5月6日
貫禄というもの
いつもの山道 ちょっとだけ逸れてみたら
目の前にどーんと それはあった
たった一本の木が これほどに圧倒させる力を持つ
うっとりと見とれる人の影もなく
いつ咲いたかも
いつ散ったかも
誰も知ることなしに 何十年も咲き続けてきた
幾日かすれば 緑の木となり 山に溶け込んでしまう
たった一本の もの言わぬ 山のさくら