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-----招待状-----------------------------------------------------------
☆喫茶・霧の常連の皆様、並びに月見荘住人の皆様へ
謹啓、未だに暑さが残ります今日この頃、ますますご健勝のほどお喜び申し
上げます。
さて一部の方は既に御存知の事かと存じますが、この度、御陰 司さんとお
っしゃられる方が、喫茶・霧の常連に名を連ねられる事になりました。
つきましてはお互いの親睦を深める為に喫茶・霧の常連・並びにご近所代表
として月見荘の住人が相集いまして歓迎の会を持ちたいと存じます。
お忙しいところ恐縮ですが、万障お繰り合わせのうえご出席くださいますよ
うお願い申し上げます。
敬具
発起人代理 得手 公雄
記
日時 9月9日 18時〜
場所 喫茶・霧
会費 500円(当日ご持参ください)
尚、当日は例によって喫茶・霧にある物は全て”飲み放題・食べ放題”とな
りますが、会費の都合上すぐに打ち止めとなる可能性が極めて高い為、懐に余
裕のある方・家に余り物があると言う方は是非、ご持参下さいますよう切にお
願い申し上げます。
追伸:当日は通常営業を13時で終了し、準備に入るそうです。
準備を手伝っていただける方は13時30分以降に集合してください。
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喫茶・霧−午後1時10分。
源蔵さんは一端シャッターを半分まで下ろして、「誠に勝手ながら18時より貸し切りの為、本日はお昼で営業を終了させていただきました」と書いた張り紙をしてパイプに火を点けました。
その横では早紀ちゃんがそこいら中に泡を撒き散らしながら食器を洗っています。
源蔵 「今度ネットに入ってくるっちゅうのはどんな妖怪なんかのぉ?」
早紀 「早紀、楽しい人がいいですぅ! ね! どちぇさん」
見えてはいない筈ですが早紀はドッチェさんに語り掛けました。
ドッチェ 「サキの楽しいは普通のとはちょっと違うからの。つまり”変な”やつっちゅう事じゃな。わしはからかうと面白いやつがええのぅ……」
早紀 「変身する人、好きですぅ!」
喫茶・霧−午後5時50分。
もうすぐ宴会開始の時刻。
料理やお酒・食器などの下準備はほとんど終わっています。
源蔵さんは店のシャッターを開けに行き、店の中では5時頃になってようやく到着した得手君がわたわたと店の飾りつけをしています。
一応、目に付くところに「歓迎! 御陰 司さん」なんて印字した垂れ幕を貼り、壁には白黒のポスターやパブミラー、各テーブルにはそれぞれキャンドルやポプリ、薔薇、風景写真、置物などを得手君なりに配置しています。
得手 「ふ〜。 ももも、もっと早く来れる筈だったのに…」
早紀 「えてぶ〜! がんばるぶ〜!」
得手 「さささ、早紀ちゃ〜〜〜ん! からかうくらいなら手伝っ…。やっぱりいいや…」
早紀 「なんだぶ〜! まるで早紀が役に立たないみたいぶ〜」
得手 「いいい、否。 そう言う訳………じゃ…」
早紀 「なぁ〜んか、その間が気になるぶ〜」
得手 「おおお、お願いだから、ごごご、語尾に”ぶ〜”って付けるのやめてもらえないかなぁ(^_^; ななな、なんかすっごくナチュラルに馬鹿にされてるような気がするんだけど…」
透明ドッチェのいたずらで整わない内装。
得手 「あああ、アレ? 写真、逆さまだった(^_^; あああ、焦ってから気付かなかったよぉ」
得手 「うん…良しっと! あああ、アレ? あの花ってあんな端っこに置いたっけなぁ? 落っこちたりしたら危ないなぁ…」
得手 「うん、良し! これで……あああ、あれぇぇぇ?」
司 「主賓が遅刻したら様にならないからな。えーと一張羅は……あれ?」
亜矢 「先生、この間スーツはクリーニングに出しちゃったよ。」
司 「昨日帰ってきたはずだぞ、確認しといたからな。」
亜矢 (舌打ちして)「ちぇばれたか、なら話は早い、先生宴会に私も……」
司 「駄目だ。」
亜矢 「連れてかなければ、一張羅を泥だらけにして、今日浮気調査のスケジュールを入れますよ。(殺気)」
司 「どこの世界に、トップを脅迫する下っ端がいるか。(睨む)」
亜矢 「ここにいます。さあせ・ん・せ・いどうされますか?(にっこり)」
司 「わかった、連れてけばいいのだろう、連れてけば。(涙)」
亜矢 (このお人好しの妖怪が、これでいつか倒さなければならない奴らが確認できる)
源蔵 「やぁ、いらっしゃい。 あんたが御蔭さんかな? ん? 後の娘さんはお子さん…かな?」
司 「はい、今回の事件を機にこちらのネットワークに参加する御蔭司です、よろしくお願いします。」
司 「私はつい最近まで眠りについていたので、娘はいません。あれは、友人から預かっている娘です。(声を潜めて)人間ですが、気をつけてください、見た目と中身は全く別物ですから、テロリストの卵です。」
源蔵「ほぉ…。 見た目と中身が違うってのはわしらみたいなもんにゃ良くあることじゃが…。…で、あの娘、妖怪についてはどの程度しっとるんじゃ?」
司 「もともと神代の一族は土御門系の術者の流れを汲んでいて、あれの父親は現役の退魔師。あの娘自身も退魔師の卵です。ただ、妖怪に対して偏見を持っているのと、どこで教わったのか都市におけるサバイバルとブービートラップを得意としてるので気をつけてください。妖怪に関しては、一族に伝わる秘伝の書があるのですが、まだ読めないようなので、ああやって怪しい人間に聞いてまわってるということです。」
源蔵 「ほぉぉ。 まぁ、何にせよ正体を見破る術を持たぬと言う事ならこちらも変に警戒の態度を取るべきでは無いのじゃろうな。しかし…惜しいわい。 そう言う人間にこそ味方して欲しいのじゃが」
司 「そうですね、確かに警戒したら余計にこそこそと、あれは調べるでしょうから、多少は教えて行くつもりです。あれはあの格好を見てわかるように、巫女そのものですから、力を付けたあとこのままなのは、まずいですし。潜在的な力も、弱い妖怪ならば消し飛ばす位の能力を秘めていますから。いざとなったら、あれの親父を呼びますか。」
早紀 「来たの? 来たの?」
源蔵 「こりゃ、早紀! ちゃんと挨拶しなさいといつも言っとるだろうが!」
早紀 「はぁ〜い。 こんにちわんこ(ぺこり)早紀は松宮早紀でっす! パパリンの娘でっす!(ぺこり)」
得手「あっ…こここ、こちらの方が御蔭さんですか? ぼぼぼ、僕、今日のかかか、幹事をやらせていただきます得手公雄とも もも、申します。 よよよ、宜しくお願いします」
司 「丁寧な招待状どうもありがとうございます。あなたが得手さんですね、御蔭司と申します、これからよろしくお願いします。」
司は妖力で得手そっくりに化けて見せる。
得手(司) 「とととというわけで、こここちらこそ新参者なので、そそそんなに緊張しないでください、こここっちも堅くなってしまいます。」
得手 「ててて、手品…と言うか、変装…ですか? すすす、凄い早業ですね。 全然タネが分かりませんでした(^^;」
司は眉をひそめる。
司 「商売柄、変装するのは得意なんです、なかなか見事なものでしょう。」
亜矢「御蔭探偵事務所で、先生の助手をしている神代亜矢と申します。今回のご招待ありがとうございます。ところで皆様方、つかぬ事をお伺いしますが全員が先生と同じ、いわゆる妖怪なのですか?」
得手「はっ? よよよ、妖怪〜!?」
源蔵 「譲ちゃん、確かにこの店の常連さんは一風変わった特技を持った方ばかりじゃが、今の世の中に妖怪ってのはどうかなぁ?」
得手 「ろろろ、ロマンチックって言うか、面白い発想ですねぇ。確かに妖怪ならさっきみたいな変装もタネなしで出来そうです」
源蔵 「おいおい、得手コロの兄ちゃんまでそんな事言うんか?」
亜矢 「あ、どうも混乱させてすみません。≦(._.)≧ どうも一族が一族なもので、つい気にしてしまって、ただ今の世の中だからこそ、妖怪のような生き物がいておかしくないと思いませんか?」
源蔵 「うむ…。 わしの意見を言わせてもらえば”悪知恵の働く、まるで妖怪のような人間”が多いと言う所じゃがな」
得手 「そそそ、そう言う人を懲らしめてくれる、ききき、鬼太郎のような妖怪がいたら良いですよねぇ」
土部 「いやいや、やっと化けられました……まさかお葬式をやっているとは……」
源蔵 「やぁ、先生。 主賓はもう来とるよ」
土部 「こんばんわ。御蔭くん、亜矢さん」
司 「お久しぶりですと言うべきでしょうか、土部さん。今回はお誘いありがとうございます。」
土部 「いえいえ、色々と大変ですからお互いに協力しましょう」
司 「とてもこの風景見てると、大変には見えないですけど。まぁ、この風景はなくしたくはないですし、あの冷たい石の中ももう入りたくはないですから、頑張るとしますか(^^)。」
土部 「そうゆうことです(^-^)」
早紀 「つちぶ〜だ、つちぶ〜だぁ!」
源蔵 「こりゃ、早紀! すんませんなぁ、先生」
土部 「いえいえ、早紀さんはいつも元気ですねー」
早紀 「うん、早紀はいつも元気だよ!(^_^) おばけにゃ学校も試験も何にもないの!」
亜矢 「ほらやっぱり、お化けでも妖怪でもいいから、とにかく人じゃないんでしょ!あなた(早紀)も、あなた(得手)も、それに司と話してるあなたも(土部)。」
土部 「へっ? 私ですか? いやぁ、参りました」
得手 「(きょとんとして)はぁ?」
早紀 「(半泣きで地団駄踏みながら)早紀は早紀だよぉ!」
源蔵 「(慌てて早紀ちゃんを抱き締め)すまん。 この子は…」
早紀 「うえぇぇぇぇぇぇん」
司 「すいません、どこぞの馬鹿な親が修行に明け暮れて、ほったらかしにしていたせいでこんなになったもので。とりあえず、静かにはさせますから。」
源蔵 「こちらこそ…すまん。 この子はちと普通の娘より成長がゆっくりなんじゃ…。 時々、突飛な事を言うかも知れんが、出来れば小さな子供を相手にするような気持ちで…な」
早紀 「えぇぇぇぇぇぇん」
亜矢 「ごめんね。もう泣かないで、私が悪かったから、ほら司、顔を押さえてひっくり返ってないで、……」
司は顔だけ化けて見せて早紀をなだめようとする。
司 「うちの馬鹿な部下の言葉で傷つけちゃって悪かったね、あれは、人のことをたまに考えなくなるから、本当にごめんね。」
早紀 「うっ…ひっく、ひっく…。 うにゃ? ふに? おじちゃん、面白いですぅ!」
亜矢 「早紀ちゃん、さっきはごめんね、今度うちに来て、うちなら遊びに来ても大丈夫だと思うから。」
土部 「まぁまぁ、あまりきつく叱らないで下さい」
司 「先生、学校のこれの行動を見ていれば、ほっといたときの危険さは知っているでしょう。怒るときには怒らないと、危険です。」
土部 「そうですかねぇ。元気で良いと思いますけど……」
司 「あの程度ならいいですけど(苦笑)、いつものことを考えると……(ため息)」
土部 「まぁ、子供は伸び伸びと成長するのが一番ですよ。長い目で見てあげてください。私達には無限に時間があるんですから」
司 「まぁ、でもあのグリーンベレーばりの罠を作ることだけはどうにかしないといけませんけど、もう少し、自由にさせてみましょうか。」
土部 「私も子供は何人も見てきましたが、皆、落とし穴とか作りたがりましたよ。でも、それから学ぶこともあるようです」
司 「落とし穴と事務所の床に水を流して、電流を流すようなトラップと一緒にするのはどうかと思いますけど。」
土部 「私達に出来るのは教えて導くことではなく、見守り続ける事、それだけです」
司 「我々と彼らは生きる世界が違いますからね。少し、寂しいですけど……。」
司 「落とし穴と事務所の床に水を流して、電流を流すようなトラップと一緒にするのはどうかと思いますけど。」
土部 「そうなんですか?」
得手 「・・・・・・」
聞くとは無しに聞いてしまった得手君、絶句してます。
得手 「みみみ、御蔭さん…、よよよ、良く生きてますねぇ(^_^;」
司 「まぁ、運が良かったというか……(^_^;)。」
亜矢 「爆破しても死なないじゃん。」
得手 「はっ? ば…ばばば、爆破ぁ〜!(^^; なんかディクシオンとか思い出すなぁ。あっ…ごごご、ごめんなさい。こんな事言っても分かりませんよね」
司 「えーと、特撮ヒーローですか? そんな、派手な爆発じゃないですよ、大げさに言っているだけです(苦笑)。」
亜矢 「ふーん……(ビル半壊させた爆発が派手じゃないねぇ。)」
得手 「そうです、そうです! いいい、いやぁ…嬉しいなぁ! 分かってくださって〜! だだだ、大好きだったんですよぉ! ディクシオン! 『爆焔!』って、こうジャンプしながら、こんなポーズで変身してですねぇ! その時のナレーションが…」
司 「はぁはぁ……。」
途中から生返事になってますが、一応聞いてます。
司 「得手さんはよほど、ディクシオンが好きなんですねぇ。」
得手 「そそそ、そりゃ、もう! 特捜官シリーズの中じゃ、シナリオも特撮も間違いなく最高の出来でした! DVDで全話BOXが出たら即買っちゃいますよ! 予約特典、何かなぁ?」
司 「まぁいっぱいどうぞ。」
ウーロン茶を渡す。
得手 「あっ…どどど、どうも(^_^; 御蔭さんはお酒ですよね?」
司 「いえ、私も酒はそんな強くはないもので、お茶ですね。」
得手 「あっ…そそそ、そうなんですか」
紅 「こんばんわ。今宵はお招き感謝しますわ。ふぅん……それで、御陰さんというかたは……あの人ね 私は、深真 紅といいます。どうか、よろしくお願いしますわ。それにしても、なかなか渋い感じの……ふふ、失礼。そうそう、私はあの土部先生が講師をしている高校で教師をしています。あなたはご職業などおもちかしら?」
司 「丁寧な挨拶をどうも、うちの助手の先生なんですね。かなり迷惑をかけていると思いますが、よろしくお願いします。私は、探偵です。職業といえるならばですけど。」
紅 「探偵……ねぇ。確かに、その格好はそうですわね」
紅 「それから、あなたの助手のことですけど……なかなか気が強くて困っておられる先生もいるようですわ。私は、なかなか気に入ってるのですけどねぇ。で、彼女がどうしてここに?」
司 「もし何かが起きたときのために、みなさんと合わせておいた方がいいと思いまして。それで連れてきました。それに、置いてくと何かと問題をおこしますし。」
亜矢 「ふ、深真先生、こんにちは。どうしてここに……」
紅 「あの人の恋人かしら? ふふふ」
亜矢 「先生、本当にあんなのと私がつきあうと思いますか、そんなことはありませんよ。あれは、仕事の上司にすぎません。」
紅 「そうかしら? 単なる上司と部下の関係には到底見えないわねぇ」
亜矢 「先生、今日の学校のさぼりの件はどうか内密にしてください。ばれたら、少し面倒なことになるので。」
紅 「あら、良いわよ。でも、たぶん、もう知られてると思うわ」
闘也・歩美 「こんばんわ〜。」
歩美 「あら。亜矢ちゃん、どうしたの、今日は?」
亜矢 「あれ、歩美ちゃん、私は先生の歓迎会だって聞いたから、助手だから一緒に来いと言われてきたんだけど(嘘)。それにしても、相変わらずあんた達一緒に行動してるんだねー、いい加減観念して、本当のこと言っちゃいなさいよ、楽になるわよー。」
歩美 「な、何を白状するのよ。それに二人とも招待状もらったから、仕方無しに一緒に来ただけなんだからぁ。それに亜矢ちゃんだって、あの探偵さんにいつもベッタリじゃない。そっちはどうなのよぉ?」
亜矢 「な、なんで私があんな甲斐性なしとくっついてるのよ。あれは、家と古〜くからのつきあいだし、仕事にも興味があるから、ちょっと助手をやってるだけよ、だいたいあんな中年が私の相手にふさわしいわけないじゃない。」
歩美 「その割りに、学校終わったら、そそくさと帰ってるじゃない? あれは、探偵さんの所に行くためでしょうぉ? 皆、通い妻みたいだって言ってるわよ(笑)」
亜矢 「だ、誰が通い妻よ!し、仕方ないじゃない。うちは親父留守だし、その間の保護者があれなんだから、だいたい仕事休んだら給料入らないからよ。そんなこと言ったら、あんた達だって、いつも一緒にいるじゃない、みんな、さっさとはっきりさせろなんて言ってるわよ。いっつもいちゃいちゃしてるじゃない。」
歩美 「別にいちゃいちゃなんてしてないわよ。これが、いつもの事で、普通よ。みんなもおかしな事言わないで欲しいなぁ。」
亜矢 「私だって仕事と思えば普通でしょ。変なこというのは誰か、後で覚えてなさい。」
アルマと司の接近が気になる亜矢。
フィリス 「皆さん、お集まり・・・では、ないようですね。初めまして、フィリス・ハーピネスと申します。これから、色々とお世話になると思います。よろしくお願いしま す。」
司 「ご丁寧な挨拶をどうも、御蔭司です。こちらの方こそ新参者ですし、よろしくお願いします。」
フィリス 「いえ、貴方のような人がいて下さると、これから、何かとして頂く事が多くなると思います。頑張ってくださいね。」
司 「いえ、私が出来そうなことなら手伝いますよ、仕事との兼ね合いにもなるんですが(苦笑)」
フィリス 「そうですか。私のように年中暇と言うわけではないのですね。」
司 「あれ、フィリスさんは確かデザインの仕事をされていたと思いますが、あの業界はそんな暇ではないと思いますが、フィリスさんは結構有名なデザイナーですし。」
フィリス 「あら、よくご存知ですね。さすがは探偵をなさってる方ですわ。そうですね。忙しいと言えば忙しいのでしょうが、デザインの仕事はインスピレーションが浮かばないと、うまくいかないですわ。それに、私、あまり有名じゃありませんから。ご心配なさらなくても大丈夫ですよ。」
司 「結構業界の方では有名だと思いますよ。たまに来る産業スパイ絡みの依頼でされたこともありますから、引き受けなくて良かったですよ(笑)。」
フィリス 「スパイさんは、よく来られるみたいですね。でも、私には優秀なボディガードがいますから、大丈夫ですわ。」
リネットを指差す。
司 「本当に入らなくて、良かった。リネットさんがボディガードなら安心ですね。」
リネットは男性的に飲み食いしている。
フィリス 「もう少し上品にしてもらわないと、姉として恥かしいわ。」
司 「まあ、元気があっていいんじゃないでしょうか(^_^;)。もう少しおしとやかの方が、一般男性にはいいと思いますけど。」
フィリス 「あれでは、ねぇ・・・。」
リネット 「うるさいな、姉貴は。あたいはこういう性格なんだから。(モグモグ)」
フィリス 「( -o-)ハァー(溜め息)」
司 「本人がそう言っている以上仕方ないですね、しかし、人ごとじゃない気がします。」
亜矢のほうを見る。
フィリス 「お互い苦労しますわね。」
司 「そうですね。(周りを見て)まぁ、みなさん盛り上がってきたことですし、こういう場ですから、楽しむとしましょうか。」
フィリス 「そうですわね。すみません、お引き止めしてしまって。あなたが主賓なんですから、ゆっくり楽しんで下さいね。」
司 「いや、話をするのは楽しいですよ。ただ、フィリスさんの方も楽しまなきゃいけませんよ(^^)。」
フィリス 「ええ、それじゃ、私も楽しみますわね。」
ワインをもらって飲みます。
司 「酒は強そうですね……。」
フィリス 「そんな事ありませんわよ。これはゴクゴク飲んでも構わないタイプですのよ。どうです一杯?」
司 「いやー、あまり酒癖が良くないので、控えめにしてるんですよ……」
フィリス 「そうですの。でも、こういう席で飲めないと大変でしょう。・・・・・ちょっと暑くありません?」
司 「まぁ、こういう場では熱気が籠もりますからね。」
フィリス 「これだけ人がいれば、そうでしょうね。あら、もうなくなっちゃいました。すいませ〜ん。もう一本ワインくださ〜い。」
司 「いい飲みっぷりですねぇ。」
フィリス 「ありがとうございます。ついつい、こういう席では、飲み過ぎてしまいますね。」
司 「大丈夫ですか?水持ってきましょうか?」
フィリス 「いえ、結構ですわ。お酒飲むといつもこうなんですから。」
司 「ああそうなんですか。大丈夫ならいいのですが。」
フィリス 「ご心配かけてすみません。ホントに大丈夫ですから。ちょっと暑い程度ですから。」
司 「ちょっとには、とても見えないのですが……」
フィリス 「ちょっと暖房が効きすぎですわね。・・・・・・。」
司 「それは飲み過ぎじゃ……ああ、何をやってるんですか!」
亜矢とじゃれているアルマがフィリスの様子に気付く。
アルマ 「あら、どうしたのかしらん。お目当ての相手はほら。・・・、あれ? あ、ヤバぁ。ちょっと飲み過ぎだよ、フィル姉・・・。」
亜矢 「ねえ、何か飲み過ぎるとやばいの?」
アルマ 「ヤバいって言うのは・・・?! あっ! やっちゃったぁ。リン姉、飲んでる場合じゃないよ! フィル姉が脱ぎ始めた!!」
アルマ 「あっ、こらこら。こんなとこで脱いだら駄目でしょ。ゴメンなさいね、司さん。最近、こんなになるまで飲む事なかったんですけど。ダメだったらぁ、もう。オヤジさん、奥の部屋借りますねぇ。ホントに土部さんと飲んでる時はこうはならないのに・・・。」
土部 「はい?」
リネット 「あんたが新しい人か。あたい、リネット・ハーピネスって言うんだ。よろしくな。」
司 「はい、新しい物の御蔭司です。よろしく。」
リネット 「よろしくぅ〜。」
力強い握手。司は痛みに耐える。
司 「ではよろしくお願いします。」
リネット 「もうちょっと鍛えた方がいいかもな。」
司 「そうですね、その時はお願いします。」
リネット 「おう、何時でも来なよ。うちのジムなら筋トレの道具もたっぷりあるしな。」
司 「仕事柄、体は鍛えているに越したことはないですね。」
リネット 「筋肉も必要だろうけど、柔軟な身体も必要だろ?あたいのとこなら、そういうのもやれるぜ。」
アルマ 「アルマ・ハーピネスです。結構。いい男ね、あなた。ウフフ、これから楽しくなりそうだわ。よろしくね。・・・あらぁ、コブ付きなのぉ。まぁ、わたしは全然構わないけどね。」
司 「(苦笑)ありがとうございます、御蔭司ですよろしく。一つ断っておきますが、あれは助手ですから。」
アルマ 「あら、そうなの。じゃあ、気遣いはいらないわねぇ。また、今度ね(・。-)ミ☆」
司 「それでは、今度食事でも。」
アルマ 「そうね。行きましょうねぇ、か・な・ら・ずね。」
司 「それでは、今度行きましょう、食事に好みはありますか?」
アルマ 「わたし、好き嫌いはありません。それよりも今度っていつですかぁ?」
亜矢の視線に気付き……
アルマ 「あらあら、相当気になるみたいね。そんなにわたしが彼に近づくのが気に入らない?」
亜矢 「別に……好きにして構わないわよ、こんなの。」
アルマ 「あらあら、そんな顔してちゃダメよぉ。せっかくの可愛い顔が台無し。あの人は置いといて、あなたとお食事に行ってみたいわね。どう?」
髪に手を伸ばして、触りながら。
アルマ 「綺麗な髪ね。サラサラしてて素敵よぉ。」
亜矢はその仕草に仰天して、飛び退きます。懐から何かを出そうとしたとき……
司 「ストップ!!」
亜矢の懐から、爆竹、スタンガン、etcが落ちる。
司 「(苦笑)そういう趣味がないのはわかったから、もう少し場を考えろ。(アルマさんに向かって)失礼しました。ちょっとこれの誘惑はあきらめた方がいいと思いますよ、次は保証できません。」
亜矢 「人を危険物のように言うな!」
アルマ 「フフフ、ちょっと危険ね。でも、危険過ぎるのも問題よ。せっかく可愛らしいんだから、そこを磨けばいいのにねぇ。」
亜矢 「今は間に合ってるから、余計なお世話よ。」
アルマ 「間に合ってるって、男性が?」
亜矢 「ち、ち、ち、違うわよ!!」
アルマ 「ウフフ、頑張りなさいね。」
アルマ 「ツカサさん、あなたも大変ね。」
司 「あ、きれるなきれるな。どうどうどう。アルマさん分かっていてからかうのはひどいですよ(苦笑)」
亜矢 「私は馬じゃな〜い!!!」
アルマ 「あらあら、大変ねぇ。親愛の情を示しただけなのに。暴れちゃ駄目よ。」
亜矢がスプレーとライターを取り出したのに司がいち早く気付いて阻止。
亜矢 「何するのよ、この女に逆襲するのよ。」
司 「(押さえつけて、小声で)アルマさん……それにしても、分かっていてやっているでしょう。」
アルマ 「そんな事なくてよ。可愛らしいから、ちょっとね、ウフフ。」
押さえられてるのをいい事に身体検査。
亜矢 「こら、止めてよ、司、離せ!」
司 「たまには物騒なものなしで、静かにしてろ。」
アルマ 「ほらほら、動かないの、妙なとこに手が行っちゃうわよ。」
亜矢 「わざとさわってるじゃない!」
アルマ 「痴漢撃退用スプレー、ライター、スタンガン、バタフライナイフ、プラスティック爆弾、起爆タイマー、ロープ、フック、マグライト、手榴弾に、コルト・アメリカ、実弾10発、折りたたみ警棒、ホルマリン溶液、注射器、中身の分からないアンプルが5つ。手投げナイフに、財布と。テロリストみたいな持ち物ねぇ。あら、財布の中に謎の粉薬、剃刀っと。まだあるんじゃないのかなぁ〜。・・・・・・あらぁ、これはあなたのブラね。まだ発展途上かしら、ウフフ。」
亜矢 「余計なお世話よっ!!!!!」
アルマ 「あら、ごめんなさいね。でも、まだまだこれからなんだから、諦らめちゃダメよ。なんなら、バストアップの体操みたいなのを教えてあげましょうか?」
亜矢 「……………。余計なお世話って言っているでしょ!」
アルマ 「こういう危険な物は、全部ポイしましょうね。どこか遠くに捨てるのがいいわねぇ。」
亜矢 「自衛の為にはこのぐらい当たり前でしょ、返してよ!」
アルマ 「これじゃ過剰防衛よ。だから、返してあげないわん。取りあえず、誰か捨てて来てくださいな。」
アルマ 「そう。わたしね、モデルやってるのよ。でね、そのモデル仲間で今、流行のものなのよぉ。効果も抜群なんだけどなぁ〜。」
亜矢 「…………………………。(小声で)教えてください。」
アルマ 「(^ー^)ニンマリ じゃ、後でね。ここで裸になるのはいやでしょうぉ。」
亜矢 「は、はだかぁ〜。だ、だめ、それならいい、いい。まだ誰にも見せてないし、見せるなら……、そ、それはともかく、それならあきらめる方がいい。」
アルマ 「そう残念ねぇ。口で説明してもうまく伝わらないのよね、これって。」
アルマ 「それより、見せるなら、誰がいいの?」
亜矢 「え、え、え、え、えーっと、そんなこと言いました、あたし?」
アルマ 「ああいう時って、本心が出るものなのよねぇ。ふ〜ん、そうかそうか。」
と、ここで司に目をやり、フィリスの状況に気がつく。
小夜 「あ、あの、遅くなりました。今日の歓迎会、持ち込み可能って書いてあったので、ちょっと料理を………」
榎也 「小夜ちゃん、そこで止まってないで早く入って。結構重いんだから。」
小夜 「あっ ごめんなさい。」
綾之丞 「重いって、お嬢、あなたほとんど何も持っていないでしょうが。」
蘭菜 「う〜〜〜〜、思いですぅ〜〜〜〜」
小夜 「ごめんなさい。作るのを手伝って貰った上に運ばせたりしてしまって。」
小夜 「ええっと、いなり寿司と太巻きを作ってみたんですけど、皆さんのお口に合うかどうか………」
小夜 「御陰 司さんですね。初めまして。敷守 小夜と云います。これからどうぞよろしくお願いします。それから、こちらの方は………」
司 「丁寧な挨拶をどうも小夜さん、御蔭 司です。こっちはうちの探偵助手をやってもらっている、神代 亜矢君です。今のうちに顔合わせした方がいいと思って、来てもらいました。」
亜矢 「神代 亜矢です。よろしくね。(小声で)探偵なんて、何でも屋みたいなものだから好きにこき使っていいのよ。何かあったら言ってね。」
小夜 「亜矢さん、ですか。初めまして。小夜です。これ、宜しかったら食べて下さい。」
亜矢 「ありがとう、いただくね。……料理上手ね。」
小夜 「そんな。私がお姉ちゃん達に何か出来るとしたら、これくらいだから………」
亜矢 「(モグモグ)……。これだけ作れれば十分だよ。今度、料理少し教えてもらえないかな?」
真っ赤になって照れてます。
小夜 「あ、お姉ちゃんというのは、琥 若璃(コ ニャンリー)お姉ちゃんの事です。月見荘に一緒に住んでるんです。今日は少し遅くなるって云ってましたけど………大丈夫かな」
亜矢 「ふーん、どんな人なの、その人。」
小夜 「ええっと、とっても元気な人で、周りの人も元気づけられる様な。」
小夜 「あ、来たみたいです。言葉で説明するより実際に逢ってみるのが一番ですね。」
小夜 「ニャンお姉ちゃん、こっちこっち〜」
ニャンに向かって手を振ります。
そして小声で、司さんにだけ聞こえるように……
小夜 「普通の人なんですね。妖怪じゃなくて。」
司 「普通……ですか。一応退魔師の末裔で、卵です。妖怪ではないですけど、力は秘めてますよ。あと、妖怪の言葉に敏感なので、気をつけてください。」
小夜 「そうなんですか? でも、司さんは妖怪ですよね。平気なんですか?」
司 「人間なら3回ぐらいは死んでますね……(^_^;)。猫かぶってるけど、実はトラップマスターだから、あれは。」
小夜 「そ、そうなんですかぁ………でも悪い妖怪だけじゃないでしょう?そういう方にも同じように接しているんですか?」
司 「本当の友人にはそんなことはしませんよ。むしろあれにも、妖怪のことをもう少し教えないといけませんし、おいおい教えていくつもりなので、仲良くしてやってください。」
小夜 「そんな。頭を上げて下さい。こんな小さな子にそういう事するなんて、周りが変な目でみますよ(笑)。」
小夜 「それに、仲良くしたいのはこちらも同じです。私たちの事を知りつつも付き合ってくれる人はあまりいませんからね。」
司 「そうですね、亜矢の先祖とは長年戦ってきてやっと最近和解しましたから(笑)。」
得手「あっ! 小夜ちゃん! ありがと〜!」
小夜 「得手さん。今日は誘っていただいてありがとうございます。本当は準備も手伝いたかったんですけど………、1人で大変じゃなかったですか?」
得手 「い、いやぁ〜。 じ、実は僕も仕事でここに着いたの4時半くらいなんだ(^_^; だ、だから料理の方は全部、げ、源蔵さんと早紀ちゃんにやってもらっちゃって…。そうそう、み、御蔭さんにお茶をいただいたんだ! 後で源蔵さんに入れてもらおうね(^-^)」
小夜 「はい。でも忙しいみたいなら、私がやっても良いですよ?」
得手 「あっ…そうだね。(チラっと源蔵さんの方を見ます) ホント、忙しそうだ(^_^; じゃあ、悪いんだけど、小夜ちゃん煎れてくれるかなぁ? 何だかお茶が飲みたい気分なんだ」
小夜 「構わないですよ。私もお酒は飲めないですから。」
得手 「ありがとう(^-^)」
早紀が料理を運んでくる。
早紀 「ターンメーン、ターン!」
蘭菜 「あっ、早紀ちゃ〜ん。元気でしたか〜?」
早紀 「あっ! あっ! あ〜〜〜〜〜〜〜! ………フィアナ?」
蘭菜 「ふぃあなって誰ですか〜。蘭菜は蘭菜ですよぅ。ちゃんと覚えてくれないと嫌です〜。ぷんぷん。」
早紀 「怒っちゃいや〜ん! 早紀、ちゃんと覚えたよ! 蘭菜は蘭菜ちゃん! ねっ(^_-)」
蘭菜 「じ〜、今度は忘れないで下さいね〜 そうじゃないとぉ〜、蘭菜、自分でも忘れてしまうんですから〜」
早紀 「じゃ! おっ友達!(握手)」
蘭菜 「おっ友達、ですぅ〜」
源蔵 「なんじゃ、早紀、忘れちまったんか? 確か跳ねっ返り姉ちゃんのお供の…え〜〜〜…??? 綾之新…じゃなくてぇ…」
綾之丞 「ご無沙汰してますマスター。‘跳ねっ返り姉ちゃんのお供の’綾之丞です。最近はお嬢一押しのバンドも少しおとなしいのであまり来れませんでしたが、景気の方はどうです?」
源蔵 「いやぁ、すまんすまん。 食い物が必要ないのに胃が痛くなるっちゅうのは覚えとったんじゃが」
綾之丞 「御陰様で、そちらの方は大分良いですよ(笑)。」
源蔵 「景気か? う〜ん、やはり外回りの営業マンの姿が減ったのぉ」
綾之丞 「景気の悪さはどこも似たような物ですね。でも、こんな大騒ぎして大丈夫なんですか?」
源蔵 「ここを買い取って改装する時に防音には結構気を使ったんで大丈夫じゃろ。 まだ時間も早いしな」
綾之丞 「今日はたまたま、あちらの知り合いがこちらの小夜ちゃんの手作りお菓子をしきりに催促するものですから、ちょっと足を運んだ次第でして。丁度料理をたくさん作って運ぶのに苦労していたようなのでお手伝いを申し出たわけです。」
源蔵 「そりゃ、そりゃ、ご苦労じゃったなぁ(^-^) 確かに小夜坊の作るお菓子は絶品じゃからな!これは内緒なんじゃが、実はこの店でも出しとるんじゃよ。これが評判良くてなぁ! 助かっとるわい」
綾之丞 「そうなんですか。頑張っているんですね。あまり無理はしないようにね。」>小夜に向かって
小夜 「わ、私は、みんなが『美味しい』って云ってくれればそれで………」
源蔵 「ホンにこの子は良くやってくれとるよ。 早紀やニャン娘の姉ちゃんにも見習って欲しいくらいじゃ(^m^)」
早紀 「らん、らんらら、らんらんらん…」
ナ○シカの……
得手 「ななな、何してるの?(^^;」
蘭菜 「(声だけ変えて)その者、青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし(得手さんに)子供達よ、わしのめしいた目の代わりによく見ておくれ………」
得手 「ナナナ、○ウシカですね(^-^) 懐かしいなぁ! ぼぼぼ、僕、単行本持ってるんですよぉ。 勿論、LDも」
蘭菜 「うわぁ、すごいですぅ〜!コミックスなんてあまり知ってる人が少ないのに〜。ちなみに蘭菜はビデオしか持ってないです〜」
得手 「僕はコミックスの方が凛々しくて好きなんだぁ(o^^o) あとねぇ…アニメ誌に江口寿の描いたピンナップがついててね。まだ部屋に貼ってあるんだ」
蘭菜 「監督もぉ、映画の方は納得できていないんだって、いっていたはずですぅ〜。ならなんでリメイクとかしないんでしょ〜ね〜」
得手 「そうだよねぇ〜! うん…。 でも、映画は映画で好きなんだなぁ」
蘭菜 「蘭菜もですぅ〜。今見ても面白いですよねぇ〜」
ニャン 「あ、小夜ちゃん。ごめんね、遅くなって(=^^=) あれ? (亜矢ちゃんに視線をうつし……)小夜ちゃんのお友達? こんばんわ、琥若璃です。ニャンって呼んでね(=^^=)」
亜矢 「えと…探偵助手の神代亜矢です。家は神社です。小夜ちゃんに料理を教えてもらおうと話していた所なんですよ、ニャンさん……ですか、よろしく。」
ニャン 「こっちこそ宜しくね(=^^=) 小夜ちゃんの料理は、もう絶品なんだよ」
小夜 「もぅ。やめてよお姉ちゃん。恥ずかしいってば。それに私なんてまだまだだし………お店を構えてる源蔵さん達の方が、よっぽど立派だよ。」
ニャン 「美味しさって比べられるもんじゃないと思うの 美味しいって感じられればそれが1番でしょ 小夜ちゃんの料理は間違い無く美味しいの 私がそう感じてるんだから、ね(=^^=)」
小夜 「あ、ありがとう………私もね。お姉ちゃんやみんなが喜んでくれるから、作っていてとっても励みになってるんだよ。」
ニャン 「練習する時は喜んで試食するから、私にも声かけてね(^_-)ミ★」
亜矢 「うん分かった、ちゃんと呼ぶね。」
司 「ニャンさん、胃薬と生命保険の準備はしておいた方がいいですよ。」
亜矢は500円玉を拳に入れて、司を殴る。
ニャン 「だ、大丈夫?」
亜矢 「このぐらいじゃ、人間でも死なないもの、これが死ぬわけないじゃん。『口は災いのもと』ってね(笑)。」
ニャン 「死ぬ死なないの問題じゃ無いでしょう? あなた達がどんな関係か知らないけど、いきなり叩いたりしちゃ駄目よ(めっ)」
司 「……胃薬は、……本当のことだろう。」
ニャン 「御陰さんも、刺激するような事は言わないのっ!!(>_<)/」
亜矢 「むー。ごめんなさい。」
司 「はい、わかりました。」
ニャン 「ん、い〜こい〜こ( ^^)/ナデナデ」
亜矢 「何か、ものすごく、馬鹿にされた気がするんだけど……。」
ニャン 「そんな事ないよぉ 頭撫でられるのって嫌い?(・ ・)ワタシハスキー」
亜矢 「嫌いじゃないけど、やっぱこども扱いは嫌。」
ニャン 「亜矢ちゃんって幾つだったっけ?」
亜矢 「もう15歳、立派な大人よ!」
ニャン 「大人かどうかに年齢は関係ないよ 自分がそう思ってて、ちゃんと責任持った行動が出来れば何の問題もないと思うもん、ね(*^^*)」
亜矢 「責任を持った行動……、まだ出来てるかどうか自信ないなぁ。」
ニャン 「大丈夫大丈夫 あたしだっていっつも皆に迷惑かけちゃってるしね(=^^=)」
ニャン 「にこにこ( ^^)/ナデナデ それじゃ、小夜ちゃんの美味しい料理を私もご馳走になろうかな(=^^=)」
料理を教えてもらう話の続き。
小夜 「良いですよ。私でお役に立てるなら喜んで。亜矢さんは洋食和食、それと中華、どれがお好きですか?」
亜矢 「あえて好きって言うなら、和食かなぁ。やっぱり白いご飯は基本よね。」
小夜 「亜矢さんもそうでしたか。日本に生まれ育ったせいか、私もやっぱりご飯が一番ですね。」
亜矢 「でも、お米をおいしく炊くのって難しいよね。」
小夜 「このあたりのお米は、色々と混ぜていますからやっぱり味が落ちてるんですよね。お米が良ければ、腕はほとんど関係なくなりますから。」
亜矢 「うちの神社の奉納米はいいお米だよ。」
小夜 「神田があるんですか。立派な神社なんですね。」
亜矢 「立派ねぇ、ただのぼろな気もするんだけど。」
小夜 「そんな事云っちゃいけないですよ。古いものを守って行くのはなかなか大変なんですから。」
亜矢 「量多いから、余る分は食べるし。ただ、精米しないといけないけど。司は、ブレンド米の方が安いとか言って、おいしく食べること放棄してるけど。」
小夜 「美味しい物は食べたいですけど、お値段も馬鹿になりませんからね。だから色々工夫したりするんですけど。」
亜矢 「そう、その『工夫』をすると、まずくなるって、あいつは文句を言うのよ。」
小夜 「どういった工夫をしていらっしゃるんですか? よく聞くのは、サラダ油を少し垂らしたり、炭を入れてみる、とかですけど。」
亜矢 「砂糖入れたり、……」
小夜 「そ、それは………(^^; ご飯はそれ自体に甘さがありますから、それ以上の味付けはあまりなさらない方が………」
亜矢 「え、そうなの。ということは私の味付けは大間違い?」
小夜 「主食になるものは、毎日食べても飽きないようにあまり味を付けずに置く方が良いらしいですよ。それだけ、おかずの味が引き立ちますし。」
亜矢 「ふーん、そうなんだ、今度実験してみよう。」
小夜 「………………(^^; あの、よろしかったら今度一緒に料理を作りませんか?」
亜矢 「え、私としては大歓迎だし、うれしいけど。いいの?」
小夜 「はい。私、大抵なら月見荘にいますから。いつでも気軽にたずねてきてください。大勢いる方が、食事も美味しいですから。」
亜矢 「それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな。」
小夜 「ぜひ来てください。お姉ちゃんも喜ぶと思いますし。」
亜矢 「でも、古い物を守りながら生活するのも大変よ。家なんか、改築らしい改築もほとんどしてないしね。」
小夜 「私は、古い家って好きですけど。なんとなく、懐かしい気がして落ち着くんです。」
亜矢 「ふーん、小夜ちゃんって以外と古風なんだ。私も嫌いとは言わないけどね。」
小夜 「古風………そうですよね。私、今の世の中にちょっと付いていけない所もあるしやっぱり周りから見て古くさいですよね。」
亜矢 「あ、ご、ごめん私ひどいこと言っちゃったかも、でも、昔の方がよかったと思えることもあるから、えとえと、とにかくごめんね。」
小夜 「大丈夫です。気にしなくても良いですよ。自分でも、時代遅れだって思ってますから。」
小夜 「座敷わらしなんて、消えゆく種族なんです。」
聞こえないくらい小さな声でささやく。
亜矢 「大丈夫って、全然大丈夫には見えないよ。でも、料理が出来て気だてがいい女の子なんて今時いないんだから、自信持って……、え、今なんて言った?」
小夜 「え、えぇっと………、わ、私みたいな古くさい娘は、きっともう絶滅してしまうくらい数が少ないって、そういったんですよ。」(アセアセ)
亜矢 「そんな古くないよ、大丈夫。それにさっきも言ったけど、そっちの方がいいじゃない。人間やっぱり、思いやりよね。」
小夜 「そ、そういってくださると嬉しいです。」
小夜 「でも私、亜矢さんの様な明るい所も憧れます。」
耕平 「こんばんわ、遅くなりました(^_^;)」
ニャン 「やっほぉ〜(^O^)/」
武虎 「うぃ〜っす(-_-)/」
美樹 「こんばんわ。今日はお招き下さってありがとうございます(*^^*)」
賢三 「おうおう、賑わっとるようじゃのう(^-^)」
耕平 「あ、初めまして。月見荘ってアパートの管理人をしてます月見耕平です。どうぞ宜しく(^-^)」
司 「あ、どうも。探偵事務所を開いている、御蔭司です。よろしくお願いします。みなさん、月見荘の方なんですか?」
耕平 「花咲さん以外は……あ、あと土部さんと深真さんと小夜ちゃんと得手さんも月見荘に暮らしてます。気軽に遊びに来て下さいね(^-^)」
司 「うちの助手も仲良くなってくれたようですし、今度おじゃまにいきます。(笑)」
耕平 「あっ……っと、御陰さん、あの、猫は大丈夫ですか?(^_^;) 遊びに来て下さいって言っといて何なんですが、うちのアパートって猫が12匹住み着いてるんですよ(^_^;)」
司 「それは大丈夫ですよ、それでは、遊びに行きます。」
ニャン 「ニャンだよ(*^^*) ここでアルバイトしてるの。宜しくね(^_-)ミ★」
司 「えーと、ニャンさんと呼んでいいんですか? よろしくお願いします。」
ニャン 「うん、いいよ(=^^=) あ、マスターが呼んでる それじゃ、ゆっくりしていってね(^^)/~~」
武虎 「迅野武虎だ、宜しくな(-_-)/ ……さ、挨拶も終わった事だし……マスター酒だ酒だぁ〜(^O^)/ 駆け付け3杯なんてけちな事言わね〜で、じゃんじゃん持って来てくれよ(^O^)/」
美樹 「あの、(武虎が)無作法で申し訳ありません(^_^;) あ、私は花咲美樹、小学校の教師をしております。今後とも宜しくお願いしますね(*^^*)」
司 「あ、構いませんよ、懐かしい人の事を、彼を見ると思い出します。御蔭 司です、どうぞよろしく。」
美樹 「(武虎を見つつ……)照れてるだけなんですよ 図体ばっかり大きいくせに、人見知りなんかしちゃって(*^^*)クスッ (御蔭さんに視線を戻し……)彼に似てるって……お友達ですか?」
司 「ええ、そうです。あの、うちの助手の親父さんで頑固で融通が利かないけど、照れ屋で不器用だった、あの男を思い出します。(笑)あ、まだ生きてますよ。ただ、ここ2,3年見ないもので。」
美樹 「まあ、素敵な方だったんでしょうね(*^^*)」
ニャン 「美樹さん、お酒お待たぁ〜」
美樹 「あら、ありがと」
ニャン 「ほら、早く行かないと、リネットにとられちゃうよ(^_-)ミ★」
美樹 「目を離すとすぐにこれなんだからヽ(´ー`)ノ それじゃ、御陰さん、ごゆっくり(=^^=)」
司 「それでは。」
ニャン 「御陰さん、飲んでる? 何か持ってこよぉ〜か?」
司 「えーっと、それじゃ弱いお酒をお願いします。」
亜矢 「あれに、酒のませちゃダメ。酒にめっぽう弱いから。」
ニャン 「へ、そうなの?(御陰さんをじろじろ眺めつつ)そんなふうには全然見えないけどなぁ〜 それじゃあ、ソフトドリンクのがいっかな?」
亜矢 「そっちの方がいいかな、まぁ本人酒に弱いことは自覚してるから、酒でも、少しは飲ませてもいいけどね。」
司 「どうかしたのか、二人でひそひそと話して?」
ニャン 「女の子のひ・み・つ(くすくすくす)」
賢三 「物見坂賢三じゃ。占いを生業にしておる。ふむ……お主、何やら女難の相が………否、せっかくの歓迎会で野暮は言うまいて……ふぉっふぉっふぉっふぉ(^ー^)」
司 「易者の方はいつの時代でも一言多いようですな。女難には心当たりはありますが、ないよりかはいいですよ。御蔭 司です、よろしく。」
賢三 「ふぉっふぉっふぉ……言いよるのぉ(^-^) 確かに女っ気が無いのはつまらん……幾つになってもの(^_-)ミ★」
司 「それだけ生きても、女っ気は必要ですか(笑) 若いと言うべきか、年寄りの冷や水と言うべきかどっちでしょうかね(笑)。」
得手 「あっ! こここ、耕平さん…それにニャンちゃん達も! こここ、これで殆どメンバー揃いましたねぇ(^_^)」
ニャン 「あ、得手さんだぁ〜(^O^)/ ごめんね、幹事押し付けちゃって後でう〜んと美味しいスペシャルカクテル作ったげるからごめんしてね(^_-)ミ★」
得手 「いいい、いやぁ、いいんだよぉ。 どうせ暇だったんだし(o^^o)」
源蔵 「やぁっと来おったか! ほれ! 取り敢えず、耕平君にはビール、武虎は日本酒、物見坂さんにはバーボン、お前さんには蜂蜜入りのレモネードええな。 どんどん作るけん、運んでくれ。それと物見坂さん用に新しい空気清浄器入れたけん。 奥の席に案内して、スイッチ入れてやっとくれ! それが済んだら、各テーブルに食いもん運ぶんじゃぞ! 早紀、オーブンのスイッチ! 中火で20分な」
早紀 「ふぁ〜い!」
源蔵 「まぁ〜ったく、武虎は…まだ6時じゃぞ(^^; まぁ、ええわい。 ニャン子の姉ちゃん! 武虎んとこは一升瓶ごと持ってっとくれ!
ニャン 「はぁ〜い <(^-^)ラジャー んじゃね、得手さん、また後で(^^)/~~」
得手 「あっ…う、うん…(寂し気)」
土部 「いいんですか? 何か話したい事があるとかなんとか……言ってませんでしたっけ?」
得手 「つつつ、土部先生〜(^_^; その件は内緒にしといてくださいぃ」
司 「ほんとみんな若いですねぇ。」
得手 「すすす、すみません………まだまだ未熟者で(^_^;」
源蔵 「かっかっか、ええのぉ! 若いもんは!」
得手 「ままま、マスターまでからかわないでくださいよぉ!」
源蔵 「からかっとるわけじゃないさ。 なぁ、御蔭さん」
司 「我々は若い君を応援しているんですよ、ねぇ、源藏さん。で、見てるだけでいいんですか、得手さん。」
源蔵 「その通り!(^m^) まぁ、わしゃ冷やかし半分じゃがな」
得手 「…えぇ! いいい、いいんです。 今は…見てるだけで」
源蔵 「なんじゃい、そりゃ?」
司 「若いなぁ。」
得手 「そそそ、そんな事ないですよ…」
亜矢 「あれぇ〜。な〜に辛気くさくなってるんですかぁ、得手さん。こういうときは〜のまなきゃぁ〜」
得手 「あああ、亜矢さん? も〜、だだだ、誰ですかぁ? こここ、高校生にお酒飲ませたのはぁ(゚o゚;」
土部 「そういえば神代さん、この前学校遅れてきたじゃないですか。佐藤先生が何か言ってましたよ。なにかあったんですか?」
亜矢「え、えーっと、わ、あ、あたしは酔っているから分かりません。(棒読み)そ、そういうことで、失礼します。」
逃げ出す亜矢。
司 「先生、あれは迷惑かけてませんか?」
土部 「いえ、特に私は何もないです」
源蔵 「おっと、花咲さんとやらは初めてだったかな? 飲み物は何にする?」
美樹 「あ、私も日本酒で(*^^*) ニャンちゃん、一升瓶は私のところに持って来てね あの人に渡しちゃうと、あっという間にラッパ飲みしちゃうから」
リネット 「美樹ちゃ〜ん、虎ちゃ〜ん。こっち、こっちだよ〜。ほらほら、早くしろ〜。」
武虎たちはリネットの席に移動する。
源蔵 「おわっ(^_^; 既に出来上がっとるとは…。何事もなければええがのぉ」
源蔵 「耕平さん…ちょっと手伝ってくれんか?(手招き)」
耕平 「なんですか?」
源蔵 「御陰さんのお連れさんは妖怪の存在を知っとるそうじゃけん、ニャン子の姉ちゃんや武虎がしっぽ出さん様に見張ってくれんかな? 実はさっきも早紀の一言で大騒動になりかけてなぁ、難儀しとるんじゃ(^^;」
耕平 「ニャンは僕が引き受けますが……武虎くんは………(^_^;)」
賢三 「な、なんじゃその目は年寄りにあんなやつの子守りを押し付ける気か これじゃから近頃の若い者は……ぶつぶつ」
耕平 「あ、いえ、別に、そんな訳じゃ……(^_^;) えっと、それじゃあ、美樹さんにそれとなく注意するように言っておきます。彼女も”知ってる”人ですから」
アルマ 「コウヘーさぁん(抱きつき) 待ってたわよぉ。さぁさぁ、飲みましょうよ。ね、いいでしょぉ。お爺さん、コウヘーさん、もらってくわねぇ。」
源蔵 「お…おいおい(^_^; 参ったのぉ…。ま〜た一波乱ありそうな状況になってきおったわい」
耕平 「うわっ(゚゚;)// ア、アルマさん……もう酔ってるんですか?(^_^;)」
アルマ 「酔ってないわよぉ。コウヘーさんが来るのを待ってたんだからん。」
賢三 「若いもんは羨ましいのぉ(・ ・)ジー」
ニャン 「賢三爺ちゃん、向こう煙たくないって…………って何やってんのっ!!(>_<)/>アルマ」
アルマ 「あらん。こんばんわ、子猫ちゃん。スキンシップよ、スキンシップ。ね、コウヘーさん(ギュッギュッ)」
耕平 「あ、あの……手をゆるめて………胸が……背中………(赤面)」
アルマ 「いや〜ん、コウヘーさん、可愛いぃ。真っ赤になっちゃって。嬉しいんでしょう(^^)」
ニャン 「き〜〜〜〜っ!!(>_<)/ そっちがその気ならこっちだって……(抱き付きっ!!)」
正面から耕平君に抱きつく。
耕平 「こ、こらっ!! ニャン、離れなさいっ ア、アルマさんもいいかげんにして下さいよ(^_^;)」
アルマ 「もぉ〜、つれないわねぇ。張り合ってても、つまらないし。ねぇ、飲みましょう。ほら、子猫ちゃんも一緒にぃ。」
ニャン 「ふっ〜っ!!」
耕平 「……あっ………ニャン(耳元で)亜矢ちゃんって子、ニャン達の正体がわかるらしいんだ 興奮して耳とか尻尾とか出すんじゃないぞ」
ニャン 「(きっ…と睨んで) 耕平とアルマが興奮させるような事しなきゃいいんでしょ 何よでれでれしちゃって」
耕平 「で、でれでれとは何だよ」
ニャン 「鼻の下が伸びてますよぉ〜だ(>_<)/」」
武虎 「よお、リネット、呑んでっかぁ〜(^O^)/」
美樹 「こんばんわ、リネットさん」
リネット 「呑んでるよ〜。ほらほら、早く座んなよぉ。さぁ、呑んで呑んで(クスクス)」
武虎とリネットの間に一升瓶を持った美樹が座ります。
美樹 「おひとつどうぞ(^-^)」
リネット 「ありがと〜。(コクコク)んん〜、美味しい。ほら、美樹ちゃん、御返杯ぃ〜。」
美樹 「あ、どうも(^-^)」
武虎 「美樹、俺にもおかわり」
美樹 「あ、はいはい……くすくす……なんて顔してるの もう、しょうがないわね(^_^;)」
武虎 「いや〜 いい女にかこまれて呑む酒は格別に美味いっ!!(^O^)/」
リネット 「ホント、単純ね、あなた。そこが可愛らしいんだけど(クスクス)」
武虎 「ん、何か言ったか?」
リネット 「可愛らしいって言ったのよ。聞こえなかった?」
美樹 「うんうん(゚゚)(。。)(゚゚)(。。) 虎ちゃんって可愛いよねぇ〜(*^^*)」
リネット 「うん、可愛い可愛い」
武虎 「よ、よせやい(^_^;)」
美樹 「だからって虎ちゃんに変な事しちゃ駄目だかんね(*^^*)」>リネット
リネット 「変な事ってこんな事かなぁ〜。」
頭を胸に抱き込みます。
武虎 「うぉぉぉおおおおおおっ!! o(^O^*=*^O^)o」
美樹 「いい加減にしなさいっ!! バキッ!!(;-_-)=○))゚O゚)アウッ!」
リネット 「いやね、もぉ〜。ズレちゃったじゃない。」
武虎 「そんなもん、外しちまえ〜 隠してちゃ、もったいないぞ(・ ・)ジー」
そこでフィリスが脱ぎだしてしまい、慌てて駆けつけるリネットとアルマ。二人を目で追う武虎。
武虎 「おっ あああ、あっち凄え事になってるぞ(゚゚;)//」
美樹 「武虎は見ちゃ駄目(>_<)/」