オーディオ日記 第20章 NEXT CHALLENGE(その6) 2004年10月17日


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German PhysicsのDDDユニット(商品名称はトロバトール、吟遊詩人の意というらしい)について、何とか時間を工面してインタ-ナショナルオーディオショー(有楽町の国際フォーラム)のタイムロードブースにて試聴する時間が持てた。やはり、外見だけではなく音も魅力的なユニットであった。なお、この日の解説は菅野沖彦氏。ステレオサウンド氏にて述べていた自身の使用経験をベースに同社のスピーカの解説をしており、非常に有意義であった。(ちなみに同氏のこのような場での解説をお聞きするのは二回目、使われたCDも全体的に音楽の嗜好が合うのがうれしい)音場感は無指向性ユニットという特徴から期待しているものとは少し違い、現在の我が家のシステムとそう変わった感じは受けない。違うのは高域を含めた音の自然さ、である。音色としてはやや硬質なものを感じる部分は確かにあるが、音全体から高域が削がれたような感じは一切受けない。能率は余り高くないとの話であるが、ここが無指向性ユニットの能力の違う点であろうか、しっかりとした高域の実在感があり、これが音全体に行き渡っていて非常に自然な音に感じる。ただし、楽曲によっては多少高域が強いかな、と思わせる部分は確かにある。ただし、これはむしろ最近の録音の傾向のせいかもしれない。ボーカルについては、高域の強められた傾向は出ず非常に自然である。これを是非とも我が家で聴いてみたい。また、オーケストラも弦の雰囲気がかなり良い。庄司沙矢香のバイオリン協奏曲では、オケもソロも結構ゾクゾクくるような浮遊感覚があった。ピアノは逆にある種の硬質感が残ることがかえって望ましく、宮沢明子のショパン(これは本当に懐かしく、何度も聴いてきたアルバム。その中からバラード1番)も脳天がしびれるようなベーゼンドルファーの音である。輝くような高域の打鍵と低弦のうなりを伴う響きが曲と録音と聴きなれたイメージと相俟って、本当に魅力的であった。かように相反する印象を同時に持たせることのできる不思議なユニットである。正直これは欲しい。とことん確認できるまでは至っていないのであるが、このポテンシャルがあるし、ある種使いこなしのイメージも沸くので、問題なく買いと思う。ただし、高いので、現時点ではいつ手に入れられるものやら分からないが、新しいターゲットがあってこそのチャレンジである。(やっとこの章の本来のタイトルらしくなってきた)いつかは入手したいものである。

さて、このユニットに触発された、同様の高域改善を試みるため、SUP-T11のレベルを-13dBから-12dBに変えてみた。案外良い。勢いに乗って、アッテネッターをはずしてみた。しかし、やはりレベルは-13dB辺りが適正値か、現在はこの設定にて聴いている。ただし、DDDユニットのような雰囲気は当たり前だが出ない。しかし、これはこれで結構良く、さてさて、と思案してしまう。次にはリボンのクロスオーバーを16KHzから一時的に12KHzに変えてみようとも考えている次第である。その他、知人からもらったOffice2004 for MACが存外の価格にて売却できたので、これを原資にVHS、HDD付きDVDレコーダーをYAHOOオークションで落札することができた。新品が46,500円新品である。到着には3~4週間かかる模様であるが、家電量販点でも75,000円位の商品である。到着すれば、やっとこ古いDVDプレーヤをリビングから2階のセカンドシステム用に移行ができることとなる。しかしながら、まだE-302はリボン駆動用に居座っていて、セカンドシステム専用のアンプに戻せてはいない。DVDプレーヤを転用できることもあるが、どうもヤマハのアンプの右チャネルの音が怪しい状況(暖まれば何とかなっているが)なので、早く戻したいものである。それには、パワーアンプを一台入手しなければならないので、物色はしているのであるが。いろいろと迷いもあって適切なものを入手できていない。

また、昨今コンパクトカーの方の老朽化に伴い、車の買い替えをいろいろと検討しているが、こちらも車種選定が非常に難しく購入につながっていない。いろいろ検討した結果何とか車種を絞り込んだのであるが、家族からの「セダンはかっこ悪い」との声であえ無く没に。排気量、価格(値引きが大きい)のバランスからは非常に内装が良く、室内も広いので、これに決めよう、と思って販売店に家族総出で行ったのであるが。ということで、こちらもまた一から選定のしなおし。やはり、現在の車にぎりぎりまで乗り、意中の車のの装備が特別仕様車等でで良くなるのを待つしかないか、と思うこの頃である。


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