オーディオ日記 第14章 音の彼方(その4)2000年12月 5日


TOP Audio Topics DIARY PROFILE LINK

いつの間にか秋が冬に変わっている。季節の移ろいのようにシステムのセッティングも変わっていく。

さて、BTL接続の2WAYに色気を出して、ネットワーク+アッテネッターで2402Hを加えて3WAYにしてしまったのが、運の尽き。またまたボーカルのシャリつきに悩まされることになってしまった。 このシャリつきの原因は一体どこから来るのか良く分からないが、駄目となったら、もう本当に駄目。今回も悪戦苦闘し、アンプまで疑ってしまった。 この構成ではどうやってもベストを出せず、結局もとのパラレル接続方式に戻した。おまけにアッテネッタを使う構成とした。P-102は中域、P-360で低域、高域をカバー、中高域ともアッテネッターを使用し、それぞれ-16dBと-15dB。なおこの構成でDG-28はスペシャルのリファレンスカーブを使用している。1KHz以下を全体として1dB程度厚くし、高域は2KHz、2.5KHzを僅かに下げ、さらに4KHz以上はだらだらと下がる(ただし、測定位置はリスニングポイントの少し手前位置)。 10KHz以上はもう無理をせず、自然に任せた状態。 これでも神経質になれば駄目かもしれないが、まあまあ納得できる状態。 特にCDによる差が大きく、聞きづらいものは本当に駄目。

オーディオファンの会議室にもさ行の強調感を解消する話題が盛り上っていた。皆、同様のことで悩んでいるのかもしれない。さて、思いっきり戻してしまい、元のスタンダードな3wayの仕様となったが、アッテネッターを挿入した事により、S/Nの改善が顕著で、この部分は評価できる。 2450Jの中域も気になるポイントが減った感じで、音楽に乗れるように。
ただし、求めるレベルが高くなってきてしまったのか、まだベストじゃないな、という感じが残ってしまう。特にダイナミズムや、透明感で。単純な3WAYの時の良い記憶があるのだが、最早そこには戻れず、DG-28での補正が加わった分だけ、別の音を聞いていることになる。 (一旦休止)
(ここから翌日再開)昨日はやっとこ仕入れたポータブルMDのシャカシャカ音に耳が慣れてしまったのか、上記のセッティングでは明らかにハイ落ちに聞こえてしまう。どうも今回のDG-28のリファレンスカーブの設定ではシャリつきを恐れるあまり、高域を落とし過ぎた誤った設定かもしれない。平日は時間がなくてセッティングは追い込めないので、対応策を考えるに留まらざるを得ないが、どうもシャリつき(さ行の強調感)と高域のプレゼンスの良さのバランスをどう取れば良いのか悩みは尽きない。高域の出方が違うのか? と云うくらいこのセッティングでは不調であった。


next back