オーディオ日記 第58章 遥かなり夢追う日々(その2)2024年 9月14日


TOP Audio Topics DIARY PROFILE LINK 掲示板

禁断の林檎:

9月13日にリリースされたEversolo DMP-A6(含むA8)の最新ファームウエア( V1.3.20 )にてサポートされているストリーミングサービスに「Apple Music」が加わった。Eversolo、、、ここまでやってしまったか!?

Apple MusicをEversolo DMP-A6のNative画面で操作、再生中:
Apple Music on Eversolo DMP-A6

メジャーなストリーミングサービス(Tidal、Qobuz、Amazon、Apple)はオーディオファイルにとっては少々厄介な部分があると感じてきた。Tidal、Qobuzは(サービスを利用できる抜け穴はあるけれど)国内では正式にサービス開始されていないという小骨がどうしても残るし、国内楽曲の品揃えも比すれば不足している。AmazonやAppleはPCやiPhone等からであれば広く利用できるが、ネットワークストリーマ機器からでは種々の制約があるし、使い勝手を含めて万全とは云えない、等々。

しかしながら、Amazonについてはこのところ急速に(BluesoundやWiimなどに代表される)対応機器が拡充されてきたこともあって、ネットワークストリーマにて聴いておられる方も相当に増えたと思う。そんな中で最後まで(?)すんなりいかないのがAppleであった。

Eversoloにおいても再生自体は可能であるが、Apple MusicのAndroidアプリをそのまま動かす(Eversoloのファームウェア自体がAndroid OS上で動くというアドバンテージを活かして)という仕組みが従来のものであった。謂わばエミュレータ上でアプリを動かす、という感覚にも近く、操作レスポンス的にも評価は出来なかった(それでもEversoloでApple Musicが聴けるというメリットはあったとは思う)。Apple MusicのAPIが公開されない事情もあって( Sonos という例外を除いて)、ネットワークストリーマでは十全な機器、環境でApple Musicを聴くことが難しかったのだ。

だが、、、今般のファームウェアはそこをあっさりとブレークスルーしてしまった。AppleからAPIが公開された訳でも無いので、どうやってこれが可能となったのかは明らかにされておらず、詳細はわからない。とにかくスムーズなレスポンスで全く違和感無く操作でき、Apple Musicを自在に聴くことができる。ただし、現時点では44.1KHzのサンプルレートでの再生であり(これでも必要ににして充分とも思えるが)ハイレゾでの再生は出来ない。前述のエミュレータ方式であれば現在でも可能であるが、ここもこの先何とか対応してくれるのではないか、と期待してしまう。

ひとつ特記しておきたいのはApple Musicの楽曲をEversoloのプレイリストに登録できること。ライブラリ音源との混在も可能。このレベルの機能は本来的にはユーザーにとって必須のものだと思う。だが一方で、Amazon Musicの楽曲をプレイリストに自在に登録することはEversoloではまだできていない(Bluesoundでは可能)。これは非常に残念な点でもあるが、今後に希望は残るものと考えている。

Apple Musicの楽曲をEversoloプレイリストに登録したもの:(更にこれのランダム再生も可)
Apple Music on Eversolo DMP-A6

既にApple MusicをiPhoneやPCで聴いておられる方にとって機器の選択肢が増えることもあるし、ネットワークストリーマ機器経由でオーディオシステムからApple Music再生を行ってみたい方にも朗報と思う。個人的にはAmazonとAppleの両方をサブスクする必要性は無いかな~と思うが、Apple Musicの国内楽曲の充実度はAmazonを超えているところも散見されるので捨てがたくもある。

国内楽曲も豊富でサブスク料金も廉価であること、国内で正式に利用可能なこと、この観点から考えるとガリバーたるAmazonとAppleの提供するストリーミングサービスの優位性は揺るがない。Roonにも期待したいのだが、今までの経緯を見てもRoonでAmazonやAppleがサポートされる日は永遠に来ないようにも思える。RoonはTidal、Qobuzにてオーディオファイルをターゲットにする、という戦略はおそらく変えられないだろう(EversoloはRoon Readyなので、それを活かす使い方はある)。ストリーミングの音質については、いろいろな意見もあると思うが、音源自体の品質には差がない(いずれのサービスについても我が家の環境で聴いた限りではあるが)と当方は考えている。従って音の差は再生機器、環境に依存する点が大なので、超高品位をターゲットとする層から中間層に至るまで自らの選択、好みで機器を設えれば良いだろうと思う。今回のポイントは据え置き型の機器を利用する層にもApple Musicが有力な選択肢となるという点であり、サブスクの選択においてEversoloユーザーは好みに応じAmazon、Apple(もちろん、Qobuz、Tidalでも)いずれでも選べるということになるので、何にせよ喜ばしいことだと思う。

当方の感想は一言、「Well done, Eversolo!」

(補足)
1.Apple Musicへのサインインはまずは機器本体のタッチパネル上で行う方が確実。以後はEversolo Controlから操作できる。
2.選曲した楽曲の再生開始指示から実際に再生するまでのタイムラグは小さく、比すればAmazonはかなり遅い。
3.M3U形式のライブラリ音源用プレイリストがインポート可能となった。これによって、Bluesound NodeやSymphonic-MPDで使用しているM3Uプレイリストファイルと同じものをそのままEversoloへインポートすれば各機器共通のプレイリスト(内容も名前も同じ)となるので当方的には大変重宝している。


          DF-75 Bliesma M74B構成の設定値(Memory5) / 2024年9月6日
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- SONY
SUP-L11
(Experimental)
BeW-16
Bliesma
M74B
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 97.0 (+7.0) 92.0 (+2.0)
定格値
DF-75の
出力設定
dB +0.8 +1.2 +1.5 +2.5*
*Hi-Shelf +2.2
9.8KHz/Q=0.8
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -2.0 -3.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 88.8 86.7 83.5 82.5
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz
300
300

680
700

3400
4200

High Pass

Low Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-12 12-12 12-12 12-flat
DF-75 DELAY
設定
cm -19.0 +22.0 +20.0 +17.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Rev Norm Rev  
DF-75 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-75デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

next index back top