寝落ちする日々:
このところ、夕食後に中音量以下で音楽を聴き始めると、ほぼ確実と云って良いくらい寝落ちしてしまう、、、幸いにも塩梅の良い時刻にはふっと目が覚めてくれるので、改めて(渋々と)ベッドに入ることになる。
これを以って、老境ここに至れり、というような自覚もそれなりにはあるのだが、現実としてももうそのような年齢になってしまっていることは多分に否みようがない。多少の言い訳をすれば、それなりに音楽が心地良いので、、、ということにもなろうか。
引き続き、バイオリン独奏を中心とした弦の再生に勤しんでいるのだが、遮断特性の見直しやパワーアンプ用のEMCフィルター導入によって若干ながら向上が図れたのではないか、とBojan Cicicの演奏を聴いていると知らず嬉しくなる部分もある。
Bojan Cicicのお気に入りのアルバムをいくつか紹介:(Bachの録音は特に秀逸と思う)
音源、部屋、機器、設定・使いこなしというオーディオ的視点で考えてみる時、音源の「良さ」の比重はやはり相当に大きいと思う。多くの音源がこのような良質の録音であれば、我が家レベルのオーディオでもまったりと「音」そのものも堪能できるのだが、、、
一方で、このオーディオというお遊びにあれやこれやと永年親しんでは来たが、未だ(自分自身で納得の)開眼には至らず、という部分もあってこれについては最早多少の諦観もある。もちろん、設定や構成を弄る事によって若干の変化(あるいは僅かの進化?)は聴き取ることができることはあるのだが、それによって「理想の境地」にまた一歩明確に近づいた、とはとても思えないのだ。
それでも、自分にとって目新しい演奏者で良き(録音の)音楽を聴く時などはそこそこに楽しむことが何とかできるようにはなった。ある種の「気になる音」が出てしまっているようなときは決して寝落ちなど出来なくて、音楽を聴きながらも、これはどこをどのように手当てしたら、現状のこの音を改善できるのか、という点に意識が集中してしまう。そして、あ~でもない、こ~でもない、という想いがぐるぐる頭の中を駆け廻って意識は覚醒してしまう。
むしろそのような時代が長かったな~と感慨に耽ることはあるのだが、その時の自分の音はどんなレベルでしかなかったのか、正確に思い出すことは今に至っては出来ない。ただ、納得できない想いがずっとあったことは確かで、そういう自分なりのネガティブな印象を今に至っても引き摺っていることは自覚している。
いろいろな方のオーディオ関係のブログを拝見していても、当方のようなマイナス思考の表現に廻りあうことは余り無くて、それぞれの「良き音」を堪能されているような印象が強く、音について深刻?に悩んでいるような表現はあまり見受けられない。それはオーディオ機器の使い手として既に練達されていることなんだろうとも思うし、楽しみつつ、更なる良き音を目指して工夫されているようにも推測される。左様にオプティミスティックに考えた方がベターとは分かっているけれど。
翻って、当方の体たらくを恥じることにもなってしまうのだが、自分自身で納得していない音を華麗であるかのように表現することはできない。とどのつまり、自分のオーディオのスキルや使いこなしの能力にもまだまだ不足のところが多いということなので、それを少しでも進歩させねばならないと考えて足掻いてきた。どこが、どう足りないのか、自分なりに考え、それを埋めるような対応も行ってきた。
ただ、、、多少の前進はすれど、それに応じて、目指す目標のバーは更に一段と高くなることもまた事実でこれは典型的なイタチごっこのようなものなんだろうけれど、このこと自体は本当の高みに向かうための道だと理解している。
音源、部屋、機器、設定や使いこなしという要素の中で不足があれば、それは音に現れる。その因果関係を理解し、課題を潰していかなければ、向上にはつながらない。闇雲となってあれこれと弄ってみても、本質的な改善には至らないこともある。そのようなひとつの真実をようやっと理解することはできたと思う。充分な実践とは云えないけれど。まだ、幾多の方法論も時間という要素も残されている。だから、道はある、、、
寝落ちしている暇などないのだ! と、自分に言い聞かせるのだが、どうにも音楽の旋律や響きの中でまどろむことが心地良くて、毎晩のように寝落ちしてしまうことが不可避。何とも情け無い。やはり年なのか。だが、それはまた、オーディオのひとつの楽しみ方でもあるはず。
良質な音源のみならず、全ての音源をこのような寝落ちする音で聴けることがひとつの理想だろうと思うのだが、そんな日は来るのだろうか、、、
SONY SUP-T11用4way構成の設定値(2024年3月10日暫定)
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
(Experimental) BeW-16 |
SONY SUP-T11 |
Scan Speak D2908 |
- |
能率 能率(90dB基準相対差) |
dB |
97.0 (+7.0) |
87.5 (-2.5) |
108.0 (+18.0) |
92.0 (+2.0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+1.8 |
+0.7 |
-7.0* |
+5.5 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-9.0 |
-2.0 |
-3.0 |
-0.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0 |
0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
89.8 |
86.2 |
86.0 |
85.5 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
~ 355 |
355 ~ 1000 |
1000 ~ 3550 |
5000 ~ |
High Pass ~ Low Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-18 |
12-12 |
12-24 |
24-flat |
|
DF-65 DELAY 設定 |
cm |
-19.0 |
+20.0 |
-47.0 |
+24.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Rev |
Norm |
Norm |
|
DF-65 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-65デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|