7月14日

ウミネコの島

午後の蕪島をのぞむ

昔 ここは ほんとの島だったそうだ
ウミネコたちの安住の島だった
いつしか陸続きとなり
島の頂の小さな社にお参りする人たちも増え
わたってくる生き物も増え
ウミネコたちには安住の地ではなくなった
それでも島のそこここに子どもを育てる親鳥たちの姿
その小さな社に抱かれ 
巣立つ日を無事に迎えることを願い 幼子たちを守る
幾年も幾年も 親たちはずっとそれを続けていくのだ