廃墟には人影が殆どなかった。あなたたちが歩いていると、たまにゴロツキらしき男と目が合う。
 しかし、関羽と張飛がにらみを聞かせているせいか、因縁をつけてくる者はいない。

 しばらく行くと、どこからともなく男女の笑い声が聞こえてきた。相当の人数がいるらしい。耳を澄ましてみると、どうやら 前方の大きな建物から聞こえてくるらしい。
 石造りのこの建物は、焼かれる前はきっとたいそうな豪邸だったのだろう。しかし、今では黒焦げたボロ屋でしかない。

(張飛)「兄者、向こうは楽しそうですな。きっと宴会でもしているのでしょう。行って見てきましょう」

(関羽)「まったく仕方のない奴だ。宴会といえば酒。それがお前の目当てだろう」

(張飛)「はっはっは。関羽の兄者にはかなわねえぜ」

(劉備)「まあ待て張飛。相手がどんな奴かも分からんのに危険だぞ。3人で行くことにしよう」

 もしかしたら有益な情報が得られるかもしれない。そう考えたあなたは、石造りの大きな建物に行ってみることにした。


(若造A)「はっはっはっ! 今宵も宴会じゃ宴会じゃ!」
(若造B)「飲めや歌えや! 今宵も宴会じゃ宴会じゃ!」

 数十人もの男と同じ位いる女が、ある者は上半身裸になって踊り、ある者は酒を片手に太鼓を叩いている。男どもはいずれも 体中に傷跡があるような歴戦の兵士ばかりに見える。

 また女達はどれも皆、世間ばなれした美しい容姿をしていた。

 あなたは彼らに声を掛けようとした。しかしそれよりも早く、集団の中の1人があなたたちの姿を見つけた。

(若造C)「おい! 怪しい奴がいるぞ!」

 それは一瞬の出来事だった。盛り上がっていた場は一気に静まり返ると、ある者は酒の代わりに剣を持ち、ある者は太鼓の 代わりに矛を握り締めた。

(劉備)「私達は怪しいものではない!」

 あなたは声を張り上げたが、どうも彼らは聞く気がないらしい。いきなり襲い掛かってきた。さあ、どうする!

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やむを得ない。戦う
無益な戦いはしたくない。話しをする