5月6日
森を歩く楽しみは 日々変わりゆくさまを眺めること 花壇を彩る鮮やかな花はないけれど 新しい芽吹きがあり 小さな蕾が小さな花に変わる キイチゴだってヘビイチゴだって その実を結ぶために 精一杯装った花を咲かせ パンジーの華やかさはなくても しっかりと根を張る野のスミレは 広い草地でのびのびと生きる 短命のソメイヨシノが散っても 可憐な花で目を楽しませてくれる山桜 緑濃い森の目覚め それを一人で抱きしめる 贅沢な時間がゆっくりと流れる