10月27日
風の紋
夏にはここが小さな川で分けられていた。
いつのまにか川は消え、
一面の砂の原。
波打ち際にはウミネコたちが静かに羽根を休め、
時折小さな魚を得意げにかざしている。
砂の上にはイヌかネコの小さな足跡。
わずかなサーファーの足跡。
ウミネコの白い羽。
小さな貝殻。
そして、風が作った限りない流線模様。
どこも手を抜くことなく、みっしりと続く、
この 不思議絵。