4月21日

いっせいに


ここのところの暖かさで、花たちは競うかのようにどんどん開く。
じゅうたんのように広がっていく。
あれほどの雪と氷に閉ざされていたのに、
どれほどの我慢強さで、春を待ったのだろうか。
サクラソウと呼んでいるけど、本当の名前は知らない、
この可憐な花も、いっせいにたくさんの花を咲かせた。
何も手をかけずとも、自らの力で生きている強い花。
どこにでもある、誰も振り向かないけれど、
けして誰にも手折られることなく、命をはぐくんでいる。
そして大きな力をつけていく。