第15章 「Antonica大陸大横断」


 大陸進出、2日目。早速、Balを頼って連絡すると、パーティーに1人分空きがあるとの事。すぐさま合流します。

 Bal 「人数そろったし、どうしようか?」

 などと話が始まりますが、知らない地名ばっかり。そのうち、パーティーの人が、Pawというダンジョンに出るノールを倒すとマジックアイテムが出るとの話を持ち出して、そのダンジョンに行くことに。

 その時は「へー」なんて言いましたが、実はそのダンジョン。ちょうど今いるFreePortから大陸の反対側のほうにあったのです。(笑)

 そっちで死ぬと大変なので、さらにダンジョンを無視して通りぬけ、その向こうの大陸西のはての人間の街、Qeynosまで行くことになりました。その時のパーティーにはKirineというバードがいたので、旅は彼女の歌と共に進みます。(注)

 そんなわけで早く駆け抜けた旅だったので、事件が起こるまでの通過場所を簡単に紹介。

 【FreePort】 人間の街。なんでもそろうNorrath最大の都市。

 【Northen Ro】 半分荒野、半分砂漠。East Commonsへと抜けられる洞窟がある。

 【East Commons】 Hill Giantがうろつく平原。大陸だなーと、実感できる場所。

 【West Commons】 ジャイアント、グリフォンと即死級の敵が出る危険地帯。さっさと抜けました。

 【Kithicor Forest】 森です。当時はただ通りぬけるだけの場所でしたが、今は……。

 【RiverVale】 ハーフリングの街。ディズニーランドのパクリかと思われるような音楽が鳴っている、イメージはおとぎの国です。大陸のだいたい真中にあるので、一時期はここを冒険の拠点としていました。今回もBindします。

 【Highpass Hold】 谷です。ここには人間、オーク、ノールの3つの勢力があり、それぞれのNPC同士が戦っていたりもする激戦地帯です。谷から落ちたら即死。 グランドキャニオンを想像してもらうと良いかと。

 【HighKeep】 Highpass Holdの奥にある人間の街。なんとなく、街の住人にも兵士が多く、気が立っているような雰囲気があります。Givuは疑わしそうな目で見られました(笑) (注2)

 【East Karana】 くそったれに(失礼)広いKarana平原の入り口。 やはりジャイアントとかグリフォンの出る危険地帯。

 【North Karana】 上と同じく(^.^;

 【West Karana】 また同じく。ただし一番広い。

 こうしてみると、すごい旅ですね。ここまでで、大体現実時間で3時間は走ってます。それもKirineの歌で速度が1.5倍くらいいってるのに(^.^;

 そして、この長い旅がパーティーのしびれを切らせて事件発生。

 Bal 「もういいや、West Karanaは突っ切ろう」

 危険な場所は、ジャイアントとかに会わないように遠回りして進んでいるんです。でも平気だろうという事で。

 そうして進んでいくと、道の途中に人間がいました。なんか呪文使い出したなぁと思ったらGivuに攻撃魔法連射。

 Givu 「なんじゃ、わし攻撃されとるぞ」

 Bal 「あ、そうか。Givuはパラディンだからネクロマンサーに攻撃されるんだ」

 そういう事です。アンデットの敵パラディンはネクロマンサーからも敵なのです。しかし、のんびり会話してるのも敵があまり強くないからです。そしてネクロを倒して死体からアイテム回収している時、それは起こりました。

 Bal 「おぅ!!」

 いきなりBalの声、メッセージウィンドウを見ると…「95ダメージ」!?

 戦士系でHP400代のレベルで、このダメージ。何事かとみればBalとGivuの間にHill Giant! Balを攻撃しているので背中を見てます。反射的に、その場からダッシュ。

 Bal 「戻るなー、そのまま逃げろー」

 とはいえ、つい振り返るGivu。同じようにKirineが少し戻りかけてます。歌の効果範囲にBalが入ればなんとか逃げられるかもしれないからでしょう。

 ところが、Hill Giantの2体目が出現。逃げる間もなくKirine瞬殺。もう逃げられるか死ぬかの状態。走るしかありません!

 走って行くと前方にパーティーのクレリック、Takufの姿が見えました。その時は夜。人間のTakufには道も、モンスターも見えないはずです。

 Givu 「止まるな、そのまま向いてる方向にまっすぐ走れ! そこが道じゃ!」

 暗視のあるGivuには道が見えます。Takufはすぐに走り出しました。そして10分くらい走りつづける2人。

 Givu 「だいじょうぶじゃ、振り切った」

 そして立ち止まりました。2人とも興奮ぎみ。何しろここで死んだらRiverValeまで戻される上に、他のメンバーと違ってGivuとTakufだけは道を知らないのです。

 結局、2人を残して全滅。仲間はすぐに戻ると言いますが、1時間はかかります。

 Takuf 「Givu、夜が明けるまで警戒しててくれます?」

 Givu 「任せとけ」

 暗闇で何も見えないTakufは不安でしょう。Givuには経験がなくても。

 やがて夜が明けました。道にいるとはいってもどっちに行けばいいのか分からない2人。とりあえず背中合わせになって周囲を警戒することにしました。何度も、遠くをHill Giantが歩いていくのを見る二人。

 結局、その場にいる緊張感に耐えられず、ひとまずゾーンの境界線を目指すことにしました。とにかく、東にいけばNorth Karanaとのゾーンがあるはずです。方向感覚で方向を見つけてTakufと2人で移動します。途中、Hill Giantが居座っていて大きく迂回したりしながらなんとかゾーンに到着。一安心です。その後、しばらくして死体回収、合流を果たしたパーティー。やはり1時間くらいかかりました。それで旅を再会。

 【West Karana】 ここから再出発ですね。

 【Qeynos Hills】 Qeynos手前の丘。とはいえネクロマンサーがいたり、 動物攻撃すると襲ってくるガードがいたりして、ちょっと面倒です。

 【Qeynos】 やっと到着。長かったー。

 目的地ではないのに、やけに感動する一行。

 Kirine 「まるでここが目的地みたい」

 まさにそんな雰囲気です。始めての人のために観光時間15分を設定(笑)

 Givu 「ドワーフがおらんな」

 Bal 「だね、あ、いた!……ってGivuか」(笑)

 Takuf 「おお、時計台発見しました」

 Givu 「なにっ! どこだ?」

 などと観光したのでした(笑)

 この後、予定通りPawに行ってノールを倒し、マジックアイテム数個ゲットしてこの日は終わりにしました。ちなみにGivuは何も貰いませんでした。


・Givu……レベル14。大陸の広さに感動。そしてジャイアント事件では心臓がバクバク(ホントに)。

・注:バードはバードソングという、いわゆる呪歌を使えます。それは歌の聞こえる範囲にいるパーティーメンバーもしくはNPC全員に効果をもたらし、また様々な種類があります。今回は移動速度の速くなる歌で、かなりお世話になりました。

・注2:Faydwerから離れるほど、妖精族は偏見に満ちた目で見られる事が多くなります。ドワーフの場合、攻撃こそされませんが、取引してくれない相手がFreeport郊外の宿から見え始めます。他の種族と違い、人間は一まとめに考える事は出来ません。同じ街の住人でさえ、反応が違うのです。


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