第2章 「危険な世界」
数日のプレイで操作にも慣れ、街の出入口周辺のモンスターにも負けなくなりました。そういう事で少し道を覚えようとフラフラと出歩いています。
当時は山賊も出ないし道をゴブリンがうろついている事も稀だったので道なりに行っていれば比較的安全です。そのうち、道から外れて少し行ったところに明かりが見えました。
Givu 「なんじゃあ、ありゃあ」
と、いうわけで行ってみると、3つのテントがあり、その中心にキャンプファイヤーがありました。ますます謎だと思った時です。
Goblin Warrior 「醜い生き物め! この世界にお前らの居場所はねぇ!」
と、叫びつつゴブリンが来ました(注1)。これは普通のゴブリンより少し強いやつですが、当時は知りません。そして、みるみる減って行くHP。もう何が起こったのか考える前に死んでました。そう、ここはゴブリンのキャンプだったのです。
EQでは自分の死体をルート(死体から持ち物を取る行為)できるのは自分だけなので、心配無く取り戻せるんですが、今回は違います。場所によるという事を学びました。
荷物を取りに戻ったら、さっきのゴブリンがまだいます。そしてその足元に自分の死体が!
こっそり忍び寄って回収しようとしたら、速攻攻撃されて死亡。
もう一回、試したら同じように死亡。
ショックです。これは1人で回収するのは不可能です。しかし銀行とか利用してなかったのであの荷物がないと大変な事になります。どうしよう……と途方に暮れつつ、それでも一応近くまで行ってみました。するとそこにはエルフの3人パーティーがいたのです。ウッドエルフが1人にハイエルフが2人です。
Givu 「むぅぅ…エルフの手を借りるのは気に入らんのぅ」
と、ロールプレイしてても仕方がないので思いきって話しかけてみます。緊急事態なのですよ。
Givu 「よぅ、エルフども」
あんた…そんな言い方って…(^.^;
エルフ 「こんにちは」
エルフ 「調子はどうですか?」
あ、丁寧な反応(笑) とりあえず事情を説明します。
Givu 「荷物を取り戻したいんだが、くそゴブリンがいて取れん」
決して、「助けて」とか「手を貸して」とかは言いません。それでも彼らは助けてくれるそうです。今はManaが回復してないので少し待っててと言われました。ああ…ありがとう!!
Givu 「おう。待っとる」
助けてもらうってのにこの態度……まぁ、いいか。
さらにドワーフの戦士もGivuが装備を全く持たずにたたずんでいるのを見かけて声をかけて来てくれました。
ドワーフ 「おう、兄弟。何があった?」
なんてイカすセリフ……惚れた (*^o^*)
とにかくそういう事でエルフたちと兄弟に助けられて無事に荷物回収。感謝の意を述べて街に戻りました。
・Givu……レベル3。ついにロールプレイ始めました。いままであまり他のPCと絡まなかったので。
・注1:前回にもFactionの話はしました。全てのNPCとの関係はこれで表されます。この場合、ドワーフのGivuに対するこのキャンプのゴブリンのFactionは 「KoS」 と呼ばれる最低ランク。「Kill on sight」つまり「見たら殺す」です(笑)