遥かな山なみ

遠い山なみ

すっかり冬支度を整え、
後は白くお化粧するだけの遠くの山々。
半分葉を落とした里の木々。
まだ緑色をした草たち。

確実に移って行く時間の風景画の中で、
冷たくなった風を我慢しながら、
どこまでも連なる山なみを追う。

その山なみのはるか彼方の海を追う。

その海を越えて
鳥たちは旅をしてくるのだろう。