BluOS 4.0の怪:
期待をしつつ登場を今か今かと待っていたBluOS 4.0であったが、、、
BluOS controller 4.0 Windsows版:
ユーザーインターフェース(UI)はスマホ版(当方はiPhoneベース)では確かにそれなりの使い勝手を向上させるデザインチェンジがあり、操作感(レスポンススピード)も若干向上しているように思う。デスクトップ版(Windows)、タブレット版(iPad)では元々画面サイズの余裕があるので変化を感じる点はあまりない。目立つ点を強いて挙げれば、密林音楽を利用する際の、アルバムカバーアートのアイコンがちょっと大きくなったことや、再生中の曲のサンプルレートを表示できる機能が追加されたことくらい。このサンプルレート(とビット数)も通常では表示されておらず、HD/Ultra HDマークをタップをして初めて表示されるという「?」な仕様(Windows版では何故かこの機能すら無い)。
しかし、何よりも奇っ怪なのは「新機能」と思われるような改善点が見当たらないのだ。どこを探しても新機能と思われる点には至らず(当方の見落としがあるやもしれず、だが)。Bluesoundの
フォーラム
では「Feature Requests」として機能追加の要望がかなり多く出されてきており、そのうちの(僅かなものであっても)有用な機能は実装されるのではないか、と期待してきたが、、、これが全く無いのだ。フォーラムでは「提案ありがとう、前向きに検討するね!」というお定まりのBluesoundクルーからの回答ばかりなので過大な期待は持ってはいなかったけれど。
当初のアナウンス(2023年春)から半年以上もディレイさせて登場してきたにもかかわらず、単なるUIの変更だけとはちょっとどころか相当に意外。密林音楽のDRM(Digital Rights Management)仕様の変更に伴う対応が結構なワークロードであったとは思うのだが、それにしてもこれは(当方にとっては)残念過ぎるメジャーアップデートである。(Silent Angelの
惨状
に比せば大分マシとは思うのだが)
PCオーディオに永らく親しんで来たせいか、やはり痒いとところにも手が届くような多機能を欲してしまうのだが、BluOS陣営の目指す観点はやはり違うところ(簡単操作で十全に音楽を楽しめる)にあるんだろうな、と思う。そう考えて、自分を納得させざるを得ない。
だが、この分野、Bluesound、BluOS陣営が廉価対応のネットワークストリーマの先鞭をつけたことは事実だが、今や追われる立場になりつつある。さらに廉価なWiiM陣営が多機能、そして新しい機能へ積極的にチャレンジしている現状を鑑みると、今までの成功の上に胡坐をかけば「茹でガエル」になってしまうという一抹の危惧もある。
4way構成の設定値(2023年10月14日暫定)
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
(Experimental) BeW-16 |
Bliesma M74B-6 |
Scan Speak D2908 |
- |
能率 能率(90dB基準相対差) |
dB |
97.0 (+7.0) |
87.5 (-2.5) |
97.0 (+7.0) |
92.0 (+2.0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+0.0 |
+0.7 |
+2.1 |
+4.1 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-9.0 |
-2.0 |
-3.0 |
-0.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0 |
0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
88.0 |
86.2 |
84.1 |
84.1 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
~ 140 |
140 ~ 630 |
630 ~ 4000 |
4000 ~ |
High Pass ~ Low Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-12 |
12-12 |
12-24 |
24-flat |
|
DF-65 DELAY 設定 |
cm |
-8.0 |
+19.5 |
+22.0 |
+22.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Rev |
Norm |
Norm |
|
DF-65 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-65デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|