オーディオ日記 第50章 幸せのひと時(その11)2020年10月12日


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妄想と現実

頭の中で妄想は理想へと昇華していくもなのかもしれない。だから妄想がわずかでも実現に向かい始めると過分な期待も生まれてくる。だが現実は決して思う通りにはならず、時にほろ苦いことだってある。

工作は得意じゃないにしても自分なりにプランしたエンクロージャはイメージがそれなりに美化されてしまうのだが、いざ出来上がった現物を目の当たりにすると落胆は隠せない、、、もうちょっと奇麗にできるはずだったとは思うのだが何事も経験。最初から思うようなものが作れるはずもない。また、製作を急いだために入れてみたらどうかな、と朧げに考えていた魂柱を入れ忘れてしまった。

(注記)バイオリンなどに使われる魂柱は本体(表板、裏板)とは接着などしないもののようなので、後から入れることもできるかもしれない。別途工夫してやってみようと思う。音への影響、効果などはスピーカーの場合基本が制振なので、却って逆効果かもしれないが。

遠目なら粗は見えない?:
SB Acoustics MW16TX

だが、プラン自体は案外そこそこかも? と思わず自画自賛してしまう点も無くはない。高さを含めた全体のバランスなどまあまあ。やはりツィター位置を変えないために20㎝低い専用のスタンド(TAOC AST50HS)を敢えて用意したことが正解であった。工作の不出来については遠目であれば(塗装の不備を隠す意味でもつや消し黒にしたので)案外と目立たない。要は音じゃん、と自分に言い訳してもみる。

ブレークインがまだまだ未完の状態でエンクロージャの完成を優先させたため、一応の工作完了とはなったが、もう少し継続しての慣らし運転が必要かもしれない、、、、だがだが、ここまで来てしまったら、4way構成で音出ししたくなるのは人情というもの。

設定位置や高さは、基本的に従来のスタンドでFPSをミッドローに使用していたものとほぼ同じにしてある。一応床にマーキングし、高さなども計測してあるので、ミッドロー以外のハイ、ミッドハイなどのデジチャン設定は変えずに行けるはず。したがって、新ユニットの出力レベル、位相、タイムアライメントを測定、調整し直せば理論的には良いはず。クロスオーバー周波数は音の評価をする観点からも従来の設定とまずは同様の方が良いであろうと考える。ちょっと心配なのは能率。FPSと比較すれば、2.5dBほど出力音圧は低い。だが、これは想定の範囲でデジチャンあるいはマルチチャネルアッテネータの設定で何とかなる。(設定値は末尾記載)

アップには耐えられないかも、、、(カーボンは黒光りしているが):
SB Acoustics MW16TX SB Acoustics MW16TX

測定して妥当な周波数バランスであることを確認して聴き始める。新しいユニットはいつもそう感じるものなのかもしれないが明るい音色である。だが4wayとしての纏まりや音楽表現という観点ではぎりぎり60点という辺りか。音圧はカタログ値よりはある感じなので、FPSと比せばそれほどの出力レベルアップは必要ない。音離れが良いせいだろうか、ピアノやギターなどが得意かも。ボーカルの表現もまあまあ。だが教会音楽系のほの暗さや静けさ表現はまだ全然ダメ(この辺りはFPSが良すぎるのかも?) 現時点では総じて元気を感じさせる音(=ブレークイン不足)という感じなので、ある程度の纏まりを見せ、落ち着いた音楽を聴かせてくれるようになるには最低でも数か月かかるだろう。スピーカーユニットを愛でる、ということはそういうことを含めてのことだし、ここはじっくりと調整を続けて熟成を待ちたいと思う。

(参考)100Hz~1000Hzkクロスの周波数特性:ミッドローで使用できる範囲が広そう
SB Acoustics MW16TX

(参考)250Hzから上をスルーとした周波数特性:素直なので3way構成もありかも
SB Acoustics MW16TX


                 4way MW16TX構成の設定暫定値(2020年10月12日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
SB Acoustics
MW16TX
Accuton
C51
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 93.0 (+3.0) 93.0 (+3.0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +0.0 +2.5 +3.0 +5.0
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -6.0 -3.0 -5.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 88.0 84.0 81.0 81.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

200
200

800
800

2800
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-24 24-24 24-24 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm 0.0 +38.0 +28.5 +32.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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