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<クラシック・輸入盤新譜情報 07−04>
 
コメントはメーカー案内書より抜粋です

★★★グッディーズ・オリジナル企画・第7回発売★★★
各1枚 \1500


78CDR-1060
ドヴォルザーク(1841-1904):チェロ協奏曲ロ短調作品104
パブロ・カザルス(チェロ)
ジョージ・セル指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB3288/92
(1937年4月28日プラハ,ドイチェ・ハウス録音)
チェロのパブロ・カザルス(1876-1973)の協奏曲録音第2弾にあたる。録音場所には作曲者ドヴォルザークの故郷プラハが選ばれ、録音時カザルスは61歳だった。指揮者のジョージ・セル(1897-1970)はハンガリー生まれ。ウィーンとライプツィヒで学び、10歳の時ピアニストとしてウィーン交響楽団演奏会でデビュー、17歳でベルリン・フィルを指揮した。リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)のベルリン・オペラ時代(1915-1917)アシスタントを務めたこともある。1930年から1936年にはチェコ・フィルの音楽監督、1942年から1946年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇を指揮し、1946年にアメリカ市民となった。1946から1970年までクリーヴランド管弦楽団の音楽監督を務めた。これはセルが40歳の録音。SP時代のチェコ・フィルのHIS MASTER'S VOICE録音はほとんどがロンドンで行われた中で、プラハでの録音は珍しい。ちなみにセル指揮チェコ・フィルのドヴォルザーク:「新世界」は1937年10月30日のロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音だった。

78CDR-1061
ショパン(1810-1849):エチュード作品25(全12曲)
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB12308/10
(1934年6月18-19日ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
20世紀最高のピアニスト、アルフレッド・コルトー(1877-1962)のショパン:エチュード集作品10(78CDR-1001)と対になるもので、録音は作品10の1年後のもの。コルトーは録音時57歳だった。曲順はSPレコードの順のままで収録した。コルトーは第2次世界大戦中の1942年にパリでエチュードを再録音している。このシリーズのコルトーはショパン:ピアノ協奏曲第2番(78CDR-1000)、サン=サーンス:ピアノ協奏曲第4番(78CDR-1009)、ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲(78CDR-1032)、ショパン:ピアノ・ソナタ第3番(78CDR-1051)が発売されている。

78CDR-1062
モーツァルト(1756-1791):弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421
レナー弦楽四重奏団
イェノ・レナー(第1ヴァイオリン)
ヨーゼフ・スミロヴィッツ(第2ヴァイオリン)
シャーンドル・ロート(ヴィオラ)
イムレ・ハルトマン(チェロ)
英 COLUMBIA L1965/7
(1926年3月26日ロンドン録音)
レナー弦楽四重奏団は20世紀前半に活躍したハンガリー出身の名団体。メンバーはブダペスト音楽院出身で、デビュー前の2年間は田舎の村にこもって一日12時間の練習を重ねたと伝えられる。1922年ロンドンにデビューして絶賛され、同時にイギリス・コロンビアの専属アーティストとなった。この録音は電気録音最初期の1926年3月のもの。SP時時代の決定盤だった。このシリーズのレナー弦楽四重奏団はモーツァルト:クラリネット五重奏曲(78CDR-1045) 、モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番(78CDR-1055) が出ている。

78CDR-1063
スーク(1874-1935):4つの小品 作品17
ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
ジャン・ヌヴー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB6359/60
(1946年8月12-14日ロンドン, アビー・ロード第3スタジオ録音)
ジネット・ヌヴー(1919-1949)はアメリカへの演奏旅行に向かう航空機事故で30歳の生涯を終えた。ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)に手ほどきを受けた後、11歳でパリ音楽院のジュール・ブーシュリ(1878-1962)のクラスにはいり、8ヶ月後に一等賞を得た。 8ヶ月は50年前にヴィエニャフスキ(1835-1880)が打ち立てた記録と同じだった。その後ベルリンでカール・フレッシュ(1873-1944)のもとで研鑽を積んだ。1935年ワルシャワで開かれたヴィエニャフスキ・ヴァイオリン・コンクールに16歳で参加し、180人の競争者に勝ち抜き優勝した。その時の第2位はソ連から参加した27歳のダヴィド・オイストラフ(1908-1974)だった。ヌヴーはこのシリーズでブラームス:ヴァイオリン協奏曲(78CDR-1003)、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(78CDR-1017)が出ている。

78CDR-1064
ドビュッシー(1862-1918):
フルート, ヴィオラとハープのためのソナタ
マルセル・モイーズ(フルート)
ウジェーヌ・ジノ(ヴィオラ)
リリー・ラスキーヌ(ハープ)
仏 ODEON 165.243/5
(1928年2月3日録音)
フルートのマルセル・モイーズ(1889-1984)はパリ音楽院でポール・タファネル(1844-1908)、アドルフ・エンヌバン、フィリップ・ゴーベール(1879-1941)らに師事し1906年に一等賞を得、1908年にソロ・デビューした。1913年から1938年にオペラ・コミック、1922年から33年にはストララム管弦楽団に席を置いた。1932年から1949年にパリ音楽院の教授もつとめた。1952年にルドルフ・ゼルキン(1903-1991)、アドルフ・ブッシュ(1891-1952)と共に若い音楽家を育成するマールボロ音楽祭の創立に加わった。SPレコードの録音も多い。ハープのリリー・ラスキーヌ(1893-1988)は12歳の時パリ音楽院で一等賞を得た。コンセール・ラムルーのハープ奏者であったが、ソロ奏者としても活躍した。1948年から1958年にはパリ音楽院の教授も務めた。ラスキーヌもSPレコード時代から、LP時代、ステレオ時代と録音が多い。

78CDR-1065
機械式録音盤(電気録音以前)
@モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219−第3楽章(3:26)
Aマスネ(1842-1912)=マルシック(1848-1924)編:
タイスの瞑想曲(3:33)
ジュール・ブーシュリ(ヴァイオリン)
ルイ・ディエメ(ピアノ)
仏 ZONOPHONE X77906/77913
(1906年パリ録音)
ジュール・ブーシュリ(1878-1962)はフランスのヴァイオリニスト。ジャック・ティボー(1880-1953)の2歳年上で、1892年に15歳でパリ音楽院の一等賞を得た。ちなみにティボーは1897年に17歳で一等賞を得た。モーツァルトの演奏を得意としたブーシュリだったが、病弱のため早い時期にコンサート活動を停止しパリ音楽院のヴァイオリン科の教授として後進を育成にあたった。録音は1906年、28歳の時に13面を残したのみで、これはその中の2面である。ブーシュリの弟子には、後にブーシュリ夫人となったドゥニーズ・ソリアーノ(1916-2006)、ジャニーヌ・アンドラード(1918-)、ジネット・ヌヴー(1919-1949)、ローラ・ボベスコ(1919-2003)、イヴリー・ギトリス(1922-)、ミシェール・オークレール(1924-2005)、ドゥヴィ・エルリー(1928-)ほかがいる。
ピアニストの名前はレーベルに記載されていないが、ルイ・ディエメ(1843-1919)という説がある。ディエメはパリ音楽院のピアノ科の教授として弟子にコルトー(1877-1962)、リスレル(1873-1929)、カザドゥシュ(1899-1972)らがいた。ヴァイオリニストとしてのブーシュリは電気時代になってからは録音をしなかったが、愛弟子ソリアーノのために指揮棒を取ったモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番がこのシリーズ(78CDR-1031)で発売されている。

78CDR-1066
機械式録音盤(電気録音以前)
@クライスラー(1875-1962):
プロヴァンスの朝の歌−L.クープランの様式による(3:00)
Aダンブロジオ(1871-1914):
セレナード作品4(2:50)
ジョルジュ・エネスコ(ヴァイオリン)
エドワード・C・ハリス(ピアノ)
米COLUMBIA 20023-D (1924年ニューヨーク録音)
ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)はルーマニアに生まれた。ヴァイオリンは4歳で作曲を5歳で始めた。1888年、7歳でウィーン音楽院に入学を許され、1893年、12歳で音楽院の最高栄誉賞メダルを得た。1894年パリ音楽院に入学、1899年までにヴァイオリンをマルシック(1848-1924)、和声法と作曲をアンドレ・ゲダルジュ(1856-1926)、ガブリエル・フォーレ(1845-1924)、ジュール・マスネ(1842-1914) に師事し、1899年にヴァイオリンで一等賞を得た。1902年にベルリン・デビュー、1903年にはロンドンを訪問した。1910年にはピアニストのエドゥアール・リスレル(1873-1929)とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会を開いた。1917年には祖国のルーマニアの首都ブカレトにエネスコの名を冠したオーケストラを作った。1923年には初のアメリカ楽旅をし、その後生涯に14回この地を訪れた。第2次世界大戦中は祖国に留り、ヴァイオリン演奏、指揮、作曲と後進の指導にあたった。この録音は1923年にアメリカ訪問をした時にニューヨークのコロンビアで行ったものの2曲で録音時エネスコは42歳だった。彼は1929年にもニューヨークで12面6枚の電気録音を行った。このシリーズでショーソン:詩曲 (78CDR-1018)とヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番(78CDR-1035)が出ている。

78CDR-1067
機械式録音盤(電気録音以前)
@マルシック(1848-1924):
スケルツァンド作品 6-2 (3:11)
AJ.S.バッハ (1685-1750):
ガヴォット−無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006 より(1:59)
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
ピアノ伴奏(マルシック)
伊 FONOTIPIA 39087/39222
(1905年=マルシック, 1904年=バッハ,パリ録音、EMIのデータによる)
20世紀フランス最高のヴァイオリニスト、ジャック・ティボー(1880-1953)は1893年14歳でパリ音楽院にはいりマルシックに師事した。1897年一等賞を得た。卒業後生計を立てるためパリのカフェ・ルージュで演奏しているところを指揮者エドゥアール・コロンヌ(1838-1910)に見出され、コロンヌの主宰するオーケストラに入った。ある日急病のコンサート・マスターの代役を務めていたとき、サン=サーンスのオラトリオ「大洪水」の前奏曲のソロ・パートを弾き、聴衆から絶賛され、以降コロンヌのソリストとしてパリの楽壇の寵児となった。1903年にアメリカにデビュー世界的なヴァイオリニストとして名声を確立した。この録音は1904年のティボーの初レコードで、録音時ティボーは24歳だった。             

78CDR-1068
機械式録音盤(電気録音以前)
ヴィターリ(1663-1745):
シャコンヌ ト短調
ヴァーシャ・プシホダ(ヴァイオリン)
ブルーノ・ザイトラー=ヴィンクラー(オルガン)
独 GRAMMOPHON 68074/6
(1923年録音)
ヴァーシャ・プシホダ(1900-1960)チェコのヴォズナニーに生まれたヴァイオリニスト。11歳でプラハ音楽院に入った。ミラノの演奏会に居合わせた大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)を驚嘆させ、「新しいパガニーニ」と称賛したのがきっかけで、ヨーロッパ諸国で認められた。1921年にアメリカ・デビュー、1927年にはロンドン公演をした。この録音はプシホダの最初期のもので、伴奏がシートマイヤー・フリューゲル(オルガン)である。片面盤3面に収録されたノーカット版であることもこの時代には珍しい。ブルーノ・ザイトラー=ヴィンクラー(1880-1960)はベルリン生まれ。ピアノの神童と言われた。録音プロデューサの草分けで、作曲・編曲・オーケストラ指揮・ピアノ伴奏のすべてをこなした多才な音楽家。19世紀末からドイツ・グラモフォンで活躍し、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」や第9番「合唱」の電気以前の録音もある。1935年から1944年はドイツ・エレクトローラの専属だった。

78CDR-1069
機械式録音盤(電気録音以前)
@ドヴォルザーク(1841-1904)=ウィルヘルミ編:
ユモレスク(4:41)
Aヴェチェイ(1893-1935):
綺想曲第2番「滝」(3:34)
フランツ・フォン・ヴェチェイ(ヴァイオリン)
カロル・シュレター(ピアノ)
独 VOX 06294
(1925年録音)
フランツ・フォン・ヴェチェイ(1893-1935)はハンガリー生まれ。ブダペスト音楽院でイェノ・フバイ(1858-1937)に師事した。神童で10歳の時に大ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)の指揮でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を弾いた。42歳で惜しまれつつ早逝した。シベリウス(1865-1957)のヴァイオリン協奏曲はヴェチェイに献呈された。ドイツのVOX 社は機械式録音時代の末期に存在したレコード会社。機械式録音に自信があったため電気録音に乗り遅れ倒産した。他社が電気に切り換えた後の1927年まで旧式録音を継続していた。

<Deutsche Grammophon>
4776404 \1850
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
ブラームス:
交響曲第1番 ハ短調 Op.68
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:クリスティアン・ティーレマン
2005年6月 ガスタイク・ミュンヘン・フィルハーモニーでの録音
このディスクはティーレマンとミュンヘン・フィルの3番目のライヴ録音で、
デビュー・コンサートであった2004年のブルックナー:交響曲第5番、2005
年のモーツァルト:レクイエムに続くものです。
ブラームスの交響曲第1番は1876年カールスルーエで初演され、有名な批評
家ハンスリックは「最も壮大でユニークな交響曲の文献」と絶賛しました。
ゲーテ作の戯曲「エグモント」は、スペインの圧制から逃れて独立しようと
するフランドルの領主エグモントとスペインからの暗殺者アルバ公との戦い
を描いたもの。ゲーテを熱烈に崇拝していたベートーヴェンはブルグ劇場の
依頼に拠って1809年から劇付随音楽として作曲を始めました。ベートーヴェ
ンはこの主題が気に入ったと見えて、後に彼のオペラ「レオノーレ(フィデ
リオ)」でも使われています。
R・シュトラウス、ベートーヴェンの演奏や、2006年のバイロイトでのワー
グナー「指環」の演奏、そして今回のブラームスで彼のドイツ・ロマン派の
作品における解釈はゆるぎないものとして定着するでしょう。

4776458 2枚組 \3700
エマーソン弦楽四重奏団30周年記念
ブラームス弦楽四重奏曲全集
(レオン・フライシャーを迎えたピアノ五重奏曲付き)
CD1
ブラームス:
1.弦楽四重奏曲 第1番ハ短調 op.51
2.弦楽四重奏曲 第2番イ短調 op.51
CD2
ブラームス:
3.弦楽四重奏曲 第3番変ロ長調 op.67
4.ピアノ五重奏曲 ヘ短調 op.34
エマーソン弦楽四重奏団
レオン・フライシャー(P)
1)2007年1月 2&3)2005年12月 4)2006年1月 
ニューヨーク アメリカン・アカデミー
2007年5月は、エマーソン弦楽四重奏団の結成30周年記念にあたります。彼ら
は19世紀の最も重要な作品の一つである、ブラームスの弦楽四重奏曲を演奏
することにより、最高の楽団への布石を打ったのです。この録音は、ブラー
ムスの3つの弦楽四重奏に加えて、名手レオン・フライシャーが参加したピア
ノ五重奏も収録されています。今回の彼らの共演は、今までに続くエマーソ
ン弦楽四重奏団における弦楽四重奏曲全集(ベートーヴェン、メンデルスゾ
ーン、ショスタコーヴィチ)の中でもとりわけユニークなものでしょう。豊
かなロマン性に溢れたブラームスの作品を、エマーソン弦楽四重奏団の超人
的で知的なアンサンブルでお楽しみください。
常に協力的で陽気、そして友好的なエマーソン弦楽四重奏団のメンバーは彼
らのスケジュールの許す限りあらゆるインタヴューにも応じています。2007
年3月はエマーソン弦楽四重奏団のメンバーたちはロンドン、パリを含めた
ヨーロッパ・ツアーに出かけ、今回のリリースと同じブラームスの弦楽四重
奏曲を演奏します。そして、2007年5,6月は結成30周年を祝う8つのコンサー
トがニューヨークのカーネギー・ホールで開催され、その後はザルツブルク
音楽祭で彼らの姿を見ることができるでしょう。

4776555 2枚組 \1850
「ピアノ・ムード」
コレクション・オブ・ロマンティック・メロディー
CD 1
1. バレンボイム/ショパン:ノクターン op.9/2
2. ラン・ラン/シューマン:子供の情景 op.15: トロイメライ
3. ワイセンベルク/ドビュッシー:月の光( from Suite bergamasque
4. グリモー/バッハ:
プレリュード No.1 BWV 846 (平均律クラヴィア曲集1巻)
5. ギレリス/ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ ハ短調 op.13 “悲愴”: 第2楽章
6. ケンプ/シューベルト:即興曲 変イ長短調 D 899/4
7. ヴァーシャリ/ショパン:エチュード ホ長調 op.10/3
8. ガヴリーロフ/グリーグ:ノクターン op.54 no.4
9. バレンボイム/メンデルスゾーン:無言歌 ホ長調 op.19/1
10. ヒューイット/バッハ:イタリア協奏曲 BWV 971: 2. アンダンテ
11. ケンプ/ブラームス:間奏曲 変ホ長調 op.117/1
12. アルゲリッチ/ショパン:プレリュード op.28 no.15 雨だれ
13. バレンボイム/シューベルト:即興曲 変ト長調 D 899/3
14. ケンプ/モーツァルト:幻想曲 ニ短調 KV397
15. チアーニ/ドビュッシー:プレリュード I: 8. 亜麻色の髪の乙女
16. バレンボイム/リスト:コンソレーション no.3: Lento placido
17. ヴァーシャリ/ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66
CD 2
1. バレンボイム/ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 嬰ハ短調 op.27/2 月光
2. ウゴルスキ/ベートーヴェン:バガテル イ短調 “エリーゼのために”
3. ユンディ・リ/リスト:愛の夢 第3番 変イ長調
4. ルイサダ/サティ:ジムノペディ 第1番
5. バレンボイム/ショパン:ノクターン 嬰ヘ長調 op.15/2
6. プレトニョフ/グリーグ:春に寄す op.43/6
7. フォルデス/ブラームス:ワルツ 変イ長調 op.39/15
8. ジルベルシュテイン/ラフマニノフ:前奏曲 嬰ト短調 op.32/12
9. ケンプ/シューベルト:即興曲 変イ長調 D 935/2
10. プレトニョフ/ショパン:ワルツ no.3 イ短調 op.34/2
11. ラン・ラン/シューマン:子供の情景: 1. 見知らぬ国と人々について
12. バレンボイム/メンデルスゾーン:無言歌 嬰ヘ短調 op.30/6
“ヴェネツィアの舟歌第2”
13. ベルマン/ラフマニノフ:プレリュード ニ短調 op.23/4
14. アルゲリッチ/ショパン:プレリュード ホ短調 op.28/4
15. アルゲリッチ/ショパン;プレリュード イ長調 op.28/7
16. バレンボイム/リスト:コンソレーション No.1: Andante con moto
17. プレトニョフ/グリーグ:トロルドハウゲンの婚礼の日 op.65/6
バレンボイム、ケンプ、アルゲリッチからラン・ラン、ユンディ・リまでDG
が誇る一流アーティストによるスペシャル・ピアノ・コンピ。インターナショ
ナル・リリースでは初収録となる「グリモー/バッハ:プレリュード」を含む
2枚組全34曲が1枚価格の超お買い得!

●グラモフォン・ニュー・ミッド・シリーズ“Grand Prix” 第2弾10W
4776348 \1350
バッハ:管弦楽組曲BWV1066-1069
イングリッシュ・コンサート 
指揮:トレヴァー・ピノック
録音:1979年
オリジナル・リリースはピノックの初期のDGへのLP録音。管弦楽組曲を1枚の
CDに収録しました。「こんなに生き生きとして、力強く、エネルギーに満ち、
そして忠実な解釈に基づいた演奏は他にない」・・Fono Forum

4776349 \1350
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 op.26
クライスラー:
ウィーン奇想曲 op.2
愛の悲しみ
愛の喜び
クリフォード・ベンソン(P)
シュロモ・ミンツ(Vn)
シカゴ交響楽団 指揮:クラウディオ・アバド
録音:1980年
偉大なヴァイオリニストの並外れたデビュー録音。アバドとシカゴ交響楽団
の素晴らしいバックにも注目。シュロモ・ミンツの輝くキャリアはこの演奏
によって約束されたのである。・・・ペンギン・ガイド
この2つの協奏曲からは、彼の強い個性と強烈な印象を感じさせる。そして何
も言うことがない。完璧なテクニックだ・・・ Gramophone誌

4776359 \1350
J.S.バッハ:
復活祭オラトリオ BWV.249
マニフィカト ニ長調 BWV.243
キンバリー・マッコード(S)
ジュリア・グッディング(S)
ロビン・ブレイズ(C-T)
ポール・アニュー(T)
ニール・デイヴィス(Bs)
ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ
指揮:ポール・マクリーシュ
録音:2000年4月
合唱パートを一人で歌わせることで、このマクリーシュの復活祭オラトリオと
マニフィカトは活発で柔軟さを際立たせています。ガブリエル・コンソート
&プレイヤーズも絶好調。5人のソリストたちの役割を明確に位置付けること
に成功しています。

4776352 \1350
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
バーバー:弦楽のためのアダージョ
コープランド:アパラチアの春
ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
指揮、ピアノ:レナード・バーンスタイン
録音:1982年
ひっそりと始まる“ラプソディ・イン・ブルー”、弦楽の調べがいつまでも
耳に残る“バーバーのアダージョ”、そして音楽への熱い衝動が抑えきれな
い“アパラチアの春”。
アメリカのとても小粋な3つの作品です。・・・ペンギン・ガイド
なんと説得力がある素晴らしい演奏でしょう!この演奏を聴くや否や感動で
胸が熱くなるはずです。“ラプソディ・イン・ブルー”のゆっくりと始まる
クラリネットのソロはなんとも色彩的で驚嘆すべきもの。バス・クラリネッ
トとトランペットも含めた奏者の息使いが克明に記録されています。まるで
ハリウッドの映画音楽のような弦の音も個性的です。・・・Gramophone誌

4776350 \1350
ビゼー:
「アルルの女」組曲 第1番
「アルルの女」組曲 第2番
「カルメン」組曲 第1番
ロンドン交響楽団 指揮:クラウディオ・アバド
録音:1977,1980年
アバドとロンドン交響楽団の永遠に色あせることのない、煌く様な名演です。
「このオーケストラの演奏は緻密で、特に管楽器のソロは芸術的で雄弁。」
・・・ペンギンガイド
「この生き生きとした響きは、ビゼーの書いた素晴らしいスコアを驚くべき
やり方で再構築したものだ」・・・・Gramophone誌"

4776351 \1350
ブーレーズ:
シュル・アンシーズ
メサジェスキス
アンセム2
ジャン=ギアン・ケラス(vc)
アンサンブル・アンテルコンタンポラン 指揮:ピエール・ブーレーズ
全ての人たちが、ブーレーズの後期の作品を理解するためにはこの権威ある
録音を聞くことが必要不可欠です。“今年度の最も傑出した現代音楽のリリ
ース!”・・・Gramophone誌

4776353 \1350
バルトーク:
1.ピアノ協奏曲第1番 Sz.83
2.ピアノ協奏曲第2番 Sz.95
3.2つの肖像 Op.5, Sz.37
マウリツィオ・ポリーニ(P)
シカゴ交響楽団(1)(2)、ロンドン交響楽団(3)
指揮:クラウディオ・アバド
録音:1977年2月
演奏するためには、非常にたくさんのことを要求されるバルトークのピアノ
協奏曲。この緻密で鮮明な演奏は、数ある演奏の中でも基本となるに違いあ
りません。「ポリーニの妙技、そしてシカゴ交響楽団の色彩的が見事な形と
して決まります。」・・・ペンギン・ガイド

4776358 \1350
「音楽に寄せて」-シューベルト:歌曲集
シューベルト:
タルタルスの群れ D583
万霊節の連祷 D343
ます D550
竪琴に寄せて D737
笑いと涙 D777
セレナーデ D957-4-歌曲集『白鳥の歌』より
漁師の娘 D957-10-歌曲集『白鳥の歌』より
鳩の便り D957-14-歌曲集『白鳥の歌』より
海の静寂 D216
さすらい人 D489(旧D493)
魔王 D328
死と乙女 D531
野ばら D257
さすらい人の夜の歌 第2番 D768
音楽に寄せて D547
ブルックにて D853
羊飼いの嘆きの歌 D121
シルヴィアに D891
君こそは憩い D776
リュートに寄せて D905
憩いのない愛 D183
ガニュメート D554
ミューズの子 D764
ブリン・ターフェル(Br)
マルコム・マルティノー(P)
録音:1994年2月 ハンブルク
このブリン・ターフェルのDGへの初めての歌曲集アルバムがリリースされた
時、とてもセンセーショナルな話題となった理由はシューベルトの意思を完
璧なまでに感情移入したせいでしょう。
「魔王」での4つの役割・・・解説者、父、息子、そして魔王の優れた歌い分
けのすごいこと!私はこんなに邪悪な魔王を聴いたことがない。子供に聴か
せたらパニックになるだろう・・・Gramophone誌

4776354 2枚組 \2700
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」全曲
ミレッラ・フレーニ、プラシド・ドミンゴ
レナート・ブルゾン、クルト・リドル、ロバート・ギャンビル
ブリギッテ・ファスベンダー、他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団 フィルハーモニア管弦楽団
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
録音:1984年
プッチーニの最初の成功作である“マノン・レスコー”をシノーポリが華麗
に演奏したアルバムです。何と聴き手の感性に訴えるのでしょう。と、この
アルバムが最初にリリースされた時にペンギン・ガイドに批評が載りました。
フレーニが取り分け引き立つ豪華なキャスティング、ドミンゴが初めて歌っ
た騎士デ・グリュー、そしてファスベンダーのまるでマドリガルのような愛
の歌・・・など聴き所満載です。

4776357 \1350
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D.956
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
メロス四重奏団
録音:1977年
この弦楽五重奏は、シューベルトの作品中、もっとも真情吐露の度合いの強
い室内楽作品でしょう。このアルバムは偉大なるチェリスト、ロストロポー
ヴィチとメロス弦楽四重奏団の絶頂期の共演です。
有名なアダージョでの、この弦楽四重奏団に与えたロストロポーヴィチの影
響と求心力の強さがこの曲に一層の力強さと劇的さをもたらした
・・・ペンギン・ガイド


●Deutsche Grammophon DVD-VIDEO
734319(DVD-Video) \3350
「ネクスト・タンゴ」
ピアソラとの対話とコンサート
(インタヴュアー:アンドレシュ・サルチェード)
1986年・・・・ホセ・モンテス・バキエの映像による
ピアソラ自身の演奏による彼の作品集
ギターと弦楽合奏とバンドネオンのための協奏曲
弦楽合奏と打楽器とバンドネオンのための協奏曲
アディオス・ノニーノ
アストル・ピアソラ(バンドネオン)
アルヴァーロ・ピエッリ(ギター)
ケルン放送交響楽団 指揮:ピンカス・スタインバーグ
収録:1985年




<DECCA>
4758454 5枚組 \4500
プーランク:管弦楽作品、協奏曲、合唱作品集
CD1
1. ピアノ協奏曲 FP146
2. 2台のピアノのための協奏曲 FP61
3. オルガン協奏曲 FP93
CD2
1. シンフォニエッタFP141
2. 田園のコンセールFP49
3. アルベール・ルーセル氏の名による小品FP50
4. 牧歌FP160
5. ファンファーレFP25
6. 2つの行進曲と間奏曲FP88
7.フランス組曲FP80
CD3
1. バレエ組曲「牝鹿」FP36
2. バレエ組曲「模範的な動物たち」FP111
3. 「カンプラへの花輪」-第5曲 プロヴァンスの船乗りの踊りFP153
4. 「ジャンヌの扇」-第8曲 パストゥレルFP45
5. 「六人のアルバム」-第5曲 ワルツFP17
6. 「エッフェル塔の花嫁花婿」-第3曲 将軍の話
7. 同~第4曲 トルヴィルで水浴する女の踊りFP23
8. ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲「オーバード」FP51
9. 2つの遺作の前奏曲とグノシエンヌFP104
CD4
1. 世俗カンタータ「仮面舞踏会」 FP60
2. 動物小話集(またはオルフェオのお供)(器楽伴奏版) FP15a
3. 黒人狂詩曲FP3
4. コカルド(器楽伴奏版) FP16
5. 3つの常動曲 FP14
6. 喜劇「理解されない憲兵」 FP20
7. マックス・ジャコブの4つの詩 FP22
CD5
1. グローリア FP177
2. 黒衣の聖母へのリタニア FP82
3. スターバト・マーテル FP148
パスカル・ロジェ(P)、フランソワーズ・ポレ(S)
フランソワ・ル・ルー(Br)、ドミニク・ヴィス(C-T) 他
フランシス・プーランク(1899.1.7-1963.1.30)はフランス6人組のメンバー
の一人として知られる作曲家です。彼は歌曲、室内楽、オラトリオ、オペラ、
バレエ音楽、そして管弦楽作品と、全ての主要なジャンルで作品を残してい
ます。1950年7月、批評家クロード・ロスタンドはプーランクについて「彼
のキャリアを見ると、名前の前に“半分がいたずらっ子、半分が修道士”と
付けたらよいのでは」とパリ芸術新聞に書きました。
パリで生またフランシス・プーランクはアマチュア・ピアニストであった母
親からピアノを教わり、いつも音楽が満ちた家庭で育ちました。彼が優れた
ピアニストであったためか、初期の作品は鍵盤曲がほとんどです。一生を通
じて、モーツァルトとサン=サーンスを敬愛していました。ミヨー、オーリ
ック、デュレ、オネゲル、そしてタイユフェールと共に若き作曲家たちの集
まりとして知られる「6人組」のメンバーとして活躍、サティやジャン・コ
クトーとも親交を結びました。彼の作品はダダ・ムーヴメントの精神も内包
しています。

4758449 4枚組 \3600
ジュリアス・カッチェン DECCA録音 
ベートーヴェン録音全集
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番-5番
合唱幻想曲
ディアベリの主題による
32の変奏曲 Op120
ポロネーズ Op89
ピアノ・ソナタ第32番 Op111
ジュリアス・カッチェン(P)
ロンドン交響楽団 指揮:ピエロ・ガンバ
ジュリアス・カッチェンは1926年8月15日にニュージャージー州ロングビーチ
で生まれました。11歳の時、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団と
モーツァルトのニ短調ピアノ協奏曲k466を演奏したことで知られます。彼の
両親は、彼に適切な教育を受けさせることにこだわりましたが、それは後に
なって大きな実を結ぶことになります。1946年フランスに移り、短い生涯を
終えるまでフランスで過ごしました。彼が亡くなったのは1969年4月29日、
42歳の時でした。
カッチェンのレパートリーは膨大で、ウィーン古典派の作品から、ブリテン
“左手のための協奏曲”やネッド・ローレムのソナタ第2番のような20世紀の
作品にまで及んでいます。これらは彼がDECCAに残したたくさんの伝説的な名
演の中のほんの一部です。彼の最初のDECCAへの録音は、1947年の“ヘンデ
の主題による変奏曲”を含むブラームスの作品集で、最後の録音は1968年、
ヨゼフ・スーク、ヤーノシュ・シュタルケルとのブラームス“3つのピアノ
三重奏曲”でした。カッチェンは、ブラームスの重要なピアノ曲とピアノを
含む室内楽を全て録音したただ一人の世界的なピアニストでしょう。
このベートーヴェンのピアノ協奏曲と合唱幻想曲も、彼のDECCA録音の中で重
要な位置を占めます。もちろん、ディアベリ変奏曲と32番のソナタも。彼の
DECCAへのベートーヴェン録音全てが今回初めてこのBOXとしてリリースされ
ました。

4758460 3枚組 \2700
ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集
CD1
ソナタ第1番  ニ長調 Op.12 No.1
ソナタ第2番  イ長調 Op.12 No.2
ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12 No.3
ソナタ第4番  イ短調 Op.23
CD2
ソナタ第5番“春” ヘ長調 Op.24
ソナタ第6番  イ長調 Op.30No.1
ソナタ第7番  ハ短調 Op.30 No.2
CD3
ソナタ第8番  ト長調 Op.30 No.3
ソナタ第9番“クロイツェル” イ長調 Op.47
ソナタ第10番 ト長調 Op.96
アルテュール・グリュミオー(Vn)、クララ・ハスキル(P)
録音:1956/1957年
アルテュール・グリュミオーとクララ・ハスキルによるピアノとヴァイオリ
ンのソナタ全集3枚組です。PHILIPSへの1956/1957年録音で、2人の芸術家の
絶頂期の演奏は長く歴史に残るものでしょう。
「このグリュミオーとハスキルの喜ばしい演奏がこのセットを第一級のもの
としている」・・・Gramophone誌

4758464 4枚組 \3600
ミカラ・ペトリ:リコーダーの芸術
CD1 1979年録音
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲 ハ長調 RV443
G.サンマルティーニ:ソプラノ・リコーダーのための協奏曲 ヘ長調
テレマン:リコーダー協奏曲 ヘ長調
CD2  1982年録音
バベル:リコーダー協奏曲 ハ長調Op.3 no.1
ヘンデル:リコーダー協奏曲 変ロ長調
(オルガン協奏曲HWV244の編曲)
バストン:リコーダー協奏曲第2番 ニ長調
ヤコブ:リコーダーと弦楽のための組曲
CD3  1984年録音
マルチェロ:オーボエ協奏曲 ニ短調
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲 ハ長調 RV444
テレマン:リコーダー協奏曲 ヘ長調
ノード:リコーダー協奏曲 ト長調
(フルート協奏曲Op.17 No.5の編曲)
CD4  1984年録音
ヴィヴァルディ:リコーダー・ソナタ ト短調 RV58(忠実な羊飼いより)
コレッリ:リコーダーと通奏低音のためのソナタ ハ長調 Op.5 no.9
ビガーリャ:リコーダーと通奏低音のためのソナタ イ短調
ボノンチーニ:ディヴェルティメント・ダ・カメラ第6番
G・サンマルティーニ:
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ト短調 Op.13 No.4
マルチェロ:リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 Op.2 No.1
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
グラハム・シーン(ファゴット)・・・CD2 4-6、
ジョージ・マルコム(ハープシコード)・・・CD4
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
指揮:アイオナ・ブラウン・・・CD1、
ケネス・シリトー・・・CD2.3
ミカラ・ペトリ(1958.7.7-コペンハーゲン生)はオランダのリコーダー奏者
です。彼女は3歳でリコーダーを始め、1969年よりハノーファーの国立音楽演
劇大学でフェルディナンド・コンラードに師事、ソリストとして多くの有名
オーケストラと共演し、34回のレコーディングを行っています。彼女のため
に書かれた作品も多く、四大陸にまたがるコンサート・ツアーで世界的な名
声を博しています。1979年から1987年までPHILIPSと独占契約を結んでいまし
た。
1969年にソリストとしてデビューした彼女は、最も重要な楽器としてみなさ
れたバロック時代の作品から、彼女のために書かれた現代の作品まで、どれ
も超絶技巧と安定した音楽性で演奏し高い評価を受けています。彼女はアー
ノルドや、ジェイコブス、バークリーの作品の世界初演も手がけています。
しばしば、夫であるギタリスト、リュート奏者ラルス・ハンニバルと共演し、
リコーダーとギターの組み合わせの面白さを世に問いました。他にも、イェ
ラン・セルシェル、山下和仁、マヌエル・バルエコらとも共演しています。
ロンドン交響楽団、イギリス室内管、ピンカス・ズッカーマンなど他の多く
の奏者とも共演、録音を行っています。
1995年にはデンマークのマルガレーテ女王からダンネブロー騎士勲章を授与
され、2000年にはデンマークのレオニー・ソニング音楽賞を受賞。他にもド
イツ・シャルプラッテン賞(1997年)など多数の賞を獲得しています。
「このコレクションは計り知れない喜びに満ちている・・・・・とにかく魅
力的で、聴き手を大喜びさせる要素が詰まっている。名チェンバロ奏者ジョ
ージ・マルコムが想像力豊かなパートナーだと賞賛した通り、彼女の演奏は
すみからすみまで新鮮で素晴らしい。このPHILIPSの録音が証明している。」
(CD4についてのオリジナルリリースの際の批評・・・ペンギンガイドより)

4758473 6枚組 \5400
モーツァルト:交響曲第21番-41番
CD 1
1.交響曲 第21番 イ長調 K.134
2.交響曲 第22番 ハ長調 K.162
3.交響曲 第23番 ニ長調 K.181
4.交響曲 第24番 変ロ長調 K.182
5.交響曲 第25番 ト短調 K.183
CD 2
1.交響曲 第26番 変ホ長調 K.184 (序曲)
2.交響曲 第27番 ト長調 K.199
3.交響曲 第28番 ハ長調 K.200
4.交響曲 第29番 イ長調 K.201
CD 3
1.交響曲 第30番 ニ長調 K.202
2.交響曲 第33番 変ロ長調 K.319
3.交響曲 第34番 ハ長調 K.338
CD 4
1.交響曲 第31番 ニ長調 K.297 ‘パリ’
2.アンダンテ  K.297
3.交響曲 第35番 ニ長調 K.385 ‘ハフナー’
4.交響曲 第36番 ハ長調 K.425 ‘リンツ’
CD 5
1.交響曲 第39番 変ホ長調 K.543
2.交響曲 第41番 ハ長調 K.551 ‘ジュピター’
CD 6
1.交響曲 第40番 ト短調 K.550
2.交響曲 第32番 ト長調 K.318
3.交響曲 第38番 ニ長調 K.504 ‘プラハ’
キャップボックス
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 
指揮:ヨーゼフ・クリップス
録音:1972年6月 (交響曲 31: アンダンテ, 35, 39-41)、
1972年11月(交響曲 31, 38)
1973年6月(交響曲 22, 23, 25, 29, 30, 32, 33, 36)、
1973年9月(交響曲 21, 24, 26-28, 34)
ヨーゼフ・アロイス・クリップス(1902.4.8ウィーン-1974.10.13ジュネ
ーヴ)はオーストリアの指揮者、ヴァイオリニスト。オイゼビウス・マンディ
チェフスキとフェリックス・ワインガルトナーに師事し、1921年ワインガル
トナーの助手、合唱指揮者としてウィーン・フォルクスオーパーに入った。
その後他のオーケストラで研鑽後、1933年、ウィーン国立歌劇場の常任指揮
者に就任、1935年、ウィーン芸術アカデミーの教授に就任した。1938年のオ
ーストリア併合の後、強制退去させられベオグラードに移りユーゴスラビア
が第二次世界大戦に巻き込まれるまで地元のオーケストラで働いた。(一時
期食品工場でも働いていた)1945年の終戦後、オーストリアに戻ったクリッ
プスはすぐに楽団に復帰、(彼はナチスに協力しなかったため)ウィーン・
フィルハーモニー管弦楽団とザルツブルク音楽祭を戦後最初に指揮した人と
なる。1950年から1954年、ロンドン交響楽団の首席指揮者となり、その後、
バッファロー交響楽団、サンフランシスコ交響楽団の音楽監督となった。
1963年にコヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウスにデビュー、
1966年にメトロポリタン歌劇場にデビューをする。1970年、ベルリン・ドイ
ツ・オペラの指揮者に就任、1970年から1973年までウィーン交響楽団の首席
指揮者を務めた。
「クリップスはモーツァルトの音楽の特徴を良く捉え、粋なフレージングを
コンセルトへボウの楽員たちに熱心に伝えたのだ。以前はあまり重要視され
ていなかった28番の交響曲や、最初の偉大な作品である第29番・・・・第2
楽章の絶妙な弦の響きや、終楽章のコーダでのホルンの気迫に満ちた音色
・・・・そして、低音部の充実した響き。このスケール感の大きさこそがコ
ンセルトヘボウの音であろう。」
「ペンギンガイド」より

<DHM>
88697078112 \1980
「フランス・リュート作品集」
エヌモン・ゴーティエ:「Canaries ニ短調」、
作者不詳:「Ouvrez-Moy la Porte, Petite Nannon ニ短調」
「Gigue d'Angleterre ニ短調」「Canaries ニ短調」、
ロベール・ド・ヴィセ:「組曲 嬰ヘ短調」「ミュゼット イ長調」、
ジャック・ギャロ:「組曲 嬰ヘ短調」、
エザイアス・ロイスナー:「組曲 ハ短調」、
フランソワ・デュ・フォー:
「ガヴォット ハ長調」「Blanroches 氏へのトンボー ト短調」、
ドニ・ゴーティエ:「組曲 イ長調」、他
ルッツ・キルヒホフ(リュート)
リュートは、中世以前からバロック時代まで最もポピュラーな楽器で、ヨーロ
ッパ中で使用され、様々なサイズと種類、非常に高い次元にあった楽器でもあ
りました。17世紀半ばまではリュートはパリを中心として新しい様式の音楽が
作曲されていました。当時「リュート音楽は常に新しい発展を続けていかなけ
ればならなく、毎日が同じように演奏されるべきではない」ともベルリン出身、
パリで学んだリュートの先駆者ロイスナーは唱えています。当時のリュート作
品は毎小節ごとに異なったリズムで演奏されるべきで、それはジャズのように
も感じられるでしょう。また「天国の音楽」「平和な音楽」とも表現されてい
ました。フランスには無数の作曲家による膨大な作品が残されています。キル
ヒホフはしばらく録音からは遠ざかっていましたが、このアルバムでは、その
中から、キルヒホフが選曲した「夢のような音楽とダンス」「幻想よりも上品
な神秘的な作品」と語る作品を収録しました。
【ルッツ・キルヒホフ】
1953 年フランクフルト生まれ。14歳よりリュートを本格的に学び、19歳でド
イツ青年のためにコンクールで優勝。フランクフルト音楽大学及び古い音楽の
ためのフランクフルト・スタジオで、歴史的リュートと当時の演奏法を研究し
その第一人者となる。その研究した奏法を使用することにより、独特な表現、
顕著な妙技、幅広いトーンを再現することに成功。したがって彼のレパートリ
ーは、通常のリュート演奏者が演奏しえないような作品を中心としている。
ドイツ・リュート・フェスティバル、ドイツ・リュート・ソサエティーを設
立。SEONを中心に多数のCDを発売。
【録音:2006年10月9-11日 Studio Kai Arend, Weilburg】



<OEHMS CLASSICS>
OC587 \1450
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
第7番ニ長調Op.10-3、第9番ホ長調Op.14-1、
第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」、第23 番ヘ短調Op.57「熱情」
イゴール・カメンツ(p)
カメンツは以前にリストなどの、どちらかというと超絶技巧系の作品の録音
で評価が高いのだが(AM13192、AM12632)、今回はベートーヴェンという、い
わゆる「正統派」の作品でその真価を問う。音色は録音のせいもあってか柔
らかめ。ベートーヴェンの初期の作品の中でもとりわけ躍動的な第7番のソナ
タや第14番“月光”では、良く回る指を活かし眼の覚めるような鮮やかさで
駆け抜けていく。第9番で一息入れて、最後の第23番“熱情”で面白さ爆発。
終楽章のテンポ設定は???。彼の主張を想像するだけで楽しいだろう。
【イゴール・カメンツ】
1968年ハバロフスク生まれの指揮者&ピアニスト、イゴール・カメンツ。
1974年からノヴォシビルスク・ジュニア音楽学校で指揮法をアルノルド・カッ
ツに学び、そして市立コンセルヴァトワールでヴァイオリンをザハール・ブロ
ン、ピアノをマリー・リーベンソンに学ぶ。彼が指揮者としてデビューした
のは、なんと1975年。ノヴォシビルスク・フィルハーモニーと共にハイドン
の第94番の交響曲「驚愕」を演奏。それからはピアニストとしても頭角を現す
【録音:2005年4月4-7日 シュトゥットガルト・カンマームジーク・スタジオ】

OC569 \1450
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:
3つの幻想曲、3つのフーガ、3つのソナタ集
「幻想曲 ハ短調 from MSP883」「フーガ ハ短調 FK31/2」「ソナタ ニ長調
FK3」 「フーガ ニ短調 FK31/4」「幻想曲 ホ短調 FK20」「フーガ ホ短調
FK31/6」 「ソナタ ニ長調 from MSP883」「幻想曲 イ短調 FK23」「ソナタ
ト長調 from MSP883」
アントニー・スピリ(p)
偉大なる父親に最も溺愛されたと言われる大バッハの長男、W.F.バッハ。
もちろん才能には恵まれていたのだが、その才能をきっちりと開花させるだけ
のハングリー精神にも欠けていた(らしい)彼の作品。聴いてみれば、「恐ら
くこの人は大変な夢想家であったに違いない」と思わせる作風で、曲を構成す
るメロディは当時の様式なのだが(バロック風というよりハイドン風)、その
展開は予想を超えたもの。あとからあとから沸いてくるメロディをそのまま書
き付けた感のある「ファンタジア」に至っては、まるでシューマンやブラーム
スの作品を彷彿させるもの。一度聴いたら忘れられない楽曲集。古楽器鍵盤奏
者でもあるA・スピリはあえて現代ピアノを使用し、独創幻想的な世界を強調
しているようにも感じられる。
【アントニー・スピリ】
ニュージャージーに生まれる。7 歳でピアノと作曲のレッスンを始め、声楽の
トレーニングも受ける。その後クリ−ヴランドとボストンで修業を積むが、と
くに古典鍵盤楽器に強い興味を持つ。1977年、ワトソン基金から奨学金を受け
ヨーロッパに渡り、さらに古典的な演奏法を学ぶ。E.フリース、H.ライグラー
フ、E.ヴェルバ、P.シルハウスキー、K.ギルバートに師事。1970 年、ザルツ
ブルク・モーツァルテウム音楽院を優秀な成績で卒業すると同時に同音楽院で
教鞭をとる。現在ピアニスト、チェンバリスト、ハンマーフリューゲル奏者と
して、独奏、室内楽等に活躍し、著名な音楽家、数多くのオーケストラ、アン
サンブルと共演、ヨーロッパ各地の主要な音楽祭にも招かれている。又、E.マ
ティス、P.シュライヤー、M.リポセックはじめ世界的な歌手たちが最も信頼を
寄せている伴奏者として広く知られている。バロック、クラシックから現代曲
まで幅広いレパートリーを有しCDも多数。ザルツブルク・モーツァルテウム音
楽院で歌曲解釈、ケルン音楽大学で室内楽の教授を務める。
【録音:2004年12月21-23日】




<SONY BMG CLASSICAL>
88697075082 61(60+1)枚組 \7500
Beethoven / Die Meisterwerke
RCA, ARTE NOVA, SONY Classical の音源による、超破格値 ベートーヴェン
BOX発売! 限定生産。現地にて在庫が無くなり次第終了となります。お早目
のご注文をお願い致します。

【Disk1-5】 《交響曲全曲》
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
【Disk 6-7】 《序曲集》
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 [録音]2004年
【Disk 8】 バレエ「プロメテウスの創造物」(全曲)
《演奏》カール・アントン・リッケンバッヒャー(指揮)
リトアニア室内フィルハーモニー管弦楽団 [録音]2000年7月
【Disk 9】 《器楽、管弦楽小品集》
バガテル イ短調「エリーゼのために」WoO.59
フィリップ・アントルモン(p)
音楽時計のための5つの小品 WoO.33 より第1番メヌエット
マリエル・ノールマン(Hp)
12のコントルダンス WoO.14
M.T.トーマス(指揮)セント・ルーク室内管弦楽団
ソナチネ WoO.43a&44a
ミカラ・ペトリ(Bfl) ラルス・ハンニバル(g)
メヌエットト長調
ラザール・ベルマン(p)
「ウェリントンの勝利」
ロリン・マゼール(指揮)ウィーン・フィル
ヴァイオリン協奏曲ハ長調WoO.5 第1楽章(断章)
マリウス・シーマ(Vn)
デイヴィッド・モンゴメリー(指揮)イエナ・フィル
【Disk10-12】 《ピアノ協奏曲集》
第1-5番
合唱幻想曲Op.80
カンタータ「静かな海と楽しい航海」Op.112
イェフィム・ブロンフマン(p)
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 スイス室内合唱団 [録音]2004-2005年
【Disk13】
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
ロマンス Op.40&50
《演奏》クリスティアン・テツラフ(Vn)
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団[録音]2005年
【Disk14】
三重協奏曲 ハ長調 Op56
イェフィム・ブロンフマン(p) ギル・シャハム(Vn)
トルルス・モルク(Vc)
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団[録音]2004 年
七重奏曲 変ホ長調 Op.20
ギル・シャハム(Vn) トルルス・モルク(Vc)
ミヒャエル・ライド(Cl) フローレンス・ジェニー(Fg)
ヤーコプ・ヘフティ(Hr)
ミヒャエル・ロウイリー(Va) ロナルド・ダンゲル(Cb) [録音]2004年
【Disk15-18】 《ヴァイオリン・ソナタ集》
ピンカス・ズカーマン(Vn) マルク・ナイクルグ(p)[録音]1990-1991年
【Disk19-20】 《チェロ・ソナタ集》
第1-5番
モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲
変ホ長調WoO.46
アンナー・ビルスマ(バロックVc)
ジョス・ファン・インマゼール(Fp) [録音]1998 年
【Disk21-25】 《ピアノ三重奏曲集》
セラフィン・トリオ [録音]1996年
【Disk26】
弦楽三重奏曲第1番変ホ長調 Op.3
セレナード ニ長調 Op.8
ラルキブデッリ
(アンナー・ビルスマ、ヴェラ・ベス、ユルゲン・クスマウル:オリジナル
楽器使用) [録音]1992年
【Disk27】 《弦楽三重奏曲集Op.9》
カンディンスキー・トリオ [録音]2001 年
【Disk28】
ピアノ協奏曲変ホ長調WoO.4
カメリア・シーマ(p)
デイヴィッド・モンゴメリー(指揮) イエナ・フィル [録音]1996年
ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調 Op.16
シュテファン・ヴラダー(p)
アンサンブル・ウィーン=ベルリン [録音]1994 年
【Disk29】
弦楽四重奏とホルン2本ための六重奏曲変ホ長調 Op.81b
2つのオブリガート眼鏡つきのヴイオラとチェロのための二重奏曲
「クロイツェル・ソナタ」(弦楽五重奏編曲版)
ラルキブデッリ
(主宰:アンナー・ビルスマ:オリジナル楽器使用) [録音]1991年
【Disk30】 《管楽のための作品集》
モッツァフィアート
(主宰:チャールズ・ナイディック:オリジナル楽器使用) [録音]1993年
【Disk31-39】 《弦楽四重奏曲集》
アレクサンダー弦楽四重奏団[録音]1996-1997年
【Disk40-50】 《ピアノ・ソナタ集》
横山幸雄(1, 3, 4, 5, 6, 7, 9, 10, 11, 12, 13, 16, 18, 19, 20, 22, 25)
ロベール・カサドシュ(2, 24)、
ユストゥス・フランツ(8, 14, 23)、
ゲルハルト・オピッツ(15, 17, 26)
ウラディーミル・ホロヴィッツ(21)、
チャールズ・ローゼン(27, 28, 29, 30, 31, 32)
【Disk51】 《バガテル集》
横山幸雄(p)
【Disk52】 《変奏曲とロンド》
横山幸雄(p)
【Disk53】
ディアベッリの主題による33 の変奏曲 ハ長調 Op.120
弦楽四重奏曲 ハ長調 Hess41(断辺)(ベートーヴェンの最後の楽想)
アレグレット ハ短調WoO.53
バガテル ハ短調WoO.52
アレグレット ハ長調Hess69
ピアノのための小品「楽しく,悲しく」WoO.54
オリ・ムストネン(p)
【Disk54】《民謡歌曲集》
エレイン・ウッズ(Sp) キャロリン・ワトキンソン(Ms)
ヨーゼフ・プロチュカ(T)
リチャード・ソルター(Br) ヘルムート・ドイチュ(p)
クリスティアン・アルテンブルガー(Vn) ユリウス・ベルガー(Vc)
【Disk55】
オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」 Op.85
ジュディス・ラスキン(Sp) リチャード・ルイス(T)
ユージン・オーマンディ(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団
テンプル大学合唱団 [録音]1963年4月17日
【Disk56】
ミサ曲 ハ長調 Op.86
ヴォルフディーター・マウラー(指揮) 東京オラトリオ研究会
アンサンブル of トウキョウ [録音] 1994年6月15日 東京芸術劇場
【Disk57】
ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123
ディヴィッド・ジンマン(指揮) チューリヒ・トーンハレ管絃楽団
リューバ・オルゴナソヴァ(Sp) アンナ・ラーソョン(A)
ライナー・トロスト(T)
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(Br) スイス室内合唱団 [録音] 2001 年
【Disk58】
シェーナとアリア「ああ、不実なる人よ」Op.65*
皇帝ヨゼフII世の葬送カンタータWoO.87
トーマス・シッパーズ(指揮)
レジーナ・クレスパン(Sp*) マルティナ・アロヨ(Sp)
フスティーノ・ディアス(Bs)
ニューヨーク・フィル カメラータ・シンガーズ [録音] 1965 年
同志の歌「すべてのよき時に」Op.122
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)
ロンドン交響楽団 アンブロジアン・シンガーズ [録音] 1974 年
【Disk59-60】
歌劇「フォデリオ」 Op.72
クルト・マズア(指揮) ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管絃楽団
テオ・アルトマイヤー、ジークフリート・イエルサレム、
ジークムント・ニムスゲルン、
テオ・アダム、ペーター・メーヴェン、他
ライプツィヒ放送合唱団 ベルリン放送男声合唱団 [録音]1980-1981年
レオノーレ序曲第3番 Op.72a
クルト・マズア(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管絃楽団 [録音]1980-1981年
【Disk61(CD-ROM)】
PDF ファイルによる解説書(英語とドイツ語)を収録したCD-ROM
このBOX には、冊子による解説書は付属いたしません。このCD-ROM に収録
されておりますPDFファイルにて、パソコンを利用して解説(英語・ドイツ語
のみ)を閲覧及び印刷が可能です。

<EMI CLASSICS>
CDC-3847232 \1980
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル指揮
コンサート録音:2006年10月10-21日)
神秘的な心の旅に誘うブルックナー作品の本質を余すところなく表現したラ
トル、ベルリン・フィル渾身の「ロマンティック」2007年ベルリン・フィル
は創立125周年を迎える記念の年、まさに創立の月5月にこの「ロマンティッ
ク」は発売されます。フルトヴェングラー、カラヤン、ヴァントといった名
指揮者とブルックナー演奏の歴史を形作ってきたオーケストラと新たな可能
性を追求したラトル。19世紀ロマン派作品、ブルックナー作品を愛するファ
ンの期待に応える「ロマンティック」の登場です。

CDC-3832742 \1980
カール・ジェンキンス/RIVER QUEEN(オリジナル・サウンドトラック)
ロンドン交響楽団 他
カール・ジェンキンス(作曲、オーケストレーション、指揮)
映画「River Queen」はニュージーランドを舞台に英国、アイリッシュ系文化
とマオリ文化とのはざまで自らのアイデンティティと愛に悩む若き女性のスト
ーリー。ニュージーランド出身のヴィンセント・ウォード監督、サマンサ・モ
ートン、キーファー・サザーランド、スティーヴン・リー、クリフ・カーティ
ス、テムエラ・モリソンが出演。いち早く封切ったニュージーランドでは初週
から興行成績1位を獲得。日本公開は未定。


<VIRGIN CLASSICS>
VC-3634302 \1980
ヴィヴァルディ:シンフォニア「インプロヴィサータ」 ハ長調
ジョヴァンニ B. サンマルティーニ:序曲(シンフォニア) ト短調
モンツァ:
シンフォニアニ長調「Detta La Tempesta di Mare」(ビオンディ編)
ボッケリーニ:シンフォニア ニ短調「悪魔の家」
デマーキ:シンフォニア ヘ長調「ローマの鐘」
エウローパ・ガランテ
ファビオ・ビオンディ指揮
積極的に新たな作品の探求を続けるビオンディによるシンフォニア集
18世紀後半のイタリア・バロックのシンフォニア集、比較的知られる「悪魔
の家」を除けばいずれもビオンディの探求の成果が新たに録音されました。
これらの作品は前古典派の交響曲に重要な影響を与えやがてハイドン、モー
ツァルトの交響曲に発展していった源流であり非常に興味深い作品です。バ
ロックファンに絶対お勧めの新録音です。

VCD-3634282 2枚組 \2700
ヘンデル:オラトリオ「時と悟りの勝利」
ナタリー・デセイ(ソプラノ)/美
アン・ハレンベルグ(メゾ・ソプラノ)/快楽
ソニア・プリーナ(アルト)/悟り
パーヴォル・ブレスリク(テナー)/時
ル・コンセール・ダストレイ
エマニュエル・アイム指揮
前作「愛の妄想」(VCW−3438422)に続きデセイとアイムの共演が実現。今
回は注目の若手歌手を加えてのヘンデルの「時と悟りの勝利」。1707年ヘン
デルがローマに到着間もなく、パトロンのベネデット・パンフィル枢機卿の
言葉(ペトラルカの詩「勝利」に触発されている)に付曲された高度のテク
ニックが要求される作品で「美」「快楽」「悟り」「時」が4人のソリストに
性格付けされている。ヘンデルはこの作品を非常に気に入ってタイトルもわ
ずかに変えながら2回の改訂を行っています。05年3月、ロンドンのバービカ
ン・ホールでデセイを除く同キャストでアイムは演奏し大絶賛されています
が、録音ではデセイの参加を得てさらに素晴らしい作品が完成しました。
52Pブックレット

VM-3895852 \1450
バッハ・フォー・マイ・ベイビー
アリア-ゴルトベルク変奏曲/マリア・ティーポ(ピアノ)
目覚めよと呼ぶ声あり-カンタータ第140番/南ドイツ・マトリガルCho.
前奏曲-パルティータ第1番/ピョートル・アンデルジェフスキ(ピアノ)
G線上のアリア-管弦楽組曲第3番/イギリス室内O、レッジャー指揮
デュエット「われらは急ぐ…」-カンタータ第78番/マティス(ソプラノ)他
ラルゴ-ハープシコード協奏曲ヘ短調
/ヴァン・アスペレン(ハープシコード)他
主よ、人の望みの喜びよ-カンタータ第147番
/タヴァナー合唱団、パロット指揮
管弦楽組曲第2番
前奏曲-無伴奏チェロ組曲第1番/ラルフ・カーシュバウム(チェロ)
ブーレイ-リュート組曲BWV996/アンタイ(ハープシコード)
ジーグ-パルティータ第1番/ピョートル・アンデルジェフスキ(ピアノ)
バッハは子煩悩だった!?バッハならではの小さい子供のための名曲集


●VERITAS X 2
VBD-3857892 2枚組 \1450
ランベール:ルソン・ドゥ・テネブレ
ノエミ・リム(ソプラノ)、ナタリー・シュトゥツマン(アルト)、
チャールズ・ブレット(カウンターテナー)、ハワード・クルック(テナー)
イヴェト・ピヴトー指揮

VBD-3857952 2枚組 \1450
バッハ:平均律クラフィーア曲集第2巻
ボブ・ヴァン・アスペレン(ハープシコード)

VBD-3870022 2枚組 \1450
フォンターナ:ソナタ集
モニカ・ウジェット(ヴァイオリン)、
ブルース・ディッキー(コルネット)、
サラ・カニンガム(チェロ)、
ゲイリー・クーパー(ハープシコード、オルガン、ヴァージナル)、
アンサンブル・ソネリー

VBD-3858062 2枚組 \1450
クープラン:ハープシコードの音楽
ルーシー・ヴァン・デール(ヴァイオリン)、
フランス・ブリュッヘン(フルート)、
ブルース・ヘインズ(バロック・オーボエ)、
アラン・カーティス(ハープシコード)

VBD-3858112 2枚組 \1450
中世、ルネッサンスの楽器
アーリー・ミュージック・コンソート・オブ・ロンドン
デイヴィッド・マンロウ指揮


<EMI CLASSICS>
CZS-3890322 6枚組 \3150
100ベスト・リラクシング・クラシックス
CD1
バッハ:羊は安らかに草を食み(マリナー編)
/アカデミー室内O、マリナー指揮
パッヘルベル:カノン/アカデミー室内O、マリナー指揮
バッハ:G線上のアリア/アカデミー室内O、マリナー指揮
ヴィヴァルディ:ラルゴ-「冬」(四季)
/メニューイン(ヴァイオリン)、リジー指揮
ヘンデル:オンブラ・マイ・フ-セルセ/レーヌ(アルト) 他全18曲
CD2
モーツァルト:「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第2楽章/マリナー指揮
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲第2楽章より/カラヤン指揮
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第1番第1楽章/ガヴリーロフ(ピアノ)
モーツァルト:恋人のやさしい息吹は-「コジ・ファン・トゥッテ」
/アラー(テナー)他
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番第2楽章より
/A.フィッシャー(ピアノ)他全16曲
CD3
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番第2楽章/ハフ(ピアノ)、トムソン指揮
ベッリーニ:清らかな女神よ-「ノルマ」
/カラス(ソプラノ)、セラフィン指揮
バッハ:アリア-ゴルトベルク変奏曲/ティーポ(ピアノ)
アッレグリ:ミゼレーレ
/ケンブリッジ・キングズ・カレッジCho、クローベリー指揮
ペルゴレージ:スターバト・マーテルより
/ギャレット(ソプラノ) 他全17曲
CD4
ビゼー:「カルメン」第3幕間奏曲/フランス国立O、小澤指揮
マスネ:「タイス」の瞑想曲/カラフス(ヴァイオリン)、マリナー指揮
フォーレ:ラシーヌの雅歌/ウィンチェスター・カテドラルCho、ヒル指揮
メンデルスゾーン:夜想曲-「真夏の夜の夢」/マッケラス指揮
フォーレ:楽園にて-レクイエム/ウィルコックス指揮 他全17曲
CD5
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲第18変奏
/ウーセ(ピアノ)、ラトル指揮
フォーレ:子守歌-「ドリー」/J=P.コラール(ピアノ)、リグット(ピアノ)
ショパン:夜想曲第2番/オグドン(ピアノ)
リスト:愛の夢第3番/オグドン(ピアノ)
ショパン:子守歌/ドノホー(ピアノ) 他全17曲
CD6
ジェンキンス:アニュス・デイ
/グレート・ブリテン国立ユースCho、ジェンキンス指揮
オルフ:「カルミナ・ブラーナ」より/ワトソン(ソプラノ)、ヒル指揮
ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴズ幻想曲/バルビローリ指揮
カントルーブ:バイレロ-オーヴェルニュの歌/オージェ(ソプラノ)
ラッター:ピエ・イエス-レクイエム/クローベリー指揮 他全15曲
究極の心地よい安らぎの時をお届けする名曲100ベスト


<EMI FRANCE>
CZS-3929682 4枚組 \3950
ナタン・ミルシュタイン/LES INTROUVABLES
CD1
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ハ長調RV186(マデルナ編)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ長調RV350
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ長調RV352(マデルナ編)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ長調RV343「スコルダトゥーラ」
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV213(マリピエロ編)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ長調RV340(マリピエロ編)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV233(マリピエロ編)
以上w/アンサンブル、ミルシュタイン指揮
CD2
タルティーニ:ソナタ ト短調「悪魔のトリル」(クラスラー編)
ヴィヴァルディ:ソナタ イ長調Op.2-2(フェルディナンド・デイヴィド編)
コレッリ:ソナタ ニ短調Op.5-12(H.レオナルド編)「ラ・フォリア」
ジェミニアーニ:
ソナタ イ長調Op.4-10 以上w/レオン・ポマーズ(ピアノ)
ヴィターリ:シャコンヌ ト短調 w/アーサー・バルサム(ピアノ)*
ペルゴレージ:
ソナタ第12番ホ短調(ロンゴ編)w/カルロ・ブッソッティ(ピアノ)*
ミルシュタイン:パガニーニアーナ*
CD3
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」*
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30-3* w/以上ポマーズ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」
w/ルドルフ・フィルクスニー(ピアノ)
CD4
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.19*
w/セント・ルイスSO、ヴラディミール・ゴルシュマン指揮
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94a w/バルサム*
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調Op.63
w/ニュー・フィルハーモニアO, ラファエル・フリューベック・
デ・ブルゴス指揮
CD1,2,4は2007年新リマスター音源使用 *はモノラル録音
あらためてその芸術性に魅了される巨匠ミルシュタインの至芸フランスEMIが
新たに編成したボックスのご案内です。

★ご予約締切日 2月27日
<NAXOS> 各1枚 \880
8.557505
<ロバート・クラフト・コレクション:ストラヴィンスキー作品集第7集
− ロシアのストラヴィンスキー第1集>
ストラヴィンスキー(1882-1971):
パストラール/組曲「兵士の物語」/クラリネットのための3つの小品/ピカ
ソのために/おどけた歌(プリバウトキ)/猫の子守歌/ブルレスケ「きつ
ね」/バリモントによる2つの詩/日本の3つの抒情詩/ロシア風スケルツォ
(オリジナル・ジャズ・バンド版)/ヴォルガの舟歌(管楽器用編曲)
演奏・歌/ロルフ・シュルテ(ヴァイオリン)、
ジョン・フィーニー(コントラバス)、
フランク・モレリ(ファゴット)、
ウィリアム・ブラウント(クラリネット)、
クリス・ゲッカー(トランペット)、
マイケル・パウエル(トロンボーン)、
ゴードン・ゴットリーブ(パーカッション)、
チャールズ・ナイディック(クラリネット)、
キャサリン・チーシンスキ(メゾ・ソプラノ)、
スーザン・ナルッキ(ソプラノ)、
ロバート・クラフト(指揮)
インストゥルメンタル・アンサンブル、聖ルカ管弦楽団、
フィルハーモニア管弦楽団、他 
※露語歌詞、英語対訳付き(「バリモントによる2つの詩」「日本の3つの抒
情詩」)
MusicMastersとKoch Internationalレーベルの編集・再発売盤。組曲「兵士
の物語」や「きつね」を軸として、前後にストラヴィンスキーの粋な小品を
並べた一枚。1911年から44年にかけての作品集ながら、ほとんどは1910年代
の曲であり、有名な三大バレエでスター作曲家となった時代の作風を捉える
ことができます。

8.557540
バックス(1883-1953):
ヴァイオリン・ソナタ第1番/同-第2楽章(オリジナル稿、世界初録音)/
同-第3楽章(オリジナル稿、世界初録音)/ヴァイオリン・ソナタ第3番
演奏/ローレンス・ジャクソン(ヴァイオリン)、
アシュレー・ウェイス(ピアノ)
20世紀前半に作曲され、フランクやドビュッシーなどのファンタジーと共通
する音楽性を持つ2つのソナタ。幻想ロマンにあふれたバックス作品を代表す
る曲だとさえ言えます。初録音となる貴重な2つの楽章は、イギリス音楽ファ
ン注目です。

8.557612
アルヴェーン(1872-1960):交響曲第5番/アンダンテ・レリジョーソ
演奏/ニクラス・ヴィレン(指揮)
ノールショッピング交響楽団
ヴィレン指揮による交響曲全集が完結。ワーグナーやチャイコフスキーを思
わせる劇的なロマン主義作品であり、バレエ「山の王」と関係が深い交響曲
です。わずか4分足らずの「アンダンテ・レリジョーソ」は「黙示録のカンタ
ータ」からの編曲です。

8.557690
チャイコフスキー(1840-1893):ヴ
ァイオリン協奏曲/ゆううつなセレナード/なつかしい土地の思い出(管弦
楽編曲:グラズノフ)/ワルツ・スケルツォ
演奏/イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)、
ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
ロシア生まれの名手による名協奏曲と、チャイコフスキーが残したヴァイオ
リン曲を網羅。パガニーニやドヴォルザークなどナクソス・ファンが注目し
てきたカーラーのCDですが、ことさらにテクニックをひけらかすのではなく
丁寧な演奏が好感を得ているのでしょう。

8.557783
ウィリアムソン(1931-2003):<合唱曲集>
声楽のための交響曲/ラヴ、ザ・センティネル/合唱組曲「イギリスの奇人
たち」/種族のためのレクィエム
歌/ピーター・ブロードベント(指揮)
ジョイフル・カンパニー・オブ・シンガーズ、
キャスリン・クック(アルト独唱) 
※ラテン語歌詞、英語対訳付き(「種族のためのレクィエム」)
オーストラリア出身で、英国王室付き作曲家という地位にあった作曲家。合
唱王国と呼ばれるイギリスで活躍したせいもあり、ハーモニーと色彩の組み
合わせがユニーク。中世音楽にも影響を受けたその作風は神秘的ですらあり
ます。

8.557880
サン=サーンス(1835-1921):<チェロとピアノのための作品集>
チェロ・ソナタ第1番/チェロ・ソナタ第2番/組曲
演奏/マリア・クリーゲル(チェロ)、
フランソワ=ジョエル・ティオリエ(ピアノ)
ナクソスではおなじみ、2人のアーティストが組んだサン=サーンス。時代を
隔てた3つの作品で作曲者の幅広い音楽性を捉えた一枚ですが、室内楽曲の素
晴らしさを再認識できる作品集だとも言えるでしょう。特にソナタ第1番のロ
マン、円熟したソナタ第2番は聴きものです。

8.557898-99
C.デイヴィス(b.1936):
バレエ「アラディン」(全曲)(バレエ全曲盤 世界初録音)
演奏/カール・デイヴィス(指揮)
マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団
有名な映画音楽をこれまでに多数作曲し、指揮者としても活躍。イギリスの
ジョン・ウィリアムズ的存在であるデイヴィスが書いた長編バレエ音楽は、
ペルシャ-中国-モロッコを巡るストーリー。アドヴェンチャー&ロマンティッ
クなオーケストラ・サウンドが展開されます。

8.557958
マイール(1763-1845):
劇的カンタータ「調和」(独唱者、合唱と管弦楽のための)/ベートーヴェ
ンの死に寄せるカンタータ(独唱者、合唱と管弦楽のための)
歌・演奏/フランク・ホーク(指揮、合唱指揮)
インゴルシュタット・ゲオルギアン室内管弦楽団、
ジーモン・マイール合唱団、
タリア・オール(ソプラノ)、アルティン・ピリウ(テノール)、
ニコライ・ボルチェフ(バス) 
※伊語歌詞、英語対訳はウェブサイトでご覧いただけます。
18世紀から19世紀にかけて、70ものオペラや600曲を数える宗教音楽などを残
しているイタリアの作曲家。ロッシーニやベートーヴェンなど多くの音楽か
ら影響を受けましたが、ここに収録された2曲でもその作風が把握できるで
しょう。「ベートーヴェンの死に寄せるカンタータ」は決して重苦しいレク
イエム風ではなく、偉大な先輩を敬うような雰囲気の音楽です。

8.557963
フィンジ(1901-1956):<英国歌曲シリーズ第15集>
大地と空気と雨/ある詩人に/小道と踏み段を通って(世界初録音) 
※英語歌詞付き
歌・演奏/ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)、
イアン・バーンサイド(ピアノ……「大地と空気と雨」「ある詩人に」)、
サッコーニ弦楽四重奏団(「小道と踏み段を通って」)
美しいメロディながらも、イングランドの厳しい大自然と向き合っているか
のようなフィンジの作品。詩人トマス・ハーディの作品をテキストに使った
「大地と空気と雨」は代表作であり、同じくハーディの詩を使った「小道と
踏み段を通って」は、英国音楽ファンにとってもかなり珍しいものです。
録音・編集:24bit。

8.559266
カスカリーノ(1922-2002):<管弦楽作品集>
ピグマリオン/ガラテアの肖像/ガラスの刃*/見通し/瞑想と哀歌/アケイ
ディア・ランド ※世界初録音(「ピグマリオン」を除く)
演奏/ジョアン・ファレッタ(指揮)
フィラデルフィア交響楽団、
ジェフリー・ディーマー(イングリッシュ・ホルン)*
フィラデルフィアに生まれ、ほぼ独学で作曲テクニックを習得。R・シュトラ
ウスやスクリャービンを思わせる官能的なバレエ作品をはじめ、多くのファ
ンを獲得しそうな作風です。アメリカ作品のスペシャリストでもあるファレ
ッタは、ナクソスにおいてオールソップと並ぶ注目の存在です。

8.570136
ロースソーン(1905-1971):
2つのヴァイオリンのための主題と変奏/弦楽四重奏曲第1番(主題と変奏)
/弦楽四重奏曲第2番/弦楽四重奏曲第3番
演奏/マッジーニ四重奏団
1930年代から60年代にかけて作曲されたこの4作品はロースソーンの進化の足
跡でもあり、これまでリリースされた多くの作品と比較してもテクニックが
集約された要になるような存在。ブリテン、ベルク、シマノフスキなどさま
ざまな作曲家を引き合いに出したくなる音楽です。

8.570195
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996):
交響曲第1番/組曲「ざわめく森」/組曲「ダンス・パーティの後」
演奏/[交響曲第1番]
エドゥアルト・セロフ(指揮)
ヴォルゴグラード・フィルハーモニー管弦楽団 
[「ざわめく森」「ダンス・パーティの後」]
キリル・エルショフ(指揮)
サラトフ音楽院交響楽団、
ロリータ・アンゲルト(ピアノ……「ダンス・パーティの後」)
ショスタコーヴィチの影響を受けて1947年に作曲された交響曲をはじめ、す
べて作曲者20代のときに書かれた作品。旧ソヴィエト時代にもレコードで存
在を知ることはできましたが、ようやく再評価の兆しが見えてきています。
このCDでは2つのオーケストラが演奏をしていますが、その意味でもロシア音
楽ファンは必聴でしょう。

8.570243
<吹奏楽のための名曲集>
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」-凱旋行進曲 
ストラヴィンスキー:
管楽器のためのシンフォニー集 − ドビュッシーの思い出のため(オリジナ
ル1920年版) 
パーシケッティ:交響曲第6番(バンドのための交響曲) 
ヴァインベルガー:
歌劇「バグパイプ吹きシュヴァンダ」-ポルカとフーガ(バイナム編)
コープランド:交響詩「エンブレム」 
グレインジャー:子供のマーチ「丘を越えて彼方へ」 
ウォルトン:戴冠式行進曲「王冠」(デュソイト編)
演奏/マイケル・J・コルバーン中佐(指揮)
大統領直属アメリカ海兵隊軍楽隊
日本でも人気のある、ウィンド・バンド(吹奏楽)のためのオリジナル作品
と編曲を集めた一枚。アメリカのホワイトハウスを拠点に演奏を行う名門バ
ンドで(1798年創設)、吹奏楽コンクールの自由曲やコンサートの選曲にも
役立ちます。

8.570253
サンマルティーニ(1700/01-1775):
宗教的カンタータ「イェルサレム」J-C122/心を尽くして(詩篇110:現・
詩篇111)J-C B-5/交響曲変ホ長調J-C 25/交響曲ト短調J-C 56 
※全曲世界初録音
歌・演奏/ダニエレ・フェラーリ(指揮)
シンフォニカ・アンサンブル、
ステファノ・ロ・レ(ヴァイオリン)、
フィリッポ・ラヴィッツァ(ハープシコード)、
シルヴィア・マペッリ(ソプラノ)、
ミロスラヴァ・ヨルダノヴァ(メゾ・ソプラノ)、
ジョルジョ・ティボニ(テノール) 
※イタリア語歌詞、英語対訳付き(「イェルサレム」「心を尽くして」)
18世紀イタリア古典派の典型的な作曲家であり、バロック・カンタータの名
残も残しているという麗しい2つの宗教曲。そして初期のハイドンを思わせ
る明快な響きが特徴の交響曲を収録しました。

8.570309
<フィルハーモニカーの至芸 − ヴォルフガング・シュルツ&マティーアス
・シュルツ(フルート)>
モーツァルト:
2台のピアノのためのソナタ
(エリーザベト・ヴァインツィール&エトムント・ヴェヒターによる2つのフ
ルートとピアノ用編曲) 
クーラウ:2つのフルートとピアノのための大三重奏曲 
フランセ:オウムの対話(フルートとアルト・フルートのための) 
サン=サーンス:
タランテッラOp.6(フルート、クラリネットとピアノのための) 
プーランク:フルート・ソナタ
演奏/ヴォルフガング・シュルツ(フルート&アルト・フルート)、
マティーアス・シュルツ(フルート)、
ペーター・シュミードル(クラリネット)、乾まどか(ピアノ)
ウィーン・フィルの名手を紹介するシリーズの最新盤は、カール・ベームが
指揮をしていた頃からのスター奏者であるシュルツと、彼の息子であるマティ
ーアスのデュオが登場。モーツァルト作品の編曲など選曲もユニーク。仲間
であるシュミードル、乾まどかのサポートも万全です。サン=サーンスとプ
ーランクはヴォルフガングの演奏です。


<NAXOS HISTORICAL>
8.111238 \880
<ジョージ・セル、ベニー・グッドマン>
モーツァルト:
ピアノ四重奏曲第1番(録音:1946年8月18日、ハリウッド)
同第2番(録音:1946年8月20日、ハリウッド)
クラリネット五重奏曲「シュタードラー」
(録音:1938年4月25日、ニューヨーク)
演奏/[ピアノ四重奏曲]
ジョージ・セル(ピアノ)、
ブダペスト弦楽四重奏団のメンバー 
[クラリネット五重奏曲]
ベニー・グッドマン(クラリネット)、ブダペスト弦楽四重奏団 
マーク・オバート=ソーン復刻。2人の名手とブダペスト弦楽四重奏団のメ
ンバーが組んだ録音。セルはアメリカでの活動初期の録音であり
(米Columbia)、指揮ぶりと同じく明晰な演奏が特徴。グッドマンは戦前の
人気絶頂期における録音で(米Victor)、誠実な音楽に人柄がうかがえます。

8.111245 \880
<コルトーのSP録音集第5集-ショパン:バラード&夜想曲集>
バラード第1番(録音:1929年6月7日、ロンドン)/バラード第2番/バラー
ド第3番/バラード第4番(録音:1929年3月11日、ロンドン)/夜想曲第2番
(録音:1929年3月19日、ロンドン)/夜想曲第2番(録音:1949年11月4日、
ロンドン)/夜想曲第4番(録音:1951年10月17日、ロンドン)/夜想曲
第5番(録音:1948年4月20日、ロンドン)/夜想曲第7番(録音:1951年10月
17日、ロンドン)/夜想曲第15番(録音:1947年10月9日、ロンドン)/夜
想曲第16番(録音:1947年10月15日、ロンドン)
演奏/アルフレッド・コルトー(ピアノ)
マーク・オバート=ソーン復刻。1929年録音の5曲と1947年から51年にかけて
の6曲をカップリング。有名な「夜想曲第2番」は、20年をおいて演奏の比較
ができるという楽しみも(特に49年の録音は貴重なもの)。昨年末には晩年
のマスタークラスを記録したCDも話題になり、再評価が高まっています。


<CPO>
777105-2 \2100
ライネッケ(1824-1910):
交響曲第1番/ヴァイオリン協奏曲/ヴァイオリンと管弦楽のためのロマン
スOp.155/ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスOp.93
演奏/インゴルフ・トゥルバン(ヴァイオリン)、
ヨハネス・モエズス(指揮)ベルン交響楽団
ドイツ・ロマン派音楽の奥深さを教えてくれるライネッケの音楽は、cpoでも
過去のリリースで重要視してきましたが、交響曲第1番はその評価を決定づけ
る1曲だと言えるでしょう。また3曲のヴァイオリン作品は世界初演時のライ
ヴ録音であり、貴重な記録でもあります。

777125-2 \2100
ヴラディゲロフ(1899-1978):
ブルガリア狂詩曲「ヴァルダル」/夢遊び組曲/7つの交響的ブルガリア舞曲
演奏/ホリア・アンドレースク(指揮)
ベルリン放送交響楽団
なかなか知る機会のないブルガリアの作曲家ですが、1930年代から民族主義
的な作風を貫いており、この国の音楽を知るには格好の一枚です。ヨーロッ
パ国民楽派音楽の穴を埋める、重要な作曲家だと言えるでしょう。

777154-2(SACD-Hybrid) \2550
ハウアー(1883-1959):<交響作品集>
黙示録幻想曲/ロマンティック幻想曲/組曲第7番/ヴァイオリン協奏曲/
12音の遊び(9.08.1957)/12音の遊び(22.09.1957)
演奏/トーマス・クリスティアン(ヴァイオリン)、
ゴットフリート・ラーブル(指揮)
ウィーン放送交響楽団
20世紀前半にシェーンベルクと同じく無調-12音主義の作品を発表したもの
の、シェーンベルクとは違った進化を追求した12音技法により、孤高の存在
となってしまったハウアー。さまざまな楽器を使ってシリーズ化された「12
音の遊び」は代表作でもあり、シャープなサウンドを実現したこの録音が再
評価を促すかもしれません。

777182-2 \2100
ラッスス(ラッソ)(1532-1594):聖母マリアの夕べの祈り
歌・演奏/マンフレート・コルデス(主宰)
アンサンブル・ヴェーザー=ルネサンス
ミュンヘン宮廷に登用された20代のラッススが、儀式のために作曲。数多く
の作品の中でまださほど知られておらず、この分野のスペシャリストである
コルデスによって蘇ったと言えるでしょう。有名なモンテヴェルディの同名
作品と比較をする楽しみもあります。

777217-2 2枚組 特価\2100
フルトヴェングラー(1886-1954):<ヴァイオリン・ソナタ集>
ヴァイオリン・ソナタ第1番/ヴァイオリン・ソナタ第2番
演奏/マティーアス・ヴォロング(ヴァイオリン)、
ビルギッタ・ヴォレンヴェーバー(ピアノ)
1937年から38年にかけて作曲された2つのソナタは、交響曲第1番を作曲する
ためのステップにもなった作品であり、ロマン派音楽を突き詰めた形式と作
風でさらに高く評価されるべきでしょう。ヴォロングはベルリン・ゾリステ
ンのメンバーであり、シュターツカペレ・ドレスデンのコンサートマスター
も務めた名手です。

777246-2(SACD-Hybrid) \2550
クネラー/ガイスト/ラインケン:<オルガン作品全集>
演奏/フリードヘルム・フラメ(オルガン……ニーダーザクセン州、聖ゲオ
ルク教会、ヨハン=マティーアス=ハーゲルシュタイン製オルガン、1735-
1740年製)
北ドイツにおけるバロック期のオルガン作品を網羅するシリーズの第3弾。ブ
クステフーデからJ.S.バッハへと移行する時代において同時代の作曲家を探
るのは有意義であり、特にJ.S.バッハ・ファンにとっては必聴の一枚だと言
えます。SACD-Hybridですのでオーディオ・チェックにもおすすめです。



<NAXOS DVD>
2.110520(DVD-Video) \1850
<「音楽の旅」シリーズ − トスカーナ州:トスカーナ地方の過去・現在の
音楽の旅>
ドニゼッティ:シンフォニア ニ長調-第4楽章 
ダ・ミラノ:第6旋法のファンタジア 
カタラーニ:歌劇「ラ・ワリー」-さようなら、ふるさとの家よ 
パガニーニ:ヴァイオリンとギターのための6つのソナタ-第5番 
プッチーニ:
歌劇「エドガール」-第3幕への前奏曲/歌劇「トスカ」-歌に生き、愛に生き
/同-星も光りぬ 
ヴィヴァルディ:
合奏協奏曲集「調和の霊感」-第2番/ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の
試み」-「四季」より第3番「秋」 
グルック:
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(1774年パリ版)-精霊の踊り 
モーツァルト:
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」-もし、あんたがいい子にしていたら 
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」-一緒に礼拝堂の祭りに行きましょう
NTSC方式、画像構成比4:3、音声方式:PCMステレオ/DTS5.1サラウンド、
58分24秒、片面一層ディスク(DVD5)
芸術の都フィレンツェを中心に広がるイタリア中部のトスカーナ地方は、ル
ネサンス文化発祥の地とも言われ、オペラの一大拠点としても有名。有名な
ピサの斜塔やドゥオーモなど、観光名所も多数。そして忘れてはならないの
がワインの名産地であること。風光明媚な景色が広がるこの地方が、「音楽
の旅」シリーズにようやく登場です。



<ARTHAUS MUSIK DVD>
101257(DVD-Video) \5450
ヘンデル(1685-1759):歌劇「アドメート」(伊語歌詞) 
※2枚組DVD&2枚組CDスペシャル・ボックス・セット 
(ライヴ収録:2006年、ドイツ、ハレ歌劇場:ハレ・ヘンデル音楽祭)
歌・演奏/
マティーアス・レクスロート(カウンターテノール……アドメート)
ロメリア・リヒテンシュタイン(ソプラノ……アルチェステ)
メヒティルト・バッハ(ソプラノ……アンティゴーナ)
ティム・ミード(カウンターテノール……スラシメデス)
ライムント・ノルテ(バリトン……ヘラクレス)
メラーニエ・ヒルシュ(ソプラノ……オーリンド)
ゲルト・フォーゲル(バリトン……メラスペ)
ハワード・アルマン(指揮)
ヘンデル音楽祭管弦楽団(古楽器使用)、
アクセル・ケーラー(演出)
NTSC方式、画像構成比16:9、音声方式:PCMステレオ/ドルビー・デジタル5.1
/DTS5.1、196分+CD、英・独・仏・西・伊語字幕付き、片面二層ディスク 
1727年にロンドンで初演された「アドメート」(テッサリアの王アドメート)
は、ヘンデルの生涯におけるオペラ時代の中盤に生まれた作品であり、これ
がDVD初収録。しかも初めての録音以来35年ぶりとなるほど珍しいものです。
ヘンデル・ファンやバロック・オペラ・ファンからの注目度も高く、現代の
衣装を付けた演出により新鮮さを増しています。DVDとCDの両方がセットにな
っていることも特徴です。

101275(DVD-Video) \4900
ベートーヴェン(1700-1827):
歌劇「フィデリオ」(独語歌詞)(スタジオ収録:1968年)
歌・演奏/アニヤ・ジリヤ(ソプラノ……レオノーレ)、
リチャード・キャシリー(テノール……フロレスタン)、
ルチア・ポップ(ソプラノ……マルツェリーネ)、
エルンスト・ヴィーマン(バス……ロッコ)、
テオ・アダム(バリトン……ドン・ピツァロ)、
ハンス・ゾーティン(バリトン……ドン・フェルナンド)、
レオポルト・ルートヴィヒ(指揮)
ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、
ハンブルク州立歌劇場合唱団、ヨアヒム・ヘス(演出)、他
NTSC方式、画像構成比4:3Colour、音声方式:モノラル、115分、英・独・仏
・西・伊語字幕付き、片面二層ディスク(DVD9) 
アニヤ・ジリヤ、ルチア・ポップ、テオ・アダムほか往年の名歌手たちをそ
ろえたこのプロダクションは、スタジオ・セットで収録され、オペラ映画の
ような雰囲気を持つ映像。かつてのドイツ的な響きを現代に伝えるハンブル
クのオーケストラや合唱団も好演しており、ドイツ芸術が体験できる1枚だと
言えるでしょう。

101279(DVD-Video) \4900
ペンデレツキ(b.1933):
歌劇「ルダンの悪魔」(独語歌詞)(スタジオ収録:1969年)
歌・演奏/タティアーナ・トロヤノス、ツヴェトゥカ・アーリン、
ウルズラ・ベーゼ、ヘルガ・ティーメ、アンジェイ・ヒオルスキ、
ベルナルト・ワディシュ、ハンス・ゾーティン、ホルスト・ヴィルヘルム、
マレク・ヤノフスキ(指揮)
ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、
ハンブルク州立歌劇場合唱団、ヨアヒム・ヘス(演出)、他
NTSC方式、画像構成比4:3Colour、音声方式:モノラル、108分、英・独・仏
・西・伊語字幕付き、片面二層ディスク(DVD9) 
初発売。同時発売の「フィデリオ」同様に、スタジオ収録によってオペラ映
画的な仕上がりとなった1枚。ペンデレツキの初オペラであり、同年にハン
ブルクで初演されたものを、ほぼそのまま映像化しています。原作は17世紀
に初演された戯曲であり、悪魔ばらいがモティーフとなったミステリアスな
ストーリー。アメリカの名花トロヤノスをメインに迎えた伝説的な映像です。


<OPUS ARTE DVD>
OA0969D(DVD-Video) \4080
モレノ・トローバ(1891-1982):
サルスエラ「ルイサ・フェルナンダ」(西語歌詞)
エクストラ・フィーチャー[エミリオ・サージ、ヘスス・ロペス・コボス、
プラシド・ドミンゴのインタビュー/キャスト・ギャラリー/サルスエラ概
要](ライヴ収録:2006年7月14日、16日、スペイン、マドリッド、王立劇場)
※日本語解説書付き
歌・演奏/プラシド・ドミンゴ、ナンシー・エレーラ、
マリオラ・カンタレーロ、ホセ・ブロス、ラケル・ピエロッティ、
ハビエル・フェレール、サビナ・プエルトラス、
ホセ・アントニオ・フェレール、フェデリコ・ガリャル、
ダビド・ルビエラ、モンセラート・ムニュメル、他 
俳優&ダンサー(セリア・アルトゥラス、クリスティナ・アリアス、
オルガ・カストロ、レメディオス・ドミンゴ、マ・アンヘレス・フェルナン
デス、他) 
少女たち(マルティナ・カンポ、セリア・クレメンテ) 
ヘスス・ロペス・コボス(指揮)
王立劇場管弦楽団・合唱団(マドリッド交響楽団・合唱団)、
ホルディ・カサス・バイェル(合唱指揮)、
エミリオ・サージ(演出・装置・衣装)、ヌリア・カステホン(振付)
NTSC方式、画像構成比16:9Anamorphic、音声方式:LPCMステレオ/DTSサラウ
ンド5.1、134分(サルスエラ104分、エクストラ30分)、英・仏・独・西・
伊語字幕付き、片面二層ディスク(DVD9) 
マドリッドの王立劇場で行われたサルスエラの力作を、ドミンゴ他が熱唱・
熱演。作曲者のモレノ・トローバはギター作品で有名ですが、この作品では
マスネなどフランス・オペラの影響も受けながら、スペイン独特の香りも感
じさせてくれます。1930年代に初演されて以降、スペインでは親しまれてい
る名作です。

OA0970D(DVD-Video) 2枚組 \4850
モーツァルト(1756-1791):
歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」(伊語歌詞)
エクストラ・フィーチャー[イヴァン・フィッシャー、ニコラス・ハイトナ
ーと出演者の見識/キャスト・ギャラリー/オペラ概要]
(ライヴ収録:2006年6月27日、7月1日、イギリス、イースト・サセックス、
ルイス、グラインドボーン歌劇場) 
※日本語解説書付き
歌・演奏/トピ・レーティプー、ルカ・ピサローニ、ニコラ・リヴァンク、
ミア・ペーション、アンケ・ヴォンドゥング、アインホア・ガルメンディア、
イヴァン・フィッシャー(指揮)
エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団(ピリオド楽器使用)、
グラインドボーン合唱団、
トーマス・ブラント(合唱指揮)、
ジョナサン・ヒンデン(ピアノ通奏低音)、
セバスティアン・コンベルティ(チェロ通奏低音)、
ニコラス・ハイトナー(演出)
NTSC方式、画像構成比16:9Anamorphic、音声方式:LPCMステレオ/DTSサラウ
ンド5.0、210分(オペラ181分、エクストラ29分)、英・仏・独・西・伊語
字幕付き、片面二層ディスク(DVD9) 
2006年のグラインドボーン音楽祭で上演された新プロダクションのライヴ映
像であり、イヴァン・フィッシャーが古楽器オーケストラを指揮した話題性
十分の演奏。ファッショナブルで色彩的なステージ・デザインと衣装が印象
的であり、キャラクターそれぞれの性格を出した歌手陣の歌も秀逸。イギリ
ス流のユーモアも漂う、気品のある「コジ」になっています。


<EUROARTS DVD>
2055118(DVD-Video) \2800
<ミシェル・ルグラン(b.1932):ミシェル・ルグラン・ライヴ・イン・ブリュ
ッセル>
有名映画音楽、ジャズ&シャンソン集:
[映画音楽]三銃士/結婚しない族-ハウ・ドゥー・ユー・キープ・ザ・ミュ
ージック・プレイング?/ネバーセイ・ネバーアゲイン/ディンゴ-ディン
ゴ・ラメント/ロシュフォールの恋人たち/おもいでの夏/愛のイエントル 
[ジャズ&シャンソン]シェルブールの雨傘-ウォッチ・ホワット・ハプンズ
/シェルブールの雨傘(インプロヴィゼーション)/リラのワルツ/レイズ
・ブルース/ハッピー・エンディング-これからの人生/ファミリー・フーガ
/ル・ヴュ・コステュム/エディット/ラプチャー 
(収録:2005年、ブリュッセル、フラゲイ・スタジオ4・コンサート・ホール)
演奏/ミシェル・ルグラン(ヴォーカル、ピアノ、指揮)
フランドル放送管弦楽団、
エルヴェ・メシネ(サクソフォーン)、クロード・エジュ(トランペット)、
カトリーヌ・ミシェル(ハープ)、ペーター・フェルブラケン(ギター)、
バルト・デノルフ(コントラバス)、
ジャン=フィリップ・コマク(ドラムス)
NTSC方式、画像構成比16:9anamorphic、音声方式:PCMステレオ/ドルビー・
デジタル5.1/ DTS 5.1、115分、英・独語字幕付き、片面二層ディスク(DVD9)
数多くの人気映画音楽で有名になり、ジャズ・ピアニストとしても独特のサ
ウンドとプレイング・スタイルで人気を誇るルグラン。その才能が十二分に
開花したコンサートを映像化しました。現代のガーシュウィンと呼びたくな
るセンスは、ジャンルを越えて多くの音楽ファンにアピールするはずです。
フランス・ジャズ・シーンの名手エルヴェ・メシネ、日本でもファンが多い
カトリーヌ・ミシェルなど、サポート・メンバーも強力です。

<BRILLIANT CLASSICS>
BRL 93217 30枚組 \7450
ショパン:大全集!
CD1:バラード/即興曲集
ベラ・ダヴィドヴィチ(ピアノ)
CD2:練習曲集 Op.10&25 3つの練習曲
ルイ・ロルティ(ピアノ)
CD3&4:夜想曲集 
アダム・ハラシェヴィチ(ピアノ)
CD5:スケルツォ/幻想曲/舟歌/ララバイ
アルウィン・ベーア(ピアノ)
CD6:ワルツ集
ゾルターン・コチシュ(ピアノ)
CD7&8:マズルカ集 他
コル・デ・フロート(ピアノ)
CD9:&10ポロネーズ集 他
フォルケ・ナウタ(ピアノ) アレッサンドラ・アマラ(ピアノ)
CD11:ピアノ・ソナタ集 3つのエコセーズ
ギレリス/フィオレンティーノ/オルデンブルク(ピアノ)
CD12:ロンド/変奏曲集
フランク・ファン・デ・ラール(ピアノ)
CD13:その他ピアノ作品集
マリアン・ミカ(ピアノ)
CD14:ポーランドの19の歌
アンナ・ハーセ(ソプラノ)ルシウス・ルール(ピアノ)
CD15:室内楽曲集:チェロ・ソナタ/ピアノ・トリオ 他
ウ゛ィットリオ・チェッカンティ(チェロ) 他
CD16:前奏曲集/ピアノと管弦楽の作品集
ベッラ・ダヴィドヴィチ(ピアノ)
CD17:ピアノ協奏曲集 第1&2番
エフゲニー・キーシン(ピアノ)
ドミトリー・キタエンコ(指揮)
ヒストリカル録音集
CD18-30:
ソロモン/リパッティ/バレル
モイセイヴィッチ/ゴドフスキー
ラフマニノフ/ブライロフスキー
ロザンタール/ホロヴィッツ
キレニー/キタイン/フリードマン
プーニョ/パハマン/コルトー
ルービンシュタイン  (ピアノ)


BRL 93178 25枚組 \6480
交響曲:名曲選集
ハイドン:交響曲 第101-104番
モーツァルト:交響曲 第30,31,36,38,39,40&41
ベートーヴェン:交響曲 全集
シューベルト:全集 第3,5,8&9番
メンデルスゾーン:交響曲 全集
シューマン:交響曲 第1&3番    
ドヴォルザーク:交響曲 第8&9番
ブラームス:交響曲 全集
マーラー:交響曲 第2,4,5&9番
フィッシャー/ブロムシュテット
グッドマン/ブリュッヘン
ノイマン/ヘンヒェン
ズヴェーデン/ヤルヴィ
メニューイン/マリナー
デ・ワールト 他

BRL 93179 25枚組 \6480
バロック・コレクション
ヴィヴァルディ:四季/協奏曲集
バッハ:ブランデンブルク協奏曲/ウ゛ァイオリン協、他
コレルリ:合奏協奏曲 Op.6
クープラン:レ・ナシオン
ヘンデル:メサイヤ/水上の音楽/王宮の花火
アルビノーニ:オーボエ協奏曲
テレマン:ターフェルムジーク 他
パーセル:メアリー女王の為のオード 他
ロカテッリ:ヴァイオリン協奏曲
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
ムジカ・アド・レヌム
イェド・ヴェンツ
ムジカ・アムフィオン
ピーター・ヤン・ベルダー 他

BRL 93180 25枚組 \6480
ピアノ・コレクション
ショパン/ブラームス/シューベルト/サティ
シューマン/メンデルスゾーン/リスト
ベートーヴェン/ムソルグスキー/アルベニス
チャイコフスキー/グリーグ/モーツァルト
ヴァリアス・アーティスツ

BRL 93181 25枚組 \6480
室内楽曲:名曲選集
モーツァルト:弦楽四重奏曲 KV464,465 他
ハイドン:弦楽四重奏曲 Op.331,2,5 他
ボッケリーニ:ギター五重奏曲
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲Op.127&131他
メンデルスゾーン:ピアノ六重奏曲 他
シューベルト:死と乙女、ロザムンデ、ます 他
グリーグ:弦楽四重奏曲 第1&2番
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1&3番 他
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 アメリカ 他
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1&2番
フォーレ:ピアノ四重奏曲 Op.15&45


●ブリリアントレーベルの豊富な音源の中から10枚組のコンポーザーシリーズ
発売!いずれも日本語帯がつき、スリム型 紙ケース仕様。ベスト盤でありな
がら、1曲すべてを収録しているものが多いのも特徴です。

BRL 93162 10枚組 \2700
モーツァルト 名曲集
アイネ・クライネ・ナハトムジーク、交響曲第40番、第41番、ピアノ協奏曲
第20番、第21番、第23番、ヴァイオリン協奏曲第1番-第3番、クラリネット
協奏曲、フルートとハープの為の協奏曲、フルート協奏曲第1番、第2番、ホル
ン五重奏曲、クラリネット五重奏曲、ピアノソナタ第11番-第14番、レクイエ
ム、他

BRL 93161 10枚組 \2700
ベートーヴェン 名曲集
交響曲第5番「運命」、第6番「田園」、第9番「合唱付」、ピアノ協奏曲第1番、
第2番、第3番、第5番「皇帝」、ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンソナタ
第5番「春」、第6番、第9番、第10番、ピアノソナタ第8番「悲愴」、第14番
「月光」、第15番、第21番「ワルトシュタイン」、第23番「熱情」、第26番
「告別」、ディアベッリ変奏曲、11のバガテル、他

BRL 93164 10枚組 \2700
メンデルスゾーン 名曲集
交響曲第1番、第3番-第5番、ピアノ協奏曲第1番、第2番、ピアノ三重奏曲
第1番、第2番、ピアノ六重奏曲、弦楽八重奏曲、詩篇42番、95番、98番、
無言歌集、真夏の夜の夢、フィンガルの洞窟、静かな海と楽しい航海、
ヴァイオリン協奏曲、他

BRL 93165 10枚組 \2700
ブラームス 名曲集
交響曲全曲、ピアノ協奏曲第1番、第2番、ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリ
ンとチェロのための二重協奏曲、ホルン三重奏曲、ピアノ五重奏曲、ヴァイ
オリンソナタ全曲、ドイツレクイエム、ハンガリー舞曲集全曲、他

BRL 93163 10枚組 \2700
シューベルト 名曲集
交響曲第8番、第9番、第3番、第5番、ミサ曲第6番、弦楽四重奏曲第9番、
第13番「ロザムンデ」、第14番「死と乙女」、五重奏曲「ます」、弦楽五重
奏曲、八重奏曲、ピアノソナタ第9番、第21番、即興曲集作品90、142、美し
い水車小屋の娘、他

BRL 93168 10枚組 \2700
ヘンデル 名曲集
王宮の花火の音楽、水上の音楽、合奏協奏曲作品6全曲、戴冠式アンセム、
オルガン協奏曲作品7-1、フルートソナタ集、エジプトのイスラエル人、
メサイア

BRL 93167 10枚組 \2700
テレマン 名曲集
ターフェルムジーク全曲、オーボエ協奏曲集、3つのトランペットと2つのオ
ーボエの為の協奏曲、フルート、シャリュモー、オーボエ、2台のコントラ
バスの為の協奏曲、フルートとオーボエダモーレとヴィオラの為の協奏曲、
フルートとリコーダーの為の協奏曲、ヴァイオリンとトランペットの為の協
奏曲、組曲イ短調、組曲ハ長調、トランペット協奏曲集、マタイ受難曲全曲、


BRL 93166 10枚組 \2700
ドヴォルザーク 名曲集
交響曲第9番「新世界より」、第8番、弦楽の為のセレナード、ピアノ協奏曲、
ロマンス、マズルカ、森の静けさ、ロンド、ヴァイオリン協奏曲、チェロ協
奏曲、弦楽五重奏曲第2番、第3番、第12番「アメリカ」、第13番、スラヴ舞
曲全曲、チェコ組曲、わが故郷、フス教徒、自然の中で、オセロ、謝肉祭、
水の精、真昼の魔女、金の紡ぎ車、野鳩、英雄の歌、他

BRL 93160 10枚組 \2700
J.S.バッハ 名曲集
ブランデンブルク協奏曲全曲、ヴァイオリン協奏曲集、オーボエとヴァイオ
リンのための協奏曲、オーボエダモーレ協奏曲、ゴールドベルク変奏曲、
前奏曲とフーガ、幻想曲とフーガ、「おお神よ汝いつくしみ深き神よ」、
「いざ来たれ異教徒の救い主よ」、「目覚めよと呼ぶ声あり」、無伴奏チェ
ロ組曲第1番、第3番、第5番、ヨハネ受難曲、カンタータより、他

BRL 93169 10枚組 \2700
ヴィヴァルディ 名曲集
四季、リコーダー協奏曲集、ヴァイオリンとオルガンの為の協奏曲集、ファ
ゴット協奏曲集、弦楽合奏の為の協奏曲集、室内協奏曲集、グローリア、ス
ターバトマーテル、他




<Harmony>
●国内盤仕様
HCC 2034 \3000
ガーシュウィン 編曲集
ポーギーとベスによる幻想曲(ガーシュウィン/ワイルド編)全12曲 
【日本初録音】
へ調のピアノ協奏曲 ピアノ・ソロ版(ガーシュウィン) 
【世界初録音】
辰巳 享子(pf)
レコード芸術2007年3月号 準特選盤
東京芸大を卒業後、マンハッタンに拠点を移しマンハッタン音楽院大学院入
学。大学院を演奏成績首席で修了した年、カーネギーワイルホールにて、ニュ
ーヨークソロデビューを果たし高評を得ました。「正確で安定したテクニッ
ク」「深く繊細な演奏解釈」「ダイナミックな音と豊かで魅力的なアゴーギ
ク」「溌剌と輝く躍動感が聞くものに活力を与える」など彼女の演奏
を描写した言葉は豊富で多岐に渡っています。

HCC 2035 \3000
ピアノリサイタル
J.S.バッハ=ブゾーニ:シャコンヌ、
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、
ラフマニノフ:前奏曲 作品32-13、
ドビュッシー:前奏曲集第1巻 全12曲
中川 賢一(pf)
アンサンブル・ノマドのピアニスト、指揮者として活動のほか、さまざまな
企画のプロデュースにも携わる中川賢一の渾身のアルバム!荘厳なパイプオ
ルガンの響きを思わせる「シャコンヌ」、ドビュッシーの最後の傑作のひと
つ「前奏曲集第1巻全曲」を中心に、ラフマニノフの最後の「プレリュード
変ニ長調」、ラヴェル作曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」など、ドイツ、
ロシア、フランスピアノ音楽の集大成ともいえる名曲を2004年のリサイタル
プログラムより抜粋し、新潟県小出郷文化会館にて収録したセッション録音
盤です。



<EINSATZ RECORDS>
EINSATZは、LP時代に我々の耳を潤してくれたにもかかわらずCD時代に入り全
く陽の目を見る機会を失った貴重音源を発掘し最良の音質で復刻するレーベ
ル。第1回発売は早逝ゆえ録音の決して多くないスペインの鬼才アタウルフォ
・アルヘンタのラヴェル「管弦楽曲集」と、そのラヴェルに指導を受けたフ
ランスの名ピアニスト、ヴラド・ペルルミュテールのモーツァルト「ピアノ
・ソナタ全集第1巻」である。なおこのモーツァルトは全6巻で全集となる予定。

●復刻について
CD復刻の技術面は「ザンデンオーディオシステム」の山田和利氏が担当。特
に海外で評価の高い山田氏の活動は、オーディオ誌『オーディオ・アミーゴ』
で度々紹介されている。氏はイコライザー・カーブに着目し、独自の製品を
開発しているが、当レーベルでもそれが駆使されている。

EZCD-001 \2300
ラヴェル:
道化師の朝の歌 スペイン狂詩曲 マ・メール・ロワ
亡き王女のためのパヴァーヌ
アタウルフォ・アルヘンタ(指揮)
セント・ソリ管弦楽団
仏Le Club Francois du Disque CFD104からの復刻。「道化師の朝の歌」を
除く3曲は初CD化。師であるシューリヒトにも通ずる熱きスピリットはこの
ラヴェル演奏に脈々と流れている。セント・ソリ管はパリ音楽院管あるいは
ラムルー管のメンバーが主となりパリ・オペラ座等、他の楽団員が加わった
臨時編成のオーケストラである。1950年代中頃、バーゼル・スコラ・カ
ントゥルムにおける録音。

EZCD-002 \2300
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
第1巻(K.475/457/309)
ヴラド・ペルルミュテール (ピアノ)
仏VOX IB-110からの復刻。ラヴェル直系のペルルミュテールならではのフラ
ンスの香り漂う優美なモーツァルト。プレイエル製ピアノから滴る宝石のよ
うな音の粒は永遠の輝きを持つ。マニア垂涎のオリジナル仏盤は中古店でも
極めて希少でかなりの高値が付いている。モーツァルト生誕200年記念の
1956年にフランス国内のみで発売され米VOXでは未発売。全6巻にて完結。

<TELARC>
CD80657 \2080
SACD60657(SACD-Hybrid) \3350
「ロシアの夜」
ミハイル・グリンカ(1804-1857):
歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ミハイル・イッポーリト=イワノフ(1859-1935):
組曲「コーカサスの風景」より“酋長の行列”
セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
歌劇「3つのオレンジの恋」より“行進曲”
アレクサンダー・ボロディン (1833-1887):
歌劇「イーゴリ公」より“だったん人の踊り”
ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1908):スペイン狂詩曲
アナトール・リャードフ:魔法にかけられた湖
アラム・ハチャトゥリアン (1903-1978):
バレエ「スパルタクス」より“愛のテーマ”
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー (1840-1893):  
組曲「くるみ割り人形」より“ロシアの踊り”
モデスト・ムソルグスキー (1839-1881):
歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」より“ポロネーズ”
リャードフ:オルゴール Op. 32
チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」より“チャールダーシュ”
シンシナティ・ポップス・オーケストラ
指揮:エリック・カンゼル
カンゼル&シンシナティ・ポップスの83番目(!)の録音はロシアの血沸き肉
踊る壮麗な音楽集です。この「ロシアの夜」はカンゼルの最新アルバムで、ロ
シア音楽の中でもとりわけ人気の高い魅惑的な作品ばかりを集めたものです。
「このアルバムにはチャイコフスキーのくるみ割り人形や、白鳥の湖などの踊
りの音楽から、20世紀を代表するハチャトゥリアンやプロコフィエフの作品、
そしてとりわけ素晴らしいR−コルサコフの“スペイン狂詩曲”などを録音しま
した。」とカンゼルは語ります。
41年という長いキャリアを誇るカンゼル。彼のシンシナティ・ポップスにおけ
る業績はあまりにも偉大です。1965年にマックス・ルドルフに招聘され指揮者
に任命された彼は、1977年からTELARCレーベルに録音を重ね、4年連続でビル
ボードマガジンに「クラシック・クロスオーヴァー・アーティスト」として紹
介されました。カーネギー・ホールで10回演奏、3回の日本ツアー、そして歴史
的な偉業である中国へのツアーも行っています。

CD80672 \2080
SACD60672 \3350
アート・オブ・ギター
アルベニス (1860-1909):マラゲーニャ
アルカス (1832-1882):
ヴェルディ“椿姫”のテーマによる幻想曲
ヴィラ=ロボス (1887-1959):2つの前奏曲
マイヤース (1930-1993):ディア・ハンターから“カヴァティーナ”
グリーグ(1843-1907):叙情組曲より
春の踊り、エレジー、ワルツ、子守唄、ノルウェーのメロディ
ドビュッシー(1862-1918):亜麻色の髪の乙女
カルレヴァーロ(1918-2001):アメリカ風前奏曲より“カンポ”
メルツ (1806-1856):ハンガリー幻想曲
ソル(1778-1839):“魔笛”のテーマによる変奏曲
ヴェネズエラ民謡による5つの小品 
・・・エミリオ・ソヨ (1887-1974) による
ブロカ(1805-1882):スペインの想い
デ・ラ・マーサ:暁の鐘
デイヴィッド・ラッセル(G)
アメリカのレコードガイド誌上でも、デイヴィッド・ラッセルの明快で具体的
な演奏は最大の賛辞を持って迎えられました。全ての聴き手に確実に彼の演奏
の素晴らしさは伝わるのです。伝統的なスペインのギター音楽だけでなく、グ
リーグやドビュッシー、ハンガリー、南米、イギリスの作曲家たちのオリジナ
ル作品や編曲作品までを弾きこなす彼は「このような作品は何年もの長い間、
大切なレパートリーでした」と語ります。
1860年代、イギリスで絶賛を博したアルカスの幻想曲は彼にとっての重要なレ
パートリーですし、ヴィラ=ロボスや、変わったところではマイヤースの「カ
ヴァティーナ」もリサイタルでよく演奏します。他の作品も彼の大好きなもの
ばかりです。
2005年の「ラテンの風」で彼はグラミー賞の「クラシック・ベスト・インス
トゥルメンタル・ソリスト賞」を獲得。「私の長年の仕事に対して、素晴らし
い栄誉を与えてくれました」とラッセルは語ります。このTELARCへの12番目の
新録音も、2007年の大きな話題になることでしょう。

●NEW MID LINE
※カタログNO.の変更はありません。
CD80195 \1350
ヒンデミット:
交響曲「画家マティス」
組曲「気高き幻想」
ウェーバーの主題による交響的変容
ヨエル・レヴィ/アトランタ交響楽団

CD80243 \1350
Movie Love Themes
エリック・カンゼル/シンシナティ・ポップス・オーケストラ/
ウィリアム・トリット(P)

CD80380 \1350
キングス・コート&ケルティック・フェア-ルネサンスの音楽とケルトの歌、
バード:オックスフォード公の行進曲
カッチーニ:アマッリリ、
ラモー:クラヴサン組曲より第7番&第10番 ほか
エンパイア・ブラス・クィンテット

CD80451 \1350
モレノ・トローバ:ギター作品集
ソナチネ、ブルガレーサ、カスティーリア組曲、マドローニョス、
スペインの城、ノクトゥルノ、ラ・マンチャの調べ、
デイヴィッド・ラッセル(G)

CD80508 2枚組 \2700
マーティン・パ−ルマン/ボストン・バロック
寓話歌劇《賢者の石》
マーティン・パ−ルマン/ボストン・バロック

CD80038 \1350
ホルスト:吹奏楽のための組曲第1番・第2番
バッハ:幻想曲ト長調BWV572より
ヘンデル:王宮の花火の音楽
フレデリック・フェネル/クリーヴランド管弦楽団管楽セクション

CD80233 2枚組(1枚価格) \1350
J・S・バッハ:ミサ曲ロ短調BWV232
シルヴィア・マクネアー、デローレス・ツィーグラー、
マリエッタ・シンプソン、ジョン・エイラー、ウィリアム・ストーン、
トーマスポール
ロバート・ショウ/アトランタ交響楽団 & 室内合唱団

CD80265 \1350
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
ズデニェック・マーツァル/ミルウォーキー交響楽団

CD80383 \1350
シンフォニック・スター・トレック
エリック・カンゼル/シンシナティ・ポップス・オーケストラ




<DELOS>
DE1040 \2080
ライヴ・フロム・エルパソ・プロムジカ
エルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960):
セレナードハ長調op.10
アントン・アレンスキー (1861-1906):
弦楽四重奏曲第2番 op.35
スーヴィン・キム(Vn)、ジオラ・シュミット(Vn)
キルステン・ジョンソン(Vl)、ズイル・ベイリー(Vc)
ドホナーニのみリン・ハレル(Vc)参加
"アメリカ合衆国テキサス州の最西端エル・パソを基点に世界的に活躍するチェ
リスト、ズイル・ベイリーとその仲間たちの2006年1月7日に行われたライヴ。
1996年パガニーニ国際コンクールで第1位を獲得したアメリカのヴァイオリニス
ト スーヴィン・キム、フィラデルフィアやシカゴで高く評価されているパール
マンの愛弟子 ジオラ・シュミット、そして若手注目ヴィオラ奏者キルステン・
ジョンソン。そしてゲストは大物リン・ハレル。
プログラムはドホナーニのセレナーデとアレンスキーの弦楽四重奏曲第2番。熱
いエネルギーと叙情性の自然な放出は聞く者をただただ陶然とさせるでしょう。

DE1041 \2080
リスト: 
ハンガリー狂詩曲NO2&6
ペトラルカのソネット 123番
忘れられたワルツ 第1番
愛の夢 第3番
超絶技巧練習曲 第5番「鬼火」
ショパン:12の練習曲 Op. 10
ディナーラ・ナジャーフォヴァ(P)
毎年、ロシアの音楽学校で優秀な成績を収めた学生には Guzik 財団から奨学金
が授与されます。そしてそれを授与された才能溢れる人物をDELOSレーベルは紹
介しています。今回は16歳のピアニスト、ディナーラ・ナジャーフォヴァです。
1989年にウクライナのハリコフで生まれ、5歳で音楽の勉強を始めた彼女。その
音楽性が卓越していて、1997年からコンクールに出場し、前述のGuzik財団の後
押しでモスクワ、ルツェルン、サンフランシスコなどヨーロッパとアメリカで
の活動を約束されています。このショパンとリストの作品では彼女の卓越した
才能が端的に表現されています。




<Arbiter>
CD151 \1980
ソナタ・リサイタル
モリーニ&フィルクシュニー
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K.481
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 Op. 30/2
(1961年録音 2人のインタビュー付き)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op. 108
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ ハ長調  K.296 
アンダンテ・ソステヌート(1959年録音)
ブラームス(ヨアヒム編):
ハンガリー舞曲 第8番 イ短調(1927年録音)
エリカ・モリーニ(Vn)
ルドルフ・フィルクシュニー(P)
ミヒャエル・ラウハイゼン(P)(ハンガリー舞曲)
モリーニとフィルクシュニーによる新発見のライヴ録音集。この演奏に見られ
る大胆さや興奮は、彼らの端正なスタジオ録音では決して味わえないものです。
そして、モリーニ23歳の時の録音である、ブラームスのハンガリー舞曲で伴奏
を努めているのは、ドイツのリート録音史に名を残す名手ラウハイゼンです。




<Kleos>
KL5111 \2080
アルノルド・シェーンベルク:浄夜
リヒャルト・シュトラウス:
歌劇「カプリッチョ」より弦楽六重奏曲
メタモルフォーゼン
コンチェルタンテ・チェンバー・プレイヤー
傑出した有能なアーティストたちである“コンチェルタンテ・チェンバー・プ
レイヤー”の3つのロマン派の名作。
レコーディング・プロデューサーはグラミー賞を受賞したこともあるマックス
・ウィルコックス。このコンチェルタンテ・チェンバー・プレイヤーはアメリ
カの若い奏者たちからなる団体で、主に青少年たちへの音楽の普及に力を入れ
て活動、コンサート・ホールよりも学校や図書館、老人ホームなどで演奏し喜
びをわかちあっています。メンバーの中にはエルパソ・ライヴに出演していた
キルステン・ジョンソンの名前も見受けられます。すでにメンデルスゾーンや、
ドヴォルザークなどで高い評価を受けています。

KL5115 \2080
ラフマニノフ:前奏曲Op. 23, Op 32.
Jung-Ja Kim(P)
韓国生まれのピアニスト、Jung-Ja Kimのラフマニノフは、その類い稀な洞察力
と独特なニュアンスで聴き手を魅了します。彼女の多彩な表現力はこの曲のディ
スコグラフィに新たな1ページを付け加えることでしょう。このピアニスト、あ
まり日本では知られていませんが、1961年にCBSテレビの「若い人たちのコンサ
ート」でバーンスタインと共演したという記録があります。

KL5116 \2080
「リチュアル・プロコトル」
ケヴィン・プッツ“キャニオン” マリンバ・ソロ (1996)
ジェイソン・エカード“トランジェンス” マリンバ・ソロ(1999)
田辺恒弥“入り江を巡って” マリンバ&フルート (1995)
ケヴィン・プッツ“リチュアル・プロトコール” マリンバ&ピアノ (1996)
ケンジ・バンチ“パラフレーゾロジィー” マリンバ&ヴァイオリン (2000)
名倉誠人(マリンバ)
デイヴィット・フェデーレ(フルート)
ステファン・ミランコヴィッチ(ヴァイオリン)
このCDに収録された作品の作曲家達は、一人もマリンバを演奏する人はいない
ので、作曲の過程において、共同で作業を進めていくチャンスを得ました。こ
の楽器の表現の可能性や、技術的な特性を作曲家に見せることは、彼らにとっ
て、啓示となり、インスピレーションとなるに違いないと思っています。この
ような形のコラボレーションは、両者に利益をもたらし、マリンバから真の声
を引き出すのに、必要不可欠なことと言えるでしょう。 名倉 誠人 (抜粋)

KL5120 \2080
アパラチアのスケッチ
Gloria Dei Cantores
アパラチアの先住民たちのシンプルで美しい合唱曲。礼拝の時や楽しみの時に
歌われる「神聖なマナ」「ロリーナ」など耳になじむメロディです。
フィドル・ヴァイオリンの第一人者、マーク・オコーナーはこのアルバムのた
めに“Let Us Move”を作曲。素晴らしいオブリガードを披露しているのも聴き
所です。

<GENUIN>
GEN86056 \1980
「バドゥラ=スコダ、シドニー・リサイタル」
J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV825/
ブラームス:ソナタ第3番へ短調op. 5/
バルトーク:組曲op. 14/
ドビュッシー:版画/喜びの島
パウル・バドゥラ=スコダ(P)
録音:1982年5月31日、シドニー・オペラ・ハウス、ライヴ
1952年に24歳のバドゥラ=スコダは初めてオーストラリアを演奏旅行し、熱狂
的に歓迎されました。30年後にシドニーに再び現れた時、歌劇場のホールは期
待した聴衆で満員となり、バドゥラ=スコダはそれに十分こたえる演奏をしま
した。彼は芸術的に成長し、力が増し、音色は多彩になりましたが、若い時の
情緒と優雅さはそのままでした。ブラームスには情熱的でロマン的な力がみな
ぎっていますが、バドゥラ=スコダはこのソナタの記念碑的演奏をしたエト
ヴィン・フィッシャーの生徒でした。バルトークの作品は他に録音していませ
んが、母はハンガリー生まれで、自身は1948年ブダペスト国際(バルトーク)
コンクールに入賞しています。

GEN86082 \1980
「青山聖樹 モーツァルト、シューベルト:オーボエ作品集」
モーツァルト:オーボエ・ソナタ(原曲:ヴァイオリン)ホ短調KV304/
シューマン:
アダージョとアレグロ(原曲:ホルン)op. 70/3つのロマンスop. 94/
オーボエ・ダモーレ(原曲:クラリネット)とピアノのための幻想小曲集
op. 73/
モーツァルト:アンダンテとフーガ(原曲:ヴァイオリン)イ長調KV402
青山聖樹(Ob)、
小山京子(P)
録音:2004年3月ソウル
日本語解説付き
シューマンは「アダージョとアレグロ」にはホルン又はチェロ、ヴァイオリ
ン、「3つのロマンス」にはオーボエ又はクラリネット、ヴァイオリン、「幻
想小曲集」にはクラリネット又はヴァイオリン、チェロと、オリジナル以外の
楽器の使用を許しています。「アンダンテとフーガ」のモーツァルトの自筆譜
はアンダンテの途中で終わっているとされていますが、多くの音楽学者たちは、
シュタードラーによるフーガの完成にはモーツァルトも協力したと推定してい
て、演奏者もそれに賛成しています。
青山聖樹はドイツで生まれ、インゴ・ゴリツキに師事しました。ドイツのフィ
ルハーモニア・フンガリカの主席オーボエ奏者を経て、2002年から2005年まで
新日本フィルハーモニー交響楽団の主席奏者を務め、現在はNHK交響楽団で演
奏しています。また武蔵野音楽大学で後進を指導しています。小山京子はワル
シャワのショパン・アカデミー、ミュンヘン音楽大学を卒業し、独奏者・室内
楽奏者として活動しながら武蔵野音楽大学で教えています。

GEN87081 \1980
「アンコール!フリューベック・デ・ブルゴス&ドレスデン・フィル」
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲ホ短調op.72-2/変イ長調op.46-3
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲
ヤロミール・ワインベルガー(1896-1967):
歌劇「バグパイプ吹きシュヴァンダ」からポルカとフーガ
ボゼー:歌劇「カルメン」から4つの前奏曲
ベリオ:ボッケリーニの「マドリードの帰営ラッパ」の新規の4つの版
ファリャ:歌劇「はかない人生」から間奏曲と舞曲第1番
グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」から間奏曲
ヒメネス:サルスエラ「ルイス・アロンソンの舞踏会」から間奏曲
ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮
ドレスデン・フィル
録音:2006年12月・2007年1月ライヴ
スペインのブルゴス生まれのフリューベック・デ・ブルゴスが、後半ではスペ
インあるいはスペインにちなんだ作品を生き生きと演奏しています。2003年ド
レスデン・フィルの主席客演指揮者となり、翌年主席指揮者・芸術監督に就任
しました。 ワインベルガーは、「バグパイプ吹きシュヴァンダ」によって19
世紀ロマン派の民衆的歌劇にさかのぼり、チェコの歌劇の新しい楽派を作ろう
としました。1927年の初演は大成功で、ドイツ語訳によって世界的な人気を得
ました。ボッケリーニの「マドリードの帰営ラッパ」はギター五重奏曲で、当
時ヨーロッパ中で人気があり、真夜中の帰営ラッパを描写しています。

GEN86073 \1980
フランク:大オルガンのための小品(1854)/
ジャン=アリスト・アラン(1911-1940):幻想曲第1番/幻想曲第2番/
ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲第7番op. 42-3
ヨハネス・ウンガー(Org)
2002年9月録音
アランはパリ音楽院でオルガンをデュプレ、作曲をデュカスに学び、1939年パ
リ郊外の聖ニコラス教会とパリのユダヤ教会堂のオルガン奏者になりましたが、
翌年戦死しました。幻想曲第1番はペルシアの詩人ウマル・ハイヤームの宗教
的な4行詩に基づいています。第2番の特徴は旋法的な調子で、その起源は中欧
の中世の宗教音楽だけでなく、アラビア語を話す国々の伝承音楽にもあります。
10曲のオルガン交響曲で知られるヴィドール。この第7番は6楽章から成り、管
弦楽書法をオルガンに移すだけでなく、この楽器固有の特性を十分に発揮させ
る形式が追求されています。 ウンガーは1976年ドイツで生まれ、1998年デン
マーク、オーゼンセの国際オルガン・コンクール、2000年英国セントオールバ
ンズの国際オルガン・フェスティヴァルで優勝し、2003年からライプツィヒの
聖トーマス教会のオルガン助手を務めています。

GEN86080 \1980
「コルネリア・プタセク(ソプラノ)オペラ・アリア集」
トラエッタ(1727-1779)、モーツァルト、ケルビーニ、ヴェルディ、
プッチーニ、リヒャルト・シュトラウス、フレデリック・シャスラン(1963-)
のオペラからのアリア
コルネリア・プタセク(S)、
フレデリック・シャスラン指揮
マンハイム国立劇場管
2006年7・8月録音
プタセクはミュンヘンで生まれ、VDMK連邦コンクール、エリカ・ケート・コン
クール、リッカルド・ザンドナイ国際コンクールに入賞しました。ミュンヘン
の摂政劇場でデビューし、バイエルン国立歌劇場で歌った後、ブレマーハー
フェン劇場の合唱団員となり、2005-06年にはマンハイム国立劇場の歌劇合唱
団員を務めました。 トラエッタはナポリ派の歌劇のレチタティーヴォ・セッ
コとアリアの交代という常套的手法を改革し、音楽と劇との有機的な結び付
きに配慮しました。最後の作品の作曲者で指揮のシャスランはパリで生まれ、
1987-89年パリ管弦楽団とバイロイト音楽祭でバレンボイムの助手、続いてア
ンテルコンタンポラン合奏団でブーレーズの助手、1991年ルーアンのノルマ
ンディー歌劇場、1999-2002年エルサレム交響楽団の主席指揮者、2005-06年
マンハイム国立劇場音楽総監督を務めました。指揮のほかピアノ演奏、作曲
も行っています。

GEN87083 \1980
ダンディ(1851-1931):「ピアノ作品集第1集」
山の詩op. 15/旅の画集op. 33/主題、変奏、フーガと歌op. 85
ミヒャエル・シェーファー(P)
2005年12月録音
「山の詩」は、祖先の地である南仏ヴィヴァレの風景を描写した、3楽章から
成る作品で、恋人の「固定楽想」が各楽章に現れます。形式におけるベルリオ
ーズの影響だけでなく、リストのピアノ書法やワーグナーの和声の影響も明ら
かです。「旅の画集」は、シュヴァルツヴァルトとバイエルン地方のアルプス
を旅行した時の印象を13の小品にしたものです。晩年の1925年に書かれた「主
題、変奏、フーガと歌」は、単一の主題に基づき、絶対音楽に近づいた様式に
変化しています。 シェーファーはミュンヘン音楽演劇大学教授を務め、ミュ
ンヘン・ピアノ三重奏団などの一員として活動するほか、レスピーギのヴァイ
オリン・ソナタやシリル・スコットのピアノ・ソナタなど、忘れられた作品を
Genuinレーベルに録音しています。

GEN87089 \1980
ゲオルク・ゲーラー(1874-1954):「歌曲・二重唱曲集」
恋人を悩ませる/彼は嵐と雨の中を来た/孤独に身をゆだねる人/天から来られ
た汝/5つのゼーゼンハイムの詩/フリードリヒ・リュッケルトの詩による3つ
の二重唱曲/熟慮op. 1/「2つの民謡」から/「インドの小さい歌曲集」から/
雪片/一番すばらしい日よ、おやすみ
アンティエ・ペルショルカ(S)、
ヘンリク・ベーム(Bar)、
ヘンドリク・ブロインリヒ(P)
2005年10月-2006年7月録音
ゲーラーはツヴィッカウで生まれ、ライプツィヒ、ハンブルク、リューベッ
ク、アルテンブルクなどで指揮者として活動しましたが、1933年以降は作曲に
専念しました。管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、歌劇、合唱曲など広いジャンル
の作品を残し、歌曲は200曲以上作曲しました。ブロインリヒは、ゲーラーの
楽譜などの資料を収集しているツヴィッカウの図書館がゲーラーの死後50年を
記念する展示を行うと知って、これらの歌曲が忘れられないように録音したい
と思いました。ゲーラーは批評も行い、それを高く評価したシェーンベルクと
は接触もありましたが、ゲーラーの様式はドイツ・ロマン派に根差したものに
とどまっていました。




<CLARTON>
CQ0078 \1980
「プラハからのモーツァルト-フルートと管弦楽のための作品全曲」
フルート協奏曲第1番ト長調K. 313/第2番ニ長調K. 314
フルートと管弦楽のためのアンダンテハ長調K. 315
フルートと管弦楽のためのロンドニ長調K.Anh. 184
パヴェル・フォルティン(Fl)、
ミラン・ライチク指揮
ヴィルトゥオーシ・プラゲンセス
2005年4・9月録音
チェコ・フィル、プラハ響のフルーティストを経て現在群響の首席フルーティ
スト、パヴェル・フォルティンのモーツァルト名作フルート協奏曲集です。
ロンドはヴァイオリンと管弦楽のためのロンドハ長調K. 373の編曲で、編曲し
たのはモーツァルトかF.A. ホフマイスターと思われます。

CQ0079 \1980
「夢」
シューベルト:「白鳥の歌」からセレナード
メンデルスゾーン:歌の翼に/春の歌
J.S.バッハ(グノー編曲):アヴェ・マリア
マスネ:タイスの瞑想曲/
ドヴォルザーク:ユモレスク
サン=サーンス:白鳥/
フォーレ:夢のあとに/シチリアーナ
ビゼー:「アルルの女」からメヌエット/
シューマン:「子供の情景」からトロイメライ/成田為三:浜辺の歌/
本居長世:七つの子/山田耕筰:赤とんぼ他
パヴェル・フォルティン(Fl)、
三苫美智子(P)
2005年3・4月録音
優雅な演奏を聴かせるフォルティーンは、オストラヴァ音楽院とブルノのヤナ
ーチェク音楽アカデミーで学び、1978年ポーランドのヴロシャコヴィツェ国際
コンクール、1980年ブダペストの国際コンクールで入賞、1986年ホムトフの
チェコ共和国木管コンクール全体の優勝者となりました。ヤナーチェク・フィ
ル、チェコ・フィル、プラハ交響楽団の奏者を経て、群馬交響楽団の主席奏者
を務めています。
三苫美智子は江藤玲子、永富和子らに師事して国立音楽大学を卒業後、ウィー
ン音楽大学の夏期セミナー、パリのマスター・コースで学び、プラハ音楽アカ
デミーの夏期セミナーでパネンカとノヴォトニーに師事しました。1996年から
フォルティーンと共演しています。




<MULTISONIC>
31 0666 \1850
「モディーニャ-ヴィラ=ロボス:ギター作品集」
ブラジル風バッハ第5番第1楽章「アリア」/
モディーニャ/12の練習曲/5つの前奏曲/神秘的な六重奏曲
ルボミール・ブラベツ(G)、
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S)、ジョフィエ・ヴォカーロヴァー(Fl)、他
2006年4月録音
モディーニャは主にブラジルに伝承される抒情的な民謡の形式で、ヴィラ=
ロボスはこの様式による歌曲集も作曲しました。若い時からブラジル民謡に関
心を持ち、同時にバッハや古典派・ロマン派のヨーロッパ音楽も熱心に研究し
ました。9曲の「ブラジル風バッハ」や「神秘的な六重奏曲」における対位法
はバッハの遺産に基づいています。練習曲集を献呈されたセゴビアはこれを
ショパンの練習曲集に相当するものと見なしましたが、個々の技術的問題の
ヴィルトゥオーソ的な解決を超えた情緒的世界を作り出しています。
ブラベツはプラハ音楽院で学んで1974年パリの国際ギター・コンクールに入賞
し、ロンドンの王立アカデミーで古楽を専攻しました。30点以上の録音は数々
の賞を受賞し、1989年にはブラジル政府からヴィラ=ロボス・メダルを授与さ
れました。




<VARS>
VA0159 \1980
アントン・クラフト(1749-1820):
(1)チェロ協奏曲ハ長調op. 4
(2)チェロ協奏曲ハ長調「サイドル協奏曲」
イジー・ホシェク(Vc)、プルゼニ放送響
(1)ヨセフ・フルンチージ指揮
(2)ヨセフ・ブラキー指揮
クラフトはボヘミア西部のロキツァニーで生まれ、1778-90年、ハイドンが指
揮するエステルハージ侯の楽団の主席チェロ奏者を務めました。その解散後、
1795-1811年はロプコヴィツ侯の楽団に属しました。第1曲は、親交を結んだベ
ートーヴェンの管弦楽法を模倣しようとしており、第3楽章はフランスの協奏
曲の様式を先取りしています。作品番号のない作品の多くは、プラハの西方
の町ベロンの司祭ヨセフ・アントニーン・サイドルの遺産の中にありました。
第2曲は、チェロを演奏しているホシェクの父が発見して再構成したものです。
ホシェクは1955年に生まれ、プラハ、ハンガリー、フランスで学んで1980年プ
ラハの春チェロ・コンクールで優勝しました。1996年チェコ放送交響楽団の
主席チェロ奏者となり、近代・現代の作品のほか、クラフトとポッパーの作品
を録音しています。

VA0160 \1980
ニコラウス・クラフト(1778-1853):
(1)チェロ協奏曲第1番ホ短調op. 3
(2)チェロと管弦楽のための序奏、変奏とロンドop. 13
(3)チェロと管弦楽のためのポロネーズop. 2
(4)チェロと管弦楽のためのボレロop. 6
イジー・ホシェク(Vc)、プルゼニ放送響
(1)イジー・マラート指揮
(2)(4)イジー・シュトルンツ指揮
(3)ボフミール・リシュカ指揮
ニコラウス・クラフトは、父アントンがエステルハージ侯の楽団に属していた
時にエステルハーザで生まれ、1796年からロプコヴィツ侯の楽団に加わりまし
た。1801年からベルリンで学んだ後ヨーロッパを演奏旅行し、1814-1834年は
シュトゥットガルトの歌劇場管弦楽団の指揮者を務めました。残した作品17曲
のほとんどはチェロのためのものです。父の作品は古典派の様式に基づいてい
ますが、ニコラウスはロマン派を志向しています。6曲のチェロ協奏曲や2つの
チェロのための二重奏曲などは、旋律やヴィルトゥオーソ的技術の点でパガニ
ーニの作品に似ています。



<RCD>
RCD30108 \1850
ムソルグスキー:展覧会の絵
スクリャービン:
炎に向かってOp.72、5つの前奏曲Op.74、ピアノ・ソナタ第5番Op.53
ミハイル・アルカディエフ(1958-):
ソナタ・ブレヴィスOp.1、
アイネ・クライネ・ツァウバームジーク(小さな魔法の音楽)Op.3
ミハイル・アルカディエフ(P)
録音:1994年モスクワ、デジタル
1958年レニングラード(現サンクト・ペテルブルグ)生まれのピアニスト・作
曲家のミハイル・アルカディエフの「展覧会の絵」、スクリャービンに加えて
自作自演が収録されたアルバム。ソナタ・ブレヴィスは暗い雰囲気の静けさと
激しさの対照が見事な10分強の作品。アイネ・クライネ・ツァウバームジーク
はパロディックなタイトルの割りには不思議な感じの静かな小品です。

RCD30109 \1850
ショパン:練習曲全集
12練習曲Op.10、12の練習曲Op.25、3つの新しい練習曲
ラドスラフ・クヴァピル(P)
録音:1997年デジタル録音
ブルノ生まれのチェコの名ピアニスト、クヴァピルのショパン練習曲全集です。
ドヴォルザークやヤナーチェクのピアノ作品全集(ヤナーチェクに至っては2度
も)を録音するなどチェコ音楽の専門家と思われがちですが、ショパンやシュ
ーベルトも重要なレパートリーとしております。2002年にはアメリカでショパ
ンの主要作品を録音しています。情緒豊かな素晴らしいショパンです。



<NORTHERN FLOWERS>
NF/PMA9941 \1980
「ショスタコーヴィチ:2台のピアノのための作品全集」
(1)コンチェルティーノOp.94(1953)、タランテラ(1953)、
メリー・マーチ(1949)、2台のピアノのための組曲Op.6(1922)、
(2)ピアノ・ソナタ第2番Op.61、幻想舞曲集Op.5、「黄金時代」のポルカ
(1)(2)ピョートル・ラウル(P)、
(1)アレクサンドル・サンドレル(P)

NF/PMA9942 \1980
ボリス・ティシチェンコ:
(1)交響曲第1番Op.20(1961)
(2)封鎖の記録交響曲Op.92(The Blockade Chronicle Symphony)
(1)エドゥアルト・セロフ、
(2)アンドレイ・チスチャコフ指揮
(1)(2)レニングラード・フィル
録音:(1)1970年4月、(2)1985年4月

NF/PMA9943 \1980
セルゲイ・スロニムスキー(1932-):
オペラからのオラトリオ組曲「ヴィリネヤ」(1974)/
シンフォニエッタ(1966)
ヴラディスラフ・チェルヌシェンコ指揮
サンクト・ペテルブルグ国立カペラ管弦楽団&合唱団

NF/PMA9944/45 2枚組 \3960
「セルゲイ・タネーエフ:五重奏曲全集」
弦楽五重奏曲Op.14、Op.16、ピアノ五重奏曲
タネーエフ四重奏団、
タマラ・フィードラー(P)、ユーリ・クラマロフ(Va)、
ベニャミン・モロゾフ(Vc)

NF/PMA9946 \1980
ボリス・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(1969)
エドゥアルト・セロフ指揮
オーゼンセ響、
ヴィクトル・ピカイゼン(Vn)

NF/PMA9947 \1980
ボリス・ティシチェンコ:
交響曲第6番(ムラヴィンスキーの思い出に-ソプラノ、アルトと管弦楽のた
めの)Op.105(1988)
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー指揮
ソヴィエト文化省響、
ヴァレンティナ・ユズヴェンコ(S)、
エレナ・ルビン(A)、
ロシア音楽ファン待望の新譜が続々発売になります。ショスタコーヴィチの2
台のピアノのための作品全集に、そのショスタコーヴィチの弟子ボリス・チャ
イコフスキーやティシチェンコの大作がまとめて登場!。好評だったタネーエ
フの弦楽四重奏の続編は五重奏曲全集です。




<VAI>
VAI DVD 4395(DVD-Video) \3650
「イダ・ヘンデル リサイタル」
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op.30-3
ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op.47 「クロイツェル」
ショーソン:詩曲 Op.25
バッハ:シャコンヌ
イダ・ヘンデル(Vn)
イリヤ・イティン(P)
収録:2005年12月12日,フロリダ、
85m、カラー、デジタル・ステレオ
イダ・ヘンデルは、1940年代には既に優れたヴァイオリニストとして活躍し、
20世紀の後半を通じて偉大なヴァイオリニストであり続けた人物だ。その演奏
には、音楽に立ち向かい続けた者だけが持つ強さがある。それは老いた大家の
風格などではなく、常に現在を生き、最上の音楽を奏でようと並ならぬ努力を
送りつづけた者の芸格だ。普通、ヴァイオリニストは、老齢になればどうして
も音程が甘くなるものだが、彼女にはそうした不安は全くないし、そのために
慎重に演奏することもない。あくまで辛口に、音楽の真髄目指して求心してい
く演奏は、感動的であると同時に、多くの人たちにとってよき見本となろう。
伝説を優れた映像で見ることができるのだ。ボーナスとして、ヘンデルのイン
タビューを収録。



VAI DVD 4397(DVD-Video) \4050
「アルフレード・クラウス ザルツブルク音楽祭ライヴ」
マスネ:悲歌,あなたの青い目を開け、
デュパルク:旅への誘い
ビゼー:夢を見る男の歌,君の心を開け
トスティ:秘密,私はあなたを愛したい,苦悩,暁は光から
ファリャ:ホタ、モンポウ:牧歌
トゥーリナ:献呈,決して忘れない,歌,二つの恐れ,愛に夢中
レスピーギ:ストルネッロを歌う女
チレーア:「アルルの女」−フェデリーコの嘆き 他
アルフレード・クラウス(T)
エデルミロ・アルナルテス(P)
収録:1990年7月31日、
オール・リージョン、カラー
83m、字幕:英仏独伊西
偉大なテノール、アルフレード・クラウス(1927-1999)が、1990年7月31日にザ
ルツブルク音楽祭で行ったリサイタルの映像。会場がモーツァルティウムでも
祝祭小劇場でもなく、祝祭大劇場というところからも、この公演がこの年のザ
ルツブルク音楽祭で大きな話題になったことがわかる。 歌曲を中心とした選
曲で、その品格の高い歌にはただただ心打たれるばかりである。

VAI DVD 4406(DVD-Video) \4050
「フィルクスニー、ノイマンも 登場!チェコ・フィルの ドヴォルザーク協奏
曲集」
ドヴォルザーク:
(1)ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33
(2)チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
(1)ルドルフ・フィルクスニー(ピアノ)
(2)グスタフ・リヴィニウス(チェロ)
(1)イルジ・ビエロフラーヴェク(指揮)
(2)ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
収録:(1)1992年5月14日、プラハ、ルドルフィヌムでのライヴ、
(2)1991年9月8日プラハ城スパニッシュ・ホールでのライヴ、
84m、オール・リージョン、カラー、ステレオ
チェコ・フィルによるドヴォルザークの協奏曲2曲。ルドルフ・フィルクスニ
ー(1912−1994)は、モラヴィア出身で第二次世界大戦で米国に移住した偉大
なピアニスト。グスタフ・リヴィニウスは、1990年のチャイコフスキー国際コ
ンクールのチェロ部門で優勝したチェリスト。

VAI DVD 4385(DVD-Video) \3650
(1)モーツァルト: 「劇場支配人」(英語版)
(2)「コジ・ファン・トゥッテ」第1幕から(英語版)
(1)エレノア・スティーバー(ウォーブルウェル夫人)
ジャクリーヌ・ムーディ(ハートメルト夫人)
ジョン・クーン(興行主)
アーノルド・ギャムソン(指揮)管弦楽団
(2)フィリス・カーティン(フィオルディリージ)
ジェーン・ホブソン(ドラベッラ)
デイヴィッド・ロイド(フェランド)
マック・モーガン(グリエルモ)
ケニス・スミス(ドン・アルフォンソ)
ヴォルフガンク・シャウツァー(指揮)管弦楽団
収録:(1)1961年(2)1956年、53m、白黒
NBC制作の、英語によるオペラ上演。メトで活躍したソプラノ、エレノア・ス
ティーバーと、ニューヨーク・シティ・オペラでビヴァリー・シルズと並んで
スターだったフィリス・カーティンが出演。




<TUDOR>
TUDOR7144(SACD-Hybrid) \2080
シューベルト:交響曲第8(9)番ハ長調
D.944 「グレイト」
ジョナサン・ノット(指揮)
バンベルク交響楽団
録音:2006年9月19-22日
ジョナサン・ノットとバンベルク交響楽団による、シューベルトの交響曲全集
の第4集、これで全曲揃った。ノットが音楽監督に就任してから、今年で7年に
なる。就任当初、まだ30代の英国人指揮者が音楽監督になったというだけでも
驚いたものだった。これほど良好な関係を築くと予想した人はいなかったろう。
このシューベルトの大交響曲を聞くと、たしかに両者の蜜月が窺える。ノット
の音楽はきちんと整理されているが、しかし無機的になることはなく、音楽は
一貫して豊かで柔和なニュアンスが込められている。40代半ばの指揮者として
は、極めて優れた演奏だろう。SACDでの発売。
通常CDで出ていた第1、第3、「未完成」もSACDになります。

TUDOR7141(SACD-Hybrid) \2080
シューベルト:
交響曲第1番、第3番、第7(8)番「未完成」(第3楽章冒頭の断片も収録)
ジョナサン・ノット(指揮)
バンベルク交響楽団
好評を博しているジョナサン・ノットのシューベルト:交響曲全集の第1作。
通常CDで発売されていたものが、今後はSACDハイブリッドで出荷されることに
なりました(品番、バーコードに変更はありません)。これで全曲がSACDで揃う
ことになりました。「未完成」第3楽章の完成された断片も収録。

●旧譜
TUDOR7142(SACD-Hybrid) \2080
「シューベルト:交響曲全集 その2」
シューベルト:交響曲第2番、交響曲第4番「悲劇的」

TUDOR7143(SACD-Hybrid) \2080
「シューベルト:交響曲全集 その3」
シューベルト:交響曲第5番、交響曲第6番


TUDOR7137(SACD-Hybrid) \2080
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115
シャロウン・アンサンブル・ベルリン
【カール・ハインツ・シュテッフェンス(Cl)、
ガイ・ブラウンシュタイン(Vn)、クリストフ・シュトロイリ(Vn)、
ウルリヒ・クニェルツァー(Va)、リヒャルト・デュヴァン(Vc)】
ベルリン・フィル首席クラリネット奏者シュテッフェンスのTUDORへの6枚目の
アルバム。モーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲をカップリング
したSACD。カール=ハインツ・シュテッフェンスは、1961年、ドイツのトリー
アに生まれたクラリネット奏者。1989年にバイエルン放送交響楽団のソロ・ク
ラリネット奏者に、さらに2000 年にはベルリン・フィルのソロ・クラリネッ
ト奏者に就任している。シャロウン・アンサンブル・ベルリンは、最大八重奏
のアンサンブル。今回はベルリン・フィルの第1コンサートマスター、ガイ・
ブランシュタインが率いる弦楽四重奏団で、全員がベルリン・フィルの団員。
スーパー・オーケストラ、ベルリン・フィルの粋が結晶したような2曲である。

TUDOR7149 \1600
アダージョ-チェロとオルガンのための作品集
(1)エネスコ:宗教的アンダンテ、
(2)タルティーニ:コレッリの主題による変奏曲
(3)バッハ:チェンバロ協奏曲第5番−アリオーソ
(4)ケ=デルヴロワ:組曲 ニ短調、
(5)シューベルト:八重奏曲−アダージョ
(6)ヴィヴァルディ:ソナタ第6番
(7)モーツァルト:ラリネット五重奏曲 イ長調 K.581−ラルゲット,
セレナード第7番 ニ長調 K.250 「ハフナー」−ロンド
(8)カザルス:鳥の歌、
(9)ショスタコーヴィチ:アダージョ
アレクサンドル・モロシャヌ(Vc)
マグダレーナ・モロシャヌ(Vc,(1)-(5))
ジョルジュ・アタナシアデ(Org)
録音:2006年8月28-30日
チェロとオルガン伴奏による面白いアルバム。パイプオルガンの荘厳な音色と、
チェロの渋さが相まって、非常に渋く美しい世界が繰り広げられる。アレクサ
ンドル・モロシャヌは、ヴィオッティ国際コンクールで優勝したことのある名
手。マグダレーナは彼の娘である。




<MARSTON>
53008-2 3枚組 \4360
「レオポルド・ゴドフスキ全集 第3集」
●Jブランズウィック録音集 1925-1926年
ショパン:ポロネーズ 変イ長調 Op.53「英雄」、
シューベルト(タウジヒ編):軍隊行進曲
ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2、
シンディング:春のざわめき
シャミナード:スカーフの踊り Op.37-3,媚び諂う女 Op.50、
マクドウェル:魔女の踊り Op.17-2、
ルビンシュタイン:調べ ヘ長調 Op.3-1、
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2、
メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソOp.14、
ヴェルディ(リスト編):リゴレット・パラフレーズ、
チャイコフスキー:六月、
ショパン:練習曲 変ト長調Op.10-5「黒鍵」,変ト長調 Op.25-9「蝶々」
シューベルト(ゴドフスキ編):朝の挨拶,おやすみ
●英コロンビア録音集 1928-1930年
シューマン:謝肉祭 Op.9、
ショパン:
夜想曲集(変ロ短調Op.9-1,変ホ長調Op.9-2,嬰ヘ長調Op.15-2,
嬰ハ短調Op.27-1,変ニ長調Op.27-2,ロ長調Op.32-1,ト短調Op.37-1,
ト長調Op.37-2,嬰ヘ短調Op.48-2,ヘ短調Op.55-1,ホ短調Op.72-1)、
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35「葬送」、
グリーグ:バラード ト短調Op.24、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番「告別」
ショパン:スケルツォ ホ長調 Op.54、 他
レオポルド・ゴドフスキ(ピアノ)
第1集(52046 2CD 1913年から1922年まで)、第2集(52051 2CD 1922年から
1925年まで)に続く、大ピアニスト、レオポルド・ゴドフスキ(1870-1938)
の録音全集第3弾。電気式時代に入ってからの録音で、音は格段に安定してい
る。ブランズウィック録音は、全盛期のゴドフスキを思わせる卓越した技術と
豊かな音楽性が素晴らしい。英コロンビア録音では、60歳に近づいたゴドフス
キのより内省的な音楽が実に美しい。ゴドフスキが決して技巧一本のピアニス
トではなく、真に偉大なピアニストだったことが良く分かる。余白には、ゴド
フスキが個人的に録音した自作「ジャワ組曲」のビュイテンゾルヒの庭、
1913年録音のショパンの子守歌 変ニ長調 Op.57の別テイク2種、シューベルト
「朝の挨拶」の別テイクを収録。さらに、愛弟子で娘婿のデイヴィッド・サ
パートンによるゴドフスキ編のショパンの練習曲、バックハウスが演奏するゴ
ドフスキ編のアルベニス:タンゴなどを収録。

52052-2 2枚組 \4360
「サロメア・クルセニツカ完全録音+エレナ・ルシュコフスカ」
ヴェルディ:《運命の力》,《アイーダ》、
カタラーニ:《ローレライ》,《ワリー》、
ボーイト:《メフィストーフェレ》、
プッチーニ:《トスカ》,《蝶々夫人》、
チレーア:《アドリアーナ・ルクヴルール》、
ワーグナー:《ワルキューレ》、
マイヤベーア:《アフリカの女》からのアリア,ほか歌曲など
サロメア・クルセニツカ(ソプラノ) 録音:1902-1928年
ロッシーニ:スターバト・マーテル、
ヴェルディ:《エルナーニ》,《運命の力》,《アイーダ》、
ポンキエッリ:《ジョコンダ》、
プッチーニ:《トスカ》からのアリア,ほか歌曲など
エレナ・ルシュコフスカ(ソプラノ) 録音:1909,1921年
ポーランドに縁のある二人のソプラノの録音。
サロメア・クルセニツカ(1872−1952)は、トスカニーニから絶大な信頼を
置かれたソプラノ。ウクライナ西部の町リヴィフ(当時はポーランドのルヴ
フ)生まれ。地元で学び、デビューした後、1893年にイタリアに留学。その
後、生地やワルシャワの劇場のプリマドンナとして活躍。1901年になってつ
いにイタリアで大きな活躍をするようになった。クルセニツカは、《蝶々夫
人》を最初に成功に導いた歌手として名高い。同じ年、スカラ座での初演が
大失敗に終わったこのオペラを、ブレッシャでの再演の際に歌い、絶賛され
たのだ。1906年には、トスカニーニの指揮でシュトラウス《サロメ》イタリ
ア初演のタイトルロールを歌い、センセーションを巻き起こしている。暗い
色彩の情感豊かな歌は説得力が大きい。加えて、非常な美女としても知られ
ており、細心の演技とあいまって、舞台での存在感は極めて大きかったとい
う。ここには、1902年のワルシャワ録音から、既に舞台を引退した後の1928
年米国録音まで、貴重な録音を集めている。
エレナ・ルシュコフスカ(1877頃−1948)は、地元でデビュー、ウィーンを
経て、1908年にスカラ座に初登場。以降、ワルシャワ、ウィーン、イタリア
各地と、幅広く活躍した。シュトラウス《バラの騎士》のポーランド初演で
元帥夫人を歌っている。ここには、スカラ座デビューの翌年、1909年のミラ
ノ録音と、全盛期の1921年のワルシャワ録音が収録されている。

53006-2 3枚組 \6540
「フランシスコ・ヴィニャス 全録音」
ドニゼッティ:《ルクレツィア・ボルジア》,
ヴェルディ:《仮面舞踏会》,《アイーダ》,《オテッロ》、
ポンキエッリ:《ジョコンダ》、
ボーイト:《メフィストーフェレ》、
フランケッティ:《ジェルマーニア》、
ワーグナー:
《リエンツィ》,《タンホイザー》,《ローエングリーン》,
《マイスタージンガー》,《ワルキューレ》,《パルジファル》、
マイヤベーア:《預言者》,《アフリカの女》、
ビゼー:《カルメン》、からのアリア,ほか歌曲(全68トラック)
フランシスコ・ヴィニャス(テノール)、録音:1903-1912年
現在はコンクールにその名を残す、スペインの伝説的大テノール、フランシス
コ・ヴィニャス(1863−1933)、その全録音をCD3枚に復刻。ヴィニャスは、
デビューが1888年と、当時としては遅めだが、いきなりローエングリーン役を
歌って成功、翌年にはスカラ座に招かれ、瞬く間にスペイン、イタリアを中心
としたスターにのし上がった。ヒロイックで太く輝かく美声はもちろん、情熱
的でありながら歌い崩しの少ない歌も素晴らしい。幸い、ヴィニャスにはほぼ
40代に渡って録音が残されており、ワーグナー、ヴェルディ、マイヤベーアな
ど、当時人気だったオペラを幅広く録音している。100年も前の録音だが、聞
く価値は大きい。ウォード・マーストンの最上の復刻によって、音も聞きや
すい。




<BRIDGE>
BCD9208 \1980
「テレミンの失われたアルバム」
クライスラー:愛の悲しみ/ドヴォルザーク:ユモレスク/
シューベルト:アヴェ・マリア/
ショパン:夜想曲嬰ハ短調(遺作)/
カサド:愛の言葉/J.S.バッハ:G線上のアリア/
ガーシュウィン:サマータイム/ポンセ:小さな星、 他
クララ・ロックモア(テルミン)、
ナディア・ライゼンバーグ(P)、
ホルヘ・モレル(G) 他
1975年7月録音
テルミンは、ロシア人テルメンが1924年に発表した電気楽器で、四角い箱から
出ているアンテナに手を近づけたり遠ざけたりして演奏します。ロックモアは
ロシアで生まれ、ヴァイオリンを学んで姉ナディア(1905年生まれ)と共にア
メリカに行きました。そこでテルミンと初めて出会ってこの楽器に魅せられ、
テルミン演奏の第一人者となりました。1975年には演奏活動から引退していま
したが、勧められて録音を行いました。そのうち12曲はデロスから発売されま
したが、16曲は忘れられていました。ライゼンバーグの息子で批評家・放送
キャスターのロバート・シャーマンが数年前にこれを知ってCD化しました。

BCD9217 2枚組 \1980
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K. 450/
ピアノ協奏曲第17番ト長調K. 453/
ロンドイ短調K. 511/
ピアノ・ソナタハ長調K. 330/
ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K. 449/
ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K. 456
アルトゥール・バルサム(P)、
ハリー・ニューストーン指揮ハイドン管
録音:1956年6月、放送録音(協奏曲)、
1950年代、コンサートホール原盤(ソナタ)、
1980年2月、ニューヨーク(ロンド)
バルサムは当レーベルの国会図書館ライヴシリーズでブダペスト四重奏団やミ
ルシテインなど大物アーティストとの共演で知られて知られておりますが、こ
のアルバムは古典派の協奏曲集(BCD9196)に続くソリストとしての復刻第2弾
です。
バルサムは1906年ワルシャワで生まれ、ベルリン音楽アカデミーに留学して
1930年ベルリン国際コンクールで1位となりました。1940年アメリカに移住し、
独奏者として活動したほか、ユーディ・メニューイン、ナタン・ミルシテイ
ン、ジノ・フランチェスカッティ、ヨーゼフ・シゲティなどと共演しました。
ハイドンとモーツァルトの独奏曲全曲と多数の協奏曲や室内楽曲を録音して
います。
バルサムは、自分の演奏するモーツァルトを常に歌わせたいから、極端なテン
ポや強弱の対照は避けている、他の作曲家の作品で用いる音の範囲とは異なる
美しい音質を目指さなくてはならないと書いています。その言葉通り、特に独
奏曲では軽く繊細なタッチで、節度のある、しかし暖かみのある音楽が作り
出されています。

BCD9199 \1980
「歌曲集とアンコール集」
ミルトン・バビット(1916-):現象/家の中のワルツ/
チェスター・ビスカーディ(1948-):4つの風についての赤ちゃんの歌/
メル・パウエル(1923-1998):レヴァトフの聖務日課/
トビアス・ピッカー(1954-):生地の木/昆虫に/私たちが再会する時/
デーヴィッド・ラコウスキ(1958-):音楽家/田園詩/サラ(ピアノ独奏)/
クリストファー・バーグ(1949-):グレシアン・アーンについての頌歌 他
ジュディス・ベッティーナ(S)、ジェームズ・ゴールズワーシー(P)、
カーティス・マコンバー(Vn)、トム・コラー(ヴィブラフォーン)
2004年9月録音
ベッティーナはマンハッタン音楽学校在学中から現代音楽に取り組み始め、
ここに収録されているのは、皆彼女と関係のある作曲家たちの作品です。バ
ビットはマンハッタン音楽学校でベッティーナを最初に激励した作曲家の一
人で、バーグは同校で、ピッカーとラコウスキはプリンストンでベッティー
ナと共に学びました。ベッティーナと夫のゴールズワーシー、ラコウスキは
スタンフォード大学で教えていたことがあり、パウエルはバビットの友人で
す。様式は、伝統的調性に近い全音階的和声語法(バーグ、ピッカー)から、
時に調性に近づくけれども、より半音階的な語法(ビスカーディ、ラコウス
キ)、調性から全く離れた語法(バビット、パウエル)まで様々です。

BCD9210 \1980
ポール・ランスキー(1944-):「ミュージック・ボックス(オルゴール)」
無言/ピンのおしゃべり/黒いパヴァーヌ/へ音上で/2つずつ/上級生のた
めの作曲計画/B-O-B-O/嬰へ短調の喜び/パッサカリア/オルゴール
ポール・ランスキー(歌、電子音)、ハンナ・マッケイ(歌)
2006年録音
ランスキーはジョージ・パール(BCD9214)、ミルトン・バビットに学び、プリ
ンストン大学作曲教授を務めています。電子音楽やコンピュータ音楽を作曲
し、アルゴリズムによる作曲というコンピュータ音楽の語法の開拓者として
知られています。
ランスキーは、この数年電子音楽を作曲する時は復古的な状態で、新しい音
の領域や聴き方を求めたりするよりは、和声進行を試したりするようなもっ
と旧式の仕事をするためにコンピュータに向かうと述べています。真面目な
曲から妙な曲まで、5曲で作曲者と妻が歌(としゃべり)を担当しています。
「ピンのおしゃべり」はイギリス民謡の歌詞とラップ音楽の要素を取り入れ
た作品です。

BCD9214 2枚組 \3960
ジョージ・パール(1915-):「回顧」
9つのバガテル/無伴奏ファゴットのための3つのインヴェンショ
ン/2つのフランスのクリスマス・キャロル/ヴァイオリンとピアノの
ための3部作/弦楽四重奏曲第9番「短い出会い」/ピアノ協奏
曲第2番/ヴァイオリンとヴィオラのための無伴奏パルティータ/
ファゴット音楽/弦楽五重奏曲 他
ホラシオ・グティエレス(P)、
ニューヨーク・ヴィルトゥオーソ・シンガーズ、カー
ティス・マコンバー(Vn, Va)
デポール弦楽四重奏団、リチャード・グード(P)、
シカゴ弦楽四重奏団、他
1983・1993・2003・2005年録音
パールはデポール大学とニューヨーク大学で学び、クルシェーネクにも私的
に師事しました。作曲家としてだけでなく、12音技法の理論家、音楽学者、
演奏家、教育者として半世紀以上活動してきました。パールは初め、和声進行
と構造の伝統的な手法はもう役立たないと感じ、シェーンベルクの12音技法
も音階と動機として同時には機能しないと考えて当惑していました。1937年
にベルクの「抒情組曲」の楽譜を見て、これがシェーンベルクの音列ではな
く、5度の循環に基づいて構成されているとわかり、翌年最初の無調の曲を作
曲し、「12音調性」という体系を作って発展させて行きました。ここには
1950年代から2004年までの作品が収録されています。




<Edition HST>
HST-042 \2500
ヴァンハル(1739 ‐1813):疾風怒濤交響曲集第4巻
交響曲第20番変ホ長調Bryan Es2、
交響曲第45番変ホ長調Bryan Es4
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
録音:2007年2月、東京府中の森芸術劇場ヴィーンホールでのライヴ録音
1770年代、ヴィーンで一番人気だった交響曲作曲家ヴァンハル。その交響曲
の中で、イタリア留学前後の変ホ長調交響曲二曲を取り上げた録音。
レーベル独自に欧州各地の博物館に埋蔵されている18世紀写譜から演奏用ス
コア、パーツを復元し、世界復活演奏を実現。




<TELOS>
TLS055 \2080
K.A.ハルトマン(1905-1963):ピアノ作品集
小組曲第1番、小組曲第2番、トッカータ、フーガ、ソナチネ、
ソナタ第1番(トッカータ/ゆっくりした舞曲/終曲)、
ソナタ《1945年4月27日》
演奏:ベネディクト・ケーレン(Pf)
録音:2004-2005年
近年再評価の著しいカール・アマデウス・ハルトマンは管弦楽曲、弦楽四重奏
曲など多作だがピアノ作品だけを集めたCDは珍しい。作風は無調、厳格な対位
法、ジャズなど多様なイディオムの折衷がクルシェネクあたりを思い出させる。
ピアノのケーレンはゲザ・アンダらに師事した。ハルトマンの他、ヤナーチェ
ク、ストラヴィンスキー、アンタイル、サティなどもテロス・レーベルに録音
している。

TLS105 \2080
ヴァレリオ・サニカンドロ:室内楽作品集
私は照射する(2000)-A.Fl,B.Cl,Vc,Pf(prepared),Perc、
Repercussio(2002)-Vc,Pf(prepared)、
重点のコバルト(2001/2003)-Ob,Cl,Va,Vc,、
新しい形(2000)-Pf
ルネサンス(2000)-Vn,Pf(prepared)
救うためには影で覆いなさい(2002)-Fl,Cl,Vn,Vc,Pf(prepared)
演奏:E-Mex現代音楽アンサンブル
録音:2000-2004年
サニカンドロはヨーク・ヘラーとハンス・ツェンダーに師事した作曲家。
2002年にはダルムシュタット夏期国際現代音楽講習会でも教鞭をとっている。
作風は点描的、静謐さ、突然の音響爆発など、ここ20年くらいのヨーロッパ
現代音楽界のトレンドを反映している。

TLS120 \2080
J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲
ヴォルフガング・ディメトリク(アコーディオン)
2001年9月録音
右手で鍵盤、左手でボタンを操作して2つの鍵盤を弾くように演奏できるアコー
ディオンが1950年頃から現れました。それぞれの音域は5オクターヴ以上にわ
たり、ボタンによって3通りまたは4通りの音色を出すことができます。「ゴル
トベルク変奏曲」が本来書かれた鍵盤楽器の演奏者にとってさえ困難なこの大
作を、ディメトリクは鮮やかに演奏しています。けれども、この作品に長い間
に心を奪われていたディメトリクは、ポリフォニーを演奏できるこの楽器でこ
の作品に挑戦するのは自分にとって当然なことだと述べています。
ディメトリクは1974年オーストリアで生まれ、グラーツ音楽院とヴュルツブル
クのヘルマン・ツィルヒャー音楽院のほか、多くのマスター・クラスで学びま
した。ウィーンのファメ・コンクール、グラーツの国内音楽学校コンクールほ
か多数の賞を受賞し、1998年からバイエルンのアルテティング音楽専門学校で
教えています。

TLS121 \2080
ハイドン:「ピアノ・ソナタ集(アコーディオン用編曲)」
ニ長調Hob. XVI-42/へ長調Hob. XVI-29/ニ長調Hob. XVI-33/
変ホ長調Hob. XVI-28
ヴォルフガング・ディメトリク(アコーディオン)
2003年4月録音
ハイドンのピアノ・ソナタと現在称される作品のうち初期のものは、チェンバ
ロでもフォルテピアノでも演奏されましたが、ここに収録された、1770年代以
降の作品は、音量を変化させることのできるピアノを想定して作曲されました。
一方、上述した型のアコーディオンは、風圧によって音を出すという管楽器の
特性を持つと同時に、ボタンによって音色やニュアンスを変化させることがで
きます。ディメトリクは、ハイドンのピアノ・ソナタの音の特質や、異なる声
部の透明な組み合わせ方によって、アコーディオンに内在する力を発揮させら
れると考え、これらの作品の新しい解釈を企てたと述べています。

TLS125 \2080
ダーフィト・フィリップ・ヘフティ(1975-):「創始者」
無伴奏ヴァイオリンのための「日記」
無伴奏クラリネットのためのモザイク「おお、星よ」
フルート、打楽器とピアノのための「メランコリア1」
クラリネット協奏曲「創始者」
シュテファン・テンツ(Vn)、
ヴァレンティン・ヴァンデラー(Cl、バセットホルン)、
フィリップ・ラシーヌ(Fl)、マティアス・ヴュルシュ(Perc)、
オリヴァー・シュナイダー(P)
2003・2005・2006年録音
スイスで生まれたヘフティは作曲をヴォルフガング・リーム、クラリネットを
ヴォルフガング・マイアに学び、ジョルジュ・エネスコ・コンクールで1位を
受賞しました。指揮者・クラリネット奏者としても活躍しています。「メラン
コリア1」はサントリー音楽財団サマーフェスティバル2005<Music today 21>
で演奏されました。この曲名はデューラーが制作した「メランコリア」と題す
る一連の銅版画のうち、1514年の「メランコリア1」に由来し、そこには魔方
陣が描かれています。「創始者」は5連作の第1作で、管弦楽部分は伝統的手法
で作られているのに対して、独奏パートには現代的技法が多数用いられていま
す。




<MEGADISC>
MDC7801 \2250
「ジョン・ケージ:14-7-10-3」
フォーティーン(1990)-Pf,Fl/picc&bass,Cl,B-Cl,Hrn,Trp,2Perc,2Vn,Va,Vc,Cb
セヴン(1988)-Fl,cl,Perc,Pf,Vn,Va,Vc、
テン(1991)-Fl,Ob,Cl,Trb,Perc,Pf,2Vn,Va,Vc、
スリー(1991)-3Perc
ザ・バートン・ワークショップ
録音:2002-2005年
オランダの現代音楽アンサンブル、バートン・ワークショップはケージの、数
字だけの風変わりなタイトルの作品シリーズの第3弾。数字はどれも演奏者の
数を表していて、編成によっていくらか様相は異なるがいずれも全楽器のトゥ
ッティはなく、2、3の楽器が少しずつ弱音で長い音符を奏でてゆく瞑想的な音
楽。THREEは3人の打楽器奏者のための作品だがシュールな音が最弱音で延々と
続く。こんな音楽だがケージが純然たる打楽器作品を書いたのは久しぶりだっ
た。

MDC7802 \2250
アレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキー: タントラのカップリング
(1)協奏交響曲「マイトゥーナ」
(2)協奏交響曲「ジアオ」-弦楽オーケストラ、増幅されたヴィブラフォン、
鐘、チェレスタ、クラヴィノヴァのための
(1)ラビノヴィチ=バラコフスキー指揮 パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
(2)ジャン=ポール・デシー指揮 ムジク・ヌーヴェル・アンサンブル
録音:
(1)2005年12月17日ミラノ、ライヴ
(2)2004年2月8日、ベルギー、ライヴ
ラビノヴィチはアルゲリッチとの共演でも知られる作曲家、ピアニスト、指揮
者で、最近は何故かラビノヴィチ=バラコフスキーと名乗っている。このアル
バムはMEGADISCレーベルでの5枚目の作品集。今回はインドの宗教的なタイト
ルの作品です。タントラ教は、世界最古の信仰とされ、性愛(性交)を通し、
宇宙の最高真理を知る事を目的としているそうですが、実際の音はいつものラ
ビノヴィチ節でミニマルぽくチャカチャカと軽やかに明るく鳴っている作品で
す。



<DORON>
DRC3015 \2080
リスト:「3つの交響詩(オルガンとピアノ用編曲)」
マゼッパ/オルフェウス/タッソ、悲哀と勝利
ジャン・フランソワ=ヴォシェ(Org)、
クリスティアン・ファーヴル(P)
1987年4月録音
リストはすべての交響詩を2台ピアノに編曲していましたが、この演奏者たち
は交響詩をオルガンとピアノ用に編曲したいと考えました。ピアノ的な部分は
ピアノに、管弦楽的な部分はオルガンに割り当て、2つの楽器の間に対話が保
たれ、管弦楽版に劣らない壮麗な響きが作り出されています。
フランソワ=ヴォシェはベルンで生まれ、1975年ジュネーヴ音楽院を1等を得
て卒業しました。1985年からローザンヌ音楽院教授となり、独奏者としても活
動しています。ファーヴルは1955年ローザンヌで生まれの作曲家、ピアニスト。
ローザンヌ音楽院を1等で卒業後、カール・エンゲル、ステファン・アスケナ
ーゼ、グイド・アゴスティに師事しました。ローザンヌ音楽院教授を務めてい
ます。

DRC5027 \2080
フランソワ・パンティヨン(1928-):合唱作品集
(1)無伴奏合奏曲集(16の合唱曲とピアノのための間奏曲、
「アデライデの夢」「夢想」
(2)混声合唱とピアノのためのカンタータ「ダフネ」(オヴィディウスのラテ
ン語の歌詞による)
(3)ソプラノ独唱、混声合唱とオルガンのためのカンタータ「羊飼いたちのク
リスマス」(アルヌル・グレバンの歌詞による)
フランソワ・パンティヨン指揮
ベルン声楽アンサンブル
(1)ベルトラン・ルレ(P)、
(2)マルク・パンティヨン(P)、
(3)クリスタ・ゲッツェ(S)、フィリップ・ラウプシャー(Org)
録音:2005年1991年1995年
パンティヨンはラ・ショー・ド・フォンで生まれ、ブリュッセル王立音楽院で
ヴァイオリンと指揮を学びました。ルツェルン音楽祭で師事したカラヤンに独
奏ヴァイオリン奏者として雇われましたが、間もなく指揮することを勧められ、
1972年から1997年までトゥーン市立管弦楽団の指揮者・芸術監督を務めました。
室内管弦楽団「カペラ・ベルネンシス」を創設し、スイス国内外を演奏旅行も
しています。若い時から作曲し、いくつかの賞を受賞し、1986年のカンタータ
「世界の叫び」の成功によって作曲家としての地位を確立しました。歌劇、管
弦楽曲、協奏曲なども作曲しています。「ダフネ」でピアノを演奏しているマ
ルクはフランソワの甥です。
「羊飼いたちのクリスマス」の大部分は伝統的な様式によっているのに対し、
「ダフネ」はやや現代的ですが、いずれも響きの美しさを重視していることが
感じられます。




<AULOS(MUSIKADO)>
AUL66153 \2080
クロンベルク・アカデミー・ザ・ヴィジョン・シリーズVol.1
コダーイ:J.S.バッハの様式による3つのコラール前奏曲/
バルトーク:狂詩曲第1番Sz86/
ストラヴィンスキー:「プルチネッラ」からイタリア組曲/
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタニ短調op. 40
ラースロー・フェンイェ(Vc)、
オレク・ポリャンスキ(P)
2006年4月録音
コダーイは若い時バッハの音楽を好み、また子供の頃、家で弦楽四重奏を演奏
する際はチェロを弾いたので、室内楽曲ではチェロのための作品を最も多く作
曲しています。「イタリア組曲」は、ペルゴレーシのチェンバロ曲に基づいて
ディアギレフのロシア・バレエ団のために作曲した「プルチネッラ」からの5曲
をチェロとピアノ用に編曲したものです。
フェンイェは初めブダペストのリスト音楽院で学び、1994年から1998年まで
リューベックでダフィート・ゲリンガスに師事しました。1987年にハンガリー
国内コンクールで1位となった後、数々のコンクールに入賞し、2004年パブロ・
カザルス国際チェロ・コンクールで優勝し、2005年にはハンガリー国内のフラ
ンツ・リスト賞を受賞しました。ハンガリーの主要なオーケストラで演奏した
後、フランクフルト放送交響楽団主席チェロ奏者を務めています。

AUL66157 \2080
「ジャクリーヌ・フォンティン(1930-):管弦楽作品集第2集」
(1)アコーディオンと12の弦楽器のための協奏曲「東風」
(2)緑の陰の中で
(3)ピアノ協奏曲「寂しい岸」
(4)希望
(1)ダニエル・グリュセル(アコーディオン)、
ヴォルフガング・ヘントリヒ指揮 ドレスデン・フィル
(2)(3)ペーター・ヒルシュ指揮 ザールブリュッケン放送響、
(3)コリア・レッシング(P)
(4)ロベルト・グロスロット指揮 フランダース青年フィル
2006・1999年録音
フォンティンはベルギーのアンヴェルス(アントワープ)で生まれ、同地とパ
リでピアノと作曲、ウィーンでハンス・スワロフスキーに指揮を学びました。
1963年から1991年まで、アンヴェルス王立音楽院、続いてブリュッセル王立音
楽院の理論教授を務めました。100曲以上の作品の多くは、自然の美しさや友
人に触発されて作曲されたもので、和声の効果や楽器使用法の探求によってそ
の語法を発展させてきました。「東風」はフィンランドの画家マッコネンの絵
「東から来る風」、「緑の陰の中で」は中国の絵に刺激されて書かれました。
「希望」はフランダース青年フィルが南アフリカの希望峰で演奏するために委
嘱され、同国が平和で繁栄するようにという希望を表現しています。




<TUXEDO>
TUXCD1212 \1250
ヴェルディ:歌劇「椿姫」抜粋
第1幕前奏曲/思い出の日から/ああ、そはかの人か/プロヴァンスの海と陸/ジ
プシーの合唱/さようなら過ぎ去った日よ/パリを離れて 他
エディット・ラング(S)、ジョン・マロイ(T)、
ジョン・モデノス(Br)、
ナポレオーネ・アンノヴァッツィ指揮
ハンブルク放送響&合唱団
1974年録音
美しい声を持つラングはアメリカ人で、ハンブルク州立歌劇場の主要なドラマ
ティック・ソプラノの一人でした。マロイはインディアナ大学と南カリフォル
ニア大学で学び、1957-58年フルブライトの奨学金を得てハンブルクで学びま
した。1958-65年ドイツとスイスの歌劇場でテノールの主要な役を歌い、1966
-2006年イーストマン大学で教えました。モデノスはアメリカン・シアター・
ウィング・コンサート賞を受賞後、「椿姫」で歌劇にデビューしました。ギリ
シアに住み、歌手として初めてアテネのギリシア国立歌劇場の芸術監督となり
ました。

TUXCD5066 \1250
「アントン・カラス−ツィターと共に」
アントン・カラス:映画「第三の男」/カフェ・モーツァルト・ワルツ
ヨハン・シュトラウス2世:
美しき青きドナウ-ウィーン気質-ウィーンの森の物語
ヨハン・シュトラウス2世:ウィーンのボンボン
ツィーラー:ウィーン娘
エマヌエル・ホルニッシャー:ウィーンの密輸者行進曲
ツィーラー:レントラー
ツィーラー:ワルツ「ウィーンの市民」
レハール:刺激的なワルツ-金と銀他
アントン・カラス(ツィター)
19世紀後半から20世紀初めにかけての主に舞曲が、民族色豊かなツィターで演
奏されています。カラスはハンガリー人の家系で、1907(6?)年ウィーンで
生まれ、ウィーン音楽院で学びました。1948年ウィーンのカフェでのツィター
演奏をイギリスの映画監督キャロル・リードに認められました。翌年、キャロ
ルが監督した映画「第三の男」の音楽を担当して、世界的に有名になりました。
ツィーラーはオーストリアのオペレッタや舞曲の作曲家です。



<PIERRE VERANY>
PV706101 \2250
フォーレ:
優しき歌op. 61(ピアノと弦楽による伴奏付き版)/
ピアノ五重奏曲第1番ニ短調/月の光op. 46-2/
憂鬱op. 51-3/牢獄op. 83-1
ジェローム・コレア(Bs-Br)、
フィリップ・ビアンコーニ(P)、
ドミニク・ドジャルダン(Cb)、
パリシー四重奏団
2005年4月録音
ここに収録された歌曲は皆ヴェルレーヌの詩につけられたものです。「優しき
歌」は当時としては革新的な作品で、幸福な関係にあったエマ・バルダックを
思って作曲され、彼女に献呈されました。ピアノ五重奏曲第1番はあまり演奏
されませんが、最も優れた作品の一つで、難聴の兆候の出始めた1906年に完成
し、イザイに献呈されました。
コレアはパリ音楽院で学び、世界各地でバロックから20世紀までの歌劇に出演
し、トゥルーズ音楽院でバロック時代の歌唱法を教えています。1997年に17・
18世紀のイタリア音楽を専門とするバロック・アンサンブル「レ・パラダン」
を結成しました。ビアンコーニはカサドシュ国際コンクールとベオグラード青
少年音楽国際コンクールで優勝し、ヴァン・クライバーン国際コンクールで銀
メダルを受賞しました。ガルネリ四重奏団、東京クヮルテット、ジャン=ピエ
ール・ランパルなどと共演しています。

PV707021 \2250
クロード・バルバートル(1724-1799) :「未出版のクラヴサン曲集」
アリエッタと牧歌/アンダンテ/戦いの行進曲/前奏曲/陽気なエア/揺り床/前
奏曲とロンドー/バルバートル氏のロマンス/メヌエット/ロマンス/ミュゼット
と牧歌/狩他
ジャン=パトリス・ブロス(Cemb)
2006年6月録音
バルバートルは、18世紀パリで最も有名で、才能があり、活躍していたオルガ
ン・クラヴサン奏者の一人でした。生地ディジョンのオルガン奏者を務めた後、
1760年ノートル・ダム大聖堂のオルガン奏者、1766年王の弟(後のルイ18世)
のオルガン奏者となり、マリー・アントワネットやシャトル公にクラヴサンを
教えました。最初に出版されたのは1759年のクラヴサン曲集で、後にオルガン
のためのノエル集などを出版しています。ここに収録された作品は、1770年代
末に書かれたと思われる、フランス国立図書館が所蔵する手稿譜「様々な作曲
家によるクラヴサンと組織されたフォルテピアノの曲集」や、ヴェルサイユ市
立図書館所蔵の、1777年の日付のある、バルバートル自筆と思われる手稿譜に
含まれています。

PV707022/23 2枚組 \4500
ヴィヴァルディ:「様々な楽器のための協奏曲集」
協奏曲ハ長調RV558/葬送協奏曲変ロ長調RV579/協奏曲ハ長調RV555/
協奏曲ハ長調RV560/協奏曲ハ長調RV559/協奏曲ハ長調RV556「聖ロレンツォの
祝日のために」/協奏曲へ長調RV577/協奏曲へ長調RV572/2つのヴァイオリン
の協奏曲ニ短調RV566/2群の合奏のための協奏曲イ長調RV585/協奏曲ハ長調
RV557/ヴァイオリンとオーボエの協奏曲ト短調RV576
ジャン=クリストフ・スピノジ指揮
アンサンブル・マテウス
1995年12月・1996年10月録音
分売で出ていたスピノジの名盤ヴィヴァルディの協奏曲集(PV796023と
PV704052)のセット化。
アンサンブル・マテウスは1991年に演奏を始め、演奏曲目によって5人から
35人の、古楽器又は現代の楽器を使用する若い演奏家で構成されます。特に
ヴィヴァルディの研究と演奏で評価され、日本を含む世界各地で演奏してい
ます。アムステルダムのファン・ヴァセナー国際コンクール、「付随音楽の
最優秀作品に対する音楽批評家賞」、「アントニオ・ヴィヴァルディのディ
スク国際賞」、「年間最優秀ディスク賞」などを受賞しました。

PV707031 \2250
ジョルジュ・オンスロー(1784-1853):
弦楽五重奏曲第21番ト短調op. 51/
弦楽五重奏曲第34番ホ長調op. 82
サロン・ロマンティク
【ピエール・フランク(ヴァイオリン)、 ヴィオレーヌ・ド・グルネ(ヴァ
イオリン)、オディル・ポドポヴィトニ(ヴィオラ)、 ソフィー・セルフ
(ヴィオラ)、 パウリーヌ・ワルニエ(チェロ)】
2006年6月録音
サロン・ロマンティクによるオンスロウの弦楽五重奏曲集第2弾。
オンスロウはJ.L. ドゥシェクとJ.B. クラマーにピアノを習い、1801年メユー
ルの歌劇を聴いて作曲家になることを決め、A. レイハに作曲を学びました。
貴族たちがパリの邸宅で過ごす冬には、そこで新作の主に室内楽曲を演奏しま
した。1827年の歌劇「行商人」は成功を収め、1842年学士院会員となりました。
70曲の四重奏曲・五重奏曲を含む多数の室内楽曲のほか、3つの歌劇、4つの交
響曲など100曲以上の作品があります。最後の室内楽曲となった第34番は、オ
ンスロウの他の五重奏曲では楽器の選択が任意(ヴィオラかチェロ2つ、又は
チェロとコントラバス)であるのに対し、ヴィオラ2つと指定されています。
サロン・ロマンティクは、当時の楽器を用いて19世紀の室内楽曲を演奏し、サ
ロンの雰囲気を再現しようとする弦楽合奏団で、編成は演奏する曲によって変
わります。

<KML Recordings>
KML 1112/3(CD+Bonus DVD-PAL) \2300
I・ストラヴィンスキー:2台のピアノのための協奏曲(2台ピアノ版)
C・ドビュッシー:白と黒で(2台ピアノ版)
I・ストラヴィンスキー:
5つの易しい小品(1台4手連弾版)、3つの易しい小品(1台4手連弾版)、
ラグタイム(マリエルによるソロ)、
8つの易しい小品《5本の指で》より Larghetto、Moderato、Lento(カティア
によるソロ)、花のワルツ(1台4手連弾版)、
タンゴ(バビン編曲/2台ピアノ版)
カティア・ラベック(ピアノ)、マリエル・ラベック(ピアノ)
リリース第1弾となった「ボレロ(KML 1111)」が大きな話題を呼ぶなど、
華々しいスタートを切ったラベック姉妹の自主レーベル「KML Recordings」
第2弾はストラヴィンスキー&ドビュッシー!
1910年に行われた「火の鳥」初演後の舞台裏での初対面から親交が続いたスト
ラヴィンスキーとドビュッシーのカップリングという選曲からは、ラベック
姉妹の深いこだわりを感じ取ることが出来る。
「春の祭典」に代表されるストラヴィンスキー独特のリズム感とフランス印
象主義の大家ドビュッシーの色彩感は、ラベック姉妹の持ち味を存分に発揮
出来る重要な要素なのである。
中でも「動のカティア、静のマリエル」と言われる対照的な特徴を持つラベッ
ク姉妹が弾くドビュッシーの「白と黒で」は、タイトルを見ただけで否応な
しに期待させられてしまう。
ちなみに収録曲の1部はフィリップス時代に録音が行われているが、「KML
Recordings」からの最新盤は全曲が2006年にパリで収録された最新録音!
また、特典として映画製作者、ディレクター、グラフィック・デザイナーと
して活動を続けているタル・ロスナーの監修によって、CDの収録曲の中から
5作品を用いて製作されたDVDも封入されるなど満載の内容。
さらにスケールアップした世界屈指のピアノ・デュオが前作を上回る大きな
感動と衝撃を与えてくれる。今回も凄い!
(ボーナスDVDはPAL方式となります。予めご了承下さい。)




<Chandos>
CHAN 10409 \2080
吹奏楽へのオマージュ ――
マルコム・アーノルド(1921−2006):水上の音楽
ジョン・マッケイブ(1939−):キャニオンズ
ボクストン・オウ(1924−1997):組曲《ジョン・ゲイ》
アダム・ゴーブ(1958−):アウェイデー
ケネス・ヘスケス(1968−):ディアギレフ・ダンス
クラーク・ランデル(指揮)、
ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・ウィンド・オーケス
トラ
「イギリス」、「ドイツ」、「フランス」、「北欧」、「ロシア」、「ダン
ス」、「マーチ」など様々なテーマに沿った作品集のリリースを行い、何れ
もベストセラーとして高い評価を獲得しているイギリス随一の吹奏楽団ロイ
ヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・ウィンド・オーケストラ
(以下RNCM)。主席指揮者クラーク・ランデルが率いるRNCMが定めた2007年
のテーマはシリーズ2度目となる「イギリス」!ホルストやヴォーン=ウィリ
アムズなど吹奏楽のバイブルとして広く演奏されている作品を集めた前作
(CHAN 9697/MCHAN 9697)に対して、今回は20世紀後半から21世紀にかけて
作曲が行われた魅力あふれる作品をピックアップ。ヘンデルの「水上の音楽」
へのオマージュであるアーノルド版「水上の音楽」、バーンスタインのミュ
ージカルにヒントを見出し独特のリズムを持ったゴーブの「アウェイデー」、
そしてイギリスの人気作曲家ヘスケスがロシア・バレエ団の創設者であるディ
アギレフへのオマージュとして作曲を行った「ディアギレフ・ダンス」など
注目作品がズラリ!
20世紀から21世紀になっても変わらぬイギリス音楽の魅力と吹奏楽の素晴ら
しさを改めて教えてくれる珠玉のアルバムである。

CHAN 10415 \2080
J・N・フンメル:
バレエ音楽《ミュティレネのサッフォー》/バレエ音楽《魔法の城》
/12のワルツとコーダ
ハワード・シェリー(指揮)、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ
積極的な姿勢でフンメルの作品の録音に取り組んでいるシェリー&ロンドン
・モーツァルト・プレーヤーズのコンビによる新録音は、今回も非常にユニ
ークな選曲で聴かせてくれる。古代ギリシャの女流詩人サッフォーを題材と
したバレエ音楽「サッフォー」、出版が行われず演奏機会に恵まれなかった
「魔法の城」を収録した天才作曲家のバレエ音楽集であり、今回のリリース
は両作品の貴重な録音となる。ちなみにロンドン・モーツァルト・プレーヤ
ーズはシェリーとのコンビで「フンメル」、バーメルトとのコンビで「モー
ツァルトと同世代の作曲家シリーズ」のリリースを進めており、いま再び脚
光を浴びているイギリスの名門室内オーケストラである。

CHAN 10390 \2080
S・タネーエフ:交響曲第1番ホ短調/同第3番ニ短調
ワレーリー・ポリャンスキー(指揮)、
ロシア国立交響楽団
ロジェンストヴェンスキー直伝のタクトさばきでシャンドスのロシアン・レ
パートリーを支えるマエストロ・ポリャンスキー。現在も好評を博している
交響曲第2番&第4番を収録した第1集(CHAN 9998/MCHAN 9998)のリリース
から数年の時を経て発売される待望の第2集。現在入手可能なタネーエフの交
響曲全曲録音は非常に少ないだけに、今回のリリースで全4曲が勢揃いとなる
ポリャンスキー盤が重宝されることは間違いないだろう。

CHAN 0733 \2080
W・バード:聖歌集第1巻/同第2巻
リチャード・マーロウ(指揮)、
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
これまでにリリースされたデュリュフレ、メンデルスゾーン、そしてパレス
トリーナのアルバムでその高い実力を改めて証明したマーロウ&ケンブリッ
ジ・トリニティ・カレッジ合唱団。新たに取り上げるのはバードの宗教作品
であり前作に引き続き“シャコンヌ”シリーズからのリリースとなる。カト
リックへの信仰を貫いたバードの聖歌集は、1589年と1591年の2度に渡って
作曲が行われたモテット集である。

CHSA 5048(SACD-Hybrid) \2850
勝利の幻想曲 ――
A・ギルマン:
幻想行進曲、スターバト・マーテルによる瞑想曲、アレグロ、シューマンを
讃えるフィナーレ
M・デュプレ:Cortege et Litanie
C・サン=サーンス:Cypres et Litanie
P・M・デュボワ:勝利の幻想曲
C・グノー:ロシア国歌による幻想曲
E・ジグー:Grand Choeur Dialogue
イアン・トレイシー(オルガン)、
ラモン・ガンバ(指揮)、BBCフィルハーモニック
タンスマンやワイルの作品集、合唱作品集、ヒコックスのライヴなど独自路
線を進み始めたシャンドスのSACDハイブリッド・シリーズ。最新作となるオ
ール・フレンチ・プログラムによるオルガン作品集では、名奏者イアン・ト
レイシーがイギリス最大級の規模を誇るリヴァプール大聖堂のヘンリー・
ウィリス・オルガンを用いて壮麗なサウンドを響かせる!

●Chandos Opera In English
CHAN 3142 \1750
偉大なオペラ・アリア集(英語版)Vol.18 ――
G・ドニゼッティ:歌劇《ファヴォリータ》より
G・シレア:歌劇《アドリアーナ・ルクヴルール》より
G・ロッシーニ:歌劇《タンクレディ》より
R・ワーグナー:歌劇《リエンツィ》より/他
ジェニファー・ラルモア(メゾソプラノ)、
デイヴィッド・パリー(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団、他
お馴染みとなったシャンドスとピーター・ムーア財団の共同制作による英語
オペラの最新盤は、イギリスのメゾソプラノ奏者ラルモアのソロ・アルバム。




<Lyrita>
SRCD.236 \2180
ジェラルド・フィンジ(1901−1956):
チェロ協奏曲Op.40/クラリネット協奏曲Op.31*
ヨーヨー・マ(チェロ)、ジョン・デンマン(クラリネット)、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団*
世界中を飛び回り、クラシックのみならずジャンルの垣根を取り払った幅広い
活躍を続けるチェリスト、ヨーヨー・マ。
そんなヨーヨー・マが約30年前の若かりし時代に録音を行い、自身にとっての
ファースト・アルバムとなった伝説の録音が遂にCDとして復刻!
LPとして発売された以降は完全にお蔵入りとなっていた若きヨーヨー・マの
フィンジ。この録音は、昨年のリリタ(Lyrita)の活動再開以来ファンやコレ
クターの間から特に強く復刻が望まれていたレア音源なのである。
20世紀前半のイギリスに生きたフィンジにとって最後にして最大の大作となっ
たチェロ協奏曲は、数あるチェロのための名作に引けを取らない素晴らしい作
品として高く評価されておりファンも多い。
カップリングのクラリネット協奏曲もフィンジを代表する作品の1つ。ロンド
ン響、ロンドン・フィルといったイギリスの2大オーケストラの首席奏者を歴
任したデンマンがフィンジの魅力を十二分に聴かせてくれる。
ヨーヨー・マのファースト・アルバムの復活、しかもレパートリーは現在のリ
リースからは想像もつかないフィンジなのだから話題必至間違い無し!チェロ
協奏曲は1979年の録音(世界初CD化/ADD)。
(LyritaはCD-Rプレス盤となります。予めご了承下さい。)

SRCD.316 \2180
イギリスのホルン協奏曲集 ――
ゴードン・ジェイコブ(1895−1984):ホルン協奏曲
マルコム・アーノルド(1921−2006):ホルン協奏曲第2番Op.58
ヨーク・ボーウェン(1884−1961):ホルン協奏曲Op.150
ルース・ギップス(1921−1999):ホルン協奏曲Op.58
ギルバート・ヴィンター(1909−1969):狩猟月
デイヴィッド・パイアット(ホルン)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
伝説の名手デニス・ブレインの再来と評されるイギリスの天才奏者デイヴィッ
ド・パイアットの録音がリリタから登場!
ロンドン交響楽団の首席奏者としての活躍はもちろんのこと、ソリストや室内
楽奏者としてもイギリスを代表する名手との呼び声に相応しい実力を発揮し続
けているデイヴィッド・パイアット。
ジェイコブやアーノルド、ボーウェンなど20世紀イギリスの名作曲家たちの作
品によるイギリス・プログラムは1994年と1996年に収録が行われた初出音源。
レコーディング・プロデューサーはハイペリオンで辣腕を振るっているアンド
ルー・キーナーが担当するなど、録音面も充実。注目度高し!

SRCD.203 \2180
アーノルド・クック(1906−2005):
弦楽オーケストラのための協奏曲ニ長調/交響曲第1番/バレエからの組曲
《ヤベツと悪魔》
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
第2次世界大戦では戦場に赴きながらも見事に生還を果たしたクックは、ベル
リンでヒンデミットに作曲を師事したイギリスの作曲家である。ちなみにマー
ラーの交響曲第10番を補筆完成させたクックは別人。1988年、1989年、1974
年の録音(全曲世界初出/ADD&DDD)。

SRCD.214 \2180
イギリス軽音楽の宝石 ――
フィリス・テイト(1911−1985):ロンドン・フィールズ
サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875−1912):
王妃のワルツ、アンダンテ、アンダンテ・モルト
グランヴィル・バントック(1868−1946):ロシアの情景
セシル・アームストロング・ギブス(1889−1960):
舞踏組曲《ファンシー・ドレス》
エリザベス・ルティエンス(1906−1983):組曲《旅》
バリー・ワーズワース(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
サイモン・ジョリー(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
19世紀後半から20世紀にかけて作曲が行われた、イギリスの作曲家たちによ
る知られざる作品がたっぷりと収録された管弦楽作品集。37才という若さで
この世を去ったコールリッジ=テイラーの小品が聴ける。1988年&1989年の
録音(全曲世界初出/DDD)。

SRCD.314 \2180
アーサー・ベンジャミン(1893−1960):
序曲《イタリアン・コメディ》/民族舞踊による組曲《コティヨン》/
ノース・アメリカン・スクエア・ダンス組曲/交響曲
マイヤー・フレッドマン(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン交響楽団、
バリー・ワーズワース(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
晩年のスタンフォードが育成に特に力を入れていたのがこのアーサー・ベン
ジャミン。大規模な作品である「交響曲」から小規模な管弦楽曲までをバラ
ンスよく収録している。1部世界初出(ADD&DDD)。

SRCD.239 \2180
G・フィンジ:
セヴァーン狂詩曲Op.3/夜想曲Op.7/3つのモノローグ/ロマンスOp.11/
前奏曲Op.25/悲歌《落ち葉》Op.20/入祭唱Op.6/エクローグOp.10*/
大幻想曲とトッカータOp.38*
ロドニー・フレンド(ヴァイオリン)、
エイドリアン・ボールト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
ピーター・ケイティン(ピアノ)*、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)*、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団*
巨匠ボールトとロンドン・フィルのコンビによる演奏が中心となったフィン
ジの作品集。ロドニー・フレンドは録音当時ロンドン・フィルのコンサート
・マスターを務めていた実力者。ケイティンのピアノとハンドリー&ニュー
・フィルハーモニアのコンビの演奏による「大幻想曲とトッカータ」もフィ
ンジの名作の1つ。世界初CD化(ADD)。

SRCD.241 \2180
ボールト・コンダクツ・アイアランド ――
ジョン・アイアランド(1879−1962):
ピアノと管弦楽のための《伝説》/序曲《サティリコン》/ピアノ協奏曲/
These Things Shall Be/2つの交響的練習曲
エリック・パーキン(ピアノ)、
ジョン・キャロル・ケース(バリトン)、
エイドリアン・ボールト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団&合唱団
前出のフィンジに続いてこちらのアイアランドもボールトの指揮によるもの。
リリタからリリースされている数々のボールトの録音は、今は亡き巨匠の自
国の作品に対する情熱の証明である。ピアーズ・レーンの演奏でハイペリオ
ンから新たにリリースされ話題を呼んだ「ピアノ協奏曲」と「伝説」。パー
キンとボールト&ロンドン・フィルによる録音はまさに“元祖”である。世
界初CD化(ADD)。

SRCD.243 \2180
フランク・ブリッジ(1879−1941):
ダンス・ラプソディ/舞踏詩/2つの詩/序曲《レブス》/
アレグロ・モデラート
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
当時のイギリスの作曲家としては珍しい無調や印象主義といった前衛的な手
法を自らの作品へと取り入れたブリッジ。収録曲は全て管弦楽作品で固めら
れており、ブリッジへの入門としてもお奨め。世界初CD化(ADD)。

SRCD.247 \2180
アーネスト・ジョン・モーラン(1894−1950):
シンフォニエッタ/交響曲ト短調/仮面のための序曲
エイドリアン・ボールト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
スタンフォードとアイアランドに作曲を学んだモーランは、同世代のホルス
トやヴォ―ン=ウィリアムズと同じくイギリスの民謡を大切にした作曲家で
ある。代表作「交響曲ト短調」をボールトの演奏で聴けるイギリス音楽ファ
ン要チェックの録音。世界初CD化(ADD)。

SRCD.248 \2180
E・J・モーラン:
狂詩曲第2番/ヴァイオリン協奏曲/ピアノと管弦楽のための《狂詩曲》
嬰へ長調
エイドリアン・ボールト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
ジョン・ジョージアディス(ヴァイオリン)、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、ロンドン交響楽団、
ジョン・マッケイブ(ピアノ)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
モーランの作品の中でも代表作として挙げられる「ヴァイオリン協奏曲」を
収録。3作品ともそれぞれ異なるアーティストたちの演奏が収録されており、
聴き比べも面白い。世界初CD化(ADD)。

SRCD.249 \2180
レノックス・バークリー(1903−1989):
交響曲第1番Op.16/同第2番Op.51
ノーマン・デル・マー(指揮)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
ナディア・ブーランジェの下で研鑚を積んだバークリーの交響曲集。第1番
と第2番がカップリングされ1枚のディスクで聴けるところも嬉しい。
世界初CD化(ADD)。

SRCD.255 \2180
アラン・ロースソーン(1905−1971):
交響的練習曲/序曲《街角》/ピアノ協奏曲第1番/同第2番
ジョン・プリッチャード(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、マルコム・ビンズ(ピアノ)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、ロンドン交響楽団
クラシック音楽、映画音楽の作曲家として活躍したロースソーン。クラシッ
ク作品の代表作でもある「交響的練習曲」はプリッチャード&ロンドン・
フィルの演奏。世界初CD化(ADD)。




<Prima Voce>
NI 7918 \1680
マファルダ・ファヴェーロ(1903-1981)-録音集(録音:1929年-1946年)
マファルダ・ファヴェーロ(ソプラノ)、様々なアーティスト
「プリマ・ヴォーチェ」は、往年の名歌手たちの歌声が収録された78回転の
SP盤の演奏をマイクロフォンで拾い、デジタル化を行う復刻シリーズ。
(Prima VoceはCD-Rプレスでのご提供となります。)

NI 7922/3 2枚組 \2580
エミリオ・デ・ゴゴルツァ(1872-1935)-
オペラ・アリアと歌曲集(録音:1903年-1916年)
エミリオ・デ・ゴゴルツァ(バリトン)、様々なアーティスト

NI 7917 \1680
ウラディミール・カストルスキー(1871-1948)-
録音集(録音:1906年-1939年)
ウラディミール・カストルスキー(バス)、様々なアーティスト

NI 7915/6 2枚組 \2580
サンクト・ペテルブルク国立博物館の秘宝音源より-
ロシアと世界の美声(録音:1904-1913年)
レオニード・ソービノフ(テノール)、
レフ・ミハイロヴィチ・クレメンティエフ(テノール)、
オスカル・カミオンスキー(バリトン)、他




<Anglo Records>
AR 020-3 \2180
ブラス・ヴィルトゥオージ-
P・スパーク:マンハッタン/ユーフォニアム協奏曲第2番/チューバ協奏曲
/ハーレクイン/トロンボーン協奏曲
ウッドロー・イングリッシュ(トランペット)、
ステフ・ピラート(ユーフォニアム)、
マーカス タイナート(チューバ)、
デイヴィッド・チャイルズ(ユーフォニアム)、
オラフ・オット(トロンボーン)、他




<De Haske>
DHR 12-009-3 \2180
ソラリス-ファンファーレ・バンドのための作品集 ――
J・ヴァンデルロースト:フィアーワーク、アヴァロン
P・スパーク:二つの流れのはざまに
J・ハーデルマン:Clouds on the Heath
T・ドス:ソラリス
P・K・シャールス:Bazuingeschal & Klinkende cimbalen
オランダ・ファンファーレ・オーケストラ、他

DHR 02-040-3 \2180
ドラゴン・ファイト-
E・エルガー:威風堂々第3番
J・デ・ハーン:ネルヴァルの詩
F・レハール・ヴィリアの歌
O・シュワルツ:ドラゴン・ファイト/他
ヴァルター・ラツェク(指揮)、
ドイツ・ブレーザーフィルハーモニー

<Hyperion>
CDA 67605 \2080
SACDA 67605(SACD-Hybrid) \2850
L・V・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.2
ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28《田園》
同第8番ハ短調Op.13《悲愴》
同第3番ハ長調Op.2-3
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)
当代最高のバッハ弾きとしての評価をさらに凌駕する活躍を続ける鍵盤の女
神アンジェラ・ヒューイットによるベートーヴェンのソナタ集。昨年10月に
来日公演の演奏曲目でもあった「熱情」を収録した第1集は、ヒューイットの
類稀なる音楽性とイタリアの銘器ファツィオーリの豊かな響きが余すことな
く発揮された名演として日本のみならず世界各国から絶大な評価を受けてい
る。第1集の「熱情」に続く今回のメイン・プログラムは、同じくベートー
ヴェンの3大ソナタの1つとして数えられる名作「悲愴」。ベートーヴェン自
らの未来への不安や苦悩といった揺れ動く感情を、ヒューイットがピアノと
いう最大の理解者を用いて聴き手へと伝えてくれる。
ちなみに第2楽章「アダージョ・カンタービレ」は昨年の来日公演でアンコー
ルとして演奏が行われ、ホール全体を包み込むような優しく美しい旋律が全
ての聴衆の心に深く大きな感動を与えてくれたのである。

CDA 67541/2 2枚組 \4160
J・S・バッハ:
無伴奏チェロ組曲BWV.1007-1012(全曲)、
無伴奏チェロ組曲第1番より プレリュード(アンナ・マグダレーナの筆写譜に
よる)、同(ヨハン・ペーター・ケルナーの筆写譜による)、同(ヨハン・クリス
トフ・ヴェストファル・コレクションの筆写譜による)
カタルーニャ民謡(サリー・ビーミッシュ編曲):鳥の歌
スティーヴン・イッサーリス(チェロ)
2005年にリリースされたブラームス以来となる「ミスター・ガット弦」イッサ
ーリスの最新作は、遂にバッハの無伴奏チェロ組曲全曲が登場!
多種多様なレパートリーで数多くのコンサートやレコーディングを行ってきた
イッサーリスにとっても「バッハは究極の存在」だと言う。そんなイッサーリ
スにとって初となる今回の全曲録音。それはバッハの無伴奏組曲という偉大な
る作品と対峙する覚悟、そして決して衰えることのない音楽への情熱が実現さ
せた真の芸術と言えるだろう。響きや音色を重視してスチール弦ではなくガッ
ト弦を用い続けているため「ミスター・ガット弦」との異名を持つイッサーリ
ス。単純なモダン楽器の演奏でもなく、ピリオド楽器の演奏でもない新たなバ
ッハの無伴奏チェロ組曲がここに姿を現すこととなる。

CDA 67588 \2080
R・シュトラウス:歌曲全集Vol.2 ――
夜Op.10-3/待ちわびてOp.10-5/私の心は沈黙し冷えるOp.19-6/ぼくのすべて
の想いOp.21-1/あなたこそ心の冠Op.21-2/ああ、恋人よ、私は別れねばなら
ないOp.21-3/ああ、あなたが私のものならOp.26-2/わが魂よ、憩えOp.27-1
/たそがれの愛Op.29-1/ときめく胸Op.29-2/夜の散歩Op.29-3/青い夏
Op.31-1/白いジャスミンOp.31-3/ばらの花環Op.36-1/森の幸せOp.49-1/
金色の光あふれる中Op.49-2/子守歌Op.49-3/愛そうと思う者はOp.49-7/
ああ、何という悲しみOp.49-8/盲目の嘆きOp.56-2/
オフェーリアの3つの歌Op.67
アンネ・シュヴァネヴィルムス(ソプラノ)、
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
シューベルト、シューマンに代表されるように抜群の評価を獲得し、ベストセ
ラーとして好評を得ているハイペリオンの歌曲シリーズ。クリスティーネ・ブ
リューワーが好演を聴かせてくれたリヒャルト・シュトラウスの歌曲集の続編
となる今回の第2弾ではアンネ・シュヴァネヴィルムスがハイペリオンに初登
場。ラトル、コリン・デイヴィス、アンドリュー・デイヴィス、ビシュコフ、
エルダーなどの巨匠たちとの共演経験も豊富なシュヴァネヴィルムス。
世界中の歌劇場で感動を与えている歌声の持ち主がまた1人、ハイペリオンに
加わった!

CDA 67609 \2080
W・A・モーツァルト:
ピアノ三重奏曲第2番ト長調K.496/同第5番ハ長調K.548
同第1番変ロ長調K.254
フロレスタン・トリオ
ハイペリオンの室内楽を牽引するフロレスタン・トリオによるモーツァルトの
第2集。前作でも素晴らしい解釈と技術を堪能させてくれたフロレスタン・トリ
オの演奏は今回も深い抒情性と完璧な完成度を誇っている。ヴァイオリンのア
ンソニー・マーウッド、チェロのリチャード・レスター、そしてピアノのスー
ザン・トムズによるトリオの底力は計り知れない。

CDD 22060 2枚組 \2080
チャールズ・エイヴィソン(1709−1770):
スカルラッティのソナタによる12の合奏協奏曲
ロイ・グッドマン(指揮)、ブランデンブルク・コンソート   
ニューカッスルが生んだイギリスにおける18世紀最大の作曲家エイヴィソンが
スカルラッティを題材として書き上げた代表作。
CDA 66891/2からの移行再発売。





<Helios>
CDH 55286 \1280
若き日のスクリャービン-A・スクリャービン ――
ピアノ・ソナタ変ホ短調(クームズ補完版)/ワルツ ヘ短調Op.1/
ワルツ嬰ト短調/ワルツ変ニ長調/エゴロヴァの主題による変奏曲/
ワルツ変ニ長調/夜想曲嬰ヘ短調Op.5-1/夜想曲イ長調Op.5-2/幻想ソナタ
/フーガ ホ短調/カノン ニ短調/マズルカ ロ短調/マズルカ ヘ長調/
練習曲嬰ニ短調Op.8-12(第2稿)/前奏曲嬰ハ短調Op.9-1/
夜想曲変ニ長調Op.9-2/アレグロ・アパッショナートOp.4
スティーヴン・クームズ(ピアノ)
名ピアニストとしても活躍したロシアの奇才が残した若かりし頃の名作が満載!
CDA 67149からの移行再発売。

CDH 55228 \1280
オーランド・ギボンズ(1583−1625):アンセムとヴァース・アンセム集 ――
ダヴィデの子に栄あれ/主に向かって喜び歌おう/ヨハネの証はかくのごとし
/汝らもしキリストと共に甦らせられしならば/おお主よ、われを責めたもう
な/マニフィカト/ヌンク・ディミッティス/Behold, thou hast made my
days/栄光の王なる主よ/栄光、そして偉大なる主/幻想曲イ短調/手を打ち
鳴らせ/汝は知恵の神/Blessed are all they that fear the Lord/神々の
偉大なる王
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)、
スティーヴン・ヴァーコー(バリトン)、
デイヴィッド・ヒル(指揮)、ウィンチェスター大聖堂聖歌隊
テューダー朝時代に活躍した偉大なる作曲家のアンセム集。
CDA 67116からの移行再発売。

CDH 55233 \1280
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660−1725):
カンタータ《コレア・ネル・セノ・アマト》/《ラ・フォリア》による変奏曲
/カンタータ 《ジア・ルシンガト・アピエノ》
リン・ドーソン(ソプラノ)、パーセル・クヮルテット
ドメニコの父であり、ナポリ楽派の大作曲家でもあった音楽家のラ・フォリア!
CDA 66254からの移行再発売。




<Deux-Elles>
DXL 1120 \2180
H・パーセル:歌劇《妖精の女王》Z.629(抜粋)
クリストファー・モンクス(指揮)、
アルモニコ・コンソート、オーケストラ・オヴ・ザ・バロック
エンジニア出身のプロデューサー、パトリック・ネイラーによって1998年に設
立されたイギリスの新興レーベル「Deux-Elles(ドゥーゼル)」。「古楽」、
「20世紀音楽」、「子供向け作品」をレパートリーの柱としており、水準の高
い演奏が数多くラインナップされている。また、プロデューサーであるパトリ
ック・ネイラーのエンジニア時代の経験が活かされたハイクォリティの録音も
大きな特徴。タイトルによっては、イギリスの名エンジニアであるトニー・
フォークナーも収録に参加するなど演奏と音質の両面へ注目が集まること間違
い無し。「Deux-Elles(ドゥーゼル)」の動向にご注目下さい!
「Deux-Elles(ドゥーゼル)」のメイン・アーティストの1つであるバロック&ル
ネサンス音楽の演奏団体「アルモニコ・コンソート」。パーセルが作曲を行っ
た数々の劇音楽の中でも特に高い人気を誇る「妖精の女王」。アルモニコ・コ
ンソートは、8人の歌手と小編成のバロック・オーケストラというシンプルな編
成でパーセルの醍醐味を伝えてくれる。

DXL 1096 \2180
フランチェスコ・スカルラッティ(1666−c.1741):
主は言われた/ミサ曲/ミゼレーレ
エマ・カークビー(ソプラノ)、
クリストファー・モンクス(指揮)、
アルモニコ・コンソート、コンチェルト・ガレーゼ、
イングリッシュ・コルネット&サクバット・アンサンブル
ドメニコ・スカルラッティの父であるアレッサンドロ・スカルラッティの弟に
あたるフランチェスコ・スカルラッティの宗教作品集。7人という小編成のア
ンサンブルを伴奏とする16声の合唱が壮麗なハーモニーを聴かせてくれる。
そして、なんといってもエマ・カークビー。その歌声は絶品の一言!

DXL 1112 \2180
T・L・ビクトリア:
レクレツィオ《わが心は生活に疲れたり》、死者のためのミサ曲
A・ロボ:モテトゥス《わがハープは悲しみの音に変わり》
クリストファー・モンクス(指揮)、アルモニコ・コンソート
スペイン・ルネサンス時代の宗教音楽の最大傑作と言っても過言ではないビク
トリアのレクイエム。タリス・スコラーズによる名演が存在する同曲だが、
2004年9月にオックスフォード・マートン・カレッジ・チャペルで収録された
当盤の演奏も名演の一角に食い込む素晴らしいスケールである。

DXL 1092 2枚組 \4360
C・ドビュッシー:前奏曲集第1巻&第2巻(全曲)
メルヴィン・タン(ピアノ)
フォルテピアノを用いてノリントン&ロンドン・クラシカル・プレーヤーズと
共演を行ったベートーヴェンで一世を風靡したメルヴィン・タン。モダン・ピ
アノで繰り出されるドビュッシーの色彩感はメルヴィン・タンの新たな境地を
感じさせてくれる。

DXL 1116 \2180
エイドリアン・ジャック(1943−):
弦楽四重奏曲第3番/同第4番/08.02.01/弦楽四重奏曲第5番/
同第6番(セレナーデ)
アルディッティ弦楽四重奏団
エイドリアン・ジャックは、1977年から1994年まで音楽番組の台本作家として
BBCで勤務した経歴を持つ現代イギリスの音楽家。膨大な数の現代作品の初演や
演奏を手懸けてきたアルディッティ弦楽四重奏団が圧巻の演奏を展開している。





<Brana Records>
BR 0014 \1780
糸を紡ぐ娘 ――
S・モニューシュコ(メルセル編曲):糸を紡ぐ娘
J・S・バッハ(ガルストン編曲):シシリアーナ
A・コレッリ:サラバンド
C・グルック:メヌエット
L・V・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27《月光》
F・クーラウ:ソナチネ ハ長調Op. 20-1
F・シューベルト:即興曲ヘ短調D935
F・ショパン:マズルカ イ短調Op.68-2
K・シマノフスキ:練習曲第1番&第3番、前奏曲Op.1-1、同Op.1-7
H・ヴィラ=ロボス:オリオン3つ星
A・ハチャトゥリアン:トッカータ
D・カバレフスキー:ピアノ・ソナタ ハ長調Op.13-1
K・ワイル:タンゴ・バラード
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)
バッハ、ベートーヴェン、クーラウからヴィラ=ロボスやワイル、ハチャトゥ
リアン、そして珍しいカバレフスキーのソナタなどブルメンタールの驚異的な
レパートリーもの広さを証明する楽しさに満ちたアルバム。

BR 0009 \1780
友人とライバルVol.2-ベートーヴェン&ホフマイスター ――
L・V・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
F・A・ホマイスター:ピアノ協奏曲ニ長調
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)、
ロベルト・ワーグナー(指揮)、ウィーン交響楽団、
アルベルト・ゼッダ(指揮)、プラハ室内管弦楽団
自らが設立した楽譜出版社ホフマイスター社がベートーヴェンの作品を出版す
るなど、親交のあった2人の大作曲家のピアノ協奏曲が共演!ブルメンタール
の奏法と古典派のピアノ協奏曲の融合が見事。1962年&1967年の録音。

BR 0019 \1780
A・ルビンシテイン:ピアノ五重奏曲ヘ長調Op.55
N・リムスキー=コルサコフ:ピアノ五重奏曲変ロ長調(遺作)
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)、
ニュー・フィルハーモニア・ウィンド・アンサンブルのメンバーたち
ルビンシテイン&リムスキー=コルサコフの作品をブルメンタールが弾きこ
なすなどロシアとラテンの融合が実現。ブルメンタールの貴重な室内楽録音
であり、ホルンのニコラス・ブッシュなどの名手が参加している。1979年チェ
ルシーでの録音。

BR 0018 \1780
ブルメンタール・コレクションVol.2
F・ショパン:マズルカ、夜想曲、ポロネーズ集 ――
マズルカ第1番嬰ヘ短調Op.6-1、同第7番ヘ短調Op.7-3、
同第21番嬰ハ短調Op.30-4、同第27番ホ短調Op.41-2、
同第40番ヘ短調Op.63-2、同第41番嬰ハ短調Op.63-3、
同第43番イ短調《ノートル・タン》、夜想曲第1番変ロ短調Op.9-1、
同第4番ヘ長調Op.15-1、同第9番ロ長調Op.32-1、同第9番ロ長調Op.32-1、
同第11番ト短調Op.37-1、同第19番ホ短調Op.72-1、
ポロネーズ第1番嬰ハ短調Op.26-1、同第2番変ホ短調Op.26-2、
同第4番ハ短調Op.40-2、同第6番変イ長調Op.53《英雄》
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)
祖国ポーランドの巨匠ショパンの作品の数々を1952年にブラジルで収録した
録音。ポーランドとブラジル、ブルメンタールにとって切っても切れない2つ
の国が1枚のディスクの中で繋がりを見せる。




<Amon Ra>
CD-SAR 55 \2080
J・ダウランド:ラクリメ、または7つの涙 ――
流れよ、わが涙/いにしえの涙/来たれ思い眠り/再生された涙/悲しみよ
とどまれ/ため息の涙/暗闇に住まわしておくれ/悲しみの涙/沈黙の夜/
偽りの涙/行け、輝く涙/愛する者の涙/わが恋人の涙/まことの愛
キャロライン・トレヴァー(アルト)、
ジェイコブ・ヘリングマン(リュート)、
ローズ・コンソート・オヴ・ヴィオールズ
タリス・スコラーズの中心メンバーとしても活躍中のトレヴァーが歌うダウ
ランド。陰影を表現したへリングマンのリュートが作り出す雰囲気は「涙」
を曲名とする作品たちに相応しい。
(Amon RaはCD-Rプレスでのご提供となります。)

CD-SAR 58 \2080
ルッツァスコ・ルッツァスキ(c.1545−1607):
Occhi del pianto mio/Aura soave/Tamo mia vita/おお春よ/第4旋法に
よるトッカータ/I' mi son giovinetta/ O Dolcezz'amarissime D'amore
/Ch'io non t'ami cor mio/トッカータ第12番/他 全16曲
ムジカ・セクレタ
16世紀イタリアの宮廷音楽家であったルッツァスキの音楽を演奏すのは、タリ
ス・スコラーズの中核でもあるデボラ・ロバーツ、テッサ・ボナーを擁するイ
ギリスのバロック・アンサンブル「ムジカ・セクレタ」。

CD-SAR 59 \2080
中世後期のイギリスにおける教会音楽集 ――
Alleluya moduletur/O sponsa dei electa/Alleluya Nativitas/Sanctus
/Ave virgo mater/Salve sancta parens/Thomas gemma Cantuarie primula
/Super te Ierusalem/他 全25曲
オルランド・コンソート
「ウースター・フラングメンツ」と呼ばれる中世イギリスの曲集を、4人の歌
い手による男声ヴォーカル・アンサンブル「オルランド・コンソート」が歌っ
たアルバム。

CD-SAR 62 \2080
エリザベス王朝時代のゴールデン・トレジャリー
作曲者不詳:ベルガマスク、コヴェントリー・キャロル
J・ダウランド:行け、輝く涙
G・ファーナビー:おもちゃ
A・ホルボーン:アルメイン
W・バード:5声のファンタジー/他 全29曲
キャロライン・トレヴァー(アルト)、
リチャード・バーネット(ヴァージナル)、
ジョン・ポッター(テノール)、他
アモン・ラ(Amon Ra)、セイディスク(Saydisc)の音源の中からエリザベス王朝
時代の作品をピックアップしたコンピレーション・アルバム。1982年-1994年
の録音。

CD-SAR 63 \2080
中世音楽のゴールデン・トレジャリー
13世紀スペイン:Quen quer que ten en desden
13世紀フランス、スコットランド:Ex ejus tumba
13世紀イギリス:エスタンピー
イタリア(c.1400):サルタレッロ
アイルランド(c.1150−1200):Cormacus Scripsit/他 全22曲
シネ・ノミネ・アンサンブル
中世ヨーロッパの作曲者不詳とされる音楽の作品集。中世の音楽を専門とする
「シネ・ノミネ・アンサンブル」は1991年トロントで結成され演奏、研究の
両面で多くの実績を残している。




<Piano21>
P 21023-A 2枚組 \2180
A・スクリャービン:舞曲集 ――
ワルツOp.1/ワルツ(遺作)/マズルカ風即興曲ハ長調Op.2-3/マズルカ風即
興曲Op.7/マズルカ(遺作)/10のマズルカOp.3/ポロネーズ変ロ短調Op.21
/9つのマズルカOp.25/ワルツ変イ長調Op.38/2つのマズルカOp.40/ワルツ
風にOp.47/けだるい舞踏Op.51-4/舞い踊る愛撫Op.57-2/2つの舞曲Op.73
シプリアン・カツァリス(ピアノ)
超絶技巧の現人神カツァリスの若かりし頃の貴重な音源を復刻する「シプリア
ン・カツァリス・アーカイヴス」。
大反響を呼んだ「ロシアン・ミュージック」(P 21020-A)に続くのは、1977
年にEMIによって録音が行われたスクリャービンの舞曲集!
代名詞でもあるショパンやベートーヴェンなどに比べるとロシア物の録音が少
ないカツァリス。
それだけに約30年前の若きカツァリスが弾くスクリャービンは、レパートリー
の広さを証明するのと同時に貴重な演奏を味わうことの出来る期待度満点の注
目盤なのである!
スクリャービン特有のリズムとカツァリスの超絶技巧が一つとなった舞曲集。
今回もカツァリス・ワールド全開で聴き手を圧倒してくれることだろう!




<PentaTone>
PTC 5186 096(SACD-Hybrid) \2850
D・ショスタコーヴィチ:
交響曲第5番ニ短調Op.47/同第9番変ホ長調Op.70
ヤコフ・クライツベルク(指揮)、ロシア・ナショナル管弦楽団
オーケストラは一貫して「ロシア・ナショナル管弦楽団」で固定し、タイトル
ごとに指揮者を変更するというユニークなコンセプトで進行中のペンタトーン
・クラシックスによるショスタコ・チクルス。
プレトニョフ-ユロフスキ-ベルグルントと続いたチクルスの第4弾では、ペン
タトーンの看板アーティストの1人であるクライツベルクが登壇!
収録プログラムが第5番&第9番という人気作品のカップリングというところか
らも、ペンタトーンの今作への期待の高さを窺い知ることができる。
2006年4月モスクワでの録音。

PTC 5186 050(SACD-Hybrid) \2850
F・シューベルト:
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op.99,D.898/同第2番Op.100,D.929
アムステルダム・ストリオーニ・トリオ
アムステルダム・ストリオーニ・トリオはヴァイオリンのヴォウター・フォッ
センの使用するクレモナの名器、ローレンティウス・ストリオーニ(1794年製)
を名前の由来とする1995年結成のアンサンブル。
今回がペンタトーン第2弾となるストリオーニ・トリオは、幅広いレパートリ
ーを誇り録音やコンサートでのパフォーマンスはヨーロッパ各地のメディアか
ら絶賛を受けている。

PTC 5186 167(SACD-Hybrid) \2850
M・ラヴェル:
バレエ音楽《ダフニスとクロエ》第1組曲&第2組曲
/組曲《マ・メール・ロア》
ベルナルト・ハイティンク(指揮)、
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
フィリップスのクァドラフォニック(4チャンネル録音)の復刻シリーズ。
現在はコンセルトへボウ管の桂冠指揮者の任にある巨匠ハイティンクが1974年
に収録を行ったラヴェル。日本でも人気の高いダフクロ&マ・メール・ロアと
いうカップリングも嬉しいポイント。




<Channel Classics>
CCSSA 24607(SACD-Hybrid) \2850
W・A・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.4 ――
ヴァイオリン・ソナタ第26番変ホ長調K.302(293b)/同第4番ト長調K.9/
同第28番ホ短調K.304(300c)/同第14番ニ長調K.29/同第42番イ長調K.526
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)、
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ)
発売中の第1集、第2集、そして第3集の全てがバロック・ヴァイオリンによる
モーツァルトの決定盤として好評を博している最高コンビによる待望の全集
第4弾!ポッジャーのモーツァルトは、これまで自身の代名詞として高い評価
を受けてきたバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ集」やヴィ
ヴァルディの「ラ・ストラヴァガンツァ」を凌駕する演奏と評価を併せ持つ
など、21世紀の新たなるスタンダードとして眩い輝きを放っている。
また、ポッジャーが存分に高い芸術性を披露できるのも気心が知れた名手ゲイ
リー・クーパーの存在があってこそ。クーパーのフォルテピアノがポッジャー
の演奏の魅力をさらに引き出すなど、当代最高のピリオド楽器奏者コンビと称
しても言い過ぎでは無いだろう。
注目の使用楽器はポッジャーが1739年ジェノヴァのペザリニウス製のバロック
・ヴァイオリン、共演のクーパーはアントン・ワルター1795のデレック・アド
ラム1987年製レプリカを用いており、第1集から第3集までで聴かせてくれた魅
惑の音色は今回も健在。

CCSSA 24507(SACD-Hybrid) \2850
R・シュトラウス:バレエ音楽《ヨゼフ伝説》Op.63
イヴァン・フィッシャー(指揮)、
ブダペスト祝祭管弦楽団
I・フィッシャー&ブダペスト祝祭管のチャンネル・クラシックス第5弾となる
今回の新譜は、リヒャルト・シュトラウスの「ヨゼフ伝説」。しかも全曲録
音!「ばらの騎士」、「ナクソス島のアリアドネ」など自身を代表する大作
を発表するなど充実期を迎えていたシュトラウスが、同じく大作「影のない
女」を作曲する間に書き上げたのがこの「ヨゼフ伝説」であり、ロシア・バ
レエ団の創設者ディアギレフのために書かれた作品としても知られている。
旧約聖書を題材としてホフマンスタールとケスラー伯爵が共同で執筆を行っ
た台本とシュトラウスの作曲技法の融合である「ヨゼフ伝説」。
タクトを振るうI・フィッシャー自身が「シュトラウスの最高傑作」と絶賛し
ており、録音への凄まじい意気込みが感じられるこだわりの選曲なのである。
現在「ヨゼフ伝説」は全曲版、交響的断章としての組曲版の録音もごく僅か
しか存在しておらず、I・フィッシャー&ブダペスト祝祭管の新録音はシュト
ラウスの隠れた名作を再び世界へと広める重要な役割を果たす!

CCSSA 24907(SACD-Hybrid) \2850
G・ロッシーニ:ピアノ作品全集Vol.8 ――
《老年のいたずら》第4集-前菜、乾燥果実/《老年のいたずら》第13集「慰
めの音楽」より 前奏曲/Retounelle gothique/Petite Promenade de Passy
a Courbevoie/Tourniquet sur La Gamme Chromatique, Ascendante et
Descendante/ヴェニスのカンツォネッタ/Encore un peu de Blague/歓喜
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)
デヤン・ラツィックと共にチャンネル・クラシックスが世界に誇るピアニス
ト、パオロ・ジャコメッティ。1998年にスタートしたロッシーニのピアノ作
品全集も今回で遂に完結となる!
第8集では「老年のいたずら」第4集とロッシーニ晩年の作品をカップリング
するなど最終巻に相応しい選曲となっている。1970年にミラノで生まれ、現
在はユトレヒト音楽院で教授を務めるなどオランダを中心に精力的な活動を
行っているジャコメッティ。ピアノは、ショパンが好んだとされるプレイエ
ルの1858年製を第7集から引き続き使用している。インパクト十分のユニーク
なジャケットも魅力的。




<AGPL>
AGPL 1-010 \2180
F・ショパン:
ロンド ハ短調Op.1/同変ホ長調Op.16/同ハ長調Op.73/舟歌嬰ヘ長調Op.60
/ポロネーズ第8番ニ短調Op.71-1/アンダンテ・スピアナートと華麗なる大
ポロネーズ変ホ長調Op.22
ニコライ・デミジェンコ(ピアノ)
ロシアン・ヴィルトゥオーソの「AGPL」レーベル最新盤は、デミジェンコ自
身にとって10数年ぶりの新録音となる待望のショパン・アルバム!
1980年代後半から1990年代前半にかけて次々とハイペリオンへ録音を行うな
ど、デミジェンコの十八番でもあるショパン。
「AGPL」レーベルからのリリースでは一貫してイタリアの銘器ファツィオー
リを使用しているデミジェンコ。
今回のショパンはイタリアのサチーレにあるファツィオーリ・コンサート・
ホールで収録が行われるなど、ファツィオーリが全面的にバックアップ。
円熟味を増したデミジェンコと銘器ファツィオーリのコンビが織り成す新た
な名演の誕生である!




<Phaedra>
DDD 92051 \2180
In Flanders' Fields Vol.51
イェフ・ファン・ホーフ(1886−1959):
歌劇《5月の炎》からの組曲/トロンボーンのためのディヴェルティメント
/4つの歌/春のムード/民謡による3つの歌/家での午後/民謡《私はあな
たを愛しています》/The Garland Has Been Hung/交響曲第3番変ホ長調
アン・デ・ルネス(ソプラノ)、イヴァン・メイルマンス(トロンボーン)、
ツォルト・ハマル(指揮)、
パンノン・フィルハーモニック管弦楽団
1911年のローマ大賞2位の受賞者であるファン・ホーフは、モルテルマンスと
ジルソンに作曲を学びフランドル国民音楽に情熱を傾けた20世紀ベルギーの
作曲家。コンセルトへボウ管の主席トロンボーン奏者を務め、ヤンソンスの
アシスタント・コンダクターとして活躍するメイルマンスと、スウィングル
・シンガーズのメンバーとして国際的なキャリアをスタートさせたソプラノ
奏者デ・ルネスといった2人のベルギー人ソリストが充実の演奏を聴かせてく
れている。




<Etcetera>
KTC 1312 \2180
G・P・テレマン:トリオ・ソナタ集 ――
トリオ・ソナタ変ロ長調TWV42:B4/同イ短調TWV42:a4/同ト長調TWV42:G6/
同ヘ長調TWV42:F3/同へ短調TWV:f2/ソナタ イ短調TWV42:a6/
協奏曲イ短調TWV43:a3
ラ・プリマヴェーラ
オランダで音楽を学んだ様々な国々の演奏家たちによって1996年に結成され
たピリオド楽器アンサンブル「ラ・プリマヴェーラ」。主役級の活躍を見せ
るリコーダーのクレメンス・コンテは、ユトレヒト音楽院のディプロマを修
了。アンサンブルの活動だけでなく、各国のバロック・オーケストラへソリ
ストとして招聘されている。

KTC 1323 \2180
J・ハイドン(ペーター・ザロモン編曲):
交響曲第98番変ロ長調/同第100番ト長調《軍隊》/同第94番ト長調《驚愕》
アルコ・バレーノ・アンサンブル
「ザロモン・セット」と呼ばれるハイドンの交響曲を、作曲の依頼者である
ザロモン自身が編曲を施して誕生した室内楽版。ピリオド楽器のアンサンブ
ル「アルコ・バレーノ・アンサンブル」は、交響曲第100番、第99番、第104
番をリリースしており今回がシリーズ2タイトル目となる。「軍隊」や「驚
愕」など特に人気の高い作品の一味違った演奏を楽しめる。

KTC 4020 \2180
M・ハイドン:
四旬節ミサMH553/シンフォニア変ホ長調MH240/アヴェ・レジナMH140/
ディヴェルティメント イ長調MH299/レスポンソリウムMH639
エクス・テンポレ、アカデミア・パラティナ、マルコリーニ弦楽四重奏団
昨年2006年が没後200年となるなど、近年急速に再評価の気運が高まっている
ミヒャエル・ハイドン。今回のアルバムに収録された声楽、器楽のための作品
からもミヒャエル・ハイドンの豊かな才能を感じ取ることが出来る。特に17
世紀-18世紀の作品を得意とする混声合唱団エクス・テンポレの厳粛で澄ん
だ歌声が印象的。




<Raumklang>
RK 2504 \2180
バロック時代の作曲家による賛歌と哀歌-
ゲオルク・ベーム(1661−1733):
Mein Freund ist mein, entflieht, ihr Sorgen、受難のための3つの歌、
復活祭と聖霊降臨祭のための3つの歌、3つの歌、奇想曲、 夕べの歌
ヨハン・ローゼンミュラー(1619−1684):哀歌I&V
G・P・テレマン:カンタータ《Entzuckende Lust》、ソナタ ホ短調
D・ブスクテフーデ:カンツォネッタ ト長調
ヤン・ディスマス・ツェレンカ(1679−175):哀歌II
J・S・バッハ:
おお主なる神、われを憐れみたまえBWV.721、われは満ち足れりBWV.82、
シェメッリ讃美歌集より
ゴットホルト・シュヴァルツ(バリトン)、
ジークフリート・パンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ハンス・クリストフ・ベッカー=フォス(オルガン&チェンバロ)
ロッシュ、シュライヤー、ポンマー、リリングなど超一流の音楽家たちの下
で研鑽を積んだシュヴァルツの歌声が深く響き渡るバロック・アルバム。ド
イツのツヴィッカウ出身のシュヴァルツはバロック唱法にも長けており、通
奏低音とのバランスやバロック作品の表現力も職人芸と呼ぶに相応しい。




<Musique a la Chaboterie>
MC 002 \2180
J・P・ラモー:オペラ《オシリスの誕生、またはパミリーの祭り》
ユーゴ・レーヌ(指揮)、
ラ・サンフォニー・デュ・マレ
リコーダーの名手としても活躍中のユーゴ・レーヌが1987年に結成したピリ
オド楽器によるオーケストラ「ラ・サンフォニー・デュ・マレ」。今回のリ
リースは、バロック時代のフランス・オペラのスペシャリストとして名高い
同コンビの新シリーズ「コレクション・ラモー」の第1弾となる。2005年10
月27日と28日に上演されたコンサートを収録したライヴ録音のパフォーマン
スは、今後のリリースが楽しみになる出来栄えとなっている。





<Attacca>
Babel 8949-2 \2180
逃走用梯子4
I・ストラヴィンスキー:アゴン
J・ケージ:2台のプリペアドピアノのための《3つのダンス》
L・アンドリーセン:De Staat
ヘラルド・バウハウス(ピアノ)、
セース・ファン・ゼーラント(ピアノ)
アーティストにスポットをあてた「逃走用梯子」シリーズの第4集は2台ピア
ノのための作品集。特にケージの作品でのリズミカルに富んだ表現力は見事。

Babel 9160-3 \2180
モートン・フェルドマン(1926−1987):
チェロとピアノのための《Untitled Conposition》
レネ・ベールマン(チェロ)、ケース・ウィーリンガ(ピアノ)
図形楽譜の発案者でもある現代アメリカの作曲家、フェルドマンのチェロ作
品はなんと演奏時間72分という長大な作品!ちなみに伴奏のピアノは「ファ
ツィオーリ275」。 1990年の録音。

Babel 8950-3 \2180
動物を題材とした20世紀のピアノ作品集 ――
M・ラヴェル:悲しい鳥
E・サティ:犬のための、ぶよぶよした真の前奏曲
I・ストラヴンスキー:サーカス・ポルカ
A・フォールモーレン:象
C・ドビュッシー:金色の魚
E・グラナドス:嘆き、またはマハと夜うぐいす
ベルンハルト・ファン・デン・ジクステンホルスト・メイヤー:前奏曲Op.17
O・メシアン:かおぐろひたき
マリウス・ファン・パーセン(ピアノ)
パーセンは、ルービンシュタインのピアノ作品演奏を得意とする1982年にコ
ンセルトヘボウでデビューを果たしたオランダのピアニスト。1983年の録音。




<Syrius>
SYR 141402 2枚組 \4360
バッハ・イン・ノミネ
J・S・バッハ(リスト編曲):前奏曲とフーガ イ短調S.462-1
L・V・ベートーヴェン:前奏曲ヘ短調WoO.55
J・ラインケン:フーガ
M・グリンカ:フーガ
G・ルクー:フーガ
F・メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ第1番Op.35
R・シューマン:フーガ第6番
F・リスト:バッハの名による前奏曲とフーガ
C・ニールセン:シャコンヌOp.32
S・プロコフィエフ:前奏曲Op.12-7
H・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第4番
ジャン・デュベ(ピアノ)
「バッハ」をテーマとして様々な作曲家のフーガや前奏曲、シャコンヌを集
めたピアノ作品集。現在フランスの国内外で活躍するジャン・デュベは、24
歳という若さながら第6回リスト国際コンクールなどを制覇している期待の
逸材である。
このCDはノーマルCD+同内容の5チャンネルdts盤がセットになっております。
(dts盤は専用の再生機器でないと再生することができません。スーパーオー
ディオCDプレイヤーやDVDプレイヤーとは異なります。ご注意下さい。)

SYR 141403 2枚組 \4360
メッシーナ大聖堂のオルガン
J・S・バッハ:いざもろびと、神に感謝せよ
S・カルク=エラート:ヘンデルへのオマージュ
E・エルガー:帝国行進曲Op.32
L・ヴィエルヌ:カテドラル
M・マッケイブ:トランペット・チューン
H・マクアミス:夢/他 全10曲
マッシモ・ノゼッティ(オルガン)
このCDはノーマルCD+同内容の5チャンネルdts盤がセットになっております。
(dts盤は専用の再生機器でないと再生することができません。スーパーオー
ディオCDプレイヤーやDVDプレイヤーとは異なります。ご注意下さい。)




<PentaTone>
PTC 5186 066(SACD-Hybrid) \2850
J・ブラームス:
ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102
ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)、
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)、
ヤコフ・クライツベルク(指揮)、
オランダ・フィルハーモニック管弦楽団
久々に現れたドイツ系ヴァイオリニストの大器とも称されるユリア・フィッ
シャーが弾くブラームスとあらば、前作のチャイコフスキーを上回る壮大な
スケールの演奏を聴かせてくれることは間違いない。
カップリングの「二重協奏曲」には、同じくドイツ期待の若き天才チェリス
ト、ダニエル・ミュラー=ショットが参戦。
これまでにも2人は度々「二重協奏曲」などを中心に共演を重ねており、コン
ビネーションは抜群!




<Capriccio>
60132 \2080
C・P・E・バッハ:マルコ受難曲(1786年版/世界初録音)
クラウディア・バビンスキー(ソプラノ)、マリア・ソウリス(アルト)、
バート・ドリーセン(バス)、トーマス・デワルト(テノール)、
ウルフ・バストライン(バス)、ダニエル・サンス(テノール)、
ヨスハルト・ダウス(指揮)、
メンデルスゾーン・シンフォニア、エウロパ・コアー・アカデミー
カプリッチョがリリースを進めているカール・フィリップ・エマヌエル・バッ
ハの宗教作品集の最新作は“最後”のマルコ受難曲。未完も含めると3曲の受
難曲を作曲した父のJ・S・バッハを遙かに上回る数の受難曲を書き上げたC・
P・E・バッハ。「マルコ受難曲」も1770年、1774年、1778年、1782年、そし
て1786年と5回の初演が記録されており、今回リリースされるのは最後となっ
た5回目のマルコ受難曲なのである!これまでにカプリッチョからリリースさ
れてきたヨハネ受難曲(Capriccio 60103)、マタイ受難曲(1785年版/
Capriccio 60113)と同じく今回のマルコ受難曲もベルリン・ジングアカデミ
ーの蔵書として保管されていた貴重な楽譜を使用。今回の録音はブレーメンの
グロッケ大ホールで2006年4月10日-11日に行われたコンサートのライヴ録音で
あり、もちろん世界初録音!指揮者のダウス自らが創設したメンデルスゾーン
・シンフォニア&エウロパ・コアー・アカデミー、ソリスト陣の演奏も抜群。
“最後”のマルコ受難曲の録音は、大バッハから受け継いだ才能が如何無く
発揮された傑作の証明となる!

60133 \2080
ジョヴァンニ・パイジェッロ(1740−1816):ヨハネ受難曲(世界初録音)
トリーネ・ルンド(ソプラノ)、モニカ・マウフ(ソプラノ)、
イェルク・シュナイダー(バリトン)、
ウェルナー・ウェアハルト(指揮)、
ラルテ・デル・モンド、ヴォーカルコンソート・ベルリン
18世紀後半のイタリアにおける最大のオペラ作曲家、パイジェッロの世界初録
音となるヨハネ受難曲が登場!聖フランチェスコの街であるアッシジのために
書かれた宗教作品であるヨハネ受難曲は、1785年作曲として記録されている。
指揮を振るのはコンチェルト・ケルンでコンサートマスターを務めたウェルナ
ー・ウェアハルト。ヨーロッパ屈指のピリオド・アンサンブルであるコンチェ
ルト・ケルンの中心的な役割を担ってきた名手の解釈とタクト捌きに注目した
い。イタリアを代表するオペラ作曲家パイジェッロの知られざる一面を記録し
たヨハネ受難曲は、2006年4月13日-14日ケルンの聖三位一体教会で行われたコ
ンサートを収録した世界初録音となるライヴ録音である。

93510(DVD-Video) \2980
S・プロコフィエフ:歌劇《賭博者》(フィルムオペラ)
ゲンナジー:ロジェストヴェンスキー(指揮)、
ソヴィエト国立放送交響楽団&合唱団、他
ドストエフスキーの「賭博者」を原作としてプロコフィエフが作曲を行った歌
劇のオペラフィルムは、1966年に収録された貴重な映像であり、ロジェヴェン
のファンにとっても嬉しい発掘!
(NTSC/モノクロ/16:9/リージョン・コード:0/収録時間:約84分/字幕:
ドイツ語、英語、フランス語)

60134 \2080
F・スッペ:喜歌劇《美しきガラテア》
イェルク・ダルミュラー(テノール)、
マリアンヌ・ベアテ・キエランド(メゾソプラノ)、
クラウス・ハーガー(バリトン)、
エレオノーレ・マルゲール(ソプラノ)、
クリスティアン・ブルックナー(ナレーター)、
ブルーノ・ヴァイル(指揮)、
カペラ・コロニエンシス、コアーヴェルク・ルール
1954年の創設以来、半世紀という歴史を持つドイツのピリオド楽器によるアン
サンブルである「カペラ・コロニエンシス」が演奏するスッペの喜歌劇。ちな
みに各場面には1990年にゴールド・グリム賞を獲得したクリスティアン・ブル
ックナーのナレーションによる解説が挿入されている。

67188 \2080
フィリップ・ヤルナハ(1892−1982):
ピアノ・ソナタ第2番/アリアOp.10/ロマンセーロIOp.18/
3つのラプソディOp.20
コーリャ・レッシング(ピアノ)、
インゴルフ・トゥルバン(ヴァイオリン)
スペイン系ドイツ人のフィリップ・ヤルナハは、第1次世界大戦の戦火を逃れ
ながら20世紀ヨーロッパを活躍の舞台とした作曲家である。1915年に出会った
ブゾーニからは大きな影響を受けると同時に、未完成となった「ファウスト
博士」の補筆完成を行うなど深い親交があったことが知られている。

71117(SACD-Hybrid) \2180
J・ブラームス:弦楽五重奏曲第2番ト短調Op.111(弦楽合奏版)
A・シェーンベルク:浄夜Op.4(弦楽合奏版)
シャーンドル・ヴェーグ(指揮)、
ザルツブルグ・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ
カプリッチョの豊富な音源をSACD Hybrid盤で復刻していく「SACDコレクショ
ン」シリーズの最新作4タイトル!モーツァルトを筆頭に数々の名演を生み出
してきたヴェーグ&カメラータ・アカデミカ。ブラームス、そしてシェーン
ベルクの室内楽作品を円熟期を迎えた名コンビの演奏で弦楽合奏版として楽
しむことが出来る魅力に満ちあふれたアルバムである。1991年の録音。

71116(SACD-Hybrid) \2180
M・ハイドン:セレナード ニ長調(Perger87)
ルートヴィヒ・ギュトラー(指揮)、
ヴィルトゥオージ・サクソニア
代表作「レクイエム」などにより、近年再び脚光を浴び始めているミヒャエル
・ハイドン。「セレナード ニ長調」は1767年8月10日に作曲された作品であり、
この録音ではトランペット奏者としても有名なギュトラーによるカデンツァを
採用している。1987年の録音。

71115(SACD-Hybrid) \2180
ユーハン・ヘルミヒ・ルーマン(1694−1758):
管弦楽組曲《ドロットニングホルム音楽》/合奏協奏曲変ロ長調
ヘルムート・フッケ(オーボエ)、
ウルフ・ビョルリン(指揮)、カペラ・コロニエンシス
カプリッチョでは比較的珍しいスウェーデンの作品集。ルーマンは、宮廷楽長
を務めるなど18世紀スウェーデンの音楽に多大な影響を与えた作曲家である。
「ドロットニングホルム音楽」は王家の婚礼のために作曲されたルーマンの最
高傑作として知られている。1984年の録音。

71114(SACD-Hybrid) \2180
A・ロゼッティ(1750−1792):
協奏曲ト長調/オーボエ協奏曲ヘ長調/ホルン協奏曲変ホ長調
クリスティーネ・ショルンスハイム(フォルテピアノ)、
ベルリン・バロック=カンパニー、
ブルクハルト・グレッツナー(オーボエ)、
ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)、
カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ室内管弦楽団、
アンドリュー・ジョイ(ホルン)、
ヨハネス・ゴリツキ(指揮)、
ケルン放送交響楽団
モーツァルトと同じ時代に活躍したボヘミアの作曲家ロゼッティ。当時の人々
はロゼッティをモーツァルトやハイドンと並ぶ存在と評価していたという。
ショルンスハイム、グレッツナー、ジョイなど豪華ソリスト陣が揃っている。
200年、1984年、1997年の録音。




<Etcetera>
KTC 5252(SACD-Hybrid) \2850
ロベルト&クララ・シューマン-オーボエのための作品集 ――
R・シューマン:3つのロマンス、民謡風の5つの小品Op.102より、
幻想小曲集Op.73、アダージョとアレグロ イ短調Op.70、夕べの歌Op.85-12
C・シューマン:3つのロマンスOp.22
ヨリス・ファン・デン・ハウヴェ(オーボエ&オーボエ・ダモーレ)、
ジャン=クロード・ファンデン・エインデン(ピアノ)
ベルリン・フィルのカラヤンアカデミー在籍時代にはカラヤン、アバドなど名
立たる巨匠たちの下で研鑽を積んだベルギーのオーボエ界を代表する名手ハウ
ヴェ。ベルギーに帰国後は新ベルギー室内管やベートーヴェン・アカデミー、
イ・フィアミンギのオーボエ奏者を歴任し、現在はフランダース放送管
(旧BRTNフィル)のソロ・オーボエ奏者を務める同国きっての実力派奏者で
ある。甘く艶やか、そして美しい音色で奏でられるシューマン夫妻の珠玉の
小品の数々は、絶品というに相応しい。

KTC 5501(SACD-Hybrid) 4枚組 \8550
R・ワーグナー:楽劇《ワルキューレ》
ジョン・ケイズ(テノール)、クルト・リドル(バス)、
アルベルト・ドーメン(バス)、シャルロッテ・マルジョーノ(ソプラノ)、
ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)、
オランダ・フィルハーモニック管弦楽団、他
1999年にアムステルダムで上演された「ニーベルングの指輪」がDVDでリリー
スされ大絶賛を博したヘンヒェン&オランダ・フィル。エトセトラからSACD
Hybridでリリースされるのは2005年にネザーランド・オペラで上演された「リ
ング」を収録したライヴ盤。DVDとは違いオーケストラがオランダ・フィルで
統一されているのもポイント。2005年9月の録音。

KTC 5502(SACD-Hybrid) 3枚組 \5800
R・ワーグナー:楽劇《ジークフリート》
スティウ・フォウ・アナセン(テノール)、
アルベルト・ドーメン(バス)、グレアム・クラーク(テノール)、
ギュンター・フォン・カンネン(バリトン)、
ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)、
オランダ・フィルハーモニック管弦楽団、他
前出の「ワルキューレ」と同じく「ジークフリート」のライヴ録音。ライヴ録
音ならではの緊張感と熱気、そして世界屈指のワーグナー歌手たちの共演も聴
きどころ。2004年8月&9月、2005年9月の録音。




<Pavane>
ADW 7483 \2180
J・ヨンゲン:弦楽四重奏曲第1番Op.3/同第2番Op.50
ゴン弦楽四重奏団
目下絶好調の勢いを見せるベネルクスの作曲家の中でも特に高い人気を誇って
いる20世紀ベルギーの大作曲家ヨンゲン。ゴン弦楽四重奏団は、ヴァイオリン
のゴン・ハンシャンを中心としてリエージュ・フィルハーモニックのメンバー
によって結成されたベルギーのアンサンブルである。2作品ともこのディスク
のリリースが世界初録音。

ADW 7437 \2180
H・ヴィラ=ロボス:ピアノ作品集 ――
シランダ舞曲集/ショーロ第5番《ブラジルの心》/ブラジルの密林への郷愁
第1番&第2番/カボクロの伝説/ニューヨーク・スカイライン/苦悩のワルツ
/伝統的なショーロ/嘆き/組曲《実用の手引き》より
マリア・イネス・ギマラエス(ピアノ)
ピアニスト、作曲家、音楽学者と様々な顔を持つ女流ピアノ奏者ギマラエス。
コンサートホールだけでなくブラジルやパリのバー、カフェなどでも演奏を重
ねるなど活動範囲は幅広い。躍動するリズム感が巧みに表現されたヴィラ=ロ
ボスである。

ADW 7435 \2180
フランソワ=アドリアン・ボワエルデュー(1775−1834):
ハープ協奏曲ハ長調(ナヴァール校訂原典版/世界初録音)/ハープのための
ソナタ ト長調Op.8-2/ソプラノとハープのための《ロマンス》
イザベル・ペラン(ハープ)、クリスティーヌ・パウシェ(ソプラノ)、
ジャン=ピエール・ナヴァール(指揮)、ル・コレージュ・ミュジカル
18世紀後期から19世紀初期にかけてのフランスを代表するオペラ作曲家であっ
たボワエルデューがハープのために作曲を行った作品を集めたタイトル。指揮
者のナヴァールの校訂によって実現した原典版は世界初録音となる。

ADW 7434 \2180
ジャコモ・ファッコ(1676−1753):
協奏曲集《和声復興への考察》Op.1(第7番-第12番/世界初録音)
フェデリコ・セトランゴーロ(指揮)、
アンサンブル・アルバロンガ
近年何故かメキシコで楽譜が発見されるなどしているヴェネツィアに生まれス
ペインでその才能を発揮した作曲家ファッコ。「和声復興への考察」はヴィ
ヴァルディの「調和の霊感」が発表される以前に大きな人気を誇った作品であ
る。1984年に結成されたアンサンブル・アルバロンガは、実力派ヴァイオリン
奏者グリエルモが第1ヴァイオリンを務めるピリオド楽器によるアンサンブル。

ADW 7432 \2180
サンシプリアンのオルガン-
J・S・バッハ:オルガンのための6つのトリオ・ソナタBWV.525-BWV.530
ジャン=ピエール・レコウディ(オルガン)
パヴァーヌ・レーベルに多くのオルガン作品の録音を行っているレコウディに
よるバッハ。今回の録音で使用されたのはサンシプリアン市(南フランス)の
オルガン。




<Sterling>
CDS 1070-2 \2300
アンドレアス・ハレーン(1846−1925):
ヴァイオリンと管弦楽のための《ロマンス》Op.16/グスタフ・ヴァーサ伝説
/宇宙の音楽/2つの抒情的小品《秋について》Op.38/黄昏にOp.40-2
ピーター・オロフソン(ヴァイオリン)、
クリストファー・フィフィールド(指揮)、
イェヴレ交響楽団
スウェーデンの人気レーベル、スターリング(Sterling)の最新盤はロマン
ティシズムに満ちあふれた逸品が登場!アンドレアス・ハレーンはライプツィ
ヒでライネッケに、ミュンヘンではラインベルガーに作曲を師事するなど、
ドイツ音楽と密接な関係を築いた19世紀スウェーデンの音楽家である。スウェ
ーデンのヴァーサ王朝を題材とした「グスタフ・ヴァーサ伝説」やヴァイオリ
ンのための「ロマンス」など収録された5作品は、どれもスウェーデン・ロマ
ンティシズムを音楽で表現した感動的な作品。フィフィールド&イェヴレ響
の洗練された演奏がハレーンの作品の魅力を更に充実させており、期待に違
わぬ素晴らしいディスクに仕上がっている。北欧音楽ファン必携!

CDA 1659-60-2 2枚組 \4600
J・S・バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻
ラーシュ・セレールグレン(ピアノ)
スウェーデンの演奏者たちにスポットを当てた「Artist」シリーズ。ラーシュ
・セレールグレンは、1927年に生まれストックホルムとウィーンでピアノを学
んだベテラン奏者。1957年にはストックホルム・トリオを結成するなど、ス
ウェーデン鍵盤音楽界の重鎮である。円熟味を感じさせてくれるバッハは丁寧
で深みのある落ち着きを保った演奏。1999年の録音。





<Caprice>
CAP 21744 \2300
オーロフ・オールストレム(1756−1835):
ピアノ・ソナタ変ホ長調、同ニ長調
ヒンリク・フィリップ・ヨンセン(1716/17−1779):
ピアノ・ソナタ第1番-第6番、同イ短調
ベンクト=オーケ・ルンディン(ピアノ)
18世紀スウェーデンの作曲家オールストレムのモーツァルトを思わせるような
作品と、ドイツに生まれスウェーデンへと活躍の場を移した名手ヨンセンの作
品をカップリング。両者とも音源が非常に少ないだけに、今回の録音は非常に
貴重。スウェーデンを代表するピアニストの1人、ルンディンの音楽の流れを
大切にした演奏が知られざるピアノ作品の魅力を余すことなく表現している。

CAP 21751 \2300
サルヴェ・レジナ-マリア・ローヴベリ(1968−):サルヴェ・レジナ
アイネタ・ショルド(1947−):今日キリストは生まれた
ハンス・レオ・ハスラー(1564−1612):われら感謝を捧げます
G・P・da・パレストリーナ:ヘブライの子ら
J・ブラームス:レジナ・チェリ
モッテン・ヤンソン(1965−):一輪のばらが咲いた、天軍九隊
ペッカ・コスティアイネン(1944−):北極光
ペール・グンナル・ペッテション(1954−):アレルヤ
F・プーランク:アヴェ・ヴェルム・コルプス
G・ホルスト:アヴェ・マリア
A・ペルト:ふたりの嘆願者
T・ビクトリア:おお、この道を行ったすべての人よ
マッツ・ベッティルソン(指揮)、ユー教会ユース合唱団
ユー教会ユース合唱団は、2005年スウェーデン最優秀合唱団に選出。2000年
(リンツ)と2004年(ブレーメン)の合唱オリンピックでは見事金メダルを
受賞するなどスウェーデンをリードする女声合唱団である。北欧を中心に様々
な時代の作曲家たちによる合唱作品を収録しており、世界が認めた女声合唱団
の澄み切った歌声はヒーリング効果も抜群。

CAP 22060 2枚組 \4600
ユーハン・ヘルミヒ・ルーマン(1694−1758):
フラウトトラヴェルソ、ヴィオローネとチェンバロのためのソナタ(全曲)-
ソナタ第1番ト長調/同第2番ニ長調/同第3番ハ短調/同第4番ト長調/
同第5番ホ短調/同第6番ロ短調/同第7番ト長調/同第8番イ長調/同第9番
ハ長調/同第10番ホ短調/同第11番ト短調/同第12番ニ長調
マリア・バニア(フルート)、
ラース・ウルリク・モーテンセン(チェンバロ)、
ジェーン・ガウアー(バスーン)、
トマス・ピット(チェロ)
「スウェーデン音楽の父」とも称されるスウェーデンにおけるバロック時代の
大作曲家ルーマン。今回収録されている12曲のソナタは、作曲当時は様々な楽
器編成で演奏されるなど広く親しまれてきた北欧の傑作である。コンチェルト
・コペンハーゲンに所属するスウェーデン人奏者マリア・バニアの豊かな音色
と安定した技術が光る。

CAP 22056 2枚組 \4600
オーケ・ヘルマンソン(1923−1986):
アラームOp.11/ニ声でOp.3/In Nuce Op.7/交響曲第1番Op.9/
アッペルI−IVOp.10/ウルティマOp.13/フルート独奏のためのOp.19/
ユートピアOp.20/他 全20曲
グナール・エリクソン(指揮)、
ヨーテボリ室内合唱団、
アンタル・ドラティ(指揮)、
ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団、他
ルーセンベリから作曲を学びパリで研鑽を積んだ20世紀スウェーデンの作曲家
ヘルマンソンの作品を2枚のCDに集めたボックス・セット。1951年から1986年
にかけて作曲された作品の様々なレーベルで収録された音源を1つに集めてお
り、独自の作風を保ち続けた作曲家の本質に迫ることが出来る。

CAP 21650(SACD-Hybrid) \2850
ロルフ・エンストレム(1951−):
スピン/チャーム/ストレンジ/アップ!/ダウン
電子楽器による演奏
シュトックハウゼンとバルトークの音楽に触発されたスウェーデンの作曲家に
よるコンテンポラリー音楽。




<Phono Suecia>
PSCD 158 \2300
ドラマ-ユーナス・フランケ=ブルム(1969−):
ハムレット組曲/アルベルト・シュペーア/テンペスト
ダーヴィド・ベリストレム(ヴァイオリン)、トミー・コッテル(ピアノ)、
パトリク・ハリソン(チェロ)、ヨーテボリ室内合唱団、他
スウェーデンで活躍する音楽家フランケ=ブルムのヨーテボリ市立劇場から委
嘱され作曲した劇付随音楽。小規模の編成で演奏されるフランケ=ブルムの作
品はフィルムスコア的な要素を持っている。




<2L>
2L 35(SACD-Hybrid) \2850
協奏曲とおとぎ話-ヴォルフガング・プラッゲ(1960−):
トロボーン協奏曲Op.138
エギル・ホーヴラン(1924−):トロボーン協奏曲Op.76
マグネ・アムダール(1942−):トロンボーンと管弦楽のための《エレジー》
トシュタイン・オーゴー=ニルセン(1964−):
ファンファーレとおとぎ話(トロンボーン協奏曲第2番)
ペール・クリスチャン・スヴェンセン(トロンボーン)、
テリエ・ボイエ・ハンセン(指揮)、
クリストフ・ケーニヒ(指揮)、
マルメ交響楽団
ノルウェーのスタヴァンゲル出身のトロンボーン奏者、スヴェンセンがソリス
トを務める協奏曲集。現在スウェーデンのマルメ交響楽団で主席トロンボーン
奏者を務めているスヴェンセンは、このタイトルに収録されているプラッゲと
オーゴー=ニルセンの作品を献呈されるなど北欧を代表するトロンボーン奏者
の1人として活躍している名手である。オール・ノルウェー・プログラムによ
るトロンボーン・アルバムは非常に珍しく、録音も優秀でファンや関係者に
重宝されること必至。ノルウェー民話に登場する英雄、アスケラッデンの創
造性をパワーの源にしているというスヴェンセンの分厚いサウンドと安定感
抜群のテクニックが北欧随一の実力を証明している。

2L 42(SACD-Hybrid) \2850
主の降誕ミサ-グレゴリオ聖歌:今日キリストは生まれた、ベネディクトゥス
ノルウェー伝承歌(ステーンベルグ編曲):さあ鐘よ鳴れ
シェル・モルク・カールソン(1947−):キリエ、グローリア、クレド
W・プラッゲ:主の降誕
M・プレトリウス:一輪のばらが咲いた、今エマヌエルは生まれた
メルヒオル・ヴルピウス(c.1570−1615):一輪のばらが咲いた
S・シャイト:ベツレヘムに御子が生まれた
ドイツ伝承歌(オッテルスタード編曲):Freu'dich Erd und Sternenzelt
アイヴィン・アルネス(1872−1932):幼子は喜ばしく
エレン・セーイェルステード・ボートケル:クリスマス幻想曲
フランツ・グルーバー(1787−1863):きよしこの夜
G・P・da・パレストリーナ:サンクトゥス
E・グリーグ:アヴェ・マリス・ステッラ
アントニオ・ロッティ(c.1667−1740) アニュス・デイ
セザール・フランク (1822−1890):天使の糧
シュレジェン民謡:この世はうるわし
アーリル・サンヴォル(1895−1984):
《この世はうるわし》によるオルガン即興曲
グレゴリオ聖歌(ブリテン編曲):今日キリストは生まれた
フレードリク・オッテルスタード(指揮)、
ソルヴグッテネ少年合唱団(ノルウェー放送少年合唱団)、
エレン・セーイェルステード・ボートケル(ハープ)、
コーレ・ノールストーガ(オルガン)
ノルウェー放送の少年合唱団、ソルヴグッテネ少年合唱団のクリスマス作品を
中心とした合唱作品集。グレゴリオ聖歌から中世、現代の作品が幅広く選曲さ
れており、独自色を打ち出したプログラミングへの強いこだわりが感じられ
る。2Lレーベルの合唱アルバムは「大いなる神秘」(2L 26/2L 26SACD)を筆
頭にクォリティの高さと優秀録音が高く評価されている。




<Euridice>
EUCD 37 \2180
J・S・バッハ:ゴルトベルク変奏曲
ヨン・M・スコスタッド(チェンバロ)
オルガン奏者として1976年にニダロス大聖堂で、チェンバロ奏者としては1983
年にオスロのガムレ・アーケル教会でデビューを果たしたノルウェーのアーティ
ストによるゴルトベルク。ノルウェー、スイス、オランダを渡り歩き研鑽を積
むなど、その実力と磨き抜かれた音楽性は人を惹き付ける魅力を持っている。




<Bergen Digital>
BD 7051CD \2180
W・A・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第7番ハ長調K.309、同第12番へ長調K.332
L・V・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
ライドゥン・アスケラン(ピアノ)
ノルウェーのベルゲン出身の女流ピアニストによるモーツァルト&ベートー
ヴェンのソナタ集。ノルウェーとアメリカ、イギリスでピアノを学んだアスケ
ランはこれまでにロバート・レヴィン賞やMIDEM年間最優秀録音賞を獲得する
など数多くの実績と称賛を獲得している。

BD 7042CD \2180
J・S・バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001/無伴奏ヴァイオリン・パ
ルティータ第1番ロ短調BWV.1002/同第2番ニ短調BWV.1004
オルヌルフ・ボイエ・ハンセン(ヴァイオリン)
ノルウェー放送管弦楽団、ノルウェー国立歌劇場管弦楽団などのヴァイオリン
奏者を歴任してきたベテラン奏者がバロック・ヴァイオリンを用いて奏でたバ
ッハ。聴けば聴くほど味わい深くなる演奏は経験の成せる技だろう。




<Danacord>
DACOCD 650 \2180
J・S・バッハ:オルガン作品集第13集 ――
前奏曲とフーガ ト長調BWV.541/コラール《今ぞすべての人よ神に感謝せよ》
BWV.657/トッカータ、前奏曲とフーガ ハ長調BWV.566/ノイマイスター・コ
レクションからのオルガン前奏曲集より BWV.957、BWV.1110−BWV.1120/イエ
ス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV.639/神のひとり子なる主キリストBWV.601
ハンス・ヘルマンス・ティルマンス(オルガン)
ドイツ・ブランデンブルク大聖堂に設置されているワーグナー・オルガンなど
3台のオルガンを使い分けて収録されたバッハ。ティルマンスは、博士号を持
つデンマークにおけるオルガン演奏の権威である。





<New World>
80655-2 \2080
レオ・オーンスタイン(1893−2001):チェロとピアノのための作品全集
6つの前奏曲/コンポジションI(世界初録音)/チェロ・ソナタ第1番Op.52
/2つの小品Op.33(一部世界初録音)/チェロ・ソナタ第2番(世界初録音)
ジョシュア・ゴードン(チェロ)、
ランダル・ホッジキンソン(ピアノ)
アムランもその作品を取り上げたオーンスタインは19世紀から21世紀を生きた
アメリカの作曲家。ニューハンプシャー響の副首席奏者ジョシュア・ゴードン
が3世紀を生き抜いたオーンスタインの作品に挑む!

<RCO Live>
RCO 07002(SACD-Hybrid) \1980
「ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス」
(1)ウィレム・ヴァン・オッテルロー:セレナード(1944 / 1976改訂)
 行進曲 / 夜想曲 / スケルツォ / 聖歌
(2)ニック・ウート:ザ・コール(2004)
(3)ジョヴァンニ・ガブリエリ:
第12旋法による10声のカンツォーナ-サクラ・シンフォニア集第11番C.180
(1597)
(4)ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ:ラグタイム&ハバネラ(1975)
(5)ウィリアム・シュミット:
ソロ・カデンツァを伴う変奏曲-トランペット四重奏のための(1979)
(6)デレク・ブルジョワ:コンチェルト・グロッソOp.61(1979)
イヴァン・メイルマンズ(指)ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス
録音:2007年アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)
精鋭を揃えたメジャー・オケともなると、たいていセクションごとにアンサン
ブルを結成したり、アルバムをリリースしたりと自主的に活動するケースがみ
られます。その例に漏れず、名門ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団の看
板のひとつ、黄金の輝きにたとえられる金管セクションがここにCDデビュー!
その名も“ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス”。結成からわずか4年ほど、
オケの長い歴史に比べればまだ日も浅いRCOブラス。幅広くブラス音楽の可能
性に燃えるメンバーは現役のトップが名を連ねるだけにさすがに華やか。たと
えば当アルバムの先がけともなった「ファンファーレ・オーケストラ・オブ・
ザ・ネーデルラント」にもフィーチャーされていた首席のふたり、トランペッ
トのダムロウと、同じ首席奏者でも指揮にまわったメイルマンズよりも格上と
もいわれるトロンボーンのリーエン。スター・プレイヤーの顔触れに期待が大
きく膨らみます。そもそもそのメイルマンズが、RCOの若手メンバーを奨励す
る目的で始まったサロン賞を自ら獲得したことで実を結んだ当アルバム。シ
ンプルゆえにごまかしの利かない恐さを秘めた定番ガブリエリのほかは、内
容的にもかなり凝った選曲といえます。
ブラス、ハープ、チェレスタと打楽器のためのセレナードは、母国オランダ
の名指揮者オッテルローによるものでいまや20世紀の古典ともいえる作品。
ヘンツェの曲では、途中タンゴを織り交ぜながら、フォクストロット、チャ
ールストン、ルンバそしてラグタイムと楽想が移り変わり楽しさいっぱい。
ブラス・ファンの間で比較的名の通っているブルジョワは1941年英国キングス
トン生まれ。王立音楽院でハウエルズに作曲を、指揮をボールトに師事して、
このOp.61を含む12以上のブラスバンド用作品を書きました。2004年にここで
演奏にも加わるRCO首席ティンパニ奏者ウートが作曲した「ザ・コール」は、
翌2005年5月アメリカ・ツアー中のシカゴで当アンサンブルによって初演され
ています。全体としてヴァラエティに富むつくりで、曲順にも単調を避けた
工夫が施されているとはいえ、レパートリーにもまして魅せられるのは、大
編成ブラス・アンサンブルの華麗なるサウンド。マニアでなくとも、ちょっ
と耳を傾けるだけで知らず知らずのうちにいつしかエレガントで輝かしい音
色のとりことなってしまいます。しかもこれがライヴとは。最後に、この6月
にRCOを離れ、指揮者として新たなキャリアをスタートさせるメイルマンズに
とってこのたびのアルバムは感慨も一入のはずで、なによりの思い出となった
ことでしょう。
【ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス】
フリッツ・ダムロウ、ペーテル・マシュルス、ハンス・アルティング、
ベルト・ランゲンカンプ(トランペット)/ヤーコプ・スラフテル、
フォンス・フェルスパーンドンク、ヤープ・ファン・デル・ヴリート、
ヤスパー・デ・ワール、シャロン・サントンジュ(ホルン)/イェルゲン・
ファン・リーエン、バルト・クラーセンス、ニコ・シッパース、マーティン
・シッパース、レイモント・ムネコム(トロンボーン)/
ペリー・ホーゲンダイク(チューバ)/ヘルマン・リーケン、
バリー・ユルユス、グスターボ・ヒメノ(パーカッション)/
ニック・ウート(ティンパニ)イェルーン・バル(P)
マルク・シモンズ(チェレスタ)/ぺトラ・ファン・デル・ヘイデ(ハープ)




<LSO Live>
LSO 0109 \1150
LSO 0609(SACD-Hybrid) \1950
エルガー:
(1)エニグマ変奏曲Op.36
(2)序奏とアレグロOp.47
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドンSO.
録音:(1)2007年1月6&7日
(2)2005年12月ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス
昨年12月12日にヘンデル「メサイア」の公演をもってLSO首席指揮者の任を終
えた巨匠デイヴィス。新年が明けたばかりの1月初め、ここにまたプレジデン
トとして手兵と新たなるスタートを切ったデイヴィスが放つ注目の最新アル
バムは、今年2007年に生誕150周年を迎える英国の大作曲家エルガーのエニグ
マ変奏曲。この顔合わせでは前回のスタジオ盤(65年)以来、じつに40年以
上の時を経てのライヴによる再録音となります。
管弦楽法に長けたエルガーが世に送り出し、当時のイギリス管弦楽作品史上
最高傑作として英国内にその名を知らしめたエニグマ変奏曲。のちにLSOの初
代首席指揮者に就任するハンス・リヒターによって1899年に初演されていま
す。その内容はオリジナルの主題とそれに続く14の性格的な変奏、愛妻アリ
スに始まり作曲者ゆかりのさまざまな特徴的な人物を描写したのち、フィナ
ーレの最終変奏でエルガー自らに到達するというもの。
流麗でやわらかく、ときにエモーショナルで騒々しくと次々と変転する曲想
に対して、いっそう良好の結びつきをみせる当コンビの演奏はさすがに見事
なかぎり。哀切な主題に、第5さらにチェロの人懐こい旋律に締めつけられる
第12変奏で顕著な弦の濃密な味わい。第4や第7、第11など激しい性格の変奏
におけるブラスの迫力も満点。それぞれが印象深い場面に事欠きませんが、
全曲の白眉はこれまでに実演のアンコールでもしばしば単独で取り上げられ
ることもあった第9変奏ニムロッド。静かに霧が立ち込めるようにしっとりと
開始され、優しさと愁いを帯びた美しさが痛切に迫り絶品です。
そして、どこかあの行進曲「威風堂々」の雰囲気にも似て、あたかも大英帝
国の栄光を体現したかのように華麗この上ない作曲家自画像のフィナーレ。
大げさな構えとか誇張はなく、つとめて真摯なのはこの指揮者らしく好まし
いところ。なお、ここでは任意指定のオルガンは使われていませんが、それ
でもエルガーに不可欠な重厚な響きは十分に保たれています。
ボールト、モントゥー、ヨッフム、プレヴィン…折に触れて行った過去の名
だたる指揮者との録音実績を辿れば、当作品を演奏することが楽団の歩みと
そのまま重なるといっても過言ではないLSO。その意味では、エルガーのアニ
ヴァーサリーに、自らの録音史に新たな一コマを刻むLSOにしても、ほかでも
ないこの曲でプレジデントの初舞台を踏んだデイヴィスにしても、この“記
念づくし”のライヴは偶然とは思えぬなんという運命の巡り合わせでしょう
か。カップリングは同じくエルガー1905年作の序奏とアレグロ。書法はさら
に洗練されて、バロック時代の様式であるコンチェルト・グロッソをロマン
派のイディオムで再現しています。弦楽四重奏と弦楽オケが織り成す複雑な
音楽は、スケールも大きく劇性に富み、自由で独創的。デイヴィスにはバイ
エルン放送響(93年)との録音もありますが、10年を超える歳月となにより
エルガーにゆかりの深いLSOを得たことで説得力は計り知れません。交響曲
全集(LSO.0072)やジェロンティアスの夢(LSO.0083、LSO.0583)でもそう
でしたが、デイヴィスのもとLSOがエルガーでみせる愛しむような表情にはや
はり格別のものがあるというべきでしょう。




<harmonia mundi>
HMC 901880 \2250
ドヴォルザーク:
(1)ピアノ五重奏曲 イ長調 op.81
(2)バガテル op.47(2つのヴァイオリン、チェロとハルモニウムのための)
フランク・ブラレイ(Pf、ハルモニウム)、
ロエル・ディールティエンス(Vc)、
アンサンブル・エクスプロラシオン【クリスティーネ・ブッシュ(Vn)、
ヒュン=ジョン・カン(Vn)、アンナ・ルイス=ディーヴァ(Vla)】
フレンチ・ピアニズムの若きカリスマ、フランク・ブラレイと、チェロのロ
エル・ディールティエンスによるドヴォルザーク。クール・ビューティーの
ブラレイと、温厚派のディールティエンス率いるアンサンブル・エクスプロ
ラシオンがここまでヒートアップするとは、ちょっと驚きもののピアノ五重
奏曲に思わず釘付けです。カップリングのバガテルがこれまた素晴らしく、
歌心に満ちています。和声やリズムのセンスがひと際光るブラレイのハルモ
ニウムと、弦のからみあいには心奪われてしまいます。ブラレイもディール
ティエンスもラ・フォル・ジュルネ音楽祭に来日が予定されており、来日が
待ち遠しくてなりません。




<SUPRAPHON/JVC>
JMXR 24203 2枚組 \3780
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1970年11月2-6日プラハ、芸術家の家
xrcdリマスタリング:2006年2月
豪放雄大な芸風で知られる巨匠マタチッチの持ち味が最大限に活かされたブ
ルックナー演奏。不滅の金字塔として聳えるチェコ・フィルとの第5番は、ま
さにスプラフォンXRCDシリーズ第1弾にふさわしい圧倒的な内容です。
このたびのXRCD復刻では細心のマスタリングが施され、アナログの風合いを
伝える腰の据わったじつにしっかりした音作りがなされています。すでにス
プラフォン、日本コロムビアでもCD化されており、それらとの音質の違いを
聴き比べて楽しむこともできます。しかもこれまでのリリースではCD1枚で
あったのに対して、あくまで音にこだわり抜いた結果CDのフォーマットをぜ
いたくに使って2枚組みとしています。「ゴシック建築のように全体の調和が
大切」と語るマタチッチによる、壮大な世界をたっぷりと味わい尽くせます。

JMXR 24205 \3180
シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調「ます」
ヤン・パネンカ(ピアノ)フランティシェク・ポシェタ(コントラバス)
スメタナ四重奏団のメンバー
録音:1960年6月1-4日、6-10日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
xrcdリマスタリング:2006年2月
スメタナ四重奏団にとって記念すべき第1回目の「ます」。往年のファンにと
ってシューベルトの「ます」といえば、まず思い浮かべるのがこの録音でしょ
う。過去にCD化されていますが、現状では国内・海外とも廃盤となっており
ます。「弦の国チェコの至宝」絶頂期のアンサンブルに、美しく溶け合うパ
ネンカのピアノ。とめどなく溢れかえる歌に楽しさいっぱいのシューベルト
です。音質最重視で贅沢にも1曲のみ。丁寧かつ最新のリマスタリングが、ア
ナログに針を下ろしたときの当時の興奮と喜びをふたたび約束してくれるこ
とでしょう。




<Praga Digitals>
PRDDSD 350026(SACD-Hybrid) \2580
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲op.90「ドゥムキー」
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲op.97「大公」
プラハ・ガルネリ・トリオ
「ドゥムキー」は公演曲目。もの悲しい旋律に彩られたムード、時折みせる
穏やかで楽しげな表情が魅力のドヴォルザークの名曲を、大ベテランのトリ
オが奏でるとやはり空気が違います。熱いなかにもどこかもの悲しい、郷愁
をさそう名演です。

PRDDSD 250234(SACD-Hybrid) \2580
シェーンベルク:
(1)弦楽四重奏曲第4番Op.37
(2)弦楽六重奏曲「浄夜」Op.4
ヴラディーミル・ブカツ(Va) ぺトル・プラウゼ(Vc)
プラジャーク四重奏団
名門プラジャークによるシェーンベルク。無調や十二音へ傾倒以前、濃厚に
ロマンチックな作風で人気のある「浄夜」。のちの弦楽合奏編曲版の分厚い
響きも魅力ですが、シリアスな表情と緊張感は怖いくらいにオリジナル版で
は際立ちます。ほかに十二音技法による最後の四重奏を収録。なお、プラジャ
ーク四重奏団は今年GWのラ・フォルジュルネ音楽祭でドヴォルザークやスメ
タナ、ヤナーチェクと得意のナンバーを演奏する予定です。

PRDDSD 250235(SACD-Hybrid) \2580
バルトーク:弦楽四重奏曲全集Vol.2
第1番Op.7,Sz.40 / 第2番Op.17,Sz.67
パルカニ四重奏団
第5番&第6番(PRDDSD.250225)につぐ、パルカニ四重奏団によるバルトーク
全集第2弾。習作時代の明けた1908年作の第1番は、ドイツ後期ロマン派やフラ
ンス印象派の影響、さらにハンガリー民謡や舞曲などが混然とした内容ながら
も、のちの個性の萌芽が感じ取れる出世作。1915年から17年にかけて書かれ
た創作過渡期の第2番は、その美しさにおいて全6曲中随一ともいわれる作品。
1984年結成のアンサンブルによる演奏は、リズムの面白さと美しさを過不足
なく表現しています。

PRDDSD 250237(SACD-Hybrid) \2580
エルネー・ドホナーニ:
(1)弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調Op.10
(2)弦楽四重奏曲第2番変ニ長調Op.15
(3)六重奏曲ハ長調Op.37
(3)ヴラディーミラ・クラーンスカー(Hrn) 
アレシュ・フストレシュ(Cl) ヤロミル・クレパーチ(P)
(2)コチアン四重奏団、
(1)(3)ベートーヴェン弦楽三重奏団
ブラームス以後の最も重要な「室内楽の大家」ドホナーニの作品が楽しめる
アルバム。後期ロマン派とくにブラームスの影響から脱け出し、独自の道を
歩みだした意味で重要なセレナード。編成も拡大して響きの豊かさに加えて、
ピアノの名手としての一面も覗かせる六重奏などを収めています。当レーベ
ルでおなじみのチェコの顔ぶれによる演奏はどれも超一級の内容。




<NOVALIS>
NOV150 184 \2080
モーツァルト:
(1)キラキラ星変奏曲K.265 (2)ピアノ・ソナタヘ長調K.533+494  
(3)美しいフランソワーズ変奏曲K.353 (4)ピアノ・ソナタヘ長調K.280  
(5)ピアノ・ソナタイ短調K.310 (6)ロンドK.485 (7)トルコ行進曲K.331
パトリシア・パグニー(Pf)
5月末から6月中旬まで東京、浜松、神戸、京都、焼津、奈良、大阪等でツアー
をする若手美人ピアニスト、パトリシア・パグニーの最新録音です。ピアノは
ヤマハ。

NOV150 179 \2080
シューベルト:
(1)4つの即興曲集D899 Op.90 
(2)冬の旅D911 Op.89-リストによる12の編曲集S561
アナスタシア・ヴォルチョク(Pf)
リストは55曲のシューベルト歌曲をピアノ用に編曲していますが、「冬の旅」
からは12曲を選んで編曲しました。

NOV150 185 3枚組 \4050
J.S.バッハ:
(1)前奏曲とフーガ 変ホ長調BWV552 (2)幻想曲とフーガ ト短調BWV542  
(3)トッカータとフーガ ニ短調BWV565 
(4)トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564 
(5)前奏曲とフーガ ニ長調BWV532  
(6)前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547 他コラール、トリオ・ソナタ等全27曲
トン・コープマン(アムステルダム ワールス教会クリスチャン・ミュラーOrg,
マッスルイ 大教会 ガレルOrg, ヘルトーゲンボッシュ聖堂Org)
名手、コープマンによるオルガン弾き比べお買い得セット。

●AVC/Novalis
中国の悠久の大地より届いたメディテイション・ミュージック

AVC260 101 \1850
チャイナ メディテイション
(1)川の流れ (2)砂波 (3)Yao族の歌 (4)月光の恋歌 (5)十姉妹 
(6)雨後華変紅 (7)月光下竹葉 (8)Bai族の歌 (9)財布の刺繍 
(10)Ashima

AVC260 143 \1850
チャイナ メディテイション Vol.3
(1)Wuxiの情景 (2)Suzhouの風景 (3)月下の中国 (4)超河布絹 (5)建包 
(6)柳的緑色 (7)拾花弁 (8)Zi Zhuの曲 (9)袋の刺繍 
(10)Meng Jiang 夫人 (11)恋の病 (12)ジャスミン

AVC260 147 \1850
チャイナ メディテイション Vol.4
(1)満開の杏と桃 (2)君知るや? (3)蝶々が飛び回る (4)高山の頂上 
(5)中国全土を照らす月光(6)高麗鶯 (7)日没前の月光 (8)Ma Lanの恋歌 
(9)靴の刺繍 (10)恋人を失って (11)牧場に牛をおって (12)恋人を思って
ヨーロッパ人の頭の中にある中国を音楽にするとこうなるという典型のCD。ス
イスAVC社は北京と上海に10年以上前から支社を持ち、ヨーロッパに中国音楽
を紹介している。




<naive>
OP 30429 \2080
ヴィヴァルディ(1678-1741):マンドリン、リュートのための協奏曲集
(1)2つのマンドリン、弦と通奏低音のための協奏曲RV532 ト長調
(2)ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオRV85 ト短調
(3)マンドリン、弦と通奏低音のための協奏曲RV425 ハ長調
(4)ヴィオラ・ダモーレ、リュート、弦と通奏低音のための協奏曲RV540 ニ短調
(5)ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオRV82 ハ長調
(6)2つのヴァイオリン、リュートと通奏低音のための協奏曲RV93 ニ長調
ロルフ・リスレヴァン(リュート、バロック・キタラ、マンドリン)
アンサンブル・カプスベルガー
【リッカルド=マサヒデ・ミナシ、ヴァレリオ・ロジート、マンフレート・ク
レーメル、パブロ・ヴァレッティ、ブリギッテ・トイブル、エヴァ・ポスヴァ
ネク(Vn)、マンフレード・クレーメル(ヴィオラ・ダモーレ) エンリコ・パ
リッツィ、ラウラ・ジョンソン(Va) ロレンス・デュフシュミット(ヴィオロ
ーネ) ルドヴィコ・ミナシ、バラス・マーテー(Vc) トーマス・C・ボイセ
ン、ベアトリス・ポルノン、エドゥアルド・エゲツ、ブライアン・フェーハン
(テオルボ) トーマス・C・ボイセン(キタラ) トール=ハロルド・ヨン
セン、エドゥアルド・エゲス(キタラ・バテンテ)エドゥアルド・エゲス、
ブライアン・フェーハン(キタラ・バロック) グイド・モリーニ(ポジティ
ヴオルガン)】
リュート、マンドリン界の流浪の詩人にして名人、ロルフ・リスレヴァンが
ヴィヴァルディ・エディションに登場です。ここに彼の紡ぎだす音は、緩叙楽
章で聴かせる空気に溶け込む典雅な音色から、一音一音が明確な主体性をもっ
たテンポの速い楽章まで、実に雄弁で変化に富んでいます。ヴィヴァルディが
ちりばめた細かなパッセージや急速なピツィカートもいとも軽がると弾きこな
しており、きらびやかな音の玉手箱のよう。テレビなどでも耳にする機会の多
いRV425では、マンドリンのどこか「エキゾチック」ともいえる雰囲気の音色
がたのしめます。
ヴィヴァルディが生きていた当時、リュートやマンドリンはもっぱら通奏低音
演奏のために用いられていた楽器でした。リスレヴァンによって選ばれここに
収録された曲は、もちろんすべてリュートやマンドリンが大活躍。刺激的なリ
ズム、和声的効果、各楽器の音色を熟知した上での編成のとりかた、マンハイ
ム楽派を思わせるような起伏に富んだディナーミク、すべての要素がふんだん
にもりこまれており、まるで劇場音楽のような豪華さと楽しさに満ちており、
ヴィヴァルディがいかにこれらの楽器を愛していたかがうかがわれます。録音
も実に色彩鮮やか、瑞々しくカラフルなフルーツを思わせる仕上がりとなって
います。




<SIMAX>
PSC 1282 \2280
ベートーヴェン:
交響曲第8番ヘ長調Op.93
「タルペイア」より凱旋行進曲、第2幕への導入の音楽
序曲「命名祝日」
ウェリントンの勝利(戦争交響曲)
「シュテファン王」より序曲、勝利の行進曲、宗教的行進曲
「アテネの廃墟」より序曲、トルコ行進曲
「フィデリオ」序曲
トマス・ダウスゴー(指)スウェーデン室内O.
デンマークの生んだ指揮者ダウスゴーと手兵スウェーデン室内管による意欲的
なプロジェクト、ベートーヴェン管弦楽作品全集シリーズ。これまでに7つの
交響曲のほか、鬼才ベレゾフスキーをソリストに迎えたピアノ協奏曲など、そ
のいずれもに通じる革新的で苛烈な演奏で強い支持を得ています。コンパクト
ながらリズムと響きの特異性で人気を誇る第8交響曲をメインにした、これは
その第9弾。ほかに国王ジョージ4世に献呈され、戦勝をたたえる内容でイギリ
スでの名声を高めた戦争交響曲など同時期に書かれた作品を多数収録していま
す。スウェーデン室内管は1995年設立のモダン楽器による小編成オケ(38人)。
実演でもそうでしたが、第1、第2ヴァイオリンを左右に振り分けて配置するほ
か、ピリオド奏法を活かしつつもなによりダウスゴーの個性が前面に出ている
のがフレッシュな演奏の秘密です。




<Melba>
MR 301089(SACD-Hybrid) 2枚組 \5180
ワーグナー:「ラインの黄金」
ジョン・ブレッヒェラー(Br ヴォータン) 
ティモシー・デュフォア(Br ドンナー)
アンドルー・ブランズドン(T フロー) 
クリストファー・ドイグ(T ローゲ)
エリザベス・キャンベル(Ms フリッカ) 
ケイト・ラドナー(S フライア)
ライアン・キーガン(Ms エルダ) 
ジョン・ウェグナー(Br アルベリヒ)
リチャード・グリーガー(T ミーメ) 
アンドルー・コリス(Bs ファーゾルト)
デイヴィッド・ヒバード(Bs ファーフナー)
ナタリー・ジョーンズ(S ヴォークリンデ)
ドナ=マレー・ダンロプ(S ヴェルグンデ)
ザン・マッケンドリー=ライト(Ms フロースヒルデ)
アッシャー・フィッシュ(指)アデレード交響楽団
録音:2004年
注目のSACDの第2弾が登場!オーストラリア、アデレードの南オーストラリア
国立歌劇場が上演した「指環」チクルスから、「ラインの黄金」のライヴ録音
です。先に発売された「ワルキューレ」では、辺境の地のオペラハウスのイメ
ージを覆す実にしっかりとした演奏に驚きと賞賛の声があがりました。これに
はアッシャー・フィッシュの指揮と、日本ではあまり知られていないオースト
ラリアやニュージーランドの歌手の高い実力の成果です。この「ラインの黄金」
でも歌手はかなり高い水準。アルベリヒ役のジョン・ウェグナーは、ドイツ生
まれながら幼い頃オーストラリアに移住したバリトン。彼はワーグナーのバリ
トン役としてドイツでもかなり有名で、ギュンター・ノイホルトが指揮した
「指環」全曲盤ではヴォータンとさすらい人を歌っています。ローゲを歌うク
リストファー・ドイグは、ニュージーランド出身、ウィーン国立歌劇場のメン
バーとして長年活躍しここで「マイスタジンガー」のヴァルターを歌ったこと
もあるほどの人。エルダのライアン・キーガンは、オーストラリア生まれでド
イツを拠点に活躍するアルト。フライアのケイト・ラドナーもオーストラリア
出身、シュトゥットガルトでのノイエンフェルス演出のモーツァルト「後宮か
らの逃走」のDVDで印象的なブロンデを歌っていたソプラノです。さらにオラ
ンダのベテラン・バス=バリトン、ジョン・ブレッヒェラーや、オーストラリ
アを代表するメッゾ、エリザベス・キャンベルの実力は、「ワルキューレ」で
証明済み。SACD hybridでの発売です。




<ALPHEE>
ALPHEE 9911011 \2250
(1)ミヨー:ファンタジー・パストラール
(2)同:エクスの謝肉祭
(3)同:スカラムーシュ
(4)同:リベルタドーラ
(5)トリスタン=パトリス・シャリュヨー:
アジヤデ、ミヨーのオマージュOp.94
イザベル&フロランス・ラフィット(ピアノ・デュオ;ファツィオーリ)
1937年パリ万国博覧会のコンサート用に、マルセル・メイエとイダ・ジャンケ
レヴィッチとの依頼で作曲された名作スカラムーシュ。このほかにミヨーが自
作を2台ピアノ用に編曲した作品を収めたアルバムはピアノ・デュオ・ファン
狂喜必至の内容です。さらに、そのミヨーに多調音楽の影響を受けたという
シャリュヨーの曲も収録。演奏は12歳で放送番組に出演してデビュー、リヨ
ン国立高等音楽院でかのエリック・ハイドシェックに師事した美人姉妹デュオ。

ALPHEE 0109014 \2250
(1)モーツァルト:
ピアノ四重奏曲KV.452(ピアノと管楽のための五重奏曲からの編曲)
(2)ベートーヴェン:
ピアノ四重奏曲Op.16(ピアノと管楽のための五重奏曲からの編曲)
(3)同:モーツァルトの「魔笛」の主題による7つの変奏曲
コリンヌ・クロスカ(P)
トリオ・セレナード
ディーデリク・シェイス(Vn)ジャン・レベル(Va)
フィリップ・シェロン(Vc)
モーツァルトとベートーヴェンとが同じ編成を使って書いた名作、ピアノと木
管のための五重奏曲。ここでの演奏は木管パートを弦楽トリオに置き換えたピ
アノカルテット版によるもの。1810年にベートーヴェンはピアノと弦楽による
ヴァージョンを作っていますが、聞き慣れた名曲が装いも変わり新鮮な魅力で
す。

ALPHEE 9804009 \2250
J.S.バッハ:ギターのための編曲作品集
コラール変奏曲とフーガの技法より
フレデリク・シルヴェストル、マリ=アンジュ・マルタン、
セルジュ・メルロ、ジャン=リュク・シトリュク(G)
シトリュクがフォーク&エレキ・ギター、ほかはみなジャズからギターの道に
入ったというギタリストたちによるバッハ演奏。

ALPHEE 9601006 \2250
ボロディン:弦楽四重奏曲集
(1)第1番イ長調
(2)第2番ニ長調
プラハ・シュターミツ四重奏団
ボロディンのカルテットは、第3楽章「夜想曲」が人気の第2番をはじめ、抒情
的な調べが魅力です。名アンサンブルを数多く世に送り出しているチェコのア
ンサンブルのすぐれた演奏で。

<TAHRA>
TAH 624 2枚組 \4160
1952年11月8日の演奏会
ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
ワーグナー:「タンホイザー」序曲とバッカナール
ヴェルディ:「運命の力」序曲
1953年1月31日の演奏会
シューマン:「マンフレッド」序曲
ロッシーニ:「ウイリアム・テル」−バレエ音楽「パッソ・ア・セイ」
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
アルトゥーロ・トスカニーニ(指)NBC交響楽団
トスカニーニの二つの演奏会を丸々収録。いずれもかつてCDが出たことのある
音源ばかりですが、入手難だったものも多く、またコンサート単位でまとめら
れているのがありがたいものです。「新世界」交響曲は、2月1日のRCAへのセッ
ション録音の二日前のライヴ。ベートーヴェンの第8交響曲も、11月10日のRCA
へのセッション録音の二日前のライヴ。「ウイリアム・テル」のバレエ音楽と
「マンフレッド」序曲は、どちらも珍しい音源。ことに「マンフレッド」序曲
は他に1946年の録音しか残されていません。いずれもトスカニーニの厳しい造
型によるキリリと引き締まった演奏です。





<CASCAVELLE>
REF 65620 \2080
ビクトリア:モテット集(1572年刊)
[聖母マリアの]
ビクトリア:1「サルヴェ・レジナ(めでたし、元后)」(6声)、
2「恐れるな、マリア」(4声)、3「老人は幼子を抱き」(4声)、
7「喜べ、処女マリアよ」(5声)、
8「なんと美しいことか、あなたの足は」(4声)、
12「アヴェ・レジナ・チェロルム(幸あれ天の元后」」(5声)、
13「皆わたしをほめなさい」(6声)、14「アヴェ・マリア」(8声)
[降誕節]
ビクトリア:
4「だれを見たのか、羊飼いたちよ」(6声)、
5「オ・レジナ・チェリ(おお、天の元后よ)」(4声)、
6「おお、大いなる神秘よ」(4声)
[そのほかのモテット]
ビクトリア:
9「わたしたちの病を」(4声)、10「主の天使が下って」(5声)、
11「聖霊降臨祭の日が来て」(5声)
アドリアーノ・ジャルディーナ(指)アンサンブル・ラ・セスティーナ
録音:2006年8月スイス、ソロトゥルン州、ゼーヴェンのカトリック教会
1572年に刊行された、このモテット集は、この後、連綿と出版が続くビクトリ
アの作品集、最初のものであり、彼の作品の魅力を全て包括しています。曲集
は全33曲から成りますが、この録音ではその中から、聖母マリアに関連するも
のを中心に14曲が選ばれています。どの曲も、神々しいまでの清澄さに満ち溢
れており、ラ・セスティーナは、その魅力を十分引き出すのに成功しています。

REF 65477 \2080
「マルグリット・ドートリッシュの楽譜集」
ピエール・ド・ラ・リュー:
1(伝ド・ラ・リュー)モテット「めでたし、いとも聖なるマリア」(6声)、
4シャンソン「何で死にたくないのだろう」(4声)、
7モテット「あなたを思ってわたしは悲しむ」(4声)、
12シャンソン「そのために、後悔し続けることはけっしてない」(3声)、
14シャンソン「それは当てにならない空約束だ」(4声)
作曲者不詳:
2シャンソン「大変なことが起きた時は」(5声)、
10シャンソン「わたしは一言も発しない」(6声)、
11ロンドー「災難に見舞われたなら」(4声)、
15ロンドー「私はつらい」(3声)
ジョスカン・デプレ:3シャンソン「悲嘆に満ちて」(5声)、
5シャンソン「もはやいかなる哀惜もなく」(4声)、
8(伝ジョスカン・デプレ)モテット「ああ、何たる悲しみ/ピエ・イエス
(いつくしみ深き主、イエスよ)」(7声)、
9(スピナチオ・リュート編曲)「平和のうちに身を横たえ」
カピローラ(リュート編曲):
6(アグリコラ原曲)「眠りを与えず」、
13(ハイネ・ファン・ヒーゼヘム原曲)「行けよ悲しみ」
アドリアーノ・ジャルディーナ(指)
アンサンブル・ラ・セスティーナ
録音:2004年7月スイス、ソロトゥルン州、ゼーヴェンのカトリック教会
当時の経済的先進地域である低地地方(現在のベネルクス諸国)を総督として
治め、甥である、後の皇帝カール5世を養育したことでよく知られるマルグリッ
ト・ドートリッシュは、この地方の文化振興を先導したことでも知られていま
す。彼女の楽譜集は、この時代の音楽を知る上で第1級の史料であり、ジョス
カン・デプレとド・ラ・リューの作品が数多く収録されている点でも貴重な
ものです。この録音では、その中から2人の作品を中心に曲を選び、当時の音
楽生活を偲ばせてくれます。





<ORFEO>
ORFEO 678062 2枚組 \4500
ドヴォルザーク:「王様と炭焼き」
ダリボール・イェニス(Br マチャーシュ王)
リーヴィア・アーグホヴァー(S リドゥーシュカ)
ミカル・レホツキ(T イェニーク)
ペテル・ミクラーシュ(Bs マチェイ)
ミシェル・ブリート(Ms アンナ)
マルクス・シェーファー(T インドジフ)
ゲルト・アルブレヒト(指)
ケルン放送交響楽団,ケルン放送合唱団,プラハ室内合唱団
録音:2005年4月29日,5月1日
ORFEOから、アルブレヒトのドヴォルザーク・シリーズの新刊!ドヴォルザー
クの「王様と炭焼き」です。
「王様と炭焼き」は、数奇な運命を辿ったオペラです。元々1871年に作曲され、
リハーサルされたものの、初演はキャンセル。1874年に、ドヴォルザークは台
本だけを救い出し、ここに完全に新たな音楽を付け直しています。この二つ目
の「王様と炭焼き」は1874年11月に初演、好評を得ました。その後、ドヴォル
ザーク自身が二度改訂、さらに1914年にカレル・コヴァジョヴィチが手を加え
たものが、現在の決定版となり、それがここでも用いられています。狩りで道
に迷ったマチャーシュ王は、炭焼き職人マチェイの家に泊まることに。家の娘
リドゥーシュカは、イェーニクという若い炭焼き職人と愛し合っていますが、
両親に反対されています。王は娘の恋に協力しようと相談しますが、イェーニ
クは二人が逢い引きしていると誤解、軍隊に入ってしまいます。1年後、王は
偽の裁判を行い、炭焼き一家を前に、イェーニクを殺人の容疑で処刑すると宣
告。リドゥーシュカは、彼の命の代わりに自分の命を奪って、と訴えます。彼
女の真の愛が証明され、お芝居が明かされ、リドゥーシュカとイェーニクが結
ばれてハッピーエンド。SUPRAPHONに、1989年にプラハで録音されたものがあ
りますが、半分近くにまで短縮された事実上の抜粋でした。つまり今回が初の
全曲録音。近年ヨーロッパで幅広く活躍するスロヴァキアのバリトン、ダリボ
ール・イェニスを始め、充実したキャスト。そして何といってもアルブレヒト
の精緻な音楽。ドヴォルザークの珍しい傑作に大満足です。




<AMBRONAY>
AMY 005 \2300
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
オラトリオ「荒野に燃え立つ蛇(Serpentes ignei in deserto)」
ジェローム・コレアス(指)レ・パラダン
ヴァレリー・ガベイユ(天使/Sop)、
イザベル・プルナール(ヨシュア/Sop)、
ステファニー・ドゥストラック(エリヤ、ナタナエル/Ms)、
アンネッテ・マルケルト(モーゼ/コントラルト)、
ロバート・エクスパート(エレアザル/カウンター・テナー)
本格的古楽の祭典、アンブロネー音楽祭レーベルより、ハッセの名曲「荒野に
燃え立つ蛇」の初録音の登場。1735~6年か、1739年に作曲されたとされており、
当時ヴェネツィアでよく行われていた慣習として、ラテン語のテクストで、詩
篇51のミゼレーレの序章として書かれたと考えられています。そのため、この
作品はアリアの途中で終わっています。ハッセ自身が当時大人気の歌手と結婚
していたということもあり、彼は歌のことを知り尽くしていました。技巧的に
華やかなアリア、それを引き立てる凝った器楽パートなど、実に贅沢な作りの
作品です。歌詞台本は、旧約聖書の民数記21章4−9節を題材としています。
(モーセがエジプトから民を引き連れて脱出した旅の途中で、民がモーセに対
してあまりの旅の辛さについて不服を申し立てると「主は民の中に燃える蛇を
送られたので、蛇は民にかみつき、イスラエルの多くの人々が死んだ」という
くだり)。歌唱陣も、クリスティやコルボとの共演で活躍しているガベイユ、
他にもミンコフスキとの共演も多いドゥストラック、コープマンのカンタータ
録音にもたびたび登場のマルケルト・・・アンブロネー音楽祭だからこそ実現
した、実に壮観な顔ぶれとなっています。

AMY 009 2枚組 \3100
J.S.バッハ:
オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのための6つのソナタBWV1014-1019
ミラ・グロデアヌ(Vn)、
フレデリク・アース(Cem)
【使用楽器:1604年Groblicz(Vn)、1751年Hemsch(CEM)】
クイケン、マンゼ、サヴァール・・・錚々たる顔ぶれが揃って認めるルーマニ
ア出身の名手グロデアヌと、スコット・ロスの愛弟子にして、ヘレヴェッヘ指
揮のカンタータでは通奏低音をつとめ、インマゼールも太鼓判を押す1968年ベ
ルギー出身のフレデリク・アース。二人の出会いは音楽を愛する者にとって格
別なものとなりました。完璧なバランス、尽きることのない創造性・・・。
バッハの書いた、静寂から生まれ静寂に戻る哲学的な音楽の中にもふとした喜
びや輝き、生命力が漲った名演奏の登場です。




<CALLIOPE>
CAL 9364 \1980
バルトーク:ヴィオラと弦楽オーケストラのための協奏曲
ヒンデミット:ヴィオラと弦楽合奏のための葬送音楽
マルティヌー:ラプソディー・コンチェルト
ウラジミール・ブハッチ(Va)
ウラジミール・ヴァーレク(指)
プラハ放送交響楽団(現チェコ放送交響楽団)
3人の大作曲家による、詩的で自伝的ともいえるヴィオラ音楽作品集。名手ブ
ハッチの心にしみる美音のヴィオラも魅力ですが、ヴァーレク指揮というのも
聴きもの。彼らがどのようにこれらの名曲を演奏するか、興味津々です。

CAL 9365 \1980
W.A.モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番、第5番、ロンド、アダージョ
ヤン・ターリヒ(Vn)、
ターリヒ室内管弦楽団
ターリヒ室内管弦楽団は、大指揮者ヴァーツラフ・ターリヒの甥、ヤン・ター
リヒによって1992年に設立されました。「ターリヒ」というと大音楽家一族、
というイメージに結びつきましたが、それだけに、この名前を冠するというこ
とは音楽的な面での責任も大きいものとなってきます。メンバーはプラハ音楽
アカデミーの卒業生を中心に構成されており、世界のトップクラスの室内管
弦楽団のひとつに数えられています。彼らによるモーツァルトの馥郁たる香
りはどこか懐かしさを感じさせるものに仕上がっています。

CAL 4305 \1350
ジョスカンのミサ曲「戦士」(第6旋法)とシャンソン集
ジョスカン・デ・プレ:
ミサ曲「戦士」(第6旋法)/「笑ったり、涙を浮かべたり」/ モテット
「神をはぐくむ汚れなき処女」,
作曲者不詳:「愛する者よ、さようなら」(バイユー出身の)他3曲,
アグリコラ/ギゼリン(フェルボネット):題名のない二重奏曲,
アグリコラ:「ため息をつくアモルは」,
オブレヒト:「鳩」,
イザーク:「じゃんけん」,
ビュノワ:「絶望した幸福の女神」,
フィンデルス:「おお避けがたき死」
エマニュエル・ボナルド(指)
オプシディエンヌ 
録音:2000年7月
CAL 9305の再発売。実に表情豊かで感情の起伏に富んだ名演奏です。聴いてい
るとなんだか心がかきむしられるような不思議な力に満ちています。




<Profil>
PH 06015 \2180
モーツァルト:
(1)ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調KV.282
(2)幻想曲ハ短調KV.475
(3)ピアノ・ソナタ第14番ハ短調KV.457
(4)ピアノ・ソナタ第11番イ長調KV.331「トルコ行進曲つき」
エフゲニ・コロリオフ(P)
1949年生まれ、ネイガウス、ユージナ、オボーリンらたる顔ぶれに師事し、ロ
シア・ピアニズムの流れを汲む世界的ピアニスト、コロリオフ。昨年のアニ
ヴァーサリーに合わせて、hr musikからはショスタコーヴィチ(HRMK 03306)
を、ここProfilからはモーツァルトをそれぞれリリース。同じくネイガウスに
師事したギレリスを思わせる硬質のタッチと透徹した響きが印象に残る一枚
です。

PH 04032 3枚組 \6540
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
第14番ト長調KV.387 / 第15番ニ短調KV.421 / 第16番変ホ長調KV.428 /
第17番変ロ長調KV.458「狩」/ 第18番イ長調KV.464 /
第19番ハ長調KV.465「不協和音」
クレンケ四重奏団
アンネグレート・クレンケ(Vn1)ベアーテ・ハルトマン(Vn2)
イヴォンヌ・ウーレマン(Va)ルート・カルテンホイザー(Vc)
録音:2003年-2005年
それぞれ分売でリリースされていたクレンケ・カルテットのハイドン・セット
がひとつになりました。クレンケ・カルテットは1994年結成の若い団体。メン
バーすべてがワイマールのフランツ・リスト音楽大学で学んだ魅力的な女性た
ち。甘い音色としなやかな感性が光るモーツァルトです。

=クレンケ四重奏団のハイドン・セット分売=
PH 04028 \2180
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
第17番変ロ長調KV.458「狩」/ 第16番変ホ長調KV.428
クレンケ四重奏団

PH 04029 \2180
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
第18番イ長調KV.464 / 第19番ハ長調KV.465「不協和音」
クレンケ四重奏団




<HOMA DREAM>
HR 1135 \2730
田中順子-甘い檸檬
(1)ディアンス:弦楽四重奏の響き、甘いレモン、フォーコ 
(2)ニャタリ:ブラジリアーナ第13番 
(3)ブローウェル:黒いデカメロン 
(4)アルカス:椿姫の主題による幻想曲 
(5)クレンジャンス:オブラック風組曲より 
(6)メルツ:ハンガリー幻想曲、
(7)早川裕貴:フライング・フリー、木もれ陽
田中順子(Gt)
『十分満を持して、もはや成熟した芸境を聴きてに味わわせるのだから(遅す
ぎたCDデビューも)かえって素晴らしいことかもしれない。中略。ギターの
世界では飽きるほど聴いてきたものなのだが、瑞々しい感興を伴って響くの
は、この奏者の完成の豊かさと、それを十全に生かし得る技術の秀抜さゆえに
ほかならぬであろう。』(レコ芸より)





<DISCMEDI>
DM 4229 \2080
(1)マイ・ウェイ
(2)ナイト・アンド・デイ他
リュイス・リャック、ジョアン・マヌエル・セラッ、の歌、全12曲
ホセ・カレーラス(Tn)
ダヴィッド・ヒメネス・カレーラス(指)
カタルーニャ国立バルセロナ管
録音:2006年
20年前の白血病発症以来、病と闘い続けている、カレーラスの最新盤。本田美
奈子さんにも聴いてもらいたかった!





<harmonia mundi>
HMC 901972 \2250
R.シューマン:
(1)交響曲第1番 変ロ長調「春」op.38 
(2)交響曲第3番 変ホ長調「ライン」op.97
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)シャンゼリゼ管弦楽団
遂に遂に、ヘレヴェッヘ&シャンゼリゼ管による至高のシューマン交響曲集が
完成しました!第1弾の第2番と第4番がリリースされてから長い月日がたち、
ようやくヘレヴェッヘがシューマンの交響曲の残り2曲を録音。第1番の冒頭か
ら高らかに鳴り響く管楽器は、ピリオド楽器だからこそ味わえる鮮烈さに満ち
ており、またたくまに聴く者をシューマンの世界に引きずり込みます。第2楽
章も、シューマンの叙情たっぷりな世界を、一音一音磨きあげられた玉のよ
うな音色で展開しています。一音一音の息を呑むような美しさにここまで感
動できるのは、やはりヘレヴェッヘ・マジックとしかいいようがありません。
第3番の冒頭も、比較的厚めの響きが強調されがちな演奏が多い中で、一音一
音のまばゆいばかりの輝きとエネルギーがひときわ異彩を放っています。ピ
リオド楽器オーケストラの風雲児は未だ健在、心踊る内容となっています。

HMC 901957 \2250
ヘンデル:
(1)麗しのアマリッリHMV82
(2)カンタータ「優しい時に」HWV135b
(3)カンタータ「愛の神が見て」HWV175
(4)トリオ・ソナタop.2-1ロ短調
(5)カンタータ「私の心は騒ぐ」HWV132c
アンドレアス・ショル(C-T)、エレーヌ・ギユメット((1)、Sop)
オッターヴィオ・ダントーネ(指&Cem)
アカデミア・ビザンチーナ【ステファノ・モンタナーリ(Vn)、フィオレン
ツァ・デ・ドナティス(Vn)、マルチェッロ・ガッティ(フラウト・トラヴェ
ルソ)、マルコ・フレッツァート(Vc)、ティツィアーノ・バニャーティ(ア
ーチリュート、テオルボ)、マルタ・グラツィオリーノ(Hrp)】
アンドレアス・ショルがハルモニア・ムンディで活動再開です。再登場第1弾
は渾身のヘンデル。やわらかさ、深さとハリのある強さを併せ持つ摩訶不思議
な魅力的美声は健在、いやむしろますます磨きがかかって他の追随を許さない
ものとなっています。バックは今をときめくアカデミア・ビザンチーナ。ショ
ルの美しい声と比類なき技巧に触発されたのか、極めてハイテンションの演奏
を繰り広げており、ヘンデル作品のもつ力強い描写、劇的な変化、アンサンブ
ルの妙、すべてが極上の仕上がり。至福の時を味わうことができます。今後も
ショルはムンディ・レーベルで続々リリース予定、ますますの充実ぶりに目が
離せません。
まるでオペラのように劇的かつ豪華な音作りの「麗しのアマリッリ」は、1708
年頃に完成されたとされています。1994年に初めて出版されており、後に傑作
オペラ「リナルド」や「フラーヴィオ」にも転用されることとなる2曲目のア
リアをはじめ、どの曲も宝石のような輝きを放った名作です。他にもヘンデル
の最初期の頃のカンタータとされる「愛の神が見て」など、ショル・ファンの
みならず全ての方に聴いていただきたい絶品の一枚です。





<MIRARE>
MIR 034 \2300
マヌエル・デ・ファリャ:「恋は魔術師」(1915年版)
J.F.エッセール(指)
ポワトゥ=シャラント管弦楽団
アントニア・コントラレス(フラメンコ歌手)
ジェローム・コレアス(B)シャンタール・ペロー(S)
エリック・ウシエ(T)
スペインの誇る作曲家マヌエル・デ・ファリャの代表作である「恋は魔術師」。
この作品はメゾソプラノの独唱を加えているのがひとつの魅力。これはファ
リャの故郷アンダルシアの民謡風の旋律が歌われており、クラシック歌手が
歌うとどこか違和感があるものですが、今回は一流のフラメンコ歌手アント
ニア・コントラレスが歌いフラメンコ音楽の情熱、アンダルシアの雰囲気を
満喫できます。このアルバムでは、1915年の初版が使用されていますが、今
年のフォルジュルネではこの版を演奏。またCDと同じフラメンコ歌手アント
ニア・コントラレス、エッセールもポワトゥ=シャラント管も来日し、この
「恋は魔術師」を演奏します!

MIR 026 \2300
グリーグ:ピアノ協奏曲、抒情小曲集
シャニ・ディリュカ(P)
エイヴィン・グルベルグ・ イェンセン(指) 
ボルドー・アキテーヌ国立
シャニ・ディリュカはスリランカ人の両親を持つモナコ出身のピアニスト。日
本ではまだ知名度はないですが第1回のフォルジュルネには来日し、繊細で魅
力的な演奏を聴かせてくれました。このアルバムでは、今年のフォルジュルネ
で演奏予定のグリーグのピアノ協奏曲と抒情小曲集。グリーグは2007年没後
100年の記念年。お馴染みの印象的なイントロで始まる協奏曲で非常にロマン
チックな作品。彼女は豊かな感性と強い個性、強靭な技術で華麗に演奏してい
ます。

MIR 029 \2300
バルトーク:弦楽四重奏第1、2&3番
エベーヌ弦楽四重奏団
ミュンヘン・コンクールの弦楽四重奏部門で優勝した、フランスの若手実力派
四重奏団。昨年のフォルジュルネでは初来日を果たし、確かなテクニックと鋭
敏な音楽性、息の合った演奏で聴衆を熱狂させました。この度のフォルジュル
ネで再来日をします。ハイドン「ひばり」(MIR013)に続くこのアルバムでは、
今年演奏予定のバルトークの弦楽四重奏曲。瑞々しく鋭角的な演奏で魅了しま
す。活躍、成長著しいエベーヌ弦楽四重奏団、見逃せない存在です。




<Opus蔵>
OPK 2066 \2250
アメリカ盤SPより復刻
(1)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S124 (rec.1938)
(2)ベートーヴェン:11のウィーン舞曲集 (前半)  (rec.1940) 
(3)リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調S125 (rec.1938)
(4)ベートーヴェン:11のウィーン舞曲集 (後半) (rec.1938) 
(5)リスト:交響詩「レ・プレリュード」(rec.1940) 
(1)(2)(3)エミール・フォン・ザウアー(P)
フェリックス ワインガルトナー(指)
(1)(3)パリ音楽院管弦楽団 (2)(4)ロンドン・フィル (5)ロンドン交響楽団
もしオーパス蔵がオリジナルのSP盤から復刻してくれたら…。初出時にかなり
良い条件で聴いて魅了されたザウアーの、あの燦然ときらめいて充実感たっぷ
りだったピアノの美音に再会できるのではないか。いや絶対、あのピアノの音
は、SP盤の音溝に刻み込まれたすべての情報をとりだすことに成功して来たオ
ーパス蔵にしか不可能な、ディスクに秘められた音の宝石に違いないと確信し
つつも、なかば諦めかけていたところに届いたのがこのディスク。
マルカート(アクセントをつけてはっきりと)・デチーゾ(明確に)と指示さ
れた冒頭の第1主題を弾くフォルティシモの弦のユニゾン。これまでに聴いて
きたどの復刻盤よりも、ぐっと低めの音だ。「オーパス蔵の音!」との直感。
これまでの復刻盤ではついぞ聴きとりにくかったピアノの左手(低音)の和音
が、超高域で動く右手の活躍をしっかりと支えて“完璧にピアノらしい音の響
き”を構築する。もうここまで聴いただけで勝負は決まり。(小林利之氏)
ザウアーのリストはこれほどしっかりした演奏とは思っていませんでした。
歳をとって音が出ないのではなく、音を取り出せてなかっただけなんですね。
「レ・プレリュード」は同時発売のメンゲルベルク盤とかち合ってますが、
演奏は全く対照的で比べるのも楽しいです。リストづくしでは疲れると思い
ベートーヴェンの愛すべき舞曲集を挿みこみました。(相原 了)

OPK 2067 \2250
(1)ベートーヴェン:
「プロメテウスの創造物」序曲 (US Capitol SP使用) (rec.1942)
(2)リスト:交響詩「レ・プレリュード」 (rec.1929) 
(3)ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90 (rec.1932)
(4)マーラー:アダージェット (rec.1926)
ウィレム メンゲルベルク(指)
アムステルダム コンセルトヘボウ管弦楽団
(1)US-Capitol SP (2)(3)JP-Columbia SP (4)UK-Columbia SP
マーラーは電気録音最初期のものだけに音の悪いのは仕方がないが、既存盤は
大いに物足りなく、オーパス蔵からの復刻CDを今や遅しと待ちかねていたのだ
が、やっと実現の運びとなった。正直に嬉しい。26年のSPをこれ以上の音で再
生するのは無理であろうから。
ブラームスの三番は1932年の録音で、野村光一の「名曲に聴く」にも、録音が
古い、の一言で無視されているし、ぼく自身もワルターがあれば必要ないと考
えていた。しかしオーパス蔵の復刻CDはそんな偏見を見事にくつがえしてしま
った。本CDに収められた全四曲中、最も楽器のバランスが良く、音質が良く、
歪みの少ないのはこのブラームスだからだ。あのSPの情報量の少なさがウソの
ようにいろいろな音が聴こえてくる。 (宇野功芳)
マーラーのアダージェットは日本、イタリア、ドイツ、フランス、英国と各国
の盤が集まりました。音はフランス盤が明瞭でしたが、雰囲気で優れていたの
は英国Columbia盤でした。幸い英国盤特有のスクラッチノイズはなくこれを用
いました。「プロメテウス」はテレフンケンの発売はなくアメリカのキャピト
ルがSPとして出したものです。原盤が悪く発売しなかったのかもしれません。
貴重な録音です。(相原 了)




<Profil>
PH 06001 \2180
(1)ベートーヴェン:ミサ曲ハ長調Op.86
(2)モーツァルト:主日のためのヴェスペレ ハ長調KV.321
ギュンター・ヴァント(指)
(1)マーガレット・マーシャル(S)コルネリア・ヴルコップ(A)
アドルフ・ダラポッツァ(T)カール・リッダーブッシュ(Bs)
バイエルン放送SO. & Cho.
(2)ブリギッテ・デューラー(S)ユリア・ハマリ(A)
ヴェルナー・クレン(T)
大橋国一(Bs)ケルン放送SO. & Cho.
録音:
(1)1982年1月21日ミュンヘン、レジデンツ・ヘルクレスザール(ライヴ)
(2)1968年11月22日ケルン、WDR第1ホール
Profilのギュンター・ヴァント・エディションでは、これまでスタジオ盤で
は聴けなかった新たなレパートリーが含まれているのも大きな魅力。
南ドイツの大御所評論家カール・シューマン博士が激賞した。バイエルン放
響定期演奏会のベートーヴェンがCD化。合唱のボルテージの高さが印象的で
圧倒的迫力のベートーヴェン、モーツァルトのヴェスペレは彼の宗教曲中も
ともと2,3を争う傑作ですが、ヴァントが演奏するとレクイエムより上と思え
るのがすごいところでございます。

PH 05045 \2180
ハイドン:
(1)ピアノ協奏曲ニ長調Hob.XVIII-11
(2)オーボエ協奏曲ハ長調Hob.VIIg:C1
(3)交響曲第76番変ホ長調Hob.I-76
(1)ニキタ・マガロフ(P)
(2)ハンスイェルク・シェレンベルガー(Ob)
ギュンター・ヴァント(指)(1)北ドイツ放送SO.(2)(3)ケルン放送SO.
録音:(1)1985年12月2日ハンブルク、ムジークハレ(ライヴ)
(2)1980年1月11日(3)1973年2月10日ケルン、WDR第1ホール
ヴァントの愛奏曲76番がついにCD化。ヴァントマニヤの間でCD化が望まれて
いた逸品でロンドン交響曲に匹敵する名曲といわれ、あだ名がついてないば
かりに隠れた存在でヴァントと鈴木秀美氏以外の指揮者はあまり生で取り上
げられないのが大変悔やまれる天下の名品でございます。




<SUPRAPHON>
SU 3832 \1480
「ターリヒ・エディションVol.12」
ドヴォルザーク:
(1)交響曲第6番ニ長調Op.60
(2)交響曲第7番ニ短調Op.70
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1938年11月ロンドン、アビー・ロード・スタジオ(HMV)
このドヴォルザークの2曲は大戦間期にターリヒの名を一躍有名にした記念す
べき録音。当時のレビューをひも解くと“魔術師ターリヒ”とまでもてはや
されていたほど。たとえばスコットランド管弦楽団の客演指揮者として、
1926−27のシーズンでは30公演のうちじつに26回も指揮する活躍ぶり。作曲
者が音楽の道へと進むきっかけを作った大恩人であり、レパートリーのかな
めであるターリヒのドヴォルザーク。指揮者が育て上げたオケ固有の音色の
魅力に加え、以降チェコ・フィルの看板としての流れを決定づけたきわめつ
けの演奏です。

SU 3833 \1480
「ターリヒ・エディションVol.13」
ドヴォルザーク:
(1)交響曲第8番ト長調Op.88
(2)交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
チェコ・フィルハーモニックO.
録音:(1)1951年10月(2)1954年9月プラハ、芸術家の家
かのフルトヴェングラーは、注目の的であったターリヒを次のように褒め称
えたといわれています。「ターリヒの周囲の指揮者たちは、彼が今度どんな
ものを持ってくるのかいくぶんそわそわしている」ターリヒ自身が何度演奏
しても辿り着けない高みと熱く語る「新世界交響曲」。同じチェコ・フィル
との49年録音などがあるなかで、これはターリヒにとって最後にあたるもの
です。

SU 3834 \1480
「ターリヒ・エディションVol.14」
(1)ヘンデル:オーボエ協奏曲ト短調HWV.287
(2)バッハ:ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV.1052
(3)同:管弦楽組曲第3番ニ長調BWV.1068
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
フランティシェク・ハンターク(Ob)
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
(1)(2)チェコ・フィルハーモニックO. 
(3)スロヴァキア・フィルハーモニック室内O.
録音:(1)1955年3月(2)1954年6月プラハ(3)1950年6月ブラチスラヴァ
1940年代後半チェコにおいてその普及に努めたターリヒのバッハが聴ける一
枚です。巨人リヒテルとの一期一会の協奏曲は「プラハの春音楽祭」コンサ
ート前夜に行なわれた録音。ちなみに1954年はスメタナ生誕130周年&没後
70周年、ドヴォルザーク没後50周年、ヤナーチェク生誕100周年にあたるこ
とから、テーマはチェコ音楽年。ターリヒの指揮で幕を開け、語り草とも言
えるほどの活況を呈しました。
そして、いまではほとんど聴けなくなってしまったフルオケによる巨大な管
弦楽組曲。なかでもアリアは絶品です。ほかにチェコ・フィル首席の名技が
楽しめるヘンデルも収録。




<CALLIOPE>
CAL 9381 \1980
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64
イサーク・カラプチェフスキー(指)
フランス国立ロワールO
かつてフェニーチェ劇場音楽監督を務めたカラプチェフスキーが、チャイコ
フスキーの交響曲に挑戦しました。名前からわかるように、彼はロシアから
ブラジルに移民した家系の出で、チャイコフスキーも血のなせる業か、予想
以上の名演に驚かされます。デルヴォーが育てたロワール管の豊かな色彩も
魅力。

CAL 3630(カタログ付特価) \1350
ヴィヴァルディ:
ピッコロのための3つの協奏曲RV 443、RV444、RV445
フルート協奏曲RV 108
テレマン:12のファンタジー(1732/33刊)より第1、2、4、5、8、9、12番
ジャン=ルイ・ボーマディエ(Fl、ピッコロ)
ジャン=ピエール・ランパル(指)フランス国立管弦楽団
フランスが生んだ天才フルーティスト、ボーマディエが奏でる音色はどこま
でも切れ味がよく澄み切ったもの。鳥のさえずりを思わせる軽やかな音楽作
りに心躍ります。この名盤がカタログ付特別価格で復活というのは、なんと
もうれしいニュースです。

CAL 9898 \1980
メシアン:世の終わりのための四重奏曲(全曲)
長沼由里子(Vn)、ジャン=ルイ・サジョ(Cl)、
ポール・ブルティン(Vc)、アン=リーズ・ガスタルディ(Pf)
第2次大戦でメシアンはドイツ軍の捕虜になり、収容所での生活をおくること
になりました。そこで「ヨハネの黙示録」第10章から啓示をうけて作曲され
たのがこの作品。戦争に対する絶望的気分に満ちています。1曲目の「水晶の
典礼」での時折垣間見える天の光のような音色のピアノ、3曲目「鳥達の深
淵」で聴かせる名手サジョの奏でるクラリネットの切々とした語りの旋律、
6曲目の「7つのトランペットのための狂乱の踊り」のユニゾンも圧倒的な迫
力。実力派の面々をそろえてのこの演奏は、比類なき完成度となっています。

CAL 9392 \1980
(1)クルト・ヴァイル:ヴァイオリン協奏曲
(2)バーンスタイン:セレナーデ
レジス・パスキエ(Vn)、
コロメール(指)ピカルディー管弦楽団
今年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも来日が予定されている、フランスが
生んだヴァイオリンの巨匠レジス・パスキエ。彼が奏でる音色は天上から降
り注ぐかのような美しさと軽やかさ、そしてしなやかさも併せ持ったもので
す。バーンスタインのセレナーデは、5楽章からなり、エスプリたっぷりの
楽章、ジャズ風の楽章、ウェストサイド物語風の楽章など、ヴァイオリンが
変幻自在に大活躍する作品。パスキエのセンスが光ります。

CAL 3891 2枚組 \2400
ダンディ(1851-1931):室内楽作品集
【CD1】
(1)弦楽四重奏曲第1番ニ長調op.35 
(2)弦楽四重奏曲第3番変ニ長調 op.96
【CD2】
(1)弦楽四重奏曲第2番 ホ長調 op.45 
(2)弦楽六重奏曲 変ロ長調 op.92
ヨアヒム弦楽四重奏団
【CD2】(2)フランソワ・メロー(Vla) ミシェル・プーレ(Vc)
ダンディの室内楽作品集が超一級の名演奏で再発売。弦楽四重奏曲第1番は師
であったセザール・フランクの死の直後に書かれました。師も得意とした循
環形式で書かれています。六重奏曲は、2Vn、2Vla、2Vcのいわば二重トリオ
の編成をとっています。楽器の対比やリズムのかけあいなど、実に巧みな書
法が用いられており、ヨアヒム弦楽四重奏団の名手達が聴かせてくれます。

CAL 3331 3枚組 \3600
ドヴォルザーク、ヤナーチェク、シュールホフ、スメタナ、フィビヒらの弦
楽四重奏曲集
ターリヒ四重奏団
スラヴものは十八番のターリヒ四重奏団。彼らによる充実の演奏がぎっしり
と詰まったボックスセットも、お得な価格で登場です。土臭さ、熱さ、そし
てどこか品格も感じさせる演奏は彼らならではのものです。

CAL 3244 2枚組 \2400
モーツァルト:プロシア弦楽四重奏曲ほか
【CD1】
(1)弦楽四重奏曲第20番 ニ長調 K.499 
(2)弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K.575 
(3)ヴァイオリン・ソナタ ハ長調K.296
【CD2】
(1)弦楽四重奏曲第23番ヘ長調 K.590 
(2)弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.58 
(3)アダージョとフーガ ハ短調 K.546
ターリヒ弦楽四重奏団
【CD1】
(3)ペトル・メッシェレウル(Vn) スタニスラフ・ボグニア(Pf)
ターリヒ弦楽四重奏団によるモーツァルト集。スラヴものを演奏するときと
はうってかわって、なんともいえぬ「クラッシック」な感じが、録音から10
年以上経ったんだな、ということを実感させ、却って新鮮に感じます。

CAL 3716 2枚組 \2400
J.S.バッハ:オルガン・コラール集
【CD1】
「クラヴィーア練習曲集第3部」より、BWV 687, 688, 689, 802, 803, 804,
805/カノン風変奏曲BWV 769/「17のコラール」より、BWV 659, 660, 661,
653, 656
【CD2】
「17のコラール」より、BWV 651, 655, 667, 662, 663, 664, 654, 657,
665, 666, 658, 668/6声のリチェルカーレ
アンドレ・イゾワール(Org)
大家イゾワールによる、オルガン・コラール集。

CAL 3715 2枚組 \2400
J.S.バッハ:クラヴィーア練習曲集ほか
アンドレ・イゾワール(Org)
大家イゾワールによる、オルガン・コラール集。この価格はお得!

CAL 3606 2枚組 \2400
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ集(全9曲)
【CD1】ピアノ・ソナタ第3、6、2、8番
【CD2】ピアノ・ソナタ第1、4、5、7、9番
ヤコブ・カスマン(Pf)
カスマンによるプロコフィエフのピアノ・ソナタ全曲。プロコフィエフのソナ
タは技巧的にも求められるレベルが高いため、ともするとバリバリと超高速で
駆け抜けてしまいがちですが、カスマンは知性と理性で自らを巧みにコントロ
ール、曲のもつふとした旋律や響きの美しさを存分に聴かせてくれます。




<Harmonia Mundi France>
HMC 901947/8 2枚組 \3250
ドビュッシー:
(1)忘れられた映像 (2)ボヘミア舞曲 (3)夢想 (4)マズルカ 
(5)ロマンティックなヴァルス (6)バラード (7)舞曲 (8)夜想曲 
(9)ピアノのために (10)版画 (11)コンクール用小品 
(12)ハイドンを讃えて (13)小さい黒人 (14)レントより遅く 
(15)6つの古代のエピグラフ(独奏版)(16)英雄的子守歌 
(17)慈善団体「負傷兵の衣類」のための小品 (18)エレジー 
(19)燃える炭火に照らされた夕べ 
(20)リア王の眠り(ロジェ=デュカス編曲)
アラン・プラネス (Pf)
いつも高い評判を受けているプラネスのドビュッシー・シリーズがついに完
成です。今回は「版画」など名作から、連弾曲「6つの古代のエピグラフ」の
ドビュッシー自身による独奏版や最近楽譜が出版された絶筆「燃える炭火に
照らされた夕べ」といった珍品、さらに初期の美しい小品まで盛りだくさん。
「燃える炭火に照らされた夕べ」はすでにいくつか録音もありますが、プラ
ネス級の名手によるものは初めて。ようやく曲の真価を知ることができます。
プラネスは今年の「ラ・フォル・ジュルネ」 出演のため久々に来日が予定
されています。

HMI 987072 \2250
(1)ラヴェル:弦楽四重奏曲
(2)トルドラ:海へのまなざし
(3)トゥリーナ:闘牛士の祈り
カザルスSQ
いずれもスペインの血を引く3人の作曲家が20世紀の初めに作った弦楽四重奏
曲。これを1997年結成のスペインのカザルスSQが最新録音。2002年にハンブ
ルクで行なわれたブラームス国際弦楽四重奏コンクール優勝の期待の新進で
す。優雅でメロディアスなラヴェル、上品で繊細なトルドラ、情熱的なトゥ
リーナと、作品の性格分けも心憎いまでの巧さです。

HMI 987071 \2250
(1)モーツァルト:セレナード第10番「グラン・パルティータ」K.361
(2)同(ヴェント編):後宮からの誘拐(ハーモニームジーク版)
(3)マルティン・イ・ソレール:
オペラ「椿事」の主題によるディヴェルティメント
ホアン・エンリク・ルナ(指)
ムーンウィンズ
スペインのクラリネットの名手として注目されているホアン・エンリク・ル
ナ。彼が2005年に結成した管楽アンサンブル「ムーンウィンズ」がCDデビュ
ー。いずれも名手揃いで、舌を巻く精密なアンサンブルと溢れる生命力で、
今後目が離せない団体です。マルティン・イ・ソレールがまさに掘り出し物
と申せましょう。




<haenssler>
93 193 \2250
ショスタコーヴィチ:
(1)交響曲第4番ハ短調 Op.43
(2)「ムツェンスクのマクベス夫人」組曲 Op.29a(オリジナル版)
アンドレイ・ボレイコ(指)
シュトゥットガルト放送SO
東京交響楽団客演など、日本でもおなじみのロシアの俊英アンドレイ・ボレ
イコによる初のショスタコーヴィチ交響曲。それも謎めいた第4番なのが興味
津々。シュトゥットガルト放響がまるでマーラーのようなサウンドを生み出
しています。滅多に演奏されない「ムツェンスクのマクベス夫人」組曲は金
管や打楽器が大活躍する、脂っこさとボルテージの高さ満点の痛快作です。





<INTEGRAL>
INTEG 221155 \2180
ドビュッシー:
(1)ピアノ三重奏曲ト長調
(2)「選ばれし乙女」前奏曲-Vn & Pf版/巷に雨が降るごとく-Vn & Pf版/
組曲「春」より-ピアノ三重奏版
リリー・ブーランジェ:
(5)春の朝に-ピアノ三重奏版 (6)悲しみの夕べに-ピアノ三重奏版 
(7)夜想曲-Vn & Pf (8)行列-Vn & Pf (9)古い庭で-Pf 
(10)明るい庭で-Pf
ジュルジュ・サンド三重奏団
【ヴィルジニー・ビュスカイユ(Vn) ナディーヌ・ピエール(Vc) アンヌ=
リーズ・ガスタルディ(Pf)】
フランス放送響のメンバーを中心に結成されたジュルジュ・サンド三重奏団
による、パリ音楽院ローマ大賞受賞組作曲家シリーズの第1弾。近年注目の夭
折の天才リリー・ブーランジェは声楽作品の素晴らしさもさることながら、
室内楽も驚きの水準。不思議な透明感のうちの、うら若き美少女の手による
とは信じ難い情念と慟哭が込められています。これらの曲を知らないのは人
生の損失と申せましょう。





<POLYMNIE>
POL 210138 \2080
(1)ドブロウェン:ヴァイオリンソナタ嬰ヘ短調 Op.15
(2)グリーグ:ヴァイオリンソナタ第3番ハ短調 Op.45
(3)シュニトケ:ア・パガニーニ
ボリス・ガルリツキー (Vn) エレーナ・ガルリツキー (Pf)
ロシア出身の往年の大指揮者、イサイ・ドブロウェンの大規模なソナタ(世
界初録音)が聴きもの。スクリャービン風の近代性とラフマニノフ調の濃厚
なロシア色が特徴で、ヴァイオリン、ピアノともに名技性に満ちています。



<ALPHEE>
ALPHEE 0041213 2枚組 \3380
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)
マリー=アニク・ニコラ(Vn)
マリー=アニク・ニコラは1956年フランス生まれ。パリ音楽院では13歳でプ
ルミエ・プリを獲得し、さらにダヴィド・オイストラフに見出されてモスク
ワのチャイコフスキー音楽院でも学んでいます。エリザベート王妃をはじめ
国際的に権威あるコンクールでの入賞歴多数。協奏曲(V.4697・廃盤)とと
もに、バッハ没後250周年記念に合わせて制作された無伴奏全曲でも集中度の
高い演奏を聴かせています。使用楽器は1673年クレモナ製作グァルネリ。


ALPHEE 0204015 \2250
(1)チャイコフスキー:瞑想曲Op.42-1
(2)ムソルグスキー:ゴパーク
(3)モシュコフスキ:ギターレOp.45-2
(4)ショパン / ミルシテイン編:夜想曲第20番嬰ハ短調
(5)ドヴォルザーク / クライスラー編:スラヴ舞曲ホ短調Op.72-2
(6)パガニーニ:ソナタ第12番Op.3-6
(7)シューマン:ロマンス イ長調Op.94-2
(8)クライスラー:ウィーン風小行進曲
(9)同:オールド・リフレイン
(10)同:ウィーン奇想曲Op.2
(11)クロール:バンジョーとヴァイオリン
(12)フォスター / ハイフェッツ編:金髪のジェニー
(13)サラサーテ:バスク奇想曲Op.24
(14)同:マラゲーニャOp.21-1
(15)同:序奏とタランテラOp.43
マリー=アニク・ニコラ(Vn)フランソワ・ドーデ(P)
ここでフランスの名手マリー=アニク・ニコラが弾いているのは、コンサー
トでアンコールに取り上げられることの多い有名曲ばかり。気品と節度ある
演奏が印象に残ります。




<RCO Live>
RCO 07001(SACD-Hybrid) \1980
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
マリス・ヤンソンス(指)
ロイヤル・コンセルトへボウO.
録音:2006年8月28日&11月17日アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)
昨秋にアジア・ツアーの一環として、2004年以来2年ぶりの再来日を果たした
第6代首席指揮者ヤンソンスと手兵ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団。
ショーマンシップに長けたマエストロのもと、さらなる磨きをかけたオケが生
み出すフレッシュで華麗極まりない音楽に改めて詰め掛けた多くの聴衆が魅了
されました。最新アルバムは、RCO Liveのスタートを飾ったドヴォルザークの
「新世界より」と並んで、公演曲目にも組まれていたマーラー「巨人」。ヤン
ソンスとしてはオスロ・フィルとのライヴ盤から7年、RCOとは「悲劇的」
(05年 / RCO.6001)以来のマーラー第2弾となります。ほかならぬ作曲者自身
もその指揮台に幾度となく立った名門RCO。それだけに長い伝統の中で熟成さ
れたまろやかな響きを駆使して、これまでにいくつもの優れたマーラー演奏が
残されてきました。そしていま、RCO首席指揮者就任以来「きっと皆さんの期
待をさらに上回る“特別なもの”を提供したい」というヤンソンスの意気込み
も熱い最新アルバムでも、レーベルの特色である念入りな下準備と実演での成
果が存分に盛り込まれた形となっています。艶やかに織り成すビロードの弦。
黄金のブラス。こうしたオケの美質を見事なまでに顕しているのがスケルツォ。
まったく指示どおりに“力強く運動して”、実演そのままにとめどなくあふれ
る歌と躍動するリズムに思わず身を乗り出さんばかり。さらに、横溢する生命
力がまぶしい第1楽章、どことなく哀感を湛えときにユーモラスでさえある第3
楽章、そして爆発沸騰のフィナーレ。もとよりどこをとっても作品本来の魅力
をストレートに伝えて余すところがありません。
ヤンソンス自ら最高のオケと賞賛を惜しまないRCOあってこその、かつてない
ほどの目くるめく煌きに満ち溢れたマーラー。スリルと興奮で私たちを釘付け
にしたあの記憶がここに鮮やかによみがえります。




<naive>
V 5061 \2080
F.リスト(1811-1886):
(1)「詩的で宗教的な調べ」より-アヴェ・マリア、死者の追憶、
パーテル・ノステル
(2)十字架への道(14の苦難の行程)(合唱とピアノ)
ロランス・エキルベイ(指)アクサントゥス
(4)ブリジット・エンゲラー(Pf)
クラシックの名曲を合唱にアレンジして新たな魅力を発見させてくれる合唱名
人集団「アクサントゥス」。ますますそのカッコよさにも磨きがかかっている
「フランスの西本智実」ことロランス・エキルベイ率いての最新作はリスト。
リストが30代後半で書いた「詩的で宗教的な調べ」は、もともとはピアノソロ
曲ですが、ここでは無伴奏合唱に編曲されています。重厚で美しい和声が魅力
の作品を、アクサントゥス合唱団の心あわれるような美しいハーモニーで聴く
ことができます。「十字架への道」は、キリストの死が決定され、キリストが
重い十字架を背負い、人々の嘲笑と罵声を浴びながらゴルゴタの丘にたどり着
き、十字架につけられ、埋葬されるという受難の物語が、14の「場面」として
音楽化されたもの。リストはオルガンのための版などいくつかのこしています
が、この録音では、合唱とピアノによる演奏が収録されています。典礼音楽の
ような厳粛で静謐な世界が、見事に融けあった合唱によって繰り広げられてい
ます。名録音の登場といえましょう。もうすぐ日本に来日して、様々な作品を
聴かせてくれるのが実にたのしみです。





<United Archives>
UAR 017 2枚組 \2180
モーツァルト:
【CD1】
(1)弦楽四重奏曲 ニ長調 第20番K.499「ホフマイスター」 
(2)弦楽四重奏曲 ニ長調 第21番K.575(プロシア王四重奏曲)
【CD2】
(1)弦楽四重奏曲 変ロ長調 第22番K.589(プロシア王四重奏曲) 
(2)弦楽四重奏曲 ヘ長調 第23番K.590(プロシア王四重奏曲)
ブダペスト弦楽四重奏団
ジョセフ・ロイスマン(Vn)、ジャック・ゴロデツキー(Vn)、
ボリス・クロイト(Va)、ミッシャ・シュナイダー(Vc)
録音:1955年5月22~27日ワシントン/アメリカ議会図書館(ワシントン)
ユナイテッド・アーカイブスによる最高のリマスタリングで、ブダペスト弦楽
四重奏団の絶頂期の貴重な記録が登場します。今回は充実のモーツァルトの弦
楽四重奏曲、ホフマイスターとプロシア王四重奏曲。ホフマイスター
(第20番K.499)の第4楽章、休符の絶妙な間とそこに漂う緊張感を聴くだけで
も、このクヮルテットがいかに抜きん出た実力をもっていたかということがう
かがわれます。きわめて美しい旋律とアンサンブルで聴き手を魅了してくれま
す。名曲「プロシア王」はチェロが活躍する場面が多く盛り込まれている曲集。
名手シュナイダーによる至高の音色と旋律は、感動すらおぼえるものです。
いかにもモーツァルトらしい、澄みきった美しさの旋律に満ちたこれらの名曲
が、不世出の名集団ブダペスト弦楽四重奏団の面々による演奏で、最高の音質
で蘇るのは実にうれしいことです。




<Profil>
PH 07009 \2180
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調Op.60「レニングラード」
ユーリ・アーロノヴィチ(指)
SWRシュトゥットガルト放送SO.
録音:1993年4月20 & 21日シュトゥットガルト、リーダーハレ・ヘーゲルザ
ール(ライヴ)
“攻防戦の生き証人”アーロノヴィチが振ったレニングラード交響曲という注
目のアルバムが登場します。
レニングラードに生まれた指揮者アーロノヴィチ(1932−2002)。当作品成立
の直接的な出来事であるナチの包囲がまだ始まる以前、彼はまだ子供でしたが
生地からの避難を強いられました。彼を含む避難民を乗せた列車はレニングラ
ード郊外100キロのあたりで爆撃を受け、数千人の乗客のうちわずかに生き延
びたのは70人ほど。九死に一生を得たのち、彼は包囲の真っ最中のレニングラ
ードまで2ヶ月かけて徒歩で帰り着きました。包囲が解けるまでは果敢にもレ
ジスタンス活動に身を投じて、1943年には11歳の少年として異例にも国家から
レニングラード防衛の功績により勲章を授けられています。
アーロノヴィチがこの曲を初めて聴いたのはまさに包囲下にあるレニングラー
ドにおいてでした。数年後に、この作品の演奏を通じて作曲家とともに仕事を
していたとき、彼はショスタコーヴィチに戦時下で同曲の演奏が彼に与えた印
象のほどを語り、これを聞いたショスタコーヴィチはたいへん感銘を受けて、
ふたりが一緒に仕事をするときはいつも若き指揮者に彼の話を繰り返させたも
のでした。
アーロノヴィチは作曲者がこの作品について述べたことをつぎのように引用し
ています。
“この交響曲は単にファシズムに対する勝利を祝しているわけではない。同時
にそれは邪悪にたいする善の、また反啓蒙主義にたいするヒューマニズムの、
死にたいする生の勝利をたたえているのです。”
このように作曲者とも親交があり、録音ではBISの第5番が知られるアーロノ
ヴィチは自他ともに認めるショスタコーヴィチの権威のひとり。上記のような
壮絶な実体験が色濃く反映されたシュトゥットガルトとの「レニングラード」
ライヴが、緊張感と白熱の度合いにおいてまれにみるほどの演奏内容となって
いても少しも不思議ではありません。

PH 06016 \2180
ハイドン:ピアノ三重奏曲集
第43番ハ長調Hob.XV:27 / 第44番ホ長調Hob.XV:28 /
第45番変ホ長調Hob.XV:29 / ハ短調Hob.XV:13
トリオ・オーパス8
エックハルト・フィッシャー(Vn)マリオ・デ・セコンディ(Vc)
ミヒャエル・ハウバー(P)
ハイドンは少なくとも40曲以上のピアノ三重奏曲を作曲しましたが、交響曲や
弦楽四重奏にくらべると人気はいまひとつ。それでもここに聴く3楽章構成に
よる後期の3曲ではそれまでの愛好家の音楽から抜け出し、鍵盤パートの充実
ぶりなどに完成形を聴く事ができます。トリオ・オーパス8はシューベルトや
ブラームス、シューマンの全集録音などでも知られる1986年結成のアンサン
ブル。

PH 05050 \2180
ハイドン:十字架上のキリストの七つの最後の言葉Hob.XX(合唱版)
インガ・ニルセン(S)ガブリエレ・シュレッケンバッハ(A)
マルティン・ヒル(T)マティアス・ヘレ(Bs)
フリーダー・ベルニウス(指)
シュトゥットガルト室内Cho.
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内O.
作曲者自自身による4つの版が存在する「十字架上のキリストの七つの最後の
言葉」。1785年アンダルシアのカディス大聖堂の依頼で最初に管弦楽曲版を
作曲した当時からその出来栄えにはかなりの自信をのぞかせていただけに、
いつかふたたび使おうとあたためていたのでしょう。こののち弦楽四重奏版と
鍵盤独奏版を経て、ついにオラトリオ版が誕生するわけです。ハイドンは晩年
におもに声楽作品に傾倒してゆきますが、これはそのなかで手がけたオラトリ
オのうちのひとつにあたります。
その実力の高さがすでに折り紙つきのベルニウスらによる演奏は、作品の真
価をしっかりと伝えるものです。インターコード原盤。

PH 07022 \2180
ブラームス:
(1)愛の歌ワルツ集Op.52(18曲)
(2)新・愛の歌ワルツ集Op.65(15曲)
ヘルムート・リリング(指)
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ
ユルゲン・ウーデ&レナーテ・ヴェルナー(ピアノ・デュオ)
インターコード原盤。合唱のスペシャリスト、リリングがいまから30年以上前
に手兵と残したアルバムが復活します。ワルツといえばウィーン。そのスタイ
ルを念頭において、ハンガリー舞曲集やワルツ集作品39といったすぐれた四手
用作品で知られるブラームスが、その腕を存分に振るったのがこの「愛の歌ワ
ルツ集」。ひとつひとつが短く曲ごとに重唱の組み合わせは異なりますが、す
べてワルツのリズムに乗せて歌われるナンバーはじつに気持ちの良いものです。
共演のウーデ&ヴェルナーはシュトゥットガルトの師弟デュオ。ウーデはバル
トークやベートーヴェンのピアノ全作品といった重要な著作も残しています。




<INTEGRAL>
INTEG 221156 \2180
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第17番 ト長調K453 (2)第10番変ロ長調 K365
J.S.バッハ:
(3)2台のピアノによる協奏曲ハ短調BWV1060
エリック・ハイドシェック、タニア・ハイドシェック(Pf)
田部井 剛(指)カメラータ・ジオン
3月上旬、来日して日本中をまたまた熱狂の渦に巻き込んだハイドシェックの
2005年の録音。独奏の17番ももちろん素晴らしいですが愛妻タニア夫人との
2台ピアノもまさに琴瑟相和し、比翼の鳥か連理の枝か、はたまたお聖とカモ
カのおっちゃんばりに楽しく愉快に盛り上がっていく様はまさに聴き物です。

<Ondine>
ODE 1091 \2080
マグヌス・リンドベリ(1958-):マノ・ア・マノ(2004)
武満徹(1930-1996):ギターのための3つの小品より森のなかで (1995)
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-):王宮の冬の音楽−ソナタ第1番
ティモ・コルホネン(G)
録音:2006年5月 ナーンタリ教会、ナーンタリ (フィンランド)
制作:セッポ・シーララ,録音:エンノ・マエメツ
タンペレ・フィルハーモニックと共演したレオ・ブロ―ウェルのギター協奏曲
第5番《ヘルシンキ》 (ODE979)で2003年カンヌ・クラシカル・アウォードを受
賞したフィンランドのギタリスト、ティモ・コルホネン (1964-)。国際的名声
も高まってきました。最新のソロアルバム。最初の曲〈マノ・ア・マノ〉は、
フィンランドの売れっ子作曲家、マグヌス・リンドベリ (1958-) がギターの
ために書いた最初の作品です。リンドベリの音楽そのものはタンゴの性格を
もたないものの、アルゼンチンタンゴの作曲家カルロス・ガルデル
(1890-c.1935)の〈マノ・ア・マノ (五分と五分)〉からタイトルを借用しま
した。武満徹の〈In the Woods-森のなかで〉。3つの森の情景をそれぞれジョ
ン・ウィリアムズ (ウェインスコット・ポンド)、荘村清志 (ローズデール)、
ジュリアン・ブリーム (ミュイアー・ウッズ) に捧げた武満お気に入りの楽
器、ギターのための最後の作品。また、グロスター(リチャード三世)、ロメ
オとジュリエット、エアリエル(テンペスト)、オフィーリア(ハムレット)、
タッチストーンとオードリーとウィリアム(お気に召すまま)、オベロン(真
夏の夜の夢)。-シェイクスピア劇の人物にもとづく-、ヘンツェのソナタ
第1番。ともに、すでにギター奏者のスタンダード・レパートリーとなりま
した。

ODE 1095 \2080
モーリス・ラヴェル(1875-1937):ピアノ作品集
夜のガスパール,鏡,水の戯れ
ツィモン・バルト(P)
録音:2005年2月、2006年1月 ヤルヴェンパー・ホール、
ヤルヴェンパー (フィンランド)
制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ,録音:エンノ・マエメツ
ジャン=フィリップ・ラモーの〈クラヴサンのための小曲集〉(ODE1067-2)を
録音したアメリカのピアニスト、ツィモン・バルトのラヴェルの作品集。悪
魔的気分の3つの情景〈夜のガスパール〉、《道化師の朝の歌》を含む5つの
抒情的小品〈鏡〉、輝かしく、優雅な〈水の戯れ〉。演奏の技巧とセンスを
求められるラヴェルの代表的ピアノ作品が演奏されています。光の世界を描
くようなラヴェルではなく、バルト独特の私的な雰囲気が漂ってきます。

ODE 1069 \2080
君だけに美しい愛の歌を− セレナードと愛の歌
リンナヴオリ:君の夜空にありったけの星の歌を歌おう、
メリカン:幸せな人たち(男声合唱とクラリネットのための)、
アールトイラ:アクセルとエリナの婚礼ワルツ、
ジョージ・ド・ゴジンスキ:
君だけに美しい愛の歌を(バス、男声合唱とピアノトリオのための)、
パーキンソン:ママに捧げる詩、
シューベルト:セレナードD920 (テノール、男声合唱とピアノのための)、
ニルス=エーリク・フォウグステット:
3つの愛の歌、じっと見ている仲間、熱愛、僕らの愛はずっと 、
V・サラーノフ:
君のところに戻りたい、ギャリー・ボナー/アラン・ゴードン、
ハッピー・トゥゲザー(男声四重唱のための)、
リンコラ:朝の波止場(男性ヴォーカルアンサンブルのための)、
シュデニウス:君こそ、わが恋する人、
リンドストレム:アルニ(テノール、男声合唱とピアノトリオのための)、
ヌルミオ:ラモナ、
カユフコ:荒れ地の物語、
カルキ:君にまだ恋人がいないなら(男声合唱とピアノトリオのための)
ヘルシンキ大学男声合唱団(YL) 
マッティ・ヒュオッキ(指) マッティ・サルミネン(B)
トゥオマス・カタヤラ(T) クリスチャン・アッティラ(P) 
ヨウニ・カンニスト(T)
タッラ・ヴォーカルアンサンブル,クリストフェル・スンドクヴィスト(Cl) 
リータ・パーキ・トリオ
録音:2005年8月3日−4日 ヘルシンキ音楽院コンサートホール
ヘルシンキ大学男声合唱団 (YL) が歌うセレナードと愛の歌集。憧れ、情熱、
やさしさ、喪失、そしてフィンランドの人たちにとって大切な自然への愛。
YL と指揮者のヒュオッキにとって重要なレパートリーです。新しいアルバム
では、「美しいセレナードの世界」で歌われなかった新しい曲がメイン。
フィンランドの文学賞を受けたことのあるロックミュージシャン、トゥオマ
リ・ヌルミオやジャズ・ミュージシャンたちの歌。ダニー・オズモンドとニ
ール・リードも歌ったビル・パーキンソンの〈ママに捧げる詩〉。タートル
ズのヒット曲〈ハッピー・トゥゲザー〉は、ウォン・カーワイの映画「ブエ
ノスアイレス」の主題歌として使われました。アカペラ男声合唱、ヴォーカ
ルアンサンブル、男声四重唱、クラリネットやピアノトリオの共演。歌のス
タイルも多彩です。ジャンルを超え、国境を越え、歌に心を託すヘルシンキ
大学男声合唱団とミュージシャンたちの音楽。フィンランドの音楽シーンは、
新しい息吹にみちています。




<SUPRAPHON>
SU 3901 \1750
「ルドミラ・ぺテルコヴァー / プレイフル・クラリネット」
(1)ゼキーニャ・アブレウ:チコ・チコ
(2)アントニオ・カルロス・ジョビン:イパネマの娘
(3)R = コルサコフ:くま蜂の飛行
(4)モンティ:チャールダーシュ
(5)セバスティアン・イラディエル:ラ・パロマ
(6)ブラームス:ハンガリー舞曲ニ短調
(7)プッチーニ:誰も寝てはならぬ
(8)ミヨー:ブラジレイラ(ブラジルの女)
(9)ビゼー:ハバネラ
(10)ピエルネ:カンツォネッタOp.19
(11)ベーラ・コヴァーチュ:ロッシーニさんに乾杯!
(12)シューベルト:セレナード
(13)フリッツ・クレプシュ:ファンタジー
(14)J.S.バッハ:エア
(15)ポール・ジャンジャン:ヴェニスの謝肉祭
(16)グノー(J.S.バッハ):アヴェ・マリア
(17)ヘラルド・ロドリゲス:タンゴ−ラ・クンパルシータ
(18)ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
(19)メキシカン・ハット・ダンス
(20)アントン・ルビンシュテイン:へ調のメロディ
ルドミラ・ぺテルコヴァー(Cl)イリーナ・コンドラチェンコ(P)
録音:2007年1月プラハ
チェコを代表するクラリネットの名手ぺテルコヴァーの最新アルバムは、ジャ
ンルの垣根を超えてヴァラエティ豊かな内容。ボサノバの名曲「イパネマの
娘」やタンゴ「ラ・クンパルシータ」といったナンバーから、超絶技巧の聴
ける「くま蜂の飛行」やチャールダーシュまで、センスの良いアレンジも魅
力で楽しめます。





<MIRARE>
MIR 022 \2300
チャイコフスキー:子供のアルバムOp.39、
ムソルグスキー:涙、
リャードフ:マズルカ、音楽玉手箱Op.32、
グリンカ:夜想曲「別れ」、
アラビエフ:ナイチンゲール、
ショスタコーヴィッチ:
人形の踊り-7つの子供の小品より「踊り」「抒情的なワルツ」「ポルカ」
「おどけたワルツ」、
ラフマニノフ:イタリア・ポルカ、
ルービンシュタイン:
2つのメロディよりOp.3-1、諸民族の舞曲集より「ポルカ」Op.82-7、
ペテルブルクの夜会より「ロマンス」Op.44-1、
スクリャービン:2つの左手のための小品より「夜想曲」Op.9
ブリジット・エンゲラー(P)
録音:2006年6月6,7&8日フォントヴロー王立大修道院
ロシアピアニズムを代表する作曲家たちの小品を集めたアルバム。魅力的な
秘曲の数々をベテラン女流ピアニスト、エンゲラーが宝石箱の中を探るよう
に輝かしく奏でています。2007年のフォルジュルネでは、このアルバムの中
から数曲演奏される予定です。

MIR 023 2枚組 \3780
カール・ツェルニー:指使いの技法(50番練習曲) Op.740
リスト:
2つの演奏会用練習曲「森のざわめき」「小人の踊り」、
3つの演奏会用練習曲より「軽やかさ」
ステファン・ヘラー:4つの練習曲
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
ベートーヴェンの弟子で、リストの師匠でもあり、多くの練習曲を残したカ
ール・ツェルニー。練習曲は辛く厳しいですが、よくよく聴いてみると面白
い作品も多く、特にこの50番は、「指の熟達のための技巧」というタイトル
で出版された高度なエチュード。練習曲ながら音楽的な内容も盛り込まれて
おり、ツェルニーを敬遠していた方には是非一聴いただきたいアルバムです。
ピアニストのジャン=フレデリック・ヌーブルジェは、1986年生まれの21歳。
8歳からピアノをはじめ、2003年にパリ国立高等音楽院にてプルミエ・プリ
を取得。エトリンゲン国際コンクールで優勝など受賞歴も数多く、2006年に
はカーネギーホール・デビューを飾り、2005、2006年のフォルジュルネにも
参加。今年は秋に来日も予定されている、今最も注目されているピアニスト
の一人です。




<IDIS>
IDIS 6514 \1650
モーツァルト:幻想曲とフーガ ハ長調K.394,幻想曲ハ短調 K.475
ベートーヴェン:幻想曲 ロ長調 Op.77
シューベルト:「さすらい人」幻想曲 ハ長調 D.760
ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
ディーノ・チアーニ(P)
録音:1969年10月30日,ブスト・アルシーツィオ
僅か33歳で交通事故で亡くなった、伝説的なイタリアのピアニストディーノ
・チアーニ(1941-1974)の初出ライヴ録音が登場!1969年10月30日に、ロン
バルディア州とピエモンテ州の州境に位置するブスト・アルシーツィオで行
われた演奏会です。何と幻想曲ばかりを5曲演奏しているという面白い選曲
です。いずれもチアーニの求心力の強い深みのある音楽が最高。ベートーヴェ
ンの幻想曲とショパンの幻想曲は、他に録音が残っていない貴重なものです。

IDIS 6513 \1650
(1)ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 Op.22
(2)ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 Op.37
(3)ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ短調 Op.31
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
(1)アイズラー・ソロモン(指)RCAビクター交響楽団
(2)サー・マルコム・サージェント(指)ロンドン交響楽団
(3)ジョン・バルビローリ(指)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1954年,(2)1947年,(3)1935年
いずれもセッション録音。(1)は1954年11月5日、ハリウッドのRCAスタジオ、
(2)は1947年11月8日、ハリウッドのRCAスタジオ、(3)1935年3月14日、ロンド
ンのアビ−ロードスタジオでの録音。



<audite>
=WDRケルン放送アーカイヴ・エディション=
AU 95591 \2080
ステレオ
(1)R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20
(2)モーツァルト:交響曲第28番ハ長調KV.200
(3)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」組曲(1919年版)
カール・べーム(指)WDRケルン放送交響楽団
録音:(1)1976年(2)1973年(3)1963年ケルン(ライヴ)
長年の封印が解かれ、いよいよ本格的に始動するauditeのWDRケルン放送アー
カイヴ・エディション。今回登場するのは、かねてよりその白熱ぶりがスタジ
オ盤とはおよそ別人の顔をみせることで知られる巨匠ベームとケルン放送響に
よる未発表ライヴ集。プログラムも長いキャリアの中でべームとは特別なゆか
りを持つモーツァルトとシュトラウス、それに意外にもかなり早い時期から関
心を寄せていたストラヴィンスキーというきわめつけの内容となっています。
ハンブルクととくにドレスデンの音楽監督時代に、密接な親交がありスペシャ
リストの誉れ高いシュトラウス。このドン・ファンは82歳のときの演奏ですが、
年を重ねてからのものとは到底思えない覇気に満ちた音楽がさすがに圧巻です。
ストラヴィンスキーはベームがミュンヘン時代(1921−27)から積極的にプロ
グラムに取り入れていた作曲家。「火の鳥」といえば1975年のウィーン・フィ
ルとの来日公演を収めた実況盤でも同じ1919年の組曲版でした。奇しくもライ
ヴ録音を通して初めて聴くことが可能となった演目は、ベームの鋭くも確かな
音楽性の最高の証ともいうべきもので、カラフルで繊細そして粗野という作品
の特色をくっきりと浮かび上がらせています。
そして、ピリオド・アプローチの研究が進み、今日演奏様式も大きく様変わり
した感のあるモーツァルト。ベルリン・フィルとの全集録音で名を馳せ、後の
ウィーン・フィルとの顔合わせでも一時代を築いたベームの演奏は、それでも
やはり不動の説得力を保ち続けています。ここでもみずみずしい生気ときりっ
とした表情がじつに清清しいかぎり。
アーカイヴの保存状態は思いのほか良好で、ライヴならではの巨匠の姿を刻銘
に伝えています。なお、当コンビによるシリーズとして今後ヴュータン、ブラ
ームス、ベートーヴェンやブルックナーなどが予定されています。




<haenssler>
98 250 2枚組 \3500
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV.1001-1006(全曲)
クリスチャン・テツラフ(Vn)
録音:2005年3月、6月ノルウェー、オストレ・トーテン、ホフ・チャーチ
古典やロマン派作品からベルク、リゲティなどの現代ものまでどちらにも強
い、1966年ハンブルク生まれの俊英テツラフ。ソロだけにとどまらず、アン
スネスやフォークトとのデュオや、AVIのアルバムなど妹のターニャらとの室
内楽の活動にも積極的な彼ですが、ヴァイオリニストなら幾度となく目指す
高み、バッハの無伴奏に再び挑戦しました。
持ち前のシャープな音色と研ぎ澄まされた音楽。12年の歳月を隔てて格段の
成長のあとを感じさせます。高評価を得た前回93年録音(Virgin)も教会
(イギリス、ブリストル、ブランドン・ヒル聖ジョージ教会)でのロケーショ
ンでしたが、このたび録音会場に選ばれたのはノルウェー有数の石造りの教
会。音響特性にすぐれた空間独特の響きの豊かさもポイントです。




<BIS>
BIS SA 1638(SACD-Hybrid) \2380
(1)ベリオ:ソロ-トロンボーンと管弦楽のための (1999/2000)
(2)クセナキス:Trpprkh-トロンボーンと管弦楽のための (1991)
(3)ターネイジ:Yet Another Set To (2004/5)
クリスチャン・リンドベルイ(Trb)、
ペーター・ルンデル(指)オスロ・フィル
SACDハイブリッド盤。トロンボーンの超人クリスチャン・リンドベルイは80
以上の協奏作品を現代作曲家から献呈されていますが、ここに収められたの
は特に大物3名がリンドベルイにプレゼントした難曲。クセナキスの曲名は
TromboneとOrkhestraを組合わせた造語。いずれも超人ならではの恐るべきテ
クニックを堪能できます。


BIS 1354 \2250
(1)エルガー:セヴァーン組曲 Op.87
(2)アーサー・バターワース:トリトン組曲 Op.46
(3)デレク・ブルジョワ:ウィリアムとメアリー Op.106
(4)タヴァナー:トリサジョン (1981)
(5)ピッカード:黒城 (2002)
(6)ターネイジ:Set To (1992/3)
ヘルマン・バウマー (指)ブラス・パートアウト
7ドイツの各オーケストラの金管奏者たちが集まって1991年に結成した名人集
団「ブラス・パートアウト」。北欧作品集(BIS.1054)、ロシア作品集
(BIS.1274)に次ぐ第3弾は英国作品集。親しみやすい曲ばかりですが、今月同
時発売のリンドベルイ・アルバムに収録のターネイジ作品の元ネタをここで
聴くことができるのも貴重です。

BIS 1412 \2250
シベリウス:ピアノ五重奏曲とメロドラマ
(1)ピアノ五重奏曲ト短調 JS159 (1890)
(2)ヴィヴァーチェ JS31 (1890)
(3)アンダンテ-アレグロ JS31 (1888/9)
(4)ナッケンの歌(水の精)JS138-Sop, 朗読, Vn, Vc, Pf (1888)
(5)ああ、あなたに見られたなら JS141-朗読とPf (1888)
(6)孤独なシュプール JS77a-朗読とPf (1925)
(7)メロドラマ「嫉妬の夜」JS125-Sop, 朗読, Vn, Vc, Pf (1893)
ヤーッコ・クーシスト、ラウラ・ヴィクマン(Vn)、
アンナ・クレーッタ・グリバイツェヴィチ(Va)、ヨエル・ラークソ(Vc)、
フォルケ・グラスベク(Pf)、モニカ・グロープ(Ms)、
ラッセ・ポイスティ(朗読)
初期の習作的作品ながら、演奏時間38分を要する「ピアノ五重奏曲ト短調」。
若い腕達者たちの熱演もあって、意外なほどの曲の良さに驚かされます。朗
読付ピアノ曲も独特の味わい。かつてオーケストラ伴奏でリリースされた
「孤独なシュプール」のピアノ版も興味津々。フィンランド語の朗読もたい
へん音楽的です。

BIS 1495 \2250
ラモー&カンプラ:カンタータ集
(1)ラモー:見捨てられた恋人たち (2)同:アキロンとオランティ 
(3)同:テティス (4)同:酒の歌 
(5)カンプラ:女たち
ピーター・ハーヴェイ(Br)、フィリッパ・ハイド(Sop)(1)(4)、
ロンドン・バロック
ラモー初期の珍しいカンタータを集めた好企画。器楽は最実力派のロンドン
・バロック担当なのも頼もしい限りながら、独唱に古楽界注目のバリトン、
ピーター・ハーヴェイがBIS初登場している点も嬉しさ満点。彼は今年の「ラ
・フォル・ジュルネ 熱狂の日」で来日予定。

BIS 1504 \2250
(1)アッテルベリ:チェロ協奏曲 Op.21
(2)ブラームス(アッテルベリ編):
弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36(弦楽オーケストラ版)
トルルス・モルク(Vc)、
クリスチャン・ヤルヴィ(指)ノールランド歌劇場SO
スウェーデン後期ロマン派の作曲家クット・アッテルベリ (1887-1974)の珍
しい2篇。チェロ協奏曲は技巧的な作品ですが、1923年に行なわれた初演では
アッテルベリ自身が独奏を務めたといういわくつきのもの。さらに、ブラー
ムスの弦楽六重奏曲第2番をアッテルベリが弦楽オーケストラ用に編曲したと
いう超珍品が驚き。マーラーの精神で行なった編曲、といった趣で、フルオ
ーケストラばりの重量感に大満足です。

BIS 1597 \2250
シェック:
(1)チェロ協奏曲 Op.61 (2)チェロソナタ (3)6つの歌曲編曲
クリスチャン・ポルテラ(Vc)、
トゥオマス・オッリラ(指)マルメSO、ジュリアス・ドレイク (Pf)
若手チェロ界で注目著しいクリスチャン・ポルテラ。BISと契約を結び、
第1弾として母国スイスの作曲家オトマール・シェック (1886-1957)のチェロ
曲に挑戦しました。伸びやかな歌ごころと美しい音が魅力で、魅力的なメロ
ディが豊富なシェック作品にピッタリ。目の離せない新人と申せましょう。





<audite>
AU 92527(1SACD Hybrid+1DVD VIDEO) \2380
(*DVD : NTSC / All Region)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集Vol.2
第3番ヘ長調Op.73 / 第6番ト長調Op.101 / 第8番ハ短調Op.110
マンデリング四重奏団
マンデリング・カルテットはちょうどハーゲン・カルテットに似て、ヴィオ
ラを除くメンバーの3人までが兄弟というアンサンブル。ショスタコーヴィチ
全集シリーズの第2弾は、ドイツ滞在中にわずか数日で書き上げられ、多くの
自作の引用で自伝的な内容といわれる傑作第8番のほか、第3番と第6番を収録
しています。
なお、今回特別にサービスされる付属のDVDではメンバーの息もピッタリ、堅
固な演奏の模様を目でも確かめられます。





<naive>
E 8902 \2080
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
(1)第2番 ト長調 op.18-2 (2)第3番 ニ長調 op.18-3
モザイク弦楽四重奏団
最高に薫り高いベートーヴェンの登場です。初期の若々しい溌剌とした魅力
に満ちた作品18の2曲が、モザイクの名手たちによって瑞々しくフレッシュな
音色で奏でられています。緩徐楽章の重音は聴くものの心に染み渡ります。
スケルツォ楽章のテンポも速すぎず遅すぎず、なんとも絶妙な設定で気品を
漂わせたものとなっています。実に自然にして雄弁なベートーヴェンです。
この1枚で作品18が6曲揃いました。





<haenssler>
98 256 \2080
(1)「子供の不思議な角笛」より
魚に説教するパドゥアの聖アントニウス / だれがこの歌を作ったのだろう
/高い知性への賛歌 / ラインの伝説 / 少年鼓手 / トランペットが美しく鳴
り響くところ / 死せる鼓手 / 原光
(2)「リュッケルトの詩による歌曲」 私はこの世に忘れられ / 真夜中に
(3)「さすらう若人の歌」
クリストフ・プレガルディエン(T)
ミヒャエル・ギース(P)
録音:2006年3月14−15、18−19日ケルン・フンクハウス、KvBザール
カチッと知的で、張りのあるはつらつとした歌いまわし。ガーディナーやヘ
レヴェッへとの共演でもおなじみ、1956年生まれのプレガルディエンはいま
や欠かせないドイツを代表するリリック・テノール。シューマン(98.235)
に次ぐ注目のヘンスラー第2弾はマーラー。互いに同じメロディが使われ初
期交響曲とのリンクで重要な位置を占める歌曲にたいして、プレガルディエ
ンの持ち味であるやわらかく清潔感あふれるディクションは最大の武器で、
その美しさに陶然とさせられます。
フランクフルト歌劇場での豊富なコレペティ経験ののち、長年プレガルディ
エンの伴奏を務めるギースは1953年生まれ。表情豊かな素晴らしいピアノで
歌を引き立てます。




<harmonia mundi>
HMC 901895 2枚組 \3780
シュッツ(1585-1672):Opus ultimum-白鳥の歌(13のモテット)
【CD1】
(1)いかに幸いなことでしょうSWV.482
(2)あなたのしもべのためにお計らい下さいSWV.483
(3)主よ、あなたのおきてに従う道を示して下さいSWV.484
(4)あなたのしもべへの御言葉を思い起こして下さいSWV.485
(5)あなたはしもべに善きことをなさいます、主よSWV.486
(6)私の魂はあなたの救いを乞い求めSWV.487
(7)私はあなたの律法をどれほど愛していることでしょう!SWV.488
【CD2】
(1)移り気な心の者を私は憎みSWV.489
(2)あなたのあかしは驚くべきものですSWV.490
(3)心を尽くして呼び求めますSWV.491
(4)地位ある人々が理由もなく迫害しますがSWV.492
(5)全地よ、主に向かって喜びの叫びを上げよSWV.493〔詩篇第100〕
(6)私の魂は主をあがめSWV.494(1671)[2cho,器楽]〔ドイツ語マニフィカト〕
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
コンチェルト・パラティーノ,コレギウム・ヴォカーレ
俗世から断ち切られた静寂のなか、一人部屋にこもって瞑想をしているよう
な気分になる、シュッツ最晩年の作品。1660年代になると、70歳を過ぎたシュ
ッツは自身の「死」というものを意識しはじめるようになりました。彼は、
自分の仕事の集大成として、詩篇の内で最も長い、詩篇119(176の節をもつ)
に曲をつけるという作業を始めます。演奏されることを特別には念頭におか
ずに。何年かのち、シュッツのこの最期の作品は、二つの合唱のための11の
モテットであると考えられ、現在の13のモテットとしての曲集のかたちに再
構成され、演奏されるようになったのは1990年になってからのことでした。
ヘレヴェッヘの演奏により、ひとつ名演奏の録音が加わりました。彼が指揮
をすると、コンチェルト・パラティーノの奏でる音色もひときわ柔らかで美
しいものになるのは、まさにヘレヴェッヘ・マジックならではと申せましょう。

HMC 801954(SACD-Hybrid) \2300
「40 Voices」
(1)ヴィレム・キュレーアス:35声によるNomen mortis infame
(2)フアン・バウティスタ・ゴメス:12声によるグローリア
(3)ジョスカン・デプレ:12声による「いと高き神の保護のもとに住み」
(4)ロベルト・ウィルキンソン:クレド-13声による
(5)アレッサンドロ・ストリッジョ:見よ、祝福されたる光が-40声による
(6)ピーター・メーセンス:リヨンの狩人-16声による
(7)ジョアン・ローレンソ・レベーロ:祝福されしイェルサレム-16声による
(8)ジョヴァンニ・ガブリエッリ:主よ、あなたを呼びます-16声による
(9)トマス・タリス:エレミアの哀歌-40声による
パウル・ファン・ネーヴェル(指)ウエルガス・アンサンブル
ルネッサンス期の声楽作品を中心に演奏活動を展開しているネーヴェルとウ
エルガス・アンサンブルの活動35周年記念コンサートのライヴ録音です。ル
ネッサンス期は、ヨーロッパ各地に立派な教会が次々と建立され、声楽を主
とする教会音楽がもっともさかんに書かれた時期。音響効果も抜群なカテド
ラルの中、人の声のみによる美しい音楽が響きわたるとき、聴衆は神の存在
を感じずにはいられなかったことでしょう。タリスの「エレミアの哀歌」が
よく訓練された40人の歌い手たちによって歌われるさまは、この世のものと
は思えない美しさと迫力です。

HMC 901935 2枚組 \3780
フランク・マルタン(1890−1974):
「魔法の酒」(7つの弦楽器とピアノ伴奏による12人の独唱者のための世俗オ
ラトリオ)
ダニエル・ルイス(指)RIAS室内合唱団、シャロウン・アンサンブル、
シュトックハウゼン=リーゲルバウエル(Pf)
サンドリーヌ・ピオー(イズー/S)、
ステファン・ダヴィスリム(トリスタン/T)、
ユッタ・ベーネルト(ブランゲーネ(ブランジァン)/S)、
ヒルデガルト・ヴィーデマン(白い手のイズー/S)、
ウルリケ・バルチュ(イズーの海/A)、
ヨナタン・E・デ・ラ・パス・サエンス(マルケ王/B)、
ヨアヒム・ブールマン(カエルダン/T)
愛の秘薬を誤って飲みかわしてしまった王妃イズーと王の甥トリスタン。こ
の時から2人は死に至るまでやむことのない永遠の愛に結びつけられる・・・。
ヨーロッパ中世最大の恋物語「トリスタン・イズー物語」に基づく、フラン
ク・マルタンの声楽作品。ジョゼフ・ベディエ編の小説(岩波文庫からも単
行本が出版されています)に則って、プロローグ、3つの章(「媚薬」、「モ
ロアの森」、「死」)、エピローグを持つ形式となっています。登場人物は
台詞を歌い、合唱は動作を語り、場面を説明する語り部の役割を担います。
ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」とは一線を画したものを、と考えた
マルタンは、ソリストの旋律に十二音技法を採用、さらに合唱の響きの中に、
官能的でありながらどこか空虚な響きを用いるなど、ワーグナーのとはまっ
たく趣の異なるトリスタンを作り上げました。トリスタンの「死」の場面も、
ワーグナーのオペラではトリスタンが切々と歌い上げますが、マルタンのも
のは、瀕死の状態のトリスタンにすがる白い手のイズー(カエルダンの妹、
トリスタンは二人のイズーを愛した)や、合唱による淡々とした語りの合間
に、トリスタンが切れ切れに言葉を発する、というもので、トリスタンが弱
ってしまって死にゆく様がおそろしいほど克明に描写されています。録音が
あまり多くないこの名作、ひとつの決定盤ともいえるものの登場といえま
しょう。




<ONDINE>
ODE 1092 \2080
ルーセル:交響曲第1番ニ短調『森の詩』Op.7 、交響曲第4番イ長調 Op.53
クリストフ・エッシェンバッハ(指)パリ管弦楽団
録音:2005年7月 パリ音楽院
02007年に創立40周年を迎えたフランスの栄光を担うパリ管と音楽監督エッ
シェンバッハによるルーセル・シリーズ第2弾。シリーズ第1弾の交響曲第2
番と『バッカスとアリアーヌ』を収録したアルバム(ODE 1065)で、その濃
厚な表現力と、変化に富んだ音色でルーセル本来の魅力を引き出したパリ管
&エッシェンバッハ。このアルバムでも、艶めかしい濃密な演奏を聴かせて
くれます。ルーセルの最高傑作といっても過言ではない第4番の交響曲。
1934年に作曲され、晩年のルーセルが書いたまさにルーセルらしい作品で、
緻密なオーケストレーションと複雑な和声で書かれています。1906年に完成
した第1番「森の詩」は、「冬の森」「春」「夏の夕べ」「牧神と森の精」
と表題のついた4つの楽章からなる作品。ドビュッシーの影響下で作曲され
多様な色彩、光彩を持つ美しい音楽です。エッシェンバッハ&パリ管は今秋、
待望の来日を果たします。





<TDKコア>
TDKSA 002 \2450
ベルリーニ:歌曲集《三つの室内用アリエッタ》
激しい希求/フィッリデの悲しげな姿よ/優雅な月よ
ドニゼッティ:裏切り/糸巻き/私は家を建てたい
トスティ:理想/最後の歌/セレナータ/かわいい口許/暁は光から
ヴェルディ:エリーザよ、疲れた詩人は死ぬ/哀れな男/
墓に近寄らないでほしい亡命者/乾杯
【アンコール】
エドゥアルド・ディ・カープア:カンツォーネ〈君に口づけしたい〉
サルヴァトーレ・カルディッロ:〈つれない心〉
レナート・ブルゾン(B) ニコラ・ルイゾッティ(P)
録音:2004年4月3日 サントリーホール[ライヴ]
レナート・ブルゾンは1961年にデビュー後、味わい深い繊細な歌曲からオペ
ラのドラマティックな歌唱まで、ありとあらゆる表現力を兼ね備えたバリト
ンとしてたちまち名声を博し、世界の大舞台で歌い続けています。このアル
バムは、2004年サントリーホールで行われたリサイタルのライヴ録音。
「私を45年間支えてきたのは『テクニック』です」 −
現役最長老の域に達しつつあるバリトン、レナート・ブルソンが淡々と語っ
た一言である。本盤は、功を焦らず、地道な鍛錬の日々で声を成熟させた彼
が、長年取り組むイタリア歌曲の世界に新たな指標を打ち立てた一枚。端正
な歌の美学は、多くの人の耳を捉えることだろう。
[ライナーノーツより 岸 純信]

TDKSA 003 \2450
ヴィヴァルディ:歌劇《バヤゼット》より<私は妻として蔑まれ>
ジュリアーニ:《6つの歌》、
シューベルト:<夜>
ラヴェル:<ハバネラ形式のヴォカリーズ>、
ファリャ:《7つのスペイン民謡》より<ナナ(子守歌)>
ヴィラ=ロボス:《ブラジル風バッハ 第5番》より<アリア(カンティレ−ナ)>
オヴァーレ:<アズラオ(青い鳥)>、
バローゾ:<子供へ>、
ロルカ:《5つのスペイン古謡》、
中田 喜直:<夏の思い出>
イザベル・レイ(S)鈴木一郎(G)
収録:2003年7月20、25日 ラ・サーラ・ジェローナ(バルセロナ)
スイスのチューリヒ歌劇場を中心に活躍し、巨匠アーノンクールにその美声
を認められたソプラノ、イザベル・レイと、セゴビアの薫陶を受け、スペイ
ンを拠点に活躍していたギター界の巨星、鈴木一郎のデュオ・アルバムが登
場。シューベルトからヴィラ=ロボス、中田喜直まで、世界の名歌曲の数々を、
妙なる歌声と、潤いにあふれたギターの調べで紡ぎ出しています。
イザベル・レイ
スペインのバレンシア生まれ。モンセラ・カバリエ、故アルフレード・クラ
ウスなど、名手の薫陶を受ける。チューリヒ歌劇場のメンバーとしても実績
を収める中で、巨匠アーノンクールにその美声を認められ、彼の手がけるオ
ペラに度々出演している。
鈴木一郎 
1948年、神戸生まれ。小原安正、アンドレアス・セゴビアに学ぶ。故・武満
徹、林光など多くの作曲家から曲を献呈され、世界初演を担当。バルセロナ
を拠点に、ヨーロッパや南北アメリカ、アジアとオセアニアで活動を展開。
1988年にはスペイン国王ホァン・カルロス一世より文化勲章を授与されている。




<Altus>
ALT 143 \2450
ブラームス:
(1)交響曲第1番
(2)二重協奏曲(戸田弥生Vn,山崎伸子Vc)
北原幸男(指)日本フィルハーモニー交響楽団
録音:2005年横浜
北原幸男といえばショスタコーヴィチの演奏に大変定評がありますが、さす
がドイツ仕込みだけありブラームスも恐ろしく立派。近ごろのドイツ人指揮
者でもこれだけてらいのない堂々たる演奏はまれ。一聴後の充実感たるや大
変なものがございます。

ALT 144 \2450
(1)マーラー:交響曲第4番
(2)ルクー:弦楽のためのアダージョ
(1)蔵野蘭子(Sp)
井上喜惟(指)ジャパン・シンフォニア
録音:(1)2006年4月29日 (2)2005年4月24日
評論家鈴木淳史氏をして「天才」といわしめた異能の大器、井上喜惟氏の待
望の新録音。ジャパン・シンフォニアは井上氏自らが結成したプロオケ。蔵
野蘭子は二期会のホープで人気上昇中。演奏は井上氏らしい濃厚な美音のマ
ーラーで許光俊氏も激賞するところ、またマニヤの多いルクーも絶品で美し
さ全開。




<HUNGAROTON>
HCD 32376/77 2枚組 \4160
(1)モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲変ロ長調KV.424
(2)ミヒャエル・ハイドン:同 ハ長調MH 335(P.127)
(3)同:同 ニ長調MH 336(P.128)
(4)同:同 ホ長調MH 337(P.129)
(5)同:同 へ長調MH 338(P.130)
(6)モーツァルト:同ト長調KV.423
バルナバーシュ・ケレメン(Vn)カタリン・コカシュ(Va)
録音:2006年5月ブダペスト、アカデミー・オブ・ミュージック
あのレクイエムにも認められるように、おもに宗教作品でアマデウスに多大
な影響を与えたミヒャエル・ハイドン。モーツァルトによるふたつの二重奏
曲は、ザルツブルク滞在中の1783年に病のために大司教の依頼を果たせなか
ったM. ハイドンに代わって書かれました。これにハイドンはいたく感謝して、
両曲を絶賛して生涯総譜を大切に保存していたといいます。アマデウスとミ
ヒャエルのふたりによるデュオは、様式上の相違がまったくなく、すべて典
型的な急-緩-急の3楽章形式で書かれているのも特徴です。
演奏はともに1978年生まれ、ハンガリーの若手によるもの。切れ味鋭く、「ハ
ンガリーのクレーメル」の異名をとるケレメンのヴァイオリンも印象に残り
ます。

HCD 32468 \2080
ショパン:
(1)19のワルツ集
(2)3つのエコセーズ
アレックス・シラシ(プレイエル・同時代ピアノ使用)
録音:2006年9月ハンガリー、ディオーシュド、フェニックス・スタジオ
生誕200周年記念にあたる2010年に向けて、フンガロトンによるショパン全集
プロジェクトがスタート。その第1弾はプレイエル製作の同時代楽器を使用し
たワルツ集。ちょうどショパンの生きた19世紀初めは、中産階級が台頭してピ
アノがポピュラーな楽器となりつつあった時期。そのおかげで空前の規模で作
品も生み出され、飛躍的に楽器の需要も拡大しましたが、当時エラールとなら
ぶ代表的なピアノ製作工房がプレイエル。やわらかい音色にほかにはない魅力
があります。
1968年イタリアのパルマに生まれたシラシは、ブダペストのフェレンツ・リス
ト音楽院でフェレンツ・ラドシュらに師事、シフとは同門になります。仏フュ
ゾー社によるファクシミリ版の自筆譜を使用。つづいてソナタとマズルカのリ
リースも予定されています。

HCD 32437 \2080
(1)バルトーク:ハンガリー農民の歌にもとづく即興曲
(2)同:アレグロ・バルバロ
(3)同:ブルガリアのリズムによる6つの舞曲
(4)リスト:婚礼
(5)同:葬送
(6)同:森のざわめき
(7)同:メフィスト・ワルツ
(8)同:ハンガリー狂詩曲第6番
タマシュ・エルディ(P)
ハンガリー出身の盲目のピアニスト、エルディ(1979年生まれ)による第3弾
は、自国のリストとバルトークを弾いた注目の内容。アルバムに“マイ・フェ
イヴァリット・リスト&バルトーク”と題されているとおり、当然ながら暗譜
のためすっかりレパートリーを自分のものとしているのは驚くべきばかり。

HCD 32379 \2080
ヴェルディ:
(1)オペラの有名テノール・アリア集-
2人のフォスカリ、アッティラ、マクベス、リゴレット、
イル・トロヴァトーレ、椿姫、シモン・ボッカネグラ、仮面舞踏会、
運命の力、アイーダ、オテッロ、ファルスタッフ
(2)「レクイエム」-われは嘆く
ヤーノシュ・B.ナジ、ティボル・ケレン、デーネシュ・グヤーシュ、
ヨージェフ・シマーンディ、ローベルト・イロシュファルヴィ、
シャーンドル・コーンヤ、アルフォンツ・バルタ(T)
アッティラ・フュレプ(T)ヴァレーリア・コルタイ、
マルギット・ラースロー(S)アンドラーシュ・ファラゴー、
タマーシュ・メーサーロシュ(Bs)
アーダーム・メドヴェツキー、ランベルト・ガルデッリ、
ヤーノシュ・フェレンチーク、アンドラーシュ・コーロディ、
ミクローシュ・エルデーイ、ヤーノシュ・ケレケシュ(指)
ハンガリー国立歌劇場男声Cho.、ハンガリー放送Cho.
ハンガリー国立歌劇場O.、ハンガリー国立O.、ハンガリー放送SO.




<MA Recordings>
MA J504 \2940
【ACROSS THE UNIVERSE】
1.サティ:「メドゥーサの罠-ピアノのための7つの小品」よりポルカ
2.サティ:ジムノペディ第1番
3.ジョン・ケージ:ある風景の中で
4.フィデリコ・モンポウ:歌と踊り第6番
5.アルヴォ・ペルト:アリーナのために
6.グラナドス:
組曲「ゴイェスカス」第1部より第4曲「嘆き、または美女と夜うぐいす」
7.グラナドス:スペイン民謡による6つの小品-第6曲「サパテアード」
8.藤枝守:モサラベ聖歌(委嘱新作/世界初レコーディング)
9.アンドリュー・ヨ―ク:祈りと踊り(委嘱新作/世界初レコーディング)
10.ジョン・レノン&ポール・マッカートニー/ベリィ・サンドクヴィースト:
アクロス・ザ・ユニバース(委嘱新作/ピアノ版世界初レコーディング)
門光子(P)
録音:2006年8月16-18日高崎市榛名総合文化会館エコール
使用ピアノ:ファツィオーリ・フルコンサート・グランドF278
ピアニストの門光子は既にMA Recordingsから2つの素晴らしいアルバムをリ
リース。現代日本の美しいピアノ音楽を集めた「風の記憶」(MA J500)、アジ
アの美を求めた「東方逍遥」(MA J501)。この2作品は門光子による独創的な
日本・アジアの美観を打ち出し絶賛されました。
3作目にあたる【ACROSS THE UNIVERSE】は、人間の根源的な悲しさ祈り束の
間の歓び-「嘆き、祈り、そして踊る…。」をテーマに世界中の美しい旋律が
集められ、時代、国、民族の垣根を越えた多種多様な作品が揃ったアルバム。
<ジムノペディ第1番>は誰もが耳にするサティの有名曲。彼女の淡々とじっ
くり心を侵食していくような演奏は聴くものを不思議な感覚に導いていきま
す。また、世界初録音の作品も3曲含まれており、その中でも注目はアルバム
・タイトルにもなっている<アクロス・ザ・ユニバース>。この作品はビー
トルズのラスト・アルバム「レット・イット・ビー」に収録されている代表
的な曲。ギター編曲も手がけるサンドクヴィーストによるピアノ編曲で息を
呑むほど美しい作品となり、音楽の本質を見据え儚さを漂わせた門光子のア
プローチはこのアルバムのテーマを確実に見出しています。



<harmonia mundi>
HMD 9909006(DVD-Video) \2780
字幕:羅,仏,英,独
ブクステフーデ:受難曲「われらがイエスの御体」
ルネ・ヤーコプス(指)
マリア・クリスティーナ・キール(S)、ローザ・ドミンゲス(S)、
アンドレアス・ショル(A)、ゲルト・テュルク(T)、
ウルリヒ・メスターラー(B)
≪バーゼル・スコラ・カントルム≫
【ヴァイオリン】キアラ・バンキーニ、レイラ・シャイエフ,
【ヴィオラ・ダ・ガンバ】ジェーン・アハトマン、セルジオ・アルバレス、
フランソワ・フランソワ・ジュベール=カイレ、クリストフ・ウルバネス,
【チェロ】ペトラ・シャルカ,
【ヴィオローネ】デイヴィッド・シンクレア,
【テオルボ】ペーター・クロトン,【
オルガン】イエルク=アンドレアス・ベッチャー
収録:2004年 パイェルヌ修道院教会堂 [SCHWEIZER FERNSEHEN]
ブクステフーデの名声が絶頂期の時に作曲された「われらがイエスの御体」。
足、膝、手、側面、胸、心臓、そして最後に顔、とキリストの体の7つの部分
を思うもので、敬虔で厳かな雰囲気が全体に流れています。途中の非常に美
しいアリアの数々が、なんとも豪華な顔ぶれによるソリストたちの歌で聴け
るのはうれしいところ。ヤーコプスは、1990年にもこの作品を録音していま
すが、今回は10年以上時を隔てた2004年の収録だけあって、その完成度成熟
度は類を見ないものとなっています。映像がついているので、器楽の名手た
ちの演奏姿、さらにはヤーコプスの音楽の美しさの秘密を垣間見ることがで
きる映像作品となっています。



<HUNGAROTON>
HDVD 32446(DVD-Video) \4850
ハンガリー語
字幕:英、独、仏
(1)ドホナーニ:交響的ヴァルス
(2)メンデルスゾーン(作曲者編):
無言歌-春の歌/ヴェネツィアの舟歌/朝の歌/出発
(3)ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
(4)プレイエル:二重奏曲 変ロ長調
(5)サン=サーンス:ベートーヴェンの主題による変奏曲
(6)ドビュッシー:リンダラハ
(7)チェイシンズ:「美しき青きドナウ」によるパラフレーズ
(8)グリーグ:ノルウェー舞曲第2番
(9)ブラームス:ワルツ変イ長調
(10)同:ハンガリー舞曲第6番変ニ長調
デュオ・エグリ&ペルティス
普通2台ピアノのコンサートでは奏者が向かい合うように楽器を配置しますが、
その形状で最初から作られたキテレツなピアノが存在しました。それもフラ
ンスのブランド、プレイエル社特製で、19世紀に50台ほど作られたという珍
品中の珍品。この楽器を用いて名物になっているハンガリーのおしどり夫婦
デュオ、エグリ&ペルティス。彼らのCDはフンガロトン・レーベルに数枚あ
りますが、誰しも見てみたかった映像がついに登場します。ブラームスやサ
ン=サーンスの定番作品から、シュルツ=エヴレルの超絶的な「美しき青き
ドナウによる演奏会用アラベスク」をアブラム・チェイシンズが2台用に再
編曲したものまで盛りだくさん。記録的な価値ももちろん、ピアノ・デュオ
ならではの華やかな楽しみもたっぷりです。

HCD 32467 \2080
「ハンガリーのハープ協奏曲」
(1)ドホナーニ:コンチェルティーノ Op.45 
(2)バラッシャ:幻想曲 Op.76
(3)ファルカシュ:コンチェルティーノ 
(4)ヒダシュ:ハープ協奏曲
メリンダ・フェッレタール(Harp)、
ベーラ・ドラホシュ(指)ハンガリーSO
20世紀のハンガリー人作曲家による魅力的なハープ協奏曲集。美しい旋律に
満ちながらも恐ろしく難しいドホナーニ晩年の作品をはじめ、ツィンバロン
的民俗色よりウィーン風の優雅な響きを楽しめます。ハンガリーの若手女流
フェッレタールの上品極まりない演奏が癒してくれます。

HCD 16884 \2080
「オレのハープ」
(1)ワトキンス:ボレロ 
(2)サルセード:セギディーリャ/ルンバ 
(3)ウミリアーニ:海の黄昏
(4)マロシュ:トッカータ 
(5)バッハ:前奏曲ハ長調 
(6)アルビノーニ:アダージョ
(7)ピアソラ:リベルタンゴ 
(8)テルサン:アメリのヴァルス 
(9)アンドレーシュ:パヴァーヌ
(10)シュタドラー:水面に 
(11)ヘンソン=コナン:新ブルース 
(12)フランソワ:ラグタイム
(13)オーブリ:半月 
(14)サティ:ジムノペディ 
(15)マンシーニ:ピンク・パンサー
チッラ・グヤーシュ(Harp)、ノーラ・リエベ(Harp, Piano)、
ジェルジー・ポータ(Db)、ゾルターン・ヴァルガ(Perc)
ハープ小品集とは言っても、凝った選曲が光るアルバム。バッハからブルー
ス、タンゴ、ラグタイム、ルンバあり、さらにピンク・パンサーまでと曲目
も多彩。BGMにも最適ですが、何よりハープの表現力の多様さと深さに驚かさ
れます。

HCD 32422 \2080
ランツェッティ:
チェロのための気楽で優雅な趣味による6つの独奏曲(ソナタ)集[全曲]
ソナタ第5番ニ長調 / ソナタ第1番ト長調 / ソナタ第2番イ短調 /
ソナタ第3番ヘ長調 / ソナタ第4番ハ長調 / ソナタ第6番ホ短調
バラージ・マーテー(バロック・チェロ)
デーネシュ・カラッソン(バロック・チェロ)
イゴル・ダヴィドヴィチ(バロック・ギター、テオルボ、アーチ・リュート)
ジェレミー・ヨゼフ(チェンバロ、オルガン)
録音:2005年9月7-9、12-13日トルダシュ、ルター派教会
ナポリに生まれトリノで没したサルヴァトーレ・ランツェッティ(1710-1780)
は、ボッケリーニの一世代前にあたり、先駆けて初めてチェロの黄金時代を
築いたヴィルトゥオーゾで作曲家。生地の音楽院で学び、1723年以前はルッカ
の宮廷音楽家を務め、1727年以降はおそらく亡くなるまでの間ずっと、トリノ
でサルデーニャ王室に仕えました。そのかたわらシチリア、パリ、フランクフ
ルトと幅広く演奏旅行を行なっています。バーニーら当時の著名な音楽評論家
たちもその演奏を絶賛し、作曲家として36以上のチェロ・ソナタ、チェロを伴
う室内楽を残しています。
ここに収められたソナタは、演奏者のマーテーが指摘するように、ある意味、
超絶技巧と創意よりはむしろタイトルが示すとおり、まずロココ調の軽快さ
と優雅さを狙った内容となっています。さらにマーテーは続けています“こ
の作品の最大の利点はちょうどこうしたギャラントの音楽語法と新古典主義
的な抑制で、それによって間違いなくこの作品には1760年あたりに登場した
最大の出来事である風貌が与えられている”
サヴァール、ミンコフスキほかのバロック・オケでソリストを務めるマーテ
ーは1965年生まれ。自らはコンチェルト・アルモニコ、トリオ・クリストフォ
リ、トマジーニ・カルテットの設立メンバーでもあり、古楽アンサンブル、
アウラ・ムジカーレの芸術監督として活動を続ける第一人者。

HCD 32303 \2080
テッサリーニ:4声のためのイントロダツィオーニOp.11(第2-4巻)
アウラ・ムジカーレ(ピリオド楽器使用)
バラージ・マーテー(芸術監督)
録音:2006年4月ハンガリー、トルダシュ、ルター派教会
生前は卓越したヴァイオリニストとして名を馳せながら、いまやほとんど語ら
れることがなくなってしまったカルロ・テッサリーニ(1690-1766)。作曲家
としては目をみはるほどたくさんの作品、70曲ほどの交響曲と管弦楽曲、90
の協奏曲、室内楽曲も140曲を残しました。1748年に出版され、それぞれ3曲
づつ全4巻からなるイントロダツィオーニ。マーテー率いるアンサンブルによ
る演奏は、同じく第1巻を収めた6年前の録音(HCD.32025)の続編にあたるも
のでこのたび完結となります。第11番ただひとつを除いてすべて3楽章形式に
よる12のシンフォニアは、ヴィヴァルディの影響があるともいわれる数多く
の作品の中心に位置するものです。ようやくすべてを音で確かめられる時が
やってきました。

HCD 32453 \2080
カール・シュターミッツ:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集Vol.2
(1)二重奏曲 ハ長調Op.10-1 / イ長調Op.10-2 / ハ長調
(2)6つの二重奏曲(ディヴェルティメント)Op.34 
第1番イ長調 / 第2番ニ長調 / 第3番ニ長調 / 第4番ハ長調 / 第5番変ホ長調
/ 第6番ト長調
ヴィルモシュ・サバディ(Vn)ぺーテル・バールショニ(Va)
録音:2006年5月29日-6月1日フンガロトン・スタジオ
いわゆるマンハイム楽派の第2世代を代表するカール・シュターミッツ
(1745-1801)は多作家として知られますが、有名なのはおもに管弦楽作品。
室内楽曲のアルバムはたいへん珍しく、ヴァイオリニストでヴィオラ奏者で
もあった彼の本領がうかがえるアルバム第2弾は、Op.18を収めた第1集
(HCD.32282)に次いでこのたびも世界初録音。
1773年パリで出版され、豊かな旋律と器楽作品に通じたテクスチュアが光る
Op.10の2曲ほか、ロンドンで1785年に出版されたOp.34の6つのディヴェルティ
メントなどを収めています。




<naive>
OP 30426 \2080
ヴィヴァルディ:チェロのための協奏曲集vol.1
(1)チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 イ短調 RV419
(2)チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 RV 410
(3)チェロ、ファゴット、弦と通奏低音のための協奏曲 ホ短調 RV 409
(4)ピッコロ・チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ト長調 RV 414
(5)チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV 406
(6)チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV 398
(7)チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 イ短調 RV 421
クリストフ・コワン(チェロ)
ジョヴァンニ・アントニーニ(指)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(コンサートマスター/エンリコ・オノ
ーフリ)、
アルベルト・ゲッラ((3)ファゴット)
グスタフ・マーラー・ザール(伊、ドッビアーコ(トーブラッハ))
録音:2006年2、8月
絶好調のヴィヴァルディ・エディション、最新盤はバロック・チェロの帝王
クリストフ・コワンをソリストに迎えてのチェロ協奏曲。チェロの心を震わす
美しい音色に思わず息をのみ、その雄弁な語り口には圧倒されます。オノー
フリ率いるイル・ジャルディーノ・アルモニコも、テンションの高い丁々発
止のアンサンブルで、学者肌の帝王コワンを挑発しているかのようです。
録音が非常によく、すべての音が肉声のように、潤いを帯びつつ鮮やかにとら
えられているのも魅力です2006年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽
祭で、オノーフリ指揮、コワンのソロによるハイドンのチェロ協奏曲が演奏
され、大絶賛だったことをご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。今を
ときめくスターたちによるヴィヴァルディの協奏曲、演奏の面でも録音の面で
も、期待を裏切らないものとなっています。




<harmonia mundi>
HMC 901952 \2250
聖週間のための哀歌-Lamentations for Tenebrae
[聖水曜日]
(1)カリッシミ(1605-1674):エレミアの哀歌、ここに始まる
(2)カリッシミ:「おとめシオンより、栄光はことごとく去り」
(3)ロッシ(c.1601-1656):トッカータ・クヮルタ
(4)フレスコバルディ(1583-1643):「敵はその手を下し」
(5)パレストリーナ(c.1525-1594):「主よ、救いたまえ」
[聖木曜日]
(6)作曲者不明:エレミアの哀歌
(7)作曲者不明:彼らが傷ついた者のように
(8)カプスベルガー(c.1580-1651):トッカータ・クィント
[聖金曜日]
(9)作曲者不明:エレミアの哀歌
(10)作曲者不明:トッカータ・アルペッジャータ
(11)マルコレッリ(c.1615-c.1675):なにゆえ黄金は光を失い
(12)作曲者不明:預言者エレミアの祈り
マリア・クリスティーナ・キール(S)
ジャン=マルク・エメ(指、Org.) コンチェルト・ソアーヴェ
キールによる最高純度の結晶のような歌声。受難を前にしたキリストを悼む
哀歌が、澄み切った空気の中に響きます。器楽のみの楽曲も、リュートをつ
まびく音一つ一つが真珠の涙の粒のような美しさです。至高の慰めがここに
あります。
キリスト教では、枝の主日(キリストが、十字架につけられる前にロバに乗っ
てエルサレムに入城した日。人々は棕櫚の枝を掲げてイエスを迎えたことか
ら「枝の主日」と呼ばれる)から、復活の主日までを聖週間といいます。こ
の期間の夕刻からロウソクの火が消えて教会が暗闇と化す時まで朗唱された
音楽が、「ルソン・ド・テネブル」の原型。声楽の場合、エレミアの哀歌の
聖句が、歌詞の大部分を占めます。ルネッサンス時代にこのジャンルは誕生
し、ルイ14世下のフランスで発展を遂げました。イタリアでは、17世紀の前
半にこのジャンルは流行し、ボローニャにある音楽博物館には、当時ローマ
で活躍していたあらゆる音楽家たちによる哀歌の23種類の曲集の譜が残され
ています。マリア・クリスティーナ・キールとコンチェルト・ソアーヴェが、
これらの資料から、聖週間のための哀歌を再構築したものです。歌詞にも現
れるdolor(悲しみ)、lamentatio(哀れみ)といった言葉を、他に類を見
ない純度の高い美しい結晶にして蘇らせ、聴く者の心に溶け入るように聴か
せます。




<BBC LEGENDS>
BBCL 4208 \2080
ステレオ
(1)ヤナーチェク:グラゴル・ミサ
(2)R.シュトラウス:組曲「町人貴族」Op.60
(1)シーラ・アームストロング(S)アメリル・ガンソン(A)
ロバート・ティアー(T)ウィリアム・シメル(Bs)
ロンドン・フィルハーモニックCho.
クラウス・テンシュテット(指)
ロンドン・フィルハーモニックO.
録音:(1)1985年5月12日(2)1986年5月4日
ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)
「ここまで演奏がすごいと、曲がどうでもよくなるとすらいえるかもしれな
い」と音楽評論家許光俊氏も言い切る、テンシュテットとロンドン・フィル
によるライヴ演奏。BBC LEGENDS第4弾のヤナーチェクとシュトラウスもまた、
演奏の壮絶さに加えてともにスタジオ盤にはない注目の内容です。
東独時代の1970年代前半にテンシュテットは、「利口な女狐の物語」組曲や
タラス・ブーリバ、オペラ「イェヌーファ」の上演などヤナーチェクを積極
的に取り上げています。当85年のほかに91年にも再演しているグラゴル・ミ
サは、モラヴィア民謡を基調としたむせび泣くような響きが独特の魅力。こ
こでは全身全霊を傾ける巨匠のもと、シンフォニエッタ(BBCL.4139)でも圧
倒的だったブラスに加え、独唱、合唱もすべての音が絶叫するような音楽は
恐るべき迫力です。
カップリングは当日、ソプラノのノーマンとの歌曲の夕べの前に演奏された
シュトラウス「町人貴族」。モーツァルトのようとも評され、華美で古典の
様式による当作品からも、ユーモラスで軽妙な味わいと艶美を紡ぐあたり、
巨匠の手腕が光ります。
魂の巨匠テンシュテットを味わいつくす一枚がまた加わりました。

BBCL 4209 \2080
モノラル
(1)イギリス国歌
(2)ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱つき」
シルヴィア・フィッシャー(S)ナン・メリマン(A)
リチャード・ルイス(T)キム・ボルイ(Bs)
サー・トーマス・ビーチャム(指)
ロイヤル・フィルハーモニックO.& エジンバラ音楽祭Cho.
録音:1956年8月19日エジンバラ、アッシャー・ホール(ライヴ)
BBC LEGENDSスタート以来の大看板ビーチャム卿は、英国の人々が敬愛する偉
大な指揮者ですが、なんとここに驚くべきアルバムが登場します。これまで
一切出たことのなかったベートーヴェンの第九は、ビーチャムもめったに振
らなかったレパートリー。このたびようやくビーチャム夫人の許諾を得てリ
リースにこぎつけました。
神々しいまでに巨匠の風格が迫るビーチャムの第九。ソリストにメリマン、
ルイスといった国際的なスター歌手がみられるのは、エジンバラ音楽祭なら
では。さらにエルガー編曲オケと合唱による英国国歌はビーチャムお得意の
ナンバー。このうえなく大きな構えで聴きものです。

BBCL 4210 \2080
ステレオ
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調KV.216
(2)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
(3)[アンコール]二重協奏曲イ短調よりアレグロ・アッサイ
ヘンリク・シェリング(Vn & 指)イギリス室内O.
(3) ホセ・ルイス・ガルシア(Vn)
録音:1972年2月26日ロンドン、クィーン・エリザベス・ホール
2008年に生誕90周年と没後20周年を同時に迎えるシェリングは、いまなお美
しい音色と清潔な音楽でファンを魅了し続けてやまないヴァイオリニスト。
同じイギリス室内管とのスタジオ録音(69年)でも知られる四季、また同様
にスタジオ盤(69年)が名演とされるお得意のモーツァルト。ピリオド・ス
タイル隆盛以前でいささか時代を感じさせるとはいえ、それでもシェリング
のヴァイオリンが奏でる格調高さと美しさとは普遍的です。

BBCL 4211 \2080
ステレオ
(1)メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ ホ短調
(2)ブラームス:4つのピアノ小品Op.119
(3)ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120
ルドルフ・ゼルキン(P)
録音:(1)(2)1975年2月3日(3)1969年4月25日
ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)
モーツァルトの協奏曲(BBCL.4157)、ベートーヴェンほか(BBCL.4177)に
次ぐ、巨匠ゼルキンによる第3弾は、またしてもベートーヴェン弾きとしての
圧倒的な存在感をみせつけるディアベッリ変奏曲のライヴ。
輝かしい音色と、あいまいさのかけらもないくっきりしたタッチはまぎれも
なくゼルキンのもの。この1969年ライヴのほかに、ゼルキンが弾いたディア
ベッリは、1957年のスタジオ録音、実はもう一つ1975年のライヴもあります。
今回息子のピーターの強い要望で1969年のものが選ばれています。カップリ
ングの2作品は、その1975年にディアベッリとともに演奏されたプログラム。
ゼルキンがコンサートで頻繁に取り上げていたものです。




<Altus>
ALT 140 \2580
正規盤初出
(1)ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
(2)シューマン:交響曲第4番
(3)ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第8番
チェリビダッケ(指)ミュンヘン・フィル
録音:1986年10月14日 人見記念講堂(東京)
前作ブルックナー第5番同様、FM東京の名エンジニア橋本正文氏が録音、オン
マイクぎみで捉える直接音と間接音のバランスが絶妙ですばらしい音。今回
のCDは人見記念で取られていますが、サントリーとの響きの違いも見事にマ
イクに収められています。CD化にあたってはオリジナルテープからおこされ
ており放送時の音よりダイナミックレンジが恐ろしく拡大。キエフの大門な
ど凄いことになっており、これに感動しない方はいないのでは?と思わせる
ほど。シューマンの4番も3楽章から終楽章にかけての崇高ぶりが尋常でなく、
恐ろしいほど。あの平成の盤鬼、ヒストリカル御意見番の平林直哉氏も降参
のもよう。人知を超えた1枚と申せましょう。




<triolila>
8697427 991220 \2080
アンジェリカ・アクバール:
水上歩行、愛の輪廻、道、スノーフレーク、お話、思い出、海の底、
他全12曲
アンジェリカ・アクバール(Pf) メーメト・ヤズミン(Vn) 
ハリト・シュハ・チェリキラン(Cl)
トルコの美人キーボード奏者アンジェリカ・アクバール。バッハやヴィヴァ
ルディをトルコ風にアレンジするかと思えば、作曲までしてしまう。めがね
をかければもろアンジェラ・アキ。その音楽もサクラ色。

8697427 990926 \2080
ショパン:
(1)ポロネーズ変イ長調Op53「英雄」
(2)バラード変イ長調Op47
(3)ピアノソナタ第3番ロ短調Op58
(4)「ルドヴィク」のロンド・ファヴォリによる華麗なる変奏曲Op12
(5)アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp22
ギュルスィン・オナイ(Pf)
ベートーヴェンのOp111の素晴らしい演奏によりシュナーベルの再来と評され、
2005年には来日もして絶賛されたトルコを代表する女流ピアニスト、オナイ
のショパン。

8697427 991022 \2080
(1)J.S.バッハ:ハープによるリュート組曲 ホ短調BWV996
(2)C.P.E.バッハ:ソナタ ト長調
(3)ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ハ長調、イ長調K.208、
ヘ短調K.69、イ長調
(4)フレスコバルディ:アリア
(5)アントワーヌ・フランツィスク:パヴァーヌ
(6)ジャン・バティスト・レイエ:トッカータ
(7)コヴェントリー・キャロル
(8)グリーンスリーヴス
シリン・パンヂャロール(Hp)
トルコを代表する女流ハーピスト、パンヂャロールのバロック名曲集。録音
も美しく浮世の憂さを忘れさせてくれる1枚と申せましょう。





<AK muzik>
AK 408401 \2080
(1)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番ニ長調Op11「街の歌」
(2)シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op99,D898
アーマン・トリオ(コンスタンチン・ボグダナスVn,ドレル・フォドレアヌVc,
デニス・アーマン・ゲレンベPf )
1797年、ウィーンではやっていた歌をモチーフにしたベートーヴェンの曲と
シューベルトの歌に溢れた傑作トリオをカーネギー・ホールの常連、アーマ
ン・トリオが歌心たっぷりに演奏しております。





<MONOPOLY>
MONOPOL 2076 \1880
(1)R.シュトラウス:あすの朝 op.27-4 
(2)R.シュトラウス:夜 op.10-3 
(3)シューベルト:夜と夢 op.43-2 
(4)エルガー:愛の挨拶 
(5)ブラームス:野の寂しさ op.86-2 
(6)ブラームス:調べのように私を通り抜ける op.105-1
(7)ブラームス:サッフォー風頌歌 op.94-4 
(8)トセッリ:セレナード(嘆きのセレナード) 
(9)ラフマニノフ:ヴォカリーズ 
(10)ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌 
(11)サン=サーンス:白鳥 
(12)ショスタコーヴィチ:ロマンス-「あぶ」より 
(13)J.S.バッハ:アリオーソ 
(14)ブリッジ:子守歌 
(15)ブリッジ:セレナード 
(16)レオンカヴァッロ:セレナード 
(17)フォーレ:夢のあとに
ホン・ソンユン(Vc)、オオタ・マリ(P)
録音:2002年7月
韓国のクラシック・スターの王道ともいえるジュリアード音楽院で学んだ後、
ウィーンで更なる研鑽を積んだ韓国チェロ界の中心的存在ホン・ソンユンの
美しい音色を心ゆくまで堪能できる穏やかな曲想の名曲をそろえたチェロ小
品集です。ホンの演奏は気負いのない自然な息遣いがそれぞれの曲の魅力を
自ずと浮き彫りにするというタイプで、耳を傾ける人に至福のひと時を約束
してくれます。

GI 2040 2枚組 \3760
パガニーニ:
(1)魔女たちの踊り(カリクストラ・チャン編) 
(2)ソナタ ホ短調M.S.27-6 
(3)ラ・カンパネッラ(カリクストラ・チャン編) 
(4)カンタービレ ニ長調M.S.109 
(5)協奏的ソナタ イ長調M.S.2 (6)協奏的ソナタ イ長調op.64-1
(7)ルッカの12のソナタ
ヤン・ソンシク(Vn)、チャン・ソン・ホ(Guit)
録音:1999年4月
韓流ヴァイオリンのレベルの高さにはもはや定評がありますが、このCDもそれ
を裏付けています。ヤン・ソンシクは1988年、ロンドンでカール・フレッシュ
国際ヴァイオリンコンクールの1位に輝いて以来、コンクール上位入賞の常連。
素晴らしい技巧と生気みなぎる輝かしい音色がなんとも魅力的なパガニーニで
す。超絶技巧ということばが空しくなるほど易々と難曲を弾いているのには
唖然としてしまいます。銘器グァルネリ・デル・ジェズの音色の美しさもヴァ
イオリン好きには堪えられません!




<HUNGAROTON>
HCD 32412 \2080
「バクファルクの声-ルネサンス名曲のリュート編曲集」
バクファルク:
1「ああ、いかに」、
3ファンタジア第8番「深い悲しみに浸る私を見て」、
5「バイアの木陰で昼寝をしている」、
7「何が、ますます私に火を」、
9「金のないのが何よりつらい」、
11「愛ゆえに苦しみ」、
16「あまりにも大きな悲しみが」、
18「陽気な羊飼い」
セルミジ:
2シャンソン「ああ、いかに」、
20シャンソン「ああ、いかに」
アルカデルト:
4「深い悲しみに浸る私を見て」、
8「何が、ますます私に火を」、
17「あまりにも大きな悲しみが」
ヴェルドロ:
6「バイアの木陰で昼寝をしている」
ジョスカン・デプレ:
10シャンソン「金のないのが何よりつらい」
パティ:
12シャンソン「愛ゆえに苦しみ」
クレキヨン:
13キリエ(ミサ「愛ゆえに苦しみ」より)、
19シャンソン「陽気な羊飼い」
ムトン:
14サンクトゥス(ミサ「金のないのが何よりつらい」より)
クレメンス・ノン・パパ:
15アニュス・デイ(ミサ「ああ、いかに」より)
ヴォーチェス・エクァレス(声楽アンサンブル)、
イシュトヴァーン・ジェーリ(リュート)
録音:2005年6月2-4日ジャームベーク、アポル・ヴィルモシュ・カトリック
教員養成大学礼拝堂、2006年7月17-19日トルダス、改革派教会
バーリント・バクファルク(1507-1576)は、ハンガリーのリュート奏者、作
曲家。活躍当時、全ヨーロッパにその名が知られていた同時代最高のヴィル
トゥオーゾ。ハンガリー国王ヤーノシュ・サポヤイの治下に活躍しましたが、
国王の死後、宮廷が衰微したため、7年ほど、パリでトゥルノン伯の庇護を
受け、その後、ポーランド宮廷に長らく仕えました。17年にわたったポーラ
ンド時代は拘束が緩く、独仏伊を旅し、名声を高めました。その後、故郷ト
ランシルヴァニアのヤーノシュ・ジグモント・サーポヤイ王子に3年仕えた後、
パドバで5年ほど活躍しましたが、ペストに罹り世を去りました。
この録音では、リュート編曲と原曲を、ほぼ交互に収録し、高度な技能に裏
打ちされたバクファルクの作品の持つ、原曲とはまた違った味わい深さを堪
能させてくれます。

HCD 12879 \2080
「マティアス(聖マタイ)教会での荘厳ミサ」
ハルマト:
ミサ曲「アッスンプタ・エスト(マリアは天に昇らされたまいぬ)」
(ラテン語)
(16世紀の民族讃歌)
グレゴリオ聖歌「ガウデアムス・オムネス・イン・ドミノ(すべての者よ、
主に向かいて喜ばん)」(ラテン語)
ラヨシュ・バールドシュ:
「マリアは天に昇らされたまいぬ」、
ペーテル・パーズマーニュの讃歌、
ハンガリー民族讃歌「われらが幸いなる聖母」
(オーケストレーション:ジェルジ・ベントシク)
コダーイ:
オッフェルトリウム「アッスンプタ・エスト(マリアは天に昇らされたまい
ぬ)」(ラテン語)
フェレンツ・エルケル/フェレンツ・ケルチェイ:ハンガリー国歌
フランク:詩篇第150番(ハンガリー語訳:フリジェス・フベル)
ラースロー・タルデュー(指)、
ヤーノシュ・トート(Br)、
ベルタラン・ホック(Org)、マティアス教会合唱団、
マティアス教会管弦楽団
マティアス教会はブダペストの王城区域にあるゴシック様式建築の歴史ある
教会。戴冠式が挙げられるなど、ハンガリーを代表的する建築物として知ら
れています。その由緒ある教会で19-20世紀の宗教曲を用いて挙げられた荘厳
ミサは、教会付属の合唱団&管弦楽団によって、往時を偲ばせる仕上がりと
なっています。

HCD 32456 \2080
「バスのためのカンタータ集」
A.スカルラッティ:
「恐怖の絵姿」、「美しき顔に輝いていたのは」、「西風が」、
「その思いがわたしを苦しめる」、「ブルトゥスの心、何を決意する」、
「恩知らずの暴君よ、わたしはどうすればいいのだ」、「希望と不安の間で」
パル・ネーメト(指)、
ペーテル・フリード(Bs)、サヴァリア・バロック管弦楽団
スカルラッティがバスのために書いたカンタータ集を、ネーメト率いるベテ
ラン演奏陣が丁寧に仕上げています。

<MEMORIES>
ME1089/90 2枚組 \3380
ステレオ
チャイコフスキー:
交響曲第5番 1993年ライヴ
交響曲第6番「悲愴」1987年ライヴ
チェリビダッケ指揮
ミュンヘンフィル
MEMORIES新譜は、待望のチェリビダッケの十八番、チャイコフスキー。いずれ
も後期チェリビダッケらしいじっくりと遅いテンポでじわじわと歩みを進めて
まいります。チェリビダッケの特徴である、チューニングの完璧さで獲得した
明るい音色で、深刻、絶望的なチャイコフスキー美を描きつくします。それに
加えて、巨匠は結構熱くなる人だけに、外面的な迫力にも事欠かない点がマル
です。いずれも音質最良です。




<M&A>
M&ACD1199 \1980
マーラー:交響曲第2番「復活」
ワルター指揮
ニューヨークフィル、
マリア・シュターダー(S),モーリン・フォレスター(CA)
1957年2月17日カーネギーホール・モノラル・ライヴ
ソニー録音は翌58年にもまたがった収録ですが、さすが一発ライヴの凄みが
泣かせます。スタジオ録音が完成させること自体に執念を感じさせる演奏で
あるのに対し、こちらは熱くなるワルターらしい激情が前面に出ております。
CD1枚に収まっているのも嬉しい限りです。

M&ACD1201 2枚組 \3960
1957年2月3日 SOA(旧NBC響)トスカニーニ追悼演奏会(全曲目)+
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ワルター指揮SOA モノ
ドビュッシー:交響詩「海」 
ミュンシュ指揮SOA モノ
エルガー:エニグマ変奏曲 
モントゥー指揮SOA モノ
ワーグナー:「名歌手」前奏曲、
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲、
ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲
指揮者なしSOA(シンフォニーオヴ・ジ・エアー)の1954年9月21日ステレオ
録音
トスカニーニの手兵NBC響はトスカニーニ引退後にシンフォニー・オヴ・ジ・
エアー(SOA)と改組し、指揮者を置かずに独自の活動を暫くは続けました。
ワルターの「英雄」のみ知られていたトスカニーニ追悼演奏会ですが、何と
ミュンシュ、モントゥーもSOAの指揮台に立っていたのです。いずれもトスカ
ニーニが得意とした曲であり、この3巨匠はNBC響ともお馴染みだっただけに
いずれも見事な演奏です。ボーナスとしてSOAのステレオ・スタジオ録音が収
録されております。これもトスカニーニ引退数ヶ月の録音だけにトスカニー
ニの演奏かと見紛う切れ味です。


<M&A>
M&A20年前の名盤、デッド・ストックがカリフォルニアで発見されました。
いずれもステレオ録音による超名演として知られながら、廃盤となって久し
く、マニアが捜しまくっていた名盤です。在庫はごく僅かのため、オーダー
はお早めに願いします。今後もカタログには復活しません。

M&ACD269 \1980
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」1962年7月29日ライヴ
交響詩「ドン・ファン」1959年7月24日ライヴ
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」1960年4月9日ライヴ
モントゥー指揮
ボストン交響楽団 
全てステレオ
ゆったりとしたテンポが採用され、モントゥーらしいスケールの大きな名演。
当時のボストン響の優秀さも存分に味わえるライヴとして、評価の高かった
ものです。

M&ACD278 \1980
ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」全曲1961年7月ライヴ
「ラ・ヴァルス」1962年2月ライヴ
ミュンシュ指揮
ボストン交響楽団、合唱団 
全てステレオ
迫力満点のミュンシュのドライヴに必死で応えるボストン響の妙技。特に木
管のセンス溢れる音色には陶酔させられます。音色がとにかく輝かしく、き
らめくような音響が正に光彩陸離の名に相応しい超名演として名高いもので
す。「ラ・ヴァルス」も豪快な一筆書きの様相を示す、激演です。

<DISCMEDI BLAU>
DM 4229-02 \2180
ホセ・カレーラス 
T'estim i t'estimare
T'estim i t'estimare (Antoni Mus / Antoni Parera)
Pais petit (Lluis Llach)
Canco de Sants (Guillem d'Efak / Antoni Parera)
Veles e vents (Ausias march / Raimon)
Sota un cirerer florit (Joan Manuel Serrat)
La meva ciutat (Josep Ma Andreu / Antoni Parera)
Se'n va anar (Josep Ma Andreu / Lleo Borrell)
Dia i nit (Night and Day- Cole Porter)(*)
L'arbre (Josep Ma Andreu / Lleo Borell)
Boig per tu (Carles Sabate / Pep Sala / Joan Cpadevila)
Els vells amants (Joan Manuel Serrat)
Com he fet sempre (My Way - Anka / Francois / Treyaux / Thibaut)(+)
ホセ・カレーラス(テノール)
「昼も夜も」(*)、「マイ・ウェイ」(+)の他はカレーラスの故郷カタルーニャ
のポピュラー・ソングと思われます。おそらく全曲カタラン語による歌唱。

<CHALLENGE CLASSICS>
CC 72170 \2180
アルゼンチンの情熱
アストル・ピアソラ(1921-1992)/
エリアス・アリスクレン&パブロ・エスカンデ編曲:3つのミロンガ(*)
操り人形,ドン・ニカノール・パレーデスに,彼にタンゴを語る者
アルベルト・ヒナステラ(1916-1983)/エリアス・アリスクレン編曲:
パンペアーナ第2番
アルベルト・ヒナステラ/エリアス・アリスクレン&パブロ・エスカンデ編曲:
アルゼンチン民謡集(*)
チャカレーラ,悲しみ,サンバ,アローロ,ガト,忘却の木の歌
バレエ組曲「エスタンシア」
カルロス・グァスタビーノ(1912-2000)/同編曲:民謡集(*)
兄弟,渇きの底,サンペドロの人,チャパナイのぶどう畑,鳩の誤解,
二人兄弟のミロンガ
エレナ・グラヘーラ(メゾソプラノ(*))
エリアス・アリスクレン(指揮)
コンフント・イベリコ・チェロ八重奏団[イベリア・チェロ八重奏団]

CC 72173 \2180
フアン・ダルヘントン(1959-):Corrida en Fuerte Apache
レオナルド・サンチェス(1966-):Muerte de Juan Tango(1989)
ギリェルモ・ラゴ:(1960-):Peque&ntilde;itos(2006)(*)
グスタボ・ベイテルマン(1945-):Travesia
フアン・ルイス・デル・ティロ(1961-):Esfera(2006)(*)
アストル・ピアソラ(1921-1992):Toccata Rea/Milonga Loca
フアン・パブロ・ドバル(1964-):Tang&oacute;n(1999)(*)
フアン・ルイス・デル・ティロ:Testarudo Tango(2006)(*)
グスタボ・ベイテルマン:Una Memoria del Tango(2006)(*)
フアン・パブロ・ドバル:Improvisacion
フアン・ルイス・デル・ティロ:Tormenta Tango(2006)(*)
アストル・ピアソラ:Mumuki
ギリェルモ・ラゴ:El tonto del pueblo(2006)(*)
アストル・ピアソラ:La Muerte del Angel
オーレリア・サクソフォン・クァルテット
ヨハン・ファン・デル・リンデン(ソプラノサクソフォン)
ニールス・ベイル(アルトサクソフォン)
アルノ・ボルンカンプ(テナーサクソフォン)
ウィレム・ファン・メルウィク(バリトンサクソフォン)
フアン・パブロ・ドバル(ピアノ)
ヴィッレ・ヒルトゥラ(バンドネオン)
録音:2006年9月19日、アムステルダム、ベタニア修道院、ライヴ
(*)世界初録音。

CC 72200 67枚組 \99500(3月26日までのご注文特価) \105000(通常価格)
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独唱者
トン・コープマン(指揮)
アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団
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<REGIS>
RRC 1263 \880
プッチーニ:オペラ「外套」
マーガレット・マス(ソプラノ)
ティト・ゴッビ(バリトン)
ジャチント・プランデッリ(テノール)
ヴィンチェンツォ・ベレッツァ(指揮)
ローマ歌劇場管弦楽団
原盤:EMI
[ボーナス・トラック]
プッチーニ:
オペラ「トスカ」から 愛の二重唱(第1幕)(**)(*),歌に生き、恋に生き(*)
リューバ・ヴェリチュ(ソプラノ(**)) リチャード・タッカー(テノール)
マックス・ルドルフ(指揮) メトロポリタン歌劇場管弦楽団
オペラ「ラ・ボエーム」から あなたの愛の呼ぶ声に(+)
オペラ「マノン・レスコー」から
この柔らかなレースの中で(+),捨てられて、一人寂しく(*)
マグダ・オリヴェロ(ソプラノ)
アルフレード・シモネット(指揮) RAI管弦楽団
オペラ「ジャンニ・スキッキ」から 私のいとしいお父さん(#)
ビドゥ・サヤン(ソプラノ)
ピエトロ・チマーラ(指揮) メトロポリタン歌劇場管弦楽団
録音:1950年(*)/1949年(+)/1947年(#)

RRC 1267 \880
モーツァルト:オペラ「魔笛」(抜粋)
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
ヴィルマ・リップ(ソプラノ)
アントン・デルモータ(テノール)
エーリヒ・クンツ(バリトン)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
原盤:EMI

RRC 1269 \880
キルステン・フラグスタート ソングズ&シーンズ
グリーグ:
秋の嵐(*)/川に沿って(*)/待ちながら(*)/到着点(*)/水蓮もて(*)
王女(*)/君を愛す(+)/白鳥(#)/傷ついた心(#)あなたの忠告に感謝する(#)
パーセル:オペラ「ディドーとエネアス」から
そなたの手を、ベリンダ…私が土の下に横たわるとき(#)
ワーグナー:
オペラ「タンホイザー」から 全能のマリアよ(**)
楽劇「トリスタンとイゾルデ」から
Doch nun von Tristan!.. Genau will ich's vernehemen(##/++)
優しくかすかな彼の微笑み(愛の死)(++)
キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
ジェラルド・ムーア(ピアノ(*))
エドウィン・マッカーサー(ピアノ(+))
ワーウィック・ブレイスウェイト(指揮(#))
イサイ・ドブロウェン(指揮(**))
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮(++))
フィルハーモニア管弦楽団(#/**/++)
エリーザベト・ヘンゲン(アルト(##))
録音:1948年(*/#/**)/1935年(+)/1952年(++)
原盤:Decca, EMI

RRC 2074 2枚組 \1760
ヴェルディ:オペラ「アイーダ」
マリア・カラス(ソプラノ)
リチャード・タッカー(テノール)
フェードラ・バルビエーリ(メゾソプラノ)
ティト・ゴッビ(バリトン) 他
トゥリオ・セラフィン(指揮)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
原盤:EMI

RRC 2075 2枚組 \1760
プッチーニ:オペラ「ラ・ボエーム」
ユッシ・ビョルリング(テノール)
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
ロバート・メリル(バリトン)
ルチーネ・アマーラ(ソプラノ)
ジョルジョ・トッツィ(バス) 他
トマス・ビーチャム(指揮)
RCAビクター管弦楽団&合唱団
コロンバス少年合唱団
録音:1956年 原盤:EMI
[ボーナス・トラック]
プッチーニ:
オペラ「マノン・レスコー」から
見たこともないすばらしい美人(*)(b),ああ!マノン、またしても君は(#/+)(d)
Presto in fila... No! Pazzo son!(**/+)(d)
オペラ「トスカ」から 妙なる調和(*)(c),星は光りぬ(*)(c)
オペラ「西部の娘」から やがて来る自由の日(*)(a)
オペラ「トゥーランドット」から 誰も寝てはならぬ(*)(d)
ユッシ・ビョルリング(テノール)
ルチア・アルバネーゼ(ソプラノ(#))
フランコ・カラブレーゼ(バス(**))
エンリコ・カンピ(バス(**))
ニルス・グレヴィリウス(指揮(*))
ストックホルム王立歌劇場管弦楽団(*)
ヨネル・ペルレア(指揮(+))
ローマ歌劇場管弦楽団(+)
録音:1937年(a)/1948年(b)/1950年(c)/1954年(d)

RRC 2076 2枚組 \1760
ヴェルディ:オペラ「リゴレット」
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(テノール)
ティト・ゴッビ(バリトン)
マリア・カラス(ソプラノ)
ニコラ・ザッカリア(バス) 他
トゥリオ・セラフィン(指揮)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
録音:1955年 原盤:EMI

RRC 1248 \880
J・S・バッハ:オルガン名曲集
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
最愛のイエスよ、われらここにあり BWV731
おお、人よ、汝の罪の大いなるを嘆け BWV622
幻想曲ト長調 BWV572/前奏曲とフーガ ハ長調 BWV545
目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV 645/ああ、われらがもとにとどまれ BWV649
フーガ変ホ長調「聖アン」BWV552
カンタータ第29番「神よ、われら御身に感謝す」BWV29 から シンフォニア
(ノエル・ロースソーン編曲)
トッカータとフーガ ニ短調 (‘St.Anne’) DDD Sinfonia from Cantata BWV538
ノエル・ロースソーン(オルガン)
録音:リヴァプール、英国国教会大聖堂 使用楽器:ウィリス製
原盤:EMI

RRC 1270 \880
ラフマニノフ:
ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
ホルヘ・ルイス・プラッツ(ピアノ)
エンリケ・バティス(指揮)
メキシコシティ・フィルハーモニー管弦楽団
原盤:ASV

RRC 1271 \880
ファリャ:
バレエ「恋は魔術師」
オペラ「はかない人生」から 序奏と婚礼の踊り
バレエ「三角帽子」
エンリケ・バティス(指揮)
メキシコ国立交響楽団
原盤:IMP
Falla: El Amor Brujo, El Sombrero des tres Picos / Batiz

RRC 1272 \880
シベリウス:
組曲「ペレアスとメリザンド」(*)
序曲「カレリア」(+)
組曲「カレリア」(+)
組曲「国王クリスチャン2世」(+)
エンリケ・バティス(指揮(*))
フィルハーモニア管弦楽団(*)
ロリス・チェクナヴォリアン(指揮(+))
ロンドン交響楽団(+)
録音:1989、1995年 原盤:IMP

RRC 1273 \880
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482
マルティノ・ティリモ(ピアノ、指揮)
プラハ室内管弦楽団
オリジナル新録音。2006年にモーツァルトのピアノ独奏作品全集を完成させ
注目を集めたティリモによる協奏曲が登場。

RRC 1275 \880
世紀イングランドの陽気な歌と田舎の舞曲集
Bobbing Jo / Brooms for old shoes / The traders medley /
Lavenders green / We be soldiers three / Branles /
The three ravens / Tomorrow the fox will come to Town /
My dog and I / The merry, merry milkmaids / Newcastle /
The oak and ash / The jovial broom man / Nine pins /
Jenny pluck pears / Half hanekin / The baffled knight /
Paul's wharf / Tobacco is an Indian weed /
You lasses and lads / Over the hills and far away /
Blue Cap / The crossed couple / Lillibulero /
Lumps of pudding / The Broom of the cowdenowes /
Chirping of the lark / Parsons Farewell
ルシー・スキーピング(指揮)
シティ・ウェイツ
録音:1992、1995年 原盤:Metronome, Soundalive

RRC 1276 \880
ストラヴィンスキー:
バレエ「春の祭典」
バレエ「火の鳥」(1945)
ユーリー・シモノフ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
原盤:RPO / MAT

RRC 1277 \880
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集
RV469/RV470/RV472/RV474/RV481/RV482/RV486
ダニエル・スミス(ファゴット)
フィリップ・レッジャー(指揮)
イギリス室内管弦楽団
原盤:ASV

RRC 1278 \880
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D.956(*)
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136
エオリアン弦楽四重奏団
ブルーノ・シュレッカー(チェロ(*))
原盤:Saga

FRC 6123 \880
《Forum》
名優たちの朗読による名詩集
テイラー・コールリッジ、テニソン、キーツ、ヘリック、シェリー、
ワーズワース、ダン、シェイクスピア、シドニー、ディラン・トマスの作品
リチャード・バトラー、ペギー・アシュクロフト、ジョン・ギールグッド、
クリストファー・ハッサル、アンソニー・クェイル、他(朗読)
Great Voices read Favourite Poetry / Burton, Ashcroft, Gielgud, Quayle,

FRC 6124 \880
《Forum》
ウィンストン・チャーチル名演説集
録音:1938-1946年




<ARS PRODUKTION>
ARS 38020(SACD-Hybrid) \2700
忘れられた至宝 Vol.3 ウィーン・コントラバス協奏曲集
フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812):
コントラバス協奏曲変ホ長調
ヴェンツェスラフ・ピヒル[ヴァーツラフ・ピフル](1741-1805):
コントラバス協奏曲ニ長調
ヨハン・ヴァンハル(1739-1813):コントラバス協奏曲変ホ長調
デイヴィッド・シンクレア(ウィーン・コントラバス(*))
マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ(指揮)
ケルン・アカデミー
録音:2006年1月10-12日、ドイツ、ヴッペルタール、インマヌエル教会
使用楽器:1729年、ヨハン・クリストフ・ライドルフ製
好評のシリーズ第3弾は、ウィーン式チューニングを採用したコントラバスに
よる協奏曲集。現在、1695年から1830年までの間に書かれた作品をこのチュ
ーニングで演奏する奏者は世界で数十人いるそうです。デイヴィッド・シンク
レアはトロントやボストンで学んだ後ウィーンに留学してルートヴィヒ・シュ
トライヒャーに師事、1987年にザルツブルク・モーツァルテウムのカメラータ
・アカデミカの首席奏者に任命されました。1992年にパリに本拠を移してから
はピリオド、モダーン両方のオーケストラやアンサンブルに参加、現在はバー
ゼルのスコラ・カントールムでコントラバスとヴィオローネの教師も務めて
ます。

ARS 38021(SACD-Hybrid) \2700
ゴットフリート・ジルバーマンへのオマージュ
ヨハン・クーナウ(1660-1722):
聖書ソナタ 第3番「瀕死のヒゼキア王とその回復」ハ短調
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)/
オトフリート・ビュージング編曲):
幻想曲とフーガ ニ短調(BWV1001/BWV539 による)
ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):
コラール前奏曲「ただ神の摂理に任す者」
ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):
ヴィヴァルディによる協奏曲ロ短調
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):トリオ ハ短調
クリウティアン・ハインリヒ・リンク(1770-1846):フルート協奏曲 Op.55
フェリクス・メンデルスゾーン(1770-1846):
オルガン・ソナタ変ロ長調 Op.65 No.4
グスタフ・アドルフ・メルケル(1827-1885):
オルガン・ソナタ第8番 Op.178 から 序奏とパッサカリア ロ短調
マルティン・シュメーディング(オルガン)
録音:2006年7月10-13日、コスタウ福音教会
使用楽器:1732年、ゴットフリート・ジルバーマン(1683-1753)製

ARS 38024(SACD-Hybrid) \2700
忘れられた至宝 Vol.4
ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムス(1772-1847):交響曲&協奏曲集
ピアノ協奏曲ハ長調 Op.12(*)
交響曲変ホ長調 Op.14
フルート協奏曲ニ長調 Op.24(+)
パオロ・ジャコメッティ(フォルテピアノ(*))
マルティン・ザントホフ(フルート(+))
マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ(指揮)
ケルン・アカデミー
録音:2006年2月23-25日、ドイツ、ヴッペルタール、インマヌエル教会
使用楽器:1815年頃、サルヴァトーレ・ラグラッサ(ウィーン派)製(*)
2001年、インスブルック、ルドルフ・トゥッツ製(+)
(モデル:ドレスデン、ヴィルヘルム・リーベル製)
好評のシリーズ第4弾は、ドイツに生まれオランダに移住して活躍した作曲家
ヴィルムスの作品集。チャンネル・クラシックス・レーベルへの録音で知られ
るジャコメッティとコンチェルト・ケルンの創設メンバーであるザントホフを
ソリストに迎えた豪華盤です。

ARS 38452 \2180
モーツァルト(1756-1791):
交響曲第4番ニ長調 K.19(#)
フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299(*/+/#)
4つの歌曲(フルートとハープのための編曲版)(*/+)
静けさは微笑み K.152(210a)/寂しい森の中で K.308(295b)
クローエに K.524/夕べの思い K.523
フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 K.315(*/#)
オペラ「ドン・ジョヴァンニ」から カンツォネッタ
(フルートとハープのための編曲版)(*/+)
デヤン・ガブリチ(フルート(*))
ジルケ・アイヒホルン(ハープ(+))
ペーター・エーヴァルト(指揮(#))
エッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団(#)
録音:2005年10月6-8日、エッセン、ヴィラ・ヒューゲル

ARS 38458 \2180
アレクサンドル・ブリンケン(1952-):弦楽のための作品集
弦楽合奏のためのディヴェルティメント「四季」Op.20(2003)(*)
ヴィオラと弦楽のための合奏協奏曲 Op.15(1991-1992)(+/*)
弦楽四重奏曲第2番 Op.2(1972-1973)(#)
ミハイル・ベレズニツキー(ヴィオラ(+))
ウラディスラフ・ブラーホフ(指揮(*))
室内管弦楽団「四季」(*)
弦楽四重奏団(#)
ドミートリー・ゲルマン(第1ヴァイオリン) 
マリア・カルナウホワ(第2ヴァイオリン)
パーヴェル・シュダーノフ(ヴィオラ) 
アレクセイ・トルストフ(チェロ)
録音:2004年5月(*)、10月(#)、モスクワ、スタジオ・モスフィルム
アレクサンドル・ブリンケンはサンクトペテルブルクのドイツ家系に生まれた
作曲家・ピアニスト・オルガニスト・音楽学者。1992年スイスのルツェルン
に移住し、1998年スイスの市民権を獲得しました。

ARS 38459 2枚組 \2180
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集 Vol.1
第1番ニ長調 Op.2 No.1/第2番イ長調 Op.2 No.2
第3番変ホ長調 Op.12 No.2
エリザベス・ホプキンス(ピアノ)
ボリス・クチャルスキー(ヴァイオリン)
録音:2005年9月、スタジオ・ヴァインベルク
1枚目は演奏の断片をまじえたドイツ語の楽曲解説、2枚目に3つのソナタを収
録。1枚分の価格です。

ARS 38460 \2180
カントリアル・ハイライツ 2 
ヨーロッパのシナゴーグ音楽の復興(ユダヤ教)
ダヴィート・アイゼンシュタット:シオンは聞きて喜べり
パウル・ベン=ハイム:「安息日の夕べの儀礼」から 来たれ、わが愛する人よ
ジャック・フロマンタル・アレヴィ:
全地よ、主に向かいて歓呼せよ(詩篇100)
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ:オペラ「ノルマ」から 清らかな女神よ
レーナ・シュタイン=シュナイダー:平和の祈り
ダヴィド・ゼハヴィ:わが神よ!わが神よ!
ハインリヒ・シャリト:「ハドラト・コデシュ」から
汝、汝の神を愛すべし,イスラエルの岩よ
ルイス・レヴァントフスキ:われらを見捨てたもうな
フェリクス・メンデルスゾーン:われら主を渇望す(詩篇42)
マインツ伝承曲:律法の喜び(レオ・トレップ師による)
ガリシア伝承曲:汝に平和あれ
イスラエル・ゴルトハルプ:汝に平和あれ
マイア・ファルケンシュタイン:全世代へ
マイア:マッハテンベルク:われらを生かす者
ミミ・シェッフェル(カントール[歌])
シュテファン・シュック(オルガン)
ロルネ・リヒストーネ(ピアノ)
ジグリット・ハインリヒ(ハープ)

ARS 38461 \2180
チェロとピアノのためのフランス音楽
ドビュッシー:ソナタ ニ短調/美しい夕暮れ
フランソワ・クープラン(1668-1733):コンセール曲集(5曲)
マスネ:タイスの瞑想曲/悲歌 Op.10
フォーレ:ロマンス イ長調 Op.69/子守歌 Op.16/シシリエンヌ Op.78
ルイ・ド・ケクス・デルヴロワ(1680頃-1760頃):組曲第2番ロ短調
サン=サーンス:白鳥/ロマンス Op.36
フォーレ:悲歌 Op.24
ヴォルフガング・シュルツ(チェロ)
ギネッテ・コステンバーダー(ピアノ)
録音:2006年8月7-8日、ドイツ、ヴッペルタール、インマヌエル教会
ドイツ人ながらモーリス・ジャンドロンとピエール・フルニエというフランス
の二人に巨匠に師事したシュルツ。フランス・バロック作品を取り上げている
ところなど、さすがです。

ARS 38462 \2180
祝祭用合唱音楽
エドワード・エルガー(1857-1934)/ゲルハルト・ラーベ編曲:
汝民らよ、主をたたえよ/アヴェ・ヴェルム・コルプス
モーツァルト(1756-1791):アヴェ・ヴェルム・コルプス
ヘンデル(1685-1759)/ゲルハルト・ラーベ編曲:ほめたたえ、栄光を示せ
ゲルハルト・ラーベ[Gerhardt Rabe](1944-):
Solang in mir die Seiten klingen
ルネ・クローゼン[Ren&eacute;: Clausen](1953-):聖フランシスの祈り
フランク(1822-1890)/ゲルハルト・ラーベ編曲:
アヴェ・マリア/天使の糧
ゲルハルト・ラーベ:
クリスマス・カンタータ「&Uuml;berall ist Bethlehem」
(ボーイソプラノ、語り手、合唱とオルガンのための)
ほめ歌[Lobgesang]
トーラルフ・ヒルデブラント(指揮)
ユーゲントカントライ・ヘーゼル(合唱)
ヨハネス・ハフラ(オルガン)
録音:2005年2月21-24日、2006年3月7-6日、9月28日、
ドイツ、ラーティンゲン、アドルフ・クラーレンバッハ教会
9歳から18歳までの少年から成るユーゲントカントライ・ヘーゼルによる、当
レーベルから6枚目のなるアルバムです。

ARS 38463 \2180
エカテリーナ&アレクサンドル・コロドフカ ピアノ・デュオ 1
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(*/+)
リスト:ハンガリー狂詩曲第10番(*)
ショパン:夜想曲ハ短調 Op.48 No.2(+)
クライスラー/ラフマニノフ編曲:愛の喜び(*)
リスト:ラ・カンパネッラ第3番(+)
ファリャ/ギュスターヴ・サマズイユ(1877-1967)編曲:
オペラ「はかない人生」からの2つの舞曲(*/+)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」Op.57(*)
エカテリーナ・コロドフカ(ピアノ(*))
アレクサンドル・コロドフカ(ピアノ(+))
録音:2006年8月3日、ドイツ、ヘーク=ニーンボルク、NRW州立音楽アカデミー
モスクワ生まれのピアニスト姉弟(アレクサンドルは1984年生まれ)による
デュオ&ソロ・アルバム。(*/+)は4手連弾による演奏です。

ARS 38466 \2180
エカテリーナ&アレクサンドル・コロドフカ ピアノ・デュオ 2
ラフマニノフ:前奏曲 Op.23 Nos.2,5(*)/同 Op.32 No.12(+)
リスト:ダンテの読後に(*)
モーツァルト:オペラ「フィガロの結婚」序曲(*/+)
プーランク:ピアノ連弾ソナタ(*/+)
ミヨー:スカラムーシュ(*//+)
スクリャービン:幻想曲イ短調 Op.posth.(*//+)
ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」からの3つの舞曲(*//+)
ショスタコーヴィチ:タランテラ(*//+)
エカテリーナ・コロドフカ(ピアノ(*))
アレクサンドル・コロドフカ(ピアノ(+))
(*/+)は4手連弾、(*//+)は2台のピアノによる演奏です。

<DELTA CLASSICS>
DCCA-0033 \2415
ベートーヴェン:交響曲第7番
ベートーヴェン:交響曲第8番
フルトヴェングラー
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1954年もフルトヴェングラーは精力的に活動していた。勿論、毎年恒例にな
っているザルツブルグやバイロイト音楽祭にも出演していた。8月22日にル
ツェルンでフィルハーモニア管を振ったベートーヴェンの第9があり、この
演奏はそれから約1週間後のもので、オール・ベートーヴェン・プログラムで
あった。プログラムは、交響曲第8番、大フーガそして交響曲第7番。このプ
ログラムをみてもわかる事だが、やはりベートーヴェンであり、その中でも
第7交響曲は名演が数多く誕生している。録音が5種類あるのが良い例であろ
う。演奏も流石である。43年のベルリン・フィルとの戦時下での鬼気迫る第7
も捨てがたいが、ウィーン・フィルとの抜群の相性でスケールの大きな演奏
を繰り広げるのもまた、フルトヴェングラーだからこそ出来た演奏と言って
も過言ではない。43年のような劇的なテンポの揺れなどはなくオーソドック
スな感じがするものの、要所要所でらしさがあり、力強いが肩に力が入って
いるのではなく自然体な演奏で秀逸である。第8交響曲は、編成的に小さくど
ちらかといえば、ハイドン、モーツァルトに近い作風。この曲もまたストレー
トな演奏なのである。下手な小細工などする必要もなく、思ったまま、感じ
たまま演奏しているだけで第7と合唱の間に挟まれてしまっている名曲を存在
感たっぷりに引き出しており構成がしかっりしチャーミングな素晴らしい演
奏が聞ける。そして、終演。8月30日フルトヴェングラー人生最後の夏が終わ
った。

<WALHALL>
WLCD0194 2枚組 \1750
カール・ミレッカー:オペレッタ「乞食学生」
ヘルタ・テッパー(パルマティカ)、ヴィルマ・リップ(ラウラ)
ローズル・シュヴァイガー(ブロニスラヴァ)、カール・テルカル(シモン)
クルト・ベーメ(オレンドルフ大佐)
ヴェルナー・シュメット=ベルケ指揮バイエルン放送管弦楽団、合唱団
1956年4月 ミュンヘンでのスタジオ録音
カール・ミレッカー(Carl Millocker 墺 1842-99)
スッペに見出されグラーツの指揮者になり、後にウィーンで活躍した、オペ
レッタ作曲家です。このオペレッタ「乞食学生」には「おまえはセーヌ」、
「金もなく、追放の身」「ああ私は彼女の肩に口づけしただけだった」等、
有名なアリアが含まれます。
※音質はとても良好です。

WLCD0198 \1050
プッチーニ:歌劇「外套」(ドイツ語)
クリステル・ゴルツ(ジョルジェッタ)、
ギュンター・トレプトゥ(ルイージ)
ヴィルヘルム・ロイブナー指揮
ウィーン交響楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団 1950年11月ウィーンでのスタジオ録音
※音質はとても良好です。

WLCD0199 \1050
モーツァルト:歌劇「羊飼いの王」
アルベルト・ヴァイケンマイア(アレッサンドロ王)、
アグネス・ギーベル(アミンタ)
ケーテ・ネントヴィヒ(エリーザ)、
ヘティ・プリュマッハー(タミーリ)
グスタフ・ルント指揮
シュトゥットガルト・トーンスタジオ管弦楽団
1954年 シュトゥットガルトでのスタジオ録音
レシタティーヴォを含まない演奏による全曲収録版です。
※音質はとても良好です。

WLCD0200 2枚組 \1750
ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」ドイツ語
アレクサンダル・ヴェリッチ(ボリス・ゴドゥノフ)
アンネリーゼ・ローテンベルガー(フョードル)、
ルドルフ・ショック(グレゴリー)
マルタ・メードル(マリーナ)
ヴィルヘルム・シュヒター指揮
北ドイツ放送交響楽団、合唱団
1950年10月 ハンブルクでのスタジオ録音
※音質はとても良好です。

WLCD0201 2枚組 \1750
R.シュトラウス:歌劇「サロメ」
リューバ・ヴェルチュ(サロメ)、ハンス・ホッター(ヨカナーン)
セット・スヴァンホルム(ヘロデ王)、エリザベート・ヘンゲン(ヘロデヤ)
フリッツ・ライナー指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1952年1月19日 ニューヨークでのライヴ録音
※音質は良好です。
以前MYTOレーベルから発売あり。

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