自己啓発と成功哲学のバイブル

Selfhelp and Success Bible

ホーム >

書評:『フランクリン自伝』

この記事の最終更新日:2006年8月1日

フランクリン自伝
フランクリン自伝フランクリン 松本 慎一 西川 正身

岩波書店 1957-01

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
カーネギー自伝
若き商人への手紙
ベンジャミン・フランクリン 富を築く100万ドルのアイデア
人生の短さについて 他二篇
マルクス・アウレリウス「自省録」


アメリカ建国期に活躍した実業家/政治家ベンジャミン・フランクリンの自伝です。社会学者のマックス・ヴェーバーは、資本主義の精神と恊働したプロテスタンティズムの倫理の模範例として、この自伝を取り上げています。「7つの習慣」を著したコヴィーは、自己啓発の古典として、フランクリンの哲学を自己の思想の核にすえています。

フランクリンは、若い頃、おごり高ぶる知的エリートとして生活していましたが、ある日、自分に対して13の規律を課します。この13に及ぶ人生の規律を定め、かつ毎日規律に即して生活できたか、チェックする習慣を定めた事が、フランクリンの大きな功績です。フランクリンの自伝は、一部知的な読者からは実利的なものとして批判されましたが、多くの読者によって読み慕われてきました。

では、13の規律をみてみましょう。

1、節制 飽きるほど食べない。
2、寡黙 くだらないおしゃべりはしない。
3、規律 すべてのものをあるべきところに収める。どんな仕事も時間を区切って取り組む。
4、決意 決めたことは必ずやりとげる。
5、倹約 一切無駄使いをしない。
6、勤勉 時間を無駄にしない。不必要な行動はやめる。
7、誠実 悪意をもたず正直に考え、話す。
8、正義 人に損害を与えない。
9、中庸 極端を避ける。怒って当然の場合でも怒りを抑える。
10、清潔 体、服、住まいに不潔を許さない。
11、沈着 ささいなことで動揺しない。
12、貞節 健康と子ども以外の目的でみだりに性行為をしない。
13、謙虚 キリストとソクラテスにならう。


自分の人生を律したい全ての人のために、この自伝は存在しています。



↑このページの先頭に戻る
(c) Sidehill