12月13日

空と海のあいだ

冬の種差海岸から水平線を見る

夏の間、見渡す限りの緑の絨毯だった芝生
今はすっかり色を失い、春を待つ
雪でお化粧もされないこの季節は
ただ寒々しい風が通っていくばかり
はるか水平線は
重たい雲を映した海の色なのか
海まで下りてきそうな雲の色なのか
混ざり合ってひと色になる
その空と海の間には
いつの季節にも変わらず進む船たちが
ゆったりと吸い込まれていくのだ