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キャラ雑談『月見荘の歓迎会in喫茶・霧』

 並行してレスが繋がっていく性質上、時系列で並べられていません。
 キャラクターの移動や耕平くんの閉会宣言など前後する部分があります。
 地の文にあたる部分は元の投稿から流用していますので、文体が統一していません。書き直そうと思ったのですが、このキャラ雑談はPATIO史上でも最長なので作業量的に断念しました。

歓迎会のはじまり

耕平 「源蔵さん、今日は宜しくお願いしますね(^-^) あ、ニャン、小夜ちゃん よかったら源蔵さん達を手伝ってくれないかい? たぶん2人じゃてんてこまいだろうし」

耕平 「迅野さん、深真さん お二人は主賓なんですから、こっちの真ん中に座って下さい(^-^) 時期に皆さんいらっしゃると思いますので」

小夜 「うん。それじゃ手伝ってくるね。え〜と、武虎さんの好みはお肉なんだよね。それじゃ、メインはローストビーフにしようかな。確か源蔵さんの所にはおっきなオーブンがあったから、それを借してもらって。」

紅 「あら、あなたが耕平君の言ってた小夜ちゃんね。 私の分もお願いして良いかしら? そうねぇ、あまり好物とかはないんだけど…… 軽いものを少な目に出してくれればそれでいいわ。 必要以上に食べないようにしているのよ」

小夜 「あ、はい。それだけで良いんですか? (う〜ん、武虎さんとは対照的だなぁ)」

紅 「本当はね、何も食べなくても良いのよ 男の子以外わね、ウフフフ」

小夜 「そうですか。わかりました。」

と、普通に受け答えした後、さっきの言葉の意味をのみこんで、「ぼっ」と赤面してしまいます。

土部 「やあ、どうも。大体時間通りでしょうか…」

土部 「源蔵さん、なにか1杯もらえますか?」

源蔵 「先生は濁り酒がええんじゃろ?(笑)」

土部 「あ、助かりますよ。これがないと死んでしまいますからね」

土部 「いやぁ、別の件でもお願いしているのに、今回も場所を提供してもらってすみませんねぇ。人手が足りないようならお手伝いしますから言ってくださいね。(^-^)」

源蔵 「いやぁ、今日はニャンこの姉ちゃんと小夜ちゃんが手伝うてくれとるで大助かりじゃわ(^m^) 先生はゆっくりしとって良かよ。こら、早紀! うろちょろすんじゃ、なか! 邪魔じゃろうが…」

早紀 「えぇぇん…じゃがいもさんが逃げるですぅ…」

土部 「早紀ちゃん、ジャガイモさんは真っ二つにブッタ切らないと、すぐに逃げちゃいますよ。いたずら者ですから。(^-^)」

耕平 「あ、土部先生!! こっちですこっち(^O^)/ えっと 同じ2Fですからもう会われてるかもしれませんがこちらが今度7号室に越して来た”迅野武虎”さん…と それからこちらが1号室に先日越してきた”深真紅”さんです(^-^) あ、深真さん、武虎君 こちらは6号室にお住まいの”土部将信”さん 高校で講師をなされてるんですよ(^-^)」

武虎 「おうっ 宜しくな 先生(^O^)/」

土部 「はい。土部将信と申します。どうぞ、よろしくm(_ _)m」

小夜のお手伝い

小夜 「うん。それじゃ手伝ってくるね。え〜と、武虎さんの好みはお肉なんだよね。」

武虎 「さんきゅう〜 俺の好みを覚えてくれたなんて嬉しいねぇ 小夜ちゃんも手伝いばかりじゃなくて せっかくなんだし、た〜んと飲んでた〜んと食うんだぜ(^_-)ミ★」

小夜 「あ、お構いなく。それよりごめんなさい。生の方が良かったんですよね。そっちの方は、後で用意しますから。」

リネット 「あたいは、美味しい食べ物と美味しいお酒があれば幸せだよ。だから、どんどん作ってくれていいよ。」

アルマ 「そだよ。いつも生のお肉ばかり食べてるわけじゃないし。」

フィリス 「そうですよ。ちゃんとしたお料理だって食べられますから。」

アルマ 「でも、フィル姉、この前太ったぁって騒いでなかった?」

フィリス 「余計な事言わないで・・・(ほっぺをキュッ)」

アルマ 「痛いイタイ! ゴメン、もう言わないから!」

フィリス 「分かれば宜しい。」

小夜 「はい。すぐに作りますから。ちょっと待ってて下さいね。」

ニャンと紅

ニャン 「あ、ますたぁ あたしねあたしね ハチミツ入りミルク1つぅ〜(=^^=)」

源蔵 「あいよ…」

耕平 「こら、ニャン ちゃんと挨拶しないか 1号室に越してきた”深真紅”さんだ」

ニャン 「………知ってるもん (・ ・)ジー」
無言の会話『遊び半分で耕平に手ぇ出したら許さないんだからね』

【ニャンが警戒するわけ】
耕平が紅を月見荘に案内したときの様子をニャンは隠れて見ていた。その時の二人の態度から、このような反応をしている。


紅 「あら?何時私のことを知ったのかしら? でも、挨拶はしてないわね。始めまして、ニャンちゃん。 …………うふふふ、言いたいことはちゃんと口に出して言ってね」

ニャン 「はじめまして、ニャンですm(..)mペコリ」

ちらりと耕平に目をやり、こちらを気にしてない事を確認すると小声で…

ニャン 「耕平の事、どう思ってるの?」

紅 「どうしてそんなこと聞くのかしら? もしかして……覗き?」

ニャン 「うん この間、深真さんが越してきたとき途中までだけど……」

紅 「途中まで……ふぅん、てことはその後は見てないわけ? うふふふ……そうなの。見てないの……」

ニャン 「うん…… あなたが耕平の事を好きで、耕平があなたを受け入れるのならあたしは祝福する……ううん、しなきゃいけないの だってあたしは……」

頭をあげ紅をきっ…と鋭い眼差しで睨んだあと

ニャン 「でもね これだけは覚えておいて もしも…もしも……耕平(の心)を傷つけたりしたら絶対に許さないんだからねっ!!」

言うだけ言うと、珠樹を抱いたまま席を離れ厨房に駆け込み、水道の水でバシャバシャと顔を洗う。

【月見荘の猫たち】
珠樹や霜月は月見荘に住み着いている猫。


源蔵 「ん? ニャンこの姉ちゃん…どうしたんじゃ?」

ニャン 「ううん…なんでもにゃいの…… あ、ますたぁ この子にミルクもらっていい?」

源蔵 「あ…あぁ、良かよ…。 ちょっと待っとってな…」

紅は「仕方ないわねぇ」といって席を立つと、ニャンの後を追って厨房に行きます。ポケットから赤色のハンカチを取り出すと差し出しました。

紅 「分かってないわねぇ。あれはただの初めての挨拶よ。後で彼に聞いてみれば分かるわ。それにね、あなたが傷つけたくないんだったらあなたが守ればいいじゃない。どうしてそう素直に言えないの?」

ニャン 「あたしは……耕平の…お父さんも……お母さんも………守れなかった……あたしに……耕平を守る資格なんて……ない……」

紅 「あなたの事情は私には分からないわ。でもね、これだけは言っておくわよ。あなたは強い。だったら前にできなかったことは今やればいいでしょ」

ニャン 「……あ、ごめんね 変な事言って へへへ そだよね 昔が駄目だからって今も駄目なわけじゃないもんね 今は一人じゃないし みんないるし」

ニャンの顔にゆっくりと照れたような笑顔が戻ってきます。

ニャン 「ねぇ、深真さんって言ったっけ? ありがと(=^^=) あ、あたしの事はニャンって呼んでね」

紅 「じゃあ、ニャンちゃん、私のことはローザって呼んでくれる? 紅って呼ばれるのはなんだか硬くていやなのよねぇ もちろん、呼んでくれる人によるけど、ね、ふふ(^^)」

ニャン「ローザ? うん、いいよ ローザね(=^^=) んじゃ、戻ろっ、ローザ」

源蔵と賢三 早紀とドッチェ

賢三 「………月見荘も賑やかになったもんじゃ(シミジミ) お嬢ちゃん お代わりを貰えるかのぉ?」>早紀ちゃん

源蔵 「すまんですのぉ(^m^; 今、お持ち…」

土部 「早紀ちゃん、ジャガイモさんは真っ二つにブッタ切らないと、すぐに逃げちゃいますよ。いたずら者ですから。(^-^)」

早紀 「らじゃ〜! ツケを払ってお仕置きよん! 早紀ソード! 半ケツ切りぃ〜〜〜!」

派手な音を立てて、おジャガの横に刺さる包丁。刃すれすれの所に現れるドッチェ。

ドッチェ「…(殺されるところじゃった)」

【じゃがいもが逃げた理由】
いたずら者の小人ドッチェが透明化してじゃがいもを転がしていた。


源蔵 「こら、早紀っ!(ほっぺをピシッ!) 何べん言うたら分かっとぉ! 刃物を玩具にしたら危ないじゃろがぁ!」

早紀 「ふ…ふぇ〜〜〜〜ん、ご免なさいですぅ(ToT)」

源蔵 「(抱き!)よしよし…もう泣くな、早紀。 分かりゃええんじゃ…、分かりゃ。早紀はええ子じゃけえ、もう包丁で遊んだりせんよな(なでなで)」

早紀 「うん…。 早紀、もうしないですぅ」

源蔵さんのエプロンを掴んで…ちぃぃぃぃぃん!

源蔵 「………」

ドッチェ 「まったくもってゲンゾーの言うとおり。気を付けんかい!サキ!」

早紀 「あっ! どちぇさん、こばわ(こんばんわ)ですぅ(^-^)/ どちぇさんもイッキで真っ二つが良いですかぁ?」

ドッチェ 「ふん!サキごときにわしは捕まらんぞ!真っ二つにしたければ捕まえてみろ!」

透明化して逃げます。

早紀 「あう〜! チョコくださいな〜!(←「ちょこざいな」と言いたかったらしい) ごぉぉぉぉるでぇん、はま〜!(蝿叩きをゲット)」

ドッチェが消えた辺りを叩くが、ドッチェには家具を門として瞬間移動する能力がある。

ドッチェ 「わはは!どこを見ておる。ここじゃ、ここじゃあ〜!!」

早紀 「は…早い! 流石、珍型(新型)…」

ドッチェ「ふふふ…まだまだじゃのう。100年はや…(バシッ!)」

セリフの途中に早紀ちゃんの「はえたたき」がヒット。

早紀 「ゆうちゃん快適、屁の用事、清酒現金ルルが効く、ですぅ」

早紀とドッチェのドタバタは続く…

賢三 「やれやれ……」

源蔵 「すまんですのぉ…あの通り出来の悪い娘で苦労しとるんですわ」

賢三 「いやいや 言動はちょっと幼いかもしれんが、オーラは実に澄んでおる よい娘御をお持ちじゃな(^-^) おっと自己紹介がまだじゃったな。 ワシは物見坂賢三。お前さんがたと同じ出身じゃ。 占いを生業にしておってな、何かあったら相談にのるぞい。」

源蔵 「したらアンタも妖怪な? 先生(土部さん)に聞いちょったで、月見荘の住人は妖怪ばかりって事ぁ知っちょったが…。 おっと失礼…わしも自己紹介ばせんとな(^m^; わしゃ、その昔に退治された鬼じゃ。 今はどう言うワケか甦ってこの姿の元になった男の望みであの娘を見守っちょる。」

賢三 「ほう…鬼とな……なるほどなるほど…お主の中には鬼骨が眠っておるようじゃ ふむ…封印は……ほうほう……娘御殿……… いや、失礼 娘御を想う気持ちがお主を眠りから蘇らせたと言うわけじゃな」

源蔵 「どうやらそのようじゃな…。 目に入れたら勿論痛い…じゃが、それでもええっちゅうぐらいわしゃあの娘が可愛いんじゃ…。おっと、すまんな…親馬鹿じゃのぉ、わしも…ハハハ」

源蔵 「しかし、人間の”想い”っちゅうのは凄まじいもんじゃなぁ…。上手くは言えんが、わしゃ甦ってからっちゅうもの、その源蔵っちゅう人間になっちまったような気がするんじゃ…」

賢三 「そうじゃな ワシは主人に愛され大事にされた為に自我をもった水晶玉じゃ 昔々の事じゃがな 主人の魂が入り込んだわけでは無いのに、何時の間にか主人と同じ姿、同じ考え方をするようになってしもうた。これも想いのなせる業かのぅ」

源蔵 「まぁ、確かにその”想い”のお蔭で、わしらは今こうしてここにおる事が出来とるのかも知れんな…。人間にも悪いヤツはぎょうさんおるが、ええヤツもそれ以上におる筈じゃ…。ええ人間は守るに値する…何かあった時にはお互いに連絡を取り合って、一人でも多くのええ人間達を守ってやりたいもんじゃのぉ」

【わし……じゃ】
特徴的な話し方の三人が偶然揃ったパート。話し方の設定は似ているが、キャラクター性が全然違うのが面白い。


京志郎と玲依奈と紅

京志郎と玲依奈がやってくる。
「よう」「こんばんわ」
二人はすでに盛り上がっているみんなにそれぞれ挨拶した。

耕平「お久しぶりです、京志郎さん、玲依奈ちゃん(^-^) こちらのお二人が今度月見荘に新しく入居した”深真紅”さんと”迅野武虎”さんです。」

京志朗「太ったか?耕平」

京志朗は真顔でそう言うと、”深真紅”さんと”迅野武虎”さんに「京志朗だよろしくな。」
不愛想にそう言うと、空いてる席にどっかりとす割り込んだ。その京志朗の頭をお辞儀させるように玲依奈が頭を押さえて言った。

玲依奈 「すいません。ほらちゃんと挨拶してよ〜 私は玲依奈です。こっちの不愛想なのが京にぃ…京志朗です。仲良くしてあげて下さい」

紅 「よろしくね。京志朗君って格好いいわねぇ。二人はどういう関係なのかしら?」

玲依奈 「京にぃと私は…‥いいじゃないの」

京志朗 「ま、そういじめるな。それとこいつは人間だからな」

紅 「いじめてるつもりはないんだけどね。まぁ、いいじゃないの。その子の本当の気持ちも考えてあげてみたら?」

ふと目を合わせる二人。玲依奈はあわてて目線をそらすが京志朗はしばらく見ている。

京志朗 「本当の気持ち…か、そうだな深く関わりすぎた…かな」

後半は独り言のようにつぶやく京志朗を怪訝気に玲依奈が振り返った。京志朗はそんな玲依奈の頭をぐしゃっとすると玲依奈がぷうと膨れた。

紅 「要は、その子が幸福になれるかどうかでしょ。深く関わりすぎたなら、ちゃんと責任持つべきだと思うわ。……ごめんなさい、ちょっと差し出がましかったかしら?」

京志朗 「それができれば一番いいのだが…‥ いや、気にしないでくれ。ちょっと昔を思い出しただけだ。そんなことより酒でも飲まないか」

紅 「ふふ、そうね。変な話ばかりじゃつまらないものね。それに、あなたと飲んだら、お酒が更においしくなりそうだし」

京志郎と玲依奈と源蔵

京志郎と玲依奈がやってくる。
「よう」「こんばんわ」
二人はすでに盛り上がっているみんなにそれぞれ挨拶した。

源蔵 「いらっしゃい(^m^) おっ? 二人共始めてみる顔じゃな。わしゃ、この店の主人で松宮源蔵言うんじゃ、宜しくな。狭い店じゃけんど、遠慮のぉくつろいじょって…。呑むもんは何がええんじゃ?」

京志朗は軽く源蔵に挨拶すると自分にはロックと玲依奈に烏龍茶を頼むと不愛想に去っていく

玲依奈 「どうもすいません。悪気はないんです、 いつもあんな感じなんです。ホントにホントにごめんなさいです」

玲依奈は源蔵の前で一人ぺこぺこしている

源蔵 「ええ、ええ…気になさるな。お嬢ちゃんが謝る事はねぇんじゃ。あん男が悪いヤツじゃねえっちゅう事は目を見りゃ分かるけん。ほい、ロックと烏龍茶。悪いがご覧の通り手がいっぱいでの。 持ってってやってくれると、助かるんじゃがな」

玲依奈は源蔵のところへ戻ってくると、

玲依奈 「すいません、私も何か手伝えることありませんか?」

源蔵 「ええって…”手がいっぱい”っちゅうても手に負えん程じゃねぇけん。折角来たんじゃけぇ、ゆぅるりと楽しんでもろうた方がおっちゃんは嬉しいんじゃ(^m^)」

早紀 「ふわぁぁぁぁ…パパリン…早紀は眠いですぅ…」

源蔵 「んな!? すまん! 嬢ちゃん、ちょっとこの子を寝かせてくるけぇ、注文があったらメモ取っておいてくれんか?」

【早紀の弱点】
早紀は寝ると地蔵の姿に戻ってしまう。


玲依奈 「任せて下さい。あぁそんなに急ぐと階段踏み外しちゃいますよぅ」

しばらくすると、源蔵さんが降りてきます。

源蔵 「ふぅ…何とか間に合ったわい(^m^; おぉ、嬢ちゃん…玲依奈さんと言ったかいのぉ? いや、すまなんだな。あの娘…早紀っちゅうんじゃが、寝つきが良すぎてのぉ…何処でも寝ちまうもんでなぁ…すまなんだ」

暗(風飛)と土部

風飛「ここが喫茶・霧カァ? 歓迎会……う〜ん、この姿で行ったら怪しまれるカァ。みんながみんな妖怪じゃないカァ……仕方ないカァ」

それからしばらくして12,3歳ぐらいの男の子が1人、喫茶霧の扉を開けました。

男の子 「すいませ〜ん、ここで月見荘の歓迎会やってるんですかぁ?」

【暗(くらき)】
風飛の人間体。仲間内にも秘密にしている。紅の弟という事にしている。


暗 「姉さんっ!!もう、待っててって言ったのに先に行っちゃうんだから。おかげで入ろうかどうか迷っちゃったよ」

紅 「あら?忘れてたわ。ごめんごめん」

暗 「はぁ、ちょっとでも格好いい男見るとすぐ何でも忘れるんだから」

紅 「仕方ないでしょう。それが私なんだもの。どう、暗(くらき)も私に好かれてみたい?」

暗 「僕は遠慮しとくよ。僕なんて姉さんの眼鏡にはどうせかないっこ無いんだから」

紅 「ふうん、なら仕方ないわねぇ」

土部 「おや、深真さんの弟さんですかぁ。」

暗の前にしゃがんで、手を差し出します。

土部 「土部と申します。どうぞよろしく」

暗 「土部先生だよね。姉さんと同じ学校で働いてる人。こっちこそよろしくね」

風飛 (ボクカァ。土部先生(笑))

土部 「とりあえず、なにか飲みますか?」

暗 「うん、なにか冷たいものが欲しいなぁ。走ってきたから喉がカラカラなんだ……あっ忘れてた。僕、深真暗です。姉さんとはあんまり似てないって言われるんだけど」

土部 「まぁ、兄弟だからって似ていると決まっている訳ではありませんよ。…源蔵さん、ジュースかなにかありますか?

源蔵 「あいよ…」

土部 「今日はお酒ばっかりですから…暗くんはお酒は飲めませんよね?」

暗 「うん、未成年だからね ところで、お酒ってどんな味がするの?」

土部 「ちょっと飲んでみますか?」

土部 「よっと…」

カウンターのイスに座らせて上げます。

暗 「ありがとう、土部のおじさん」

暗 「ちょっとだけ……o(^^)oワクワク う〜、何か苦い〜」

紅 「子供が飲むものじゃないわよ、日本酒は。洋酒を飲みなさい。あれは子供でも飲んでるからね」

源蔵 「あいよ、坊主。桃は身体が冷えねぇそうだから夜に飲むならぴったりだ…ねぇ、先生(^-^)」

土部 「へぇ、良く知ってますねぇ…そうなんですか。」

暗 「ねぇねぇ、土部のおじさんって学校で一体何教えてるの?」

土部 「歴史です。でも生徒にはあまり受けはよくないようですが…人間の歴史は実に様々な事を教えてくれるんですがねぇ」

暗 「ふぅん、歴史ね〜。僕にはよく分からないや。僕は昔のことより今のこと。あっ、けど、昔があって今があるから……う〜ん、わかんない」(笑)

土部 「そりゃあ、昔の事より今の方がずっと大切です。でも昔の自分があるから今の自分もこうなんだ…なんて考えるよりも、昔の自分はこうだけど、今の自分はこうなってる…って自信を持てるようになりたいですねぇ。歴史は国にしろ個人にしろ必ずあるものですが、それを過去や現在、未来と分ける事はできないはずです。すべて一つの流れです。そういう視点で歴史を見ていけば、学ぶ事も多いのです。人間の歴史は私達に…」

一人で語りつづける土部をよそに…

暗 「うわぁ、このジュースおいしい! ねぇねぇ、おじさん(源蔵さんのことです)、どうやったらこんなにおいしいのが作れるの?」

源蔵 「日頃の研究と飲んでくれる人への愛情…ってトコかのぉ(笑) 料理なんてもんは、とにかく美味しいもんを食べさせて上げたいって気持ちがあれば、どんどん上手になるもんじゃなかろうかとわしは思うがの?(^m^)」

暗 「そっかぁ、僕は食べてるばっかりだから全然知らなかったや。おじさんはいつもいつもそういう風に思って料理をしてるんだね。僕、この店、すんごく気に入っちゃった(^^)」

源蔵 「ありがとな(^m^) 良かったら時々遊びに来とくれ。 うちは喫茶店ちゅうても食べ物もようけぇ扱っとるし、近所の坊主どもも時々遊びに来るけん小学生料金っちゅうのがあるでな(笑)」

暗 「うん、じゃあ、近くに来たらまた来るね。僕、お小遣い厳しいんだ」

源蔵 「ボンは月見荘に住んどるんじゃったかな? それならツケでもええでの(笑)」

暗 「残念だけど、僕は月見荘には住んでないんだ。住んでるのは、姉さん。ほら、あの紅姉さんだよ」

源蔵 「おぉ、あの真っ赤な姉ちゃんな…。 確か土部先生と一緒で学校の先生とか言っておったか? いや、しかし…色っぽいのぉ(^m^)」

暗 「でも、あんまり姉さんの言葉に乗っちゃうと、いいことは起こらないよ。十分気を付けた方がいいと思うなぁ。でも、まぁおじさんなら心配ないけど……」

源蔵 「わしだってまだまだ現役じゃぞ…おっと、ボン相手にこう言う事を言ってはいかんのぉ(^m^; まぁ、なんじゃ…死んでしもうたが、わしにも昔はかみさんがおったで、そう安々と間違いは起さんて(笑)」

暗 「それが起こっちゃうのが紅姉さんだからね〜 おじさんがもっと若かったらどうなってたかわかんないよ」

源蔵 「かっかっか。 ボンはマセとるのぉ」

暗 「あれ?姉さん、どうしたの?」

紅 「ちょっとね……土部先生、また一人でぶつぶつ言って……学校じゃないんだから、こんなところで講義なんて初めても意味がないのにねぇ。土部先生!……せっかくの歓迎会なんだからもっと楽しまないといけないわ」

土部 「・・・・・・(ぶつぶつ…)はえっ? お、おお!深真さんじゃあないですか。やあ、こんばんは。」

紅 「こんばんは、じゃないですわ 全く、すぐにこれなんだから……そうだから授業で生徒に飽きられるんですよ」

土部 「そうそう、そこが問題なんですよねぇ。(私はとっても楽しいんですが)深真さんはどんな所に気を付けてます?」

紅 「そうねぇ、私は別に気を付けていることなんてないんだけど。それでも生徒は私の授業に真剣になっているのは何故かしらね?」

土部「やっぱり、人徳ですかねぇ…」

紅 「あら?私が聞いた限り土部先生の評判も悪くないですわ。むしろ私なんかよりは人徳があると思いますの」

土部「そうでしょうか…ふむ、そういうモノなんですかねー」

紅 「そう言うものですって。人徳もその人の気付かないところで生まれるもの。男の子に対する、密かな女の子の恋心と一緒ですわね」

【梓南高校の七不思議の一つ】
デブ中年で服装もダサい土部先生(あだ名は"つちぶ〜")だが、女生徒に人気がある。
真相は、土部の周囲の男性が美男子揃いで人気者のため、彼らと接点を持ちたいと思っている女生徒から間接的に慕われているため。


霜月と暗

霜月 「にゃ〜にゃ〜(なんかいい匂いがするぅ〜)」

足にスリスリしてます。

暗 「う〜ん、何かくすぐったい。……ヨイショっと、よしよし」

霜月 「ゴロゴロゴロ……(きもちいいにょ〜) なぁ〜ご?(にゃんでだろ? ふ〜ひのにおいがするぅ)」

暗 「ニャァ、ニャァ(どうしてだろうね?霜月)」

霜月 「にゃあにゃあ?(あたしたちのことばがしゃべれるの?) にゃっ!!(すごいすごい) にゃ〜お?(もしかしてふ〜ひのともだち?)」

暗 「ふにゃぁ(そうだね、風飛の友達だよ) にゃ(霜月のことは風飛から聞いたんだ) ふ〜にゃご〜(仲良くしてあげろっていわれてるんだ、よろしくね)」

霜月 「ふにゃっ!!(よろしくにゃっ!!(=^^=))」

紅 「暗、その猫は? 確か、月見荘の近くで見た気がするんだけど?」

霜月 「にゃ?(あのめすだれ? てき?)」

暗 「フニ〜ヤ(違う違う。あれは僕の姉さんだよ) フニャ?(どうして霜月、そんなに怒ってるの?)」

霜月「ふにゃっ(くらきとおなじにおいしないもん) ふにゃにゃっ(きょうだいなんかじゃないもん)」

暗 「ニャ〜(もう、仕方ないなぁ) ニャニャ(あれは本当の姉さんじゃないんだ) フニャァ(人間の世界にはいろいろあるんだよ)」

霜月 「にゃあ(ふぅ〜ん たいへんにゃにょね) ふにゃにゃあ(ねこのせかいは、おいしいごはんとすきなあいてとぽかぽかのおひさまなのよ(=^^=))」

暗 「ニャ(霜月は気楽だよねぇ) フンミャ(あっ、そういえば僕もそんなに苦労してないや)」

闘也と歩美

歩美 「闘也、どうしてあんたは、そう時間にルーズなのよ。」

闘也 「いいじゃんか、遅れたって皆まだ集まってないって。」

歩美 「そうじゃないでしょう! きっちり行かなきゃ、皆さん待ってるかもしれないじゃないの。ほら、早く!」

闘也 「はいはい。」

中へ。

歩美 「お待たせしました。遅れてすいません。」

闘也 「ちわ〜ッス。」

闘也 「深真先生、何でここにいるんスか?゙(・_・)アセアセ」

歩美 「あっ、深真先生。どうしたんですか?」

紅 「どうしたの?って聞かれても困るんだけど……最近、私、月見荘に引っ越したの。そう、あなたたちもここの人たちと知り合いだったのね。これから何回も顔会わせるかも知れないわね、学校以外でも」

闘也 「そ、そうですね・・・。」

歩美 「(小声で)何、赤くなってんのよ。」

闘也 「・・・う、うるさいな・・・。」

紅 「うふふふ、2人とも仲がいいわね」

闘也 「こんな時にそういう事言うのやめて下さい!」

ニャン 「あぁ〜 闘也君も歩美ちゃんも来てくれたんだぁ〜o(^-^)o はれれ? ローザとお知り合い(・・?)」

歩美 「ええ、深真先生は、私達のクラスの英語を担当してるの。」

紅 「私はこう見えても教師なのよ。生徒の顔は覚えてるわ。今回はそれだけじゃないけどねぇ。ところで、ニャンちゃんはどうして2人と知り合いなの?」

ニャン 「ふにゃ ローザって学校の先生だったんだ 闘也君にも教えてるの?」

闘也 「一応、教えてもらってます。」

紅 「1年生の英語は半分のクラスだけ私が教えてるのよ。その中に闘也君のクラスもあるの。闘也君、しっかり勉強してる?もうすぐテストでしょ」

ニャン 「んとね 変な奴に襲われたとこを助けてくれたの(=^^=) 闘也君、強いんだから」

紅 「まぁ、まるで正義のヒーローね、ふふ」

闘也 「あの時は、ニャンさんも手伝ってくれたから。」

歩美 「(霜月を見つけて)イヤーーーーー!! ねこ、猫、猫、ネコ〜〜〜〜〜( ( ( (((;゚゚)ノ」

闘也の後ろに隠れて、恐がります。

歩美 「(霜月を指差し)そ、それどっかにやってよ〜〜〜・・・(>_<)」

霜月 「(きょとんとした表情で)ふにゃ?(うるさいめすね なにいってんの?)」

暗 「どうしたの?って霜月が聞いてるよ、そこのお姉ちゃん。霜月は何にもしないから大丈夫。ね!霜月、ニャァ(怖がること無いよね?)」

歩美 「猫は駄目なの〜〜〜。恐いの〜〜〜(;o;)」

闘也 「ごめんな。このお姉さん、猫が苦手なんだ。少し離れてくれないかな?」

歩美 「ネコ、やだよ〜(ToT)」

闘也 「わかった、わかったよ。奥に行こうゼ、そうすりゃ猫も来ないゼ。」

歩美 「うん・・・。」

闘也に手を引かれて奥へ。

霜月 「ふにゃあっ(あたいこわくないもん)」

暗 「ね、霜月、……って、あれ? お兄ちゃんたち、どこ行くの〜? う〜ん……なんだか猫が嫌いなのかな? 仕方ないなぁ。ニャ〜(霜月、怒られるといけないからあんまり近付かないでね)」

奥にいる珠樹を見つけて・・・

歩美 「いや〜〜!! そこにも猫がいるよ〜〜〜! 何でこんなに猫がいるの? やだよ・・・(;_;)」

闘也 「大丈夫だよ、別に恐くないって。来たら俺がぶっとばしてやるからさ。」

歩美 「うん・・・。」

紅 「闘也君、いい感じじゃない。なんだかんだ言っても二人の仲は引き裂けそうにないわねぇうふふふ……」

闘也 「(慌てて)そんなんじゃないですってば!!」

暗 「わっ!」

と、暗君が背後からぬっと現れて脅かす。反射的に出した拳は暗に受け止められます。

暗 「お兄ちゃん、驚いた? でも、危ないなぁ、いきなり殴りかかってこないでよ」

闘也 「悪いな、反射的に出るんだよ。それと、こういう事はあんまりしちゃ駄目だぞ。」

暗 「僕ねぇ、子供の時からこう言うこと大好きなんだ。だからやめろって言われてもすぐには直んないよ」

闘也の心の声 「俺の拳を受けるなんて、怪しいガキだな。こいつも妖怪なのか・・・?」

暗 「どうしたの、お兄ちゃん。そんなに難しい顔して?」

闘也 「いや、何でもないよ。」

暗 「………気になる、気になる、気になる ホントにホントになんでもないの?嘘ついてないの?」

闘也 「嘘なんてついてないよ。」

暗 「ふぅん、そっか〜。考えてみれば、僕を騙したって意味ないもんね。ゴメンね、お兄ちゃん、変なこと聞いて。でねでね……ちょっと耳貸してよ」

闘也 「ん? 何だ?」

暗 「……お兄ちゃん、紅姉さんとどこまでいったの?」

闘也「(一瞬の内に赤くなって)こ、子供がそんな事聞くな!」

拳骨を頭にゴーン。

暗 「いたたた…… お兄ちゃん、いきなり何するの? でも、そんなに慌ててるってことは……そういうことなんだね」

闘也 「悪かったな、殴っちまって。でも、おまえが変な事聞くのが悪いんだ。」

暗 「別に変なことじゃないもん。紅姉さんにとったらそんなこと別に珍しくないもん。こんなことするんだったらお姉ちゃんに言っちゃお〜っと」

闘也 「ああ、またな。」(お姉ちゃ=紅だと思っている)

暗 「あれ〜?ホントにいいのぉ? そこにいるお姉ちゃんに後で言ってもいいのぉ?」

闘也 「え? あ、それだけはやめてくれ。」

暗 「え〜、良かったんじゃないの〜? ずるい、ずるい。お兄ちゃんの嘘つき〜」

闘也 「それとこれとは話が違うんだよ!」

暗 「どれとどれのこと〜?」

闘也 「もういい加減にしろ。」

耕平の閉会宣言。

【耕平の閉会宣言】
耕平 「え〜と ちょっと聞いて下さ〜い そろそろ時間も時間ですし、乾杯して第一次の締めにしたいと思います(^-^)
 皆さん、グラスは持たれましたか? では……
 深真さんと迅野さんの月見荘入居と皆さんの新たな出会いを祝して
 かんぱ〜い( ^^)/□☆□\(^^ )」


暗 「仕方ないなぁ。 あっちでもうこの会は終わりって言ってるし……今日のところは許してあげるよ」

闘也 「・・・・・・。歩美、終わりだってさ。帰ろう。」

歩美 「・・・うん。」

暗 「じゃあ、ばいば〜い。僕も帰らないとね」

闘也 「気をつけて帰れよ。」

ハービー三姉妹

壮年の男性と美女三人が入ってきました。
男性はカウンターにいる源蔵さんに近づいて行き、話し掛けます。

鵬 「(小声で)あなたが、このネットワークの元締めですね。私、長城ネットの元締め、鵬 康介と言います。あなた方が新しくネットを作ると聞きまして、できればこの三人も所属させていただきたいと思いまして。君達、挨拶をしなさい。」

フィリス 「フィリス・ハーピネスです。よろしくお願いします。」

リネット 「リネット・ハーピネスだ。よろしくな!」

アルマ 「リン姉、ちゃんとした方がいいよ。」

リネット 「よ、よろしくお願いします。」

アルマ 「私、アルマ・ハーピネスです。よろしくおねがいしますね。」

フィリスと土部

土部 「どうぞ、よろしく。今日は月見荘の歓迎会なので人間の友人達も来てますから、詳しい話は後にして楽しんでください。」

アルマ 「そうですか・・・。では、その話は後にして、今、何してるんですか? ここで。」

フィリス 「ちょっと、アルマ。人の話しはちゃんと聴きなさい。歓迎会を行ってるんですよ。」

アルマ 「カンゲーカイ?」

土部 「a welcome partyって事ですよ」

アルマ 「ああ、ナルホド! よく分かりました。」

フィリス 「失礼ですけど、貴方のお名前をお聞かせ下さいませんか?」

土部 「おっと、失礼しました。私、土部と申します。m(_ _)m」

フィリス 「私はフィリス、フィリス・ハーピネスと申します。今後ともよろしくお願いします。あそこにいる二人が私の妹のリネットとアルマです。」

土部 「フィリスさん…ですか?こちらこそよろしく。普段はどんなお仕事をなさっているのでしょう? 私は高校で歴史を教えているのですが。」

フィリス 「私、これでもファッションデザインの仕事をしてますのよ。鳥をモチーフにしたデザインですけれど、それほど有名ではないんで、お知りにならないでしょうね。」

土部 「はぁ…どうもすみません。知らないです。」

【フィリスのブランド】
そこそこ有名。土部はただファッションに無関心なので知らなかっただけ。


フィリス 「いえ、気になさらないでください。私もそれほど有名じゃない方が何かといいんですよ。」

フィリス 「それじゃ、私達も飲みましょうか。土部さん、今飲んでいるのは何ですの?」

土部 「これは日本酒で”南大関”って言うんですよ。白く濁ってますが未完成とか、変な物が混じってるわけじゃないので御心配無く。」

フィリス 「そうですの。少しいただけます?」

フィリス 「フー、変わった味がしますわね。」

土部 「でもワインなどと同じ醸造酒なんですよ。素が違うだけで。ビールとかの方がお好みですか?」

フィリス 「ビールもいただきますけど、私はワインが一番好きですね。このお酒もワインと同じものなんですか。」

土部 「一部のワインのように、置いておけばおくほど美味しくなる日本酒というのもありますから。」

フィリス 「そうですの、それは知りませんでした。一度いただいてみたいですわ(^^)」

土部 「じゃあ、今度一緒に飲みに行きましょうか。新宿にあるんですよ。いろんなお酒を置いてる所がね。」

フィリス 「嬉しいですわ。日本に来て間が無いものですから、これからも色々と御教授お願いします m(_ _)m」

土部 「そうですか?じゃあ…」

フィリス 「ウフフ。土部さんってせっかちなんですね。」

土部 「いや、この街のお店って、あっという間に無くなってたり移転してたりするので油断できないんですよ。やはり私たち程、時間を持ってないからでしょうかね…」

フィリス 「そうですわね。人は私達とは違う時間の流れの中で生活してます。でも、ある意味羨ましいですわ。」

土部 「確かに…そうですね。」

フィリス 「そんな人間達の想いで生まれた私達も、人の一部じゃないでしょうか?」

フィリス 「フゥー、少し暑くなってきましたね。」

胸元をパタパタします

土部 「お酒を飲まれたからでしょう。…すこし外の風にあたりに行きますか?」

フィリス 「そうですわね。少し風に当たってきます。」

上着を置いて外に出たフィリス。その上着を持って土部は追いかける。

フィリス 「あら、中で飲んでいてくださって構わなかったのに (^ー^)ニッコリ」

土部 「いやいや、夜ともなれば外は冷えますよ。」

「星が見えますわ」「おや、珍しい」なんて会話をしているうちに、店内では耕平くんの閉会宣言。

土部 「あ、なにか付いてますよ…」

フィリスさんの左肩にゴミが付いていたので、取ろうと手を伸ばす。ちょうど右側にいた土部さんはフィリスさんの肩に手を回すような格好になります。
気がついたフィリスは寄りかかってきて、土部はびっくり。

土部 「あ、あの…?」

と、店内から武虎や得手など皆が出てくる。

土部 「(小声で)フィリスさん、皆さん出てきちゃってますよ…」

フィリス 「フフフ、そうみたいですわね。(身体を離して)じゃあ、今夜はここまでですね。」

フィリス 「あっ、そうですわ。今度、楽しみにしていますわ(ウィンク)」

フィリスを見送って。

土部 「見かけによらず、ノンベエさんなんですね…」

【土部の気持ち】
朴念仁の特徴はないので恋愛感情に疎いわけではない。ただほとんどの周辺人物は義務感の対象であって恋愛の対象として見た事がないのである。
要はお父さん的、保護者的な立場に立っている。そのためフィリスの言葉の裏の意味については考えていない。


源蔵とハービー三姉妹

源蔵 「は…はうど〜ど〜? 外人の嬢ちゃん達ヾ(^m^; ん? 日本語分かるんか?(やれやれ助かったわい!) わしゃぁ、源蔵じゃ。 先生も言っとる通り、今日は宴会じゃで、ゆるりと楽しんじょってな(^m^)

フィリス 「一応、勉強しましたので大丈夫ですわ。変じゃありませんか? 先生がちょっと変わった人だったので心配なんですの。」

源蔵 「おーらい、おーらい。 問題なしじゃ(^-^)」

フィリス 「ありがとうございます。あの方の教え方では心配で。」

源蔵 「鵬さん、言うたかな? あんたも取り敢えずゆっくりしとって」

鵬 「いえ、そう言うわけにも行かないんですよ。私どもも問題を抱えてまして・・・。今日はここまでと言う事で。彼女達を頼みます。それじゃ。」

源蔵 「なんじゃ、お主も大変じゃのぉ…。 気ぃ付けてな…。 何かあったら電話するんじゃぞ…」

鵬 「すみません。それでは、失礼します。」

リネット 「エンカイって何だ?」

アルマ 「リン姉、そんな事も知らないの?」

リネット 「何だよ、じゃあアルマは分かるのか?」

アルマ 「エンカイって何、フィル姉。」

フィリス 「ハァ(溜め息)宴会って言うのは、お酒やお食事をしながら、皆さんで楽しむ場の事ですよ。」

アルマ 「だって、リン姉(^^)」

リネット 「・・・(・・;)」

源蔵 「…まっ…まぁ。 楽しく話してりゃ言葉もどんどん覚えるじゃろう。今夜は貸し切りじゃけん、ゆっくりしてってな」

リネット 「ありがと。じゃあ遠慮なく飲ませてもらうよ。」

アルマ 「よろしく〜。」

武虎とハービー三姉妹

武虎 「なんともこりゃ……奇麗な姉ちゃん達だなぁ…… おっと、こうしちゃおれん」

武虎 「よっ 俺ぁ武虎っつ〜んだ(^-^) 姉ちゃん達も月見荘の関係者なのかい? え? 違う? まあ、そんな事はどうでもいいや せっかく知り合ったんだし、向こうで一杯やろうぜ(^-^)」

リネット 「いっぱい飲ませてくれるのか?」

アルマ 「リン姉、その『いっぱい』じゃないよ。『一杯』だよ。」

リネット 「『一杯』だけ〜。」

武虎 「んなけちくせ〜事、言わねえって一杯でも二杯でも三杯でも、呑めるだけ呑もうぜっ(^O^)/」

リネット 「おっ、あんたも、いける口かい? 何だか良い感じじゃないか、じゃあ飲もうよ。」

武虎 「よっしゃ 飲もうぜ いい女と飲む酒は格別に美味いしな 奇麗な美人三姉妹にかんぱぁ〜い…とくらぁ(^O^)/」

アルマ 「リン姉、羽目はずしちゃダメよ。」

リネット 「わかってるよ。あたいはあんたの方が心配だけどね。」

アルマ 「何よ、それ〜!」

耕平「よ…予算が……(^_^;)」

リネット 「ケチケチしないで、ドッと行くよ!」

アルマ 「お代はリン姉が持つって言ってるし・・・。(耕平の手を取り)私達は向こうで飲みましょ!」

耕平「え?…あ、ちょっと………」

取り敢えず引っ張られて行きます。

武虎とリネット

武虎 「よっしゃ 飲もうぜ いい女と飲む酒は格別に美味いしな 奇麗な美人三姉妹にかんぱぁ〜い…とくらぁ(^O^)/」

リネット 「かんぱ〜い!」

リネット 「プフーー。やっぱり、お酒はいいなぁ。」

武虎 「おっ いい飲みっぷりじゃね〜か(^-^) ほれほれ(空いたグラスにお代わりをそそぐと)」

リネット 「ありがと。(そのままグビグビと飲みます)カァ〜、おいしいねぇ。あんたも飲みなよ(と武虎のグラスに返杯します)」

武虎 「さんきゅ〜(もちろん一気飲み) なあなあなあ、それにしてもあんたらみんな奇麗だなぁ(^-^) この近くに住んでんのか?」

リネット 「(更に飲みつつ)ありがと。でも、そんな事言ったって何にもでないよ(と言ってニッコリ微笑みます)」

リネット 「この先にあるマンションに住んでるんだ。日本の家はせまいなぁ。前住んでたとこの半分ぐらいしか広さが無いよ。」

武虎 「へぇ〜 そりゃ大変だなぁ 俺も前に住んでたとこは今の100倍は広かったぜ(^-^) 地面には青々とした草木が茂っててよ、空は毎日色んな色に変わったりしてよ(^-^)」

リネット 「あんた、それって野宿じゃないのかい? 色々苦労してんだね、あんたも。」

武虎 「苦労? 苦労なんてしてないぜ 俺にとっちゃどっちかって言うと今の生活の方が窮屈かな まあ、我慢するだけの価値もあっけどよ(^-^)」

リネット 「ふ〜ん。そんなに価値ある物ってなんだい?」

武虎 「決まってんだろ(^-^) 美味い酒に、いい女……山ん中じゃ滅多にお目にかかれないぜ」

リネット 「フフ、あんた、そんな事ばかりなのね。でも、自分に正直な人って好きよ(^_-)ウィンク」

武虎 「もうちっと考えて喋れってよく言われんだ いきなりバッチーンってひっぱたかれる事もあるんだぜ」

リネット 「それは、あんた。ストレート過ぎるのよ。気をつけないと、警察に捕まるよ(笑)」

武虎 「知ってっか? よくテレビで取り調べ中にカツどんとか出てるけどよ あれ食ったら後で請求されんだぜ(^-^)」

リネット 「カツドン? なにそれ、食べれるの?」

武虎 「食った事ね〜のか? 飯の上にとんかつ…まぁ豚肉のフライを卵と出汁で煮たのが乗っかってんだ 結構いけるんだぜ(^-^)」

リネット 「うん、食べた事ない。今度、食べさせてね。」

武虎 「おうっ(^-^) 今行ってる現場の近くにやたら美味いカツどん食わせてくれる店があんだ。今度一緒に行こうぜ」

リネット 「いいわね。その時は誘ってね(ウフ)」

耕平の閉会宣言。

武虎 「なに? もう終わりかぁ? これからって時によぉ んじゃよ、今度電話入れっから番号教えてくれっか?」

リネット 「いいわよ。携帯でいいかしら。番号は・・・。010−○○○−○○○○よ。来年から番号が変わるそうだから、気をつけてね。」

武虎 「010−○○○−○○○○……とφ(..)mメモメモ んじゃな(^^)/~~」

リネット 「ええ、バイバイ。」

耕平とニャンとアルマ

アルマ 「お兄さん、なんて名前? 歳は? 彼女いる?」

ニャン 「名前は耕平 歳は24歳 彼女はここにいるの(>_<)/」

耕平 「(苦笑しつつニャンの頭をポンポンと叩き)そ〜ゆ〜事になってるらしいです(^_^;)」

アルマ 「じゃあ、まだ正式って訳じゃないんでしょ? ねぇ、コウヘーさん。」

耕平 「ちょ、ちょっとアルマさん、困りますよ(^_^;)」

耕平 「こ、こら、ニャン お前まで…(^_^;)」

アルマ 「そんなに照れなくてもいいじゃない、コウヘーさん。」

耕平 「いてっ!! こら ニャン 何すんだよ(^_^;)」

ニャン 「耕平ったら鼻の下デレデレなんだもん」

耕平 「それはお前が身体を押し付けてくるから……って、ちょっとアルマさん、何処触ってんですか(>_<)/」

得手たちが店に入ってくる。

ニャン 「あ、得手さん達だ(=^^=)」

耕平 「(ほっとした表情で)あ、ちょっと挨拶してきますので」

アルマ 「あ〜あ、行っちゃったぁ。あんたがいらない事するから、もう台無しじゃない。マスター、お酒頂戴!」

源蔵 「あいよ!」

ニャン 「あたしじゃないもん あなたが変な事するから行っちゃったんだもん(・ ・)モン」

アルマ 「私は、別に変な事してないわよ。」

アルマ 「(ニャンの顔をじっと見て)あなた、結構いい顔してるはね。ウフフ・・・。」

ニャン 「うにゃん(゚゚;)//」

ニャン 「ア、アルマさん、どうしたのかにゃ?(^_^;)」

アルマ 「あら、逃げなくてもいいじゃない。わたしは、あなたとも仲良くしたいのよ。色んな意味で、ウフフ。」

ニャン 「あ、あのね(^_^;)アセアセ アルマさん? あたしもアルマさんとは仲良くなりたけど……きゃっ(>_<)/ あああ、握手……じゃないみたいね(^_^;)ドーシヨー」

アルマ 「どこ見てるの。(と言いつつ、あいた手でニャンの顔をこっちに向かせます)やっぱり、いい表情してるわ。その心の中を映す瞳、ウフ、恐い? 大丈夫よ、優しくしてあげるから。」

ニャン 「アルマさん……目が怖いよ………(^_^;) あっ そそそそそうだ あたし、厨房のお手伝いしないと ごめんね、アルマさん それじゃっ   スタコラサッサ...○o。._♀」

アルマ 「逃がさないわよ(゚ー゚)」

ニャン 「逃げてにゃい逃げてにゃい(^_^;) あたしは厨房のお手伝いしなきゃいけないの アルマさんはお客さんなんだからそこに座っててにゃ」

アルマ 「そうはいかないのよ(゚ー゚)ニヤリ」

耕平の閉会宣言。

ニャン 「あ、お終いだって アルマさん、ね、お終いだって……だから放して〜(>_<)/」

耕平 「こらこら、いつまでもじゃれてないで……片付けを手伝ってくれよ アルマさんもニャンをからかうのはいい加減にして下さい」

ニャン 「そんじゃ、片付け手伝ってくるね...ヘ(;゚゚)ノ」

アルマ 「あの娘かわいいわ〜。私のネコちゃんにしたいわ。」

アトリエ三人組

喫茶「霧」の前に、大阪からやってきた三人組の姿があった。

奈美 「いいの、ホントにお邪魔しても。」

真 「別に構わないだろう。一度は一緒に事件を解決した中なんだから。」

アニー 「そうデース。楽しい事は共有しないとイケないデース。奈美、スマイルスマイル。ぶすっとしてちゃダーメよ。」

アニーが扉を開け中へ。

アニー 「ハロー、エヴリワン。アフター ア ロングターイム、お久し振ーりネ。」

真 「よう!」

奈美 「こんばんわ。」

源蔵 「(やれやれ、また外人連れかい…まったく東京っちゅうトコは肩が凝るのぉ(^m^; まぁ、よか…言葉さえ通じればお客さんはお客さんじゃ) いらっしゃい。」

土部 「やあ、来てくれましたか。」

奈美 「お久し振りです。」

土部 「以前の事件以来ですね…おひさしっ…」

アニーが抱き着いてきたので中断。

アニー 「オゥ! ミスター土部。」

土部 「ア、アニーさん。お元気でしたか?」

アニー 「アイム ファイン。げんき元気デース。」

土部 「はぁ、そ、それはよかったです。」

アニー 「オゥ、ミスター土部、元気ないデス。どうかしましたか?」

土部 「いえ…別になにもないですよ」

欧米風の挨拶に驚いている。

土部 「あ、アニーさんもなにか飲みますか?」

アニー 「サンキュー、ミスター。(コクコク)フゥ〜、おいしいデース。」

土部 「お、おお…いける口ですねぇ。あ、これ、漬物です。おつまみにどうぞ。」

アニー 「サンキューデース。(ポリポリ)フシッギな味がしますデスネ。」

土部 「私はピクルスの方が変わった味だと思いますが」

アニー 「そうデスか? ワタシはそんな事思わないデスけど。」

土部 「それにしても突然の抱擁でびっくりしました……(独り言)」

アニー 「ただのスキンシップデース。ミスター土部ももっと楽しみまショー(笑)」

土部 「楽しむ…というと…ブツブツ」

アニー 「ドウしましたか、ミスター?」

土部 「うーん、やっぱり遊園地でしょうかねー?」

アニー 「チバにあるのに、何故、トウキョウって言うんでショーカ?」

土部 「そりゃあ、もちろん。東京って付いた方が見栄えがいいじゃありませんか。でも、どうせ行くなら花やしきのほうが良いとおもいますよ。」

アニー 「ハナヤシキ? フラワーハウス? オオサカにも菊人間って言うのがありマース。それと、同じようにハナで家を飾るデスか?」

土部 「浅草にある遊園地ですよ。ジェットコースターがすごく恐いんです。近所の民家すれすれの所を通過するので。お化け屋敷とかも有名ですねー。たまにやるんですが、恐いんですよ。」

アニー 「オウ! それは、楽しそうです。一度、行ってみたいデース。」

土部 「じゃあ、その時は皆さんで一緒に行きましょうか。」

アニーは真の方をちらりと見て溜め息をつく。
土部はその視線を追い、それから店内を見回して状況を見て取る。

土部 「源蔵さん…あれ? おや、玲依奈さん…源蔵さんは? …ふむ、なるほど。では玲依奈さん、水を一杯もらえませんか?」

土部 「アニーさん、これ、真くんの所に持っていって上げたほうが良さそうですよ。」

アニー 「ホワット? 何デスか?」

真が怪しいカクテルを飲んでむせます。

アニー 「オーマイ!」

と言って、真の所に行きます。

真と奈美と紅

真 「(゚-゚ )( ゚-゚)キョロキョロ 」

土部 「今日は由美さんは来てませんよ。」

真 「( ̄▽ ̄;)ガーン 来てないのか・・・。」

土部 「そんなに会いたかったのなら、この後で女王蜂に行ってみたらどうです。いらっしゃるかもしれませんよ?」

真 「こっちにも美人はたくさんいるから楽しくやりましょう(^^)」

土部 「そうですねー。…でも由美さんよりも恐い人がいますから気を付けて」

真 「由美ちゃんより恐い人? そりゃ面白そうだな。」

真は、紅さんの所へ

紅 「あら、はじめまして 私は今度新しく月見荘に越してきた深真紅よ。よろしくね。うふふふ……(なかなかいい男ねぇ)」

真 「初めまして、黒崎 真です。よろしく。(なかなかの美人だ)」

紅 「じゃあ、真君って呼ぶわね。ところで、こんなところに座ってさっきの周りにいた子たちはほっといていいの?」

真 「ああ、別に良いですよ。ほっといたって。これだけ人がいるなら勝手にするでしょう。深真さん、何か飲みませんか? 話はそれからゆっくりとしましょう。」

紅 「ふぅん、それは楽しみだわ。じゃあ真君、私のために何か頼んでくれない? 私に似合う飲み物をね(^_-)ミ☆」

真 「(下から上へと視線を動かして)マスター、ブラッディ・マリー作れます? それを、深真さんに。俺には、ソルティ・ドッグを。あなたは、紅い色がお似合いでしょうから、どうです? なかなかなもんでしょう(笑)」

紅 「う〜ん、いいわね。私が一番好きなものよ、ありがと(^^) 紅い色もブラッディ・マリーもね。(じっと真君の顔を見つめて)あなたは何色が好き?やっぱり黒かしらねぇ? だったら、紅と黒っていい組み合わせだと思わない?うふふ」

真 「フフ、そう思いますか? 俺もそう思ってたんですよ。(自然に紅さんの手を握って)情熱的な女性は好きですよ。」

紅 「奇遇だわ。私もあなたみたいな男性が好みなのよ。二人の出会いに乾杯 そして、これからのお楽しみに、ね。うふふふ」

真 「それは嬉しいなぁ。俺も、あなたみたいに魅力的な女性と飲むのは久しぶりですよ。」

紅 「まぁ……ありがとう。でも、私なんか、あなたの前にいるとすごくくすんじゃうわ」

真 「そんな事無いですよ。あなたが一番輝いてますよ。」

奈美 「楽しそうじゃない。真。ま、今日はパーティーだしね。カクテルおかわりあげるわ。あたしの奢りで。」

真 「おぅ、サンキュー。ちょうど無くなったとこなんだ。」

紅 「…………そういえば私もそろそろ足りなくなってきたわね」

奈美は真っ赤なカクテルを渡し、真はそれをあおる。

真 「ガハッ、ゴホッ、おま、ゴフッ、えなぁ〜、何だよ・・・グフッ、これ!」

奈美 「フフン(゚ー゚)、いい気味よ!」

紅 「真君、大丈夫? もう、せっかくいいところだったのにねぇ

奈美 「それは、じゃましてごめんなさい!」

紅 「それにしてもあなた……確か奈美ちゃん、だったかしら? 何を入れたのか知らないけれど、あんまりだわ」

奈美 「ただのウォッカです。隠し味にた〜くさんタバスコを入れましたけど!」

紅 「あなたの気持ち、分からないでもないけど……うふふ」

奈美 「あんたみたいな女(ヒト)にわかって欲しくないです!」

アニーが水を持ってやってくる。

アニー 「マコト、大丈夫デスか? ドリンク イット!」

真 「ガハッ、あ、ありがとう・・・アニー(ゴクゴク)」

アニー 「ナミ! ひどいデス! 何もこんな事しなくてもイイじゃナイデスか!」

奈美 「な、何で、アニーに怒られなきゃならないのよ・・・。」

アニー 「マコト、苦しんでマス。」

奈美 「自業自得よ。」

アニー 「大丈夫デスか? マコト・・・。」

真 「大・・・丈夫だよ・・・アニー、少しむせただけだよ。」

アニー 「マコト、ワタシ心配デース・・・。」

真 「ちょっと、トイレ行ってくる・・・。」

紅 「非道い言いようねぇ。もうちょっと素直になった方がいいと私は思うけど……」

奈美 「誰に誰が素直になるんですか!」

紅 「あなたが彼に、よ。決まってるでしょ。うふふ……」

奈美 「何、馬鹿な事言ってんのよ、あんた! 何で、あたしがそんな事しなきゃならないのよ!」

紅 「本当のことが言うのが恥ずかしいから、でしょ。ムキになって否定するのは、肯定しているのと同じことよ」

奈美 「・・・・・・。」

赤くなって、そのまま何も言わず厨房に戻ります

トイレから真達が帰ってきました

真 「ひどい目にあったよ。ありがとう、アニー。」

アニー 「そんなことナイデス。それにしてもナミ、ひどい事シマース(- -メ)」

紅 「大丈夫だった真君? あの娘の言ってたとおり身体強いのねぇ」

真「ああ、これでも吸血鬼の血を受け継いでるんでね。」

紅 「じゃあ、私と同郷人ね。こう見えても私はイギリス出身なの」

真 「俺のお袋は、ルーマニアにいたんだ。」

紅 「そうなの……私も昔はヨーロッパ内を旅してたことがあるからルーマニアには行ったことがあるわ」

真 「いいとこなんだけど、爺ちゃん、婆ちゃんがうるさいんだよなぁ・・・。」

アニー 「マコト・・・、この人誰デスカ?」

真 「そうか、アニーはまだ知らなかったんだっけ。月見荘に越してきた深真 紅さんだ。」

紅 「よろしくね。うふふ……これじゃ奈美ちゃんも大変だわ」

アニー 「何故、ナミが大変デスカ?」

紅 「ふふふ……何故かしらね。ところで、あなたはどちら出身かしら?」

アニー 「ワタシは、アメリカから来ました。オオサカの大学にリューガクしてマース。」

紅 「(日本語がちょっとおかしいわね。まぁいいけど)じゃあ、よろしくね。私はこの近くの梓南高校で英語を教えている深真紅よ」←英語で

アニー 「そーデスカ。ミスター土部と同じ学校デスカ。」←日本語

アニー 「郷に入ったら、郷の知り合いって言いマース。」

紅 「『When in Rome , do as the Romans do.』を日本風に言ったら、『郷にいらば郷に従え』よ」

アニー 「オゥ! そうデスカ。今度から気をつけマース。」

紅 「もし、よく分からない日本語があったら教えてあげるわ」

アニー 「オゥ! その時はお願い致しマスデございますデス。」

紅 「なんだか今すぐに始めた方がいいような気がするわね」

アニー 「ソーデスカ? ワタシそんな事ないと思うデース。」

紅 「そういうことは人に言われなければ気付かないものよ。まぁ、あなたが良ければそれでいいかも知れないけれど」

アニー 「ワタシが、習ったのはちゃんとした人からデース。オカシイデスか?」

紅 「ちゃんとした人に習っても、それを自分の物にしてさらにそれを自分で発展させないと意味がないわ」

アニー 「分かった様な、分からない様な。ムズカシイデス。」

紅 「要は、勉強は自分勝手にやめるな、ってことよ」

アニー 「ノー! ワタシ、勉強やめてマセーン! これでも、イッショウケンメイやってマース。」

紅 「でも、これから先はどうなるか分からないでしょう? そういうときのための言葉よ」

アニー 「この先って、どういう「サキ」デスカ?」

紅 「未来のことよ。あなたが今よりも勉強をした未来のこと」

アニー 「ソーすると、何かイイコトあるデスカ?」

紅 「聡明な人は、いろいろなことができるようになるわ。もちろんどういう風に聡明なのかによるけれどもね。あなたにも夢があるでしょう。それを為し得ることもそうやってできるようになるのよ」

アニー 「ソーメイ? オゥ! わっかりマシタ! そデスネぇ。ワタシにも、その為にも、ネヴァーギブアップね!」

紅 「頑張ってね。私も応援しているわ。諦めてはダメよ。夢を実現させるためにはね」

アニー 「ワタシの夢? う〜ん・・・何でショウカ?」

紅 「そんなのは自分で見つけるものよ。まぁ、でもそう口に出していても、その人の夢ってのはすでにあるものなのだけれどねぇ」

アニー 「ウ〜〜〜〜ン・・・。」

紅 「でも、そんなに簡単に分かるものじゃないわ。けれど、以外と近くにあるものだったりするのよ」

アニー 「ソデスネ。じゃあ、ジミチィに探すデース。」

紅 「そうね、そのうち分かると思うわ。あなたの心にあるその夢を……」

アニー 「イエ〜ス。ワタシ頑張りマース!」

魅那と冬夜

喫茶「霧」前にて。

魅那 「あ、ここだわ。はぁ、やぁっと着いたぁ〜。うわ、すでに盛り上がっちゃってるじゃない。」

冬夜 「誰かさんが地図を逆さに見てる事にもっと早く気付けば、こんなに遅れる事も無かったんだけどな。」

魅那 「う゛、わ、悪かったわよぅ。でも仕方無いじゃない。貴方が住んでるアパートなんて、訪ねたの初めてなんだから。少しくらい、迷ったって………。イジイジ」

冬夜 「俺は別に来なくたって良かったのに。大体月見荘の歓迎会なんだろ?本来なら俺は無関係だし。」

魅那 「そんな事言わないでよ。良いじゃないの。若…いえ、京志朗さまも来ているはずだし。この際私達のバンドの紹介って事に…して……。ど、どうしたの?」

冬夜 「本音を言え。」

魅那 「………ごめんなさい〜。1人だと躊躇っちゃって〜。」

冬夜 「そんなこったろうと思った。大方、また京志朗に言い寄る女を防ぎたかったんだろ?」

魅那 「だってだって〜。ニャンちゃんの話だと、すっごい美人揃いらしいんだもの〜。私、負けちゃうかも知れないし〜(泣)」

冬夜 「やれやれ。はっきり告白すれば良いのに。」

魅那 「そっそんな事出来るわけ無いじゃない!若様と私とじゃ身分だって全然違うし、それに私の事なんて、好きになってくれる訳、無い………。」

冬夜 「はぁ(タメイキ) わかったわかった。もう良いから。中に入るぞ。しゃんとしとけ。」

魅那 「うん。わかった。ゴメンねホント。」

そして中へ。

魅那 「こんにちは。遅ればせながら初めまして、ですね。斎魅那(いつき みな)と申します。京志朗さん、冬夜さんを連れてきました。」

冬夜 「初めまして。冬夜です。皆さんとはネットが別ですが、どうぞよろしく。」

魅那の声を聞くと京志朗は片手をあげて

京志朗 「ああ、ここだ。」ぶっきらぼうに

いそいそと席に着く魅那。さりげなく玲依奈さんと反対側に座る

魅那 「済みません遅くなって。あら?そういえば綾音ちゃんは?」

京志朗 「さすがにこのメンバーでは呼べないだろう。ま、うすうす感づいてるかもしれないがな」

魅那 「そうですか。バンドのアピールをする良い機会だと思ったんですけどね。全員そろっていなくても良い訳ですけど。」

魅那 「それより、また飲んでますね。飲酒運転は駄目ですよ。」

冬夜 「お前に限って、事故を起こすなんてへまはしないと思うがな。」

玲依奈 「魅那さんは何にしますかぁぁぁ」

魅那 「あ、玲依奈ちゃんありがと。私、アップルティーがいいな。」

こっそり耳打ち。

魅那 「京志朗さんを狙ってる女性を近づけない様に、協力お願いね。」

冬夜 「俺にはコーヒー。ブラックで頼む。」

得手と美耶と武虎

得手 「着いたよ。 ここが今日の会場。 この前話した喫茶・霧」

美耶 「やっぱり、わたし…お邪魔じゃないですか?」

得手 「みんなそんな事気にしないよ…逆に歓迎してくれるんじゃないかな?」

美耶 「じゃ、ニャンさんにも会いたいし、引っ越してきたって言うオーガーさんも見て見たいし…ちょっとだけ…」

得手 「オーガー?」

美耶 「あれ? 得手さんはまだ会ってなんですか? 確か武虎さんって…」

得手 「げっ…! そそそ、そっかぁ…。 もう一人の人とはまだ会ってないんだけど、今日の主役の一人は武虎君なんだった(^_^;」

美耶 「どんな人なんですか?(^-^) ニャンさんは凄く力持ちで、優しそうな人だって言ってましたけど…」

得手 「ちちち、力持ちってのは当たってると思うけど、優しいって言うのはどうかなぁ?(^_^; 初めて会った人とやっちゃ…いやいや、できちゃ…これも違うなぁ…」

美耶 「はぁ?」

得手 「とにかくぅ(^_^; 初めて会った人とも物怖せずにハキハキと会話の出来るヤツって感じかな?」

美耶 「いい人なんですね、きっと(^-^)」

得手 「いきなり人の部屋に入って来なきゃね(^_^;」

美耶 「…得手さん、また鍵もかけずにHなビデオ見てたんじゃ…」

得手 「ちちちちちち、違うって(>_<)/(ホントはもっと凄い事なんて言えないよなぁ…(^_^;) それにぃ! 美耶ちゃんが来た時に見てたのは水着シーンの参考にする為のアイドルのイメージビデオでしょうに(>_<)/」

美耶 「その参考の為のビデオをでへでへ〜って鼻の下を伸ばしてみてたのは何処の誰でしたっけぇ?(^-^)」

得手 「美耶ちゃん…最近、リカさんに似てきたんじゃ…」

美耶 「う〜ん、影響を受けてないって言ったら嘘になりますかねぇ。 リカさんに得手さんの事、色々教わりましたし…ふふ(^ー^)」

得手 「ねねね、ねぇ?(^_^; ななな、なんか変な事言わなかった? リカさん(゚o゚;」

美耶 「前に襲われかけたって言ってましたよ、リカさん。 得手さんは酔うと人格が変わるから気を付けろって(笑)」

得手 「いいいいいい、いや…あああ、あれは…その…だって…(゚o゚;」

美耶 「わたし、それを聞いてやっぱり得手さんも男の子なんだな…って思いました(笑)(急に真顔に戻る)…ね…ねぇ、得手さん…? 得手さんはやっぱり…ニャンさんと…その…そう言う事したいなって、いつも…思ってるん…でしょ?(・ ・)」

得手 「そそそそそ、そんな! いつもじゃないよ!(^_^;」

美耶 「いつもじゃなくても…やっぱり思ってるんだ…(・.・)」

得手 「そそそ、それはさぁ…だだだ、だって…すすす、好きなんだもん…」

美耶 「そうですよね(^-^) 好きなら普通なんですよね、きっと」

得手 「ととと、とにかくぅ! 入ろ! ねっ(^_^;」

美耶 「はぁ〜い! 得手さん…変な事聞いちゃってゴメンなさい(_ _)」

得手 「べべべ、別にききき、気にしてないよ…(o・・o)」

美耶 「わたしはちょっと気にしちゃったかな…(.. )」

得手 「えっ?(・・)」

美耶 「ううん。 何でも無いの!(o^^o) 入りましょ!」

得手 「…う、うん…。 こんばんわ〜」

中へ。

得手さんと美耶ちゃんを目に留めた耕平君はほっとした表情で席を抜け出し、出迎えます

耕平 「あ、得手さん、美耶ちゃん、いらっしゃい(^-^) いや〜丁度いいときに来てくれて助かりましたよ(^_^;)」

得手 「はぁ?(・.・)」

美耶 「こんばんわ(^-^) すみません…部外者なのに…。 うわぁ、本当に賑やかですねぇ! 皆さん、楽しそう(o^^o)」

得手 「あ…こここ、耕平さん。 遅くなってご免なさいm(_ _)m

美耶 「すみません…得手さん、またリカさんに”駄目だし”されちゃって、さっきまで仕事してたんです(^_^; 折角の歓迎会なんだからせめてスーツに着替えて、髭くらい剃ったら?って言ったんですけど、”間に合わないから”って…」

得手 「みみみ、美耶ちゃ〜ん(^_^; 余計な事言わないでよぉ〜(/_;)」

美耶 「だってぇ…私は見慣れちゃってますけど、今日の得手さんのカッコ…どう見ても歓迎会に出席する社会人のカッコじゃ…(^_^;」

得手 「ししし、仕方ないじゃん(^_^; 寝てるトコ叩き起こされて速攻で来いって言われちゃったんだもん…」

美耶 「それにしたって、もうちょっとちゃんとした…」

得手 「みみみ、美耶ちゃ〜ん…お願いだからそれ以上、リリリ、リカさんみたいな事言わないでよ〜(^_^;」

美耶 「リカさんじゃなくても言いたくなりますよ〜。 ねっ、耕平さん?」

耕平 「格好なんて気にしなくていいですよ そんなに気取った集まりじゃありませんし……得手さんらしくていいんじゃないかな(^-^)(フォローになってない?(^_^;)) それより、こちらへどうぞ 新入りさん二人を紹介しますよ」

得手 「ほほほ、ほら…耕平さんもああ言ってるじゃない(^_^;」

美耶 「も〜! そう言うカッコの方が”得手さんらしい”ってトコに問題を感じたりしないんですか?(^_^;」

得手 「ううう、うん…別に…」

美耶 「ニャンちゃんに嫌われちゃったって知りませんからねぇ〜だ!」

得手 「ニャニャニャ、ニャンちゃんはカッコの事なんて何も言わないもん」

美耶 「はいはい…分かりました! 私はもう何も申しません!」

得手 「ななな、何もそういう言い方しなくても…(^_^;」

美耶 「ほら…ちゃんとついていかないと…耕平さん、言っちゃいましたよ」

得手 「あっ…う、うん」

先ずは紅さんのところへ。

耕平 「こちらが1号室に越してこられた深真紅さんです 深真さん、8号室にお住まいの得手公雄さんと、彼の友達の桜美耶さんです。宜しくお願いしますね(^-^)」

得手 「あっ…どどど、どうも得手です(_ _)」

美耶 「得手さん…鼻の下、伸びてる…」

得手 「そそそ、そんな事ないって(^_^;」

次いで武虎君のところに。

耕平 「迅野さん、こちらが……」

武虎 「よおっ ナニの傷はもう治ったのか?」

得手 「うわっ! たたた、武虎君! 頼むよ〜。 そそそ、その件はまた別の機会にヾ(゚o゚;」

美耶 「得手さん、何処か怪我したんですか?」

得手 「いいい、いや…何でもないの…何でも(^_^;」

武虎 「ん?」

後ろの美耶ちゃんを見るなり、得手さんの肩に手を回しぐいっと引き付けて、

武虎 「おいおいおい 誰だ あの可愛い娘は? お前のこれ(小指を立てる仕種)か? なんだなんだ もてね〜みたいな事言ってやがったくせに、ちゃんと女がいるんじゃね〜か(^ー^)コノコノ」(笑)

得手 「そ…そそそそそそ、そんなんじゃないよ!(>_<)/」

美耶 「(くすくす)始めまして、桜美耶です(^-^) 得手さんと同じ会社で働いてます。 だから、得手さんとは…先輩・後輩の仲…ですね。 武虎さんってもっと怖い感じの人かと思ってましたけど、凄く面白くて優しそうでホッとしました。」

武虎 「えっ そうかい?(^-^ゞテレテレ 俺は迅野武虎だ ヨロシクな(^_-)ミ★」

と言って美耶ちゃんの手をとって握手。軽くひっぱり、よろけた所を素早くキャッチ。

武虎 「すまねぇ…ちょっと力はいっちまったか……それにしてもあんた、可愛いな(^-^)」

美耶 「やぁ〜ん、そんな…可愛いだなんてぇ。 でも、お世辞でも嬉しいです…なんか照れちゃう(o^^o)」

得手 「みみみ、美耶ちゃん?(^_^;」

美耶 「わぁ…武虎さんの腕って凄く太いんですねぇ(^-^) 今度のゲームのパーティーの蛮族出身のファイターって感じ!」

得手 「あああ、あの…もうそろそろ離れた方が…(゚o゚;」

美耶 「あの…今度、写真撮らせてください! ブレストプレートつけたところと…出来たら…そのぉ…上半身裸の…きゃん、恥ずかしい(o^^o)」

得手 「ねねね、ねぇ。 聞いてる?(^_^;」

美耶 「あっ…すみません…嫌だったらいいですから…」

得手 「おおお、お〜い…ヾ(^^ ) あちゃぁ、駄目だこりゃ…」

武虎 「写真? 写真ってあのピカッって光って小ちゃな絵になるアレかい? それぐらいの事ならいつでもいいぜ(^-^) なんなら今脱ぐか?」

耕平 「武虎さんっ!!」

武虎 「じょ、冗談だよ(^_^;) ところで、ぶれすとぷれ〜とって何だ? あんたの頼みなら何だって聞いてやりたいけどよ、俺、それ知らね〜んだ(^_^ゞポリポリ」

耕平 「(コホン)武虎さん…そろそろ美耶ちゃんを放してあげたらどうです?」

武虎 「ん? なんで? (美耶ちゃんに視線をずらし)嫌かい?」

美耶 「え? あっ…や、やだぁ〜! 私ったら抱き付きっぱなし…(o・・o) ご免なさい、武虎さん…。(するりんっと抜け出します)けど、すっごい包容力ですねぇ(o^^o) 武虎さんみたいな人が彼氏だったら、私抱かれたまま眠る癖が着いちゃいそう(笑)」

武虎 「眠くなったらいつでも抱っこしてやるぞ 慣れてるからな(^-^)」(石になった早紀ちゃんを霧まで運んでるとこを思い出してるみたいです(笑))

美耶 「え…あ…やぁ〜ん(o^^o) やっぱりモテモテなんですねぇ、武虎さん。私はいいですよぉ〜!」

得手 「みみみ、美耶ちゃんって武虎君みたいな人が好みだったの?」

美耶 「そう言うワケじゃないですけど…、包容力のある男の人ってとっても魅力的だと思います」

得手 「ふうん」

美耶 「そうそう! 話の途中でしたよね(^_^; (くるんと武虎君に向き直り) ブレスト・プレートって言うのは、胸につける鎧の事なんです。 真田さんに頼めば一週間くらいで作ってくれると思いますから、ホントに宜しくお願いしますね。 うちの会社、貧乏なんでモデル代とかは出せないでしょうけど、お食事くらいは私のお給料で何とか…」

武虎 「胸に付ける鎧って……乳あての事か(・_・?) でも、あれってよ 女が付けるもんじゃね〜のか? まあ、付けてくれって言うなら構わね〜けど(^_^;)」

美耶 「乳当て…?」

得手 「ぶぶぶ、ぶらじゃ〜…の事じゃないかなぁ?(o・・o)」

美耶 「やぁ〜ん! 違いますよぉ! やだ、もぅ〜武虎さんったら冗談ばっかりぃ(笑)」

得手 「冗談で言ってるんじゃないと思うなぁ…(^_^;」

美耶 「えっ…?(^_^;」

耕平が閉会宣言。

武虎 「おっ もうそんな時間かよ んじゃさ、その乳あてが出来たら連絡してくれよ 俺、電話持ってね〜からさ、月見荘かこいつ(得手さんを指差し)に連絡してくれりゃ〜すっ飛んで行くからよ、な(^_-)ミ★」

美耶 「あっ…ハイ、宜しくお願いしますね(^-^) お休みなさい」

得手 「ふぅ…。 ななな、なんか短い時間だったのに疲れた…」

美耶 「とっても、楽しい人ですね。 武虎さんって…」

得手 「……………(^_^;」

美耶 「あれ? 得手さんは武虎さんの事、嫌いなんですか?」

得手 「そそそ、そんな事ないよ。 ただ、僕とはあんまりにも違いすぎて…」

美耶 「ふふふ…。 そうですねぇ(^-^)」

得手 「ななな、なんだよぉ…その意味有りげな笑いはぁ…」

美耶 「いえ、結構いいコンビなんじゃないかと思って…(笑)」

得手 「かかか、勘弁してよ〜(^_^;」

美耶 「深真さんが妖艶な女魔法使い、武虎さんが蛮族出身のファイター、土部さんがトボけた僧侶、小夜ちゃんが妖精さん、得手さんがドワーフファイターで、ニャンさんがハーフエルフの精霊魔法使い、耕平さんはリーダーの騎士って感じかしら?(笑)」

得手 「ちょちょちょ、ちょっとちょっと…みみみ、美耶ちゃん? 何、勝手な想像膨らましてんのさぁヾ(^^;) かかか、帰るよぉ!」

美耶 「ん〜、もう! 折角、楽しい想像してたのにぃ…。 は〜い、分かりました…。 でも、楽しかったぁ! まだ、帰りたくないなぁ(o^^o)」

得手 「ななな、なんなら、ぼぼぼ、僕の部屋に泊まっていく?(^・・^)」

美耶 「え?……やだ! 得手さん、いつの間にお酒飲んだんですか?(^_^;」

得手 「へ? あれぇ? なんれらろう? さっきまれ烏龍茶らったろにぃ…。まっ、いっかぁ! いいよねぇ〜! あはは〜!(o^o^o)」

美耶 「ちょ、ちょっと得手さん?(^_^;」

得手 「さぁ〜! 帰るよ〜〜〜ん!(バタっ)」

美耶 「ちょ、ちょっと得手さん! 得手さん!?………やぁ〜ん! こんなところで寝ちゃった〜! どうしよう?(゚゚;゚゚)」

武虎 「ん? こんなとこで何してんだ? なんだぁ…あれっぽっちの酒で潰れちまったのか? しゃぁ〜ねぇ〜なぁ 美耶ちゃんつったっけ? ちょっと手伝ってくれや」

美耶 「すみません、武虎さん。 有り難う御座いますm(_ _)m 得手さん、今日はバイクだから飲まないって言ってたんですけど…(^_^; よいしょ! いや〜ん、得手さんのお腹、ぷにぷに〜(o^^o) ………?(得手さん、ちょっと汗臭い…(>_<;)」

武虎 「(背中に得手さんを背負い)よぉ〜し 帰っぞ〜」

美耶 「………?」

武虎 「あのよ……月見荘ってどっちだったっけ?(^^ゞポリポリ」

美耶 「はっ? あ…そう言えば、武虎さんは引っ越してこられたばかりなんですよね(^_^; 私で良ければご案内します」

武虎 「わりいな(^_^;)」

土部さん達を発見。

美耶 「あら? 肩なんか組んじゃって、いい雰囲気(^-^) あそこにいらっしゃるの、月見荘の方ですよね?」

武虎 「ん? ありゃ先生じゃねぇ〜か 一緒にいる女は……確か今日の飲み会にも来てたやつだな どうする? 声かけっか?」

美耶 「そんなぁ…悪いですよぉ、あんなにいい雰囲気なのにぃ(o^^o)」

得手 「そうだ、そうだぁ!…ぐぅぅ…すぴ〜」

武虎 「なんだぁ〜!? こら、得手 起きてんなら自分で歩きやがれ……ってなんだ寝言かよ ったく……(美耶ちゃんの方に顔を向け) そだな邪魔物はさっさと消えようぜ」

美耶 「はい(^-^) でも、羨ましいなぁ…な〜んちゃって(o^^o)」

武虎 「羨ましいって……美耶は男いないのか? もったいねぇ〜な どうだ? なんなら俺と今夜付き合わね〜か?(^-^)」

美耶 「やぁ〜ん、嬉しい(o^^o) でも、武虎さんってお付き合いしてる人とかいっぱい居るんじゃないんですか?(^_^;」

武虎 「女友達か? それならいっぱいいるけど でもよ……美耶が一番可愛いぜ(^-^)」

美耶 「…(o゚゚o)ポッ そ、そんな事言われちゃったら、私くらっと来ちゃいます…。 でも…やっぱり私と武虎さんとじゃ…。」

武虎 「俺じゃ、美耶の男にゃ役者不足かい?」

そう言うと、片手で美耶ちゃんを抱き寄せて口付けしようとします。

美耶 「え? あ、あの…そんな…(゚o゚;」

武虎君が片手を離したことでちょっとバランスが崩れ、武虎君の顔のすぐ横に得手君の顔がにゅうっと…そして…

得手 「…ゃんしゃ〜ん、しゅきらぁぁぁ!」

得手君はそのまま武虎君のほっぺに”ぶちゅうぅぅぅぅ”と。

美耶 「………(゚o゚;」

武虎 「……………」

武虎 「……………なあ、美耶? この得手って奴、男が趣味なんて事ぁねぇよな?」

美耶 「え?(゚.゚; や…や〜ん、得手さん! 何してるのよぉぉぉぉ!」

思いっ切り平手打ち。

得手 「(゚oε)…え?」

美耶 「得手さんのバカ!」

得手 「ななな、何? 何で? ここは? あれ? 武虎君? 美耶ちゃん?」

武虎 「おい 得手 気ぃ付いたんならさっさと背中から下りやがれ いつまで俺の首っ玉にしがみついてるつもりだ?……ったくいい所で……」

得手 「え? あれ? ななな、なんでおんぶされてるの? いつの間に? ここ何処?(^_^;」

得手さんが背中から下りている隙に美耶ちゃんにそっと顔を近づけ、

武虎「続きはまた今度な(^_-)ミ★」

おでこに軽く口づけ。

美耶 「………やぁ〜ん、もう武虎さんったら(o^^o)」

得手 「………(゚_゚;(二人の間に何があったんだろう?)」

武虎 「何も覚えてねぇ〜のか? ………(゚ー゚)ニヤリ (得手さんだけに聞こえるように)大変だったんだぜお前、酔っ払っちまってよ ニャンや美耶の前であんな事やこんな事を………」

得手 「え…えぇぇぇぇ(゚o゚; ちちち、チンチン丸出しで裸踊り? しかも、お尻に花火を刺して? ぼぼぼ、僕が? そそそ、そんな事したの? よりによって、にゃにゃにゃ、ニャンちゃんの前で?」

美耶 「ちょ! ちょっと得手さん? 何時そんな事したんです?」

得手 「いいい、いつって…さささ、さっき…でしょ? みみみ、美耶ちゃんも…その…見て…たんでしょ?(o..o)」

美耶 「見てませんよぉ!(^o^; だいいち、さっきはすぐに倒れちゃったでしょ!?」

得手 「え? あっ…! 武虎君〜〜〜(>_<)/」

武虎 「得手の奴も正気づいた事だし……帰るとするか(^-^) 美耶はどうすんだ? 何なら月見荘に泊まってくか?」

美耶 「う〜ん、そうしたい気もしますけど、今日はこれで帰ります。 じゃ、武虎さん。 撮影の件宜しくお願いしますね(^-^)」

武虎 「おうっ んじゃな(^O^)/」

武虎 「冗談、冗談だって……そう怒んなよ よっしゃ ほら得手、月見荘に戻って二次会すっぞ、二次会(^-^)」

得手 「もう…武虎君の冗談は洒落にならないから困るよ(^_^; ででで、でも、良かったぁ冗談で」

肩を組んだ二人の背中にいきなり抱き着くように飛び付く人影ひとつ。

ニャン 「ニャンも二次会するぅ〜(=^^=)」

耕平も追いついてくる。

耕平 「いいですね それじゃ今日はとことん飲みましょうか(^-^)」

ニャン 「れっつ ごぉ〜(^O^)/」

と二人の背中から離れ、美耶ちゃんの腕をとるニャン。

美耶 「え? あ…あたしもいいんですか?(o^^o)」

こうして月見荘で二次会となり、夜は更けていくのであった。

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