夜会Vol.20 リトル・トーキョー~その2

夜会Vol.20は千秋楽前日の2月26日も観ることができました。2回目は2階席最後列でしたが比較的センターに近く、見晴らしがいい席。ACTシアターって座席に傾斜が あるから、前の人の頭が邪魔で見えない!ということがなくていいですね。みゆきさんとの距離もそんなに遠くないし。

ネタバレしますので、それを覚悟でお読みください。


みゆきさんのコンサートや夜会に行って、最近よく思うこと。それは観客の感想が10年、20年前とはだいぶ違うということ。帰りがけに語る観客たちの感想に耳をそばだてている のですが、とにかく多いのが「みゆきさん可愛かったね!」という言葉。飛び変う飛び変う(笑)。いや、そりゃ笑顔が可愛いのは昔からですが、それだけではない公用語「Kawaii」。 舞台の上で楽しそうに踊っている姿に、きっとみんな胸キュンなんだと思います。まあ、怒らせたらかなり怖いだろうな…というのも共通認識ではありますが(笑)

さて、夜会そのものについてですが、日にちを置いての鑑賞だったので、いろいろ考える時間があり、初日公演ではなんとなく感じていたものの認識甘かった部分もいくつかありました。

まず、文夫。なんかさー、みゆきさんの旦那でありながらみゆきさんを放っておくってやっぱ許せんわ!(笑)なぜ毎日電話しない!?メールしない!?そもそも東京の 仕事ってなんだよ!? リトルトーキョーが東京でない東京、幻想ならば、文夫は幻想ではないリアルな東京に住んでいるのだろうね。そして妻が行方不明になってから 姿を現す…死亡確認のため? って思ったらまたイライライライラ…。生きているときには会いに来なかったくせに!!(ぷんぷんぷんぷん)。
ただ、彼には居場所がないんだろうな。いや、ないと思っているんだろうな。ずっと杏奴は「いつ帰ってくるの?帰れる場所はあるのに」と歌っているのに、彼は「足は千鳥となり果てて~」ですから。 本当は杏奴と一緒に暮らすことが居場所を見つけることになるのだろうけれど、それをしなかったのは彼なりの優しさだったのだろうか?あるいは、後ろめたさ? 杏奴を結果的に騙しているのだから、一緒にいると辛いのかもね。それなら許す(笑)。

ストーリー展開として今一つ腑に落ちていないのは、梅乃がなぜ杏奴をそこまで気遣うのかということ。確かに命の危険があると思えば心配はするだろうけれど、 仕事を辞めてリトルトーキョーに潜入するというのは、なかなかできないこと。文夫を愛するが故に、彼が犯罪に手を染めないよう心配してかな? パンフの人物相関図の 中にもなかったしね。と思っていたら、パンフレットのあらすじに書かれていた。お手元にない方は、是非ご購入を。インターネットでの販売も承っております(笑)

それと、気になったのは姉・李珠(りず)。暖炉で温まる杏奴が「こっちおいで」って言ってくれたのに、途中で杏奴をどかして自分が暖炉の一番近いところを陣取るじゃん。 あれは許せん!(笑) あ、別に管理人は短気じゃないですよ。ただ、みゆきさんファーストなもので(笑)。あの演出は何を表しているのだろうか? たとえ血を分けた 姉妹であっても、人は「自分ファースト」だということなのかな? 姉との関係については、幽霊であることがばれた後、杏奴が「お姉ちゃんは行方不明じゃなくなったのだから、 自分の分はもらっていいのよ」と言っているところが気になった。
いや、みゆきさんの場合、歌も舞台も少なからず実生活が反映されているように感じるのです。夜会中に誕生日を迎えられ、満六十ぴー歳になられたことを考えると、 そして「命は永遠ではない」ことを最近強く意識していそうなみゆきさんだからこそ、これは中島家にも当てはまるのかな…と。管理人も子供がいないので感じることですが、 自分がいつかこの世を去る時、残る財産(まあ、管理人の場合、大した額ではないですが)は誰にどういくべきか…と考えることはあるわけです。そう考えると複雑な 心境ではございました。だって、姉は本当に勝ち続けて戻ってきたわけではないだろうから…。

山犬について。まだ銃で撃たれる前、今年の冬は特に雪が多くて寒い。凍えていないかしら?と心配するみゆきさんは母のようでした。捕まえて暖かい部屋に閉じ込めれば この寒さからは救うことができる。一緒に居られたら嬉しいし、無用な心配をしなくて済む。しかし、それでいいのかしら?と悩む。ここでいう寒さは人間社会であれば 生活の様々な苦悩を意味しているのだろうと思った。うまくいかなくて震えている人への優しさ。でも、囲い込んで、快適に住まわせることが本人にとってプラスとは 限らないとみゆきさんは考えているのかもしれない。僕もそう思う。うちにも飼い犬がいますが、彼が本当に幸せなのか、たまに分からないことがあるから(苦笑)。 いや、餌にはありつけるけど、豪雨の日は家の中に入れてもらえるけど、好きな時に散歩にも行けないのは窮屈なのではないかなと。山犬=狼は、野を自分の力で駆ける 力をもっている。それを一緒にいたいという自分の望みのために繋ぎとめてしまうのは、きっとためにならない。だから、小雪が一人前になったら山に戻すことにしたんだろうな。

あと、みゆきさんが今回新作を作るにあたってテーマとしたことは何だろうか? と、見終えた後も考え続けております。
そうそう、知り合いが気付いたのですが、「杏奴」って森鴎外に関連する名前だったんですね。今はやりのキラキラネームかと思ったら(笑)。夜会2/2の名前も 森鴎外関連から取っていると聞いて、みゆきさん絶対ファンなんだよ!という話に。日本文学がちんぷんかんぷんな僕は全く気づきませんでした。
みゆきさんから…森鴎外について個人授業を受けたい(笑)いや、みゆきさんが楽しそうに話す姿って貴重じゃないですか。みゆきさんが幸せそうなら、 それでOKな管理人なのもので、好きなものを食べたり、好きなことをしゃべったりしているみゆきさんを間近で見られたら、幸せだろうなぁ…と。

最後に出待ちについて。みゆきさんの誕生日の2月23日はチケットは取れませんでしたが、もちろん行きました。都内でテニスを5時間した後だったので、 真っ赤なテニスバッグを肩にかけての出待ちに。背負うのではなく前で持った方が目立つかな?とかいろいろ考える。ちなみに前日、白髪染めしてます(笑) いや~車で通りすぎるの一瞬だし暗がりだし、他にもたくさんファンいるしみゆきさん近視だし…絶対気付かないだろ、それ!(笑)と自分に突っ込んではみるものの、 愛する女性に会いに行く男心ってやつですか(笑)

ちなみに管理人は、アクトシアターではいつも列の後ろの方にいます。前の方がみゆきさんが出てきた時の姿を見られる点はいいけれど、人が多すぎて みゆきさんと目が合う確率が低い。その点、列の最後尾付近だと人が少ないから、通り過ぎるときに一瞬でも目があう可能性がある! その一瞬にかける!(なにを)。
26日は会社から直行でしたが、比較的暖かかったので、上着を脱いで待とうか考えておりました。みんながコートを着ている中、ひとり白いYシャツ姿の男が!?
「俺、寒さにつよいっす。みゆきさんが雪山で遭難したら、マジで助けに行くっす!」ってアピール!!(笑)実際は、変態だと思われるといけないので、スーツを着ての 出待ちではありましたが。

あと、今年は誕生日に舞台があったこともあり、プレゼントがたくさん届いていたようですな。管理人も何度も考えました…。市内のデパートで「ほれぼれ」って名前の 日本茶を見つけた時は、「これだ!」と一瞬思いましたが、重いかな?と思ってやめた(苦笑)。「大人たちはみんな」なのです(笑)。贈り物は難しい。手元に残る 物ではないほうがいいと思ったり、でも口に入れるものは好き嫌いがあるからやめた方がいいかと考えたり。一番いいのは、みゆきさんと一緒に買い物に出かけて、 「これがいい」って言ってもらうことなんですがね(そんなことを考えている僕の部屋は、ただいまリトル・トーキョーですw)

何はともあれ、みゆきさん、20公演、お疲れさまでした! 夜会ブルーレイを出すときは、オープニングの映像は、みゆきさんの顔ド・アップでお願いします!


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