一族の中でも特に活躍した人物。ドイツで活動を展開し、主
に教会音楽、そして「ナクソス島のアリアドネ」といった舞台音楽も手がけて
いました。モーツァルトも彼の舞台音楽を聴き、父あてに書いた手紙の中でも
絶賛しています。そんな彼の遺した鍵盤のためのソナタの数々が、このたび初
めて全集として録音されました。後に若き日のベートーヴェンにも影響を与え
たというこれらの17曲は、シンプルなものからロマンティックなもの、半音階
を多用したものなど、実にヴァラエティ豊かな宝箱のような音楽です。そんな
ソナタを手がけたのはブルガリア出身のシルヴィア・ゲオルギエヴァ。バッハ
や、モーツァルトと同時代の作曲家達の作品を中心に演奏活動をしています。
小林研一郎作曲「パッサカリア」(チェコ・フィル)の録音にも参加したこと
もある演奏家です。




<BONGIOVANNI>
GB 2417 \1980
ヨンメッリ:「ドン・ファルコーネ」
リンダ・カンパネッラ(S カミッレッタ)
ジャンルカ・パゾリーニ(T ジェリーノ)
ダヴィデ・ロッカ(Br ドン・ファルコーネ)
ファブリツィオ・ドルシ(指)ヌオーヴァ・カメリスティカ管弦楽団
録音:2004年7月24日
18世紀半ばの偉大なイタリアオペラの作曲家、ニッコロ・ヨンメッリ
(1714-1774)のインテルメッツォ「ドン・ファルコーネ」の世界初録音です。
1754年1月22日にボローニャで初演。金持ちのドン・ファルコーネが、若い娘
カミッレッタに求婚、しかし彼女はドン・ファルコーネの召し使いジェリーノ
と相思相愛。二人が一芝居打って結婚を阻止する、という内容。18世紀イタリ
アオペラ・マニアなら逃がせません。

GB 2418 \1980
サッロ:「エウリッラとベルトランメ」
ローザ・モンターノ(Ms エウリッラ)
ジュスト・ダウリア(Bs ベルトランメ)
エギディオ・マストロマニコ(指)
アンサンブル・レ・ムジケ・ダ・カメラ
録音:2006年2月19日
「エウリッラとベルトランメ」は、ドメニコ・サッロ(1679 - 1744)が1722年
にナポリで初演したオペラ「パルテノペ」の幕間に上演されたと考えられてい
るインテルメッツォ。物語はオペラ本体と関連付けられていて、エウリッラは
女王パルテノペを守る兵士の姿、一方ベルトランメは臆病なアルメニア人の召
使い。この二人の愉快なやりとりです。

GB 5147 \1980
マルゴーラ:
ピアノ協奏曲(子供のための協奏曲第1番)
ヴァイオリン協奏曲(子供のための協奏曲第2番)
弦楽のための三部作
夜想曲とフーガ
ルッジェーロ・ルオッコ(P) イレーネ・テッラ(Vn)
ヴィットーリオ・パリージ(指)イ・ソリスティ・アクイラーニ
録音:2005年
20世紀イタリアの作曲家、フランコ・マルゴーラ(1908 - 1992)の作品。ピア
ノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲は「子供のための協奏曲」と名付けられていま
すが、「前衛でない」というだけで決して子供向けのための音楽ではなく、実
際には新古典主義のおしゃれで素敵な音楽です。1955年にはピアノ協奏曲をミ
ケランジェリが弾いたこともあるといいます。演奏も優れていて、20世紀の隠
れた佳作を楽しめます。

GB 5633 \1980
パレストリーナ:
教会で聞くパレストリーナの合唱曲
ミサ曲「おお、天の王を」
スターバト・マーテル
主よ、今こそ御身のしもべを
汝はペテロなり
デ・シルヴァ
おお天の王を
ラッファエーレ・プッチアンティ(指)
フィレンツェ・アッカデミア・ムジカーレ・オペラ・ポリフォニカ
録音:2006年,フィレンツェ
パレストリーナの無伴奏宗教合唱曲集です。教会内の録音が、透明な合唱にさ
らに雰囲気を豊かにしています。ラッファエーレ・プッチアンティは1972年生
まれのピアニスト、指揮者。

GB 1200 \1980
ダニエレ・バリオーニ アリア集 第2集
ポンキエッリ:「ジョコンダ」
ヴェルディ:「ロンバルディ」,「仮面舞踏会」,「エルナーニ」
プッチーニ:
「マノン・レスコー」,「トスカ」,「西部の娘」,「トゥーランドット」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」
チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」からのアリア
他、カンツォーネなど
ダニエレ・バリオーニ(T)
録音:1957−1971年,1983年,2005年
1950年代から60年代にかけて活躍したイタリアのテノール、ダニエレ・バリオ
ーニの第2集。1957−1971年のライヴ録音と、1983年録音のカンツォーネ、歌
曲集(イタロ・パッツィ指揮フェラーラ・ジーノ・ネーリ・マンドリン合奏
団)、さらに2005年の「西部の娘」のアリアを収録。

HOC 050 2枚組 \2280
ロッシーニ:「グリエルモ・テル」
ジュゼッペ・タッデイ(Br テル)
マリオ・フィリッペスキ(T アルノルド)
ガブリエッラ・トゥッチ(S マティルデ)
イーヴォ・ヴィンコ(Bs グアルティエーロ)ほか
フランチェスコ・モリナーリ・プラデッリ(指)
ボローニャ市立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1957年
今まで一部だけがCDで聞けたボローニャでのライヴです。タッデイとフィリッ
ペスキはCETRA録音でも共演していますが、こちらはライヴだけに一層役に入
っています。特にタッデイのテルは圧倒的。




<dB Productions>
DBCD 111 \2180
(1)クリストファー・アンティン:プレイマスター(2002) 
(2)モルテン・フォルク:アンチ啓蒙主義者(2004) 
(3)フレドリック・ファールマン:0(2004) 
(4)トニー・ブロムダール:再メーキャップ(2005)
他全12曲
モルテン・ファルク(Gt)  イングリッド・ファルク(Sp)
古今東西、ギターの演奏にも色々あります。火をつけたり壊したりというほど
過激ではなくてもこのスウェーデンのモルテン・ファルクは食べてます!イヤ、
弦に噛み付いたりギターにマイクをビルトインしたり、誰も知らなかったギタ
ーの魅力を与えてくれます。新しいギター演奏の世界を開拓する意欲的なCDと
申せましょう。




<HOMA DREAM>
HR 1139 \2730
(1)マルコム・アーノルド:セレナーデOp.50
(2)二橋潤一:哀歌
(3)タンスマン:宮廷の音楽
(4)ニャタリ:ソナチネ第2番
(5)杉原由利子:エコー.
デュオ・シルフィード(下森佳津美 Pf, 竹内永和Gt)
デュオ・シルフィード、3枚目のアルバム。近現代の作品を集めたもの。杉原
由利子の「エコー」はこのデュオのための書き下ろし作品。




<claves>
50- 2707 \2180
リスト:
(1)ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 (2)ピアノ協奏曲第2番イ長調 (3)死の舞踏
ヨゼフ・モーグ(P)
アリ・ラシライネン(指)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー
録音:2006年12月20−21日、2007年1月11−13日
ルートヴィヒスハーフェン、フィルハーモニー
1987年ノイシュタット生まれのモーグは、ジョン・オコナーやベルント・グレ
ムザーに師事したドイツの若手ピアニスト。すでにドイツ国内外で数多くの入
賞歴があり、ウィーンのコンツェルトハウス、テル・アヴィヴ、リオ・デ・
ジャネイロなど世界の舞台に立って成功を収めています。ことし2月に同じ顔
合わせで実現した2番の協奏曲ライヴでもその華麗なテクニックが絶賛された
ように、最新録音のリストはこれからの活躍に期待をつなぐ内容となっていま
す。

50- 2709 \2180
ヴィラ=ロボス:
(1)花の組曲 (2)「赤ちゃんの一族」第1組曲 
(3)「赤ちゃんの一族」第2組曲 (4)ショーロ第1番
ヨアンナ・ブジェジンスカ(P)
録音:2006年2月23−26日ローザンヌ、シャトー・ファロ、
サル・ド・ミュジーク
“わたしの音楽、それは流れる滝のように自然のまま。わたしは音楽によって
あらゆることをしてみたいのです。音楽で歴史を描いたり、政治、哲学や地理
を語ってみたり。音楽の様式にはいっさい興味がありません。”このような言
葉を残したヴィラ=ロボスは民俗色が全面に出た作風でブラジルを代表する作
曲家。タイトルが印象的な代表作「赤ちゃんの一族」は、あたかもアマゾンの
鬱蒼とした森を思わせる豊かな色彩感が特徴です。現在スイスで教鞭をとるブ
ジェジンスカは、ツィンマーマンと同門にあたるポーランドのピアニスト。

50- 2701 \2180
シェック:合唱作品集
叩け!叩け!太鼓をOp.26 / 御者Op.18 / バッカス賛歌Op.22 /
行楽の歌Op.24 / 春の歌謡祭のためにOp.54 / カンタータOp.49 /
まぼろしOp.63 / 回顧(堅信礼のための) / 格言Op.69-1 / 立ち寄りOp.69-2
/ 3人の男O.Op.No.39 / 大工の格言O.Op.43 / 機械の戦いOp.67a /
刈り込んだオークOp.67b
マルティン・ホムリッヒ(T)ラルフ・ルーカス(Bs-Br)
マリオ・ヴェンツァーゴ、
ハワード・アルマン(指)
MDR交響楽団、MDR放送合唱団
録音:2006年12月4−6日、2007年1月3−5日ライプツィヒ、MDRゼンデザール
最近ではBISも録音に手を染め始めたシェックは、母国のレーベルclavesが長
年力を注いできたスイスの作曲家。これは400曲近くの歌曲を残して、リート
の流れを汲む最後の巨匠といわれる彼の合唱作品を収めたアルバムです。レ
ーナウ、メーリケ、アイフェンドルフ、ヘッセの詩をもとに、アカペラの男
声合唱、女声合唱とピアノ、混声合唱とフルオケ、またバリトンと小編成の
男声合唱にピアノと打楽器とチューバと3本のトロンボーンが加わるという特
殊なものまで編成は多岐にわたります。いずれも濃厚なロマンチシズムを湛
えていて、味わい深い内容です。

50- 2606 \2180
グレゴリオ・ザノン(b.1980):室内楽作品集
(1)ルーマニア狂詩曲(2006)-チェロと弦楽四重奏のための
(2)弦楽四重奏曲第2番「伝説の四人」(2005)
(3)コンチェルト・グロッソ(2003)-ピアノと弦楽四重奏のための
(4)弦楽四重奏曲第1番(2001 / 06)
テルプシコルド四重奏団
マルク・ドロビンスキー(Vc) ジョセリーヌ・ルダシグワ(Cb) 
グザヴィエ・ダミ(P)
録音:2006年5月25−28日ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク
1980年ジュネーヴ生まれのグレゴリオ・ザノンは、ロンドンの王立音楽院を
2004年に卒業、作曲家としてスタートを切ったばかり。冷え冷えとした空気
感が漂う抒情的な作風という点で共通している室内楽作品集。ラプソディは
ドロビンスキーに、2つの四重奏曲はここで演奏するテルプシコルド四重奏団
に献呈されています。




●内容変更・再受注のご案内
以前ご案内いたしました下記商品は内容が変更になりましたので、再度
ご案内させていただきます。前回のご注文はキャンセルとなりますので、
よろしくお願いいたします。

<DOREMI>
DHR 7883/7 5枚組 \5940
「プニーナ・ザルツマン第7集」
[CD 1]
(1)シューマン:謝肉祭Op.9
(2)同:アラベスクOp.18
(3)同:子供の情景Op.15
(4)ドビュッシー:喜びの島
(5)ラヴェル:ソナチネ
(6)同:道化師の朝の歌
録音:(1)(2)1971年12月20日(3)1984年5月1日イェルサレム、
YMCAオーディトリアム(ライヴ)
(4)(5)(6)1976年6月6日イェルサレム、ハーン(ライヴ)
[CD 2]
(1)ショパン:マズルカ集 ヘ短調Op.63-2 / 嬰ハ短調Op.63-3 / ヘ短調Op.7-3
(2)同:マズルカ集 ト長調Op.67-1 / ト短調Op.67-2 / ハ長調Op.67-3 /
イ短調Op.67-4
(3)同:マズルカ嬰ハ短調Op.30-4 / 夜想曲ハ短調Op.48-1
(4)同:前奏曲ホ短調Op.28-4
(5)同:舟歌嬰ヘ長調Op.60 / ワルツ変イ長調Op.34-1
(6)フォーレ:夜想曲変ニ長調Op.63-6
(7)ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2
(7)ダニエル・ベンヤミニ(Va)
録音:(1)(3)1973年12月27日(2)1980年11月18日イェルサレム、
YMCAオーディトリアム(ライヴ)
(4)1975年10月5日(6)1976年6月6日イェルサレム、ハーン(ライヴ)
(5)1967年(7)1969年テル・アヴィヴ(ライヴ)
[CD 3]
(1)ベートーヴェン:ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調Op.16
(2)同:ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調Op.11「街の歌」
(3)同:チェロ・ソナタ第3番 イ長調Op.69
(1)イスラエル木管五重奏団メンバー
エリアフ・トルナー(Ob)リカルド・レッセル(Cl)メイア・リモン(Hrn)
モルデカイ・レヒトマン(Fg)
(2)ヨナ・エトリンガー(Cl)ウヂ・ヴィーゼル(Vc)
(3)ウヂ・ヴィーゼル(Vc)
録音:(1)1976年10月1日(2)1977年5月1日イェルサレム、ハーン(ライヴ)
1982年3月28日イェルサレム、YMCAオーディトリアム(ライヴ)
[CD 4]
(1)C.P.E.バッハ:4つのソナタWq.92
(2)グリンカ:悲愴三重奏曲 ニ短調
(3)ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
(4)ファリャ:スペイン民謡組曲(Vc & P版)
(5)プーランク:クラリネット・ソナタ
(6)シューマン:3つのロマンスOp.94
(1)(2)(5)(6)ヨナ・エトリンガー(Cl)(1)(2)(3)(4)ウヂ・ヴィーゼル(Vc)
録音:(1)1970年4月6日(2)1977年5月1日イェルサレム、ハーン(ライヴ)
(3)(4)1993年2月25日イェルサレム、YMCAオーディトリアム(ライヴ)
(5)(6)1969年テル・アヴィヴ(ライヴ)
[CD 5]
(1)アルベニス:マラゲーニャ
(2)グラナドス:アンダルーサ
(3)ラモー / エトリンガー編:クラリネットとピアノのための組曲
(4)シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調
(5)同:楽興の時第3番へ短調Op.94-3
(6)プーランク:クラリネット・ソナタ
(7)ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
(3)(6)ヨナ・エトリンガー(Cl)(4)ダニエル・ベンヤミニ(Va)
(7)ウヂ・ヴィーゼル(Vc)
録音:(1)(2)(4)(7)1969年テル・アヴィヴ(ライヴ)
(3)1977年5月1日(5)(6)1970年4月6日イェルサレム、ハーン(ライヴ)
12月27日(2)1980年11月18日イェルサレム、YMCAオーディトリアム(ライヴ)
(4)1975年10月5日(6)1976年6月6日イェルサレム、ハーン(ライヴ)
(5)1967年(7)1969年テル・アヴィヴ(ライヴ)
プニーナ・ザルツマン(P)




<Ondine>
ODE 1100(SACD-Hybrid) \2300
デュパルク(1848-1933):
旅への誘い、ミニョンのロマンス、戦のある国へ、悲しき歌、フィディレ
カイヤ・サーリアホ(1952-):
歌曲集「4つの瞬間」(2002) (アミン・マアルーフの詩による)
 憧れ、苦悩、瞬間の香り、余韻 
ラフマニノフ(1873-1943):
美しい人よ、私のために歌わないで 作品4-4、夕暮れ 作品21-3、
ミュッセからの断片 作品21-6、ムーサ 作品34-1、何という幸せ 作品34-12
ドヴォルザーク(1841-1904):歌曲集「ジプシーの歌」 作品55 B104
カリタ・マッティラ(S) 
マーティン・カッツ(P)
録音:2006年10月 フィンランド国立オペラ (ヘルシンキ) (ライヴ)
フィンランドが誇るスターのひとり、リリック・ドラマティック・ソプラノの
カリタ・マッティラ。オペラ舞台に立つことの多い彼女が2006年10月、めずら
しくリサイタルを行いました。場所はヘルシンキのフィンランド国立オペラ。
チケットが売り切れるほどの人気を呼び、「ヘルシンキ・サノマット」紙
(2006年10月3日) は、「すばらしい夕べ、なんと素敵な!」と報じました。
当夜のメイン・プログラムは、フィンランドの女性作曲家カイヤ・サーリアホ
(1952-) の歌曲集〈4つの瞬間〉。フランスの作家、アミン・マアルーフの詩
をテクストとするオペラ的モノローグ。エロティックで過激。ヤナーチェクの
〈イェヌーファ〉のタイトルロールもレパートリーに収めるマッティラが表現
意欲を強くそそられる領域です。共演はマーティン・カッツ。「ミュージカル
・アメリカ」 の1998年最優秀伴奏者賞を受けたピアニストです。





<ALBA>
ABCD 233(SACD-Hybrid) \2080
J.S.バッハ:オルガン編曲集
シャコンヌ(ミッデルシュルテ編曲)、前奏曲とフーガ変ロ短調、
前奏曲イ短調、前奏曲ト短調(オスカル・メリカント編曲)、
半音階的幻想曲とフーガ(レーガー編曲)、
バッハの思い出(ヴィドール編曲)
ヤン・レヘトラ(Org)
使用楽器:クーサンコスキ教会(ヴェゲリウス、1933年製)
録音:2006年6月
フィンランドの歴史的な楽器を紹介するシリーズ。ヘルシンキ音楽院を設立し
シベリウスなどフィンランドの優秀な音楽家を育てたヴェゲリウスにより設計、
ヘルシンキから東へ150キロほどに位置するクーサンコスキという町にある教
会の歴史的なオルガンを使った編曲集です。注目は編曲陣の面々。自身もオル
ガンの達人であったミッデルシュルテのシャコンヌ、シベリウスと同時代に
活躍したフィンランドの国民から愛されていた作曲家オスカル・メリカントに
よる珍しい編曲、レーガーによる濃厚な編曲、オルガン一家で育ちとりわけ
バッハに傾倒していたヴィドールなど考え抜かれたレパートリーが収録されて
います。




<Profil>
PH 07033 2枚組 \4250
ベルリオーズ:レクイエムOp.5
キース・イカイア=パーディ(T)
ドレスデン国立歌劇場合唱団、ドレスデン・シンフォニー合唱団、
ドレスデン・ジングアカデミー
サー・コリン・デイヴィス(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1994年2月14日ドレスデン、聖十字架教会(ライヴ)
第2次大戦中の1945年2月13日から14日にかけて、米英連合軍はドイツの古都ド
レスデンに対して無差別爆撃を行いました。この爆撃により都市の85パーセン
トが破壊され、3万とも15万ともいわれる一般市民が犠牲となりました。ドレ
スデン爆撃50周年を翌年に控えた1994年、未曾有の戦禍を被ったのと同じ2月
13、14の両日に、デイヴィスとシュターツカペレ・ドレスデンによって演奏さ
れたのがベルリオーズの大作レクイエム。これはその追悼演奏会のドキュメン
トです。なお、2月13日も録音が予定されていましたが、当日は氷点下25度と
いう極寒のために録音機材を作動させるためのバッテリー用のディーゼル・
エンジンが凍り付いてしまったので録音が出来なかったとのことです
大空襲からほぼ半世紀前の1897年にドレスデン初演がなされたレクイエム。
さすがは異端児の作にふさわしく、まず編成がともかく破格。大オーケスト
ラ&大合唱のほか、ティンパニ8対、大太鼓、タム・タム、シンバル10対、さ
らに4群のバンダ(各4のトランペットとトロンボーン)が加わるというもの。
さらに、これら大音響が鳴り渡る第2曲「怒りの日」や第6曲「ラクリモサ」か
ら一転、アカペラによる第5曲「われをさがしもとめ」では静謐なる音楽とい
う具合に、全10曲の内容も恐ろしく起伏に富み入り組んでいます。「自作でた
だ一曲だけを残すことが許されるなら迷わずこれを残してもらうように」とい
うほどベルリオーズ自身強く惚れ込んでいたと伝えられています。
また、デイヴィスにとっても過去に2度の録音(LSO / 69年、バイエルン放送
響 / 89年ライヴ)を残す当作品は、“ベルリオーズのエキスパート”がまだ
クラリネット奏者だった時分に演奏して指揮者を志す啓示を受けた運命の曲で
もあります。
デイヴィスはのちにインタヴューで次のように述べています。「このときの追
悼演奏会は私にとってドレスデン時代の最大の出来事だったかも知れない。ほ
んとうにショッキングだった。それこそぴったりの時、ぴったりの場所、ぴっ
たりの作品だった。ただのアイデアやお膳立てとしてではなく、突如として音
楽というものがほんとうにそうでなくてはならないものとしてそこにあった。
まさに忘れることの出来ない感動的な体験であった。」彼はまたドレスデン在
任期間中2月13日に指揮台に立つ機会が訪れると、ミサ・ソレムニス、モーツァ
ルトのレクイエム、ブリテンの戦争レクイエムといった作品を取り上げていま
した。
このように爆撃を行った側の人間としての痛切な衝動に駆られて臨んだデイ
ヴィスのもと、時と場所を選ぶ演奏至難のベルリオーズの大作が、ほとんど奇
跡的にぴたりとはまったドレスデン追悼演奏会。かくも迫真の内容を持つ演奏
に触れる機会はまれといえるのではないでしょうか。




<audite>
AU 95498 \2080
モノラル
(1)チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
(2)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
(3)[ボーナス・トラック]
フリッチャイのスピーチ-1957年1月24日ベルリン放送交響楽団創立10周年記
念祝祭コンサートに際して
(2)アルフレッド・コルトー(P)
フェレンツ・フリッチャイ(指)
(1)ベルリン放送交響楽団 (2) RIAS交響楽団
録音:(1)1957年(2)1951年ベルリン(ライヴ)
「絶対に忘れられないのがコルトー(P)フリッチャイの51年ライヴだ。ピア
ノもミス・タッチだらけだが、昔の巨匠の表現力がいかに濃厚自在であった
か、いかに劇的かつロマンティックであったか、いかに作曲者の魂の奥底ま
でをあぶり出すほど深かったかを、いやというほど教えてくれるのである」
−宇野功芳
メロドラム盤以来のあまりにスリリングな内容で知られる大演奏が、このた
びドイチュラントラジオ・クルトゥーア提供の正規音源使用により大幅に音
質改善が施されて登場します。また、フリッチャイが手兵と行なった1957年
ライヴによるチャイ5は、クリアなオケの響き、とめどないパワー、弛緩する
ことないフォルムと、まさにこの時期のフリッチャイの音楽の魅力を伝える
内容。まだ白血病発病前、快速テンポによる演奏から“リトル・トスカニー
ニ”と呼ばれていた時期のものです。




<harmonia mundi>
HMC 901963 \2250
バルトーク:弦楽四重奏曲第5番、第6番
アルカント・クヮルテット
【アンティエ・ヴァイトハース(1Vn)、ダニエル・ゼペック(2Vn)、
タベア・ツィンマーマン(Vla)、ジャン=ギアン・ケラス(Vc)】
録音:2006年10月
なんとも豪華な顔ぶれによる弦楽四重奏団が結成されました。その名もアルカ
ント・クヮルテット(イタリア語の「アルコ(弓)」と「カント(歌)」を組
み合わせた造語)。ヴァイオリンにウィーンの名手ヴァイトハースと、シュタ
イアーとのベートーヴェンの録音(HMC 901919)でも評価が高い、モダンもオ
リジナルもマルチにこなすゼペック、そして今ひっぱりだこで大活躍のヴィオ
ラ奏者タベア・ツィンマーマン、そしてチェロにいわずとしれたケラスという
錚々たる面々。2006年11月には日本でのお披露目公演もあり、その深みのある
表現と精緻なアンサンブルが話題となりました。記念すべき第1弾のリリース
は、泣く子もだまるバルトーク。第5番第1楽章冒頭の激しいリズム、第2楽章
のチェロの極端に低いどこか無機質な響き、その後現われる柔らかな旋律、
第3楽章の複雑なリズムの絡み合いは名手たちの真骨頂、そして第4、第5楽章
でも、エッジの効いた演奏に圧倒。続く第6番では、タベア・ツィンマーマン
による冒頭のヴィオラ・ソロの深みのある歌に、一気に世界に引き込まれます。
第3楽章の四分音の掛け合いも、絶妙なことこの上なしです。終楽章、静寂へ
と帰ってゆく終結部は、死者の魂が天へと静かに昇ってゆくような神聖さに
満ちています。





<Anthonello Mode>
AMOE 10003 \2450
西山まりえバッハ・エディション1 -MARIE NISHIYAMA BACH EDITION 1
J.S.バッハ(1685−1750):ゴルトベルク変奏曲BWV988
西山まりえ(バロック・ハープ、チェンバロ)
録音:2007年1月9-11日 Hakuju Hall, Pro Tools HD Recording System
24Bit/192KHz
ジャケット:さそうあきら
バッハ作品をチェンバリストのゴールと位置づける西山まりえによる「バッハ
:チェンバロ作品全集」第一弾の登場。チェンバロだけでなく、バロック・
ハープ、オルガネット、さらには歌もこなし、ルネサンスからバッハへと至る
音楽の歴史を多面的に検証してきたマルチプレイヤー西山まりえならではの
バッハ像がここにあります。西山は、即興演奏家としての立場からこの作品を
再熟考、第30変奏(最終変奏)「クオドリベット」とアリアには、この曲を見
直す重要な鍵──アリアそのものが、第30変奏にだけ用いられたベルガマスカ
の旋律(原曲はルネサンス期に成立)の変奏であること──を発見しました。
新たな発見をふまえた西山の演奏は、新たな翼を得たかのように流麗かつ自由
闊達。バッハが目の前に降りてきて即興しているかのような錯覚すらおぼえる
演奏です。(今後毎年2-3作のペースで主要鍵盤作品を録音予定。)
〈ゴルトベルク変奏曲〉というミノタウロスの迷宮は、数多の名演が引いたア
リアドネの糸によって、もはや歩き慣れた道筋のように思えるときがある。
だが、西山まりえの〈ゴルトベルク〉は、アラベスク模様を描く装飾と、足ど
りを撹乱する自在なテンポの揺らぎによって、迷宮に無数の枝道があることを
示す。喜んで、足を踏み入れよう。そこには見たことのない、魅惑的な風景が
広がっている。これは高橋悠治の新盤と並んで、私たちを解放する〈ゴルトベ
ルク〉なのだ。(矢澤孝樹)

<PROPRIUS>
PRSACD 2037(SACD-Hybrid) \2300
ソアーヴィ・アッチェンティ(優しい調子で)
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
西風が帰り(2声)/黄金の髪/ニンファの嘆き
ダリオ・カステッロ(1590頃-1630?):
2つのソプラノ声部とトロンボーンのためのソナタ第12番
ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):地獄よ、門を開け
ダリオ・カステッロ:
2つのソプラノ声部とトロンボーンのためのソナタ第11番
ジャコモ・カリッシミ:空の空[Vanitas Vanitatum]
クラウディオ・モンテヴェルディ:シンフォニア−チェトラの調子を整えて
フレードリク・マルムベリ(指揮)
ハーモニー・オヴ・ヴォイシズ
録音:2006年10月2-5日、スウェーデン、ヘーレ教会

PRSACD 2039(SACD-Hybrid) \2300
オーレム教会のバッハ
J・S・バッハ(1685-1750):
前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532/われ汝に別れを告げん BWV735
喜べ、喜べ、キリスト者たちよ(*)/永遠の父なる神よ(キリエ)BWV672
世の人すべての慰めなるキリスト BWV673/聖霊なる神よ(キリエ)BWV674
いと高きにある神にのみ栄光あれ BWV711/同 BWV715/同(*)
来たれ、イエスよ、来たれ(モテット)BWV229(+)
われらみな唯一の神を信ず BWV680/われら悩みの極みにありて BWV641
おお、イエスはわれらの慰め(*)/天にいますわれらの父よ BWV762
神はわれらに祈りを教えたもう(*)/いざ諸人、神に感謝せよ BWV657/同(*)
オルガンのための協奏曲ト長調 BWV592
ウルフ・サムエルソン(オルガン)
ユーハン・ハンマルストレム(オルガン(+))
オラウス・ペトリ・ヴォカーリス(*/+)
オーレム教区合唱団(*/+)
録音:スウェーデン、スモーランド、オーレム教会
使用楽器:1842年、ペール・ザカリアス・ストランド製/2004、スーネ・
フォンデル修復
(*)はスウェーデン語によるコラール合唱です。




<SWEDISH SOCIETY>
SCD 1138 \2180
慰め、喜びとインスピレーションのために
ショパン(1810-1849):夜想曲嬰へ短調 Op.48
リスト(1811-1886):慰め[コンソレーション]
シューベルト(1797-1828):即興曲第1番へ短調 Op.142
ドビュッシー(1862-1918):前奏曲集第1&2巻 から
雪の上の足跡,ヒースの草むら,風変わりなラヴィーヌ将軍,沈める寺
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927):晩夏の夜 Op.33
ソルヴェイグ・フンセト[Solveig Funseth](ピアノ)
録音:2006年7月10-12日、ストックホルム、Nybrokajen 11




<CRD>
CRD 5009 5枚組 \5340
王政復古期とジョージ朝のアンセム集
[CD-1: CRD 3504]
ヘンリー・パーセル(1659頃-1695):ヴァース・アンセム集
My heart is inditing / O sing unto the Lord / Rejoice in the Lord
alway Organ Voluntary in D minor / Praise the Lord O Jerusalem /
My beloved spake
[CD-2: CRD 3491]
ウィリアム・クロフト(1678-1727):アンセム選集
O Lord God of my salvation / We will rejoice in thy salvation /
O Lord I will praise thee / Organ Voluntary in A minor / Hear my prayer
God is gone up with a merry noise / I will sing unto the Lord /
Organ Voluntary in D / We wait for thy loving kindness /
O Lord rebuke me not
[CD-3: CRD 3484]
モーリス・グリーン(1696-1755):アンセム選集
Lord let me know mine end / O clap your hands / Thou visitest the
earth / God is our hope and strength / How long wilt thou forget me,
O Lord / Let God arise / The King shall rejoice / Have mercy upon me
/ Organ Voluntaries 1, 8 & 11
[CD-4: CRD 3483]
ウィリアム・ボイス(1711-1779):アンセム選集
O where shall be wisdom be found / Wherewithal shall a young man /
I have surely / Voluntary IV (organ) / O praise the Lord / Turn thee /
O give thanks / Voluntary I (organ) / By the waters of Babylon /
The Lord is King / Voluntary VII (organ)
[CD-5: CRD 3510] ジョージ朝のアンセム集
サミュエル・ウェスリー(1766-1837):
Exultate Deo / Constitues eos principes
ウィリアム・クロッチ(1775-1847):How dear are thy counsels
ジョナサン・バッティシル(1738-1801):Call to remembrance
トマス・アトウッド・ウォルミスリー(1814-1856):Remember, O Lord
トマス・アトウッド(1765-1838):Come, Holy Ghost
サミュエル・ウェスリー:All go unto one place (Funeral Anthem)
ジョナサン・バッティシル:O Lord, look down from heaven
ウィリアム・クロッチ:The Lord, even the most mighty
トマス・アトウッド・ウォルミスリー:Evening canticles in D minor
エドワード・ヒギンボトム(指揮)
オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊
ポール・プラマー、ティモシー・モリス、ゲイリー・クーパー、他(オルガン)
既発売盤をスリムボックス・セット化。5枚組で3枚分の価格となります。

<MELODIYA>
MELCD 1000057 \1650
ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」
ボロディン弦楽四重奏団
録音:1984年

MELCD 1000148 \1650
アントン・アレンスキー(1861-1906):
組曲第1番ト短調 Op.7(*)
組曲第3番(変奏曲)ハ長調 Op.33(*)
オペラ「ナルとダマヤンティ」への序奏(+)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1987年(*)/1990年(+)

MELCD 1000167 \1650
ミハイル・グリンカ(1804-1857):
愛国の歌(アレクサンドル・ガウク編曲)(*)/祈り(管弦楽伴奏歌曲)(+)
友情の思い出(夜想曲 Op.99;ヨハン・ネポムク・フンメル編曲)(#)
序曲ト短調(#)/序曲ニ長調(#)
アレクサンドル・ダルゴムイシスキー(1813-1869):
幻想曲「カザチョーク」(**)/幻想曲「バーバ・ヤガー」(**)
ボレロ(**)/フィンランド幻想曲(**)
イワン・コズロフスキー(テノール(+))
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団(*/#/**)
ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団(+)
録音:1977年(*)/1957年(+)/1990年(#)/1984年(**)

MELCD 1000169 \1650
ワシーリー・カリンニコフ(1866-1901):
組曲ハ短調
交響的絵画「杉と棕櫚」
序曲「ブイリーナ」
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1990年

MELCD 1000170 \1650
ワシーリー・カリンニコフ(1866-1901):
交響曲第2番イ長調(*)
間奏曲第1番イ長調(+)/間奏曲第2番ト長調(+)
弦楽セレナード ト短調(+)/交響的絵画「ニンフ」(+)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1968年(*)/1990年(+)

MELCD 1000180 \1650
ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1809):
交響組曲「シェエラザード」Op.65(*)
音画「サトコ」Op.5(*)/セルビアの主題による幻想曲 Op.6(+)
「墓前に」(ベリャーエフ追悼の前奏曲)Op.61(+)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1969年(*)/1965年(+)

MELCD 1000817 \1650
ウラディスラフ・カゼーニン(1947-):
交響的変奏曲(ピアノ協奏曲)(*/#)
ピアノのためのエチュード=インターヴァル(*)
「勝利と大失敗」(オルガンのための)(+)
タチアナ・セルゲーエワ(ピアノ(*)、オルガン(+))
マレク・ゴレンシテイン(指揮)
ロシア国立交響楽団

MELCD 1000857 \1650
Suits of Moods サクソフォンのための音楽
ポール・アグリコル・ジュナン(1829-1904):
幻想曲「ヴェニスの謝肉祭」Op.14
(アルトサクソフォンとピアノのための編曲版)(*)
ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):
サクソフォン独奏のためのエチュード=カプリス Op.60 から Nos.7,6
レイモン・ガロワ・モンブラン(1918-1994):
アルトサクソフォンとピアノのための6つの練習曲 から Nos.3,5,6(+)
ポール・モーリス(1932-):組曲「プロヴァンスの風景」
(サクソフォンと管弦楽またはピアノのための)(*)
ジャン・アプシル(1893-1974):アルトサクソフォン・ソナタ Op.115(+)
ウジェーヌ・ボザ:アルトサクソフォンとピアノのための二部作(*)
ユーリー・チュグーノフ:ムード組曲(アルトサクソフォンとピアノのための)(#)
アレクサンドル・オセイチュク(サクソフォン)
ナターリャ・ロゾワ(ピアノ(*))
オルガ・スリモワ(ピアノ(+))
ダニエル・クラーメル(ピアノ(#))
録音:1981-1985年

MELCD 1001021 \1650
ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲第67番ニ長調「ひばり」Op.64 No.5 Hob.III:63(*)
モーツァルト(1756-1791):
弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421(417b)(+)
クラリネット五重奏曲イ長調 K.581(#)
イワン・モズゴヴェンコ(クラリネット(#))
ボロディン弦楽四重奏団
ロスチスラフ・ドゥビンスキー、
ヤロスラフ・アレクサンドロフ(ヴァイオリン)
ドミートリー・シェバーリン(ヴィオラ) 
ワレンチン・ベルリンスキー(チェロ)
録音:1958年(*)/1964年(+)/1969年(#)

MELCD 1001033 \1650
ミハイル・グリンカ(1804-1857):ペテルブルクへの別れ 歌曲集
むだに誘いをかけないで/哀れな歌い手/勝利者
ヴェネツィアの夜/私はすばらしい瞬間を覚えている
心が痛むと言わないで
歌曲集「ペテルブルクへの別れ」
アンドレイ・アンドリアノフ(テノール)
アレクセイ・シェフチェンコ(ピアノ)
録音:2005年1月19日、モスクワ音楽院、ライヴ
使用楽器:1839年、エラール製(アレクセイ・リュビモフ教授所有)

MELCD 1001040 \1650
ブラームス(1833-1897):
クラリネット五重奏曲ロ短調 Op.115(*)
ラヴェル(1875-1937):
ピアノ三重奏曲イ短調
イワン・モズゴヴェンコ(クラリネット(*))
リューボフ・エドリナ(ピアノ(+))
ボロディン弦楽四重奏団
ロスチスラフ・ドゥビンスキー(ヴァイオリン)
ヤロスラフ・アレクサンドロフ(ヴァイオリン(*))
ドミートリー・シェバーリン(ヴィオラ) 
ワレンチィン・ベルリンスキー(チェロ)
録音:1974年(*)/1972年(+)

MELCD 1001150 \1650
ショパン(1810-1849):
ロンド ハ短調 Op.1(*)/マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5(*)
マズルカ ヘ短調 Op.6 No.1(*)/夜想曲変ロ短調 Op.9 No.1(*)
舟歌 嬰へ長調 Op.60(*)/ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58(+)
イサーク・ミフノフスキー(ピアノ)
録音:1966年(*)/1968(+)

MELCD 1001155 \1650
モスクワのパウル・クレツキ
ウェーバー(1786-1826):オペラ「オベロン」序曲
ブラームス(1833-1897):悲劇的序曲 Op.81
シューベルト(1797-1828):交響曲第8番ロ短調「未完成」
パウル・クレツキ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1968年、モスクワ




<AQUARIUS>
ブックレット表紙の一部とインレイ背文字をのぞきキリル文字のみの表記と
なっております。

AQVR 288-2 \1650
ナジェジダ・オブホワ ロシア民謡集(全20曲)
ナジェジダ・オブホワ(メゾソプラノ)
伴奏者
録音:1940-1950年





<KVADRO-DISK>
ブックレット表紙の一部とインレイ背文字をのぞきキリル文字のみの表記と
なっております。

RS 915/917 3枚組 \4950
ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1809):オペラ「サトコ」
G・ネリェップ(テノール;サトコ)
V・ダヴィドワ(メゾソプラノ:リューバワ)
E・シュムスカヤ(ソプラノ;ヴォルホワ) 他
ニコライ・ゴロワーノフ(指揮)
ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団
録音:1949年、モスクワ

RS 949/951 3枚組 \4950
【訂正・再案内】
モデスト・ムソルグスキー(1839-1881):オペラ「ホヴァンシチナ」
A・クリフチェニア(バス) V・ピアプコ(テノール)
A・マスレンニコフ(テノール) V・ネチパイロ(バリトン)
A・オギンフツェフ(バス) I・アルヒーポワ(メゾソプラノ) 他
ボリス・ハイキン(指揮)
ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団
録音:1974年?
「クラシックCD情報 2007−1」にてご案内いたしました際、タイトルが誤っ
て「ボリス・ゴドゥノフ」となっておりました。お詫び申し上げます。前回
いただいたオーダーはキャンセルといたしましたので、あたらめてオーダー
をお願いいたします。




<VISTA VERA>
VVCD 00114 \1780
ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」
ショスタコーヴィチ弦楽四重奏団
アンドレイ・シシュコフ、セルゲイ・ピシューギン(ヴァイオリン)
アレクサンドル・ガルコフスキー(ヴィオラ) 
アレクサンドル・コルチャギン(チェロ)
録音:1986年

VVCD 00118 2枚組 \3560
ウラディーミル・ソフロニツキー・プレイズ・ショパン
ショパン(1810-1849):
夜想曲ト長調 Op.37 No.2/24の前奏曲 Op.28
マズルカ;イ短調 Op.67 No.4/ホ長調 Op.6 No.3/ホ短調 Op.41 No.2
変ロ長調 Op.17 No.1/嬰ハ短調 Op.33 No.1/変ホ短調 Op.6 No.4
ロ長調 Op.63 No.1/ヘ短調 Op.63 No.2/ヘ長調 Op.68 No.3
ハ長調 Op.68 No.1
ワルツ へ短調 Op.70 No.2/同変ニ長調 Op.64 No.1
ポロネーズ変イ長調 Op.53/夜想曲ハ短調 Op.48 No.1
ワルツ変イ長調 Op.64 No.3/マズルカ ハ長調 Op.33 No.3
夜想曲変ホ長調 Op.9 No.2/練習曲変ホ長調 Op.25 No.3
マズルカ イ短調 Op.68 No.2(以上(*))
幻想曲ヘ短調 Op.49/夜想曲変ニ長調 Op.27 No.2/舟歌嬰ヘ長調 Op.60
マズルカ;嬰ハ短調 Op.41 No.1/嬰ハ短調 Op.30 No.4
嬰ハ短調 Op.50 No.3/嬰ハ短調 Op.30 No.3/嬰イ短調 Op.68 No.2
練習曲変イ長調 Op.posth.(以上(+))
ウラディーミル・ソフロニツキー(ピアノ)
録音:1949年11月21日(*)、10月20日(+)、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ

VVCD 00119 \1780
マリア・グリンベルクの遺産 Vol.3
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
楽興の時 ロ短調 Op.16 No.3(*)
10の前奏曲 Op.23 から Nos.2,4,7,9(+)
13の前奏曲 Op.32 から Nos.1,5,8,10,11(+/#)
幻想的小品ト短調(1899)(**)
ニコライ・メトネル(1880-1951):2つのおとぎ話 Op.20
セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
スケルツォ Op.12 No.10(++)
ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
24の前奏曲 Op.87 から Nos.1,7,8,15(++)
人形の踊り(子供の7つの小品)から Nos.5,3,7(##)
マリア・グリンベルク(ピアノ)
録音:1953年12月25日(*)/1960年12月3日(+)/1961年6月13日(#)/
1952年2月18日(**)
1961年(++)/1960年6月14日(##)
録音データがやや混乱している模様です。

VVCD 00120 \1780
マリア・グリンベルクの遺産 Vol.4
アントン・アレンスキー(1861-1906):
リャビーニンの主題による幻想曲ホ短調 Op.48(*)〔1947年12月20日〕
ミハイル・グリンカ(1804-1857):
アンダルシア舞曲ト長調〔1959年〕/ワルツ変ホ長調〔同〕
子供のポルカ変ロ長調〔同〕マズルカ ハ短調〔同〕
タランテッラ イ短調〔1966年12月12日〕
アリャビエフの歌曲「ナイチンゲール」の主題による変奏曲〔1964年5月18日〕
マズルカ変イ長調〔1959年6月13日〕/別れのワルツ ト長調〔同〕
アナトーリー・リャードフ(1855-1914):
ポーランドの主題による変奏曲変イ長調〔1947年〕
練習曲変イ長調 Op.5〔1950年1月14日〕/同ホ長調 Op.12〔同〕
同ヘ長調 Op.37〔1950年1月6日〕/同嬰ハ短調 Op.40〔1950年1月10日〕
アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936)/
フェリクス・ブルーメンフェルト(1863-1931)編曲:
演奏会用ワルツ第1番ニ長調 Op.47〔1948年6月23日〕
アレクサンドル・ボロディン(1833-1887):
ピアノ五重奏曲ハ短調(+)〔1946年5月7日〕
マリア・グリンベルク(ピアノ)
セルゲイ・ゴルチャコフ(指揮(*))
ソヴィエト国立放送交響楽団(*)
ボリショイ劇場弦楽四重奏団(+)
録音:〔年月日〕

VVCD 00121 \1780
マリア・グリンベルクの遺産 Vol.5
ラフマニノフ(1873-1943):ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.43(*)
シューマン(1810-1856):ピアノ協奏曲イ短調 Op.54(+)
マリア・グリンベルク(ピアノ)
カール・エリアスベルク(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1958年1月25日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ(*)/1958年(+)




<OLYMPIA>
MKM 180 \1650
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集 Vol.2
第4番変ホ長調 Op.7
第8番ハ短調「悲愴」Op.13
第10番ト長調 Op.14 No.2
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音:1980、1985年、ベルリン 原盤:DG

MKM 181 \1650
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集 Vol.3
第5番ハ短調 Op.10 No.1
第6番ヘ長調 Op.10 No.2
第7番ニ長調 Op.10 No.3
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音:1973、1980、1985年、ベルリン 原盤:DG

MKM 182 \1650
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集 Vol.4
第11番変ロ長調 Op.22
第12番変イ長調 Op.26
バレエ「プロメテウスの創造物」の主題による15の変奏曲とフーガ
(エロイカ変奏曲)変ホ長調 Op.35
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音:1973年、フィンランド、トゥルク/1980、1985年、ベルリン 原盤:DG

MKM 183 \1650
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集 Vol.5
第13番変ホ長調 Op.27 No.1
第14番変イ長調「月光」Op.27 No.2
第15番ニ長調「田園」Op.28
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音:1980、1982年、ベルリン 原盤:DG

MKM 184 \1650
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集 Vol.6
第16番ト長調 Op.31 No.1
第17番ニ短調「テンペスト」Op.31 No.2
第18番変ホ長調 Op.31 No.3
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音:1975年、フィンランド、トゥルク/1981年、ベルリン 原盤:DG

MKM 185 \1650
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集 Vol.7
第19番ト短調 Op.49 No.1/第20番ト長調 Op.49 No.2
第21番ハ長調「ワルトシュタイン」Op.53
第23番ヘ短調「熱情」Op.57
第25番ト長調 Op.79
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音:1972、1973、1974、1982、1984年、ベルリン 原盤:DG

MKM 186 \1650
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集 Vol.8
第26番変ホ長調「告別」Op.81a
第27番ホ短調 Op.90
第30番ホ長調 Op.109
第31番変イ長調 Op.110
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音:1974、1985年、ベルリン 原盤:DG

MKM 187 \1650
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集 Vol.9
第28番イ長調 Op.101
第29番変ロ長調「ハンマークラヴィーア」Op.106
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音:1972、1982年、ベルリン 原盤:DG

MKM 179 \1650
【旧譜・再案内】ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集 Vol.1
第2番イ長調 Op.2 No.2
第3番ハ長調 Op.2 No.3
選帝侯ソナタ 変ホ長調 WoO 47 No.1
選帝侯ソナタ ヘ短調 WoO 47 No.2
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音:1981、1984、1985年、ベルリン 原盤:DG

<イタリアOGI>
番号未定 \1980
伊、英、日の解説付
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
オルケストラ・ジョヴァニレ・イタリアーナ
1999年2月13日フィレンツェ・テアトロ・コムナーレ・ライヴ・デジタル録音
1998年に指揮活動からの引退した巨匠カルロ・マリア・ジュリーニ。その高貴
な芸術を惜しむ声は多かったにも関わらず再三の復帰要請を拒絶しておりまし
た。しかし、教育目的という名目で、引退後の1999年に指揮台に立った(唯一
と思われます)演奏が、この「田園」です。
オルケストラ・ジョヴァニレ・イタリアーナ(ORCHESTRA GIOVANILE ITALIANA)
は、英語表記ではイタリアン・ユース・オーケストラ。コンサート・オーケス
トラが極端に少ないイタリアにおいて、それを是正すべくトスカーナ州が資金
協力し1980年に設立。その趣旨に賛同するアバド、ムーティ、シノーポリ、
ガッティなどイタリア出身の名匠を指揮台に迎えて活動しております。当演奏
で巨匠は、あくまでも演奏会から引退しているという立場から「公開総練習」
として、この演奏に臨みました。密室でのコンサートとも呼べる特殊な環境の
中、瑞々しい音楽は次から次へと紡ぎ出され、演奏終了後にはジュリーニから
思わず「ブラヴォ」の声が漏れています。オケ自主製作盤としてごく僅かに造
られたCDですが、ジュリーニのご遺族と再契約をしてもらい、教育基金名目で
の新装発売となりました。商業目的のCDではなく、あくまでも限定生産となり
ます。

許光俊氏によるライナーノートより
若い音楽家たちは、すっかりジュリーニのペースに巻き込まれている。第1楽
章の最初からして、いったいこれが若者たちの奏でる音楽かと驚くほかないよ
うな穏やかな表情で始まる。イタリアらしい明るく柔らかい弦楽器のハーモニ
ーも印象的だ。だがそれにもまして、ゆったりと甘美に歌う第2楽章と言った
ら。単にきれいなだけではない。音楽は深い平和と幸福を感じさせつつ静かに
進んでいく。まるで天上のしらべのようだ。あらゆる楽器がひとつの大きな流
れの上に身を委ねて、ゆるゆると通り過ぎていく。完璧にジュリーニの晩年の
音楽である。そして知らず知らずのうちに、聴き手も演奏家たちと同じくこの
静謐な楽園の空気を呼吸する。さかのぼること8年前、ジュリーニはミラノ・
スカラ座のオーケストラと「田園」を録音していた。そちらもまた魅力的な演
奏ではある。だが、趣の深さという点では、若者たちの奏でる音楽はそれすら
を凌駕しているのだ。これには驚くほかないではないか。




<M&A>
M&ACD 1200 \1980
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第30番(1954年6月20日)、
ディアベルリの主題による33の変奏曲(1954年6月18日)
ルドルフ・ゼルキン
まさに頑固一徹の職人気質で一生を送った名ピアニストルドルフ・ゼルキン。
その辛口なピアニズムは、ベートーヴェン、ブラームスの晦渋な側面を見事に
あぶりだして高い評価を得ております。当演奏は、盟友カザルスの創設したプ
ラド音楽祭におけるライヴ録音で、ゼルキンの全盛期。ベートーヴェン晩年の
深遠な音楽世界がゼルキンによって解放されます。かっと熱くなる巨匠ですの
で、ライヴ録音こそ本領発揮と申せましょう。天才エンジニア、キット・ヒッ
ギンソンによる名復刻。



<MEMORIES>
MR2006/7 2枚組 \3380
ベートーヴェン:レオノーレ序曲第2番、
ブラームス:交響曲第2番
1953年11月8日NBC8Hスタジオ・ライヴ
ベートーヴェン:
プロメテウスの創造物より3曲(序曲、アンダンテ、フィナーレ)、
交響曲第7番
1953年11月15日NBC8Hスタジオ・ライヴ
モントゥー指揮
NBC交響楽団
NBC交響楽団第17シーズンの開幕を飾るコンサートは、巨匠モントゥーによる
ドイツ音楽2プログラムでした。どくとくのねっとりとコクの有る響で、見事
に重厚な音楽を聴かせてくれるモントゥー。ほとんどがトスカニーニの重要レ
パートリーですが、その味わいの違いは明らかです。
モントゥーはライヴになると燃え上がる人ですので、ブラ2、ベト7ではミュン
シュ顔負けの盛上がりで聴衆の歓呼を得ております。音ゆれがありますが、音
はしっかりしており、モントゥーの芸術を愛するファンには不足ありません。





<DREYER-GAIDO (DRGA)>
ドイツDREYER-GAIDOは、ミュンスターに本拠地を置く新興レーベルですがライ
ンナップになかなか興味深いものがあります。我が国を代表するバリトン歌手
小松英典の歌曲演奏を2枚出している他、ルドルフ・ヒンデミット(パウル・ヒ
ンデミットの弟)・エディション、鬼才若手指揮者のガブリエル・フェルツ、
ダヴィッッド・ゲリンガスなどがその主力アーティストです。

CD21002 \1980
ブラームス:歌曲集
見知らぬ土地で、帰郷、エオリアン・ハープに寄せて、夜に私は急に立ち上が
り、ご機嫌いかが私の女王様、5月の夜、日曜日、湖上で、おまえの青い瞳よ、
青春歌、郷愁、ひばりの歌、秘めごと、おお涼しい森よ、夏の夕べ、月の光、
野の寂しさ、荒野を越えて、サッフォー風頌歌、調べのように私を通り抜ける、
セレナード、墓地にて、世の人に起こることは獣にも起こる、ここにわれ身を
めぐらしてすべてのしいたげを見たり、おお死よいかに汝は厳しいことか、
たとえわわれ人の言葉天使の言葉もて語るとも
小松英典(Br)、イエルク・デムス(P)
2001年6月オーストリア・ライヴ

CD21007 \1980
シューベルト、ブラームス:歌曲集
シューベルト:
さすらい人、さすらい人の月に寄せる歌、さすらい人の夜の歌、さすらい人の
夜の歌、たゆみなき愛、シルヴィアは誰か告げよう、リュートに寄せて、
ミューズの息子、夕映えの中で、墓堀人の郷愁、魔王、
ブラームス:
エオリアン・ハープに寄せて、5月の月、おまえの青い瞳よ、セレナード、
便り、日曜日、野の寂しさ、墓地にて、世の人に起こることは獣にも起こる、
ここにわれ身をめぐらしてすべてのしいたげを見たり、おお死よいかに汝は
厳しいことか、たとえわれ人の言葉天使の言葉とて語るとも
小松英典(Br)、イエルク・デムス(P)
2002年2月ムジークハレ・ハンブルク・ライヴ
コンサートやNAXOS、CPOへの録音からマーラーのエキスパートとして知られる
名バリトン小松英典の歌曲録音。教養知性を感じさせる深みある上品な歌唱に
は頭が下がります。デムスの伴奏というところもそそられます。

CD21022 \1980
ガブリエル・フェルツ指揮
アルテンブルク・ゲラ歌劇場フィル
レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」、「ローマの祭り」、
スーク:幻想的スケルツォ
2003年6月ゲラ
「ローマの祭り」は30分もかかる演奏で、ラテン的輝かしさ、開放感を無視し、
じっくりと攻め立てるドイツ・ロマン派のような濃厚な演奏です。まるで初め
て聴くような衝撃。ここまで正面切って個性を発揮できる指揮者はそうはいま
せん。宇野功芳先生なら「芳醇なドイツ赤ワインのような」と褒めるのではな
いでしょうか。

CD21027 \1980
シュトラウス:アルプス交響曲、
チョルリョーニス:森の中で
ガブリエル・フェルツ指揮
アルテンブルク・ゲラ歌劇場フィル
2002年5月6-9日
「アルペン」が予想通りの重厚極まりない演奏。ゲテモノ交響曲として軽視さ
れることもある同曲をブルックナー、マーラーの交響曲作品と同等の品格と様
式を備えた名曲として捉え、説得力のある仕上がりとなっております。チョル
リョーニスも珍曲ですが、シュトラウスとほぼ同年代の作品ということと楽想
の共通項をちゃんと意識してのカプリングです。

CD21029 \1980
シュトラウス:交響詩「ツァラトウストラはかく語りき」、
リゲティ:アトモスフェール、
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
ガブリエル・フェルツ指揮
シュトウットガルトフィル
2005年7月
フェルツもう一つの手兵シュトウットガルトフィルとの共演盤。「ツァラ」の
深刻さは如何にもフェルツらしい。そこここに夢見るような空想があるところ
も如何にもフェルツです。モーツァルトは、暴力的なアタックが繰り返させる
過激な演奏です。リゲティも今や古典。様々な個性的演奏で楽しみたいファン
に歓迎される演奏と言えましょう。通常のCDに加えボーナスとして、DTSサラ
ウンド音質CDが付いております(DTSサラウンド対応デッキのみで再生可)。

CD21035 \1980
ラフマニノフ:幻想曲「岩」、交響詩「死の島」、
スクリアビン:交響曲第5番「プロメテウスー火の詩」
ガブリエル・フェルツ指揮
シュトウットガルトフィル、
ケイ・ヨハンソン(Org)、アンドレアス・ボイド(P)
2006年5月
フェルツ最新盤。岩、島絡みのロシア作品を集めた意欲作。通常のCDに加えボ
ーナスとして、DTSサラウンド音質CDが付いております(DTSサラウンド対応デッ
キのみで再生可)。

※ガブリエル・フェルツ
1971年ベルリン生れ。ベルリン・ハンス・アイスラー高等音楽院に学び、リュ
ーベック、ブレーメンの歌劇場で研鑽を積み、2001年には名門アルテンブルク
・ゲラ歌劇場の音楽監督に就任、さらに2005年にはシュトウットガルト・フィ
ルの音楽監督も兼任。劇場出身の叩き上げドイツ人指揮者として注目を集めて
おります。本領はもちろんオペラですが、DREYER-GAIDOレーベルの管弦楽曲を
聴けば、ドイツ・ロマン派音楽では、たっぷりとオケを鳴らし、引き摺るよう
なテンポで重厚きわまりない音楽を聞かせ、モーツァルトでは演奏スタイルは
オリジナル楽器風に則っておりながら過激な前衛音楽のような音色で聞かせる
というカメレオン振り、驚くべき、そして恐るべき超個性的指揮者であること
がわかります。全てスタジオ・セッション。細密な仕上がりからウルサ型の指
揮振りが想像されます。

<DELTA CLASSICS>
DCCA-0034 \2415
シューマン:交響曲第1番「春」(29,Oct,1951)
シューマン:交響曲第4番(*)(14,May,1953)
フルトヴェングラー
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(*)
フルトヴェングラーといえば、ベートーヴェン、ブラームス、シューベルトな
どが得意とされてているが、録音こそ少ないが今回収録したシューマンもどち
らも名演の部類であることは確かである。シューマンの作品自体、作曲者自身
のオーケストレーションの不得手もあって最大限の効果を生み出すとまでいっ
ていない、というのが一般的であるが、フルトヴェングラーが振るとそれも
「魔法」の如く表情豊かにそれすら感じさせない演奏と変貌させられるのであ
る。「春」は51年10月29日。当日のプログラムは「春」の他にコリオランとブ
ルックナーの4番という割と重いものであったが、事、「春」に関してはウィー
ン・フィルが粘着質に成らずとても丁寧に作り上げているのが印象的であり、
ウィーン・フィルが奏でる独特な「間」や阿吽の呼吸で作り上げる柔らかなサ
ウンドと力強さの対比も聞くものに新鮮な感動を与えます。
第4番は「春」から約2年後のスタジオ録音であるが、これはフルトヴェングラ
ーの代表すべき名演といっても過言ではない。現に多くの評論家や知識人がそ
のようにコメントを残している。録音は「春」に比べると鮮明で、その録音だ
からこそ現在に至るまで作曲に不備が多少あったとしても細部まで鮮明に聞こ
え、名演として多くの人に愛され聞かれているのも納得である。テンポが常に
動き、作品をフルトヴェングラーの世界へと引き込む力は計算されたものであ
ると関心させられる。これこそ「巨匠」と言われた名指揮者にしかできない演
奏といえよう。

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