10月24日
たのもしきボディガード
秋の色した海に向かい、
釣り人が糸を垂れる。
ひと気も途絶えた寂しい岩場で、
でも彼をしっかり見守る友がいる。
彼のそばを片時はなれず、
後ろを見、波を見、
風を聞き、空を見る。
いっぱしの警護役。
そうして、彼はいつまでも安心して糸を垂れる。