4月24日

 花の下にて春死なん


どんなに花に興味のない人でも、桜を知らない人はない。
咲き誇る桜に目を奪われない人はない。
ほんのいっとき、人々を魅了し、
さまざまな思いを残し、
そして、鮮やかに散っていく。
あんなにも咲き誇っていたのに、
跡形もなく潔く。
でも、誰の心にも、その年の春の記憶とともに、
その年に観た花の姿が刻まれる。
今年もまた、そうして記憶はひとつ積まれるのだろう。