オーディオ日記 第26章 さらなる高みへ(その7) 2011年1月10日


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成人の日の三連休を利用して、VEGAのチューニングを一度リセットし、新たに設定し直してみた。特段の理由という程では無いが、多少暇であったこともあり、メインシステムと厳密に聴き比べしながら、なるべく同じような周波数特性となるように意識してDEQ2496の設定をいろいろといじってみた。周波数特性の条件を揃えた上で、スピーカ自体の性格や特長をより明確にしてみよう、と云うのが一応密かな狙いである。

結果として落ち着いた設定は以下の通りとなった。

1.低域サイド(VEGAのネットワークの低域、中域のクロスオーバー周波数は200Hz)のレスポンスを高めとするため、中高域側をアッテネート(2Ω抵抗)

2.グラフィックイコライザの設定
40Hzを+2.5dB (Band Width 1/3 oct)
80Hz を-2.0dB (Band Width 1/3 oct)
200Hz を+0.5dB (Band Width 1/3 oct)
1250Hzを-1.0dB (Band Width 1/3 oct)、
3150Hzを-2.5dB (Band Width 1/3 oct)

3.パラメトリックイコライザの設定
670Hzを+2.5dB (Band Width 3 oct)
1400Hzを-1.5dB (Band Width 1 oct)
4.2KHzを-1.5dB(Band Width 3/2 oct)
10KHzを+1.5dB(Band Width 3/2 oct)

4. WIDTHコントロールの設定
800Hz以上で1.4

全体としてあまり大きな山谷をコントロールしている訳ではないが、かなり落ち着いた良いバランスである、と自画自賛。現在いろいろなジャンルの楽曲を聴きながら、これを書いているが、VEGAの特長である高域の浸透力(女性ボーカルにおいて、これが不思議な心地良さを味あわせてくれる)をきちんと残したまま、サシスセソの妙な誇張感が出ないし、左右のスピーカを超えて音がうまく広がる。低域は余分な膨らみ感が無く、タイトであるが、不足感もない。周波数特性が相似形なので、感覚的にはやはりメインシステムの音の感覚にかなり近く、この設定であれば、かなりバーサタイルに使えると感じる。弦中心のクラシックから女性のみならず男性ボーカルもOK、OKという状態。ガンガン行くときはやはりマルチアンプによるメインシステムの再現力が頼もしいが、中~小音量での再生ではむしろ重たくならないさっぱり感があって、鳴らしっぱなしにしても気にならない。ちょっと時間も掛かり苦労したが、その甲斐が在ったというもの。やはりセッティングはしっかりと気合を入れて、時間を掛けないと駄目だ、と改めて確認した次第であるが、この設定にてしばらく聴き続けてみようと考えている。さて、音量を合わせてのメインシステムとの聴き較べであるが、中音量以上であれば音が全く崩れない質感の高さ、音の浸透力という観点から軍配はメインシステムに上がるが、小音量であれば音のバランスという意味でVEGAがリードする。いやはや、何とも嬉しい状態である。


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